国内の人気観光地の話をした際に、必ず挙がるのが京都ではないでしょうか。個人的に、京都には親戚があり、幼少期より何度も行く機会がありました。

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さらに中学校も高校も修学旅行の行き先がともに京都だったため、高校の時には見るべき名刹などもなくなり、レコードショップを回ったのも今では良い思い出です。京都は、そんな事態が起きるほど修学旅行の定番であるため、子供が主なターゲットであるファンシー絵みやげも多数作られ、売られていました。今回はその中から保護できたものの一部を紹介したいと思います。

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これは、ファンシー絵みやげと再会し、保護を決意した記念すべきキーホルダー。黒地に蓄光塗料という現代にはない配色で、一気に記憶が蘇ったものです。五山の送り火の「大」がクッキー文字になっていて星形に見えるのがキュートです。

 

 

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新撰組のイラストが使われる場合、匿名性を高めるためか、特に誰とも決めず1人だけということが多いため、個人名を付記されて多人数パターンは珍しいです。ただし「SONOTA」や「SONOTA OZEI」という人もいます……。「TSUOI!」というセリフに『Dr.スランプ』の影響が見られます。

 

 

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新撰組のシンボルマークである「誠」から、“まことくん”と名付けられたキャラクター。このような「誰でもないキャラクター」は多く見られます。こちらはウォレットチェーンというほどでもない長さのチェーンが上下についた、使い途の分からない商品。

 

 

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ファンシー絵みやげとは少し違いますが、同時代に観光地で売られていた針金を曲げて「kyoto」の筆記体文字を作り出したキーホルダー。その場で職人さんがその人の名前のものを作ってくれることもあります。

 

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なぜ京都でスケートボードかといえば、当時はスケボーブームだったので、ご当地イラストでない商品も売れたということでしょう。当時の若者文化の流行が見えるとともに、京都で買う必要があるのか分からない面白さもファンシー絵みやげの魅力のひとつです。

 

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これは修学旅行で買って宿に戻り、女子の部屋に行って「ずらすと鏡になってるよ!」といって女子にずらさせるためだけの商品なのではないでしょうか。ヘッドホン、腕時計にエレキギターと時代を超越したアイテムを装着していて、ウォークマンが流行していたことが読み取れます。

 

不安しぃ絵みやげ保護活動

今回は最終回ということで、一度も語らなかった「ある現象」についてお話ししたいと思います。

それは「不安しぃブルー」とでもいうべき、保護活動に出発する直前に巨大な不安に襲われる現象です。

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私は日本全国の観光地を回って保護活動を行っておりますが、それまでは一人旅などもしたことがありませんでしたので、最初の頃は不安がつきまといました。

 

観光地は全国各地に偏在していますが、東京から何度も往復するわけにはいきませんので、そうなると地方に長期滞在しながら調査しなくてはなりません。土地勘のない場所へ一人で赴き、慣れない交通機関を利用し、限られた時間で多くの観光地を回るのはとても大変でした。

しかし、連載で書いてきたような出会いに救われ、さまざまな旅先でのテクニックも身につけ、いつしか一人旅には慣れてきました。

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それでも、今も出発直前には巨大な不安に襲われます。

 

なぜかと言えば、果たして自分は結果を出せるのかという緊張感に襲われるのです。目的地に土産店が存在するのか、そこにファンシー絵みやげが残っているのか、それは分かりません。もし残っていたとしても、自分の行動にミスがあれば、時間が不足して生存個体を救い出せなくなります。心に余裕がなければ、集中できず救い出せたはずの個体を見落とす可能性もあります。

 

そのプレッシャーに毎回押し潰されそうになります。

逃げたくなります。

行くのをやめたくなります。

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そんな時、遠くで待っている人の顔やファンシー絵みやげが浮かんできて、背中を押されます。押し出されるように出発してしまえば、移動中は情報収集に追われて自分の内面と向き合ってる時間はなくなり、プレッシャーや不安は消えています。

現地に行けば、逃げ場はありませんから粘り強くやるだけです。粘り強くやれば結果も出るし奇跡も起こることを私は知っています。

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連載は終わりますが、旅はこれからも続きます。

次はどこかの観光地でお会いしましょう!

 

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広島東洋カープが、神ってる選手の活躍もあり、25年ぶりの優勝なるかで盛り上がっています。その広島は私の生まれ故郷でもあります。日本三景に数えられる安芸の宮島が観光地として有名で、土産店もたくさん軒を連ねており、当時はタレントショップまでありました。宮島といえば鹿なのですが、デフォルメが難しいようで、奈良と同じく数えるほどしかファンシーイラストを見たことがありません。また、神主様や巫女さんのキャラクターも問題視されるのか、全国的にあまり見ません。そんな広島でどんなファンシー絵みやげがあったのか紹介していきます。

 

 

うちわ

カップルが広島旅行をしているイラストのうちわ型ホログラムキーホルダー。歴史上の人物や動物をメインにしない場合、かわりに誰でもないカップルのデフォルメイラストを配する例は全国的にあります。ホログラムのシールが貼ってある仕様は、当時大流行したお菓子「ビックリマンチョコ」のお菓子のオマケシールである“当たり”を意識していると思われます。

 

きつね広島

全国的に見かける、キツネが星に願いをかけるシリーズのひとつ。特筆すべきはこの星形プレートで、キャラクターのイラストがないため、流れ星、葉っぱ、足跡などの要素を配していて、スマートで独特な雰囲気となっております。地名がローマ字でも漢字でもなく平仮名の書き文字であることも珍しいです。

 

ハートと星

三輪車に乗る桃太郎の星形キーホルダー。通常は樹脂の下に印刷されることが多いのですが、こちらはプレートの地が見えないくらい高密度にラメが閉じ込められているため、樹脂の上に印刷されています。このラメには個体差があり、私は個人的に「いちばん銀河を感じた」ものを選ぶようにしています。
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広島で歴史上の人物として一番ディフォルメキャラクターになっている平清盛の “KIYOMORIくん”キーホルダー。船の上でジャンプしてウィンクしているのがカワイイ。実際は弓矢で標的を狙うのに片目をつぶっているのだとは思うが、この緊張感のないイラストではもはやウィンクにしか見えない。

 

みやじま

雑誌『ピチレモン』のキャラクター商品「レモンビレッジ」を思わせるカップルのイラストが印刷された小さな黒板。眉毛がない、白目がある、つぶった目、真横の靴、スカートとズボンのチェックなど、色々な要素が似ています。「旅はふれあい MIYAJIMA」というシールが、ただでさえ少ない黒板の領域がさらに狭くなるように貼ってあるのが大胆。

 

 

保護成果物の運搬術

各地で保護活動を行う際、問題となるのが運搬です。店では後先を考えず保護すべきものをすべて保護する方針のため、持ちきれないほどの紙袋の量を見て、「これはとても運べない」と後悔することが多々あります。

 

たくさん購入すると両手いっぱいに紙袋を持つことになり、色々な問題が起こります。たとえば鉄道を使って移動する場合、地方の駅などはホームに着いてから車両までが離れていることも多く、しかも今来ている車両に乗らないと次の電車が1時間後だったりするので小走りで乗車を試みるのですが、その際なにかに引っかけて紙袋が破れて中身が散乱し、半泣きでかきあつめるという事態が何度か起きています。

