民話から、かつてここで生きていた人の姿が立ち上る。展覧会「いいつたえ、むかしばなし、はなし」、~2月6日(日)開催中。@宮城県・仙台市

地域の暮らしから生まれ、伝承されてきた民話。それは、語り始めた人がいなくなった後でも、土地が形を変えた後でも、語り継がれることによってのみ残されていく、土地の記憶です。

現在、そんな土地の民話を紹介する展覧会、「2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた『いいつたえ、むかしばなし、はなし』−その9− 亘理郡亘理町周辺の民話」が、~2022年2月6日(日)、宮城県仙台市の文化施設「せんだいメディアテーク」にて開催中です。

焦点が当てられるのは、2011 年3 月11 日の大津波で大きな被害をこうむった、宮城県内の沿岸集落に伝わる「民話」。それら一つひとつの「語り」は、土地どちで民話を聞き歩く活動を約45年間続けてきた「みやぎ民話の会」によって、1985 年から1988 年にかけて採集されたものです。

本展は、そんな「みやぎ民話の会」の設立者であり、民話採訪の活動家である小野和子さんによって厳選された10話程度を紹介するシリーズ展として2012年から始まり、これまでに8地域の浜の民話が紹介されてきました。

「2011.3.11 大津波に襲われた沿岸集落で、かつて聞いた《いいつたえ、むかしばなし、はなし》−その6−」第一話『太郎と天神さま』より一部抜粋 写真:小田嶋利江/イラスト:澁谷夏海

そして、第9回目となる今回は、県の南側に位置する亘理郡亘理町(わたりぐんわたりちょう)周辺に住む方に聞き書きをし採集された12話が紹介されます。

これらの民話を語った方の多くは震災の前にすでに亡くなられており、また、語られた土地の姿は当時から大きく変化し、今では、若い人の多くが地元を去ることを余儀なくされる現状もあるといいます。そんななか、形を変えることなく、語り継がれることによって今日まで残ってきた民話は、今を生きる私たちにどんなメッセージを語りかけてくれるのでしょうか。

さらに、2022年1月16日(日)には、誰もが知る日本の民話を題材に、みやぎ民話の会が1974年から採訪し記録してきた民話語りの映像や音声を見聞きしながら、参加者とともに語り合う「民話ゆうわ座」も開催されます。

宮城にゆかりがない方も、一つの土地に脈々と語り継がれてきた民話を通じて、生まれ故郷に眠る土地の記憶に想いを馳せてみませんか?

違いを踏み越えようとするささやかな一歩を、ここから。フェスティバルFUKUSHIMA!2021『越境する意志/The Will to Cross Borders』、10月17日まで開催中!@福島県・福島市

世代、国籍、文化、価値観など、私たちは日々、さまざまな「隔たり」に囲まれながら暮らしています。そして、時にはこうした隔たりから亀裂が生じてしまうことも少なくありません。最近では、帰省やワクチン接種の是非などをめぐって身近な人とも意見が分かれ、一人ひとりの意識の差から分断や摩擦が生まれてしまう場面も見受けられるようになりました。

そんないま、「越境」がテーマの展覧会、フェスティバルFUKUSHIMA!2021『越境する意志/The Will to Cross Borders』が、2021年10月17日(日)まで、福島県福島市の農村公園「四季の里」で開催されています。

10年前、「ネガティブに世界に知られたFUKUSHIMAを文化でポジティブに転換する」という目標のもと、展覧会を中心とするフェスティバルとして始まった『フェスティバルFUKUSHIMA!』 。今回のタイトル「越境する意志」は、震災から、そして活動開始から10回目という節目を越えて、これからもプロジェクトを継続していく意志を示すと同時に、今だからこそ伝えたいメッセージが込められているといいます。

 

“(前略)この 5 人の作家の展覧会「The Will to Cross Borders /越境する意志」 では、東日本大震災から 10 年という時間を一つのテーマとして作家に声がけすることから始めているが、各作家の作品のすべてが必ずしも震災や震災後の福島を主題にしてるわけではない。けれども以前から当然のことようにあったもの/なくなったもの、震災を通して可視化されたもの、時間が経ったから動き出したもの、現在のコロナ禍で浮かび上がるもの、個人の小さな出来事や意思が世界と繋がっていること、そんなことを想起させる。時間や様々な分断や違いを踏み越えようとするささやかな一歩の積み重ねの見えるような場所であったらいいし、きっとそういうことからしか世界は変わらないと思っている。県境を跨ぐことすらも憚られるような状況の中で、なんとも皮肉めいたタイトルになってしまったけれども、なんでも軽々と飛び越えてしまうような自由な気持ちはいつでもギュッと握りしめていたい。 ”

中﨑透(美術家/本展キュレーター)

 

出展するのは、写真、彫刻、映像などさまざまな作品を手掛ける5名のアーティスト。それぞれの表現を通じて、震災と原発事故、そして昨今の社会で日々生まれる分断を乗り越える思いを発信します。

岩根愛『No Man Ever Steps in the Same River Twice』2020年 写真提供:フェスティバルFUKUSHIMA!2021

ちばふみ枝『くすんだベール』2021年 写真提供:フェスティバルFUKUSHIMA!2021

中村葵『Reloaded Body-head-』2019年 写真提供:フェスティバルFUKUSHIMA!2021

藤井光『解剖学教室』2020年 写真提供:フェスティバルFUKUSHIMA!2021

中でも、本展のキュレーターを務める美術家の中﨑透さんは、電灯やライトバーを用いた作品『Red line in the forest』を展示。空間を真っすぐに突き抜ける鮮やかなライトバーは「分断」を象徴し、来場者がくぐり抜けて通る仕様になっています。

中﨑透『Red line in the forest』2021年 photo by Koji Nishikawa 写真提供:フェスティバルFUKUSHIMA!2021

場所、時間、価値観……アーティストの手によって、さまざまな違いを踏み越える「意志」に形が与えられた時、そこから生まれるものとは? ぜひ会場に足を運んで、作品に触れてみてください。

こんな時だからこそ、それぞれの土地が持つ食や農との新たな出合いを。在来種の野菜や伝統料理を味わうイベント「種と旅と」、全国あちこちで開催中!

京野菜や江戸野菜に代表されるような、その土地土地でつくられている伝統野菜。それらは、ひとつの土地で代々受け継がれてきた種子で作られていることから、在来種とも呼ばれています。個性的な形や、野性味の味わいが強い在来種の野菜は、育った野菜の種を採り、次の季節にその種を蒔いて育て、また種を採る……という地道な営みを繰り返すことで、受け継がれているものです。

撮影:繁延あづさ

スーパーなどで広く売られている野菜は画一化されたものが多い中、在来種の野菜は、個性的な形や、濃く野性味のある味わいが特徴。同じ野菜であっても地域によって味わいが異なります。

そんな気候風土や地域の特性を生かして継承してきた固有の「種」のことを、農家、八百屋、料理人たちとともに味わいながら考えるイベント「種と旅と」が、2021年9月12日(日)まで、全国各地で開催中です。期間中は、全国津々浦々の八百屋や飲食店で開催されるさまざまな催しを通じて、それぞれの土地の在来種の野菜や伝統料理を味わうことができます。

イベントを企画したのは、長崎県雲仙市でオーガニック直売所「タネト」を営む奥津爾さん・典子さんと、“旅する八百屋”として全国各地に自然栽培を中心とした野菜を宅配する「青果ミコト屋」の鈴木鉄平さん、山代徹さん。その土地の在来種はもちろん、営々と受け継がれてきた伝統技術や料理に光を当て、こんな時だからこそ、それぞれの土地が持つ食の素晴らしさと出合う機会をつくりたい。今回の開催には、そんな想いが込められているといいます。

聴いて、買って、食べて楽しめる「種と旅と」のプログラムをご紹介します!

 

【トーク】八百屋、料理人、種を守り継ぐ農家と共に、種と食のこれからを考える

撮影:繁延あづさ

台風や豪雨といった自然災害の脅威、担い手不足による作り手の減少など、在来種を取り巻く環境が年々厳しくなっている中、食文化を次の世代へどう繋いでいくのか。種を守り継ぐ農家、八百屋、料理人がそれぞれの視点から考え、語るセッションが「種と旅と」公式Instagramのストーリーにて無料配信されます。

<プログラム>

◎「台所から種を蒔く」

日時:9月10日(金) 19:30~20:30

出演:料理人・野村友里(@eatripjournal)/「青果ミコト屋」店主・鈴木鉄平、山代徹(@micotoya

◎「種を継ぐ農家、今と未来」

日時:9 月11日(土) 17:00~18:00

出演:「田中たねの農園」・田中遼平(@tanakatanefarm)/「タネト」店主    ・奥津爾(@taneto_unzen

※配信終了後のライブはInstagramのアーカイブからご視聴いただけます。

 

【買う】固定種の野菜を買う

撮影:繁延あづさ

多様性あふれる在来種の野菜を守り継ぐ一番の近道は、在来種を買って料理する人が増えることだといいます。しかし、在来種・固定種の野菜は既存の流通、規格にあわず、一般のスーパーなどに並ぶことはほとんどありません。そんな中、「種と旅と」では、風土に根差した野菜の流通を担う、全国津々浦々の八百屋を公式サイトInstagramにて紹介。参加者は近くの八百屋にアクセスすることで、それぞれの場所から在来種野菜を味わうことができます。

>>取扱い店舗一覧は、「種と旅と」公式サイト及び公式Instagramからご確認ください。

 

【食べる】風土に根差した料理を味わう

撮影:繁延あづさ

各地の飲食店が岐路に立たされている今だからこそ、それぞれが暮らす土地のことを、料理を通じて表現して欲しい。そんな企画者の想いから、期間中は全国のさまざまな飲食店や料理人が、「風土に根差したもの」をコンセプトに自由なスタイルの料理を提供。その土地の在来種を使った料理はもちろん、その土地にしかない郷土料理が振舞われます。ぜひ、お近くのお店に足を運んでみてください!

>>お店・料理家・作家一覧は「種と旅と」公式サイトにてご確認ください。

 

ぜひ、お近くの八百屋や料理店から「種と旅と」に参加して、それぞれの場所から、在来種の種や、風土に根差した食の味わいに触れてみませんか?

 

*過去に「雛形」が取材した、種採り農家の岩崎さん、料理家の奥津さん・根本さんの記事も、ぜひご覧ください。
▼「種を守り継ぐために。種が持つ物語。【種採り農家・岩崎政利さんのお話】<前半>」
https://www.hinagata-mag.com/report/22625

▼「種を守り継ぐために。台所からできること。【奥津典子さん、根本きこさんのお話】〈後半〉」
https://www.hinagata-mag.com/report/23516

アートには、人を動かす力、地域を動かす力、つなぐ力がある。『奥能登国際芸術祭2020+』9月4日(土)〜開催!@石川県・珠洲市

2017年の秋に、能登半島の最北端である珠洲市(すずし)で初めて開催された『奥能登国際芸術祭』。地域の歴史、特徴や豊かさが、国内外のアーティストたちの手によって表現されました。そして2回目となる今回は、新型コロナウィルスの感染拡大によって、1年の延期の末に『奥能登国際芸術祭2020+』の開催が決定。2021年9月4日(土)~10月24日(日)、石川県珠洲市を会場に開催されます。

能登半島から突き出たかたちで先端に位置するため、「さいはての地」とも呼ばれる珠洲市は、世界農業遺産「能登の里山里海」にも認定されている雄大な自然に囲まれたまち。交通の便の悪さが幸いし、本来ならば時代とともに風化されてしまってもおかしくない日本の生活文化や伝統産業が、手つかずのまま残ってきた場所でもあります。

美術家・塩田千春さんや写真家・石川直樹さんなど、16の国と地域から53組のアーティストが集結し、珠洲市の地理的な特性や伝統的な文化を起点とした、豊かな作品たちが誕生しています。

 

「第一波」デイヴィッド・スプリグス(イギリス/カナダ)

写真提供:奥能登国際芸術祭2020+

かつての漁具倉庫の薄暗い内部に、作家が珠洲で最も強い印象を受けたという巨大な荒波が出現します。正面から見ると立体的に見えるこの作品は、一枚一枚手描きで絵が施された透明なフィルムを何層にも重ね合わせてつくられたもの。他の視点から見れば形の認知はゆらぎ、「見る」ことの不確実性と能動性を感得することができる作品です。

 

「私たちの乗りもの(アース・スタンピング・マシーン)」フェルナンド・フォグリ(ウルグアイ)

写真提供:奥能登国際芸術祭2020+

平安時代末期から珠洲市を中心に能登半島の先一帯に伝わる「珠洲焼」。中世の珠洲焼の文様にインスパイアを受けた作家が制作した本作品は、巨大な手押しスタンプ機のようです。実際に、鑑賞者は砂浜に珠洲焼文様のスタンプを押すことができます。

 

「母音/海鳴り」橋本雅也(日本)

Photo by 六田春彦

珠洲の歴史が、瓦産業や珠洲焼、珪藻土など「土」と共にあることに注目した作家。瓦工場跡地から採取した粘土や能登瓦の道具を用いて、自身が初めて粘土に触れた時に覚えた深い懐かしさ、呼吸、鼓動、波の揺らぎ、波に洗われた小石や星々などの繋がりを表した作品です。

 

さらに、2回目の開催となる今回は、珠洲に眠る古い民具に焦点を当てた劇場型民俗博物館「スズ・シアター・ミュージアム」も誕生。珠洲市内のお宅65軒から収集された1500点を超える民具の一部を活用し、アーティストの手によって、「モノ」に宿る古い記憶がひらかれます。

スズ・シアター・ミュージアム Photo by 南条嘉毅

奥能登国際芸術祭2020+』の実行委員長であり、珠洲市長の泉谷満寿裕(ますひろ)さんは、次のように話します。

「アートには力があります。人の心を動かす力。地域を変える力。そして、つなぐ力。コロナ禍によって失われつつある大切なことをアートは甦らせてくれるのではないでしょうか。さいはての珠洲に、是非、お越しいただき、ゆっくりと静かに流れる時間の中で、アートの力を感じていただきたいと思います」

文明の発展に流されることなく残ってきた珠洲の生活文化。そこに、アーティストの手によって光が当てられ、再解釈が与えられた時、見えてくるものとは?ぜひ、現地で感じてみませんか。

笑えるけど、たまに切ない!写真家・加瀬健太郎さんの写真集『お父さん、まだだいじょうぶ?日記』発売!東京・吉祥寺で記念イベント開催中

些細なことで怒ってしまったり、泣きたくなったり、何気ない一言に吹き出したり。

フリーランスのカメラマン・加瀬健太郎さんは、暮らしの中で出会う、そんな気にも止めず通り過ぎていくような、思い返すこともないような出来事を、写真と言葉でブログに綴ってきました。

思わずぶっと吹き出してしまうような写真と、力の抜けた文章が人気を呼び、約2年記録し続けたブログは、『お父さん、だいじょうぶ?日記』として書籍化。そんな笑ったり泣いたり、切なくなるエッセイは多くの共感を呼び、今回はなんと続編として書籍『お父さん、まだだいじょうぶ?日記』が発売されることに!

発売を記念した写真展、『お父さん、写真展だいじょうぶ?日記』が、現在、東京・吉祥寺の写真店「Prism Lab.KICHIJOJI」にて、〜2021年9月5日(日)開催中です。本展で展示されるのは、前作と今作から加瀬さんがセレクトした写真たち。2冊分をダイジェストで楽しめる内容になっています。残暑がつづくいま、加瀬家の日常から元気をもらいませんか?

「どう生きたいか?」という問いから、地域のありようを考える。トークセッション「風景社セッション2021 その先の、風景を語ろう。」、会場参加&オンラインにて開催中!

リモートワークが普及したこの1年、住む場所を決める基準が「仕事」から、自分自身がどう生きたいかという「暮らし」にシフトした人は多いかもしれません。

そんななか、未来に残したい地域社会の姿と、個人の生き方をどのように重ねていけば良いのかを考えるトークセッション、「風景社セッション2021 その先の、風景を語ろう。」が、12月4日(土)まで、栃木県益子町にあるカフェ&ギャラリー「ヒジノワcafe&space」とオンライン配信のハイブリッド方式で開催中です。

イベントを企画するのは、栃木県益子町を拠点に、地域づくりの事業提案や広報企画制作など、地域に暮らす人の生業と自然環境との良好な関係を保つ活動を続ける、有限責任事業組合「風景社」。その名の通り、目の前に広がる「風景」をよりよいかたちで次世代に繋いでいくことを理念とする団体です。

今回の「風景社セッション2021」は、『野良着で逆襲展』や『衝撃の落語展』の企画など、型に囚われない表現で土着的な文化の価値を発信し続ける和楽器パンク・ロックバンド「切腹ピストルズ」の隊長・飯田団紅さんや、200年かけて多様な生物が生きる雑木山を育む「里山制作団体・つち式」を運営する東千茅さんなど、地域を舞台にさまざまな領域で活躍する講師を招き、全6回のプログラムを通して、未来に残したい地域の風景について考えていく内容となっています。

ウェブマガジン『ソトコト』編集長・指出一正さんを講師に招き開催された、第一回トークセッション「持続可能な地域づくり- ローカルから捉え直すSDGs」の様子。

時間内に「答え」を求め合うのではなく、「問いを立てる」ことを学び直す場だからこそ、一人ひとりがこれからの生き方・暮らし方の手がかりを得られるはずです。ぜひ、それぞれの場所から参加して、地域と自分の暮らしがどう重なるか考えてみませんか?

新たな可能性に繋がる「ルール」の見方・つくり方・使い方を体験しよう!「ルール?展」、開催。@東京・六本木

昨年から、外出時のマスク着用やソーシャルディスタンスの徹底など、新たな規則やマナーにより生活が一変したことで、ルールについて考える機会があったのではないでしょうか。そんななか、ルールをこれからの社会をともに生きるための手段としてポジティブに考える展覧会、「ルール?展」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにて、11月28日(日)まで開催中です。

本展では、国内外のデザイナーやアーティストの作品を通じて、それぞれの目的や方法でルールと向き合う人々の視点が紹介されます。さらに、会場には、日常のあちこちで私たちに影響を与えるルールに気づくきっかけとなるいくつもの仕掛けが点在。鑑賞者は実際の体験を通じて、ルールの堅苦しさではなく、ルールがあるからこそ生まれる創造性や可能性に触れることができます。

キャプション:コンタクト・ゴンゾ「訓練されていない素人のための振付コンセプト003.1(コロナ改変ver. )」(撮影:吉村昌也)

キャプション:ダニエル・ヴェッツェル(リミニ・プロトコル) 田中みゆき 小林恵吾(NoRA)×植村 遥 萩原俊矢×N sketch Inc.「あなたでなければ、誰が?」(撮影:吉村昌也)

ルールは、しばしば自分を縛るようなものとして捉えられがちですが、敢えて制限を設けることによってアイデアが生まれたり、規制が心地よく行動を促すための導線になったりと、未来をひらくきっかけになり得るものでもあります。

単に「最初から決められたもの」として受けとるだけでなく、ルールをつくる側の視点に立ってみることで、新しく見えてくるものがあるかもしれません。

大地、宗教、国境……。「境界線」はどこに存在するのか?世界を旅する写真家・竹沢うるまさんの写真展『Boundary|境界』開催。@大阪・東京

田舎と都会、家の中と外、人種や性別など、私たちは普段からたくさんの「境界」に囲まれています。はっきりと目に見えなくても、誰もがその線引きを感じながら暮らしている、不思議な存在です。

 

今回、そんな「境界」の正体に迫る写真展、『Boundary|境界』が、大阪府大阪市の「キヤノンギャラリー大阪」にて、2021年7月20日(火)~7月31日(土)に開催されます。また、4月にコロナにより中断となった東京展は、2021年8月24日(火)〜9月4日(土)、東京・銀座の「キヤノンギャラリー銀座」にてアンコールが決定しました。

写真展は、世界を旅する写真家・竹沢うるまさんによる約5年ぶりとなる写真集、『Boundary|境界』の発売を記念して開催。これまで、人種問題や国境紛争などさまざまな「境界」を目の当たりにして来た竹沢さんが、アイスランドに広がる圧倒的な「自然の大地」と、アフリカ、南米、チベットなどに広がる「人間の大地」の対比を通じて、「境界」とは何かを問いかける内容となっています。

「私がこの本で伝えたかったのは、我々も大地の一部であり、その視点を持つとき、いま目の前に存在する大半の境界は消えるということである。その象徴として、白と黒の世界を自由に行き来する鳥の存在がある。自然の風景も、人間の営みも、どちらも同じ大地の一部なのだ。」 (『Boundary|境界』「あとがき」より)

自然の営みと人間の営み、2つの世界を鳥の視点で行き来するように並べられた写真たちが、読者を世界各地の旅へと導きます。

写真:竹沢うるま

本展では、アイスランドで撮影された「自然の大地」と、日本の国東半島で撮影された「人間の大地」からなる、約 25 点の写真が展示されます。

自然の世界と同時に存在する、宗教や国境。「境界」はどこに存在しているのか? 竹沢さんによって切り取られた風景を通じて、さまざまな「境界」に思いを馳せてみませんか。

育児日記から、地震後10年を振り返る。企画展「わたしは思い出す」開催中。@宮城県仙台市

時間の経過とともに、薄れていく記憶。そんな失いかけた記憶や感情を再びよみがえらせるスイッチは、日常の意外なところに隠れていたりします。

今回、新しい視点で記憶をさかのぼる試みとして、とある女性の「育児日記」を通じて地震後の10年を振り返る展覧会、「わたしは思い出す 10年間の子育てからさぐる震災のかたち」が2021年7月11日(日)まで、宮城県仙台市の「せんだい3.11メモリアル交流館」にて開催中です。

本展で展示されるのは、仙台在住のかおりさん(仮名)が初めての出産(2010年6月11日)を機に書き始めた日記やメモを、再読して語られた言葉たち。展示会場の壁面に記された文章は、すべて「わたしは思い出す、」から始まり、鑑賞者はそのフレーズと対になるエピソードが書かれた手元の資料を読みながら、10年間の記憶を遡っていきます。

“わたしは思い出す、14時7分を。”

“わたしは思い出す、知らない人が家に入ってきて大泣きしたことを。”

“わたしは思い出す、納豆ごはん、かぼちゃ、オレンジヨーグルトを。”

今も仙台の街で暮らすひとりの女性の、誰かに届けるはずのなかった言葉。その一つひとつに自分の記憶を重ねたとき、一体何が見えてくるのでしょうか。10年分の育児日記を振り返る作業は会期中も行われ、展示される文章も日を追うごとに増えていくそう。

身の回りのモノを見つめ直すきっかけに。モノが語る“物語”に耳をすます展示会、「モノ語り展」開催中!@横浜市

自分と身の回りのモノとの
関係性を考える

どこで、どんな風に生まれたのか。ヒトに人生があるように、モノにも物語があります。

暮らしが大きく変容するなかで、「自分に必要なモノ」や、使う頻度や使い方など「モノとの距離感」が変わった人も多いのではないでしょうか。
モノが持つ物語を知り、生活のなかにあるモノとの関係性を見返す。そんなきっかけを提案してくれる展示会、「モノ語り展」が神奈川県立地球市民かながわプラザ(以下、あーすぷらざ)にて、6月20日(日)まで開催されています。

モノが持つ“物語”を、“モノ”が“語る”

カバン、財布、シャツ、てぬぐいなど、「モノ語り展」の会場に展示されているのは、私たちの生活に寄り添うモノ。装置に手をかざすと、それらがどのような思いから生まれ、どんな素材が使われ、どんなメッセージを持っているかなど、モノが持つ歴史や物語が「声」として、音声で流れてきます。

「“読む”よりも“聞く”という体験のほうが、体のなかに入っていくのではないかと思い、モノの『声』が聞こえる仕組みを考えました。
あと、ここあーすぷらざは、「こどもの国際理解展示室」や「こどもファンタジー展示室」など、子どものための常設展があるので、普段から親子連れが多く訪れます。お子さんも『声』で聞こえてくると、自然と興味を持ってくれるではないかという思いもありましたね」

こう話してくれたのは、今回の展示を企画した中心人物である、あーすぷらざの髙瀬楓さん。スタッフのなかで話し合いを重ねながら選んだというモノは、今まではゴミとして捨てられていたモノや、その土地でしかとれない特有の素材を活用したモノなど、環境や社会に配慮されています。

「私たちが今回集めたモノは、ある角度から見れば『エシカル』なものとも言えるかもしれません。でも、その言葉を使うことで見えなくなってしまうことがあるかもしれないと、あえて使わないことにしました。

ここに訪れてくださった方が、家に帰って、身近なモノの背景に興味を持ってくださったり、見直したり、見返すきっかけにしてくださったらなと思っています」

「海洋プラスチック イヤリング」(カエルデザイン)。海に捨てられているプラスチックを回収して、アクセサリーに加工したもの。商品ごとに、どこの海で拾われたものか書かれている。

ブラジルの一部の湿原だけに生息し、“黄金の草”と呼ばれている「カッピンドウラード」でつくられたらアクセサリー。水や光に強く、植物というこもあり驚くほど軽い。

展示アイテム

展示されている商品の一部を、展示会場で購入することができます。(順序不同)
株式会社モノファクトリー https://www.monofactory.com/
島津冬樹/Carton https://carton-f.com/
SALASUSU https://salasusu.com/
ワイエスインターナショナル株式会社 http://www.ys-international.co.jp/
株式会社かまわぬ https://kamawanu.jp/
一般社団法人 さがみ湖森・モノづくり研究所 https://morimo.or.jp/
カエルデザイン  https://kaerudesign.net/
リマテック東北株式会社 ATARA事業部 http://atara-iwate.com/
NPO法人循環生活研究所 https://www.jun-namaken.com/
PICHU PICHU TOKYO https://pichupichu.tokyo/
NUDGE(ナッジ)https://www.nudge-jewelry.com/
高坂美和/フラワーサイクリスト https://www.instagram.com/miwa42kzk10/
Bio Jewelry Coloridas (ビオジュエリー コロリーダス)http://coloridas.jp/

物々交換会「xChange」も開催中!

会場内では、誰でも参加できる物々交換会「xChange(エクスチェンジ)」も開催中。家にあるモノを1点持っていくと、誰かが持ってきたモノ1点と交換することができます。それぞれに、モノに秘められたエピソードやメッセージなどが書かれたエピソードタグが付いていて、会ったことのない前の持ち主と新しい持ち主が気持ちでつながれる仕組みになっています。

プライスタグのかわりに付けられている、エピソードタグ。服の思い出や、次のもらい手へのメッセージが書かれています。

直接人と会う機会が減り、SNS上で文章を「読む」ことや、動画や写真を「見る」ことは増えていますが、残念ながら直接「聞く」機会は減少しています。

そんななか、モノの物語が「声」として流れ、それらを「聞く」ことができる「モノ語り展」。声を聞いてモノの向こう側に広がる景色を想像することは、心を寄せることにも近いかもしれません。生活のなかにあるモノに耳を澄まし、自分の暮らしをあらためて見つめてみませんか?

日常生活にあるジェンダー・ギャップは、どこから生まれているのか? 5/21(金)〜「女が5人集まれば皿が割れる 여자가 다섯이 모이면 접시가 깨진다」開催。@足立区

近年、「多様性の尊重」や「男女平等」といった言葉が使われるようになってきた一方で、未だに日常生活に溢れている「女だから」「男だから」といった偏見に、もやもやを抱えている人は少なくないのではないでしょうか。

今回、そんなジェンダーにまつわる「問い」をさまざまな形で表現する展覧会、「女が5人集まれば皿が割れる 여자가 다섯이 모이면 접시가 깨진다」が、2021年5月21日(金)~6月6日(日)まで、東京都足立区千住仲町のアートセンター「BUoY」にて開催されます。

展覧会を主催するのは、これまで、トークイベントなどを通じて美術業界におけるジェンダー・ギャップや刑法・性暴力に関するリサーチなどの活動を続けてきた、アーティストやリサーチャーからなるコレクティブ、「ひととひと」

2019年9月に開催された第1回目のトークイベント「with meeting#1『性犯罪に関する法律についてのこれからを考えよう』」の様子。左から、講師の上谷さくらさん、「ひととひと」メンバーの工藤春香さん、高橋ひかりさん(写真提供:「ひととひと」)

本展では、女性であることによって生じるさまざまなハンディキャップが社会においてどのような理由・形で生じているのか、メンバー各々の視点・経験・言葉で考察し、作品化したインスタレーションや映像などが展示されます。

東アジアの地域では、昔から騒々しいことや不都合なさま、不吉な出来事と女性を結びつけた表現がしばしば生み出されてきました。今こそあまり使われなくなったものの、日本にも「姦しい(かしましい)」「姦計(かんけい)」など、女性に対する偏見から生まれた言葉が存在します。
展覧会のタイトルは、そんな表現の一つである「木皿を揺らすほどに騒がしい」と女性を揶揄する韓国のことわざ、「女が3人集まれば木皿が揺れる(여자가 셋이면 나무접시가 들논다)」に由来。女性であることにより生じるハンディキャップが、どこから、どのようにして生まれているのか? そんな問いを、展示を通して表現することで、さまざまなジェンダー・ギャップを打ち破る「ひび」が生まれていくことを願って名づけられたといいます。

会期中は、90年代のジェンダー論争や美術教育におけるジェンダー差異、日本・韓国のジェンダーにまつわる歴史などを学ぶことができるトークイベントも開催予定です。この機会に、すぐ側にある偏見の正体について考えてみませんか?

 

世界の捉え方に、新しい発見を。瀬尾浩司写真展「BEYOND-PHOTO by. HIROSHI SEO」開催中。@東京・渋谷

以前よりも家に居る時間が増え、遠出することも少なくなった今、帰り映えしない日々にもどかしさを感じている人も多いのではないでしょうか。そんな生活の中でも、朝の匂いや街路樹の色など、変わらないように見えて実は鮮やかに姿を変えるものの存在に気づけたら、1日1日が少しずつ変わっていくかもしれません。

今、そんな世界の捉え方に新しい発見をもたらしてくれる写真展「BEYOND-PHOTO by. HIROSHI SEO」が、東京・渋谷のTAKEOKIKUCHI 渋谷明治通り店3Fにて、2021年5月5日(金)まで開催中です。 写真家は、日本を代表する写真家・植田正治氏に師事し、広告・ファッション・雑誌など様々な分野で活躍する写真家・瀬尾浩司(せおひろし)さん。今回の写真展では、細密なうねりを繰り返しながら溶け込んでいくさまが切り取られた新作「BEYOND」が展示されます。

写真:瀬尾浩司 「BEYOND」

「BEYOND」が映し出す形について、瀬尾さんは次のように語ります。

「キラめき細密なうねりを繰り返しながら溶け込んでいく、偶然と必然の間の混沌の中で生まれる無限的反復は、全ての境界線を越え私達に『永遠』や『過去や未来』、『魂』を感じさせます。現生に生きる私たちが、混沌や死後の世界の中にある魂を知覚(perception)することは、とても意味があり、そこには『学び』があり『祈り』があり『安らぎ』があると私は考えます。またそれは、私たちにもう少し知覚(perception)することの必要性を問いただしてくれているようです」

 

写真:瀬尾浩司 「BEYOND」

写真:瀬尾浩司 「BEYOND」

 

私たちの身体は、想像している以上に多くのことを感じ取っているにも関わらず、頭で理解しやすいことを優先させてしまう日々の中では、「知覚すること」がおろそかになりがちです。そんな中、一旦立ち止まって写真家の目を借りることで、自分でも知らなかった、世界の新しい捉え方を知ることができるかもしれません。

また、今回は「BEYOND-PHOTO by. HIROSHI SEO」の開催に伴い、併設展「イメージの再生(A Rebirth of Images)」も開催。昨今、さまざまな業界で「サステナブル」な取り組みが注目される中、写真にできる「サステナブル」とは何か?を模索し、表現したすでに存在するイメージを、重なり合う画像や素材、描き込みなど、アナログな手法によって「再生」させることによって、新しいイメージが生まれる楽しさを表現しています。

写真:瀬尾浩司 「A Rebirth of Images」

興味のある方は、ぜひギャラリーへお立ち寄りください。

ほどく前提で結ばれるリボンに、人間同士の柔らかな関係性を意味づける。企画展『ほどく前提でむすぶ』開催。@神奈川県・茅ヶ崎市美術館

Ribbon (2020) 写真:TAKAHASHI Kyoko

絹糸、布、ビーズ、鏡、木片などの素材を用いて、自然現象の微細な移ろいを表現するアーティスト・藤田道子さんの企画展『ほどく前提でむすぶ』が、神奈川県・茅ヶ崎市美術館にて、2021年4月3日(土)から6月6日(日)まで開催されます。

風景と一体になり、自然の光やその場の空気を取り入れながら、さまざまな表情を見せる藤田さんの作品。それらは、置かれた場所や日、時間によって刻々と姿を変え、鑑賞者の目を惹きつけて離さない繊細な魅力があります。

star, circle (2013) 写真:TAKAHASHI Kyoko

今回の展覧会では、これまで藤田さんが制作してきたシルクスクリーンや小さな立体作品に加え、近年取り組んでいるアニメーションや紙の作品、そして、展覧会のタイトルにも繋がる、リボンを素材とした大規模なインスタレーションが展示されます。

Horizon series (2017-) 写真:TAKAHASHI Kyoko

Ribbon (2020) 写真:TAKAHASHI Kyoko

プレゼントを包み、ほどく前提で結ばれるリボンから人間同士の柔らかな関係性を意味づける今回の作品。「心をひとつに」や「団結しよう」といった言葉が溢れる今、作品を通じて、いつでもほどくことができる、ゆるやかな結びつきに思いを馳せてみませんか?

いま、原点に立ち返り、自らの「核」を考える。山伏・坂本大三郎さんのオンライントークイベント「原点回帰」、3月23日(火)開催。

常識だと思っていたことが揺らぎ、暮らし方や働き方など、これまでと同じようにはいかなくなってしまったからこそ、改めて「本当に大事にしたいこと」に目が向くようになった人は多いのではないでしょうか。
急激な変化を受け止めつつ、新しい未来を築いていくためには、原点に立ち返り、自らの「核」を考えることで、前に進む手がかりが見えてくるはずです。

今回、そんな「原点回帰」をテーマにこれからの暮らしや生き方を考えるトークイベント「AXIS Forum『原点回帰』vol.3」が、3月23日(火)にオンラインで開催されます。ゲストは、以前「雛形」でも連載を書いてくださっていた、山伏として活動する坂本大三郎さん。

写真提供:株式会社アカオニ

かつては、自然信仰の行者というだけではなく芸術や芸能の担い手でもあったという山伏。自然から得た豊富な知識と知恵により人々の生活に深く入り込み、豊作のための助言や薬草を使った治療、子どもたちへの教育など重要な役割を果たしていました。

そんな山伏として活動する坂本大三郎さんは、修行を通じて、日本文化の原点を探求し、人間の身体や精神に背くことのない人間の本性(ほんせい)に沿った生き方とはどういうものか、を山形の地で思考しています。

写真提供:株式会社アカオニ

今回のトークイベントでは、そんな坂本さんから、本来あるべき自然と人間との関係性や先人たちが積み重ねてきたものづくり、ありのままの自分を生きることなどについてのお話を聴くことができます。当日は、「自然とヒトとを繋ぐ」というコンセプトで山形、日本、世界各地から集められたさまざまなものを扱う坂本さんのショップ「十三時」(とんがりビルから移転)から、ライブ配信が行われる予定です。

先の見えない今、まずは一度立ち止まって原点に返るところから、これからの生き方を考えてみませんか?

>>「雛形」のこちらの記事も、ぜひチェックしてみてください!