 

とにかく駅では時間に余裕を持つことが大事ですが、袋の強度を高めたり、袋の中身の容量を減らすことでこういった事故は防げますので、その手法をご紹介いたします。

 

たとえば紙袋を破けにくくする方法ですが、取っ手の部分を紐で縛ることで破れにくくなります。紐がない場合も、土産店でもらうレジ袋で代用できます。太いベルトがあれば、全体を縦に縛ることで強度が増しますので、私は必ず携帯しています。

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次に、バスや鉄道での移動中や宿で、荷物のかさを減らす作業です。マグカップの中に湯呑みを入れ、さらにその中に小物を詰め込む。圧縮袋でクッションやぬいぐるみ、Tシャツなどを圧縮。これでだいぶコンパクトになり、紙袋への負荷も減ります。

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ベルト、圧縮袋とともに必携なのが、折り畳み式のキャリーバッグです。運ぶのが楽になりますし、陶器や鏡が割れたり、尖ったキーホルダーで袋が破れたりといった心配も減ります。

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これらは、色々な問題や失敗を乗り越えて身につけてきた工夫です。現地での運搬中には、実にさまざまな事が起こります。広島県の宮島・厳島神社における保護活動では、歩いていると土産物の入ったレジ袋を思いっきり後ろへ引っ張られる出来事がありました。

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!!!!!!!!!!!!!!!

 

突然の事態に驚いて振り返ると、なんと鹿が噛みついていました。

私のレジ袋には雑貨ばかりで、鹿が喜びそうな食品は一切入ってないのですが、どうもレジ袋といえば中には食品が入っていると刷り込まれているようで、たびたび観光客が襲われるそうです。私は中の暖簾などが噛み千切られては困るので必死に引っ張って離させて、すぐ逃げました。

そんな時にもキャリーバッグに入れておけば安心ですね。

 

しかし、観光客がおみやげに買うものといえば、雑貨ではなく食品であるという時代の流れを、まさか鹿から突き付けられるとは……。

 

 

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8月27日(土)、山下メロ院長が出演するイベントが開催されます!

夏休みの家族旅行みやげを自慢する日、それが登校日。1980年代に国内の観光地にあふれていたファンシーイラストのおみやげ「ファンシー絵みやげ」について、山下メロ院長が語ります。

※ 来場者全員に限定ファンシー絵みやげキーホルダー配布!
※ ファンシー絵みやげ展示コーナーあり!
※ お盆の帰省時に探して、ファンシー絵みやげやテレカをお持ちよりください。
鑑定結果に応じて粗品やグッズとの交換も可能です。(自慢だけも可)


ファンシー絵みやげ登校日
日時:8月27日(土)OPEN 12:00 / START 13:00
場所:阿佐ヶ谷ロフトA(東京都杉並区阿佐谷南1-36-16ーB1)
価格:前売¥1,800/当日¥2,300
(共に限定キーホルダー付・飲食代別・要1オーダー400円以上)
※前売受付はe+・WEB予約にて発売中
HP:http://www.loft-prj.co.jp/schedule/lofta/48049

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今回は大分県の別府。震災後ほどなく訪れましたが、訪問した温泉街はいずれも元気に営業中でした。雛形さんが今年の3月に原宿で行ったイベント「スナック雛形」で繋がったご縁から非常に充実した保護活動ができましたので、その成果を紹介したいと思います。

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切り抜き砂時計のコピー

前回の伊豆半島でもご紹介した温泉カップル混浴シリーズ。男性は当時の漫画的表現でもある“目がハート状態”になっており、さらに女性は誘惑するようにウィンクしていて、お色気要素を前面に出しています。こちらは変形六角形に砂時計を配置したキーホルダーで、各地で見かけるフォーマットです。

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このキーホルダーは、当時小学校で流行ったオーロラ折り紙のような素材をベースにしており、土産店がターゲットである小学生の流行をちゃんと取り入れていることがうかがえる。高崎山自然動物園では、野生の猿に餌付けをしているので猿のキャラクターである。ちなみに動物園の売店コーナーでは、「ただいま猿の群れが確認されました」といったアナウンスが店内に流れます。

 

切り抜きスタービーチのコピー

まず目に飛び込んでくる「紫の夜空にピンクの砂浜」という色使いに、現代には無い独特のセンスを感じます。この裸の男の子のイラストは日本中いろいろな場所で見かけるが、名前が特にない。傍らに置かれた玩具のプロペラ飛行機で夜空にひときわ輝く星に行こうと考えてるなら、かなり志の高い坊やですね。

切り抜きガキ子ちゃんのコピー

ちょっと意地悪でお転婆な女の子の要素を詰め込んだキャラクター“GAKIKO CHAN”。刈り上げ頭に大きなリボン、そして意地悪そうなアカンベーというのは鳥山明『Dr.スランプ』に登場する皿田きのこというキャラクターの影響を感じさせます。

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混浴カップルモノの温泉タオル。猫のキャラクターは、眠り猫が有名な日光以外では珍しい。さらに温泉に入る動物キャラクターは、猿かワニが定番で、次いでキツネやクマなどの山に生息する動物なので、愛玩動物の例はさらに珍しいです。ちなみに、タオルは絵柄に関わらず使い道が多いため、リサイクルショップでも高値。温泉街の土産店においては入浴の必需品であり、昔の物であっても安くなりません。

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“とんちのHERO!”と書かれている通り、児童文学界のヒーロー・吉四六は大分出身なのです。サングラスしているブタさんは、こちらも『Dr.スランプ』のブータレブーというキャラクターではないかと思われます。黒地に黄緑インク、鮮烈な赤の縁取りというのは暖簾の中でも特に派手なデザインで、とんちで人をアッと言わせる吉四六のイメージとマッチしています。

 

 

ファンシー絵みやげ研究家のいちばん長い夜

 

今までの連載で書いている通り、ファンシー絵みやげの保護活動においては時間の使い方が重要です。今回は調査活動中の夜の過ごし方をご紹介します。

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その日、私は24時に大分県・別府に着きました。前述のイベント「スナック雛形」にて「ぜひ別府で保護活動を!」と強く勧めてくださった鶴田宏和さんと再会するべく連絡をとって、彼の仕事場であるホテルニューツルタへ向かいました(「スナック雛形」ならびに鶴田宏和さんについては雛形の記事をご覧ください)。再会したら2人ですぐ夜の街へ。

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酒を飲んだり、クラブで踊ったり、スナックで歌ったわけではありません。土産店は営業時間外でも、外観の雰囲気と所在地を確認することができます。そのため、深夜も貴重な情報収集の時間なのです。

 

歓楽街を歩くと、鶴田さんに挨拶する人、鶴田さんが挨拶する人がそこかしこに。

 

鶴田さん「(地震)大丈夫だった?」

街の人 「大変だったけど、もう落ち着いてきたよ」

鶴田さん「(私の活動を紹介して)ここらへんで土産店ってどこかな?」

街の人 「〇〇の近くに土産屋があったけど、今はどうかな~」

 

普通は日中でないと聞き込み調査ができないのですが、歓楽街の別府は深夜でも人通りが多い。

しかも顔の広い鶴田さんなので話が早い。

 

調査箇所やルートを教わりつつ歩き回り鶴田さんと別れたのは、深夜3時でした。

 

それからホテルでインターネット調査です。施設の売店であれば開園時間、ロープウェイ乗り場なら始発の時間、港ならフェリーの入港時間。関連情報から売店の開店時間を推測し、距離と方角や流れを考えつつルートを確定させる作業です。それが終わって少し眠り6時に起床。次いつ食事できるか分からないため、ホテルニューツルタの朝食バイキングでしっかり食べてからの出発。結果、無駄なくたくさんの箇所を調査することができました。

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ところで、夜の別府で変わったお店に出会いました。

「個人が手放したファンシー絵みやげが売られることがあるので、リサイクルショップも調査する」という話を鶴田さんにしたところ、「骨董屋みたいな店がある」と言われ、場所だけ確認に向かうと……

 

!!!!!!!

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なんと深夜2時にも関わらず店が開いていて、骨董品が売られていたのです。驚きました。

個人商店は18時ごろ、チェーン店でも19~22時には閉店します。「深夜2時にこんな体験が出来るとは!」と大興奮で調査し、無事ファンシー絵みやげも発掘できました。(※冒頭の写真)

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深夜でも無駄にできる時間はありません。動けば動いた分だけ何かが起こります。

消えてゆくファンシー絵みやげの保護に、休んでいる時間はないのです。

今回は、静岡県の伊豆半島。たくさんの温泉と海水浴場があり、「伊豆シャボテン公園」や「熱川バナナワニ園」に代表される施設も多くあります。とりわけ有名なのは“伊東に行くなら~♪”の「ハトヤホテル」でしょうか。個人的には、数少ないファンシー絵みやげコレクター仲間と保護活動に行った、思い出深い場所です。

「伊豆に同行した、それぞれ中野にあるショップ「謎の店」の店主・テレコマさんと「Spank!」のよりちゃん」

伊豆に同行した、中野にあるショップ「謎の店」の店主・テレコマさん(真ん中)、「Spank!」のよりちゃん(右)

 

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三角形の穴の部分が白く、そのため経年変化で樹脂の部分が黄色くなっているのがよくわかるキーホルダー。この年代のものは黄変してしまっているものが非常に多いため、今ではこちらのほうに愛着がわき、ちょっと黄色いぐらいがカワイイ~☆……と思えるようになりました。

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CDの盤面を模しているところから、CDが発売開始した1982年頃のものであると推測されます。このようなキーホルダーを作るという発想から、「レコードに変わる新しいモノ」として珍しがられていた空気感が伝わってきます。

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“THE LAND OF DREAMS”、“ROMANTIC IZU”。このようにポジティブな意味の英文を書くのが当時の流行のようで、特にこの「ROMANTIC+ 地名」という組み合わせは非常に多く、メーカーのブランド戦略というより、もはや常套句のように使用例があります。まさに「Romantic が止まらない」状態。

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文房具みやげの中でもなかなか見かけない珍品が、こちらのゼムクリップ。これで挟めば、どんな書類も卒論も、たちどころにファンシーになるという実用的なアイテムです。当時はペンギンを除いて、鳥類がファンシーイラストになることがほとんどなかったので非常にレア度の高い逸品。

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竹細工のうさぎさん。目と目の距離が近いところが非常にファンシー。体がどうなっているのか分からないのですが、私は両手を後ろにしてモジモジしている状態だと妄想しております。しかし特筆すべきはこの“IZU”という地名を入れている場所! 確かに入れる場所がないといえばないのですが……。ドーン!と入れている潔さ、好感が持てます。

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男子も女子もターゲットにしつつカップルに記念に買わせる、いわゆる「カップルもの」の商品開発の上で避けて通れないのが、「温泉は混浴にせざるをえない」ということ。中でもこちらは金太郎が“SHIITSU REI SHIMASU”なんて言いながら、手に凶器を持って着衣入浴しています。

行き先を決めるための情報収集術

いまでこそ情報をくださる方も増えてきて助かっておりますが、以前は「▲▲▲にファンシー絵みやげが売っていたよ」という情報が皆無で、直接現地へ行って探すしか手段がありませんでした。しかし時間と予算は限られているので、なるべく「行ったけど無かった」を回避するためのお話。

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昨年、島根県を訪れた際、駅の観光パンフレットでお薦めされていた石見銀山へ立ち寄ってみました。しかし、新しいお店や新しい商品ばかりで、私が求めているファンシーな絵おみやげはどこにも売っておらず……。聞けば観光地として注目を集めたのが世界遺産に登録された2007年からとのこと。歴史を知らず目的地を決めた私のミスでした。

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当時注目されていた観光地を知るには、その時代の「観光情報誌」を読むことが大事なのですが、それが少々厄介。新しさに価値がある「観光情報誌」は、毎年発売され古いものはどんどんなくなっていきますし、資料的価値が見出されるほど古くもない昭和末期のものは古本屋でも取り扱いが少ないのです。その苦労を乗り越えて入手した書籍に並ぶ情報は、とても輝いて見えます。

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また、知り合った人に「修学旅行はどこへ行きましたか?」という質問をよくします。ファンシー絵みやげは子供向け商品なので、修学旅行の人気スポットの地名が入った商品が多いのです。

 

特に小学校の修学旅行では地元からそんなに離れないため、あまりなじみのないローカルな観光地を知るきっかけにも。そういった場所は、中学高校で遠征するような有名観光地ほど商品の回転が速くないことが幸いして、むしろ当時のおみやげは現存していることが多いです。

 

 

今回の伊豆では観光パンフレットに翻弄される出来事がありました。ある場所にロープウェーのパンフレットが置いてあり、見ると売店の写真の中にファンシーな暖簾がかかっていたのです。このように情報が得られることに驚き、慌ててロープウェーへ。

しかし、下の駅の売店には売っておらず、となると上の駅の売店……。節約のため偵察は1人で行くにしても、1つの暖簾の生存確認のために往復運賃の数千円かかってしまう……。

しかし見ておかないと後で気になり出して夜眠れなくなると思ったので、乗ることにしました。

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しかし、たどりついた上の売店でもファンシー暖簾は見つけられませんでした。

「パンフに載ってた!」と主張するも、

「パンフにそんな写真ない!」との返答。

仕方なくパンフを見せると「あ、コレだいぶ前の版だねえ、運賃も今と違うよ。こんなものまだ置いてるとこあったの!?」

 

!!!!!!!