 

*独自の感覚で、土地の自然や文化を眺める坂本大三郎さんの連載「もしここで暮らしたなら」

 

 

 

*坂本さんが町議会議員選挙に立候補することを決意する姿を追った「『遠い春のリッコーホ』 2019.4.20の坂本大三郎を追って」

100年、1000年残り続ける「デザイン」を考える。多様な在来種が根付く雲仙から発信する「種を蒔くデザイン展」開催。

農、環境問題、風土をテーマに、普遍的に続いていくデザインの在り方を発信する企画展「種を蒔くデザイン展」が、2021年3月13日(土)~3月29日(月)まで、長崎県雲仙市の2カ所とオンラインにて開催されます。

写真:繁延あづさ

土地の気候や土壌と調和しながら、100年、1000年とその命を受け継ぐ強さを持つ在来種の野菜。しかし、現代社会においてその野菜たちは「規格外」とみなされ、日本で流通する野菜の1%にも満たないといわれています。同じように、日々生み出される「デザイン」の多くは、その場限りで消費され、捨てられていくものが少なくありません。
「種を蒔くデザイン展」は、在来種の野菜のように消費されるためではなく、確かな意志をもって続いていく普遍的なデザインのヒントを、4つの展示を通じて伝えます。

 

1.プラスチックフリーの八百屋展

写真:繁延あづさ

長崎県雲仙市千々石町にある地域の在来種を軸としたオーガニック野菜の直売所である「タネト」。展示期間中、その野菜売り場が完全プラスチックフリーとなり、土と野菜をそのままに置く売り場そのものが「デザイン」として展示されます。
現在、世界で生産されているプラスチックは年間約4億トン。その3分の1は容器包装プラスチックであり、そして毎年800万トン以上のプラスチックがゴミとして海に流れ込んでいると推計されています。
そんな中、大都市から遠く離れた雲仙の直売所「タネト」の、プラスチック包装を使わない野菜売り場が、循環可能な新しい流通のヒントを提案します。

>>プラスチックフリーへの過程はInstagramでも逐次報告されるとのことです。
会場:タネト(長崎県雲仙市千々石町丙2138−1)、オンライン(公式Instagram

 

2.城谷耕生プロダクトデザイン展

写真:繁延あづさ

できるだけ新しいものを使わず、生産過程で可能な限りゴミを出さないデザインを実践してきた、雲仙市小浜町生まれのデザイナー・城谷耕生さん。そんな城谷さんのデザイン展が、雲仙市にあるギャラリー「刈水庵(かりみずあん)」にて開催されます。
「刈水庵」は、城谷さんが地元・雲仙市小浜温泉にオープンした喫茶を併設したギャラリー。また、小浜温泉には城谷さんがデザインを手掛けた店舗、旅館・ホテルなどが残っており、小浜温泉街の風景と一緒に彼の哲学を感じることができます。

会場:刈水庵(長崎県雲仙市小浜町北本町1011)

 

3.種を蒔く仕事展

写真:白石知香

第一次産業の衰退、止まらない環境破壊など、課題の多い社会の中で「仕事」を通して未来に何が残せるのか。デザイナー、布作家、鍛冶職人、パン職人、菓子職人、八百屋など、それぞれの生業をもって生きる8名の方にインタビューした映像が、「種を蒔く仕事展」として発信されます。

会場:オンライン(公式Instagram)にて順次配信。
出演:皆川明(ファッションデザイナー)、原田祐馬(アートディレクター/デザイナー)、柳原照弘(インテリアデザイナー)、エフスタイルomoto、宗像誉支夫(宗像堂)、立道嶺央(POMPON CAKES)、青果ミコト屋

 

4.種を蒔く料理展

写真:繁延あづさ

雲仙で40年もの間80種類におよぶ在来種の種を守り継いできた種採り農家の岩崎政利さん。(「雛形」で岩﨑さんのトークショーを取材した記事はこちらから。)「種を蒔く料理展」では、6組の料理人による、岩崎さんの野菜を使ってつくった料理がWEBサイト上で公開されます。在来種という循環する生命と、火と土から生まれる器とともに、料理人がその感性を詰め込んだ一皿を披露します。

会場:オンライン(「種を蒔くデザイン展」公式サイト

>>出展者一覧

1.料理人:原川慎一郎/器:郡司製陶所/写真:繁延あづさ

2.料理人:オカズデザイン/器:野口悦士/写真:伊藤徹也

3.料理人:江口研一(food+things)/器:Sai/写真:Sai

4.料理人:船山義規/器:イタリアの古い器/写真:安彦幸枝

5.料理人:今井義浩(monk)/器:小野哲平/写真:八木夕菜

6.料理人:奥津典子/器:中里隆/写真:繁延あづさ

 

新月が満月になるひと月の間、雲仙から発信される展示を通じて、これからの「デザイン」に触れてみませんか。

>>雲仙の食を取り巻くコミュニティ、在来種を守り継ぐ活動が、世界90カ国で読まれているイギリスのカルチャー誌『MONOCLE』(issue 141 / March 2021)に掲載されています。世界中で大きな影響力をもつ『MONOCLE』が、日本の小さなまちのコミュニティや取り組みについて5ページにわたり紹介するのは異例なことだそう。
https://monocle.com/magazine/

第13回TURNミーティング「きく・ふれる・そうぞうする ~身体感覚を通してとらえる世界~」オンライン開催!

昨年11月29日に開催された、第12回TURNミーティング「『ろう文化』ってなんだろう? ~『手』で会話する?~」第二部の議論の様子。左から、高島由美子さん(手話通訳士)、モンキー高野さん(「手話フレンズ」代表)、那須英彰さん(俳優、手話ニュースキャスター)。 写真:金川晋吾(TURN公式ウェブサイトより)

福祉・教育などの現場で活躍する専門家やアーティストなど各分野のスペシャルゲストを招き、さまざまな視点から「表現」の可能性について語り合う、第13回TURNミーティング「きく・ふれる・そうぞうする ~身体感覚を通してとらえる世界~」が、2021年3月6日(土)にオンラインにて開催されます!

「TURN」とは、障害の有無や世代、性、国籍、住環境など背景や習慣の“違い”を超えた出会いから表現を生み出すアートプロジェクト。2015年の始動以降、アーティストと福祉施設や社会的支援を必要とする人々が交流・共働を重ねる「TURN交流プログラム」と、福祉施設や団体がアーティストとともに参加型のイベントなどを企画する「TURN LAND」を軸として活動してきました。

TURNミーティング」は、こうした日々の実践と並行し、さまざまなゲストを招いて「TURN」を考察したり、活動意義を広く発信する場として定期的にひらかれています。

「『ろう文化』ってなんだろう? ~『手』で会話する?~」の配信の様子。左から、パフォーマンスゲストのマチーデフさん(ラップクリエイター)、司会のライラ・カセムさん(TURNプロジェクトデザイナー)。写真:金川晋吾(TURN公式ウェブサイトより)

 

ラップクリエイター・マチーデフさんによるライブパフォーマンスの様子。指文字で歌詞を表現したり、ラップのビートを視覚的に表すグラフィックを表示したりなど、聴覚に障害のある人でも楽しめるアイデアが詰まったライブに。 写真:金川晋吾(TURN公式ウェブサイトより)

そして、今回、第13回目を迎えるTURNミーティングのテーマは、「きく・ふれる・そうぞうする ~身体感覚を通してとらえる世界~」。ブラインドサッカー選手の駒崎広幸さんと鳥居健人さんをゲストに迎え、空間把握の仕方や、他者とのコミュニケーションの方法にどのような形があるのかなど、聴覚と身体感覚に焦点を当てたトークセッションが行われます。

一人ひとりが異なる身体をもつからこそ生まれる感覚や認識の違いを知ることで、これまでとは少し世界の見え方が変わってくるかもしれません。興味のある方はぜひご参加を!

はじめの一歩が踏み出しやすい場所。山梨で自分に合った暮らしをつくる人に話を聴くオンライントークイベント、「TRY!YAMANASHI 2021」開催!

東京都心から車や電車で1~2時間で行ける距離にありながら、富士山をはじめ南アルプス、八ヶ岳、奥秩父と四方を山に囲まれた、自然豊かな山梨県。近年では、都市部のベンチャー企業向けにテレワーク環境を整えたサテライトオフィスを整備したり、地域をあげて働きやすい環境づくりを進めており、テレワークの普及に伴って増えている二拠点居住者や移住者も積極的に受け入れています。

写真提供:渡鳥ジョニーさん

リモートワークが普及したことで移住という選択肢が以前より近くなったとはいえ、それ!と地域へ引っ越すという決断はそう簡単なものではありません。そんな中、山梨は、都心と地域を行き来する「二拠点生活」がしやすい距離にある点も、「都心での暮らしをすぐには手放せないけれど新しいことをはじめたい」という人にとっては嬉しいポイントです。

今回、そんな山梨県で実際に自分に合った暮らしや仕事の在り方を模索し、新しい働き方や暮らし方を実践している人の話を聴くオンライン形式のトークイベント「TRY!YAMANASHI 2021 ~心の声に従う“挑戦者”によって紡がれる人生の選択肢~」が、2021年3月3日(水)に開催されます!

一人目の登壇者は、八ヶ岳を拠点に、職住一体型のシェアスペースを定額で提供するサービス「LivingAnywhere Commons」のプロデュースを行う渡鳥ジョニーさん。

写真提供:渡鳥ジョニーさん

車を職住の場として旅をしながら生活する、日本での「バンライフ」の先駆けでもある渡鳥さんが新たなライフスタイルを模索する日々の中で気付いたのは、本当に自分たちを守ってくれるのは、建物としての「家 = House」ではなく、拠り所としての「家 = Home」なのではないか、ということでした。

写真提供:渡鳥ジョニーさん

そんな渡鳥さんはいま、キャンプ場を備えた職住一体型の施設「LivingAnywhere Commons 八ヶ岳北杜」で、場所やライフライン、仕事などの制約に縛られることなく、好きな場所でやりたいことをしながら暮らす生き方を自ら実践中。最終的には、誰もが場所に縛られず自由に生きられる場を目指し、既存のキャンプ場の概念に縛られない設備や仕組みをつくる新たな挑戦をはじめています。

 

二人目は、地場産業に特化した複業専門の人材マッチング会社・株式会社トレジャーフットにて「マネージャー兼地域活性プランナー」を務める辻麻梨菜さん。東京と地元の山梨を行き来する「里帰り二拠点生活」を送りながら、地域活性化を目的とした様々なイベントの企画に取り組んでおられます。

写真提供:株式会社トレジャーフット

一度は山梨を出て大学進学と共に上京し東京の会社に就職したものの、改めて外の目線から地元を見てみたときに、母校の統廃合やお祭りの存続が危ぶまれている状況など、当たり前だったはずの環境が変わり始めていたことに気づいた辻さん。そんな中、地元と東京を繋ぐパイプ役になりたいと考え、敢えて二拠点生活というスタイルをとり、東京で働きながら地元でイベントを企画したり、新たな事業を計画したりなど、独自のスタイルで地域貢献を続けている挑戦者の一人です。

 

そして三人目は、東京と山梨での二拠点生活を実践しながら、日本初の月額定額制キャンプ場「CAMP SPACE DOSHI 2.0」を設立し、新しいキャンプスペースをつくるチャレンジをしている河西誠さんです。

写真提供:河西誠さん

元々、キャンプが趣味であり、いつか自分のキャンプ場をつくりたいという夢を持ち続けてきた河西さんは、務めていた外資系アパレル企業を辞め、40歳で独立を決意。2018年に、山梨県道志村に日本初の月額定額制キャンプ場「CAMP SPACE DOSHI 2.0」をオープンしました。

写真提供:河西誠さん

そしていま、「CAMP SPACE DOSHI 2.0」という名の通り、ヨガや英会話教室、ビジネスセミナーといった様々なテーマとキャンプを掛け合わせたイベントの企画など、コミュニティとしてのキャンプ場の新しいかたちを模索しておられます。

 

今回のトークイベントに登壇する3人に共通するのは、どう生きたいか?という自分の声に素直に行動しているということ。そして、それを考えることは、どこで生きたいのか?を問うことでもあります。
「場所を新たに自分らしい暮らしがしたい」、「地域で起業したい」と思っている人は、まずは実践している人たちの話を聴くことからはじめてみませんか?

“生”に溢れた絵から感じる、暮らしの息づかい。真鶴出版刊行・『港町カレンダー』の原画展『生きている風景』が大阪で開催中!

懐かしい原風景を思わせるような美しい港町、神奈川県真鶴町。掘っ建て小屋やトタンの小さな家が並び、漁師町ならではの素朴な街並みが特長の小さな町です。

昨年、そんな真鶴町でゲストハウスを運営しながら町の情報を発信する『真鶴出版』から、港町の生活風景を描いた『港町カレンダー』が刊行されました。その発刊を記念し、本誌を彩る絵描き・山田将志さんの原画展が、昨年秋の東京、真鶴町での開催に続き、大阪にて2021年2月22日(月)まで開催中です。

4年前に真鶴町に移住してから、描きたいものが見つかったという山田さん。祭りばやしと熱のこもった声が今にも聞こえてきそうなお祭りの風景、しんと静まり返った台所、鯵を捌く職人の手つきなど、切り取られているのは何気ない暮らしのワンシーンです。一つひとつの瞬間が描かれた絵は、音や温度、匂い、手触りまでも閉じ込めたかのような“生”に溢れています。

今回の展示会場は、大阪を拠点にブックカフェ、ギャラリー、デザイン事務所としても全国的に人気を博している「Gallery Books Coffee iTohen」。梅田から少し離れた本庄西の住宅街にひっそりとたたずむお店です。

年末は帰省できなかったという人も、とある港町の風景を通じて、懐かしい場所や大事な人たちに想いを馳せてみませんか?

 

▼真鶴出版のお2人を含め、真鶴町に暮らす方々を取材した特集「この町が美しい理由」もぜひご覧ください。
https://www.hinagata-mag.com/feature/manazuru

 

よくわからないことを、排除するでも無理やり理解し合うでもなく、面白がる博覧会。「なんでそんなんエキスポ」開催!@岡山県玉野市

日々、他者と関わる中で出合う、「よくわからないなあ」という感情。誰しも、「なんでそんなことをするんだろう?」「なんでそう思うんだろう?」と他人の行動を不思議に思う経験をしたことがあるはずです。

今回、そんなよくわからないものごとを集め、作品として展示し、面白く捉え直す博覧会「なんでそんなんエキスポ」が、2021年2月6日(土)~2月21日(日)まで、岡山県玉野市の「HYM hostel」で開催されます。

「なんでそんなんエキスポ」は、アートを活かした障がい者向け生活介護事務所である「ぬかつくるとこ」が2020年からはじめた、「なんでそんなんプロジェクト」の集大成として行われる博覧会です。
人の行為から生まれる「よくわからないもの」に対して、理解できないと排除するのではなく、また無理にわかり合おうとするでもなく、「わからない」ままで楽しむ。「なんでそんなんプロジェクト」は、あらゆる「なんでそんなん」とつっこんでしまうような行為に着目して面白がることのできる人を増やすことで、生きやすい社会をつくることを目指し、立ち上がりました。

今回の博覧会で展示される作品は、これまで福祉の現場や一般の方から集めた、「なんでそんなん」な行為の数々。その一部をご紹介します。

「替えズボン」
行為者:Uちゃん
発見者:ターツー

川遊びでズボンが濡れてしまったUちゃん。
「パンツで帰るの恥ずかしい。どうしたらええ?」と聞いてきた。
その場にあった買い物袋を渡したら、履いていた。

 

「下を向いて歩こう」
作者名:わからない
発見者:久保田沙耶

嫌なことがあって、悩みつつ下を向いてゴミ出しに行った夜に横断歩道でまさかの出会い。
シリアスな気持ち一瞬で吹き飛ぶ。なんでそんなん?わたしのため?

 

「傾斜角マイケルなみ」
行為者:アキマサ
投稿者:大野雅孝(父)

アキマサが動くキッカケを掴むときは、私たちの1.2.3の掛け声に合わせて、全体重をかけて身体を預けてくる。その預け方は、月日を経るごとに角度を増しており「傾斜角マイケルなみ」と私は勝手に命名している。
しかも、体重は重い。なんでこんなにも傾く必要があるのかは全くの謎である。親の筋トレにはなるかもしれないが、腰を痛めるリスクを背負っている。

 

こうして寄せられた「なんでそんなん」な事例は、会期中もオンラインによる一般公募を行っているため、展示作品は日々変化していきます。会場は、瀬戸内国際芸術祭の玄関口・岡山県玉野市宇野にある、古いビルを活用したホステル「HYM hostel」。なんと、展示室には宿泊することもできます!

今回は遠くて行けないという方も、身の回りの「なんでそんなん」な行為や出来事を探してみることで、「なんでそんなんエキスポ」に参加してみませんか?

「まちの止まり木をつくりたい。」 異なる世代の3人が思い描く“場所”が、福島県・広野町にできるまで。

福島県・広野町(ひろのまち)は、東北地方で一番最初に春が訪れることから、町のキャッチコピーは「東北に春を告げるまち」。そんな東北の玄関口である広野町に、多世代交流スペース「ぷらっとあっと」ができた。 運営するのは、「ちゃのまプロジェクト」の磯辺吉彦さん、青木裕介さん、大場美奈さんの3人。

「集まる場所がなければ、人は通り過ぎてしまう。みんなが集まり、交われる場をつくりたい」。3人が、それぞれに場づくりへの思いを懐き、出会い、誕生した「ぷらっとあっと」。現在、展覧会「Excavating Home-Land −ふるさとを発掘する−」を開催中のぷらっとあっとで、それぞれの思いと、出会い、そしてこれからについて話をきいた。

写真:今津聡子

左から、多世代交流スペース「ぷらっとあっと」を 運営する、「ちゃのまプロジェクト」の磯辺吉彦さん、大場美奈さん、青木裕介さん。

人が気軽に集まり、留まり、
つながり合うために。

多世代交流スペース「ぷらっとあっと」は、広野町出身の磯辺吉彦さんと青木裕介さん、いわき市生まれの大場美奈さんという、世代の異なる3人のメンバーで進めている。

ぷらっとあっと立ち上げのきっかけをつくった磯辺さんは、もともと企業で働く会社員だった。家と仕事場を行き来する日々の中では、地元である広野町に関わることがほとんどなかったが、震災を機に会社を退社することを決めた。そして、改めて自分が暮らしている地域に目を向けるようになっていく。

2011年3月11日の震災翌日に、広野町は自主避難勧告、翌13日に町避難指示が出され、町民は一時的に避難を余儀なくさたが、同年9月30日に避難勧告が解除。浜通り地方の中では、早いタイミングで町民がまちに戻ってきた。同時に、まちを支援しようと人や物資も集まってくる。本来なら、社会福祉協議会がボランティアなどの窓口になるが、避難中で機能しておらず、役場も町外の離れたところを拠点としていたため、支援を受け入れる団体や組織がなかったのだ。そこで磯辺さんは動き出す。

ぷらっとあっとで行われるイベントやワークショップの集客など、地域の人とのつながりを活かし、活動を支える磯辺吉彦さん。

「当時は支援物資をいただいても、早く戻った町民が個別に配るような状態で、これはなんとかしなくちゃいけねえなぁと思いました。あと、広野町に帰ってきても仕事がなかったんですよ。だから、“生業”をつくれないかという思いもありました。そこで、“生業(なりわい)”と“賑わい”をつくることを目的にした、NPO法人「広野わいわいプロジェクト」を立ち上げたんです。このときは場所ではなく、人と人がつながることを主としてて。でも、だんだん人が集まるようになると、時間に左右されることがなく、人と人をつなぎ合わせることができる“場所”の必要性を感じるようになったんですよ」 

かつて、地元の人で賑わったスーパーマーケットの跡地の前にある「アイアイ会館」。地元の人にも馴染み深いこの場所の1階に、ぷらっとあっとは誕生した。

人が集える場所の必要性を感じた磯辺さんが最初に声をかけたのが、当時地元の広野町を離れ、会津で暮らしていた青木さんだった。

震災当時、広野で暮らし、自動車を販売する会社で営業マンとして働いていた青木さん。避難指示に従い、その日着ていたスーツと革靴のまま、家族を連れて地元を離れ、各地の避難所を転々とした。その移動中にたまたまガソリンが切れた場所だったという会津に、「子どもたちに普通の生活をさせてあげたい」という思いから引っ越し、7年目を迎えようとしているときだった。

「磯辺さんとはじめて会ったのは、私が会津で『朝カフェの会』をやっていて、そこに参加してくださったときでした。『朝カフェの会』はもともとあるプロジェクトで、朝からカフェに集まって、いろいろな話をするのが目的の会です。私はそれを会津でやっていたのですが、そのうちに広野町にもコミュニティの必要性を感じて、会津から広野町に通って『朝カフェの会』を開いたりもしていました」 

青木さんにも、まちの人が気軽に交流できる場所がほしいという思いが芽生えていたとき、磯辺さんは青木さんを広野町に呼び戻すために再び会津に出向いたという。

「私は、じいちゃん、ばあちゃん子なんです。彼らも避難をして、仮設住宅にいました。そこは、広野町の仮設住宅なので町民がたくさん住んでいるんですね。でも、広野町といっても、広くていろいろな地区がある。だから、仮設住宅で隣近所になったとしても、元々知っている人ではなく、昔のままのコミュニティがあるわけではないんです。そんな様子を見て、新たなコミュニティを築くためにも、間に立ってつなぐことができたらと思ったし、そのためにも気軽に集まれる場所があるといいなと思っていたところでした」

SNSを使った活動報告やイベントの発信、写真や動画の撮影などでぷらっとあっとでの活動を支える青木裕介さん。パソコン教室に通う地域のお年寄りや子どもたちからは「もじゃ先生」とも呼ばれているそう。

お年寄りだけでなく、学校と家にしか居場所がない子どもたちの存在も気になっていたと青木さん。共働きで両親が家におらず、おじいちゃん、おばあちゃんもいない。まちには、遊ぶところも、買い物するところもない。当時は集団登下校も再開しておらずバスでの通学だったため、世代の違う人と交流する機会もない状態だったという。そこで青木さんが始めたのがパソコン教室だった。おじいちゃん、おばあちゃんも、子どもたちも集まることができる場所として、パソコン教室が機能しないだろうかと考えたのだ。

パソコン教室の様子。学校が終わる時間になると、元気よく子どもたちが集まってくる。(写真提供:青木さん)

「私は、郷土愛を持って、郷土のために自ら考えて行動する人を育てていきたいなと思っています。地域の行事に出てみようとか、実家にふらりと帰ってきたときにイベントを企画してみようかなとか。どこに住んでいようが、ずっとここに関わり続けていく人のこと。そういう人を育てるには、幼少期の思い出が必要だと思うんです。そうでないと『広野町ってどんなところ?』って聞かれても、『何もないまちだよ』って言ってしまう。田舎ならではの魅力をきちんと自分たちで再発掘して、自信をもって伝えられるようにしたいという思いを持っています」

そこで広野町で教室を開ける場所を探していた青木さん。磯辺さんからの誘いは、青木さんのそんな思いとも重なって、青木さんは広野町に帰ってきた。

ほしいのは、関わるだけでなく、
その先も“つながる”こと

大場さんがいわき市で被災したのは高校2年生の3月。学校も被災し、高校最後の1年間、授業は体育館で行われ、すべての学校行事は休止となった。震災を経験し、助けを求めている人に、一番最初に手を差し伸べられる人になりたいという思いから、卒業後は救急救命士の専門学校に通うことになる。しかし、卒業を間近に控えた3年生の3月11日、衝動的に福島県南相馬市にあるゲストハウスを訪れた。

最年少ながら、ぷらっとあっとでのイベント企画や運営を引っ張っている、大場美奈さん。「ちゃのまプロジェクト」の活動では、広野で栽培したオーガニックコットンを活用した特産品の開発・生業創出などにも取り組む。

「そのゲストハウスで、『私はこれを求めていたんだ!』って思いました。学校では、これでいいのだろうか?と、どこかモヤモヤとした気持ちを抱えていたんです。でも、世界各国の人が福島のゲストハウスに集まっている。その空間に身を置いたとき、とても居心地がよくて。モヤモヤが晴れたように思いました。こういう場所こそ、ただ“関わる”だけではなくて、その先も“つながれる”場所だって思ったんです」

ゲストハウスをつくりたいという夢を抱いた大場さんは、1年就職浪人をして、広野町役場の委託職員となる。そして2年を広野町で過ごした頃、行政業務だけではなく、もっと地域の人と関わりたい、そのためには知識が足りないと感じ、地域おこし協力隊として山形県に行くことを決めた。

しかし、移住から2年が過ぎ、山形での生活にも慣れて来た頃、磯辺さんと青木さんが一升瓶に入ったワインを掲げて大場さんを迎えに来た。

「ゲストハウスをしたいという思いは、広野町の役場にいた頃から聞いていたのですが、今は山形にいるという。こんなふうに場づくりをしたいと夢を語れる人は、当時、他にはいませんでしたから、ぜひ帰ってきてほしい。僕たちと一緒に広野町で場づくりをしてほしい。そう思って、山形に出向いたんです」(磯辺さん)

ふたりの思いに動かされ、再び広野町へと戻った大場さん。広野町には、特別な思いがあったという。

「役場で働いていた頃、くたくたになって帰るときに、役場の近くで栽培されているみかんがすごくきれいだなあとか、夜空をぱっと見上げたらめっちゃ星がきれいだなあとか、そういう景色に恋をしたんです。そこから、こんな景色の中で暮らしている人たちって誰なんだろう?って、興味が景色から人に移って。気付いたらずっと片思いをしているみたいに、広野町、広野町、ってなっていって。それから一度修行に出て、呼び戻されて、今ここにいるという感じです」

こうして「場をつくりたい」という思いを持った3人が集まって、立ち上げたのは、ぷらっとあっとをはじめとする、交流スペースやイベント企画を行うための団体「ちゃのまプロジェクト」。しかし、思いはあるけれど、まちの人はどのように思っているのかわからない。そこで3人は、ワークショップを開催。何度も会を重ね、まちの人の声に耳を傾けた。まちの人は広野町に何を必要としているのか? 自分たちがやりたいと感じていることと、まちの人の思いに乖離はないか? 3人がやりたいことと、できることをどう整理していくのか。大場さんは、ワークショップを通して、町の人の素直な思いをすくいあげることができたと話す。

「やってみてわかったのは、まちの人は人が集まれる場所をつくりたい、新しい出会いがある場所がほしいと、思っているということでした。また、『朝ごはんを食べる機会が減っている高校生のために、おにぎりスタンドをつくりたい』というお母さんがいたり、『居酒屋でこたつに入りながら飲みたいね』ってプロジェクトが立ち上がったり、こちらからツンツンと突いて促すと、町民の皆さんからもいろいろ意見が出てくる。みんなもやりたいことをたくさん持っているなら、それを叶えることができるイベントスペースを立ち上げるのがいいのではないかと、考えるようになりました」

こうして、プラットフォームとなる場所の輪郭が見えてきた。

ぷらっとあっとは、イベントや展覧会の会場としてだけでなく、普段は誰もが気軽に立ち寄れる拠点としてスペースを無料開放する予定だ。

郷土を再発見する新しい視点
千年という単位で地元を見るということ

昨年12月からプレオープンしたぷらっとあっとでは、それまで駅前でおこなわれていた「まちなかマルシェ」の会場がこちらに移されるなど、賑わいを見せ始めている。

また、展覧会「Excavating Home-Land- ふるさとを発掘する」(〜1月31日(日))も始まっている。この展覧会のテーマは、“ふるさとの発掘”。長きにわたり受け継がれながらも、忘れられている地域の暮らしや魅力、これからの課題を「発掘(再発見)」することを3つのプロジェクトを通して訴えかける。

今回の展示で紹介する「千年村プロジェクト」は、1000年以上にわたり、自然的社会的災害・変化を乗り越えて、 生産と生活が持続的に営まれてきた集落・ 地域を「千年村」として評価・認証する研究団体。

展示では、千年村認証を目指す浜通り地域での活動を紹介する。 千年村認証に向け、実際に千年村プロジェクトのメンバーとともに集落を視察した磯辺さんは、身近な地域を見る目線が変わったと話す。

「千年村プロジェクト」のメンバーとともに集落を視察したときの様子。(写真提供:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター)

「1000年前の人たちってどんな場所に家を建て、どんな暮らしをしていたんだろうって、地形から分析していくんです。視察をしていくうちに、まちの見方が全然変わりましたね。たとえば広野も、今の駅前の地域に昔からひとが住んでたわけじゃないんですよね。海の近くで魚を採ることを生業にしたり、山で動物を獲って食べていて、そこにそれぞれの文化もあったはずで。原発以外には何もないというような地域ではもちろんない。浜通りにはそんな『千年村』がポツポツありそうだから、自分の地元や郷土愛を再確認させてくれる新しい視点になりそうですね」

福島県・広野町上北迫(ひろのまちかみきたば)の上空。河岸段丘沿いに民家が見られ、段丘の上に林地、低地に生産農地があり、1000年続いてきた村によく見られる特徴を有している。(写真提供:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター)

磯辺さん、青木さん、大場さん、それぞれの個性が合わさり、まちの人とともにつくっ た「ぷらっとあっと」。これからは、まちの止まり木であり、さまざまな世代が集い交流するプラットフォームであり、広野町の顔となっていくことだろう。  

最年少の大場さんにとって、青木さんはパパ、磯辺さんはおじいちゃんのような存在だという。「だから、本気で怒られるし、本気で指摘されるし、だから直していける」という大場さんの言葉から、3人のつながりの強さが感じられる。

編集協力:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター

“見えにくい災害”を可視化し、途切れてしまったものを伝え継ぐ展覧会、「Excavating Home-Land −ふるさとを発掘する−」開催中!@福島県広野町

東日本大震災から10年が経とうとしているなか、福島県双葉郡広野町で、“ふるさとの発掘”をテーマにした展覧会が、2021年1月31日(日)まで開催されます。
浜通りには、長期間にわたる避難生活、高齢化、風評被害、市町村ごとの復興状況の格差といったいくつものハードルによって、見えづらくなっている地域の魅力や文化があります。そんな地域の暮らしや、そしてこれからの地域社会に必要なものを、3つのプロジェクトから再発見しようと試みる展覧会です。
3つの取り組みに共通するのは、福島の長い歴史を紐とき、土地に根付いた営みや文化に寄り添いながら未来を考える姿勢。多くの人にとって帰りたくなる場所としての「ふるさと」の姿とは?

福島県の一番東側、海に面したエリアである福島県浜通り中部に位置するのが、広野町です。福島県の東側の玄関口である広野は、東北地方で一番最初に春が訪れることから、町のキャッチコピーは「東北に春を告げるまち」。

広野町は、東日本大地震の翌日に自主避難勧告、翌13日に町避難指示が出され、町民は一時的に避難を余儀なくされました。そして、着の身着のまま、さまざまな地を転々とし、多くの人々が避難所で生活する日々が続きました。その後、同年9月30日に避難解除。他の浜通り地方の中では早いタイミングで住民がまちにもどってきました。

震災前に約5500人いた住民は、2020年1月現在、人口は回復しているものの、当時人が集まっていたお店は閉店を強いられたり、残ったお店も担い手が不足していたりするなど、課題も抱えています。
そんな状況のなか、まずは人が集える拠点となるような場所がほしいという思いから誕生したのが、多世代交流スペース「ぷらっとあっと」です。

かつて、住民の生活を支え、多くの人々が集まっていたスーパーマーケット跡地の前に、「ぷらっとあっと」が誕生した。写真:今津聡子

「“プラットフォーム”になるような、“ぷらっと”来ることができる場所をつくりたい」という思いが込められた「ぷらっとあっと」のプレオープニング記念展覧会として開催されるのが、「Excavating Home-Land −ふるさとを発掘する−」(〜1月31日(日))です。

展覧会のテーマは、“ふるさとの発掘”。長きにわたり受け継がれながらも、忘れられかけている地域の暮らしや魅力、これからの課題を「発掘(=再発見)」するための視点が、3つのプロジェクトを通して映し出されます。

“見えにくい災害を、かたちにする。

原発事故災害は、天災とは異なり、何が起こっているのかが分かりにくい災害です。その目に見えない災害の全体像を掴み、人や住まいの移動の変遷を「地図化」することによって「見える」ものにし、記録として残すこと。それが、今回の展示プロジェクトのひとつ、「福島アトラス」の目的です。

避難区域の変遷。/『福島アトラス01──原発事故避難12市町村の復興を考えるための地図集』より

「福島アトラス」は、行政的な避難を強いられた12市町村を対象に、人と帰還の移動、移動にかかわる住まいなどを調査し、その記録を5回にわたり小冊子にまとめ刊行してきました。

左から、『福島アトラス01 ──原発事故避難12市町村の復興を考えるための地図集』、『同02 ──避難社会とその住まいの地図集』、『同03 ──避難12市町村の復興を考える基盤としての環境・歴史地図集(小高)』(2018年)、『同04── (津島・葛尾・都路)』(2019年)、『同05 ──(飯館)』(2020年)。

2017年、最初に発表された『福島アトラス01』は、大きくは2つのパートに別れています。ひとつは、避難区域、幹線交通網や商業施設の稼働状況、医療・福祉施設の開業状況や小中学校の再開状況などが、どのように推移し、変化したかを示した地図で示す「全域アトラス」。
もうひとつは、福島第一原子力発電所の事故により避難を余儀なくされた12市町村の住民の人口の変遷や復興の経緯を表す地図やグラフを配した「市町村アトラス」。
ここから、震災から6年間の、避難状況や除染や復興の動向、被災地の地形や歴史の全体像を掴むことができます。

自治体役場機能の移動を地図化したもの。避難指示により、役場を移動せざるえない状況にあった。現在も元の場所に戻っていない役場がある。/『福島アトラス01──原発事故避難12市町村の復興を考えるための地図集』より。

さらに、2018年に発表された『福島アトラス02』では、住民らがさまざまな地域に避難する動きそのものを固有の社会と捉え「避難社会」と名付けています。一つの場所に着地することなく、個人や家族それぞれの事情によって多様に折れ曲がる糸のような避難の軌跡は、まさに空間を失った一つの社会。これも、見えない災害の一つのかたちです。

ある家族の全移動経路。別れつつ進む軌跡と、避難の“住まい”を描いたイラストを組み合わせている。/『福島アトラス 02 ──避難社会と住まいの地図集』より。

『福島アトラス03』(2018年)以降は、各地の住民へのインタビューを通して、その土地のかつての生活や、自然環境、歴史文化を地図化した。

今回の展示では、これらの小冊子で発表された地図やデータをもとに、最新号である『福島アトラス05 ──飯館村の環境世界』の内容を中心として、立体的に福島の現状を伝え、ふるさとを語り継ぐためのアイディアが紹介されます。

これらの地図やデータは、震災を境に途切れてしまった町史を再びかたちにして後世に受け継いでいくためのものでもあり、また、町単位ではなく地域を横断的に俯瞰して見ることで、共通のアイデンティティを持った地域同士の、縦の関係性を繋ぎ合わせるものでもあります。

震災前・後ではない、
長いまなざしで見た福島の価値を継承する

その他にも、「Excavating Home-Land −ふるさとを発掘する−」では、2011年から活動を開始し、フェスティバルを通じて、福島の“今”と“これから”を全世界へ向けて発信する「プロジェクトFUKUSHIMA!」を紹介。
震災以降、多くの被災地で「お祭り」の存在が危ぶまれてきました。そんななか、広野町に伝わる「広野音頭」と、浜通り・中通りに伝わり、それぞれの地域によって少しずつかたちを変えながら守り継がれてきた「相馬盆唄」の2曲を、大友良英氏率いる大友良英スペシャルビックバンドの演奏で録音。展覧会では、録音したばかりの音源を流して「広野音頭」の振付映像を撮影するブースを設けるほか、活動のアイコンとなっている「福島大風呂敷」の展示や、これまでのプロジェクトFUKUSHIMA!の活動が紹介されます。

その土地で歌い継がれ、踊り継がれてきた音楽には、一度は散らばってしまった住民も一つにしてくれる力がある。地元の唄い手や踊り手が音楽を通じて一つになる姿からは、そんな希望を感じ取ることができるはずです。

さらに、もうひとつの展示では、2011年より活動を開始した、千年単位の長期持続地域を認証する活動団体「千年村プロジェクト」からの認証に向けた、浜通り地域における地域活動の経緯を紹介。この地域で1000年前から人々が住み続けてきた風景が色濃く残る場所を調査した映像や、長い歴史に裏付けられた地域の歴史や営みを発見する視点や方法を紹介する映像が展示されます。つい見過ごしてしまいそうな土地の風景にも、そこに長らく人が住み続けてきただけの理由がある。震災前・後という見方ではなく、1000年という長いスパンで土地を捉える視点は、ここ福島県浜通り地域だからこそ、改めて土地が持つ普遍的な価値を再発見する新しいまなざしを教えてくれるかもしれません。

福島県・広野町上北迫代。河岸段丘沿いに民家、段丘の上に林地、低地に生産農地があり、古くから人々が住み繋いできた様子が風景の中に現れている。

編集協力:早稲田大学ふくしま広野未来創造リサーチセンター

ユニット「風景と食設計室 ホー」による展覧会『台所に立つ、灯台から見る』開催中@黒部市美術館

「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界とわたしの手のひらは繋がっている。」をコンセプトに活動している、高岡友美さんと永森志希乃さんによるアーティストユニット「風景と食設計室 ホー」

撮影:柳原良平

おふたりには、以前、「雛形」主催のイベント「見えない世界」にて、朗読と食事の会「見えないものを食べている」をひらいていただきました。また、「雛形」の特集記事では、永森志希乃さんに、「風景と食設計室 ホー」をはじめるまでのお話や、食を通して表現する日々の暮らしについてお話いただいています。

▼「遠くへ出かけたら、もっとここが見えてきた。食を媒介に空気をつくる 「風景と食設計室 ホー」>>

「風景と食設計室 ホー」の創作は、さまざまな土地へ赴き、そこで出会う食べ物が、目の前の風景がどこから来ているのかということをじっくり考えることからはじまります。そして、そこで見聞きした一つひとつの言葉やエピソードを物語として紡ぎ、「食」を媒介として、ひとつの作品となるのです。朗読と食事のパフォーマンスやインスタレーションなど、体験を鑑賞者と共有する形の作品は、その時、その場でしか味わえない身体の記憶として残ります。

そんなおふたりが、富山県黒部市の山辺と海辺を中心にリサーチしてつくり上げた新作の展覧会『風景と食設計室 ホー 台所に立つ、灯台から見る』が、黒部市美術館で開催されています。(〜12月20日まで)

 

すべて 撮影:柳原良平

黒部ダムができた当時の話、遠洋漁業で出稼ぎをした人の思い出、戦前の南米移住の歴史……など、黒部でのリサーチを通してふたりが感じ、受け取ったものを、本展では物語/テキスト(パンフレット)、映像、ドローイング、造作物、公開映像(ウェブ配信)などで構成。時代とともに変わっていくものと変わらないもの、そこから地続きにある私たちの暮らしや生き方を問うインスタレーションです。

また、展示とあわせて本展の特設サイトでは、会場で流れている「食事と朗読の記録」の映像を公開中。さらに、ホーのふたりが制作背景や作品について語るアーティストトークもウェブで配信されています。より深く作品の世界に触れたい方は、会場での鑑賞とともにぜひチェックしてみてください。

 

◎特設サイト
https://www.hoo-landscapeandfoodworks.com

◎WEB配信アーティストトーク
https://www.youtube.com/watch?v=xKvWEKuAByM

記憶に残る年に、記憶に残るドキュメンタリーを。「東京ドキュメンタリー映画祭2020」12月5日(土)~11日(金)@新宿

新型コロナウイルスの脅威にさらされた2020年は、映画業界にとっても我慢の年でした。特に緊急事態宣言下は、日本中のほぼすべての映画館が営業休止を余儀なくされ、閉館の危機に瀕する映画館を存続させるための、クラウドファンディングが立ち上がりました。世界中の多くの映画祭も延期や中止、縮小を余儀なくされましたが、そんななか「東京ドキュメンタリー映画祭2020」が12月5日(土)~11日(金)の7日間、新宿K’s cinemaで開催されることに。

応募作品数は、3年目にして過去最高となる150本以上。そのなかから厳選した、長編・短編コンペティション部門は計40作品。テーマは、戦争、オリンピック、原発事故、先住民の権利、摂食障害など多岐にわたり、撮影方法もセルフ・ドキュメンタリーからダイレクト・シネマまでさまざま。特集「映像の民族誌」では、東南アジア、南米、アフリカ、そして日本などの貴重な民族誌映像を9作品上映。さらに特別上映は、激動の香港情勢を香港と日本の独立系ジャーナリストがそれぞれとらえた2作品を予定しています。

 

上映最終日には、審査員によるコンペティション部門のグランプリ発表のほか、来場者の投票による「観客賞」など、各賞の授賞式が開催されます。パンデミックという誰も経験したことのない未曾有の時代に、さまざまな事象をとらえたドキュメンタリーから私たちはどんなメッセージを受け取ることができるのか。お近くの方は、ぜひ劇場で確認してみてください。

*12月10日(木)10:00~は、『雛形』の特集「私の、ケツダン」で写真や文章を寄稿してくださった映像作家・波田野州平さんの作品「私はおぼえている」が上映されます。

誰の記憶の中にもある、“生”に溢れた生活の営み。真鶴出版刊行・『港町カレンダー』の発刊を記念した原画展『生きている風景』が東京・神田で開催中!

都心から電車で一時間半という距離にある小さな港町、神奈川県・真鶴町。手作りならではの味わいがある干物や海の幸、過疎が進む中でも活気の残る商店など、景観条例『美の基準』によって守られた美しい風景が残る町として、旅先や移住先としても注目を集めています。

そんな真鶴町でゲストハウスを運営しながら町の情報を発信する『真鶴出版』から、港町の生活風景を描いた『港町カレンダー』が刊行されました。

その発刊を記念し、真鶴在住であり、本誌を彩る絵描き・山田将志さんによる原画展『生きている風景』が、東京・神田の「PARK GALLERY」にて、12月6日(日)まで開催中です。神社の前で踊る人々、台所で鯵を捌く姿、夕暮れの駅前。山田さんが移住して見つけたというとりとめのない風景は、一見写真のようにも見え、温度や感触まで伝わってくるような“生”に溢れています。

そこに描かれているのは、真鶴町の風景でありながら「誰の記憶の中にもある生活の営み」でもあります。
今年は懐かしい場所へ帰れないという方も、描かれている季節の移ろいや何気ない町の風景を通じて、生まれた故郷や大好きな人たちに想いを馳せてみませんか?

 

▼真鶴出版のお2人を含め、真鶴町に暮らす方々を取材した特集「この町が美しい理由」もぜひご覧ください。
https://www.hinagata-mag.com/feature/manazuru

すぐそばにある異文化に、楽しみながら触れてみよう! 「チャオチャオ!ベトナム水上人形劇」オンライン観劇開催中! @神戸・長田区

異国情緒あふれる神戸のなかでも、長田(ながた)区はベトナムをルーツとする人が多く住んでいるエリア。道を歩くと、ベトナム料理店や食材店を目にし、ベトナム語の心地よい響きも聞こえてきたりして、さながらリトル・ベトナムといった雰囲気があります。

一方で長田に暮らすこうした人々は、言語の違いから地域住民との相互交流の機会が少なく、異なる文化が共生することにより生じる「地域課題」を数多く抱えてもいるのも事実。またベトナム人コミュニティにおける、言語を含めた民族文化の世代間の継承も問題になっています。

こうしたコミュニティに属する子どもたちが自らのルーツや文化に誇りを持ち、さらには誰もがそれぞれの身近な地域にもありうる異文化の存在に意識を向けるきっかけとして、長田を舞台に今年から始まったのが「水上人形劇」を上演するプロジェクト。

水上人形劇はベトナム北部の農村地帯で生まれた、1000年以上の歴史を持つと言われている伝統芸能。通常の人形劇ではなくその名の通り、水の上の舞台で行うのが最大の特徴です。水面が地面に見立てられ、人形遣いは半分水に浸かって、水中に隠された長い竿を用いて人形を操ります。しかも竹のカーテンの裏で操作するため、観客から人形遣いの姿が見えないようになっていて、あたかも人形が自分で動いているかのように見せるのが、演出上の工夫となっています。カラフルなかわいらしい人形たちが、歌ったり踊ったり、農作業をしたり、そしてときには水牛や龍などが縦横無尽に駆け回ったり。3分ほどの短編が14話演じられ、それぞれの物語は完結しているうえにコミカルでわかりやすいので、言葉がわからなくても十分に楽しむことができます。伝統的な楽器で奏でられる演奏や歌など独特の音色も見どころのひとつです。

今回のプログラムはオンラインによる6回構成で(うち1回は配信済み)、ベトナムの首都ハノイにある水上人形劇の専門劇場「タンロン劇場」で上演された演目を配信。最終回はスペシャル企画としてタンロン劇場から、このプログラムのためのライブ上演の配信が決定しています。タンロン劇場は、ハノイの名所ホアンキエム湖のほとりにあって、年間を通して上演されており、ハノイ観光の定番にもなっています。

かわいくてユーモラスな水上人形劇を楽しみながら、ベトナムの多様な文化に親しみ、長田に暮らすベトナムコミュニティを通して、彼らの食文化やことばなどの魅力を知ってみませんか。

《配信スケジュール》
※ライブ配信ではなく、番組映像の公開時間となります。
※既に配信された映像につきましては、いつでもご覧いただけます。

① 11月21日(土)19:00 (約30分) ※配信済み
A:水上人形劇①の上映
(開幕:伝統的な楽器の演奏~テゥの口上~旗上げ~龍の踊り~水牛の背で笛を吹く牧童~農作業)
B:水上人形劇ってどんなの?レクチャー

② 11月28日(土)19:00(約30分) 
A:水上人形劇②の上映
(蛙釣り~アヒルを狙う狐を追い払う~魚捕り1&2)
B:水上人形劇の秘密を探ろう!レクチャー

③ 12月5日(土)19:00(約30分)
A:水上人形劇③の上映
(故郷に錦を飾る~水遊び~鳳凰の舞)
B:ようこそ、長田のベトナム・ワールド! ベトナム料理編
(39サイゴン、フォー89、フォー・コーハー、サイゴン・チュンハイ、ベトナム・フォー)

④ 12月12日(土)19:00(約30分)
A:水上人形劇④の上映
(レロイの舟遊び~ボートレース)
B:ようこそ、長田のベトナム・ワールド! ベトナム語編
(楽しく学ぶ親子ベトナム教室、御蔵小学校・チャオ教室、真陽小学校・ホアマイ教室、ベトナム夢KOBE、ナドゥリ・ベトナム語教室)

⑤ 12月19日(土)19:00(約30分)
A:水上人形劇⑤の上映
(麒麟の舞~仙女の舞~四聖獣の舞)
B:ようこそ、長田のベトナム・ワールド! ベトナム文化編>

⑥ 12月20日(日)14:00(約45分)
チャオチャオ!タンロン劇場!
ベトナムのハノイと繋いで、45分の水上人形劇のライブ配信&トーク・プログラム!

鳥取で映画をつくる人、観る人を訪ねた長編ドキュメンタリー三部作『映画愛の現在』完成!/11月7日@倉吉、28日@米子で上映

「映画とは何か」
「映画はどこにあるのか」
「どこに映画を見にいくのか」
(『映画愛の現在』イントロダクションより)

東京で暮らし、常に「映画館で映画を観る」ことが生活の一部だったという映像作家の佐々木友輔さんが、市内に1館、県内あわせて3館しか映画館がない鳥取へ移り住んだのを機につくったドキュメンタリー作品『映画愛の現在』

鳥取で映画を愛し、自らの手で上映機会をつくり出す活動を続けてきた人々を訪ねる3本の作品からなる本作は、今年の春に先行して「第I部/壁の向こうで」が完成し、上映されました。そしてこの秋、「第II部/旅の道づれ」「第III部/星を蒐める」が完成。来月、2作品の上映会が鳥取県内2カ所で行われます。

 

 

『映画愛の現在』第Ⅱ部「旅の道づれ」
(103分、ビデオ、2020年、揺動FILMS02)

《内容》
山陰本線の汽車に乗って、舞台は鳥取県東部から中部へ。今回の旅では、自主映画やドキュメンタリーの作り手と多く出会った。既存の枠組みに固執せず、地域に根ざした表現のかたちを模索する人々と言葉を交わしながら、わたしは自分自身を省みる。霞がかった視界の先に、次の目的地が見えてくる。(『映画愛の現在』HPより)

《上映会》
日時:2020年11月7日(土) 15:30〜17:30
※監督によるアフタートークあり
会場:ホテルセントパレス倉吉(鳥取県倉吉市上井町1丁目9-2 宴会棟)
料金:無料 ※予約制(当日受付あり)
予約・お問い合わせ:sasakiyusuke@tottori-u.ac.jp

 

 

『映画愛の現在』第Ⅲ部「星を蒐める」
(107分、ビデオ、2020年、揺動FILMS03)

《内容》
鳥取県西部で活動する団体には、コミュニティの強さを感じた。イベント当日に集まるだけではなく、ふだんから活発な交流があり、助け合いの精神を持っている。映画や映像は「作品」だけでは成立しない。鑑賞体験を構成する、記録に残らない諸々を、忘れないうちに書き記しておきたいと思った。(『映画愛の現在』HPより)

《上映会》
日時:2020年11月28日(土) 14:30〜17:00
※監督によるアフタートークあり
会場:ガイナックスシアター ホールAnn(鳥取県米子市末広町311 イオン米子駅前店3階)
料金:無料 ※予約制(当日受付あり)
予約・お問い合わせ:sasakiyusuke@tottori-u.ac.jp

 

鳥取ののどかな風景とともに、そこに根を張り、表現活動する人たちの芯のある言葉が聞ける本作。第II部には『雛形』の特集「私の、ケツダン」で写真や文章を寄稿してくださった映像作家の波田野州平さんも登場しています! 気になる方は、ぜひチェックしてみてください。

2020年の「今ばなし」が、いつか未来の「昔ばなし」になる。「未来に伝えるせたがや今ばなし」@東京・三軒茶屋

私たちが生きる今も、いつかの昔ばなしになるのかもしれない。誰もが、一度はそんな「果てしない未来に“いま”が繋がっている」という大きな時の流れに想いをはせたことがあるのではないでしょうか。
今回、そんな、時間を越えて語り継がれる「民話」を、進行形の「今ばなし」として創作する展覧会が、2020年10月24日(土)~11月22日(日)に開催されます。

企画を手掛けるのは、音楽家やダンサーなど多彩なクリエイターとともに、パフォーマンスや平面作品を発表してきたアーティスト集団「あの海は山のよう」。

会場では、現代の「民話」を紡ぐため、展覧会に向け約3カ月かけて開催されたワークショップの成果が発表されます。
コロナの影響を受け、企画当初は予定になかった非対面でのワークショップを通じ、6人の参加者によって自宅で綴られた手紙や詩、造形物をもとに生み出された「民話」は、果たして未来の人々にどのように受け止められるのでしょう。会場では、この「民話」をもとにした紙芝居の公開制作も行われ、まさに現在進行形の物語が展開されます。

いつか未来の「昔ばなし」になるかもしれない、2020年を生きる私たちの「今ばなし」を、あなたも観に行ってみませんか?

胸をたたくように響く色と、質感。画家・カノートモカズさんの展示『NEUTRAL』が始まりました!@千葉県千葉市

ドローイングやコラージュを中心とした画家・カノートモカズさんの展示が、千葉県の2店舗にて10月31日(土) まで開催中です。
カノーさんは、「雛形」の連載「手触りのあるもの」の題字コラージュを制作していただいており、大胆で鮮やかな強さと優しさが共存した絵に、背景画でありながら多くの反響が編集部に届きました。

雛形の連載「手触りのあるもの」のコラージュ。

今回の展示は、千葉県にあるカフェ2店舗での同時開催。ギャラリーや展示とは違って、カノーさんの作品をリラックスしてじっくりと見ることができる空間となっています。

少し旅するような気分で、美味しい珈琲と甘いものを食べながら、のんびりと絵を眺める時間を過ごしてみませんか。

「CAFE 5」店内。

「珈琲専果ぱれっと」店内。

“美術”と“美術ならざるもの”の境界を行き来しながら、既存の価値観を揺さぶる。個展『関川航平 今日』開催!@横浜市

美術作家・関川航平さんの個展、『関川航平 今日/ Sekigawa Kohei: Let’s call it a day』が、10月10日(土)から横浜市民ギャラリーあざみ野で開催されます。

 

 

「雛形」では、“目の移動”から文章を綴っていくという、出会ったことのない新しい小説コラム「目の泳ぎ」を書いてくださっている関川さん。これまで、言葉や文章、ドローイングなどを通して、“意味の伝達”を考察し、さまざまな形で日常の風景に新たな視点を投げかける作品を発表してきました。

連載コラム「目の泳ぎ」(vol.1〜18)はこちらから

 

その表現は、実態があるものとないもの、頭の中にある記憶と今見ているもの、対象物とそれ以外のもの……など、鑑賞する側が持つ境界線や意味づけを曖昧にして揺らがせるような刺激を与えてくれます。

2019年に行われた東京・曳舟で行われたワークショップ「まぶたのうらの踊り」での関川さん。(写真:高田洋三)

 

「今日」と題された本展では、言葉とは異なるコミュニケーションの方法をさまざまな手法で模索する関川さん自身が、新作のパフォーマンスを発表。

“美術と美術ならざるものの境界を行き来しながら、気づけば既存の制度に縛られている鑑賞者の価値観に揺さぶりをかける関川の「今日」を通して、私たちは一体何を見ることができるのでしょうか。”
(横浜市民ギャラリーあざみ野「関川航平 今日」ウェブサイトより引用)

 

なお、会期中は関川さんがパフォーマンスについて語る関連イベントも行われるので、ぜひ併せてチェックしてみてください。

身体に作用する芸術の力とは。「山形ビエンナーレ2020」9月5日(土)〜今年はオンラインで開催

2014年のスタート以来、山形市内各所を舞台に2年1度開かれてきた「みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ」が、今年はオンライン形式で9月5日(土)から開催されます。

 

 

東北芸術工科大学が主宰する山形ビエンナーレは、第1回「山をひらく」(2014)に始まり、第2回「山は語る」(2016)、第3回「山のような」(2018)と、山形の山に象徴される、土地に根ざす自然や郷土の文化・歴史に紐づく形で行われてきました。

そして、4回目となる今年のテーマは、「山のかたち  いのちの形」。

芸術監督に現役医師の稲葉俊郎さんを迎え、自然と命をとりまく全体性について、多様なジャンルのアートとカルチャーが交わるプログラムが予定されています。

わたしたちが生きる行為は生命の全体的な営みである。
心・体・命・人生・自然。
お互いが関係性を持ちながら部分と全体とが相互に影響しあっている。

自然界は常に変化のプロセスにいるからこそ、時にはわたしたちの心身も変化し、バランスは崩れる。
心身と命のバランスを失いかけている時には、全体性を取り戻す場が必要だ。
完璧で完全な場は存在しなくても、全体性が保たれている場は生み出すことができる。

2020年の新型コロナウイルス流行を契機に、社会は大きく変わる。もう元には戻れない。
わたしたちはお互いの距離を大切にし、あらゆる生命との距離を大切にする社会へとシフトする。

(山形ビエンナーレ2020 芸術監督・稲葉俊郎さんメッセージより抜粋)

 

(写真:志鎌康平/山形ビエンナーレ2020 公式ホームページより)

 

《主な7つのプロジェクト》
◎いのちの学校

アート、音楽、パフォーマンス、食、ボディーワーク、レクチャーなどのプログラムをオンラインで開催。出演者と参加者が同列となり「いのち」の在り方を共有し、身体の全体性、こころの全体性を取り戻す場を創造する。(オンデマンド配信、LIVE配信、ネット販売)

◎土と人
地球を想い、人と人が繋がり、健やかな生き方がうまれるフィールドをつくっていくコミュニティ。山形県を中心とした有機農家、伝承野菜農家の活動を紹介すると共に、マクロビオティック、菜食のお店、「いのちのテーブル」などが出店(出展)するオーガニックマーケットを会期中に開催予定。(オンデマンド配信、ネット販売)

◎現代山形考 〜藻が湖伝説〜
山形県村山地方に伝わる「藻が湖伝説」 を軸にタウンミーティング型の地域研究をスタートさせ、新たな郷土史を編集し刊行。フィールドワークを重ねたアーティストたちの制作プロセスや作品を様々なメディアミックスで発信する。(オンデマンド配信、LIVE 配信)

◎10年の器・10年の菓子
東北芸術工科大学工芸コース×乃し梅本舗佐藤屋10周年企画

東北芸術工科大学 芸術学部 美術科工芸コースと乃し梅本舗佐藤屋は、2011年度より学生たちの器に新しい和菓子を創作する共同プロジェクト(授業)を実施中。今年で10周年となる節目に、この授業を受講し、その後プロとして活動を始めた卒業生を集めwebでの展示、トーク、販売を行う。またアーティストによる作品紹介番組「ビエンナーレショップチャンネル」をLIVE配信。(オンデマンド配信、LIVE配信、ネット販売)

◎山の上の陶器市 ウェブ版
前回ビエンナーレでも好評だった「山の上の陶器市」が今回はオンライン上で開催。参加作家との対話から作品の購入までをオンラインで行う。(オンデマンド配信、双方向LIVE配信、ネット販売)

◎まちとひと
山形駅前大手門通りすずらん商店街を舞台に、アーティストやデザイナーが市民とともに、多様性や調和、学びや営みといったテーマで様々なコンテンツを展開。市民・アーティスト・デザイナーの三者による、新しい「街と人のかたち」について多角的な視点で検証していく。(オンデマンド配信、LIVE配信、ネット販売)

◎PINK PROJECT 2020 言葉を採集する
コロナ禍という新たな時代に向き合う市民から、山形市にある施設「山形まなび館」の1階を拠点にインタビューを行い、採集した言葉を保管して、展示する。地域の人達と共に新しい視点で地域の現状や未来を語り合う場を創出し、一連の活動プロセスにより大きく変貌する市街地の風景の変化を目の当たりにすることで、自ら主体的に街に変化をもたらす。言葉の収集のプロセスとアートを通して山形の意識を変えていく。(オンデマンド配信)

 

初秋の美しい山形の地を直接訪ねられないのは残念ですが、山形ビエンナーレ2020の公式ホームページでは、現地の山の空気を体感できるような美しいティザー映像を見ることができます。
アート、音楽、パフォーマンス、食、ボディーワーク、レクチャー……など、オンラインならではの楽しみ方ができるコンテンツが多数発表されているので、気になる人は見逃さないように早めに日時のご確認を!

みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2020
https://biennale.tuad.ac.jp/

 

さらに、今月雛形では、芸術監督の医師・稲葉俊郎さんと、参加アーティストの一人である詩人・岩崎航さんのインタビューを公開します! ぜひ、そちらも併せてお楽しみください。

みずみずしかったり、ふっくらしていたり。『90歳セツの新聞ちぎり絵』原画展、順次開催!@奈良・熊本・大阪・福岡

90歳からちぎり絵を始めた木村セツさんの作品集『90歳セツの新聞ちぎり絵』の発売を記念し、原画展が全国各地のギャラリーや書店にて順次開催されています。

 

現在は、連載「手触りのあるもの」にて『90歳セツの新聞ちぎり絵』をご紹介いただいた、奈良県の書店「とほん」さんにて、9/3(木)まで開催中。奈良県は、セツさんの地元でもあります。

セツさんが新聞ちぎり絵をはじめたのは、一昨年(2018年)の1月。夫を亡くしたことを心配した娘さんからの提案がきっかけでした。そして、お孫さんが作品をTwitterに投稿したところ、3万いいねを超える反響があり、今回の作品集『90歳セツの新聞ちぎり絵』が出版されるに至りました。

 

ちぎり絵は、チキンラーメンだったり、ハンバーガーだったり、モチーフの選び方も独特。そして何より、絶妙に色の異なる新聞を使い分けてつくられたその繊細さに驚かされます。

 

“次の日にまたがるのは嫌や。その日に仕上げてしまって最後まで見届けたい。”

/『90歳セツの新聞ちぎり絵』より

 

一心になって作品をつくるセツさんの手元がありありと想像できるような、生き生きとした手触りを、ぜひ近くで感じてみてください。

 

 

【『90歳セツの新聞ちぎり絵』原画展】
入場料:無料

 

書店「とほん」(奈良県大和郡山市柳4-28)

会期:〜9月3日(木) ※8/27(木)のみ休み
時間:11:00~17:00
問合せ:080-8344-7676
https://www.to-hon.com/posts/8866424?categoryIds=1733395

 

橙書店(熊本市中央区練兵町54 松田ビル2階)

会期:9月18日(金)〜10月4日(日)※火曜は定休
時間:11:30~20:00(月~土曜日)/11:30~17:00(日曜日)
問合せ:096-355-1276
www.zakkacafe-orange.com/category/event

 

本屋と活版印刷所の屋根裏 (熊本県天草市中央新町19-1)

会期:10月8日(木)~10月19日(月)※日曜・月曜は定休
時間:10:00~17:00
問合せ:booksandletterpress@gmail.com
https://booksandletterpress.com/

 

カワチ画材心斎橋店 「心斎橋・画人画廊」(大阪市中央区東心斎橋1-18-24)

会期:10月24日(土)〜11月12日(木)※不定休
時間:11:00~19:00
問合せ:06-6252-5800
https://do-art.jp/setsu_90/

 

ブックスキューブリック 箱崎店(福岡県福岡市東区箱崎1丁目5−14 ベルニード箱崎1F)

会期:12月1日(火)〜12月20日(日)※月曜は定休
時間:11:00~19:00
問合せ:092-645-0630
http://bookskubrick.jp/hakozaki

伸びやかな絵と、音となって響く言葉たち。高山なおみさんと中野真典さんの絵本『それから それから』刊行/東京で原画展を開催

画家で絵本作家の中野真典さんが絵を描き、料理家で文筆家の高山なおみさんが文を綴った絵本『それから それから』が、7月に発売されました。

これを記念して、イベントスペース&カフェ・キチム(東京・吉祥寺)と本屋Title(東京・荻窪)の都内2所にて、刊行記念原画展「それから キチム、それからTitle」が開催されます。

「それから それから?」と子どもが続きをせがむように綴られる、空と、水と、大地の物語が、伸びやかで迫力のある絵とともに広がる本書。歌うように紡がれる言葉と鮮やかな絵からは、災禍を経てもなお日常はつづき、そこに確かな“かそけき”(消えてしまいそうなほど薄く、淡いさま)希望があることを感じさせてくれます。

8月19日(水)から始まるキチムでの原画展では、一夜限りのスペシャルイベントも開催。中野さん、高山さんによる絵本の朗読と音楽を織り交ぜたライブペインティングが行われます。その後、10月10日(土)からの本屋Titleの原画展では、『それから それから』の原画に加え、中野さんの描き下ろし作品の展示も予定されています。

 

原画展によせて”

わたしたちの絵本ができました。

これを書いている今、ようやく雨がやんで陽が差しはじめ、蝉がないています。
僕の窓から
ナツアカネ、アオスジアゲハ、蝉のこえ、畦の草刈りの音。
私の窓から
青い山、低い雲、海。小鳥の囀りと、水の音。白い仔犬を散歩させてる、お兄さん。

 キチムの窓からのぞむ風景、
Titleの窓からのぞむ風景がたのしみです。

これからはじまる、それぞれのそれからそれから
を、またはじめます。 

どうぞのんびり、旅をしにいらしてください。

 

高山なおみ、中野真典

(著者より本イベントによせたメッセージ)

 

絵本の世界をさらに深く感じられそうな2つの場所での原画展。気になる人はこの機会にぜひ足を運んでみては。

 

【刊行記念イベント/それから キチム、それからTitle】

●『それから それから』原画展

会期:2020年8月19日(水)~8月27日(木) 12:00~17:00
場所:Event Space & Cafe キチム(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下
※8月22日(土)はイベントのためお休み、25日(火)は店休日
※カフェのため、入店時はご注文が必要です。
※詳細はキチムのイベント告知ページよりご確認ください。http://kichimu.la/2020/sorekara.htm

 

●『それから それから』ライブペインティングと音楽の夕べ

日時:2020年8月20日(木) 19:00開場 19:30開演
場所:Event Space & Cafe キチム(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 吉祥ビル地下)
出演:中野真典(絵)、高山なおみ・中野真典(朗読)
料金:予約の場合は2,500円+1ドリンク/当日購入の場合は3,000円+1ドリンク

予約方法:件名を「8/20 予約」とし、「お名前(ふりがな)、携帯番号、人数、お連れ様のお名前」を添えて、メールにて下記アドレスまでお申し込みください。
yoyaku1@kichimu.la

※終了後は、著者ふたりによるサイン会もあります。
※詳細はキチムのイベント告知ページよりご確認ください。http://kichimu.la/2020/sorekara.htm

 

●中野真典個展『それから それから』原画+描き下ろし作品を中心に

会期:2020年10月10日(土)~10月27日(火) 12:00〜19:00
場所:Title 2Fギャラリー(東京都杉並区桃井1-5-2)
定休日:水曜、第三火曜
料金:無料
HP:https://www.title-books.com

※諸般の事情により日程が変更となる場合がございますので、ご了承ください。
※詳細は追ってTitleのホームページにてお知らせされます。

一つの仕事に縛られない、“複業”を通じて地方と関わる働き方とは? 7/9(木)、オンライントークイベント開催!

当たり前だと思っていた生活が一変し、「暮らし方」そのものを見つめ直してみると、これまでの生き方がいかに、「どこで」や「いつ」に縛られたものであったかということに気づかされます。

今はまだ自由に動くことが難しい状況ではありますが、これからの働き方や暮らし方のニュースタンダードを考える上で、「地方」という選択肢は、きっとより多くの人にとって身近なものになってくるはずです。
そんな、地方における「これからの在り方」を考えるトークイベントが、7月9日(木)に開催されます。

 

ゲストスピーカーを務めるのは、雛形でも紹介してきた鳥取県倉吉市において、組織に身を置きながら「複業」として地方のプロジェクトに関わって来た経営者たち。今回のトークセッションでは、彼らが活動する中で見えてきた「未来の働き方・暮らし方・学び方」、そして「地方での複業プロジェクトの始め方・続け方」についてのディスカッションが行われます。

ひとつの組織にとらわれず空き家の利活用や移住者のサポートといったまちづくり活動にも取り組む地方独自の働き方や、ひとつの場所に限らず多拠点で働くワークスタイルなど、さまざまな経歴を持つゲストスピーカーのお話からは、いくつかの手綱を持ちながら働くという、これからの働き方のヒントを見つけることができるはず。

この機会に、新しい働き方・暮らし方について考えてみませんか?

リアルな場とオンライン映像祭の両方で楽しめる、映画作家・波田野州平さんが参加する作品上映会

雛形の特集〈鳥取県西部エリア/私の、ケツダン〉で、その土地に生きる人たちと暮らしを静かに見つめる写真と文章を寄稿してくれた、映画作家の波田野州平さん。都市と地域を行き来しながら、現地調査をもとにフィクションとドキュメンタリーが渾然となった手法で作品を制作しています。

今月、波田野さんの作品が上映されるふたつのイベントが行われます。

◎ 3月19日(木)/東京・ポレポレ坐
KANGEKI 間隙」vol.6 
萩野亮 presents 波田野州平特集

波田野州平 『影の由来』(2017)27min

 

東京・東中野にあるミニシアター「ポレポレ東中野」併設のspace・cafe ポレポレ坐で、2019年11月から始まった「KANGEKI 間隙」は、小規模ゆえに映画館ではあまり取り上げられにくい自主映画の傑作を紹介する定期上映会。

第6回目の今回は、映画批評家で本屋ロカンタン店主の萩野亮さんがプレゼンターとなり、波田野さんが手がけた3作品、『影の由来』『旅のあとの記録』『内部』が上映されます。

 

波田野州平 『旅のあとの記録』(2018)16min

 

“ドキュメンタリーとシネエッセイの境界領域にたゆたう波田野作品は、「事実truth」に「虚構fake」を巧みにおりまぜることによって、正面からはたどり着けない「歴史」、あるいは「プレ・トゥルース」とでも呼ぶべき層へと沈潜し、たしかな手触りを映像に刻みつけて私たちに提示する。
そこで語られているのは、はたしてほんとうのことだろうか。
嘘のようなできごとがほんとうになる危機crisis の時代に、波田野州平の作品はきわめて批評的critical な鏡として、差し出されている。/萩野亮”
(上映会イベントページより抜粋)

 

上映会は定員30名の予約制。当日券も出るようです。上映後は波田野さんと萩野さんによるトークショーも開催されるので、気になる人は早めにお申込みを。

 

◎開催中〜3月29日(日)
揺動PROJECTS 01
オンライン映像祭「Films From Nowhere」

 

新型コロナウィルスの影響によって、各地で美術展や上映会などの大小あらゆるイベントが延期・中止に追いやられているいま。この状況を受けて、鳥取を拠点に活動する映像作家の佐々木友輔さんが発起人となり、美術家・映像作家の荒木悠さんと共にオンライン上の映画祭「Films From Nowhere」を立ち上げました。

 

“オンライン映像祭を企画したのは、何よりもまず、彼らに作品を見る場所を提供したかったからだ。阪神・淡路大震災のとき、ご近所の方々に炊き出しを振る舞ってもらったことを思い出していた。食事をとらなければ生きていけないのと同じように、作品を摂取しなければ生きていけない者もいる。好き嫌いや食物アレルギーもあるから、選択肢は多いほうがいい。誰かが生き延びるために、自分の作ったものが少しでもその人の腹を満たせるなら、それはどんな地位や名声よりも誇らしいことだと思った。/佐々木 友輔”
(オンライン映像祭「Films From Nowhere」概要より抜粋)

 

参加作家は、佐々木さんと荒木さんに加え、この企画に賛同した池添俊さん内山もにかさん、海野林太郎さん、木野彩子さん地主麻衣子さん波田野州平さん渡邉ひろ子さんの計9名。波田野さんの作品は『内部』『影の由来』が上映されます。

波田野州平 『内部』(2014-2019)21min

 

会場となるのは、クリエイター向け動画共有サイト「Vimeo」。視聴可能期間はレンタル料金(1000円)の支払いから3日間(72時間)で、出展されている全16作品すべてを視聴することができます。

 

僻地の風景、生活する人、土地に根づく文化やもの……被写体や題材を通して、“いま”に繋がる歴史や時間の流れを伝える波田野さんの作品。この機会に、リアルな場とオンライン、それぞれの楽しみかたで鑑賞してみませんか。

イラストレーター・髙城琢郎さんの個展「ロード」開催中〜3月15日(日)まで@東京・表参道

雑誌や書籍の挿画、企業のポスターなど、幅広いジャンルで活躍中のイラストレーター・髙城琢郎さんの個展「ロード」が、東京・表参道のギャラリー・ルモンドで開催中です。

3年ぶりとなる今回の作品展は、「ロードムービー」をテーマにシルクスクリーンによる新作約40 点が展示されています。イラストレーターとして独立する前は、グラフィックデザイナーが本業だった髙城さん。その独特の構図や表現にも注目です。

 

“赤く焼けたような荒野、雲ひとつ無い青空、果てしなく続く一本道。
映画で観るその光景は、いつも私に自由を与えてくれました。
本展には、ご来場頂いたみなさまに少しでも自由を届けられたらという願いを込めました。”
(「ロード」DMより抜粋)

 

また、会場では本展の展示作品をモチーフにしたステッカーやTシャツなどのオリジナルグッズも販売中! 会期中、平日は15:00頃から、土日は終日、髙城さんが在廊予定です。会期は3月15日(日)まで。気になる人はぜひ足を運んでみてください。

東京・中目黒に10日間だけ現れる“小さな鳥取”。手仕事と食を楽しむ「CO-TORI」が今年も開催!/3月7日(土)~16日(月)

北は日本海に面し、南には中国山地の山々が広がり、周りをぐるっと自然で囲まれた鳥取。そんな自然と風土に育まれた鳥取の手仕事を地元の食とともに楽しむイベントCO-TORI(コトリ)vol.8が、37()から16()の10日間にわたり、東京・中目黒エリアで開催されます。

 

鳥取は民藝運動家・吉田璋也により、日常づかいの手仕事の道具に「用の美」を見出す民藝の思想が実践された地。現在もその精神と伝統の技術を学びながら、今の時代にあったものづくりの姿勢が根付いています。

こうした長い歴史に裏打ちされた多彩な手仕事の数々が並ぶのが「TOTTORI Craft」展。全国の手仕事の品を展示・販売する「工藝 器と道具 SMLを会場として、1000年以上続く因州和紙、焼き物好きや民藝好きにはおなじみの牧谷窯、山根窯、延興寺窯、因州中井窯の器、また、山口邦子さんの型染めや、手ぬぐい専門店・かまわぬの鳥取モチーフの手ぬぐいなどが販売されます。

 

加えて、今年はガラス作家と鞄職人の夫婦によるユニット・ko-maが初出展。2人がつくる繊細で緻密な作品は、時間を忘れてじっと見入ってしまう美しさがあります。

透明度の高い耐熱ガラスで作り上げたガラス作品/ko-ma 柳原麻衣

因幡地方の伝統行事で使われるお面をモチーフにした革小物/ko-ma 朝倉綱大


そして、本イベントの恒例となった食のコンテンツ「CO-TORI cafe」では、鳥取の地元民に長年親しまれている「白バラ牛乳」を使ったCO-TORIオリジナルのスイーツやドリンクが、中目黒の4店舗で味わえます。さらに、今年はかわいらしいパッケージを生かしたブランケットなどのグッズの販売も行われるそう!

 

東京に10日間だけ現れる“小さな鳥取”。手仕事と食を楽しみに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

シュガートマトに文旦、旬のブリも!高知県日高村を味わって知る6日間@中目黒・のひのひ

高知県の中西部に位置する日高村。村のシンボル、仁淀川(によどがわ)は日本一の水質を誇り、その透明な輝きは「仁淀ブルー」と呼ばれています。自然に恵まれた場所にありながら高知市内へのアクセスも良く、「ほどよい田舎」という村のキャッチコピーにも納得です。

そんな日高村の魅力をぎゅっと凝縮したイベント「日本の、高知のほどよい田舎。日高村を味わおう@のひのひ」が、2020年32日(月)〜7日(土)に開催されます!

 

会場は、東京・中目黒の裏通りにある家庭料理とお酒の店、のひのひ。旬の野菜を使ったやさしい味わいのお惣菜や季節の果実酒などが評判で、こじんまりとしたお店ながらふだんから客足の絶えない人気店です。

会期中は、日高村直送の食材を使ったイベント特製メニューが味わえるほか、村の美しい風景を切り取った写真の展示、高糖度のシュガートマトやジューシーな文旦といった特産品の販売が行われます。

日高村のことをまだ知らない人も、おいしい料理やお酒をきっかけに現地の魅力に触れることができそうなイベント。仕事帰りやお買いものの合間に、ふらっと立ち寄ってみてはいかがですか。

北海道東川町の魅力を雑誌『家族』が切り取る。「よりそう移住、東川町」2月21日(金)〜3月4日(水)開催@渋谷パルコ

北海道のほぼ中央に位置し、大雪山系旭岳の麓に広がる東川町(ひがしかわちょう)。豊かな自然が息づく美しい景観から、どこを切り取っても画になる“写真のまち”として知られ、年々移住者が増えていることでも注目を集めています。

そんな東川町の魅力を、毎号ひとつの家族を1年間取材して紹介する雑誌『家族』のフィルターを通して発信するイベント「よりそう移住、東川町」が、今週2月21日(金)から3月4日(水)まで、東京・渋谷パルコ1Fのポップアップスペース・COMINGSOONで開催されます。

今回のイベントに際し、『家族』編集長・中村暁野さん率いる編集部(中村さんご一家)は、新進気鋭の写真家・石田真澄さんとともに、東川町の日常に寄り添うように旅をしました。
>旅の様子がこちらで紹介されています!