 

このような繰り返しなので、いくら情報を得られようと最終的には自分の目で見るしかありません。もちろん情報は欠かせませんが、あくまで補助的なもの。私は“現場主義”で保護活動を続けております。

今回は、香川県・琴平町にある“こんぴらさん”こと「金刀比羅宮(ことひらぐう)」付近で販売されているファンシー絵みやげを紹介いたします。「金刀比羅宮」は、参道の1368段におよぶ長い石段が有名ですが、神社の境内までは両側に土産店が軒を連ねております。その中で保護した個体をご覧ください。

【素材】konpira

ピンクの水玉模様に「金刀比羅」のタイポグラフィがかわいいキーホルダー。ファンシー全盛期は、塗装した金属にイラストを印刷したものが主流となるため、このように金属の質感で立体的なものは少し前の時代の物と思われます。純国産のキャラクターが確立されるより前の、海外文化の影響が強いメルヘン志向のチャーム付き。

【素材】KOTOHIRAのコピーのコピー幕末期の侠客・森の石松が親分・清水次郎長の代参で金刀比羅へ来たとされるため、キャラクター化されています。通常は、その土地出身者か、何らかの事を為した著名人がキャラクター化されますが、あまり縁がない石松の多用されていることにより、キャラ不足が浮き彫りになっています。

【素材】金刀比羅

いわゆる“カップルもの”。男女両方をターゲットにできて、なおかつ恋人同士でおそろいで買うなど、記念品にもなる定番の商品。小判型をしていますが、下駄をモチーフとしていて、裏に下駄の歯があり、穴には鼻緒として紐が通っていたものがなくなってしまってます。

【素材】鍵

キーホルダーは鍵に付けるものだけあって、おみやげに限らず鍵の形をした商品が多い。こちらは上の部分がハート型になっており、加えてピンクの目立つ色使いと、まさに女の子向けの商品。帆の“宝”の文字が“金比羅”の“金”になっている部分にも注目!

【素材】人形

当時、フロッキー加工の擬人化動物のお人形「シルバニアファミリー」がブームになり、似たような商品が溢れました。こちらもその時流に乗って作られたと思われます。白無垢花嫁なのは、小柳ルミ子さんのヒット曲で瀬戸内海が舞台とされる「瀬戸の花嫁」から。ヒット曲だけで商品を作るスピード感から、当時の勢いがうかがえます。

【素材】shikoku_kushi

左から高知の坂本龍馬、香川の森の石松、愛媛の坊っちゃん、徳島の阿波踊りと、豪華な顔ぶれのコーム!このように県をまたいでオールスターが揃う土産は珍しい。また、瀬戸大橋が背景に描かれた商品はほかにも多く、ファンシー絵みやげ全盛期の1988年に開通した瀬戸大橋によって、新しい商品がたくさん作られたことが分かります。

 

お土産やさんの特殊な営業時間

保護活動にて色々な土産店を調査しておりますが、その中で“罠”ともいえる特殊な土産店と営業時間についてご紹介いたします。

例えば、看板に大きく「おみやげ」と書かれていても、店内に土産は何も置いていない場合がよくあります。かつての土産店が看板をそのままにして業態転換していると、調査は困難を極めます。

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逆に、外観が「日用品店」や「釣り具店」なのに、土産を売っているというケースもあります。湖や海のそばでは釣り具用品がメインだったり、周辺住民向けの日用品の奥に土産が隠れていたりするので、一見土産店ではなくとも注意が必要です。

 

営業時間はさまざまですが、概ね8時~16時あたり。以前もこの連載で紹介した奈良県の猿橋商店街のように修学旅行生の来る時間に合わせる例や、夜出歩くスキー客向けに日が落ちてから店を開ける温泉街などもあり、1日で複数の観光地を回る場合は、それらを考慮して計画を立てることが要求されます。

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「金刀比羅宮」では、早朝から参道の石段手前の土産店を調査しましたが、朝10時になっても開いていない店も。ファンシー絵みやげ収集に漏れがあるといけないので、帰りに立ち寄ることにしました。

 

長い参道の石段も、両側にずっと土産店が続くため、知らないうちに365段目の大門まで到達していました。しかしこの先には土産店がなく、開店前だった土産店を見るには、785段目の本宮、1368段目の奥社まで登っている時間はありません。

 

石段の下まで戻った正午近く、閉まっていた店がやっと開いてました。しかし、入店早々「もう閉めますよ」と耳を疑う一言。他の店より遅い開店で、なぜそんなに早く店が閉まるのか疑問に思いつつも、急いで店内を調査。しかし、「早く決めて」とさらなる催促。今にもシャッターをおろされる勢いの中で、思わず私は店の人に営業時間を尋ねました。そしてその答えに私は言葉を失いました。

 

「今日は友達と約束があるの」

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今回は、私が小学校の頃に初めてファンシー絵みやげに出会った場所である福島県・会津若松を紹介いたします。
会津は戊辰戦争の主な戦場のひとつで、未成年男子だけで結成された「白虎隊」が勇敢に戦い、果ては追い詰められて集団で自害をするという悲劇の舞台でもあり、それにまつわる観光名所もたくさんあります。
それらは、同じく未成年である学生が修学旅行で訪れる場所であり、若者向けのみやげ店も多いため、私も期待を胸に調査をいたしました。その中で保護できた個体をご覧ください。

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名所が多い会津も、キャラクターはほぼ「白虎隊」が独占している。悲劇のエピソードのある「白虎隊」も逆立ちしてスケボーしているユルさにぶっとび~!!

 

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なぜか和傘ではなく洋傘を持たされている「白虎隊」。湿度によって傘の色が変化して「アメダス湿度予想」ができると書いたシールが貼られているが、「アメダス」って気象庁の地域気象観測システムなので……「アメダス」は絶対使ってない。

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戊辰戦争のころの会津藩では、未成年男子の「白虎隊」だけでなく、有志の女性が集まった非正規軍である「娘子軍」も戦闘に参加しました。こちらもアメダス洋傘を装備しており、「白虎隊」と対になっている。こんなにみんなに持たせるなら、和傘を作っても良かったのでは!?

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「BYAKKOTAI Jr.」と書いてあるが、「白虎隊」にはジャニーズジュニアみたいな下部組織があるのか?? ラブレターを指に挟んでいる感じがチャラい……。

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左から、「今日こそ(恋文)渡すぞ」「ギャルは敵!今は戦よ」「それより飯だぜ」と三者三様。 ローマ字の「O(オー)」をハートにしてるところがかわいい!!

販売価格と非売品

ファンシー絵みやげ保護活動として全国を調査しておりますが、「現地で一体何が行われているのか」と質問をいただくことが多いため、今回からは保護活動の具体的な話をしていきたいと思います。

 

ファンシー絵みやげは、基本、発売された当時の“定価”で購入しています。
稀に在庫処分セール価格になっている場合もあり、限りある予算内で多く生存個体を保護したい私としては大変助かります。

 

しかし「そんなの売れないし、100円でいいよ」と言われ、喜んでいくつも選んでいると、途中から「それはもう他で手に入らない、非常に価値があるものだよ」と、突然値上がりすることも多く、時価を覚悟しなくてはなりません。

 

また、価格のないものもあります。

 

例えば、タペストリーは巻いて売られているため、店内には商品の見本が吊るされています。しかし、いつしか商品がすべて売れて、見本だけが残っているということがあるのです。そうなると、最後の1枚なので、いくら褪色していようと、買いたいとお店に交渉するのですが、「汚いから売れない」、「なくなると、その壁がさびしくなる」といった理由で断られることがほとんどです。

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しかし、そんな入手が難しいものを保護できたケースもあります。
福島県・芦ノ牧温泉のおみやげ屋さんで展示されていた、タペストリー。こちらは根気よく交渉して購入できることになりました。

しかし、非常に高い位置に掛けてあるフックから、タペストリーを自分で外さなければなりません。椅子に乗るも届かない。傘の柄でつついてみるも届かない。ジャンプで一応ひもには届いたが、今度はフックから外すのに苦戦。これまで高所のフックにかかったひもを、ジャンプしながら棒で外す練習をしてこなかったのでとても苦労しました。日々の鍛錬が必要です。

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やっとゲットしたタペストリーを手に、店主と話をしました。
山下:「どんな色だったんですかね?」
店主:「ちょっと日焼けしたけど元々そんな色だよ。」
山下:「もう少し濃い茶色でしたか?」
店主:「そうだね。」

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しかし値札を外して絶句。
元の色は茶色などではなく、まさかの……

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濃紺!!