会場では、そこで出会った風景や人、おいしい雪解け水と豊かな自然に魅了されて移住した人々の暮らしぶりを、石田さんが撮りおろした写真の展示や、移住者のトーク、地元人気店のフードなどで体感できます。

 

《会期中コンテンツ》

221() 18:0020:30
フレンチレストランVraie (ヴレ)」
札幌から東川町へ移住した村上さんご夫婦が営むフレンチレストラン。パテとパテに合わせてセレクトされた自然派ワインを味わえる限定バーをオープン予定。東京では味わえない北海道産ポークの絶品パテを楽しめます。※先着25名限定


222()224(月・)
スペシャルティコーヒー専門店「ヨシノリコーヒー」
5年前に東川町へ移住してコーヒーショップを営む店主・轡田さんが、東川町のなめらかな地下水と自家焙煎の豆で淹れたスペシャルティコーヒーを販売。


226()229()
オーガニックカフェ「リコ
東京から移住したご夫婦が営むオーガニックカフェ。東川天然水を使用した自家製ドリンク(東川ハニー柚子、北海道ハスカップベリー)と焼き菓子を販売。

・221()34()
30年以上前に東川町へ移り住み、家や家具を設計しながらカフェやショップを構える「北の住まい設計社」、月に数回土曜のみオープンする「焼き菓子テカゴ」の焼き菓子、東川町生まれの天然酵母のパン屋「シノパン」の蒸しパンを販売。

見て、食べて、聞いて、楽しみながら北海道東川町の魅力を知ることができる今回のイベント。移住経験者ならではのリアルな現地の情報も聞くことができそうです。東川町に興味がある人も、まだイメージが湧かない人も、ぜひ気軽に立ち寄ってみては。

写真家・阿部健さんと編集者・若菜晃子さんの作品展“CALENDAR”開催中@東京・自由が丘

壁に生い茂る葉が美しい小径や、やわらかな日差しに輝く水面——。何気ない風景や日常のひとこまを、その場に流れる時間や気配ごとすくいとるような写真が印象的なフォトグラファーの阿部健さん。『雛形』でもこれまで様々な記事の写真を担当していただきました。

そんな阿部さんの写真に、編集者の若菜晃子さんが短いテキストを添えた作品展『“CALENDAR” Photographs and Words Exhibition』が、東京・自由が丘にある造園会社のアトリエショップSeedingで開催中です。

この展示は、会場であるSeedingのオリジナルカレンダーとして使われた写真と文章を作品として紹介するもの。

 

日本のどこか、世界のどこか、自分の知らない人や風景。

昨年阿部さんに依頼し、制作いただいたカレンダーには、スイスにて撮影された作品が使用されていますが、やはりそこには私たちにとっての非日常と誰かにとっての日常が共存し、編集とライティングを担当してくださった若菜晃子さんの季節感がじんわり薫る小文とともに、日々の生活を傍らで優しく見守ってくれるような素敵なものとなりました。

庭という日常の中で機能するものづくりを生業としている私たちにとって、同じく日常の一部となり日々機能するカレンダーというものは、どこか自分たちのスタンスを体現している部分を感じさせるものでもあります。

(Seeding “CALENDAR” Photographs and Words Exhibitionより抜粋)

 

会場では、若菜さんが発行人を務め、阿部さんがスイスを訪れるきっかけになったと語る小冊子『murren』や、若菜さんの新刊本『旅の断片』なども手に取れます。

会期は残すところ2月14(金)、15日(土)、16日(日)、17日(月)のみ。おだやかで美しい写真と言葉の世界を、小さな庭が広がる気持ちのいい会場で、ぜひ。

劇団ままごと公演『ツアー』+『タワー』2作品上演 /1月25日(土)・26日(日)@愛知・長久手市文化の家

“演劇を「ままごと」のようにより身近に。より豊かに。”

2009年に旗揚げした劇作家・柴幸男さんが主宰する劇団「ままごと」は、誰もが歌を歌うように、絵を描くように、演劇で遊ぶようになれたらという思いから、劇場という場にとらわれず、学校の体育館、屋外、カフェなど、さまざまな空間や形態で創作活動を行っています。

雛形レポート/1つのまちに依存しないかたち。往復しながら地域で演劇をつくる【劇団「ままごと」座談会】

そんなままごとの公演、『ツアー』+『タワー』が、2020年125日(土)、26日(日)に愛知県・長久手市文化の家 森のホールで上演されます。

今回の公演に向けて、「長久手での公演は、実家に帰るような気持ち」という柴さん(「ままごとの新聞 vol.23」より)。
というのも、13年前に柴さんが自身の名前で初めて作品を発表したのが長久手で開催された短編劇コンテストで、そのときつくった一人芝居は見事グランプリを獲得しました。柴さんにとって7年ぶりとなる長久手でのままごと公演は、仲間とともに挑む“凱旋公演”と言えそうです。

上演されるのは『ツアー』と『タワー』の2作品。『ツアー』は旅をテーマに描かれた中編作品で、2018年の横浜公演に始まり、静岡→新潟→小豆島→沖縄→蒲田→徳島と全国各地で上演されてきました。もうひとつの作品『タワー』は、 『ツアー』の形式を引き継ぐ形で生まれた新作で、今回の長久手公演が初お披露目となります。

 

《あらすじ》

『ツアー』
女の息子は死んだ。それから2か月後。女は車を発進させる。久しぶりの車の運転。カーステレオのスイッチを入れる。音楽が流れ出す。ナビが目的地の入力を促す。目的地はない。街を抜けて、車は高速道路を走る。空は次第に明るくなる。女はサービスエリアでコーヒーを買う。すると女はイヌに話しかけられる。これは旅、さよならを探す旅。

出演:大石将弘、小山薫子(以上ままごと)、秋草瑠衣子

 

『タワー』
男は金がなかった。男は安心できる住処が欲しかった。タワーマンションに住みたかった。だが、金がなかった。だから男はタワーマンションを建てはじめた。それは次第に高くなり、観光名所となった。雲よりも高くなったその上で、男はもう一人の男に出会った。それは、かつて死んだ、彼の息子だった。これは夢、新しく生まれる夢。

出演:大石将弘、小山薫子、石倉来輝(以上ままごと)

 

この『ツアー』+『タワー』同時公演は、3月に東京での上演も予定されているそうです。気になるけれど今回は観に行けない……という人は、今後ままごとのホームページなどで更新される公演情報をチェックしてみてください!

世界でたったひとつのお椀「ろくろ舎 POP UP SHOP -オンリー椀 受注会-」@大阪・graf studio

若狭塗、越前箪笥に越前和紙など、日本を代表する工芸品をいくつも有する福井県。その一つである越前漆器は、約1500年もの歴史があり、古くからろくろを使って木地を丸く削り出す“丸物”と呼ばれる椀類が盛んにつくられてきました。

脈々と続く丸物木地師の技術を継承しながら、“価値の再定義”をコンセプトに木材を中心とした新しいプロダクトを製作しているのが、福井県鯖江市の「ろくろ舎」。12月14日(土)から大阪・graf studioで始まる〈オンリー椀 受注会〉は、ろくろ舎の代表で木地師の酒井義夫さんが、漆器のすばらしさを伝えるべく、全国各地を行脚しながら行っている漆器のカスタムオーダーイベントです。5種類の型と7種類の塗りから好きな組み合わせを選び、自分だけのお椀をつくることができます。

ろくろ挽きの漆器は、滑らかな曲線と軽さ、木地そのものの美しさを生かしたつくりが特徴。手に持ったときの肌なじみと口当たりも良く、普段づかいの器として活躍します。会場ではろくろ舎の漆器がどのような工程でつくられているかがわかる、お椀を半分にカットした断面図の展示もあります。堅牢なつくりの構造を知れば、お椀への愛着が一層増してきそうです。

 

さらに、会期初日の12月14日(土)は、grafオリジナルの飯碗とろくろ舎の汁椀を使った食事会&トークイベントも。炊き込みご飯と具沢山の汁物をいただきながら、ろくろ舎の酒井さんとgrafのデザイナー・松井貴さんの両者が考える、ものづくりに対するこだわりや想いについて話を聞くことができます。

自分用としてはもちろん、贈りものにも喜ばれそうなろくろ舎の“オンリー椀”。気になる方はこの機会に足を伸ばしてみてはいかがでしょうか。

能登島のガラス作家・有永浩太さんのランプシェード展が始まります@ 東京・ルヴァン富ヶ谷店

石川県・能登島を拠点に活動するガラス作家の有永浩太さん。2017年に自宅併設の小さなガラス工房「kota glass」を立ち上げ、お皿やグラスなどの食器をはじめ、照明器具、窓、オーナメントといったさまざまなガラス作品を生み出しています。

『雛形』では2015年の秋、能登島で本格的な創作活動を始める前の有永さんを訪ね、土地に根をおろしたものづくりについてお話を伺いました。あれから約4年。生活と制作が密接に関わる環境から生まれるガラス表現を追求し続けながら、全国各地で精力的に展示活動を行っています。

〈INTERVIEW〉思い通りにならない部分を取り入れる。ガラス窯をつくるため、来春、能登島へ移住

そんな有永さんによるランプシェード作品を中心とした展示、「有永浩太のランプシェード in ルヴァン」が、12月13日(金)〜15日(日)の3日間、天然酵母パンの店・ルヴァン富ヶ谷店に併設のカフェ ル・シァレで開始されます。

吹きガラス技法で一つひとつ丁寧に作られたランプシェードは、手仕事ならではの質感とゆらぎがあり、あたたかみのある印象的な空間を演出してくれます。また、今回はランプシェードとともに小さなオブジェも少量ながら並ぶそうです。

一点一点に個性が宿る有永さんのランプシェードやオブジェ。部屋で過ごす時間がちょっと特別になるような作品の数々を、ぜひこの機会に体感してみてはいかがでしょうか。

新潟のストライプ〈亀田縞〉でつくる自分だけの1着。「もんぺ製作所展示受注会@仙台」11月30日(土)・12月1日(日)開催

新潟の伝統織物「亀田縞」の魅力を伝えようと、亀田縞を使ったスタイリッシュなもんぺを提案する〈もんぺ製作所〉。東北エリアでは初となる展示受注会が、11月30日(土)と12月1日(日)の2日間、宮城県仙台市の「日々ノ道具奥田金物」で開催されます。

もんぺ製作所がつくるのは、いわゆる昔ながらの野良着とは一線を画す、さまざまな着こなしができるすっきりとしたシルエットが特徴のもんぺ。亀田縞の美しさはもとより、肌触りのよさや、体の動きを妨げない軽やかな履き心地が評判です。

「たくさんの方に亀田縞を見て、触ってもらって、その素朴な美しさを堪能していただきたいんです」と話すのは、もんぺ製作所の代表兼パタンナーの赤木美名子さん。

もともと東京で大手アパレルメーカーのパタンナーとして活躍していた赤木さんは6年前、「酒造りをしたい」というご主人の一言をきっかけに、東京から棚田が広がる新潟県上越市吉川区に移住しました。赤木さんはフリーランスのパタンナーとして、ご主人は酒造で酒造り職人として働き、さらに兼業農家として夫婦で米づくりも行っています。


農作業着として着るようになったもんぺは、赤木さんにとっていつしか日常着としても手放せない存在に。「より機能的で、スタイリッシュなもんぺがあったら、普段着として着る人も増えるはず」と、もんぺの新たな可能性を感じ、農作業や日々の暮らしの中で検証・微調整を重ねながら、これぞ!という形を探りました。

そんな中で出合ったのが、新潟の伝統織物〈亀田縞〉でした。亀田縞は約310年前、新潟市亀田郷周辺で稲作に従事する農民によって泥や水に強い綿織物として生み出されました。戦後、安価な輸入生地に抗えず衰退したものの、「伝統を簡単に捨てる訳にはいかない」と、地元の老舗機屋「中営機業」の三代目・中林照雄さんの手により、2005年に復活しました。

 

「亀田縞の美しさ、やさしさ、素朴さ、あたたかさに魂が揺さぶられたのは、雪国という厳しい自然環境とともに生きる新潟の人々の体温が伝わってきたから。パタンナーとして培ってきた技術を注ぎ込み、“亀田縞ともんぺ”というこの土地に根付いてきたものに再び光を当てたい」

こうした思いを胸に、赤木さんは移住後の出会いや農作業で体感したことを大切に積み重ねながら、20194月、もんぺ製作所を立ち上げました。こだわりは“オール新潟”のものづくり。織りの中営機業をはじめ、染色は長岡市栃尾、織りあがった生地の防縮加工は見附市の専門職人、縫製は新潟在住の腕が立つ縫い子さんが担当。一着ずつ裁断し、一針ひと針縫製をしています。

 

今回の展示受注会では、なんと108柄もの亀田縞のラインナップから自分好みの生地を選んでオーダーすることができます。また、新潟〈草木染め工房つばめのうた〉とのコラボレーションによる本建正藍染のもんぺが初お披露目(受注開始)。オーダー希望者には赤木さんが一人ひとり丁寧に採寸してくれるので、自分の体に気持ち良くフィットする1着が手に入ります。

さらに、会場内では亀田縞の端切れを使った「くるみボタン作り」「コースター作り」のワークショップをはじめ、亀田縞の生地販売(数量限定)、新潟上越市吉川区の竹製品の展示なども行われます。

◎くるみボタン作り
36柄の亀田縞の切れ端から好きな柄を選んでハサミでカットし、専用の道具でくるみボタンを作ります。
参加費:1000円(直径27mmくるみボタン3個、ゴム代込) 所要時間:約15

◎手縫いでちくちく、コースター作り
36柄の亀田縞から好きな柄を選んで手縫いで縫い合わせ、後糸を1本ずつ抜いて端をフリンジにして完成。
参加費:1200円(好きな柄でコースター2枚) 所要時間:約40分

 

もんぺ製作所の展示受注会は、今後、東京、茨城、岡山、高知、金沢、新潟などでも予定されています。開催の詳細はもんぺ製作所のウェブサイトに随時アップされるので気になる方はぜひチェックを!

あなたの人生は語り伝える価値がある。「私はおぼえている」11月24日(日)上映会@鳥取県・倉吉

通学中に毎日通りがかっていた古本屋。利き手の手首を黒く汚してしまう2Bの鉛筆。錆びた遊具が並ぶ公園。「もう使わないから」としまい込んですっかり忘れてしまったものも、気づかないうちになくしてしまったものも、かつてそこに、確実に、絶対に、存在していた。

映像作家の波田野州平さんが主宰する記憶集団「現時点プロジェクト」は、「どんな人のどんな人生も、語り伝える価値がある」という考えのもと、地域の人々のいつもの暮らし・いつもの風景を、映像と写真で記録し、一般公開することをメインに活動しています。その活動の一部として、彼らが2018年から継続的に上映会を行っている「私はおぼえている」は、鳥取県内在住の方を対象にインタビュー形式で映像撮影を行い、彼らの半生と地域の記憶の保存・公開を目的にしているプロジェクトです。

 

映像では、鳥取県中部の80代~90代の男女が、幼少期の思い出から当時の暮らしや仕事の様子、そして戦時中の記憶などを、かつての中部地域の姿とともに語っています。戦時中に営まれていた日常の風景や、かつては盛んだったホタテ漁の様子、嫁いだ当時の心細い気持ちなど、どれもが彼らの記憶の中では鮮明なことに気づきます。

今回の上映会では、これまでに上映されてきた4作品に加え、「長田はつ子さんと海女の記憶」「牧田智子さんと両親の記憶」「浜川千代子さんと夫婦の記憶」「牧野順子さんと銃後の記憶」の4本の新作も含めたシリーズ全8作品が上映されます。

 

70年間海女さんとして海に潜り続けた記憶を語った長田はつ子さん。(新作)

夫婦で倉吉市の銭湯を営む牧田智子さん。嫁ぐ前、両親と過ごした記憶を語った。(新作)

当時暮らしていた山奥で兎の狩りや干し柿売りをしたこと、亡き母のことを語ってくれた藤原喜代江さん。

まだ灌漑(かんがい)が進む前の砂地の記憶を語ってくれた濱根良太郎さん。

 

取材に応じてくれた人たちが紡ぐ言葉と鳥取の景色によって、当時の「いま」を生きた記憶は数十年後の「いま」を生きる私たちに、まだ見たことのない情景を浮かび上がらせながら提示されます。

多様性が謳われ、どんな自分でもとがめられないのがスタンダードになりつつある現代。私たちが想像もしなかったような経験や当時の価値観を、語りの中から発見するはず。

カメラの向こうからあなたに届けられた記憶を、受け取ってみませんか?

(写真:河原朝子)

福島県郡山の酒蔵・仁井田本家が東京にやってくる!「にいだの出張感謝祭」11 月17 日(日)開催

「酒は健康に良い飲み物でなければならない」

これは、1711年創業の福島県郡山市にある酒蔵、仁井田本家で代々受け継がれている言葉。日本で最初の自然酒を醸した酒蔵として知られる仁井田本家は、創業以来308年間この信条を貫き、無肥料・無農薬の自然米、山の湧き水、田んぼ近くの井戸水だけで日本酒づくりを行っています。

そんな仁井田本家が、「大人も子どもも、お酒を飲まない方にも、蔵に遊びにきてほしい」という想いからスタートさせたのが、毎年春と秋に郡山の酒蔵を解放して開催する「にいだの感謝祭」。

郡山にある仁井田本家の蔵で行われた「にいだの感謝祭」の様子

毎回県内外から2000〜3000人以上が訪れるこのイベントは、酒蔵見学に加え、日本酒の試飲ができるお燗専門「もっきり BAR」、よりすぐりの生産者が集まる自然派マルシェ、スイーツやコーヒー、雑貨店ブースなどが並び、一日中楽しむことができます。

リピーターも多いこの人気イベントが地元福島を飛び出し、「にいだの出張感謝祭」として、11月17日(日)の一日限定で東京にやってきます! 
会場は、鮮度を追求した食材と日本酒にこだわる東京・大森の「そば処 柏庵」。

11月17日(日)の会場となる、東京・大森の「そば処 柏庵」


「仁井田本家が繋ぐ自然派の『ひと・もの・くらし』」をテーマに、自然米こめこうじ詰め放題、日本酒の試飲・販売コーナーが登場。糀の甘みだけでつくった「こうじチョコ」をはじめとする酒蔵スイーツや自然栽培野菜、そば処 柏庵こだわりの料理、ノンアルコール甘酒などの販売も。さらに、ジャズライブも楽しめるという盛りだくさんのコンテンツが予定されています。

そして、感謝祭名物のお燗処「もっきりBar」でお燗番をするのは、東京・三軒茶屋のお燗専門店「JOE’S MAN2号」の高崎丈さん。燗酒好きならば、ぜひ高崎さんの“燗酒哲学”に触れてみては。

「JOE’S MAN2号」代表 ・高崎 丈/1981 年福島県双葉町生まれ。 都内複数の店舗で修業後、2009年、地元福島に居酒屋「ジョーズマン」を開業。2011年震災と共に休業となり、その後3年間、燗酒の勉強をし直し、2014年10月に魚と純米 酒にこだわった居酒屋、「ジョーズマン2号」を三軒茶屋にオープン。独自の理論をもとに、温度帯、熟成、火の入れ方で適正な燗酒を提供する一方で、ワイン燗やクラフト燗など新しい燗酒の世界の可能性を提案。世界で燗酒が広まることを目標に、さまざまなコラボレーションに参加するなど、燗酒の啓蒙活動を行っている。


さらに、農家直送の食材を使った四季折々の和菓子×個性豊かな日本酒を提案する、「薫風」つくださちこさんによる和菓子の販売も。日本酒×和菓子の意外な相性に驚くかもしれません。

これまでイベントに興味があったけれど、遠くて行けなかった……という方、この機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

諏訪に根差す縄文の“時”を今に繋ぐ。津田直写真展「湖の目と山の皿」11月24日(日)まで開催中@長野・八ヶ岳美術館

国内はもとより、モロッコの砂漠やモンゴルの山峡、アイルランドの島しょ、 北極圏、バルトの国など世界を旅し、独自の風景論を唱えてきた写真家の津田直さん

「それは消えゆくものを、写真を通して繋ぎとめるための道程でもあった」と自ら語るように、デビュー 以来20年にわたり、展覧会や写真集の刊行を中心に活動を続けています。

現在、長野県・八ヶ岳美術館で開催中の津田直写真展「湖の目と山の皿」は、縄文時代の遺物や風景写真で構成した展覧会です。

『Grassland Tears』シリーズより  © Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

津田さんは、日本の基層文化を見つめ直すために9年前から“縄文歩き”を始め、その過程で出合った縄文時代の遺物や風景を撮り続けてきました。数千年の時を経て、現代に受け継がれてきたこれらの遺物をモノとして捉えるのではなく「形ある霊魂」であり、「循環する命」そのものだと考えている津田さん。

「八ヶ岳山麓の諏訪地域と言えば、諏訪大社の御柱祭が有名ですが、
そのような土地に根差した文化が発生するのは、
その基層に長き縄文という時間が流れていたからではないかと思います。」
(津田直さん)

 

『Grassland Tears』シリーズより  © Nao Tsuda, Courtesy of Taka Ishii Gallery Photography / Film

「湖の目と山の皿」展では、その“縄文歩き”で撮りためた「Grassland Tears(草むらの涙)」シリーズから、八ヶ岳山麓、及び諏訪湖周縁の写真を中心に、約30点を展示。そのほか、津田さんが全国の縄文遺跡を訪ね歩き、写真と言葉で綴ってきた雑誌『PAPERSKY』の連載「Jomon Fieldwork」からのパネル展示も行います。

会場には同誌バックナンバーを閲覧できるコーナーも設けられているので、津田さんの視点で表現された縄文の世界に、じっくりと浸ることができそうです。

展覧会風景より

会期中の1116日(土)には、「Jomon Fieldwork in 八ヶ岳 スライドショー&トークイベント」を開催。
毎号ユニークな切り口で“縄文”を伝えている『縄文ZINE』編集長の望月昭秀さんをゲストに迎え、八ヶ岳山麓から現代、未来へ向けての想いを巡らせるトークセッションを展開します。

津田さんの作品がもたらした遥か遠い時代と今を繋ぐ空間。秋深まる信州で、縄文と現代の関係性に想いを馳せてみませんか?

八ヶ岳美術館外観

 

◎profile
津田 直(つだ・なお)
1976年神戸生まれ。世界を旅し、ファインダーを通して古代より綿々と続く、人と自然との関わりを翻訳し続けている。文化の古層が我々に示唆する世界を見出すため、見えない時間に目を向ける。2001 年より多数の展覧会を中心に活動。2010 年、芸術選奨新人賞美術部門受賞。大阪芸術大学客員教授。主な作品集に『SMOKE LINE』、『Storm Last Night』(共に赤々舎)、『SAMELAND』(limArt)、『Elnias Forest』(handpicked)がある。雑誌『PAPERSKY』にて縄文をテーマにした「Jomon Fieldwork」を2011 年より連載中。

https://tsudanao.com/

紅葉シーズンのあきる野で影絵&クラフトマーケット「森のガッコウの秋まつり」11月24日(日)開催

秋色の丘陵が連なる美しい季節を迎えた東京・あきる野市。全国2位の割合を誇る広大な自然公園エリアの一つというだけあり、ダイナミックな紅葉シーンが広がります。

そんな里山にたたずむ戸倉しろやまテラス(旧戸倉小学校)で、「森のガッコウの秋まつり」が11月24日(日)に開催されます!

中学生とプロの影絵師とのコラボレーションで制作した影絵芝居の上演をはじめ、あきる野市を含む多摩エリアで人気のパン工房、焼き菓子店、雑貨店が出店するクラフトマーケットなどが行われます。また、羊毛フェルトのアクセサリー作りや多摩産材を使った積み木の手作り体験など、気軽に参加できるワークショップも。まだあきる野に訪れたことがないという人にもオススメしたい、地域の魅力に楽しみながら触れられるイベントです。

メインプログラムの影絵芝居は、都内の中学生を対象に今年の8月に実施された体験型プロジェクト「きく・かく・えがく〜東京のふるさと・自然公園〜」の中で制作された作品。このプロジェクトは、子どもたちに自然豊かな山の営みを感じてもらいながら、表現力を身につけてもらおうという目的で開催されました。

雛形トピックス/都内在住中学生向けプログラム「きく・かく・えがく〜東京のふるさと・自然公園」開催!

都会育ちの中学生9名があきる野市と檜原村を訪れ、林業家、川漁師、しょうゆ造り、泥染め、木工職人など、“あきる野の匠・檜原の名人”と出会い、土地に根ざした仕事や暮らしについて“聞き書き”取材に挑戦。それをベースにこの土地を舞台にしたフィクションの物語を子どもたち自ら創作し、その物語をプロの影絵師・川村亘平斎さんが影絵芝居に仕立てました。今回のイベントでは、その完成した影絵芝居が上演されます。

影絵を演じるのは、川村さんと夏からこのプロジェクトをサポートしてきた大学生たち。物語を制作した中学生たちは朗読・ナレーションを務めます。さらに、音楽家の田中馨さんが生演奏で発表を盛り上げます。

都会育ちの子どもたちが見て聞いて感じた“森の東京”とは? 中学生のみずみずしい感性にプロの表現が加わり、見応えのある発表会となりそうです。
この機会に、美しい紅葉が広がる秋のあきる野へ足を伸ばしてみませんか?

 

◎影絵芝居上演会 〜「聞き書き」体験発表〜
※参加無料

開場:12:30 開会:13:00 閉会:16:00
会場:戸倉しろやまテラス体育館
定員:150 名(事前申込不要)

出演:川村亘平斎(影絵師・音楽家)、田中馨(音楽家)、中学生&大学生チーム

 

◎クラフトマーケット&ワークショップ
※事前申し込み不要

・sawai farm(米粉のおやつ・焼き菓子)…… 八王子にある澤井農場で作った自家製の米粉を使ったクッキー、シフォンケーキなどの焼菓子いろいろ。

・くぅSUNぱん(自家製酵母パン)……季節の果実で作った自家製酵母を使ったやさしい味わいの手ごねパン。くぅSUN ぱんオリジナル「ふかふかしょうゆせんべいパン」も販売予定。

・こものや(刺し子とうさぎの布小物)……一針一針丁寧に縫った刺し子と、うさぎモチーフの布小物。

・デザインハウスピリカ(チョークアート)……ミニ黒板にオイルパステルでクリスマスモ チーフを描きます。下絵があるのではじめ てでもぬり絵感覚でカンタンに楽しめます。

・羊毛フェエルト keiko(羊毛フェルト)……羊毛をニードル針でチクチク刺して、ハリネズミのブローチやきのこストラップを作ります。

・Stamp-UeGakkin(消しゴムハンコ)……多摩産材の木っ端に、魚、鹿、イノシシといった、秋川渓谷に生息する生きものをモチーフにしたハンコを押して、ミニ積み木を作ります。

 

◎ものがたりもりものづくり
※参加無料
あきる野の匠・檜原の名人を紹介する展示ブース。美大生によるワークショップ(端材を使ったアクセサリー作り)も無料開催。

開催時間:10時〜12時30分
会場:戸倉しろやまテラス 2階第1研修室

 

◎紅葉里山あるき
※要予約・参加無料
会場を飛び出して、あきる野の秋の自然を堪能できるハイキングイベントを開催!紅葉広がるあきる野を散策。武蔵五日市駅前から戸倉しろやまテラスまでの約1時間の道のりを地元ガイドの案内でのんびりと歩きます。

集合時間:10:10
集合場所:武蔵五日市駅前集合
行程:武蔵五日市駅前→戸倉しろやまテラス
定員:20名(定員に達し次第〆切)

締め切り:11月15日(金)
申し込み方法:氏名(ふりがな)、年齢、性別、メールアドレス、電話番号を明記の上、info@kikigaki-jr.net宛てにお申し込みください。

 

丹波焼の多彩な表情に触れる。「柳宗悦と古丹波」開催中〜11月24日(日)@東京・日本民藝館

「最も日本らしき品、渋さの極みを語る品、貧しさの冨を示す品」
(『丹波の古陶』1956年)

 

これは、日本民藝館(東京都・駒場)の創設者で、“民芸運動の父”と呼ばれる思想家、柳宗悦〈1889〜1961〉が、古丹波(丹波焼)について評したひと言。

一部の茶陶を除き、それまで日用雑器として扱われていた丹波焼に、自然釉や窯変といった人の作為の及ばない“他力美”を見出し、その美しさに魅せられていった柳。そんな柳が愛した丹波焼の魅力に迫る企画展「柳宗悦と古丹波」が、日本民藝館で開催中です。(〜2019年11月24日まで)

 

自然釉甕 鎌倉時代 高42.8㎝ 日本民藝館 蔵

日本六古窯の一つである丹波焼は、兵庫県丹波篠山地区で800年以上前から途絶えることなくつくり続けられている焼き物で、なかでも創成期から江戸時代末期につくられたものは〈古丹波〉と呼ばれ、親しまれています。

日本民藝館では、民藝運動の初期から盛んに灰被(はいかづき)の品が蒐集された柳の晩年までの、300点を超える丹波焼を所蔵。同館の日本陶磁器コレクションの中核を担うこの蒐集は、道具商・尚古堂(しょうこどう)の店主で、のちの丹波古陶館初代館長の中西幸一〈1896〜1969〉、通〈1932〜2003〉の親子二代にわたる厚誼がなければ成しえないものでした。

本展は、日本民藝館が所蔵する丹波焼コレクションの中から約100点、さらには今年開館50周年を迎えた丹波古陶館の約50点におよぶ古丹波を、一堂に見ることができる貴重な展覧会。

 

白掛水滴 江戸時代後期 高 7.5 cm 日本民藝館 蔵

白掛黒流蝋燭徳利 江戸時代末期 高 15.7 cm 日本民藝館 蔵

中世期、穴窯時代につくられた灰被(はいかづき)の大きな水甕や、登窯が導入された近世以降によくつくられた夕焼けのような色合いの赤土部釉(あかどべゆう)を施したもの、江戸時代後期に開発された流釉・筒描(いっちん)・線彫・白掛といった多彩な技法の品々などが並びます。

ときに素朴で、ときにアバンギャルドな丹波焼は、作品を生み出してきたつくり手たちの創意工夫を感じずにはいられません。丹波焼はもちろん、陶芸や民芸に興味がある方にとっても見応えのある企画展です。

また、会期中の10月26日(土)には丹波焼についてより深く知ることができる記念講演会が開催されます。予約が必要なので、気になる方は早めに申し込みを。

 

《記念講演会》
「丹波焼と私 ― 灰釉スリップウェアへの道」
講師:柴田雅章(作陶家)

日時:2019年10月26日(土)18:00〜19:30
会場:日本民藝館 大展示室
料金:各300円(別途入館料)
定員:各100名(要予約)

申し込み先:日本民藝館(東京都目黒区駒場4丁目3番33号)
TEL/03-3467-4527(10:00~17:00)

やきものの街で現代アートに触れる。「瀬戸現代美術展2019」開催中!10月14日(月・祝)はトークイベントも

“せともの(瀬戸物)”という言葉が陶磁器全般を指すものとして使われるほど、古くから窯業の街として知られてきた愛知県瀬戸市。

現在、瀬戸市では「あいちトリエンナーレ2019」連携事業として、気鋭作家による現代美術の展覧会「瀬戸現代美術展 2019」が行われています。(〜2019年10月14日まで)

人口13万人ほどの瀬戸の街には、近年、陶芸家をはじめとした多くのアーティストが移り住んできています。その背景には、街に点在する窯業関連の工房や倉庫をアトリエとして転用することができたことと、古くから“ものづくりの街”としての伝統が根付いていることが関係しているようです。

その「変化と持続」をアーティスト自らが再確認しながら、市内外に向けて発表していこうというのがこの展覧会の試み。

阿野太一 《瀬戸・2019》写真提供 瀬戸現代美術展2019

会場は、日本で唯一の国立陶磁器試験所として、瀬戸を中心とする陶磁器業界の発展に深く関わってきた旧名古屋工業技術試験所瀬戸分室、通称「瀬戸サイト」。

瀬戸の歴史を象徴するとも言える場所で、現代アーティストたちが街の過去・現在・未来を美術でつなごうとする時、どのような風景が広がって見えてくるのか、そしてどのような課題が浮かびあがってくるのか。陶磁、絵画、彫刻、インスタレーション……会場各所で様々な作品に出合えます。

栗木義夫 Yoshio Kuriki (1950~)1981愛知県立芸術大学大学院彫刻専攻修了
「蝉の声」2019/ミクストメディア/滞在制作

安藤正子 Masako Ando(1976~)2001愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了
「Sons and Daughters」2019/陶土、釉薬

近藤佳那子 Kanako Kondo(1987~)2014愛知県立芸術大学美術研究科博士課程前期油画・版画領域修了
「おままごと/Pretend play」2019/キャンバス、油彩/1940×2590mm

古畑大気 Taiki Furuhata(1987~)2014愛知県立芸術大学美術研究科博士前期課程油画・版画領域修了
「city」/2018-2019/キャンバス、油彩/インスタレーションサイズ

 

展覧会最終日の10月14日(月・祝)には、今回の会場のように、使われなくなった遊休施設と街のあり方について考えるトークイベントが行われます。

ゲストには、横浜みなとみらいの造船ドック跡地で大人のためのシェアスペースを運営するBUKATSUDO(ブカツドウ)のマネージャー・川島史さんが登壇。本展主催者であり、出展作家でもあるArt Space & Cafe Barrackを運営する美術家・近藤佳那子さんが聞き手となり、展覧会参加者と共にコミュニティのあり方や活用方法について考えを深めます。

《街を考えるトークvol.2 「BUKATSUDOさんと考える」》

日時:20191014日(月・祝)15:0016:30
会場:「瀬戸現代美術展2019」会場(旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト)
料金:無料
ゲスト:川島史(BUKATSUDOマネージャー)
聞き手:近藤佳那子(Art Space & Cafe Barrackオーナー/本展覧会主催)

BUKATSUDOの活動の様子

 

やきものの街・瀬戸に吹き始めた新しい風を、ぜひ現地で体感してみてください。

神山町、藍染、阿波おどり…徳島県東部エリアに注目。「とくしま移住実現サポートツアー事前セミナーin大阪」10月19日(土)開催

阿波おどりや鳴門海峡など、四国を象徴する見どころが点在する徳島県東部。雛形の連載コラム「かみやまの娘たち」でご紹介している神山町もこのエリアの一角。海、山、川、まち……と、表情に富んだ地域で構成されるこのエリアは、豊かな暮らしのイメージが広がる移住先として注目されています。

そんな徳島県東部エリアの移住情報を知ることができるセミナーイベント、「地産地食と藍染に取り組む2人が語る暮らしと仕事~とくしま移住実現サポートツアー事前セミナーin大阪~」が、2019年1019日(土)にシティプラザ大阪(大阪市・中央区)で開催されます。

 

セミナー当日は、東部エリアで活躍中の2人のゲストが登壇。

1人目は、神山町の農業と食文化の地域循環に取り組むフードハブ・プロジェクト農業長の白桃薫さん。
フードハブ・プロジェクトは、「地産地食」=地域で育て、地域で一緒に食べることを軸に関係性を豊かにし、神山の農業と食文化を次の世代につないで行くことを目的に誕生。地域の農家や生活する人との連携を大切にしながら、新たな農業者を育てたり、加工品を開発したり、食堂・パン屋・食品店を経営したり。また、子どもからお年寄りまで、地域のみんなで神山の食文化と向き合う食育活動にも力を入れています。

 

白桃 薫(しらもも・かおる)/神山町出身。東京農業大卒。2006年神山町役場入庁。耕作放棄地対策や鳥獣被害対策を担当。現在は、(一社)神山つなぐ公社へ出向。農業問題解決のため、新規就農者の研修及び支援の責任者を務める。

 

2人目は、東京のアパレル企業勤務を経て、鳴門市で藍染スポーツウェア製造店・STUDIO N2を経営する根本ちとせさん。
STUDIO N2では、可能な限り天然素材を使って仕上げた藍染のスポーツウェアの製造と販売を行っています。古くから徳島で栽培されてきた阿波藍を使い、伝統的な工程を生かして染め上げた高品質のメリノウールは着心地が良く、色移りしないのが特長。スポーツウェアとしてだけでなく、日常づかいのアンダーウェアとして着用する人も多いのだとか。

 

根本ちとせ(ねもと・ちとせ) <写真左>/鳴門市出身。大手アパレル勤務時に職場結婚した福島県出身の夫・弘之さんとイタリアに渡り、現地企業で企画開発や服飾デザインに携わる。2017年地域おこし協力隊員として美馬市に移住、2019年4月、鳴門市に「STUDIO N2」を設立。高機能な藍染のスポーツウエアを製造販売する。

 

ともに土地に根付く地域資源に独自のアイデアをプラスし、地域の新たな魅力を引き出しているお二人。セミナーでは、現地での仕事や暮らしにまつわる体験談をはじめ、徳島の魅力や移住にまつわる最新事情を盛り込みながら語ってくれるそう。トーク終了後には、地元のお菓子を囲みながら参加者とゲストの交流会も予定されています。

徳島にゆかりのある方はもちろん、近い将来移住を考えている方、農業や染物に興味のある方も、気軽に参加してみませんか?

◎セミナーへの参加申し込みはこちらから。

 

《関連ツアーも開催!》
大阪・神戸発「とくしま移住実現サポートツアー2日間」

農・食・阿波おどり・神山・マルシェ…徳島の暮らしを体感

大阪など近畿地方在住の方などを対象に、佐那河内村の古民家や、神山町、とくしまマルシェ、阿波おどり会館、藍染工房見学・体験など、徳島の魅力をギュッと凝縮させたツアーを1123日(土)〜24日(日)に催行。



参加費は、12日大人1名で7,000円。集合場所からの交通費、宿泊費、食事代、体験費も含まれています。徳島県移住促進事業によるツアーのため、かなり参加しやすい金額設定!先に紹介した「とくしま移住実現サポートツアー事前セミナーin大阪~」の会場でツアー内容の詳しい説明があるので、ぜひ、あわせてご参加ください。

◎ツアー参加の申し込みはこちらから。

 

催行日程:20191123日(土・祝)8:301124日(日)19:00
参加費:7,000円
※参加にはアンケートへの協力が必須です。
詳細:https://www.air-travel.jp/?p=21568(エアトラベル徳島)
問い合わせ:tel 088-625-0220
旅行企画:エアトラベル徳島 観光庁長官登録 旅行業 第1982号  日本旅行業協会正会員
事業企画:徳島県地方創生推進課

<ツアー訪問先>

・神山町ツアーbyNPO法人グリーンバレー:移住者やITベンチャーで話題の街を案内
・「地産地食」が満載の食事!神山町「かま屋」、鳴門市「NARUTO BASE」
・パラソルショップで生産者との会話や試食を満喫「とくしまマルシェ」
・阿波おどり移住も増加中!「阿波おどり会館」で阿波おどり体験
・「起業(藍染)」「農業(鳴門金時)」から選ぶ見学・体験(各8名)
・その他、古民家見学や手作り弁当など徳島の暮らしを感じる体験

 

刃物、金属加工、木工、農業……ものづくりの現場を巡る「燕三条 工場の祭典」10月3日(木)〜6日(日)開催

新潟県のほぼ中央に位置する燕三条エリアは、刃物をはじめとした金属加工品の一大産地。鍛治や木工などの技術も集まるこの地域は、日本はもとより世界的にも技術力の高い“ものづくりの町”として広く知られています。

そんな日本が誇る高い技術力を、間近で見て体感することができるイベント「燕三条 工場の祭典」が、2019年10月3日(木)〜6日(日)の4日間にわたって行われます。

©︎「燕三条 工場の祭典」実行員会

©︎「燕三条 工場の祭典」実行員会

2013年にスタートし、今年で7回目を迎えるこのイベントの醍醐味は、「製品を生み出すKOUBA(工場)」「農業に取り組むKOUBA(耕場)」など、普段は一般公開されていない数多くの“KOUBA”の扉が開かれ、見学や体験ができること。さらに、会期中はさまざまな産品を購入できるKOUBA(購場)も登場し、113のKOUBAで職人たちの手仕事を間近に見てものづくりの現場を見学できるほか、体験型のワークショップに参加することができます。

©︎「燕三条 工場の祭典」実行員会

©︎「燕三条 工場の祭典」実行員会

一例を挙げると、「製品を産み出すKOUBA(工場)」では、包丁職人が教える庖丁研ぎ教室や、スマホ用無電源スピーカーの製作体験など。金属加工の工場では、ダイナミックなものづくりの現場を見ることができます。
「農業に取り組むKOUBA(耕場)」では、三条特産の梨の収穫・選別体験や、開放的な秋空の下で新米のおにぎりを作る「にぎにぎ会」などを予定。……と、それぞれのKOUBAの特性を生かしたユニークなプランがたくさん用意されているので、ウェブサイトでチェックを!
>>> https://kouba-fes.jp

©︎「燕三条 工場の祭典」実行員会

普段は足を踏み入れることができるない燕三条のKOUBAを巡ることができる貴重な機会。濃くて深いものづくりの魅力を体感してみませんか?

ペインティングから立体作品まで。藤本玲奈さん個展「へびのぬけがら」が始まります@蔵前・水犀

へびのぬけがら
目のおくのまどをひらき、頭をからっぽにして、
うたをうたい、音をしみこませ、手にまかせる。
描きたいものがあるのではなく、
自分との対話でうまれるもの。

(藤本玲奈/水犀 mizusaiホームページより)

 

9月28日(土)から、三重県伊勢市を拠点に活動するアーティスト・藤本玲奈さんの個展「へびのぬけがら」が始まります。

ロンドン芸術大学を卒業後、ペインティングや立体作品など手法にとらわれない表現で様々な作品を生み出してきた藤本さん。『雛形』では、2018年に発行したフリーマガジン『hinagata magazine vol.3/衣服』で、藤本さんが創作活動と並行して夫の内山太郎さんとともにクリエイションしているファッションブランド、〈ENDS and MEANS〉を取材。三重にある自宅兼アトリエを訪ね、ものづくりの様子をお伝えしました。

 

〈藤本玲奈 プロフィール〉

1983年三重県伊勢市生まれ
2003年渡英後制作活動をはじめる
2007年ロンドン芸術大学ロンドンカレッジオブコミュニケーション卒業
2011年自然からのインスピレーションをもとに、ペインティング、立体など形態に捉われない作品の制作をはじめる
hako gallery, CURATOR’S CUBE, BLUM&POE,などにて展示

 

藤本さんにとって久しぶりとなる東京での本個展は、アクリル絵の具で描かれたペインティング作品を中心に、粘土や流木などによる立体作品が展示されます。中には約3メートルの大作も!

会場は、東京・蔵前に今年3月にオープンしたばかりの陶を中心とした様々な作品を展示・販売しているギャラリー&ショップ、水犀 mizusai。自然光が入る気持ちのいい空間で、一つひとつの作品をゆっくりと鑑賞できます。

9月28日(土)、29日(日)の2日間はアーティストの藤本玲奈さんが三重から上京し、在廊予定。
躍動感あふれる筆致の作品を、ぜひ間近で体感してみてください。

懐かしく愛おしい絵がずらり。100%ORANGE展「本の絵、絵の本」開催中~11月4日(月・祝)@山形・まなびあテラス

新潮文庫のパンダのキャラクター「Yonda?」をはじめ、これまでに数多くのポスターや商品パッケージ、書籍の装丁などを手がけてきた、及川賢治さんと竹内繭子さんによるイラストレーターユニット、100%ORANGE

その名前を知らずとも、独特のタッチとかわいらしさを持つ彼らの絵を、一度は目にしたことがあるという人も多いのではないでしょうか。

先月末から山形県東根市のまなびあテラスで始まった、100%ORANGE展「本の絵、絵の本」は、結成から20年以上経つ100%ORANGEの本まわりの仕事にスポットをあてた企画展。自著をはじめ、装丁や装画を手がけた100冊を超える書籍が、原画やその仕事とともに展示されています。

 

◎profile/100%ORANGE

イラストレーター。及川賢治と竹内繭子の2人組。東京都在住。イラストレーション、絵本、漫画、アニメーションなどを制作。イラストレーションに「新潮文庫Yonda?」(新潮社)、「母の友」表紙(福音館書店)、絵本に『ぶぅさんのブー』(福音館書店)、『思いつき大百科辞典』(学研)、『ひとりごと絵本』(リトルモア)、漫画に『SUNAO SUNAO』(平凡社)などがある。『よしおくんが ぎゅうにゅうを こぼしてしまった おはなし』(岩崎書店)で第13回日本絵本賞大賞を受賞。

 

『ぶぅさんのブー』原画 (『ぶぅさんのブー』100%ORANGE著、福音館書店、2005年)

 

会場のまなびあテラスは、美術館、図書館、市民活動支援センター、カフェを有する広々とした複合施設。最寄りのJRさくらんぼ東根駅から会場までは、徒歩9分、自転車で5分とアクセスしやすく、レンタサイクル(1日300円、冬季期間は休業)などもあるので、近隣の方に限らず、山形への旅行がてら本展に足を伸ばしてみるのもおすすめです。

時代とともにうつろう“かわいい”の中で、ゆらぐことのないピュアな眼差しと筆致で子どもの世界を描いてきた100%ORANGE。懐かしく愛おしい絵と本の世界をじっくり堪能できる企画展、どうぞお見逃しなく!

別府の街を映す“あたらしいみやげもの”第4弾!『BEAMS EYE on BEPPU』開催

旅の思い出に欠かせないおみやげ。土地の文化や歴史を映すおみやげは、そこに住む人と訪れる人をつなぐコミュニケーションツールともなるため、まちづくりの一環として商品開発に取り組む地域が増えています。

日本有数の温泉地として知られる大分県別府市も、市を挙げておみやげの開発に力を入れている街のひとつ。その活動の主軸となっているのが、セレクトショップ「BEAMS(以下、ビームス)」とのコラボレーションによるプロジェクト『BEAMS EYE on BEPPU』です。

この取り組みは、別府市とビームスが協業し、公募により集まった事業者と共に、別府の文化的魅力や地場産業などを生かした“あたらしいみやげもの”を開発するというもの。

2016年に始まり、4度目となる今回の『BEAMS EYE on BEPPU』では、13の事業者による新たな商品&企画が実現! それらを一堂に集めてお披露目するイベントが、9月11日(水)〜10月8日(火)まで、東京・新宿のビームス ジャパン 1Fで行われます。

ビームスのバイヤーと事業者が顔を合わせ、意見交換や試作品づくりを繰り返した末に生まれた商品は、温泉の蒸気を活用した加工食品から人気店の調味料、伝統工芸の竹細工の日用品、さらにはVR体験まで。「これなに!?」と、会話が弾むこと請け合いの多彩なラインナップです。


また、会場では今回のイベントに合わせて制作されたフリーペーパー、『BEAMS EYE on BEPPU あたらしいみやげもの』が無料で配布されます。

過去3年間の同プロジェクトで開発された商品が、それぞれの背景にあるストーリーや作り手の想いと共に紹介された読み応えたっぷりの1冊。気になる方はお早めに会場へ。

さらに、イベント初日には別府市の長野市長と『湯〜園地』の仕掛け人であるサウンドアーティストの清川進也さんが登壇するトークイベントを開催。別府にゆかりのある方はもちろん、地方都市でのものづくり・まちづくりに興味がある方にもおすすめです。

《トークイベント》
日時:2019年9月11日(水)18:30〜19:00
場所:ビームス ジャパン1F
話し手:長野恭紘(別府市長)、清川進也(サウンドアーティスト)

※どなたでもご参加いただけます。

昨年行われた『BEAMS EYE on BEPPU』イベント時のトークの様子

温泉地としての魅力はもちろん、それだけにとどまらない別府の魅力に触れられるマーケットイベントに、ぜひ足を運んでみませんか?

彫る、刻む、染める…手仕事から立ち上る表現の形。????田勝信 展「leave my skills」開催中〜9月11日まで

木を彫る、紙を刻む、布を草木で染める……といった手仕事をベースにした表現を追求する、山形県・大江町を拠点に活動中のデザイナー・????田勝信さん。「雛形」では、2015年に????田さんに取材し、里山でのフィールドワークとデザインワークを並行して行う姿をご紹介しました。
インタビュー/「山形・仙台・東京を移動しながら、“手仕事”のデザインを探して山に向かっていく」

そんな????田さんがこれまで手がけてきたクリエイションを、制作プロセスと共に紹介する企画展、????田勝信 展「leave my skills」が、東京・国分寺市にあるギャラリー、634展示室で開催中です(〜9月11日まで)。

 

「leave my skills」=技術を置き去りにすること、をテーマにした本展には、????田さんのこのような想いが込められています。

“私たちはものをつくり続ける。様々な隔たりが際立たされ凝り固まった世界のなかで、これまでの私たちの生活を支えてきた技術発展やその鍛錬のみを求め繰り返すのではなく、そうした技術に一度距離を置くこと。かつてものをつくることの隣にあった、わかりやすさだけでない暗がりや微かなゆらぎ、そうした斑な状態のうつくしさ。つたなくとも自らの手足の感覚を頼りにものをつくり、生きる術としての〈技術〉をそのかたどりに宿すこと、そうした態度を大切にしたい。技術を置き去りにする術を持つこと。それは、つくれるものを誰かに手渡すと同時に、いつでもその場を旅立ち帰れる術を持つということでもある。生きる術としての〈技術〉を委ねる覚悟を持って、自らの知識や経験を、平然と置き去りにする術を得ること。そうした技術を自らだけでなく他者へとひらいていくことは、絡まった糸を少しほどいて、出口の見つけづらい諸問題を抱えたこれからの時代を生き抜いていくためのひとつの術となるのか。”
(「leave my skills」ステートメントより)

 

風土や民俗学から立ち現れる表現を、グラフィック、テキスタイル、プロダクトなど様々な手法でデザインすることを試みる????田さんの作品を、まとまった形で見ることができる展覧会。ぜひ会場で作品と対面して、その独特の温度感を味わってみてください。

“違い”を超えた出会いを楽しむ4日間。「TURN フェス5」8月16日(金)~18日(日)、20日(火)@上野・東京都美術館

東京・上野にある東京都美術館で、2019年816日(金)、17日(土)、18日(日)、20日(火)の4日間、TURNフェス5が開催されます。

「TURN」とは、障害の有無、世代、性、国籍、住環境など、背景や習慣の違いを超えた多様な人々の出会いによる相互作用を、表現として生み出すアートプロジェクト。

アーティストが福祉施設や社会的支援を必要とする人のコミュニティへ赴き、出会いと共働活動を重ねるTURN交流プログラムと、TURNの活動が日常的に実践される場を地域につくり出すTURN LAND、この2つのプログラムを軸に、そこから派生する出会いの場としてTURNミーティングTURNフェスを開催しています。

 

2018年のTURNフェス4の様子(撮影:冨田了平)


今回で5
回目の開催となるTURNフェス5のテーマは、「Pathways 身のゆくみち」。

近道、分かれ道、散歩道、寄り道、帰り道……など、いろんな意味や使われ方がありますが、今回のTURNフェスでは、「人や表現との出会いを通して、ひとりひとりが思う異なる行き方/生き方を見つけてほしい」そんな思いが込められているそう。

TURNフェス5」には、TURNの各プロジェクトに参加しているアーティスト、福祉施設、コミュニティのほか、今回のために呼びかけた多彩な人たちが集結。作品や活動報告の展示、ワークショップ、パフォーマンス、トークイベント、ガイドツアーなど、盛りだくさんのアートプログラムが繰り広げられます。

2018年のTURNフェス4の様子(撮影:冨田了平)

 

●展示&ワークショップ

・岩田とも子 「意識の散歩」手に入れたくしゃくしゃの地図の上

・齋藤陽道 「なにものか」シリーズより  作品所蔵:日本財団

・「未来言語」 新しいコミュニケーションを考える

・「OTON GLASS/FabBiotope」 多様性を実現するものづくり

・牧原依里と「東京ろう映画祭実行委員会」 ろう学生がつくる映画と表現

・伊勢克也 交流する「桃三ふれあいの家」

・飯塚貴士 みんなの喜怒哀楽に触れる映像制作

・「アトリエ・エー」 ダウン症や自閉症の子どもたちを中心とした絵の教室

・池田晶紀 「働くを写す」《人+動/仕+事》

・富塚絵美 「Boatt Room-盲ろう文化でぼーっとボァッと光を抱く部屋-」

・出張TURN LAND(板橋区立小茂根福祉園、クラフト工房La Mano、気まぐれ八百屋だんだん、ハーモニー)

・森山開次が踊り、冨田了平が撮影した交流の記録映像

・東大生態調和農学機構の圃場で生まれた「ひまわり迷路」

・キューバの高齢者施設と小学校との交流「TURN in HAVANA」

・アルゼンチンの先住民とコミュニティとの交流「TURN in TUCUMAN,BIENALSUR」

・楼婕琳 神さんの心象を映すコラージュを空間化する作品≪神様の庭≫
ほか

このほかにも、ツアー&コミュニケーション、トーク&レクチャー、ライブ&パフォーマンス、シアターなどの各プログラムが会場で随時行われています。
各プログラムの詳細とタイムスケジュールはこちらをチェック!
https://turn-project.com/timeline/event/5610

 

TURNフェスは、作品や展示を発表する側と、それを見たり感じたりする側の双方向のコミュニケーションによって、他者の体感を共有する場所。会場にならぶアートに身を委ねながら、新しい出会いと交流を楽しんでみませんか?

新たな“はじまり”が見つかる場所。「青森県合同移住フェア」8月25日(日)開催!/参加者募集中

りんご畑と津軽のシンボル、岩木山(黒石市)

ねぶた祭(青森市)

市場の様子(八戸市)

県内各地で楽しめるウインタースポーツ

桜やりんごの花が咲き、青々とした山の新緑がまぶしい春。
地域ごとに脈々と伝わる壮大な祭りが繰り広げられる夏。
米、野菜、くだもの、魚介…肥沃な土地で育った自然の恵みを享受する秋。
真っ白な大地でウインタースポーツを存分に楽しむ冬——。

都市で暮らしていると感じにくい季節感を、日常で体感できる本州最北端の土地、青森県。そんな豊かな暮らしの魅力を東京近郊の都市部の人に発信するため、青森県の市町村と民間企業が一体となって行う大規模移住イベント、「青森県合同移住フェア」が8月25日(日)、東京・丸の内のサピアホールで行われます!

今年は昨年よりも参加団体が増え、県・市町村のほか、「転職」「ライフプラン」「住まい探し」の専門アドバイザーが加わり、計53もの団体が一堂に集結!移住を考える際に誰もが気になる「仕事」「暮らし」「住まい」について、知りたい情報をこの1日で一気に聞けるチャンスです。

イベント当日は、青森県三村知事のプレゼンテーションをはじめ、先輩移住者やアドバイザーの方々からリアルな青森ライフの話が聞ける3つのセミナーと、仕事や住まいなど具体的な移住のイロハが聞ける移住相談会が行われます。当日のプログラムをご紹介します。

昨年行われた「青森県合同移住フェア」の様子(上:セミナー、下:個別相談会)。


【セミナー/三村知事がやってくる!】

13:00〜13:30 三村知事プレゼンテーション
青森だから実現できる多様なライフスタイル “だから、青森で暮らしています ”
……青森県の働きやすさ・暮らしやすさ、移住者の実支出や移住後のライフスタイルを三村知事が熱く語る30分!

13:30〜14:00 三村知事×青森女子クロストーク
青森で見つけた私らしい生き方・働き方
……女性の管理職や起業者数が全国トップクラスの青森県。さまざまな業種・職種で活躍する女性たちが登場し、仕事のこと、暮らしや余暇の過ごし方など、青森で実現した生きがいやライフスタイルについて、三村知事とクロストークを展開!

昨年行われた「青森県合同移住フェア」でプレゼンテーションをする青森県三村知事。


【セミナー/青森移住のホンネを語る 先輩移住者トーク】

11:00〜11:30 先輩移住者ゲストトーク
……移住への不安や葛藤、それらをどのように乗り越えたか、移住後の実際の暮らしってどう?など、先輩移住者がリアルな体験談を語ります。

ゲスト:「奥入瀬モスボール工房」起田高志さん(Uターン・十和田市在住)

プロレスラー引退後に、故郷・十和田市へUターンし、奥入瀬渓流でこけ玉職人としてデビュー。2012年こけ玉専門店「奥入瀬モスボール工房 」、2018年 ひょうたんランプ専門店「奥入瀬ランプ工房」を開業。地域の魅力を国内外に発信する為に、こけを題材にした商品の制作・販売、海外への物販等を手掛けている。


14:50〜15:30 先輩移住者 夫婦deトーク

……青森に移住した2組の夫婦が登場し、移住のきっかけや都市と青森での暮らしの違い、現在の暮らしぶりについて語ります。

ゲスト:山田俊さん・園実さんご夫妻(Iターン・鶴田町在住)、成田祥大さん・由紀さんご夫妻(妻がIターン・青森市在住)

山田さんご夫妻。観光農園の経営を目指して、夫婦で地域おこし協力隊に着任し、現在就農ノウハウを習得中。

成田さんご夫妻。東京での武者修行を経て美容院を開業。夫は美容師、妻はリモートワーカー。


【セミナー/青森暮らしのイロハをプロがアドバイス!】
移住は人生の一大転機で、さまざまな不安・心配が頭をよぎるもの。そんな方々の悩みを「ライフプラン」「転職」「住まい探し」の専門アドバイザーが解消するセミナーを開催。

11:40〜12:10 ファイナンシャル・プランナーが自身のUターン経験を交えてアドバイス

「青森暮らしの気になる『お金』の話」
講師:ライフプランニングフォース代表・粟原良明さん
……首都圏と青森県との生活コスト比較、地方移住により増減するコスト、出産・子育てなどライフステージを見据えた諸準備について。

14:10〜14:40 就職・転職支援のプロがアドバイス
「地方への転職に向けた心得!転職の準備と内定獲得のポイント」

講師:(株)たいようヒューマンネットワーク代表取締役・越後林寛之さん
……地方への就業に向けた心得、県内企業・事業所等の採用動向や求める人物像、転職への準備や内定獲得のポイントについて。

15:40〜16:10 建築士が住まい探しのポイントをアドバイス
「ここに注意!青森の住まい探し」

講師:(株)設計工房らいんあーと代表取締役・飯田善之さん
……青森県の住環境(耐雪・耐寒仕様など必要な機能や設備)、物件の見極め方・探し方、リノベーションのコツについて。

 

【移住相談会】
14:00〜17:30(出展ブースからのご案内15:00〜)
「しごと相談」「暮らし相談」「テーマ別相談」

……「しごと相談」コーナーには、福祉・介護・保育から建設業、青森県警察、地域おこし協力隊までさまざまな分野の相談ブースが出展!求人情報や会社情報、就業に役立つ支援制度等をご紹介。

……「暮らし相談」コーナーには、青森県の6地域から17市町村&圏域総合案内ブースが出展!地域情報や移住に役立つ支援制度等をご紹介。

……「テーマ別相談」コーナーには、専門アドバイザーによる相談ブースに加えて「子育て環境」「不動産」といった相談ブースが出展!移住を考えたいけど、「仕事・暮らし・住まいはどうしよう」と悩んでいる方々をサポートします。

昨年の「しごと相談」ブースの様子。

……と、ざっとご紹介しただけでも盛りだくさんの内容!
近い将来、移住を考えている人や、青森に興味があるという方は、現地での暮らしのイメージを具体的にする良い機会です。気になる方は、下記の申し込みフォームからふるってご応募ください!

>>>「青森県合同移住フェア」申し込みフォームはこちら。

美術家・是恒さくらさん「ありふれたくじら」展〜8月10日(土)まで開催中@東京・築地

是恒さくら「泳ぐ木」 素材:布に刺繍 制作年:2018 撮影:根岸功

アラスカで先住民芸術を学び、各地の捕鯨、漁労文化、海の精神文化についてフィールドワークと採話を行い、リトルプレス、刺しゅう、造形物など、さまざまな表現方法で作品を発表している美術家の是恒さくらさん。

宮城県仙台市を拠点に活動する是恒さんにとって、東京では約2年ぶりとなる作品展が、東京・築地のコミュニケーションギャラリー ふげん社で始まっています。(2019年7月30日〜8月10日)

この展示は、ライター・編集者の南陀楼綾繁さんが、地域に住む人々による表現やメディアを紹介する企画展シリーズ「地域からの風」の“石巻篇”として行われるもの。

宮城県で仙台と異なる独自の文化を持つ港の町・石巻。是恒さんはこれまで、石巻や牡鹿半島など各地の捕鯨文化についてフィールドワークをもとに、リトルプレス『ありふれたくじら』を発行しています。今回の展示では、同書に加え、是恒さんの刺しゅう作品が多数展示されます。
※展示作品は一部販売しています。

《作家プロフィール》
是恒さくら(これつね・さくら)/1986年広島県生まれ。宮城県仙台市在住。2010年アラスカ大学フェアバンクス校卒業。2017年東北芸術工科大学大学院修士課程地域デザイン研究領域修了。2018年より東北大学東北アジア研究センター学術研究員。アラスカや東北各地の捕鯨、漁労文化、海の民俗文化についてフィールドワークと採話を行い、リトルプレスや刺繍、造形作品として発表。2016年より、リトルプレス『ありふれたくじら』を発行(Vol.1~5既刊)。https://www.sakurakoretsune.com

 

また、是恒さんの作品展示と並行して、東日本大震災から8年を迎えた石巻の“本の文化”を紹介する「石巻ブックフェア」も開催。

石巻ブックフェア2013年から私設図書館や一箱古本市などの活動を行っている「石巻まちの本棚」のスタッフが選ぶ、新刊書、雑誌、リトルプレス、古本、雑貨など、石巻や宮城県にまつわるモノが並びます。http://bookishinomaki.com/

会期中は今回の展示をさらに深掘りするトークイベントが行われます。気になる方はぜひ事前予約の上お出かけください!

【関連イベント】
※イベントはすべて予約制。電話またはメールにて要予約。
TEL:03-6264-3665 Mail:event@fugensha.jp

○トーク「リトルプレスと地域文化」
是恒さくら(美術家)×南陀楼綾繁(ライター・編集者)
日時:8月1日(木)19:00~(18:30開場)
参加費:1,500円(1ドリンク付)

○トーク「いま、石巻で起こっていること」
勝邦義(石巻まちの本棚)×大島幹雄(『石巻学』発行人)
司会:南陀楼綾繁(ライター・編集者)
日時:8月8日(木)19:00~(18:30開場)
参加費:1,500円(1ドリンク付)

《出演者プロフィール》
勝邦義(かつ・くによし)/1982年、名古屋市生まれ。東京、オランダで建築、都市計画を学び、2012年より石巻と横浜の2拠点生活を実践。2016年に石巻で勝邦義建築設計事務所を設立。ISHINOMAKI2.0理事。ISHINOMAKI2.0では拠点運営マネージャー。石巻まちの本棚の設計から運営までおこなう。

大島幹雄(おおしま・みきお)/1953年、宮城県石巻市生まれ。「石巻学プロジェクト」代表として地域誌『石巻学』を発行。220年前に江戸に向う途中嵐にあい遭難し、ロシアに渡った石巻の若宮丸漂流民を顕彰する石巻若宮丸漂流民の会を20年前に結成、事務局長をつとめる。著書『満州浪漫』(藤原書店)、『〈サーカス学〉誕生』(せりか書房)など。

南陀楼綾繁(なんだろう・あやしげ)/1967年、島根県出雲市生まれ。ライター・編集者。2005年から谷中・根津・千駄木で「一箱古本市」を開催する不忍ブックストリートの代表として、各地のブックイベントにも関わる。著書に『町を歩いて本のなかへ』(原書房)、『編む人』(ビレッジプレス)、『本好き女子のお悩み相談室』(ちくま文庫)など。

 

南阿沙美さん2作目の写真集『島根のOL』発売/8月3日(土)より全国5カ所で写真展開催!

「島根はとてもいいところ。
こんなところにOLがいるなんて、
私は嬉しくて通ってしまった。」

--南阿沙美『島根のOL』あとがきより

 

架空のヒーローをイメージし、Tシャツ&短パン姿のエネルギッシュな女性主人公を撮りためたシリーズ作品『MATSUOKA!』(Pipe Publishing)が話題となり、今注目を集める写真家・南阿沙美さん

独特の視点で切り取られたファニーで躍動感のある作品は、見れば見るほどその世界観に引き込まれます。

そんな南さんが、島根で働く1人のOLに魅せられ、現地に何度も通いながら撮り続けたポートレート写真集『島根のOL』(salon cojica)が、8月初旬に発売されます。

『島根のOL』 著者:南阿沙美、デザイン:三宅航太郎(うかぶLLC)、発行所:salon cojica、判型・頁数:213mm×150mm (A5変形)・112頁、定価:2800円(税別)

日常と非日常と偶然と必然が混在する一瞬をとらえた写真の中で、登場する島根のOLはひたすら輝いてみえる。「なんだこのOLは」と思っているうちに、気づいたら島根のOLが好きになっている……そんな1冊です。

そして本書のデザインを手がけたのは、以前『雛形』でご紹介した鳥取のゲストハウス「たみ」や「Y Pub&Hostel」を運営する、うかぶLLCの共同代表・三宅航太郎さん。インパクトのある表紙からも中面への期待が高まります!

PROFILE/南 阿沙美 (みなみ あさみ) 1981年北海道札幌市生まれ。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。これまでに「MATSUOKA!」「親子写真入門」「sheHerHers」「オートマチック乙女ちゃん」「ハトに餌をやらないでください」等の作品を個展・グループ展で発表している。

現在、本書の発行元である札幌のギャラリー、salon cojicaウェブショップでは、『島根のOL』の予約販売受付中。先着50冊は特典として未使用カット生写真付き(さらに送料無料!)。ご予約はお早めに!

そして、8月3日(土)からは本書の刊行記念写真展が全国5カ所で順次行われます!

『島根のOL』発売記念巡回写真展

・83日(土)〜825日(日) 大阪 ・HIJU GALLERY
……前作『MATSUOKA!』とのダブル展示。8月10日(土)に著者の南さんとゲストの写真家・佐伯慎亮さんによるトークショーを予定。

・8月21日(水)〜831日(土)  東京・Kiyoyuki Kuwabara Accounting Gallery(KKAG)

・93日(火)〜928日(土) 札幌・salon cojica

・108日(火)〜1029日(火) 鳥取・Y Pub&Hostel

・112日(土)〜114日(祝・月) 島根・NU

 

気鋭の写真家、南阿沙美ワールドが堪能できる写真集と展覧会。必見です!

ふたつの地域間交流から生まれるものとは?「神山と鎌倉とあなた」7月27日(土)開催!@鎌倉

神奈川県鎌倉市を拠点に、日本各地のさまざまな地域との交流を促すインターローカル・プロジェクト「◯◯と鎌倉」。地元目線でもよそ者目線でもない新しいローカルメディアの発行や、ふたつの地域の資源とつくり手をつなぐ商品開発、交流型イベントやワークショップの開催などを行っています。


長崎の五島列島、鹿児島の阿久根に続きタッグを組むのは、『雛形』の連載「かみやまの娘たち」でもおなじみの徳島県神山町。いずれも都市部から移り住む人が多いことで知られるふたつのまち「神山と鎌倉」で、新しい地域間交流のカタチを模索するキックオフイベントです。

イベント当日は神山町から3人のゲストを迎え、クロストークが行われます。

《ゲスト》
○馬場達郎(神山町役場)
神山町出身。6年間の会社勤めの後、神山町役場へ入庁、現在総務課勤務 今の目標は”できるだけ町内で買い物をする”。

○高田友美 (神山つなぐ公社 すまいづくり担当)
静岡県浜松市生まれ。海外留学したり滋賀で10年働いた後、4年前に神山町に移住。町営の「大埜地の集合住宅」(新築)や公社のすみはじめ住宅(民家改修)の入居者募集やコミュニティ形成に携わる。
>>>高田さんにご登場いただいた「かみやまの娘たち」vol.05vol.11vol.21

○藤本彩(神山つなぐ公社 伝える担当)
広島県広島市出身。2017年に鎌倉から神山町に家族で移住。デザイン・広告・IT業界を経て、行政の広報誌制作やメディアでの情報発信、イベントや体験プログラムの企画・運営に従事。友人を訪ねるうちに、神山の人々や風景に魅力を感じ、家族会議の末に4人で引越し。


“神山と鎌倉でどんな関係性が作れたらおもしろいのか?
そのためにはどんな機会や仕組みがあったらいいのか?
そもそも神山と鎌倉の共通点や違うところは?
お互い何があって何がないのか?
それぞれどんな人がいるのか?”


そんな話題をもとに、参加者とともにフランクなオープントークを展開します。

トークのお供には、会場となるVERVE COFFEE ROASTERSのコーヒーや、普段関東で飲めない〈神山ビール〉、鎌倉民のソウルビール〈ヨロッコビール〉が用意されています。コーヒーやビール以外のソフトドリンクもあるのでお子さん連れの参加もご心配なく。

神山や鎌倉のまちに興味がある人、もっと深く地域に関わりたいと考えている人はもちろん、どんなことができるかわからないけど、おもしろそう!という気持ちだけでも十分。興味のある方はイベントのFacebookから参加予定をクリックしてお出かけください!

北海道・十勝の食や地場産品が集結。移住相談コーナーも!「十勝大百貨店」7月13日(土)〜15日(月・祝)開催@二子玉川ライズ

今週末の三連休、東京・二子玉川ライズで、北海道・十勝の魅力に触れられるイベント「十勝大百貨店」が開催されます!

肥沃な大地に豊富な水源、そして国内有数の日照量を誇り、おいしい食材の宝庫でもある十勝。現在放映中の連続テレビ小説「なつぞら」の舞台ということもあり、さらに注目が高まっています。
「十勝大百貨店」は、そんな十勝のおいしいもの、楽しいもの、新しいものをギュッと凝縮して紹介する物産&地域情報フェアです。

このイベントを主催するフードバレーとかちは、「食」と「農林漁業」を軸に、19市町村からなる十勝エリアが持つ地域の価値や魅力を発信する地域産業政策。官民一体となり、安心安全で良質な農畜産物の生産推進、魅力ある商品開発による十勝ブランドの向上、地場産品の販路拡大、観光の魅力発信などを行っています。

そうした取り組みの一環として行われる今回のイベントは、十勝で人気の食や地場産品のマーケットをはじめ、農業IT分野やロケット開発といった先進技術の紹介、移住相談コーナーなども登場! 各ブースの概要をご紹介します!

《フードエリア》
とろーりチーズパンや十勝産食材を使ったクラフトビールやソーセージ、アイスクリーム、十勝産じゃがいものフライドポテト専門店など、十勝の人気店がフードトレーラーで出店。

 

 

 


《マーケットエリア》
親子で楽しめるガーランドづくりのワークショップや、ハマナスを使ったオーガニックコスメ、鹿革小物などのクラフト作品が並ぶマーケット。北海道産の良質な素材にこだわったおやつやバター、ヨーグルトも。


《展示・PRエリア》
展示エリアには、十勝への移住を検討している人に向けたU・I・Jターン相談コーナーを開設。広大な自然に囲まれた十勝での暮らしぶりと、最新の移住情報を得るチャンスです。また、農業IT分野やロケット開発の先進技術を誇る十勝から、トラクターや2019年春に宇宙に到達したロケットの原寸大模型(全長10m)を搬入・展示し、間近で撮影できるスペシャルなフォトスポットも!


(出展者一覧)

インターステラテクノロジズEZO LEATHER WORKS柳月工房 十勝の木のうつわスペースアグリ株式会社旅のはじまりのビールby HOTEL NUPKAチーズ工房 十勝野フロマージュ農業情報設計社十勝19 市町村 観光PR コーナー十勝ヨーグルトプロジェクトVantrip株式会社ファームノートホールディングスPelican food club満寿屋商店ヤンマーUIJ ターン相談コーナーrosa rugosa ロサ・ルゴサ/WORLD POTATO CLASSIC

《同時開催/NHK連続テレビ小説「なつぞら」パネル展&スペシャルトークショー》
ドラマ出演者を迎えたスペシャルトークショーを開催。番組紹介パネルと出演者の等身大パネルとともに「なつぞら」の魅力に迫ります。

7月13日(土)15:00~
7月14日(日)15:00~(予定)
※両日ともに30分程度
主催:NHKサービスセンター

トカチのオミヤがもらえるスタンプラリー》
イベント会場内に設置されたスタンプを5つ集めると、1日先着100名限定でトカチのオミヤをプレゼント。
プレゼント交換場所:二子玉川ライズ ガレリア内「十勝大百貨店」インフォメーションコーナー


十勝を味わいたい、知りたい、住んでみたい、朝ドラのロケ地にちょっと興味あり……! そんな方は、十勝の“今”に触れられるこの3日間をどうぞお見逃しなく!

培われた技術を未来につなげる。森から始まるワークショップ2019「森から布を作る」(全三回)参加者募集中!@山形県大江町、宮城県仙台市

1996年から宮城県仙台市を拠点に、「何もないところから布を作る技術」を探求してきたYUIKOUBOU。これまで、文献や聞き書きをもとに、失われた糸作りの復活や絹織物を繭からつくるワークショップなどを行ってきました。

今回の「森から布を作る」は、参加者全員で森に入り、布の原料となる繊維から織り機などの道具まで、布にまつわるすべてを自分たちの手で集めて作るというユニークなフィールドワーク!  時代をさかのぼった原初的な布作り体験ができそうです。

「何千年もの間、培われてきた衣を作る技術を、私たちはいとも簡単に捨て去ってしまいましたが、本当にそれで良いのでしょうか? 」

そう問いかけるのは、YUIKOUBOU主宰する吉田信子さん。

「社会のなかでしか生きられない私たち、動物としてあまりにひ弱な存在に成り果てた私たち。でももし、森から布を作れたら……? 自然の中で自立できる実力者であれば、もっと自由に生きられるのではないか。知恵や技術を少しずつでも身につけることで、私たちも社会との係わりや考え方が変わってくるかもしれません」(吉田さん)

YUIKOUBOU主宰の吉田信子さん。「一度失ってしまったら取り戻せない。貴重で豊富な庶民の知恵や技術を知るにつれ、それを次の世代にも伝えたかった」。そんな思いからワークショップを始めたそう。

自然の中で、ゼロから布を作れることを確認するワークショップ「森から布を作る」は、山形県大江町の森と、宮城県仙台市にあるYUIKOUBOUの2カ所で、全三回にわたり行われます。各回の内容をご紹介します!

《第一回 森から素材を採集する》
山形県大江町の森でクルミや葛を採集し、植物から繊維だけを取り出す“製繊”を学びます。葛は醗酵させて川でジャブジャブ洗って繊維を取り出します。また、青苧の産地だった大江町ならではの青苧料理や畑の見学なども予定しています。

日時/713日(土)、14日(日)
集合・解散場所/JR左沢駅(山形県大江町)
会場/大江町まちなか交流館 ATERA

●7月13日(土)11:00〜17:00
採集=山に入って、葛などの繊維素材、機やスピンドル、染めの材料となる胡桃の木、胡桃皮などを採集。
昼食:山形のハンバーグ・ノカタチ食堂

7/14日(日)9:00〜16:00
製繊=葛の繊維を取る行程を実習、青苧の畑の見学と学習。
昼食:地元の方々が作っている郷土料理(予定)


《第二回 採集した植物でスピンドルと糸を作る》

スピンドルと糸作りです。採集した木を削ってスピンドルを作り、青苧や葛に撚りをかけて経糸や緯糸を作ります。また綿花や獣毛、繭綿など様々な材料を紡いでみます。

日時/8月31日(土) ※9月1日(日)に希望者のみオプションで養蚕農家見学あり
集合・解散場所、会場/YUIKOUBOU(宮城県仙台市)

●8月31日(土)10:30〜17:00
糸作り= スピンドルを作る。青苧や葛で糸を作る。いろいろな糸を紡いでみる。

9月1日(日)10:00〜16:00 ※希望者のみのオプション
養蚕見学= 養蚕農家を訪ね、養蚕の話を聴く。斎理屋敷観覧。
集合場所/JR丸森駅(宮城県丸森町)


《第三回:採集した植物で機を作り、布を織る》

機を作り布を織ります。採集した植物を使って後帯機を作り、経糸を張り、ソウコウを作ります。お守りか後帯機のバックベルトを織り、経糸の始末などをして仕上げます。

日時/928日(土)、29日(日)
集合場所、会場/YUIKOUBOU(宮城県仙台市)

9月28日(土)11:00〜17:00
機作り= 後帯機を作る。経糸を張り、ソウコウを作る。

9月29日(日)9:00〜16:00
織り= 後帯機でお守りか後帯機のバックベルトを織る。経糸の始末などをして仕上げる。

人間が培ってきた知恵や技術と向き合うだけではなく、森の恵みを感じながら、新しい発想や可能性を体感できそうなワークショップ。徐々に定員が埋まってきているので、興味のある方は早めに申し込みを!