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ぶっとび~!!

1カ月ぶりのご無沙汰です。最近は遠出する機会がめっきり減りまして、ここぞとばかりに関東近郊の観光地を調査しつつオリジナルイラストを描き続けております。さて、今回は前々回の隠岐諸島に続き日本海に浮かぶ離島を取り上げようと思います。数々の名所や名産品を有する新潟県屈指の観光地・佐渡島で保護したアイテムをご覧ください。

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【レビュー:新潟県・佐渡島編】

佐渡島には色んなファンシー絵みやげキャラクターがおり競争が激しい印象を受けます。中でも、佐渡島名物「佐渡おけさ」、「たらい舟」、「おんでこ」の御三家が熾烈な争いを繰り広げており、現在は佐渡島を象徴する存在であるトキでさえ脇役であるところからも、いかに競争のレベルが高いかお分かりいただけると思います。

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「SADO OKEPPY」というシリーズの液晶温度計付きキーホルダー。S字型の佐渡島の地形が丸っこくなってロゴに入っているのがカワイイ。佐渡を代表する民謡「おけさ」の歌詞がローマ字で書かれているのも凝っている。「おけさ」を踊る女の子だけでなく、「たらい舟」を漕ぐ女の子も。珍しいタヌキキャラも一緒!

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頭と体が別々に揺れるスイングシリーズ。佐渡島にもあった!あどけない笑顔がとってもカワイイ!ゆらゆらゆっくり動く「たらい舟」には、スイングキーホルダーがピッタリ!

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続いて、絵のタッチや色使いからちょっとオールドタイプと思われるスイングキーホルダー。ひとつ前に紹介したものは笠に文字が入っていたが、こちらは海の部分まで描かれていて、そこに文字が書かれているというところも味わい深い!

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“HAPPINESS CLUB”が何なのかはさておき、「HEY! BOYS & GIRLS! COME TO THIS ROMANTIC ISLAND SADO」。ファンシー絵みやげに“Romantic ◯◯”という表現が多いのはなぜなのか。考えるほどROMANTICがとまらない。そして “TARAI GAL”。ヤマンバギャルなどと同列に考えてしまうぞタライギャル。

ヤシの木キーホールダー

ヤシの木の栓抜き。シュロやソテツなどのヤシ風の木を植えてリゾートっぽくしている海沿いの観光地は多いが、佐渡では見かけなかった。たまたま見なかったのか、それとも当時はあったのか。ヤシの木をディフォルメしてるのが面白い。

コップ1

“SADO OKESA”マグカップ。黒地に錆びたような色がまだらに入っていて、すでに時代を感じさせる。線が金色で、肌は塗りがなく地のまま、そこに服や笠が白色なので、ちょっとサイバーな雰囲気さえ漂っている。こういった尖鋭的なセンスが光るアイテムもファンシー絵みやげの醍醐味である。

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“JAPANESS(→E) SURFING OF T(A)RAIBUNE”。二か所あるスペルミスは目をつぶるとしても、そもそも英文法として正しいのか怪しい。そして当時のお土産ファンシーイラストで睫毛を描写しているものは非常に少ない!貴重!

鉛筆立て

みうらじゅんさんの著書『いやげ物』において “二穴オヤジ”と命名されている「木製のベースに地名の立て札と人形が乗っていて2つ穴が開いているペン立て」 シリーズが佐渡にもありました。基本的には、どの観光地であろうとサンタクロース的なおじいさんがスコップを持っている人形が乗っているだけというのが特徴ですが、こちらはちゃんとご当地感のある「おけさ」衣装の人形となっている。しかも二頭身でカワイイ!

温度計

さらに同じ人形を使った謎の商品。スケルトンの指輪ケースを開けると人形がいるだけ。外側にはなんと温度計が。閉じて持ち運ぶのか、開けたまま飾るべきなのか、いまいち正解が見えてこない。

 

 

【調査こぼれ話】

Captain of the “TARAI” Ship

土産店外観
佐渡島は、実際に行くと思っていたより非常に広い。聞けば東京23区のおよそ1.5倍の面積があるという。鉄道が無いため移動手段は島全体を縦横にカバーしているバスになるが、時刻表を見てみると中心地以外は島民の方も困るほど本数が少なく、これでは滞在期間内で数多い観光スポットをすべて回るのは困難で、行ける場所も相当ハードな乗り継ぎを要する。意気揚々と上陸して早々にそれが発覚し、意気消沈しておりました。

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写真:小林久人

 

到着した日、海が見渡せる民宿で夕食の際、いよいよ日が沈む中、なお死んだ目で座っていると、隣の席の人が話しかけてくださいました。その方は小林久人さんという写真家さんで、互いの旅の目的などを話しました。小林さんは車で島を回って撮影するとのことだったので、連れて行ってもらえないかお願いしたところ「本気度が伝わってきたので、その保護活動の様子も見てみたい」と快諾していただきました。しかも撮影場所以外にも寄っていただける好条件です。先ほどまで暗澹としていた私の心は、一条の光に触れ輝きだし、どこかで私を待っているファンシー絵みやげに会いたい気持ちがにわかに湧き上がってきました。振り向くと、日本海へ沈む夕陽が、緋色に岸壁を染め上げていました。保護活動に燃え上がる気持ちが横溢したようで気恥ずかしくもあり、言葉もなくその絶景をただ見つめていました。

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写真:小林久人

 

広い佐渡島を一周、縦断、横断、色んな場所での調査の中から、たらい舟での出来事を紹介します。
観光たらい舟を自分でも漕がせてもらったのですが、なかなかうまく進まずグルグル回ってしまい思い通りには動きません。観光客相手の余興かと思いきや「もっと体を前に倒さにゃいかん!」など何度も厳しく指導していただき、さながら「お前が舵をとれ」状態。Captain of the“TARAI”Ship。自分に目指す場所があるなら、自分で舵を取らないといけません。

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たらい舟を降り、近くにあった土産店に寄ったところ、展示品のファンシー暖簾を見つけてしまいました。購入できないか交渉しましたが「日よけに使っているので無理」との回答。しかし「代わりの日よけを用意するのでどうか」などと粘り強く交渉した結果「付け替えてくれるならいいよ」ということに。困ったのは、暖簾が釘で打ち付けられている。私は日曜大工も不得意ですが、そんなことは言っていられない。どうしても暖簾を保護したいので、慣れない手つきで暖簾の釘を抜いて外し、代わりの日よけに金槌で釘を打ち付けました。何度も親指を打ち、何本も釘をダメにしつつ。佐渡まで来て一体何をやってるんだ……などと自問自答しながらも、暖簾を保護することができました。

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写真:小林久人

自分の望みを叶えるためには強い意志が必要です。チャレンジすれば、きっと道は開けます。たらい舟のように思い通りに動いてくれない場面でも、粘り強く漕いでみましょう。状況は自分自身で打破するしかありません。お前が舵をとれ!ヨーソロー!!