また、同じくYUIKOUBOU主催による「繭からはじまるワークショップ」(繭を煮て、草木で染め、糸をつむぎ、マフラーを織るワークショップ)が、仙台では7月から、東京では11月から開催予定。こちらも近日中に募集が始まるので、ホームページでぜひチェックしてみてください!

岩手県で働きながら移住体験!『いわて インターンシップ・ふるさとワーキングホリデー説明会』6月9日(日)開催@東京・丸ビル

住み慣れた土地を離れ、新しい場所でどんなふうに暮らし、どう働くか——。

近い将来、移住を考えている人、特にIターンを検討している人にとっては、土地の雰囲気や生活環境、どんな働き口があるか……など、なかなか具体的なイメージを掴みにくいもの。

そんなニーズに応えるべく、岩手県ではこの夏、県内企業で職場の雰囲気や具体的な仕事を体感できる「いわてのインターンシップ」と、働きながら地域の暮らしに触れる「いわてふるさとワーキングホリデー」、2つのプログラムを実施!

その説明会が、6月9日(日)に東京・丸ビル コンファレンススクエア 8階 Room3で行われます。
※定員20名。参加費無料。事前申し込みが必要

インターンシップの説明会では、過去に岩手県内の企業でインターンシップとして働いたことがある方からの体験談をはじめ、実際の流れや進め方、各市町村によって異なるプログラムやサポート制度などについて、詳しい話を聞くことができます。こちらの参加対象は岩手県外在住の学生です。(学年・学部は不問)

一方、いわてふるさとワーキングホリデーの説明会では、「そもそもふるさとワーキングホリデーとは?」という制度の説明から、申し込みの条件、具体的にどんな企業でどういった就業体験ができるのか、といったプログラムの詳細が紹介されます。こちらは、岩手県外在住の求職者、在職者、学生の方(学年・学部不問)が参加できます。


 

 


 

いわてふるさとワーキングホリデー、夏季の参加予定の企業はこちら!

■盛岡:東家岩手ファーム岩手ホテルアンドリゾートベアレン醸造所さわや書店
■花巻:花巻温泉志戸平温泉
■北上:医療法人社団敬和会ホクト
■西和賀:山人
■奥州:プラザ企画ハローワーク
■一関:コウミ観光産業東邦テクノス
■大船渡:三陸ふるさと振興(道の駅さんりく)菊池技研コンサルタント
■八幡平:安比ロッキーイン  ほか

 

飲食、旅館、建設業など、さまざまなエリアと業種の地元企業が参加する今回の説明会。近い将来、「岩手県で暮らしてみたい」「地元岩手に戻って働きたい」と具体的に考えている人はもちろん、まだ移住先を決めかねている人も、“働きながら滞在する”というこの機会を活用して、岩手での移住のイメージを膨らませてみてはいかがでしょうか?

 

 ※より詳しく岩手のふるさとワーキングホリデーについて知りたい方は、「ワーホリ!いわて」をぜひご覧ください! (情報は随時更新されます!)

 

 

 

長野県松本市の老舗印刷会社『藤原印刷』がイベント《心刷展》を開催!5月25日(土)・26日(日)@山梨県韮崎市

出版業界をはじめ、本好き・紙もの好きの間でこだわりの印刷物を手がけることで知られる、長野県松本市の印刷会社、藤原印刷。1955年の創業以来、一文字一文字に心を込める「心刷(しんさつ)」の姿勢を貫き、印刷工程はもちろん、紙質や製本のデザインにいたるまで、企画段階から作り手に寄り添う本づくりを行っています。

そんな藤原印刷が自社初の主催イベント《心刷展》を、今週末の5月25日(土)・26日(日)の2日間、山梨県韮崎市の複合施設「アメリカヤ」で開催します!

ここ数年、地元長野だけではなく、東京を中心に全国各地から印刷の依頼が増えている同社。なかでも山梨近辺で印刷物に関わる作り手からの発注が増えてきたことから、今回の山梨での開催が決まったそう。紙・印刷・製本・加工の魅力とその可能性を伝えるべく、これまで藤原印刷が手がけてきたなかでも特にこだわりの詰まった作品が多数展示されます(※一部販売も実施)。

また、会場にはパートナー企業の紙加工会社、篠原紙工も出展。印刷物にまつわるあらゆる相談もその場でできるそうです!

さらに! 両日ともにゲストを招いたトークイベントを開催。本づくりに興味がある人や印刷技術について知りたい人はぜひ注目を。

【トークイベント】※参加費無料
◎5月25日(土)16:0017:30
テーマ:『印刷とクリエイティブの理想的な関係』
登壇者:大西真平(アートディレクター・デザイナー)、北原可菜(アートディレクター・デザイナー)、小幡彩貴(イラストレーター)、司会進行:加藤将太(編集者)

◎5月26日(日)15:0016:30
テーマ:『印刷と特殊製本・特殊加工の可能性
登壇者:篠原社長(篠原紙工)、小池潤(藤原印刷)、藤原章次(藤原印刷

出版社でもなく、本屋でもなく、地域の印刷会社が発信するユニークなイベント。本づくりに興味がある人や印刷の“いま”について知りたい人は、ぜひこの機会に体感してみてください!

ローカル・カルチャーマガジン『IN/SECTS』主催、「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」5月25日(土)〜26日(日)に開催!@大阪・CCO

©︎Sukeracko

ユニークな切り口でいつも新しい刺激を与えてくれる、大阪発のローカル・カルチャーマガジン『IN/SECTS。その世界観がぎっしり詰まったマーケットイベントKITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKETが、525日(土)、26日(日)の2日間、大阪市住之江区にある複合アートスペース、名村造船所跡地/クリエイティブセンター大阪(CCO)で開催されます。

IN/SECTSの編集を手がけ、イベント主催者でもあるLLCインセクツは、「目指すところは地域、そして文化を越えての交わり、参加者とともに横のつながりをこの場で共有すること。そこで生まれる新たな価値創造の可能性を探りたい」という思いを胸に、大阪・北加賀屋でのイベントを企画したそう。
雑誌づくりを行う中で出会った、さまざまな生産者、アートやデザインなどの表現、ものづくりに携わる作家、アーティストたちが一堂に会するイベントの概要をご紹介します!

(昨年開催時の様子)


【FOOD】
フードコーナーには、関西で人気を博すスパイスカレー店が一挙に集結!その他にも、自家製パン、鶏料理、台湾料理、クラフトビール、ドイツ菓子、そばがき屋……など、バラエティに富んだ約40の飲食店が出店。あれもこれも味わいたくなること必至。事前に目当てのお店をチェックしておくのがオススメです!

【SHOP】
個性的でユニークなアイテムが入手できるのもこのイベントならでは! オリジナルの山道具から播州織の切り売り、台湾、香港、韓国のデザイン雑貨、水玉模様に特化した雑貨や器、宇宙をイメージして作られた小物、中古レコード&CD……まで、さまざまなジャンルのショップがにぎやかに並びます。

【BOOKS】
ASIA BOOK MARKET」では、国内だけでなく、台湾、香港、韓国、上海の注目の出版社や書店が70店近く出店。新しい興味や気づきをひらく一冊との出会いが期待できそうです!

(昨年開催時の様子)


【LIVE/PERFORMANCE/TALK…etc.】
物販や飲食に加えて、会場内では両日豪華ゲストによるライブやパフォーマンス、トークイベントなどを開催! ※最新のスケジュールはイベントのウェブサイトからご確認ください。

(昨年開催時の様子)

◎5月25日(土)
《2Fステージ》
13:00 ワークショップ&セッション/大所帯非楽器アンサンブル POLY!
15:00 パフォーマンス/タダオと横沢(シタール:石濱匡雄、ジェンベ:横沢道治
17:30 パフォーマンス/佐伯真有美

《3Fトークブース》
◯メインブース
13:00〜14:00
「スタンダードブックストアの新展開」/中川和彦(スタンダードブックストア )、津村記久子(小説家) 聞き手:松村貴樹(IN/SECTS)

14:30〜15:30
「台湾のデザイン事情」/方序中(究方社)、田中佑典(LIP) 通訳:Lin RinRin

16:00〜17:00
「香港のアート、カルチャーとコミュニティ」/Shanghai Street Studio、Art&Culture Outreach、ZINECOOP、Queer Reads Library 聞き手:松村貴樹(IN/SECTS)

17:30〜18:30
「韓国の本を通して見る、脱北者、性的マイノリティ、そして女性の物語」/イ・ジェヨン(6699press)、綾女欣伸(朝日出版社)、内沼晋太郎(numa books) 通訳:吉川寿子

19:00〜20:00
「ポスター展Asia as Fictionを通して」/後藤哲也(OOO project)ほか

◯サブブース
12:30〜13:10
「音楽と本」/佐久間磨(RONDADE)、服部滋樹(graf)

13:30〜14:30
「地方で雑誌を作ること いままで と これから」/竹村匡己(Meets reginal編集長)、篠原賢太郎(関西walker編集長)

15:00〜16:00
「販売・サポート・編集が語るBIG ISSHUE JAPANの秘密」/羽根寿生(販売者)、吉田耕一(販売サポートスタッフ)、草間さゆり(編集部)

16:30〜17:30
「書店4.0」/加藤博久(books+kotobanoie)、中川和彦(スタンダードブックストア )、服部滋樹(graf)

18:00〜19:00
「ローカリティのこれから」/赤井佑輔(paragram)、久慈達也(DESIGN MUSEUM LAB)、芝野健太、綱島卓也、仲村健太郎(Studio Kentaro Nakamura)、原田祐馬(UMA / design farm)、廣田碧(看板屋「看太郎」)

——–

◎5月26日(日)
《2Fステージ》
12:30 トークショー/「第3回スパイスカレークッキングショー 〜特別編〜」
14:00 トークショー/「しまおまほのおしえてコドモSHOW」
16:00 パフォーマンス/蓮沼執太&ユザーン

《3Fトークブース》
◯メインブース
13:00〜14:00
「韓国写真集の今 ”身体”などをキーワードに」/キム・ソヨン(The Reference/ IANNBOOKS)、綾女欣伸(朝日出版社)、内沼晋太郎(numa books)

14:30〜15:30
「香港の本にまつわるデザイン、文化とクリエイティブ産業について(仮)」/RMM JOURNALほか 聞き手:松村貴樹(IN/SECTS) 通訳:Alex Yaena Carroll

16:00〜17:00
「台湾で本屋を開くこと」/黃廷玉 Huang Ting Yu(Mangasick)、陸穎魚Luk Wing Yu(誌生活)、田中佑典(LIP) 通訳:Lin RinRin

◯サブブース
13:30〜14:30
「Jiazazhi pressの活動と中国の出版事情」/Jiazazhi press、後藤哲也(OOO Project)

15:00〜16:00
「ビールと発酵」/渡邊格(タルマーリー)、大下香織里(箕面ビール) 聞き手:竹内厚(Re:s)

16:30〜17:30
「韓国文学[クモンカゲ 韓国の小さなよろず屋]と翻訳の話」/清水知佐子(翻訳家)、佐々木静代(クオン・チェッコリ)

(昨年開催時の様子)

IN/SECTSの編集&取材力を肌で感じることができそうな、充実したコンテンツが目白押しの2日間。最新の情報はイベントウェブサイトやSNSで更新されていくので、気になる人はこまめにチェックを。心地よい刺激を求めて、今週末は大阪・北加賀屋に足を運んでみませんか?

写真:倉科直弘 米田真也

心揺さぶる多彩なアートの展示会「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展 2018」渋谷、横浜で順次開催!

誰もが参加できるインクルーシブな社会の実現を目指し、障害のある人のアート活動の支援や作品の展覧会などを行うプロジェクト、日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS

東京・渋谷のBunkamura Gallery / Wall Galleryで5月15日(水)から始まった「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 公募展 2018」は、昨年、国内外を問わず募集した障害のある人が制作したアート作品2,256点の中から、審査を経て選ばれた作品を発表するもの。東京会場には85点が、その後巡回する横浜会場には65点が展示されます。

会場写真

会場写真 Wall Gallery

緻密に書き込まれたスケッチや点描画、線や図形の組み合わせで表現した抽象画、大胆なタッチの書、独特の視点で切り取った写真、人体を模した立体造形……など、多彩な手法でつくられた作品はいずれも見ごたえたっぷり!

Gaëtane Cummings《Attempt of compliance !》

滝原 亜美咲《はねる》

 

 

 

 

吉川 真美《ドーナツ》

波多野 美恵《花》

 

表現することへの渇望がダイレクトに伝わってくるアート作品を、この機会にぜひ直に見て、感じてみてはいががでしょうか?

ファッションブランド〈POTTO〉のEXHIBITIONがスタート!5月15日(水)〜6月1日(土)@新井薬師・スタジオ35分

2018年発行の『hinagata magazine vol.3』にご登場いただいた、岡山を拠点に活動するファッションブランド〈POTTO〉の展覧会「POTTO −立山−」が、5月15日(水)から6月1日(土)まで、東京・新井薬師にあるギャラリー、スタジオ35分で開催されます!

(『hinagata magazine vol.3』についての記事はこちら)


〈POTTO〉は、デザイナーの山本哲也さんが2001年にスタートしたハンドメイドによるファッションブランド。自由で独創的な服づくりをしながら、ショーやインスタレーションなどで作品を発表。また、芸術祭への参加やミュージシャンの衣装制作など、さまざまな形で見る人・着る人の心を揺さぶる作品をつくり出しています。



(以前行われたPOTTOのファッションショー、展示の様子)


今回は“霊山シリーズ”と題した作品発表のひとつで、デザイナーの山本さんが夜21時から朝5時にかけて制作した洋服をインスタレーション形式で展示するというもの。偶然や直感、時に霊感が関与した山本さんが作る服で、会場が日本三霊山のひとつ、立山へと変容します。

また、山でパチュリを栽培するドイツ人のMathias Muehlさんや、アーティストの権田直博さんとのコラボレーション作品も発表されるそう。展示期間中はその他のPOTTOの洋服も販売されるので、展覧会とお買い物、どちらも楽しめます!

さらに! 展覧会初日の5月15日(水)19:00からはオープニング企画として、来場客が持参したものにデザイナーの山本さんがその場でプリントやリメイクを施してくれるというイベントを開催!(料金はプリント:1000円、リメイク:2000円)

駆けつけられるという人は、ぜひ、お気に入りやイメージを変えたい服や小物を持って、会場で見る見るうちに変容していく過程を楽しんでみてください!

(POTTOの過去の展示風景)

漫画家・五十嵐大介さんらが登壇! 岩手県奥州市の移住イベント〈ぺっこの森でひとやすみ〉5月16日(木)開催@東京・3331 Arts Chiyoda

地図で見ると、東北6県のほぼ真ん中に位置する岩手県奥州市。2006年に水沢市、江刺市、前沢町、胆沢町、衣川村の5市町村が合併して生まれたこの地域は、西側を奥羽山脈、東側を北上山地に挟まれた盆地で、市の中央に北上川が流れ、その周囲には扇状地や田園地帯が広がる自然豊かな場所です。

そんな奥州市での“ささやかだけれど、丁寧で豊かなくらし”を伝えるプロジェクト〈ぺっこの森〉による奥州市の魅力を発信するイベント、〈ぺっこの森でひとやすみ〉漫画家 五十嵐大介氏と語る『リトル・フォレスト』の暮らし 〜自然と共に暮らす岩手県奥州市での移住生活と創作活動〜が、5月16日(木)に東京都千代田区のアートスペース、3331 Arts Chiyodaで行われます! 移住経験者とのパネルディスカッションなどを通じて、奥州市での暮らしを紐解いていきます。

タイトルにある通り、スペシャルゲストとして登壇するのは、奥州市を舞台に描かれた漫画『リトル・フォレスト』(講談社)の原作者である漫画家の五十嵐大介さん。『リトル・フォレスト』は、衣川村(現・奥州市)に移住していた五十嵐さん自身の実体験をもとに生まれた作品で、今回のイベントでは漫画に描かれているような自然の恵みを取り入れたライフスタイルや、創作活動の様子を直接聞くことができそうです!

五十嵐大介(漫画家)/1969年埼玉県生まれ。1993年『月刊アフタヌーン』(講談社)の四季大賞を受賞。のちに岩手県衣川村(現・奥州市)に移住。農作業を行いながら漫画を描いていた当時の生活の実体験を基に『リトル・フォレスト』(講談社)が誕生。森淳一監督により『夏』『秋』『冬』『春』の4部作として映画化された。2018年には韓国版『リトル・フォレスト 春夏秋冬』が映画化され、2019年5月17日(金)より日本でも全国ロードショー開始。また、海の世界を題材とした『海獣の子供』(小学館)のアニメーション映画も2019年6月7日(金)より全国ロードショー開始。


五十嵐さんと共にゲストとして登壇するのは、現在奥州市に暮らすアートディレクターでCOKAGE STUDIO inc.代表の川島佳輔さんと、2018年から奥州市の地域おこし協力隊として活動する田名部茜さんのふたり。3人それぞれの視点から、奥州の暮らし・仕事・地域の人たちとの関わりかたについて語られます。奥州に興味やゆかりのある人はもちろん、慌ただしい都市生活を見つめ直したい、自然のそばで暮らしてみたい人にとって参考になりそうです。

©︎ぺっこの森

©︎ぺっこの森

©︎ぺっこの森

©︎ぺっこの森


《タイムスケジュール》

18:30 開場
19:00 ごあいさつとプロジェクトの紹介
19:10 パネルディスカッション
〈ぺっこの森〉の「くらし」とそこに住まう「人びと」
〜自然と共に暮らす岩手県奥州市でのリアル移住生活と創作活動〜
20:30 〈ぺっこの森〉のこれからの取組み
20:40 歓談(岩手にまつわる軽食や飲み物を味わいながら、展示やプチマルシェ、参加者登壇者同士の会話をお楽しみください)
21:30 終了


さらに、会場では首都圏初公開となる五十嵐さんのイラスト原画の特別展示会や、5月17日(金)から全国で上映が始まる韓国版『リトル・フォレスト 春夏秋冬』の特別プレゼント企画、奥州市の特産品プチマルシェ……などなど、コンテンツが盛りだくさん! パネルディスカッション後には、ゲストと参加者を交えた歓談タイムもあるので、カジュアルな雰囲気の中で移住や今後の暮らしかたについて考える時間になりそうです。

参加には事前の申し込みが必要。定員50名の枠も埋まってきています!参加希望の方は下記フォームよりお早めにお申し込みください!

申し込みフォームはこちら>>>  https://pecco-no-mori01.peatix.com/

美術作家・関川航平さんらの『5月』がはじまります。@東京・北千住「以外スタジオ」

ある時はパフォーマンス、またある時は言葉や絵。様々なアプローチで作品を介して起こる意味の伝達を考察する美術作家の関川航平さん。『雛形』で連載中の短編小説コラム「目の泳ぎ」では、視点や情景がするすると移り変わっていく独特の文章で注目を集めています。

そんな関川さんが、51日(水)〜31日(金)の1カ月間にわたり、5月』を過ごします。

国立国際美術館でのパフォーマンスの様子(「あの(独奏)」2018年) photo by Kazuo Fukunaga

はじまってます、これを読む今もそうであるはずなのだけど、おそらくは4月下旬くらいでしょうか、もし喉が渇いているのであれば一度席を立って(座っていましたか)給湯室の冷蔵庫は自分の家よりも一回り小さい、屈んで冷蔵室を開ければペットボトルの水取り出して、飲んでから、戻ってきたかな?その間にも進んでいたのは会議もそうだけど、外、外には走る車、こんな場所でも昔は馬とか歩いてたんだろうけど知らない、時計で確認するっていうよりも、だってほらさっきとは違う、椅子の背もたれの角度気になって、メール返したっけ太ももで携帯のバイブ震えてポケットの上から手で押さえる、手触りは、チノパンってベージュ色多い、ベージュ色のズボンをチノパンって言うんだと思ってた知り合いは、知り合いから、骨折したって聞いたけど去年の6月から会ってないから、まだ折れて見えない、バイク乗るんだってこともその時知った、結構雨降ってたんだとさ、今これを書いている夜は降ってないけど、今そちらどうですか、紙をめくる音聞こえて、近くの人に、顔を上げたら(本当に今、顔をあげてみてください)、おーいこっちは進んでるけど、人が近くにいて顔を近づければ産毛まで見えて思ったよりも、お腹すいたと思った、少し前はお腹すいてなかったというか思ってもなかったけど、最初の馬が出てくるあたり、よりも何か変わってる?実は爪も伸びてる、爪切りの場所、絆創膏とかと一緒に置いてるはずだけど、足の爪は風呂あがりに靴下履いちゃうから、覚えていて、切れば月みたいな形で、青森寒かったな、夜はシーンとしてて、もうすぐ読み終わるから、靴の下にはカーペットの柔らかさ、革靴?スニーカー?まもなくサンダルの季節、かゆいところはないですか、白い画面に書かれたパソコンで打たれた、文字、終わります。 

(『5月』ウェブサイトより引用)


5
月の日差し、街の風景、すれ違う人、偶然聞こえてくる音……etc. 誰にでも訪れ、起こる5月のあらゆる出来事に、参加者各々が意識を向けてみるという趣旨で行われるこの企画。

会場は東京・北千住に新たに誕生した「以外スタジオ」(と、それ以外)。現在、5月』のウェブサイトには、トークイベントや撮影会、お茶会など、各日行われる催しが随時更新されています。予約不要、出入り自由の内容がほとんどなので、「よくわからないけど気になる」という人は、とにかく参加してみるのが一番。関川さんらの「5月」を、ぜひ体感してみてください。

warmerwarmer「古来種野菜の100日食堂」好評実施中!4月27日(土)から写真展も@吉祥寺・キチム

“古来種野菜”とは、伝統野菜や在来種、固定種などと呼ばれる野菜の呼び名で、古くから日本各地の土地に根づき、大切に種を受け継がれてきた品種のこと。

味、旨み、香りがぎゅっと詰まった豊かな味わいを持つ古来種野菜ですが、不揃いな形や見た目、生産・収穫量の少なさなどの理由から一般の市場では扱われにくく、日本での流通量はわずか1%にも満たないほど。

そんな古来種野菜を「とにかく食べてほしい」という思いのもと、今年2月から半年間にわたり始まった「古来種野菜の100日食堂」は、古来種野菜の魅力を様々な形で発信しながら、生産者とつくる人・食べる人をつなぐ活動を行うwarmerwarmer・高橋一也さんが企画・主催したもの。

1日じゃ足りない。冷める瞬間に染み込む味のほろほろや。
1週間じゃ足りない。7日毎日同じものを食べてるのに飽きないことの不思議さや。
3ヶ月でも足りない。100種類の大根を知るにはあと10日足りない!
そうこうしていたら、季節が変わって野菜が変わってしまう。
だから、古来種野菜の100日食堂を開催することにしました。”
(warmerwarmerのホームページより引用)

東京・吉祥寺のイベントスペース&カフェ キチムを会場に、毎月主に土・日・月曜のあらかじめ決められた日時にオープンするこの食堂。メニューは、10種類以上の古来種野菜がたっぷり詰まったメインのお重がふたつに、箸休めの小鉢がふたつ、ごはん、汁物がセットになった1種類。その時期にとれる野菜を使うため、週ごと、月ごとにお重や汁物の野菜の内容が少しずつ変わります。

その内容は、写真や文字で見る以上に満足感たっぷり! シャキシャキ、ぼりぼり、しっとり、ホクホク……シンプルに調理された野菜は一つひとつ個性的な食感と滋味深い味わい。「同じダイコンでもこんなに違うの!?」と驚きます。

また、食堂の開催に併せて、古来種野菜を販売するマーケットをはじめ、毎月様々なジャンルのゲストを招いたトークショーやセッション、イベントなどのスペシャル企画も実施中!

4月は、27日(土)から5月13日(月)にかけて、古来種野菜の写真展「Piece Seed Project」を開催。これは、warmerwarmerがこれまで撮り溜めてきた多種多様な古来種野菜の写真をテキストとともに紹介するもの。調理する前のエネルギーに満ちた個性的な野菜の姿を見れば、食べるのも一層楽しくなりそうです。

食堂は予約制ではありませんが、数に限りがあるので「確実に食べたい!」という方は、メールで予約してからの来店がおすすめです。5月以降の開催日時やスペシャル企画は決まり次第warmerwarmerのホームページに掲載されるので、興味のある方はお見逃しなく!

「山内武志の型染め」展が静岡のD&DEPARTMENTで開催中!5月18日(土)は染めのワークショップも!

古くから染物の産地と知られる静岡県・浜松市。この地に工房を構え、60年以上もの間染めの仕事を続けている染色家・山内武志さんの作品展、NIPPON VISION MARKET「山内武志の型染め」展が、D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITAで開催中です。(〜5月27日まで)

山内武志さん/染色家。昭和13年 浜松市に文化年間から続く紺屋に生まれる。浜松工業高校卒業。芹沢染紙研究所に入門。師の創作の傍らで制作の一端に従事。6年間修業の後、帰郷。以後、地元の需要・要望に応えた制作を行うとともに、オリジナルの創作を行い全国各地で展示会を開催。(写真:中村ヨウイチ)

浜松で江戸時代から続く老舗の紺屋(染物屋)に生まれ、高校卒業後は人間国宝の染色工芸家・芹沢銈介に師事し、染めの技術を学んだ山内さん。80歳になる今も型彫り、糊付け、染色までを1人でこなし、型染めを作り続けています。

鶴亀や唐草、家紋といった古典的な図案から単純な幾何学模様まで、様々なモチーフをダイナミックにアレンジした図案と、美しい色彩が特徴の山内さんの型染め。今回の展示にも、そんな型染めを使った風呂敷、椅子敷、テーブルクロス、帽子などがずらりと並びます。中でも人気商品ののれんは新作が登場! 気になる人はぜひ早めに店頭へ!

浜松市にある山内さんの工房に併設した「アトリエぬいや」。(写真:中村ヨウイチ)

さらに関連企画として、5月18日(土)には山内さんの工房でご本人の指導のもと、染めのワークショップが行われます!

和紙を使った型染め「合羽刷り(擦り込み染)」をベースに、型のデザインを考え、型を彫り、和紙に染料を染め付けて完成させます。ふだんなかなか見ることのできない山内さんの仕事場を見学しながら、染めの楽しさを学べる貴重なこの機会。参加するには、店頭もしくは電話にて予約が必要です(申し込み受付は4月25日〜)。定員20名なので、こちらも気になる方は早めのチェックを!

◎染色家 山内武志さんに学ぶ d SCHOOL「染めのワークショップ」

日時:2019年5月18日(土)13:30〜15:30 ※13:00受付開始、13:20までに現地集合
場所:山内染色工房 (静岡県浜松市東区恒武町370)
参加費:6,500円(材料費、型染め体験、フォトフレーム1個込み)
定員:20名(要予約)
※申し込みは店頭または電話(054-238-6678)にて。定員になり次第締め切り。
※ 申し込み受付は4月25日(木)開始。店頭申し込みは11:30〜、電話申し込みは14:00〜スタート。

持ち物:汚れてもよくて動きやすい服装・靴、エプロン、デザインカッター(持っている方のみ)、筆記用具(鉛筆・消しゴム)

問い合わせ:D&DEPARTMENT SHIZUOKA by TAITA(TEL:054-238-6678)

「瀬戸内国際芸術祭2019」がいよいよ開幕! 春会期は4月26日(金)〜5月26日(日)

(瀬戸内海風景) Photo:Osamu Nakamura

今年で4回目を迎える「瀬戸内国際芸術祭2019」が、4月26日(金)からいよいよ開幕します!

“瀬戸芸(せとげい)”の通称で親しまれるこの芸術祭は、3年に一度、瀬戸内海に浮かぶ12の島々と2つの港を舞台に繰り広げられる現代アートの祭典。春、夏、秋の3シーズンにわたり、様々な作品の展示やパフォーマンス、プロジェクト、イベントなどが展開されます。

2010年のスタート以来、『海の復権』をテーマに掲げ、舞台となるそれぞれの島に根づいた生活の営みや文化、歴史、自然、建物といった地域資源を生かし、現代アートを通して島の価値や魅力にあらためて光をあてるとともに、島の人々と観光客の交流が生まれる芸術活動を行っています。

(瀬戸内国際芸術祭2016の様子) Photo:Shintaro Miyawaki

大巻伸嗣「Liminal Air – core -」 Photo:Yasushi Ichikawa

今回も、美術、建築、音楽、ダンス、映画、演劇、地域の伝統芸能、食文化など、あらゆるジャンルのアートプログラムが目白押し!

4月26日(金)から5月26日(日)までの31日間にわたり開催される春会期〈ふれあう春〉は、さわやかな気候のもと屋外で楽しめる内容も充実しているようです。

※春会期の主なプログラム(PDF)

また、会場にはこれまでの瀬戸内国際芸術祭で制作された継続公開作品が点在し、そのうち屋外に設置された作品はいつでも鑑賞することができます。

レアンドロ・エルリッヒ「Six Cycles」(2018) ©︎HOW Art Museum(参考画像)

ターニャ・プレミンガー「階層・地層・層」 Photo:Kimito Takahashi

谷山恭子「I’m here.ここにいるよ。」 Photo:Kimito Takahashi

国内はもとより、海外からの注目度も高い「瀬戸内国際芸術祭2019」。現在、公式ホームページでは現地での作品鑑賞に役立つニュースが続々とアップされています。お出かけ前にぜひ一度チェックしてみてください!

本とあらゆるカルチャーに触れられる3日間! 「第7回 BOOKDAYとやま」5月2日(木)〜4日(土)開催@富山・グランドプラザ

2013年のスタート以来、すっかり富山の恒例イベントとして定着した「BOOKDAYとやま」。今年はゴールデンウィーク中の5月2日(木)、3日(金)、4日(土)に、富山市の中心部、総曲輪(そうがわ)にある野外広場「グランドプラザ」をメイン会場に行われます。

本好きはもちろん、ふだんそれほど本を読まないという人にも気軽に本に触れる機会をつくり、本の魅力を伝えたいという想いから、富山県内の古書店が中心となって始まったこのイベント。7回目を迎える今回は、昨年よりも会期が1日増え、3日間の開催に! さらに、メイン会場の周辺施設にも範囲を広げ、新たな企画が行われるそうです。

「今年のブックデイは、ちょっとすごい」という謳い文句に違わぬ、盛りだくさんのイベント内容をご紹介します!

昨年行われた「第6回BOOKDAYとやま」の様子。

◎古本・レコードまつり/5月2〜4日
富山県内をはじめ、北陸、中部、関西エリアなどから、こだわりの本やレコードを販売するお店が集結! 各店の個性際立つ品揃えに注目です。

会場:グランドプラザ
時間:10:00〜19:00(最終日は17:00まで)

本の出店:ブックス文友、フレンド書店、キャロット、ブック・スピカ、ALFA音響、古本のあっちゅん堂、デフォー、豆古書店、古本なるや、HITCH、古本ブックエンド、ひらすま書房、コメ書房、あくびのぶんこ、古本いるふ、紀伊国屋書店富山店、新刊のプー横丁、スピニー(以上、富山県より)、近八書房、一誠堂能瀬書店、金沢文圃閣、あうん堂、古本LOGOS、髙橋麻帆書店、ビートマニア、NYANCAFE BOOKS、キヅキブックス、オヨヨ書林、石引パブリック(以上、石川県より)、HOSHIDO(福井県)、BOOKS f3(新潟県)、半月舎(滋賀県)、古書思いの外/町家古本はんのき(京都府)、古書からすうり(三重県)、古本ジャンボリーズ(愛知県・太閤堂書店、岐阜県・徒然舎、三重県・古本屋ぽらん)、ペトラ(宮城県)、スペクテイター、ferment books、H.A.Bookstore(以上、東京都より)、マンガと図解の野菜づくり(荻野千佳)

レコード・CDの出店:ディスク・ビート(富山県)、レコード・ジャングル(石川県)、フラミンゴ・レコード(福井県)、TOKEI RECORDS(音楽レーベル)、LINUS RECORDS(オンライン)

◎BOOKDAYスペシャル音楽祭/5月2日
イベント初日は、注目アーティストによるLIVEを開催!会場の「富山市民プラザ」はメインエリアのグランドプラザから徒歩約7分なので行き来もスイスイ。LIVEチケット購入者には、会期中(5月2〜4日)にグランドプラザで古本やレコード購入時に使える 300円割引券がプレゼントされます。

会場:富山市民プラザ4F  アンサンブルホール(富山市大手町6番14)
時間:14:30開場、15:00開演
LIVE : 柴田聡子 / NRQ / Gofish、DJ:安田謙一(ロック漫筆家)
料金:前売り3,000円、当日3,500円(中学生以下は無料、未就学児入場可)
チケット販売:イープラス https://eplus.jp、店頭取り扱い…ディスク・ビート、林ショップ、オヨヨ書林、石引パブリック、古本ブックエンド、ひらすま書房、コメ書房、古本なるや、古本いるふ

◎BOOKDAYとやま×富山市立図書館本館 共同企画トークショー/5月3日、4日
本、映画、音楽などに精通したゲストによる2つのトークショー。いずれも興味深い内容!入場無料&事前申し込み不要なので、気軽に参加してみては。

会場:TOYAMAキラリ(富山市立図書館本館2Fロビー)
時間:13:00開場、13:30開演
料金:入場無料 ※事前申し込み不要

【3日】菊地成孔(音楽家・文筆家)×安田謙一(ロック漫画家)
『ネオンとスクリーン 「映画」と「まち」をめぐって –新宿/神戸/そして富山–』
【4日】青山利光(スペクテイター編集部)×ワダヨシ(ferment books・ライター)
「なぜ、僕たちはインディペンデント出版を続けるのか?」

◎“活動弁士”の語り付き無声映画上映/5月4日
無声映画(サイレント)の登場人物たちの変わりとなってセリフを話し、物語の説明をする活動弁士。その語りとともに映画を観ることができる貴重な機会をお見逃しなく!

会場:富山まちなか研究室MAG.net(富山市総曲輪3丁目3-14)
時間:15:00開場、15:30〜16:30開演
料金:500円(中学生以下は無料)
出演:ハルキ Haruki(活動弁士)
上映作品:「チャップリンの冒険者」(アメリカ/1917年)、「子宝騒動」(日本/1935年)

◎“まちの本屋”が舞台の映画、『マイ・ブックショップ』を上映/4月27日(土)〜5月17日(金)
「BOOKDAYとやま」開催にちなみ、富山まちなか商店街にあるカフェと映画とカルチャーの店「HOTORI×ほとり座」で、1959年、イギリスの小さな町の本屋を舞台にした映画『マイ・ブックショップ』を上映。本好き、イギリス好きは必見です!

会場:HOTORI×ほとり座(富山市中央通り1丁目2-14)
上映作品:『マイ・ブックショップ』(イギリス=スペイン=ドイツ・日本公開2019)
料金、予約、問い合わせ先:HOTORI×ほとり座

◎カレーまつり/5月2〜4日
おなかが空いたらフードブースへ! 地元富山の人気店をはじめとするこだわりのカレーとコーヒーなどが味わえます。店舗によっては1日限りの出店もあるので、お目当てがある方は事前にご確認を!

会場:グランドプラザ
時間:10:00〜19:00(最終日は17:00まで)
出店:アジャンタ(2〜4日)、スズキーマ(3・4日)、Curry Meeting Crew(2・3日)、ひみつカレー(4日)、キッチン花水木(2・3日)、パン屋こくう(3日)、CAFE HAHAHA(2〜4日)、SIXTH OR THIRD COFFEE STAND(2〜4日)、Wine Bar alpes(2日)

◎漫画家・堀道広さんの「チンする!プラ板似顔絵屋」/5月2、3日
毎年、「BOOKDAYとやま」のエッジの効いたビジュアルイラストを手がける富山県出身の漫画家・堀道広さんによる出張“チンプラ屋”さんがやってきます! 堀さんがプラ板にあなたの似顔絵を描いてオーブンでチン! その場で完成する素敵なプラ板ストラップをぜひ手に入れてみては。

会場:グランドプラザ
時間:12:00〜18:00
料金:1人につき1000円
※当日予約制、先着順(各日16名)。予約受付は10:00〜、予約が定員に達し次第受付終了。

あらゆるカルチャーに触れられる3日間! ゴールデンウィーク中のお出かけ先としてぜひチェックしてみてください!

小田原のみかん畑で農を学ぶ。「“Re 農地”講座2019」4月20日(土)から順次スタート!参加者募集中

相模湾を眼下に望む、神奈川県小田原市片浦地区。海と山の豊かな自然に恵まれたこの場所で2017年にスタートした「“Re 農地”講座」は、農地を活かすための実践と交流の場として、毎年様々なフィールドワークを行っています。

Re農地”とは、農業の担い手不足により荒れてきた里地里山を、単に元の農地に戻すのではなく、より暮らしに近い農地の活かし方を模索しながら、農地のリノベーション(改革、刷新)に挑むこと。

農や森、里山についての知識を学び、農の技術を身につけ、農家の応援として役立てる。その結果、農の担い手が増え、里山の課題である“遊休農地”を少しでも解決していこうというのが、「“Re 農地”講座」の目指すところ。そして、参加した人たちのアイデアや経験を紡ぎあいながら、農地のリノベーションについて答えを見つけていく場でもあるそうです。

その講座が、今年はより一層充実した内容となり、「“Re 農地”講座2019」として4月20日(土)から順次スタート! 現在、各プログラムの参加者を募集中です。 農地を使い続けるための向き合い方を、いろんなアングルから学ぶことができそうです。

「“Re 農地”講座2019には、5つの教室があります。

農作業が初めての方におすすめなのが、農の基本的な知識と技術を、講義と実習で習得できる「みかん畑教室」。その「みかん畑教室」で学んだ知識を講義でより深く学べるのが「まちなか教室」、実践形式で復習できるのが「畑で実践デイ」。(以上3つの教室は89回の連続開催)

そのほか、チェーンソー、草刈り機、農業機械の使い方と手入れなどを少人数で徹底的に練習して農の現場で活かす「徹底実習講習」や、講座で身につけた知識と技術をもとに、みかん畑の草刈り、施肥・剪定、収穫、遊休農地の開墾、整備といった作業を現場で体験する「農業おたすけ実習」の講習も。

講師は、環境ジェネラリスト、木こり、木工家……など、さまざまな角度で自然保護活動に携わる「森谷工房」代表の森谷昭一(もりや・あきかず)さんをはじめとする、農に精通した講師陣が担当。各教室・講習ともに連続しての参加がおすすめですが、1回だけの参加もOK。また、重複しての受講も可能。関心のある内容やスケジュールに合わせて教室を選んだり、組み合わせたりして、楽しみながら効率よく知識と技術を身につけられそうです。

各教室・講習の日程と概要をご紹介します!