 

みなさま1か月のご無沙汰でございます。山下院長です。ファンシー絵みやげが一番多いのは北海道なのは間違いないのですが、次点は高原・スキー場を多数抱える長野県ではないかと思っております。今回はその中でも異端の独自路線を今に残す野沢温泉を紹介したいと思います。

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【レビュー:長野県・野沢温泉編】

ファンシー絵みやげは、特定の地域にゆかりのある偉人や動物を除けば、同じキャラクターで地名だけ変えたものが色んな場所で売られています。しかし、特に地域性がなくとも、限られた場所でしか出会わないイラストというものがあります。野沢温泉の土産店が独自に進化を遂げたと思しき、ガラパゴスファンシーをお披露目いたします。

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まずは、他の地域でも見られるタイプのイラスト。よくお見かけするメーカー様です。洗練されたクマと雪だるまがカワイイ。友達を雪で作るというのも「動物が寂しがり屋キャラにされがち」あるあるを踏襲。

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野沢温泉が「BEARS LAND」というのは、いささか“熊出没注意”的な恐ろしさがあるが大丈夫なのだろうか。そして、温泉を “ONSEN” ではなく “SPA” と表記する例は、数えるほどしかない非常に珍しいパターン。最後に “YOUNG SPORTS DAYS”。

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ここからの一連は、NOZAWA以外で見たことがない雰囲気のイラストである。さっそく「WHITE PEOPLE」である。白い恋人ならぬ白い人々。スキーカップルのこと?? 背景はクレヨン塗りつぶし!

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スキーをするクマさん。「どこですべろうかぁ…」という気を許した感じのセリフが良い。そして手書き文字がやたら細い。足上げポーズも愉快。そして裸足!? スキー靴いらないのだろうか……。

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こちらは特別なスキーヤー。ゼッケンをつけているので選手なのか。イラストに独特のセンスが光ってます。背景がクレヨンタッチなのも珍しい! 右目と左目の距離がこんなに近いのにゴーグルが幅広なのはどういうわけなのか……?

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こちらも特別なスキーヤー。シリーズなのか。しかし、ゼッケン「1」と「10」の間は存在したのだろうか。だとしたらコンプリートしたいところ!ファンシーイラストなのにしっかり人間っぽい指が描かれていると、ちょっと驚きます。

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最後に、これまでのシリーズと違ったタイプ。イラストのプリントではなく金型であることと、キーチェーンとキーリングの形状から80年代以前のものではないかと推測される。キタキツネファンシーの最初期の可能性が高い。しかしまったくもって意味不明!この三色の棒は何だろう……スキー板?? 長すぎる気も。上の方のシルエットみたいなものも謎!とにかく謎だらけ!!

 

【調査こぼれ話】

ゲレンデがとけるほど恋してろ!

私は知人の帰省や旅行についていって保護活動を行うことがありますが、今回はスノーボードに行く友人たちの車に乗せてもらって温泉地まで連れて行ってもらいました。野沢温泉はスキー場のすぐそばにあり、土産店での保護活動後に無料の外湯も楽しめる共存共栄スポットです。

我々は深夜、宿に到着し就寝。翌朝早くから友人たちはゲレンデへ。温泉街の土産店は遅く開店することが多いため、私は独り宿に残り、作家になりきって雪景色を見ながら小説を書いて時間を潰してました。すると、なぜか突然部屋の電話が鳴りました。

 

「こんな時間に何だろう」と訝しがりながら電話に出ると「リンゴむいたので、食べますか?」と女将さんの優しい声。スキー客メインの宿でゲレンデに行かない非リア充な私を不憫に思ってくださったのか分かりませんが、リンゴをいただきました。そして小説の続きを書いていると、また部屋の電話が鳴りました。

 

「今度は一体なんだろう」と不安に駆られながら電話に出ると「コーヒー入れましたが飲みますか?」と、またも優しい声。どれだけ同情されているのだろうかとご馳走になり、優雅なひとときを過ごしていると、またも電話が。「おいおい、今度は一体なんだ?何が出るんだ?酒か?マッサージか?」などと思いつつ電話に出ると「パソコン詳しいですか?」とのこと。聞けば無線LAN完備を売りにしたいのにWi-Fiの調子が悪いとのこと。それは一大事なので自分のノートPCをルーターに接続し、設定修正してパスワードやSSIDを分かりやすく等々専門的な対応をして改善されました。「よし!では保護活動へ繰り出すか!」と思い部屋に戻りかけたところ、申し訳無さそうに「もしかしてホームページの修正できませんか……FAX番号を消したいのですが」と一言。即座に「そのくらいならすぐ終わるので、やってみましょう!」と快諾する私。しかし、事態はそんなに簡単ではありませんでした。

 

私はさっそくホームページの中身を見て衝撃を受けました。電話とFAXと地図がテキストではなく1枚の画像になっていたのです。文字として修正が出来ないので頭を抱えました。しかし悩んでいる時間は無いので、画像をダウンロード、ペイントソフトでFAX番号を消去、”TEL”の文字を消去、近いフォントで”TEL・FAX”を書き入れてアップロードという強行手段に出ました。時間はかかりましたが無事FAX番号を消すことができ、私は大急ぎで保護活動へ出かけました。

 

見よ!これがゲレンデでキャッキャウフフしていたリア充たちである!

見よ!これがゲレンデでキャッキャウフフしていたリア充たちである!

翌朝、素泊りのはずなのに全員に味噌汁とおにぎりのサービスが。友人たちがゲレンデでキャッキャウフフとリア充してる間、宿のIT担当として労働していた私の功績です。驚くリア充たちにエピソードを話しドヤ顔してやったのは言うまでもありません。独り宿に残っていると予測もつかない出来事が起きるので皆様も是非、非リア充してみましょう。

 

みなさま1か月のご無沙汰でございます。山下院長です。近頃はずっと東京にいるので、ファンシー絵みやげ風のオリジナルイラストを描いたりしています。オリジナルグッズを販売して保護活動費を稼ごうと思っておりますのでお楽しみに。今回は、山陰の離島・隠岐諸島を中心に、島根県のアイテムを紹介したいと思います。

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【レビュー:島根県編】

島根県には、日本海側を中心に観光地がたくさんあります。今回は県全体のアイテムを西から東へ、最後は離島である隠岐諸島まで紹介したいと思います。スターバックスもある「出雲大社」が有名ですが、あえてパワースポット・出雲大社以外にスポットを当てていきます!