◎みかん畑教室(土曜日開催 全8回)
講義と実習を組み合わせた1日講座。海と山を見渡す農地でのフィールドワークです。

開催日:4月20日、5月11日、6月8・29日、9月7日、10月5日、11月9日、12月7日
時間:各回10:3015:00
場所:小田原市根府川(駐車場あり、JR根府川駅からの送迎あり)
受講費:3000円/回(ランチ、保険含む)

◎まちなか教室(平日夜開催 全8回)
みかん畑教室での講義内容(農の知識)をより深く広く学ぶ、平日夜開催のまちなか教室です。

開催日:4月23日、5月17日、6月14日、7月5日、9月20日、10月18日、11月15日、12月20日
時間:各回18:30〜20:30
場所:おだわら市民交流センターUMECO
受講費:1000/

◎畑で実践デイ(土曜日開催 全8回)
みかん畑教室の実習内容(農の技術)を復習し、身につけていきます。

開催日:4月27日、5月25日、6月15日、7月13・27日、8月10・24日、9月28日、10月26日、11月23日、12月21日
時間:各回10:00〜16:00
場所:小田原市根府川(駐車場あり、JR根府川駅からの送迎あり)
受講費:1000/

◎徹底実技講習(全6回)
農の技術を現場で活かせるよう、チェーンソー、草刈り機、農業機械などの使い方と手入れなどを少人数で徹底練習します。

開催日:随時開催 ※詳細はお問い合わせください。 
時間:各回10:00〜16:00
場所:小田原市根府川、または、南足柄(駐車場あり、JR根府川駅からの送迎あり)
受講費:3000円〜5000円/回

◎農家おたすけ実習(通年でも1回でも可)
身につけた知識と技術を実際の農業現場で活かします。参加者の技術や要望に応じて、事務局が片浦地域の生産者を紹介します。(例;みかん畑の草刈り、施肥・剪定、収穫、遊休農地の開墾、整備ほか)

各教室の詳しい講座内容については、こちらのRe農地講座2019日程内容(ちらし)をチェック!自然の中でリフレッシュしたい、農を暮らしに取り入れたい、地域の課題解決と活性化を目指したい、これから事業に農を取り入れたい……などなど。農業に興味がある方は、新年度のこの機会に、農との関わりを始めてみてはいかがでしょうか。

「映像のフィールドワーク展〜20世紀の映像百科事典をひらく」3月16日(土)〜4月7日(日)@東京・三軒茶屋/生活工房

みなさんは、「エンサイクロペディア・シネマトグラフィカ」(以下、ECフィルム)を知っていますか?

ECフィルムは、1952年、第2次世界大戦の敗戦後間もないドイツの国立科学映画研究所で始まった壮大なプロジェクト。研究者やカメラマンを世界各地に派遣し、その土地に生きる人々の暮らしや儀礼、動植物の生命活動を、40年あまりの歳月をかけてフィルムに収めました。残されたそれらの映像は、なんと3,000タイトル以上! このECフィルムは、世界中の知の記録を集積することを目指した、いわば映像による百科事典なのです。

「映像のフィールドワーク・ラボ」風景(2018年3月開催)

そんな ECフィルムの全貌に迫る展覧会「映像のフィールドワーク展〜20世紀の映像百科事典をひらく」が、東京・世田谷区の生活工房ギャラリー&ワークショップルームAB(三軒茶屋キャロットタワー3・4階)で、3月16日(土)〜4月7日(日)に開催。いまだ全容が解明されていないECフィルムの映像群から、「住処」「音楽」「料理」「儀礼」「ひも」などのキーワードで拾い集めた約70作品を、会場内のあちらこちらに投影します。

ただ映像を鑑賞するだけでなく、映像の中の世界を紐解くように会場内を探索しながら、そこで生まれた来場者の問いと気づきが、展示に反映されていくという参加型の展覧会。その見どころや楽しみ方のポイントをご紹介します!

身体を通して映像を観る
ただ「観る」だけでなく、映像の中の行為(ひもを綯う、踊る、鳴らすなど)を「やってみる」体験も。 デジタル化している約600タイトルの映像が自由に検索・閲覧できるとか!

さまざまなキーワードで、ECフィルムを再構成
「回る」「たたく」「運ぶ」「笑う」など40のことばでECフィルムに映り込んでいるものごとを切り取り、世界中の営みが同時投影される映像インスタレーション作品《Diverse and Universal Camera》を初公開!

《Diverse and Universal Camera》2019, 野口靖+ECわらしべ調査隊

 

連日目が離せない、ECラボラトリーズ
映像をめぐって連日何かが起こり、「実験」の痕跡が残されていきます。日替わりでさまざまな〈ゲスト研究員〉が登場し、その日だけ上映される映像もあるのでお見逃しなく。会場は4階展覧会場内、参加費は無料。

・3月16日(土)14:00〜15:30
レプリカを作ってみる。ミクロネシアの漁師の帽子を編む。〈ゲスト研究員〉本間一恵さん(縄文のかごを再現したバスケタリー作家)

・3月20日(水)14:00〜15:30
カバを狩って食べる!?ニジェールの「カバ猟」を研究者に聞く。〈ゲスト研究員〉佐久間寛さん(アフリカ地域研究、人類学者)

・3月23日(土)14:00〜15:30
やってみたい、世界のあやとり。北極や南米、ニューギニア。〈ゲスト研究員〉野口ともさん(国際あやとり協会

・3月26日(火)14:00〜16:00
「顔」ってなんだろう?仮面を作って、かぶって、考えてみる。〈ゲスト研究員〉藤山麻美さん(こども美術造形教室を主宰して30年)

・3月27日(水)14:00〜16:00
映像を見ながら作って食べる実験①「マニオク(キャッサバ)の平パン」は本当に作れるのか?

・3月28日(木)14:00〜15:30
洗濯機が無かったら?比べてみよう、昭和の洗濯・北アフリカの洗濯。〈ゲスト研究員〉小林こずえさん(昭和のくらし博物館学芸員)

・3月29日(金)14:00〜16:00
映像を見ながら作って食べる実験②ルーマニアの「ママリガ」(トウモロコシ粉料理)

・3月31日(日)14:00〜16:00
映像の中のチベット人と一緒に踊ってみたら…。〈ゲスト研究員〉佐藤剛裕さん(チベット僧院に弟子入りした研究者)

4月2日(火)14:00〜15:30
音を出してみる実験① 映像に耳を澄ます。音のない映像に音を聞く。思い巡らす。〈ゲスト研究員〉松村拓海さん(フルーティスト、作曲家)

・4月3日(水)14:00〜15:00
粘菌ってどんな生きもの?〈ゲスト研究員〉増井真那さん(変形菌研究一筋10年以上の高校生)

・4月5日(金)14:00〜15:30
音を出してみる実験② みんなのリズムで一つの音楽をつくる、「バリの音の世界」〈ゲスト研究員〉増野亜子さん(自ら演奏する民族音楽者)

・4月6日(土)14:00〜15:30
映像アーカイブの歴史と現在について聞く。〈ゲスト〉原田健一さん(新潟大学地域映像アーカイブ研究センター)、岡田一男さん(東京シネマ新社

 

「ドーム型家屋の建築」(西アフリカ・オートボルタ・リマイベ族/1962年)©︎(公財)下中記念財団


「ヒキガエルのゲシュタルト(図形)知覚」(1980年)©︎(公財)下中記念財団


「バツの悪い時の眼差しと微笑み」(西ニューギニア・アイポ族/1975年)©︎(公財)下中記念財団


過去の貴重な映像を通して、さまざまな気づきが生まれそうな意義深い展覧会。人類が誕生してから連綿とつないできた「生」そのものの映像を記録した人々は、未来の私たちに何を伝え、残したかったのか……。ぜひ会場で体感してみてください!

《参加予約受付中!》神戸の下町を舞台に新しいコミュニティと事業をつくる「KOBE MEME 公開プレゼンテーション&交流会」3月3日(日)開催@ArtTheater dB Kobe

神戸の下町、長田区南部と兵庫区南部は、大阪や神戸・三宮などの都市部からアクセスが良く、最近は若手クリエイターや起業家の移住者が増えているとか。

そんな新しい風が吹き始めた長田区、兵庫区で、クリエイティブなスキルと発想を持ち寄り、街に新しいコミュニティと事業をつくる活動「KOBE MEME(コウベミーム)【地域の遺伝子を、未来へと引き継ぐ】」が昨年9月から始動しています。

KOBE MEMEは、神戸内外のクリエイターをはじめ、大学生、地域住民など約25名が集まり、レクチャーやフィールドワークを行いながら地域の魅力や歴史・風土を学び、“この地域だからこそできるプロジェクト”の立ち上げを目指すもの。メンバーは5つのチームに分かれ、ユニークな発想を出し合いながら約半年間にわたってプロジェクトの構想を練り上げてきました。

その成果発表の場として、「KOBE MEME公開プレゼンテーション&交流会」と題したイベントを神戸市・長田区のArtTheater dB KOBEで開催。 現在、そのイベント参加者を募集しています!
※参加費無料、要予約。予約の締め切りは31日(金)

KOBE MEMEのディレクターを務めるのは、異なるコミュニティをつなぐ活動を行っている「千十一編集室」の影山裕樹さん。

KOBE MEMEが目指すのは、芸術祭といった実施期間が限定されたイベントではなく、日常的に続くプロジェクトや事業を生み出すことで、兵庫区南部や長田区南部周辺地域がより日常的に盛り上がっていくきっかけをつくっていくことなのだそう。

影山裕樹(かげやま・ゆうき)/編集者、合同会社千十一編集室代表。アート・カルチャー書の出版プロデュース・編集を行うほか、各地で様々な地域プロジェクトに編集者、ディレクターとして関わる。著書に『ローカルメディアのつくりかた』などがある。2019年2月に千十一編集室が共同編集・発行を手がけた新刊『恋墓まいり・きょうのはずれーー京都の“エッジ”を巡る二つの旅』を発売。

公開プレゼンテーションでは、「長田区・兵庫区に脈々と受け継がれてきたものは何か」「課題となっていることは何か」「この地域でどんなアクションを起こすことができるのか」といった要素を、クリエイティブな視点と発想で形にした事業プランが5つのグループからそれぞれ発表されます。

当日は、神戸R不動産有限会社ルーシー代表の小泉寛明氏、グラフィックデザイナー・アートディレクター、神戸市クリエイティブディレクターの天宅正氏がゲストとして登壇し、事業プラン実現に向けてのフィードバックも行われます。

各グループの事業プランは、今回のイベント後にブラッシュアップを図り、2019年度に開催される「下町芸術祭」や神戸市が主催する芸術祭と連動しながら、20203月までに事業化を予定しています。実行にあたっては追加メンバーを募集し、適宜グループワークを行って実現を目指すのだとか。追加メンバー募集については公開プレゼンテーション後にアナウンスがあるそうです。

地方都市の小さな街を継続して輝かせるヒントが見つかりそうな今回の公開プレゼンテーション。街づくりの活動に興味がある方や、自分が住んでいる街のことをもっと知りたい!という方におすすめです。

鳥取づくしの9日間!「CO-TORI(コトリ) VOL.7」3月9日(土)〜3月17日(日)開催@工藝 器と道具 SMLほか

今回で7回目となる鳥取の魅力を凝縮したイベント「CO-TORI(コトリ)」が、39日(土)〜317日(日)の9日間にわたり、東京・中目黒の工藝 器と道具 SMLなどで開催されます。

陶器、型染め、和紙、鋼など、自然に恵まれた鳥取の風土を象徴する多彩な手仕事にスポットを当てた「TOTTORI craft」展をはじめ、会期中2日間だけ限定オープンする「CO-TORI食堂」や「CO-TORI酒場」など、東京にいながら楽しめる“小さな鳥取”の見どころをコンテンツごとにご紹介します!

昨年の「TOTTORI craft」展の様子

 

◎「TOTTORI craft」展

鳥取は、民藝運動家の吉田璋也によって民藝の思想が実践された土地。現在も 「用の美」の精神と伝統の技術を学びながら、今の時代にあったものづくりに向かう姿勢が根づいています。「TOTTORI craft」展には、そんな文化的環境をうかがわせる品々が多数並びます。

1000年以上続く因州和紙の伝統を受け継ぎながら、現代の暮らしに生きる和紙づくりを行う「大因州製紙協業組合」の和紙。

鳥取民藝の父と呼ばれた吉田璋也が、中国の青龍刀から着想してデザインしたという独特な形のデザインナイフ。

鳥取にまつわるモチーフが描かれた「かまわぬ」の鳥取てぬぐい。

 

焼き物好きや民藝好きにはおなじみの、牧谷窯、山根窯、延興寺窯、因州 中井窯、岩井窯の器など。

 

◎「CO-TORI食堂」

3月9日(土)と10日(日)の2日間のみオープンする「CO-TORI食堂」には、鳥取県産の食材・名産品を詰め込んだ定食メニューが登場。さらに、昨年の開催時には即完売した鳥取の人気ベーカリー「タルマーリー」と「コウボパン 小さじいち」のパンが今年も販売されます! 定食メニューとパンはいずれも数に限りがあるので、必ず食べたい!という人は早めに会場へ!

●朝ごはんセット(11:0012:00
……大山乳業の白バラヨーグルト・小さじいちの全粒粉パン・白バラ牛乳を使ったミルクスープ・ドリンク/各1,000円(税抜)限定15セット

●昼ごはんセット(12:0014:00)
……れんげ米おにぎり2種・CO-TORIオリジナルもさえび汁・小玉すいかのお漬物・ドリンク/各1,200円(税抜)限定20セット
※それぞれの詳細はCO-TORIウェブサイトで。

「タルマーリー」のパン。

 

「コウボパン 小さじいち」のパン。

 

◎「CO-TORI酒場」

同じく、3月9日(土)、10日(日)の2日間限定で登場する、鳥取ならではのお酒と肴を楽しめる「CO-TORI酒場」では、「山根酒造場」「太田酒造場」「広岡農場」など、鳥取を代表する酒蔵・農場による特別メニューが登場します。「山根酒造場セット」「太田酒造場セット」「広岡農場セット」「タルマーリーセット」の4種類があり、どれにするか悩ましいところ!

各セット 1,000(税抜)、それぞれ限定20セット! お酒は一杯500(税抜)。個性豊かなお酒を味わい、食材に触れ、鳥取の自然と風土に酔いしれてみませんか?

昨年のCO-TORI酒場の様子。

「タルマーリー」のクラフトビール。

 

◎「CO-TORIカフェ」

“小さな鳥取”は、メイン会場を飛び出して、中目黒のあちらこちらに「CO-TORIカフェ」として出没します! 会期中、参加するカフェやレストランでは鳥取県の名産品のひとつ「大山乳業」の白バラ牛乳を使った限定メニューが登場。それぞれのお店の個性を生かしたメニューで鳥取の素材を堪能できます。

●「CO-TORIカフェ」参加カフェレストランとメニュー
工藝 器と道具 SML:白バラ牛乳、白バラコーヒー牛乳
PAVILION:白バラプリン
cafe REDBOOK :白バラ牛乳のチャイ、白バラ牛乳のラッシー
stove:白バラ牛乳のチーズクリームスープ
TAVERN Corner:白バラミルクパン、白バラ牛乳のクラムチャウダー、白バラ牛乳のババロア

大山乳業の白バラ牛乳。

 

人気イベント「CO-TORI」を毎年楽しみにしている人も、まだ行ったことがない人も、会場に足を運んで鳥取の魅力に触れてみませんか?

“セルフビルドって何?”を考えるイベント「セルフビルドにまつわる連続トーク」第2 回(2月20日)、第3回(2月27日)開催@神戸・KIITO

 

デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)では、現在“セルフビルド”について考えるイベント「セルフビルドにまつわる連続トーク」を開催しています。

旧神戸生糸検査所だったKIITOは、昭和初期に建てられた歴史ある建物。KIITOとしてオープンするまでの間に、幾度かの用途変更や改修工事が行われてきたため、その過程で取り残された余白のような空間が生まれています。KIITOではそれらの余白空間に自分たちで手を加え、より使いやすくすることを目指す「セルフ・ビルド・ワークショップ」が度々開催されてきました。

今回のイベントは、「セルフビルド≒自分でつくる」にまつわるゲストを招き、「そもそもセルフビルドってどういうこと?」という素朴な疑問への答え探しをしてみようというもの。現在参加申し込み受け付け中のトーク2、トーク3の概要をご紹介します。


220日(水)トーク
2『作る人に必要な「支持体としての空間」とは?』
ゲスト講師:BASEMENT KYOTOプロジェクトチーム(福元成武さん、矢津吉隆さん、榊原充大さん、髙才ゆきさん)

トーク2の講師は、アーティストが自らの制作スタイルに合わせて自由に改修することのできる「支持体としての空間」を提供するための住宅兼制作スタジオの賃貸プロジェクトBASEMENT KYOTO

彼らの試みと最新事例を通して、「セルフビルドする人→何かを自分で作ろうとする人→アーティストとするなら、アーティストがどのような制作と生活の場を整えているか」を知ることで、セルフビルドのおもしろさや良い実践の仕方に通じる、何かしらの発見がありそうです。

 

227日(水)トーク3本が広げる「セルフビルド」の世界』
ゲスト講師:堀部篤史さん 誠光社店主

トーク3の講師は、誠光社店主の堀部篤史さん。何かを知りたい時、絶好のガイド役を務めてくれるのはやはり本屋さんではないでしょうか。知りたいことを深めるのはもちろん、思ってもみなかった出会いをもたらしてくれます。自身でも、既存のシステムに頼らない本屋作りを実践する堀部篤史さんが、「セルフビルド」をテーマに選書。それらを題材にブックトークを行います。
トークイベント終了後は、KIITOライブラリにて選書本を開架し、そのリストの配布も予定しているとか。まずは、身近な本からセルフビルドに触れてみても!

各回ジャンルの異なるゲストによって違うアングルから語られるセルフビルドトーク。このトークイベントを手始めに「セルフビルド≒自分でつくる」ことと向き合ってみませんか?

生活の場を考察し、思考を巡らせる展覧会『逡巡のための風景』2月19日(火)〜3月31日(日)@京都芸術センター

山山アートセンターをつくる photo by Tomomi KITAMI

京都芸術センターは、関西圏外を拠点に活動する若手キュレーターが京都のローカルな問題と出会うことで新たな視点でキュレーションを実践するプログラム「KAC Curatorial Research Program」を展開中。
今年度はゲスト・キュレーターとして東京都墨田区を拠点に活動する青木彬さんを招き、約1年間のリサーチを基とした展覧会KAC Curatorial Research Program vol.01『逡巡のための風景』」を、219() 331()に開催します。


青木 彬(あおき・あきら) 1989年東京都生まれ。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。プロジェクトスクール@3331第一期修了。これまでに様々なアートプロジェクトの企画・運営に携わる。近年の主な企画に、『中島晴矢個展 麻布逍遥』(SNOW Contemporary、東京、2017)、『根をもつことと翼をもつこと』(天王洲アイル、東京、2017)などがある。


「『逡巡のための風景』」は、私たちが生きていく中で困難な状況に出会ったとき、異なる考えや価値観の中に揺らぎ、戸惑いながらもじっくりと自分の言葉を探ってみるための場所です」という青木さん。

今は、あらゆる状況の中で確固たる答えを得ることがとても難しいように感じられる時代。そんな中で、青木さんは社会における矛盾や不確かさを前向きに受け入れ、思考を続けることの方法として、『逡巡のための風景』を企画したそう。
展覧会に向けての京都でのリサーチでは、「生きる術としてのアート」というテーマを掲げ、アーティストとその周辺から続く「生活」の場を丁寧に観察し、対話を重ねることで展覧会の構想を深めていったのだとか。

今回の企画展は、下記3組のアーティストの活動にスポットを当てて展開されています。

自身が直面した制度への違和感や閉塞感を周囲の人々を巻き込みながら対話によって越境することを試みるイシワタマリさん。

イシワタマリ「いろいろやってみる部のまち歩き」2018 photo by Utaco MIZUTA

40年前に無住集落となった村を舞台に現代の暮らし方を考察する大見新村プロジェクト

大見新村での活動のようす

農業、医療、福祉など様々な領域へのフィールドワークを通して人が生きることの根源を問う八幡亜樹さん。

八幡亜樹 新作《 △ 》 より 考古資料提供:石川県埋蔵文化財センター

「食べる、住む、労わるといった暮らしの中の出来事と接続したこれらの活動は、私たちの日常にはアートと共鳴する臨界面があることを教えてくれるでしょう。 きっとそこには不確かさの中に立ち止まれる「逡巡のための風景」が立ち上がるはずです」(青木さん)。

本展特別企画として、京都市上賀茂を拠点に、これまでの障害福祉の枠を超えて一市民として既存の仕事観や芸術観に疑問符を投げかけながらさまざまな活動を展開するNPO法人スウィングを招き、京都芸術センターに“ただあることを認め合う”スウィングの日常に繋がる、Swing観光案内所「他人ごと面してんじゃねーよ」を設置。

また、同じく特別企画の「とまどいのラジオ」では、「逡巡」をテーマにゲストを招いて話し合ったトーク音源を音楽共有サービスSoundCloudで配信しています。

山山アートセンターをつくる photo by Kei MARUYAMA

そのほか、223日(土)には、予約せずに無料で参加できるギャラリーツアーやオープニングパーティーの開催が予定されるなど、展覧会関連イベントも充実しています。
若手キュレーターによる注目の企画展。青木さんの言葉にあった“日常とアートが共鳴する臨界面”への気づきを探しに、展覧会「逡巡のための風景」に足を運んでみませんか?

美術作家・関川航平さんのワークショップ「人が人を見る」@青森・ACAC/2月9日(土)、10日(日)開催!

《強く移動する》2017/パフォーマンス、撮影:市川勝弘、画像提供:スパイラル/株式会社ワコールアートセンター

『雛形』で短編小説コラム「目の泳ぎ」を連載中の美術作家、関川航平さん。パフォーマンス、インスタレーション、イラストレーションなど、さまざまな表現方法で無意識の思考や目に見えない感覚を探るような作品を生み出しています。
近年は言葉を題材にした作品も多く、「目の泳ぎ」では、散文詩のような言葉の連なりが時間軸や思考と重なって行き来する、独特の世界を繰り広げています。(毎号変わるタイトルの絵とデザインも関川さん作!)

目の泳ぎ vol.1
目の泳ぎ vol.2
目の泳ぎ vol.3
目の泳ぎ vol.4
目の泳ぎ vol.5


自身の作品制作に加え、全国各地でワークショップ(以下、WS)を行っている関川さんにとって初となる青森で開催する今回は、「人が人を見る」と題し、“見る/聞く”をじっくり考える2日間連続講義のWSです。

“人が話をしたり聞いたりするとき、
目に映るものの前に、人と人の間にはどんな考えや感覚が浮かんで見えているのでしょうか。
見ること、聞くこと。または見られること、聞かれること。
パフォーマンスを一つの表現手段として活動している関川さんと一緒に
いろんな疑問を投げかけながら、見る/聞くといった行動をじっくり考えてみます。
2日間を通して、新たな見方がみつかるかもしれません。”
(以上、国際芸術センター青森、ホームページより引用)

《あの(独奏)》2018/パフォーマンス、撮影:福永一夫

会場のACAC(青森公立大学 国際芸術センター青森)は、建築家の安藤忠雄氏が設計を手掛けた青森市郊外の森の中にある空間。国内外のアーティストを招き、アーティスト・イン・レジデンスから生まれた作品の展示・発表、アーティスト自身や専門家によるセミナーやシンポジウム、今回のようなWSなど、さまざまな形で芸術に触れられるプログラムが行われています。

2月前半の青森市は、おそらく積雪で一面が雪景色! WS参加希望の方は事前の申し込みと防寒対策をくれぐれもお忘れなく!

WS参加申し込み、お問い合わせはこちらから。
※申し込み締め切りは2019年2月5日(火)まで。

福岡暮らしのリアルな声を聴く。「福岡は本当に住みやすいのか会議」1月30日(水)開催!@東京・CINRA

ここ数年、“住みやすい街・住みたい街”というイメージが定着しつつある福岡県。実際に住みやすさを裏付けるデータを目にする機会は多く、例えば、福岡市の人口増加率は政令指定都市の中で断トツの伸び率!(平成27年国税調査より)
とはいえ、何がそれほどまでに「住みやすい」のか——。実際に福岡へ移り住んだ人たちが体感している街の雰囲気や生活環境は、数値データだけではなかなか見えてきません。

画像提供:福岡市

1月30日(水)にCINRA(東京・渋谷)で行われる「福岡は本当に住みやすいのか会議」は、そんな福岡のリアルな住み心地を赤裸々に語り合うトークイベントです。

主催・企画しているのは福岡市の移住・転職応援プロジェクト、福岡クリエイティブキャンプ運営事務局FCC)。同プロジェクトは主に首都圏で活躍しているIT・デジタルコンテンツ等の開発経験者(クリエイティブ人材)を対象に、さまざまな形で福岡市内の企業へのU・Iターン支援を行っています。

家入一真(いえいり・かずま)/株式会社CAMPFIRE 代表取締役社長 。1978 年、福岡県出身。「ロリポップ」「minne」など個人向けサービスを運営する株式会社paperboy&co.(現GMO ペパボ)を福岡で創業、2008 年にJASDAQ 市場最年少で上場。退任後、2011 年クラウドファンディング「CAMPFIRE」を運営する株式会社CAMPFIRE を創業、代表取締役社長に就任。他にもBASE 株式会社の共同創業取締役、エンジェル投資家として60 社を超えるスタートアップへの投資・支援を行う。

今回のトークイベントには、福岡県出身の起業家、株式会社CAMPFIRE代表取締役社長の家入一真さんがゲストスピーカーとして登壇。また、同プロジェクトの一環として昨年実施された「お試し福岡リモートワーク生活」で、3週間にわたり福岡に滞在し、仕事や生活を体験した青柳佑弥さん(株式会社ワントゥーテン)、飯寄雄麻さん(フリーランス)、田汲洋さん(株式会社インフォバーン)、たけべともこさん(株式会社CAMPFIRE)、Casey Yoneyamaさん(Wieden+Kennedy Tokyo)、光永智子さん(株式会社CINRA)の6 名も登壇。それぞれが福岡で過ごした時間や体験を元に、「福岡は本当に住みやすいのか?」をテーマにディスカッションを繰り広げます。

「お試し福岡リモートワーク生活」福岡在住経験者の皆さん。左から、Casey Yoneyamaさん、田汲洋さん、飯寄雄麻さん、青柳佑弥さん、光永智子さん、たけべともこさん。

さまざまな職種、働き方と共に見えてくる福岡の住みやすさや、移住のリアルな部分が浮き彫りになりそうなイベント。トーク後には家入さんや登壇者の皆さんとの交流会も予定されています。福岡への移住に興味のある方は、この機会に情報収集をしてみてはいかがでしょうか?

薬草を身近に感じるマーケット&講演会「薬草をおいしく食べる日 3」/1月19日(土)・20日(日)@奈良県立図書情報館


薬草は古くから暮らしの中に溶け込み、体調を整えてくれた頼れる自然の恵。現代でも、ちょっとした薬草の知識と取り入れるきっかけさえあれば、日々の健康や美容の味方になってくれそうです。

119日(土)、20日(日)の2日間に渡り、奈良県立図書情報館で開催される「薬草をおいしく食べる日3」は、地元奈良で生産されてきた薬草“大和当帰(やまととうき)”の生産者や加工業者など17組が出店し、薬草を使ったフードやスイーツなどを販売。また、薬草についてのパネル展示、ワークショップ、講演会も行われるので、マーケット気分で気軽に楽しみながら薬草についての基礎知識を学べるイベントです。

ちなみに、大和当帰はセリ科の多年草。当帰は奈良県を主として日本各地の菜園で栽培されていて、古くから大和地方に自生していた野生の当帰が大和当帰と呼ばれるようになりました。当帰の根は、補血、強壮、鎮痛、鎮静効果があると言われていて、婦人薬、冷え症用薬、保健強壮薬、精神神経用薬、尿路疾患用薬等の処方に配合されているそう。

最近は、セロリのような香りがする葉の部分=大和当帰葉(やまととうきば)が料理に活用されるようになり、天ぷら、お茶、調味料などに用途が広がっています。そうした流れを受けて、今回のイベントでは大和当帰葉の活用法を幅広く紹介。「まなぶ・あじわう・かう」をキーワードに、薬草を新しい形で暮らしに取り込む方法が提案されます。

《あじわう・かう》
地元奈良の飲食店が大和当帰葉をさまざまなアイデアで調理した自慢のメニューを引っ提げて出店。大和当帰葉を練り込んだパン、ココナッツカレー、ラテ……など、バラエティに富んだ内容です! また、大和当帰葉を使ったハーブソルトをはじめとした香りを楽しむボディケア用品も販売されるので、体の内と外、両面から薬草の効果を実感できそうです。

◎出店者
はとむぎの杜無添加天然酵母はとむぎパン、奈良県産有機はとむぎ茶
小さなパン屋さんMOMO大和当帰葉&米粉クッキー、大和当帰葉のパウンドケーキ&バケット
グッドモーニング坊城大和当帰葉のベーコンエピ、デンマークに住んでいた店主が作るデンマークのスモークブローガムルデンスク
吉田養真堂生姜粉末を使った貼付材「ホットパッチ」
ポニーの里ファーム大和当帰葉を使ったハーブソルト、キハダの木工製品
POWER OF FOOD大和当帰葉のコッペパンサンド、おにぎり、スープ
Beans&Cafe Caudaコーヒー
そにのわ(一般社団法人曽爾村農林業公社)薬草・米・野菜、かやの実炒りの実演&販売
大和ハーブ協会大和当帰葉を使ったラテ、薬膳中華粥
RAHOTSU大和当帰葉ココナッツカレー
なら橘プロジェクト推進協議会大和橘の「橘こしょう」
旬薬ZENみんカフェ小豆と大和当帰葉の玄米粥、大和当帰葉クッキー、

《まなぶ/ワークショップ》
大和当帰葉を使った蒸留水づくりや、そのほかの薬草を使った七味づくり、にほひ袋づくりなどを体験できます。基本的な作り方を学び、暮らしに清々しい薬草の香りを取り入れてみては?

◎出店者
そにのわ大和当帰葉、かや、ひのきの蒸留水づくり
Cocoran…大和の香り植物の美容ローションづくり物販
・佐伯美和(薬草画家)薬草を描く絵葉書づくり
ポニーの里ファーム七味づくり
POWER OF FOODにほひ袋づくり(薬王製薬提供)


《まなぶ/展示》

生薬見本の展示や薬用植物に関するミニ講座などを開催。薬草をもっと身近に感じられるきっかけになりそうです。

◎出店者
漢方のメッカ推進プロジェクト漢方のPR
奈良県薬事研究センター生薬見本の展示、薬用植物に関するミニ講座
美吉野製薬株式会社ドリンク剤(大和トウキドリンク※仮称、30ml)のモニタリング

加えて、初日の119日(土)には、講演会「生薬が育む健康的な日常」を開催。薬学博士で京都大学大学院薬学研究科准教授の伊藤美千穂さんと、薬学博士で三星製薬株式会開発部長の嶋田康男産が登壇。生薬の効果や食卓でのおいしい取り入れ方をわかりやすく紹介してくれます。ご希望の方は事前予約が必要なのでお早めに!

講演会「生薬が育む健康的な日常」
日時:2019119日(土)14:0016:00(開場13:00
開催場所:奈良県立図書情報館1F交流ホール
申し込み方法:下記、INFORMATION内参照

薬草は、古人が私たちに伝え残してくれた信頼できる健康食材でもあります。健康に美容に取り入れない手はありません!  このイベントをきっかけに、薬草のある暮らしを始めてみませんか?

金沢民景フェア「金沢の路上で見つけた◯◯」開催中!〜2月17日(日)@東京・NADiff a/p/a/r/t

石川県金沢市の住民が作り出した生活風景を収集し、本にまとめる活動を行っている
金沢民景のフェア「金沢の路上で見つけた◯◯」が、東京・恵比寿のNADiff a/p/a/r/tで開催中です。


金沢民景
が収集してきた民景の数々は、1100円のミニ本『金沢民景』にまとめられています。町を歩き、写真を撮り、ときには住民にインタビューをしながら町の記録を集め、これまでに13号を刊行。各号ともに「金沢の路上で見つけた◯◯」というタイトルがつけられ、その〇〇は「腰壁」「バス待合所」「たぬき」……など、思いがけない切り口で金沢の暮らしの中に潜む小さな風景が切り取られています。

《全13号タイトル》
1号/金沢の路上で見つけた 門柱
2号/金沢の路上で見つけた バーティカル屋根
3号/金沢の路上で見つけた 私有橋
4号/金沢の路上で見つけた たぬき
5号/金沢の路上で見つけた バルコニー
6号/金沢の路上で見つけた 石臼
7号/金沢の路上で見つけた アプローチ階段
8号/金沢の路上で見つけた キャノピー
9号/金沢の路上で見つけた 腰壁
10号/金沢の路上で見つけた 小屋根
11号/金沢の路上で見つけた 妻壁
12号/金沢の路上で見つけた 風除室
13号/金沢の路上で見つけた バス待合所

価格:1冊100円 判型・頁数:A6両面カラー、16P 製本:中綴じミシン製本


ミニ本ながらも、住民のエピソードや収集の着眼点がとてもユニークで読み応えたっぷり。金沢の町の魅力や生活のなかでの知恵と遊び心が紹介されています。

今回のフェアでは、その『金沢民景』最新号を発売予定! さらに、『金沢民景』の販売だけではなく、「金沢の路上で見つけた◯◯」という興味をそそる名目で集めた品々の展示販売も行われるとか! そのほかにも、金沢民景オリジナルのステッカーやポストカード、路上観察(「石臼鑑賞マニュアル(冊子)」などをキーワードに選書した書籍も販売。

会期中の29日(土)には、金沢で定期的に開催している「金沢民景 活動報告会」をフェア会場内で開催。金沢民景の活動報告、本に載せられなかった話、掲載した物件の後日談、映像で見た方がおもしろい物件の動画上映などが予定されています。

◎金沢民景活動報告会
日時:2019年2月9日(土) 15:00〜16:00
会場:NADiff a/p/a/r/t 店内
定員:20名
参加費:無料

金沢のニッチな魅力が発見できる金沢民景フェア。ぜひ足を運んでお気に入りの風景を見つけてみませんか?

写真展「ハイレゾ」加瀬健太郎・沼田学・南阿沙美/12月22日(土)まで開催中!@東京・スタジオ35分

写真家の加瀬健太郎さん、沼田学さん、南阿沙美さんによる3人展「ハイレゾ」が、東京・新井薬師前のギャラリー「スタジオ35分」で12月22日(土)まで開催中です。

それぞれ写真のスタイル・姿勢・視点は違うものの、ユーモアのある作品制作という点で共通している3人。写真でしか伝わらない絶妙なニュアンスを含む作品が一堂に会したとき、どんな化学反応が起きるのか?

展示期間中の毎土曜日19:00からは、ライブスライドショー&餅つきが行われます!(要予約、参加費1,000円)。沼田学さんの会はすでに終了してしまいましたが、今週末の12月15日は加瀬健太郎さん、12月22日は南阿沙美さんが担当。写真家本人から直接作品のエピソードや裏話が聞けるかもしれません! お近くの方はぜひ訪れてみてください!

《参加作家》

加瀬健太郎(かせ・けんたろう)

写真家。1974年大阪生まれ。東京の写真スタジオで勤務の後、イギリスに留学。London College of Communicationで学ぶ。現在は、東京を拠点にフリーランスのカメラマンとして本や雑誌等で活躍中。著書『スンギ少年のダイエット日記』『お父さん、だいじょうぶ?日記』(リトルモア)、『イギリス:元気にジャンプ!ブルーベル(世界のともだち)』(偕成社)、『撮らなくてもよかったのに写真』(テルメブックス)。
www.kasekentaro.com


沼田 学(ぬまた・まなぶ)

写真家&餅つきユニット「もちはもちや」主宰北海道出身、東京在住。大学卒業後倉庫会社でサラリーマン生活をしながら写真を発表し続けていたが調子に乗って会社を辞めてしまい生活が一転。アンダーグラウンドな世界をとくに深く考えず永らくぷらぷらしていたらここに呼ばれました。雑誌などでお仕事しております。作品集「築地魚河岸ブルース」東京キララ社、「CRP CUBA HAVANA 2015」CRP。個展としては「界面をなぞる」(全員白眼のポートレート)「指名あり」(歌舞伎町ホストの集合写真)など。
www.numatamanabu.com


南 阿沙美(みなみ・あさみ)

札幌市生まれ、東京都在住。2014年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。代表作は「MATSUOKA!」「親子写真入門」「sheHerHers」等。2016年写真と短歌の個展「オートマチック乙女ちゃん」開催。2017年は札幌国際芸術祭に参加、写真のインスタレーション「ハトに餌をやらないでください」を発表。
www.minamiasami.com

藁細工のぬくもりに触れる。「藁の道」開催中〜12月24日(月・祝)@かまわぬ浅草店

おいしいお米の副産物、藁(わら)にスポットを当てた企画展「藁の道」が、手ぬぐい専門店・かまわぬ浅草店 2F “piece”で現在開催中です。

古代に始まった日本の稲作文化は、主食となる米づくりの技術の発展とともに、丈夫さとしなやかさを併せ持つ天然素材・藁の実用性を見出し、縄をなう、ムシロを編む、食料を包む……など、身近な生活道具として活用してきました。

地域性を色濃く映しながら脈々と受け継がれてきた藁細工は、実用性もさることながら、手仕事の技術、美しいデザインも目を見張るものがあります。ところが、時代の移り変わりとともに便利な工業製品が次々と生まれ、こうした昔ながらの藁細工は今、急速に姿を消し、技術の伝承がとても困難なものになっています。

本展では、藁細工の研究と普及活動を行う「藁結の会」の尾澤千鶴子さんが収集した美しい藁製の民具や道具のコレクション展示をはじめ、現役の藁細工職人らによる小物の販売やワークショップなど、さまざまな角度から藁文化に触れることができます。その汎用性の高さ、デザインのバリエーションに驚くこと請け合いです!