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本州の各地で散見されるのキャラクター“キリマンチャイルド”。島根の西端あたりである津和野で保護しましたが、彼の生息最西端かもしれません。だいたいナイトキャップを所持。英文によると父親はコーヒーショップのマスターだとか。

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同じく津和野から。こちらは伝統舞踊である鷺舞(さぎまい)をしているご当地キャラクターなので、津和野でしか手に入らない逸品。背景が、ビックリマンシールのヘッド(当たり)と同じ四角プリズムパターンになっており子供心をくすぐる。

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「出雲神社」の北、ウミネコのふるさと「日御碕神社」「日御碕灯台」周辺にもファンシーがあります!手で持つとマットな肌触り、しかし上部は滑らかな口当たりという非常に凝った湯呑み。

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「松江城」周辺で購入したキーチェーン。店内の複数個所にあり、置いてある場所ごとに色が違うので1色ずつ買おうとしたところ、よく見ると温度で背景の色が変わるタイプでした。室内でも高さや状況で温度が変わることを発見!

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表面に地名が書いてないが、隠岐諸島で購入。なにが“Key West Club”なのか。「なんたって あ・い・し・て・る」というセリフに時代を感じる。鍵に付けるべきキーホルダー自体も鍵のシェイプというのは非常に多いしカワイイ。

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こちらも隠岐諸島。酪農が盛んなのでホルスタイン。そして謎の鳥。“100万円貯まる貯金箱”みたいなものが非常に流行った時代。こちらは木製で、ちょっと少ないが10万円貯まるらしい。“OKI”の文字にハイライトが入っているのは、まさに80年代のド定番!

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隠岐諸島の景勝地である「隠岐国賀海岸」のコンパクトミラー。上部に書かれている“TSUTENKYO”は、背景に描かれている天然の空洞「通天橋」のこと。子供カップル、太陽、鳥とリアルな背景との違和感から、場所に合わせて背景が書き足されたと思われる。

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シールを貼っただけ!という隠岐諸島のカニマグカップ。海沿いの観光地にはカニがモチーフのお土産雑貨は非常に多く、お隣の鳥取県にある施設「かにっこ館」では、全国のカニグッズを多数展示しているほどである。

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これも隠岐諸島で入手。坊ちゃんとマドンナ……といえば夏目漱石の小説の舞台である愛媛県松山市。これは歴とした松山みやげのオニギリ型灰皿である。こちらの入手エピソードは、この後のこぼれ話にて……。

 

【調査こぼれ話】

行ったら情報あるかもギフトショップ

日本海に浮かぶ島根県の離島・隠岐諸島は、海の幸と山の幸が両方楽しめて、見るべき観光スポットも多数あり、B’zがライブを行ったこともある素晴らしい観光地です。

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中ノ島(海士町)と西ノ島の調査後、隠岐の島町に着いた私は、いつも通り観光案内所に直行し、土産店の情報を求めました。「そういったものを扱う店はもうほぼありません」と頭を悩ませる窓口の方。地図を見ながら思い出したように「あ、ここの“京見屋分店”はギフトショップですけど、行ってみたら情報があるかも知れません」と、謎のひとこと。まあ、行くこともないだろうと思いながら調査を開始しました。

DSC_1732土産店が閉まっていたりで早々と調査を終え、時間もあるのでそのギフトショップへ行ってみることに。洗練された外観で、求める物は無さそうでしたが入店。早足で視線を上下しながら店内を一周するも、どうも趣味が良すぎる。不審な行動のためか「何かお探しですか?」と店の方に声をかけていただき、日本中を回って探しているものを伝えると「詳しく話を聞かせて欲しい」というお言葉。色々な人が訪れるそうで、変わった客人の話を聞くのがお好きなようでした。

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よく見ると店内にレトロな備品があったりで、昔のものを保護する気持ちに共感をいただき、さらに「とりあえず行ってみるか!」という急展開で、その日のうちに知り合いの商店の死蔵在庫を特別に見せてもらう流れに。「東京の友達だから見せてやってよ」「あんたの友達ならいいよ」というやりとりは近所付き合いが親密ゆえになせるわざ。観光案内所の方もお知り合いだそうで、だからこそギフトショップの違った側面を把握していたわけですね。

 

滞在中、毎日立ち寄って語ったり導かれての保護活動しましたが、あるとき店に現れたのは常連の神主さんで、なんでも昭和レトロ案件を相当蒐集されているとのこと。ファンシーの希少性を理解いただき「家にあるかも知れない」と一旦帰宅され、なんと前述の灰皿をわざわざ探し出して譲ってくださるという有り難い出会いもありました。

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書ききれませんが京見屋分店さまの導きにより、島の方たちにご協力いただく機会の連続で大変助かりました。結果的に、有形無形のギフトをたくさん持ち帰ることが出来ました。皆様ぜひ隠岐諸島へ、そして京見屋分店へ行ってみましょう。そこには何か情報があるはずです。

 

みなさま1か月のご無沙汰でございます。山下院長です。最近は保護した絵みやげを東京に置きに帰るばかりだったので、その整理に追われる毎日でございます。今回は修学旅行の定番スポットである奈良で保護した絵みやげを紹介したいと思います。ファンシー絵みやげは子供向けの商品なので、修学旅行の聖地は特に生存個体が期待できる場所です。

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【レビュー:奈良県・奈良市編】

奈良公園、東大寺、興福寺、春日大社、若草山といった主要な観光地を奈良駅から徒歩で回れるため、比較的容易に土産店をたくさん調査できます。おみやげに描かれるイラストの主役は奈良の大仏さん。それからお寺に多いモチーフである小坊主さんです。その色々な方向性を紹介します!

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現行商品なのか、各地でよく見かけるこちら。観光地の位置関係や建造物の形が分かるので非常に実用的。NHK教育テレビで昔やっていた番組『たんけんぼくのまち』の中で描かれる「オモシロ地図」好きにはマストアイテム!

扇子

「SHINOBI BOY」という、歴史的な場所では全国的に使われがちな忍者キャラ。珍しい扇子シェイプに刀のチャームがついている逸品。背景の月と星が、忍びの者らしい夜の設定を表している。「DAIBUTSUKUN」もちゃんと眠っている??
お願い大仏さん

「お願い大仏さんHAPPY NARA」+「黄金の半立体そうじ小坊主」。奈良における2大キャラクターの共演である。大仏の後ろに五重塔と鹿が描かれているのも、全部のせラーメン的にポイントが高い。

ベル

「奈良の小坊主の星シェイプ」+「ベル」という超ファンシーな組み合わせ。おそらく光を吸収して暗闇で光る蓄光塗料と思われる奇抜な色使いだが、現在は少々褪色してしまっているようである。なぜか「YANCHA DE GOMEN!」と謝っているが、それよりも横に居る生物は一体なんなのか。3坊主2

お寺がある観光地の定番、小坊主隊。掃除、食事、習字…と「じ」で韻を踏んでいるのだろうか。それにしても「NICE FEELING LOVELY TOWN」とは何事か。NARAは、そんなTOWN だったのである。

星坊主

なぜかモーニングスター(?)を装備している物騒な仏僧……もとい小坊主。両手に武器で、左手には木魚のバチを持っているようだが木魚は見当たらない。NARAと大書された袴も装備。

新撰組

突然ですが奈良なのに新選組。基本的に京都のキャラクターだが、NARA。京都と奈良、誤差の範囲か。左の人の足元からは、なぜか蕎麦ぼうろ(焼き菓子)が3つも飛び出している。

シカ

個人的な判断基準ではファンシーではないが、当時もののイラストキーホルダーも紹介しよう。ちょっと渋いタッチの絵柄とガロっぽい鹿の影、それにローマ字の「NARA」と全体に散りばめたラメの組み合わせがたまらない逸品。
佳代ちゃん
こちらは懐かしいネームキーホルダー。ネームバッジやネームスプーンに比べて現存率が低い。現在は妖怪ウォッチのネームキーホルダーが全国を席巻していて隔世の感があるが、名前のラインナップに注目すると時代の変化が見られて面白い。
湯のみ地蔵
こちらは湯呑み。大仏さんが笑顔でピースしちゃってるのである。そして左上に「Run Run」の文字。おい走るんかい。大仏が走れるんかい。長渕剛!?…と思ったが、やはりローマ字表記なので、“ランラン”ではなく“ルンルン”なのだろう。

 

【調査こぼれ話】

まさにリスキー!!猿沢商店街

鳥取での調査後、私は早朝にバスで大阪へ。大阪の調査は後回しにして奈良へ向かいました。お目当ての猿沢商店街は、修学旅行生が来る木曜日に多くの店が営業すると聞き、木曜日を狙ってやって来たのです。しかし、目の前は閉まったシャッターの連続。私は途方に暮れるばかりでした。
DSC_3877開店していた「ふじや」でお話をうかがうと、修学旅行生が来る時間が夜なので、午後3時頃から開店する店が多いとか。通常、観光地の土産店は午前8時から午後4時までなどが多く、早朝より昼食抜きで調査活動というのがほとんどなので驚きました。こんなことであれば先に大阪を調査するべきでした。もはや仕方ないので観光地を回って戻りましたが、まだ開いてない店も多く、私はまたも途方に暮れました。

DSC_3915猿沢商店街の「risky(松本)」と書かれた店に戻りました。土産店らしからぬ名前でインパクト大。B’zとは関係ない。店主の片平あかねさんは作詞家もされていて、他店の開店待ちの間に観光や作品などのお話を聞かせてくださいました!こちらのお店に生息していたタペストリー捕獲しましたが、「無限」の文字をファンシー仏教世界が暴走族テイストで囲んでいる攻めた逸品でした。記念撮影。

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結局、時期的に営業してない店は開店せず、後ろ髪ひかれる想いで奈良を後にしました。東京に戻っても営業してない店が気になってモヤモヤしていた私のもとに連絡が…。「閉まっていた店も営業始まりましたよ」「こんなタペストリー売ってましたよ」など…。なんとriskyのあかねさんが、わざわざ現地から連絡をくださったのです!

とうとう私の旅は、土産店の方からここまで協力いただくに至ってしまいました。

 

みなさま1か月のご無沙汰でございます。山下院長です。いまも私は転々と調査と保護活動を行っており、本日は高台の民宿で海岸を一望しながらこの文章を書いております。今回は、数か月前に訪れました山口県・萩市のことを回想しながら、現地で保護できたファンシー絵みやげをご紹介したいと思いま す。

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【レビュー:山口県・萩市編】

その地の偉人であり、観光の要でもある歴史上の人物を躊躇なく茶化しているものは数多いのですが、この萩にたくさんある“高杉晋作=フラれちゃった晋作君のシリーズ”は、その中でも極北と言えるほどに攻めていて、私が一番好きな偉人シリーズです!そちらを中心に紹介していきたいと思います。

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こちらは最初に出会った高杉晋作キャラクター。口を大きく開けて笑っているのがアホっぽい。「みんなのたあ坊」にも通じるユルさ。このように同じキャラクターでも複数の商品がある。定番の鍵シェイプと、合皮+金属のパターン。LOVE KEY…鍵を愛せ!ってことなのだろうか。

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こちらも大きく口をあけている。高杉晋作のイメージなのだろうか。ファンシーでは非常にめずらしい皮細工商品。
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どれも同じに見えるかもしれませんが、若干は違っております。こちらも大きく口を開けていますが、前2つに対して前髪がなくなっています。この七色に輝くオーロラ湯呑みは、当時のド派手さの象徴なので私は必ず買っております。
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さらに口を開けたシリーズだが、こちらは高杉晋作とは明記されていない。しかし大きく口が開いている以上高杉晋作だ。もう、そういうことにしておこう。今回は、前髪どころか月代(※)になってしまっている。左は切手シェイプ、右は定番の月シェイプと見せかけて、謎の形である。しかしながら月シェイプには欠かせない星のチャームは健在。

※月代(さかやき)……日本の成人男性の髪形のひとつ。頭髪を、前額側から頭頂部にかけて半月形に、抜き、または剃り落としたもの。
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さんざん大口を開けさせられてきた高杉晋作とつぜんのおちょぼ口。そして恐ろしいほどに上にある眉毛。高杉晋作キャラに一石を投じたイラストです。人の形にシェイプされたキーホルダーは手が込んでいて最高です。
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背中越しの「 THE SINSAKU KUN」。“ THE ”である。そして「SHOIN MONKASEI」をローマ字にするセンス。脱帽しかない。そして色数を抑えたところが大変にクール。とうとう口元まで見えなくなりました。

キーホールダー2謎の商品。高杉晋作にぶらさがるカニ・イカ・タコ。そんな人物だったのか。そして高杉晋作の髪型は、いままで一番毛量が多く、歌舞伎役者のようである。そんな髪型だったのかも謎。

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これでいいのか SHinSAKuKun。おそろしいほどに撫で肩です。そして Nice DAy。
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これが私の大好きな“ふられちゃった晋作くん”。なんと観光資源である土地の著名人を、勝手に失恋させる商品があるとは!!…と最初は大変驚きました。他に「失恋しちゃった竜馬くん」もありまして、すべてを集めたい欲求に駆られております。泣きべそかいて小石を蹴る横顔は最高にファンシーです!

 

【調査こぼれ話】

日本のよあけ・萩のみやげ

その日、私は中国地方横断調査中で、島根県・津和野から夜のうちに山口県・萩市へとバスで移動してきましたが宿を決めておらず、急遽バスターミナル近くのゲストハウスrucoに飛び込みました。こちらが非常に洗練されていて、旅人だけでなく地域の人が集うサロンのような様相!私が旅の目的を伝えると、オーナーさんだけでなく、そこにいらっしゃった皆さんに、地元の土産店や観光情報をたくさん教えていただき、無計画だったところから、その夜のうちに翌日の行き先が決まったのです。

 

萩は町中に観光名所が点在しているのですが、翌朝7時から、次の目的地である秋芳洞へ向かう13時台のバスまでの短い滞在時間で、すべての土産店やホテルの売店を調査することができました。これは前夜に最短ルートを確定できたことが大きく、本当に恵まれた出会いでした。

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しかし、出会いはそれだけにとどまりませんでした。保護を終えて戻ると、東京から萩の取材に来ていた「雛形」クルーの方がいて、短い時間でしたが80年代やファンシーの話で盛り上がり、今回の連載が実現しました

この連載もまた、観光地で見つけて保護した「ご縁」という「おみやげ」のひとつなのです。

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