今週末の12月15日(土)と16日(日)には、岐阜・飛騨白川郷の藁文化を記した映像の上映と、気軽に参加できるワークショップも行われます。

◎12/15 (土)わらの上映会と宮崎先生のお話会

藁研究の第一人者、千葉大学名誉教授の宮崎清さんによる藁にまつわるお話と、民族文化映像研究所アーカイブに残る藁文化を記録した作品の上映。

上映作品:「稲わらの恵み 飛騨国白川郷」(1997年 56分)
時間:18:00〜20:00(開場17:30)
参加費:2,500円+
定員:25名(要予約)※ドリンク付き
お話:千葉大学名誉教授、藁の文化研究会主宰 宮崎清さん

 

12/15(土)わら筆づくりワークショップ

藁の“みご”の部分を使い、藁筆を作ります。今年の年賀状づくりにも使えそう!

時間:①11:00〜12:30 ②14:00〜15:30
講師:藁結の会(尾澤千鶴子さん・御厨真澄さん)
参加費:1,800円+税(材料費込み)
定員:8名(要予約)


◎12/16
(日)みご箒づくりワークショップ

手のひらサイズの小さな藁箒づくりに挑戦! デスクまわりや細かい所のお掃除にも便利です。

時間:①11:00〜12:30 ②14:00〜15:30
講師:藁結の会(尾澤千鶴子さん・御厨真澄さん)
参加費:1,800円+税(材料費込み)
定員:8名(要予約)

それぞれの催しやワークショップへの参加は、かまわぬ浅草店の店頭、または、お電話(03-6231-6466)で事前にご予約を。

寒さが厳しい今の季節こそ、藁のぬくもりが実感できるはず。日本の暮らしを支えてきた藁の存在を身近に感じてみませんか?

『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』刊行記念サイン会 12月13日(木)19:00〜@代官山 蔦屋書店

パリとバルセロナを拠点に活動しているフランスのアーティスト、フィリップ・ワイズベッカーさん。やさしいタッチの鉛筆画が特徴的で、2000年の日本初個展以来、日本での活動も多く、広告や出版、セレクトショップとのコラボレーションなど、幅広く活躍しています。

そんなワイズベッカーさんが、日本各地12カ所に足を運び、干支にまつわる郷土玩具のつくり手を訪ね、その様子をデッサン、エッセイ、写真で綴った探訪記『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』青幻舎刊 A6変型、248頁、本体2,000円+税)が、11月23日に発売されました。

この刊行を記念して、明日1213日(木)の19時から、代官山 蔦屋書店(東京都渋谷区)でワイズベッカーさんによるサイン会が行われます!

Philippe Weisbeckerフィリップ・ワイズベッカー)

大工道具の作品集『HAND TOOLS』や、これまでの活動の集大成となる『フィリップ・ワイズベッカー作品集Philippe Weisbecker Works in progress』など多数出版。中川政七商店からは、『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』収録のデッサンを配して伝統的な手法で制作されたコラボ商品も発売。

 

本書は、月刊誌『芸術新潮』(新潮社)と中川政七商店のウェブメディア『さんち~工芸と探訪~』での連載を元に加筆、再編集したもの。巻末には未公開の本人直筆の取材ノートが収録されている。

日本に伝わる伝統的な郷土玩具は、動物や信仰に関連があるものをモデルにしていることが多く、どこかとぼけたような表情や、絶妙なデフォルメの加減に思わず頬がゆるみます。一時は手に取る人が少なくなった郷土玩具ですが、その愛らしさに再び注目が集まり、今では若い世代の熱心な蒐集家も。そして、その魅力は世界で活躍するアーティストであるワイズベッカーさんの心にも響いたようです。

【ワイズベッカーさんが訪れた郷土玩具の制作地】
子 京都/伏見人形の唐辛子ねずみ
牛 福島/会津張り子の赤べこ
寅 東京/ずぼんぼのとら
卯 石川/金沢からくり玩具のもちつき兎
辰 岡山/竹工芸の辰
巳 栃木/きびがら細工のヘビ
午 大分/きじ車の馬
未 宮城/仙台張り子の羊
申 熊本/木の葉猿
酉 宮城/木工創作玩具の酉
戌 福岡/赤坂土人形の戌
亥 奈良/一刀彫りの亥

ワイズベッカーさんが直接作り手に会い、制作の様子を間近で見て、感じた日本の郷土玩具の魅力を綴った一冊。独特のタッチで描かれたかわいいおもちゃ絵は見ていて飽きません。

今回のサイン会は、代官山 蔦屋書店で『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』(2,160円/税込)もしくは、特装版『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』(54,000円/税込)購入すると参加できます(予約不要)。

※特装版『フィリップ・ワイズベッカーの郷土玩具十二支めぐり』……ピカソやマティスが作品を生み出してきたプレス機が今なお動く、パリの伝説的な工房イデムで製作。原画をもとに特装版のリトグラフ用に配色を施した十二支(12種類)各エディションナンバー、サイン入り限定各5冊(定価:50,000円)。詳細は代官山 蔦屋書店店頭でお問い合わせください。

ワイズベッカーさんご本人に会える貴重なこの機会をお見逃しなく!

「奥能登国際芸術祭2017」で生まれたキャバレーでジャズナイト。12 月8日(土)開催!@石川県珠洲市

能登半島の先端にある石川県・珠洲市で昨年開催された「奥能登国際芸術祭2017」。周囲を日本海に囲まれたのどかな農山漁村を舞台に、11の国と地域から参加した39組のアーティストが集まり、珠洲という土地、そこに根づく生活、暮らす人々の魅力を映し出す作品をつくりあげました。

この芸術祭をきっかけに誕生した注目のスポットが、「さいはての『キャバレー準備中』」。

かつて珠洲市と各地を結んだ船の待合所だった建物は、様々な人の手に渡った末、海辺にポツンと残されたさびしげなスペースでした。それが、「奥能登国際芸術祭2017」に参加した食をテーマに活動する現代美術アーティストのEAT&ART TAROさんの作品として、「さいはての『キャバレー準備中』」として生まれ変わりました。

19世紀パリで芸術家たちのサロンとして賑わった“キャバレー”。あらゆる文化が交差する自由な精神を持ち、且つ、誰もが〈居場所〉にしたくなるような空間を目指してつくられた「さいはての『キャバレー準備中』」は、芸術祭閉幕後もその思いを宿したまま残されていました。それがついにこの12月、再び動き出します!

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※怪我のため出演できなくなったピアニストの山下洋輔さんに代わり、ピアニストの佐藤允彦さんが出演。

12月8日(土)、「さいはての『ジャズナイト』」と題して行われるステージを盛り上げてくれるのは、国内外のジャズフェスティバルに出演するピアニストの佐藤允彦さん。「奥能登国際芸術祭2017」の総合ディレクター・北川フラムさんによるディレクションのもと、美しいサウンドとともに楽しめる食事やお酒も用意されているとか(※要ディナーチケット)。

佐藤允彦(さとう・まさひこ)

1941年東京生まれ。慶応義塾大学卒業後、米国バークリー音楽院に留学、作・編曲を学ぶ。帰国後は数多くのアルバム制作に携わり、国際的にも高い評価を得ている。また、ベルリン、ドナウエッシンゲン、メールス、モントルーなどのジャズ・フェスティバルへも出演し、国内に止まらない広範な活動は常に注目を集めている。 1997年に自己のプロデュース・レーベル〈BAJ Records〉を創設。

http://www.mmjp.or.jp/m_satoh/

再び看板にあかりを灯したキャバレーで、冬の寒ささえ心地良く感じられそうなジャズナイトを楽しんでみませんか。

鎌倉でおいしい魚ざんまい! 「阿久根と鎌倉」FISH WEEK開催中!〜11月24日(土)@鎌倉

神奈川県鎌倉市を拠点に、さまざまな地域と交流を行うインターローカルプロジェクト「◯◯と鎌倉」。地域が抱える課題の解決や、関係性づくりを目的に、パートナーとなる地域と鎌倉を横断しながら、人、資源、文化をつなぎ、商品開発やフリーペーパーの発行、交流型イベントなどを開催しています。

その一環として2017年に始まったのが、鹿児島県阿久根(あくね)市とタッグを組んだ「阿久根と鎌倉」です。

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鹿児島県の北西部に位置する阿久根市は、日本で捕れる魚種の約半数が水揚げされるほど、良質な漁場を持つことで知られる街。しかしながら、近年は地域の人口減少や少子高齢化などにより、昔から街を支えてきた漁業・水産業、さらには鮮魚店までもが深刻な後継者不足という問題を抱えています。

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「阿久根と鎌倉」は、そんな阿久根で魚の仕事に携わる人を一人でも増やすべくスタートしたプロジェクト。そのメインとなる事業が、阿久根の魚を鎌倉で販売する移動式鮮魚店のオープンです。現在、2019年の開業に向けて、定期的にイベントやワークショップなどを行いながら準備を進めています。

今週11月19日(月)から11月24日(土)まで開催中の『「阿久根と鎌倉」FISH WEEK』は、昨年好評を博した鎌倉各所で阿久根のおいしい魚を買って、味わって楽しめるイベントの第二弾!

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2017年に行われた「鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ3日間」の様子。

2017年に行われた「鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ3日間」の様子。


◎うみまち食堂「阿久根と鎌倉」

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鎌倉・御成町で今年4月にオープンした「まちの社員食堂」では、阿久根の魚を使った定食が登場。朝・昼・夜と異なるメニューが楽しめるそう。夜は阿久根の焼酎も味わえます。

日時:11月19日(月)〜24日(土)
時間:朝8:00〜9:00、昼11:30〜14:00、夜18:30〜21:30
場所:まちの社員食堂(神奈川県鎌倉市御成町11-12)
・19日(月)〜22日(木)は、鎌倉で働く人のみ対象
・23日(金・祝)、24日(土)は、どなたでもご来店いただけます。

◎移動式!「阿久根鮮魚店」

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移動式の「阿久根鮮魚店」もプレオープン! 阿久根から毎日空輸で届く旬の魚を販売。関東ではなかなか買えない珍しい魚に出会えるかもしれません! 日によって出店場所が異なるので、お出かけ前にご確認を。

日時:11月19日(月)〜24日(土)
時間:各日13:00〜18:00(予定)
場所:今泉台町内会館前(19日、21日、24日)、由比ガ浜通り「笹屋」駐車場(20日、22日、23日)

◎「魚で地域おこし会議」※要予約

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さらに、イベント期間中の11月23日(金・祝)には、「魚で地域おこし会議」と題し、さまざまな形で魚の仕事に携わる3人のゲストを招いたトークイベントが行われます(※要事前申し込み)。ゲストはいずれも従来の枠組みにとらわれず、新しいアプローチで魚の仕事の魅力を伝えるキーマンたち。将来、魚に関わる仕事をしたい人、一次産業を通した地域の活性化に関心がある人は注目のプログラムです。

日時:11月23日(金・祝)
時間:17:30〜20:00(予定)
場所:まちの社員食堂(神奈川県鎌倉市御成町11-12)
ゲスト:下園正博さん(下園薩男商店常務)、長谷川琢也さん(フィッシャーマンジャパン事務局長)、堀田幸作さん(tasobi代表)
申し込み・詳細:https://sakanameeting.peatix.com/

そのほかにも、鎌倉各所の飲食店で阿久根の魚を使ったオリジナルメニューが登場予定。鎌倉で旬の魚を堪能しながら、ふたつの地域が取り組む新しい漁業・水産業のかたちに触れてみませんか。

エフスタイルの展示販売会「F/styleのスタイル」開催中!@山形・とんがりビル/KUGURU

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新潟を拠点にものづくりを行うエフスタイルの展示販売会が、山形のとんがりビルのギャラリー「KUGURU」にて開催中!

 

新潟だけにとどまらず、全国で生産者さんとともにアイテムを制作し、流通まで自分たちの手を動かし責任をもって関わるエフスタイル。地場産業や生産者との関係性からデザインの考え方まで一貫している彼女ならではの姿勢は、立ち上げから10年以上経った今でも変わらず、お客さんだけでなく、ものづくりに携わるたくさんの人たちに影響を与えてきました。

 

新潟にあるエフスタイルのショップ

新潟にあるエフスタイルのショップ

今回は、そんなエフスタイルが作る、日用品・衣料品・生活雑貨が一堂に並ぶ展示販売会!  これだけ多くのアイテムを見て、触れて、購入できるのは、とても貴重な機会です。大学時代を山形で過ごし、エフスタイルがはじまるきっかけになったこの土地へのふたりらしい愛情が感じられる空間になっています。

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また11月18日(日)にはスペシャルなトークイベントも行います! 新潟からエフスタイルのふたりを迎え、ゲストに彼女たちのデビュー作「Doggy Mat」の製造メーカー〈穂積繊維工業〉の穂積勇人さんと、山形県のデザイン振興を担う山形県工業技術センターの月本久美子さんを迎えたトークセッション。司会は、akaoniのアートディレクター・小板橋基希さん。地域を拠点にさまざまな土地で活動するみなさんの視点で、地場産業との関係性はもちろん、ものづくりに対するアプローチや、デザインについて、考えや思いを交わします。

 

エフスタイルが生み出す、あたたかく丈夫な哲学をまとったアイテムに出会える空間へぜひ訪れてみてください。

 

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F/style(エフスタイル)

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五十嵐恵美1978年、星野若菜1979年、新潟県生まれ。東北芸術工科大学・プロダクトデザイン科を卒業した2001年の春、新潟市内に「エフスタイル」を開設。近隣の地場産業と手を組み、企画から流通までを一貫して行う。主な商品に、山形・月山緞通のマットや、新潟の伝統工芸品シナ織りのバック、ゴムが入っていない靴下、亀田縞、銅製品等。全国各地で「F/style展を巡回。著書に『エフスタイルの仕事』(アノニマスタジオ)対談収録「サヨナラ、民芸。こんにちは、民藝。」(里文出版)

 

いわさきちひろ生誕100年「Life展」 作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝/11月3日(土・祝)〜2019年1月31日(木)開催@ちひろ美術館・東京

透明感とやさしさがあふれる画家・絵本作家のいわさきちひろ(1918〜1974年)の作品の数々。それらの多くには、あどけない表情の子どもがたくさん描かれています。いわさきちひろが生涯大切に描き続けたもの。それは日々の何気ない日常でした。

 

東京・練馬と長野・安曇野にある「ちひろ美術館」両館では、現在、いわさきちひろ生誕100年を記念して7組の作家たちとちひろの作品がコラボレーションする『Lifeを開催中。この東京での企画展の最後を飾るのが、アーティスト・長島有里枝さんによる「作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝」展です。

以前「雛形」では、長島さんが2016年に神戸で滞在制作した作品を発表した個展「縫うこと、着ること、語ること。」の際にお話を伺いました。

【インタビュー:写真家・長島有里枝 “女性”という役割について考え、表現することで社会とゆるやかにつながっていく】

 

チラシ表 (1)

 

長島有里枝 Her Projects‐memories of no one 2005年 (KPOキリンプラザ大阪での展示風景) ©Yurie Nagashima 撮影:木奥惠三

長島有里枝 Her Projects‐memories of no one 2005年 (KPOキリンプラザ大阪での展示風景) ©Yurie Nagashima 撮影:木奥惠三

 

家族にまつわる記憶や関係性を手がかりに、自身のライフヒストリーや社会の陰に隠れてきた女性の創造性に光をあてる作品を制作してきた、アーティストの長島有里枝さん。その視点は画家であり母であったいわさきちひろの作品と響きあうものがあります。「作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝」では、女性に課せられる規範と折り合いをつけながら表現を行うふたりの生き方が交差します。

 

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いわさきちひろ はだかんぼ『おふろでちゃぷちゃぷ』(童心社)より 1970年

 

長島有里枝 from the series 5 comes after 6 2014年 ©Yurie Nagashima / MAHO KUBOTA GALLERY

長島有里枝 from the series 5 comes after 6 2014年 ©Yurie Nagashima / MAHO KUBOTA GALLERY


◎長島有里枝さんからのメッセージ

「ちひろ美術館は懐かしい。ちひろさんの絵が好きだった祖母と遠い昔に訪れていたことは忘れていたけれど、わたしの世代で、ちひろさんの絵本を読まずにおおきくなった子どもはどれほどいるでしょうか。いわば、彼女の絵に見守られて成長したようなものです。そんな自分が、母として、作家として、いわさきちひろという人に想いを馳せ、共に展示をする日が来るなんて思いもしませんでした。きっと、うれしい化学反応が起こるはずです。

私は、ちひろさんが子どもを数多く描いたのは、ちひろさん自身が子どもの心を持っていたからではないか、と思うのです。彼女が描いた子どもの多くは、大人が求める姿ではありません。その目線はまるで、自分を見ているかのように対等です。

作家であり、母であり、女性である。そういう意味で私とちひろさんには共通点がある、ともいえますが、私が最も共感を覚えるのは作家としての彼女です。好きなことを続けるには、自分を信じるしかないから、人にも寛容になれるのかもしれない。ちひろさんのやわらかさがそのようなものだとしたら、ちひろさんが“絵を描くことを深く愛した人”だったことに注目すべきだと思うのです」

長島有里枝 Torn Blankey from the series 家庭について/about home 2015年 ©Yurie Nagashima/MAHO KUBOTA GALLERY

長島有里枝 Torn Blankey from the series 家庭について/about home 2015年 ©Yurie Nagashima/MAHO KUBOTA GALLERY

会期中の11月25日(日)には、長島さんが2名のキュレーターと今回の展示について語る鼎談イベントが行われます。

【イベント「作家で、母で つくる そだてる 長島有里枝」関連鼎談】
日時:2018年11月25日(日)15:00〜
場所:ちひろ美術館・東京(東京都練馬区下石神井4-7-2)
定員:50名(事前申し込み・先着順)
参加費:入館料のみ
講師:長島有里枝(アーティスト)、高橋朗(PGIギャラリーディレクター)、中村史子(愛知県美術館学芸員)
申し込み:「いわさきちひろ生誕100年」特設サイト内のイベント申し込みフォームよりお問い合わせください。https://100.chihiro.jp/events/1671

日常に向き合っているすべての人の心に語りかけてくれそうな企画展。ちひろ作品の新たな魅力に気づく機会にもなりそうです。

伝説の学び舎の志に触れながら、“学ぶ楽しさ”を知る。「海と日本PROJECT 鎌倉海のアカデミア2018」10月27日(土)、28日(日)開催@鎌倉

戦後の混沌とした中、戦火を逃れた鎌倉・材木座の光明寺に、寺小屋大学「鎌倉アカデミア」が誕生しました。民衆大学運動、地方の文化運動にも大きな影響を与えたものの、財政難などによりわずか4年ほどでピリオドを打ったことから、“幻の大学”とも呼ばれているとか。

今回開催される「海と日本PROJECT 鎌倉 海のアカデミア2018は、文学や映画、演劇界に多くの才能を排出した「鎌倉アカデミア」の志を受け継ぎ、鎌倉にゆかりのある多彩なクリエイターや海の専門家を迎え開校する2日間限定のイベント(学び舎)です。

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海とともに生きている、という想像力を育む”というテーマを掲げて行われる今回のイベントは、鎌倉 光明寺材木座海岸を会場に、大人も子どもも楽しめる20以上のコンテンツが用意されています。さまざまな学びと向き合うプログラムは「みらい科」「まなぶ科」「つくる科」「うみあそび科」という4つのカテゴリーに分かれているので、興味のあるキーワードから参加してみるのも良さそうです。

そんな多彩なコンテンツの中から、光明寺を舞台に行われる2つの注目プログラムをご紹介。

SDGsセッション~海のプラスチックゴミ問題にどう向き合う?~/1027日(土)

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累積で2億トン以上とも言われている海洋上に漂流するプラスチックゴミ。そもそも限りある化石資源から作られているプラスチックゴミが海に廃棄されることで、私たちの暮らしにどう影響しているのか? 誰にとっても、見過ごすことができない身近な問題です。持続可能な社会の実現に向けて自分たちができることを、みんなで考えていこうという試みです。

セッションでは、実際に海のプラスチックごみを再利用し、3Dプリンタなどを使ったものづくりのデモンストレーションが予定されているとか。プラスチックゴミを出さないにはどうすればいいのか? 出てしまったプラスチックゴミをどうするのか? 最先端のテクノロジーを使いながら、大人だけでなく、子どもも一緒に考えていくプログラムは、世代を超えて未来の環境づくりを考える良いきっかけになりそうです。

鎌倉アカデミア座談会~「楽しく」「愉快な」学びを考える~/1028日(日)

「鎌倉アカデミア」は、終戦まもない1946年に、鎌倉の文化人を中心に光明寺で開かれた伝説的な教育機関。「楽しい学園」「自分の頭で考える人間づくり」を理念とし、多くの人材を輩出してきました。そんな「鎌倉アカデミア」をヒントに、自分の頭で考える学び社会について考えようというのがこのプログラムのねらい。

「楽しい」「愉快」という感情を持ち合わせた理想的な学びのスタイルについて参加型トークセッションを開催し、議論できる場(アカデミア)を膨らませていきます。当時、「鎌倉アカデミア」で展開されていたような、教育者と学生が違いに刺激し合いながら学べる環境を感じ取れるチャンスです!

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そのほかにも、漁師さんと地引網をしたり、絵本作家と一緒に魚の絵を描いたりと、親子で参加できるプログラムが充実。小説家の高橋源一郎さん、絵描きの横山寛多さんなどの豪華講師陣に加え、メインビジュアルを漫画家の五十嵐大介さんが手掛けるなど、鎌倉ならではの多彩なメンバーがイベントを盛り上げてくれそうです。

さらに、イベント開催中の2 日間は光明寺境内に鎌倉界隈の飲食店が多数出店するマーケットをはじめ、盆踊りやパレードも開催。鎌倉を愛するさまざまな人によって作り上げられた特別な2 日間です。

石畳が美しい城下町がお茶の香りに包まれる二日間。 「きつき大茶会」10月20日(土)、21日(日)開催@大分県杵築市

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大分県の国東半島の付け根に位置する杵築市(きつきし)。街のシンボルの杵築城、古い石畳の坂、風格のある武家屋敷など、江戸時代に栄えた城下町の風景が今もそのまま残っています。守江湾を見下ろす高地には青々とした茶畑が広がり、30軒近くの生産者が、煎茶や紅茶となる茶葉を栽培しているとか。茶葉栽培に適した温暖な気候の恩恵を受けながら、気温の高低差が激しい山間部で育った「きつき茶」は、独特の甘みとコクがあり、深く豊かな香りが特徴です。

そんな「きつき茶」を主役にしたイベント、「きつき大茶会」が、10月20日(土)、21日(日)の2日間、杵築市内城下町一帯を舞台に開催されます!

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現在、大分県全域で開催中の国民文化祭、全国障害者芸術・文化祭(2018年10月6日〜11月25日)は、老若男女、障がいのある人もない人も、誰もが参加して楽しむことができるようにという想いを込めて、「おおいた大茶会」というテーマを掲げています。

「きつき大茶会」は、そのコンセプトをベースに、杵築らしさを生かして企画されたお茶づくしのイベント。趣向を凝らしたお茶会をはじめ、県内外のおいしいものを集めたマーケット、さまざまなパフォーマンスや落語が行われるステージなど、盛りだくさんの内容! 街全体がお茶の香りに包まれ、にぎやかに彩られる二日間のイベントの一部をご紹介します!

◎お茶会

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まず注目したいのは、街のあちらこちらで開催される《お茶会》。茶車を使って野点で楽しむ「茶車茶会〜火と水と葉と」や、九州各地のさまざまなお茶を味わえる「九州茶会」など、あらゆるスタイルのお茶会が目白押し。どれも気軽に参加できるものばかりです。

◎STAGE/LIVE

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音楽ライブをはじめ、子どもが楽しめる紙芝居や似顔絵切り絵など、さまざまなジャンルのパフォーマンスも実施。杵築の街を象徴する美しい石畳みの坂がある「酢屋の坂下ステージ」では、大分県で活躍する落語家・月亭太遊さん、囃屋ザトーさんによる落語が披露されます。「きつき大茶会」のために用意したという演目に注目です!

そのほかにも、書家・華雪さんによる書の公開制作や、このイベントのディレクションを手がけたBEPPU PROJECT代表の山出淳也さんや、企画・デザインを担当したgraf代表の服部滋樹さんによるトークイベントも開催。両日ともコンテンツが盛りだくさんなので、ホームページで事前に予定をチェックしてお出かけするのがおすすめです。

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(写真:志鎌康平)

 

◎ワークショップ

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お茶にまつわるワークショップも充実の内容。「杵築七島藺でつくる急須置き」では、一度は途絶えた畳の原料、七島藺(しちとうい)を使った急須置き作りに挑戦できます。「自分のカラダにあった薬膳茶づくり」では、杵築産の紅茶をベースに自分の体調に合わせた薬膳茶を調合。そのほか、「食べるお茶客家擂茶《はっかれいちゃ》体験」や「手作りほうじ茶体験」など、計11のワークショップが開催されます。

◎茶々茶マーケット

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そして必ず訪れたいのが、「古今東西の茶文化」をテーマに飲むこと・食べること・選ぶことなどを体験、体感できる「茶々茶マーケット」。九州各地から約50店が自慢の商品とともに集結。お茶をはじめとするさまざまな種類の飲みもの、お茶にあう焼菓子やパン、お茶にまつわる道具や雑貨も販売。人気商品は完売必至! お目当のものがある人は早めにチェックを!

九州は日本のお茶の始まりとも言われる場所。お茶どころ・杵築で、秋の休日を過ごしてみては。 

人生を語り伝える、生きた民族資料。 「私はおぼえている」10月20日(土)上映会@鳥取県・倉吉パークスクエア

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この世の中に存在する私たちの誰もが、生きながらに唯一無二の物語を作り上げています。でも、そうした物語のほとんどは語られることなく静かに消えていってしまう。

鳥取でスタートした「現時点プロジェクト」は、いつもの暮らし・いつもの風景に価値を見出し、それが消えてしまう前に、現時点に生きる私たちで残していこうというもの。映画監督で映像作家の波田野州平さんが中心となり、日常の中にある小さな驚きや、忘れられていた大切なことを発見し、記録・公開する活動を行っています。

波田野州平(はたのしゅうへい)/鳥取県生まれ、東京在住。映画監督、映像作家。初長編映画『TRAIL』が劇場公開される。以降は現地調査を基に、フィクションとドキュメンタリーが渾然となった手法で『断層紀』や『影の由来』などの作品を、都市と辺境を往復して制作している。

波田野州平(はたの・しゅうへい)/鳥取県生まれ、東京在住。映画監督、映像作家。初長編映画『TRAIL』が劇場公開される。以降は現地調査を基に、フィクションとドキュメンタリーが渾然となった手法で『断層紀』や『影の由来』などの作品を、都市と辺境を往復して制作している。

そのプロジェクとの一環として上映される「私はおぼえている」は、「あなたの人生は語り伝える価値がある」という考えのもと、鳥取県内在住の方を対象に、インタビュー形式で映像撮影を行ったもの。記録されているのは、これまで大きく扱われることのなかった私的な体験です。そうした映像や語りを観て聴くことで、その土地の空気感や時代背景までも感じ取ることができそうです。

今回上映されるのは、「小椋久義さんと家族の記憶」と、「小谷重信さんと海辺の記憶」の二話。

98歳の小椋さんは、鳥取県の関金にある山間の村、小泉で育った方。6世帯からなる小さな集落の小泉で過ごした自身の生い立ちを中心に、幼い頃に死別したお母さんのこと、大東亜戦争のこと、開墾したワサビ田と養魚場に至るまでの濃密な一代記を語ってくださいます。

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もう一話は、鳥取県の湯梨浜にある日本海に面した小さな村、小浜で育った小谷さんの語り。小浜は、かつては貝殻とりと呼ばれるホタテ漁を主な産業としていましたが、昭和初期に下火になり、今では漁を生業にする人はいないのだとか。幼い頃に手伝った貝殻とりのことから湾に迷い込んだ鮪の群れのこと、自身が出征した時のこと、そして現在の愉しみまで、99歳の小谷さんの語りは続きます。

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こうした口述の歴史を通して、知らない土地の人々の暮らしと人生の真実に触れることは、暮らしの中に隠れていた幸せの原石を探し出すきっかけにもなりそう。鳥取の新たな「生きた民族資料」の1ページが綴られる瞬間に立ち会ってみませんか? 上映後のトークではゲストとして「雛形」編集部の森も参加します。

“じぶんの時間”についてじっくり考える。「物語とわたしをめぐる旅—秋の黒姫で、モモを語る2日間—」開催/11月3日(土)〜4日(日)@長野県・信濃町

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ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデの名作『モモ』は、時間どろぼうから“じぶんの時間”を取り戻すために奮闘する少女の物語。心も思考もまだやわらかな年頃の時に手に取り、『モモ』の物語を通して「自分らしく時を過ごす」という人生の大きなテーマに初めて触れた人も多いはず。

そんな『モモ』の物語をヒントに、日常から少し離れて“じぶんの時間”について考えるイベント「物語とわたしをめぐる旅—秋の黒姫で、モモを語る2日間—」が、113日(土)〜4日(日)に長野県・信濃町で開催されます。忙しい毎日に流されがちな今こそ、「時間」の真の意味を問うストーリーと向き合ってみませんか?

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このイベントを企画したのは、長野県北部の自然豊かな小さな町、信濃町で結成された「MOMOプロジェクト」。発起人の大宮透さん、石黒和己さん、川口彰さん、塩澤耕平さん、鈴木まり子さんは全員ミヒャエル・エンデの愛読者で、信濃町の「黒姫童話館」に所蔵されているエンデの貴重な資料を生かして、地域の新しい魅力づくりを実現するために活動しています。

目には見えないけれど、誰もが平等に持っているはずの時間。
自分らしく生きているのは、どんな時間だろう?
時間どろぼうに「じぶんの時間」を盗まれないためには、どうしたらいいんだろう?

そうした疑問を、参加者ひとりひとりが自身へ問いかける2日間。その答え探しの旅をリードしてくれるのが、エンデ作品に影響を受けてきたゲストの面々。株式会社コルク代表取締役社長の佐渡島庸平さん、子どもの本の専門店 メリーゴーランド店主の増田喜昭さん、リビングワールド代表・働き方研究家の西村佳哲さんをはじめとするみなさんが、『モモ』と出会ったタイミングやその時の印象などを交えながら、多彩な切り口で物語を紐解きます。

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MOMOプロジェクト発起人の大宮透さん(左)と鈴木まり子さん(右)、中央はイベントのゲストとして登場する「子どもの本の専門店 メリーゴーランド」店主の増田喜昭さん。

イベントは、〈準備のじかん/集合〜昼食〜移動〉〈昼のじかん/シンポジウム〉〈夜のじかん/夕食〜交流&対話会〜宿泊〉の三部構成。宿泊するのがむずかしい……という人は、〈昼のじかん〉のみの参加もできます。※いずれも事前予約が必要

【タイムスケジュール】
◎11月3日(土)
〈準備のじかん〉
11:20 しなの鉄道北しなの線「黒姫駅」 集合
11:30 旅のオリエンテーション、参加者同士の紹介
12:30 昼食(お弁当)
13:30 シンポジウムの会場にシャトルバスで移動

〈昼のじかん〉
14:0017:00 シンポジウム
会場: 黒姫童話館 ホール 定員:200名(定員になり次第終了) 参加費:無料
※終了後、シャトルバスで宿泊先へ移動
※〈昼のじかん〉のみの参加も可能

〈夜のじかん〉
18:00 夕食を食べながら交流会
20:00 ゲストを交えた対話会
21:30 思い思いに過ごす自由時間〜宿泊

◎11月4日(日)
8:00  朝食
9:00  ワークショップ  —わたしをめぐる、新しい物語をつむぐ—(任意参加のプログラム)
11:00 イベント全行程終了
11:15  1便バス出発(黒姫駅11:55出発〜12:29長野駅着に乗車する方向け)
12:15  2便バス出発(黒姫駅12:52出発〜13:26長野駅着に乗車する方向け)
※チェックアウトは11:00
11:00の全行程終了後、黒姫駅への2つのバスを用意。

〈夜のじかん〉の会場兼宿泊先の「野尻湖ホテル エルボスコ」のロビー。

〈夜のじかん〉の会場兼宿泊先の「野尻湖ホテル エルボスコ」のロビー。

紅葉が美しい秋の黒姫高原で、ゆっくりとした時間を過ごし、語らうひととき——。一人では見つけられなかった“じぶんの時間”が探し出せるかもしれません。

音声ガイド×ダンスで浮かび上がる“見方”の多様性。「音で観るダンスのワークインプログレス」上演&トークイベント9月17日(月・祝)開催@横浜・KAAT

 

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もし、ダンスという身体表現に〈音声ガイド〉をつけたら、新しいダンスの“見方”が生まれるかもしれない——。「音で観るダンスのワークインプログレス」は、そんな発想から誕生したプロジェクトです。

ここでいう〈音声ガイド〉とは、視覚に障害のある人たちがさまざまな芸術・文化を楽しむために、音声によって視覚情報を補うもの。風景描写やシーンの状況、登場人物がどんな表情をしているかなどが音声として語られ、セリフだけではわからなかった情報を把握しながら鑑賞することができます。スマートフォンやタブレットの無料アプリを使って、音声ガイドを聴きながら映画館や美術館で作品を鑑賞したり、音声ガイド付きテレビ番組やDVDが増えたりと、ここ数年、さまざまなシーンで〈音声ガイド〉の活用事例が広がっています。

今回の試みは、その音声ガイドとダンスを融合させることで、より多くの人が身体表現を楽しめる状況をつくるだけでなく、見える・見えないの壁を超えて、ダンスの見方の多様性を共有するきっかけを探るねらいも。

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上演では、3種の音声ガイドから好きなものを選び、それを聞きながらダンスを鑑賞します。口調や言葉づかい、シーンの説明に使われる表現・演出は三者三様。音声の違いによって、ダンスの見方が変わってきそうです。

【3種の音声ガイド】
・⾳声ガイド1 テキスト:岡⽥利規チェルフィッシュ主宰・演劇作家、⼩説家)朗読:川﨑⿇⾥⼦(⼥優)
・⾳声ガイド2 テキスト:本プロジェクト研究会
・⾳声ガイド3 テキスト・朗読:志⼈(語り部)

上演に併せて、ダンサーとして出演する捩⼦ぴじんさん、本プロジェクトの企画を手がけたキュレーターの田中みゆきさんをはじめとした7名によるトークセッションを開催。このプロジェクトの取り組みやプロセスの紹介と共に、視覚に障害がある人との舞台芸術の楽しみ方について語られます。また、上演前には、ダンサーとコミュニケーションを取りながら今回のダンスのコンセプトを体で感じ取る「タッチツアー」を開催。

【上演前タッチツアー】
①12:00
開始 ②13:00 開始(所要時間30 分程度、は同じ内容です)
※メールにて要事前予約
※視覚に障害のある方優先で定員10

音声ガイド×ダンスで繰り広げられる未体験のステージ。舞台芸術の新たなシーンの幕開けに立ち会ってみませんか?

【受付終了!】9/3(月)シソンヌ・じろう出版記念サイン会@ヴィレッジヴァンガード下北沢

シソンヌ・じろうさんの著書『サムガールズ〜あの子が故郷に帰るとき〜』の出版記念関連イベントの追加が決まりました。
山形ビエンナーレのトークイベントに続き、9月3日(月)18:30〜下北沢ヴィレッジヴァンガード にて、サインと撮影OKの会を開きます!

参加条件は、下北沢ヴィレッジヴァンガードにて新刊書籍をご購入いただいた方を対象とさせていただきます。現在店頭と電話で予約受付中ですので、ぜひみなさんのご応募お待ちしています!

 

 



 

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サムガールズ – あの子が故郷に帰るとき著・じろう(シソンヌ)
8月24日発売 ご予約受付中!

貴女は貴女。私も、貴女です。——じろう

実在する10人の女性の半生を妄想で描いた、芸人シソンヌ・じろう初の短編小説!人気お笑いコンビ・シソンヌのじろうが、ローカルライフWEBマガジン「雛形」で連載した妄想短編小説「あの子が故郷に帰るとき」を待望の書籍化!
本書は写真家の志鎌康平氏が各地で撮り下ろした女性ポートレートをもとに、著者が妄想だけで、出会ったこともない全国各地の女性たちのバックストーリーを描き出すという、自身初の短編小説集です。書き下ろしも含む全10作品を収録!お会いしたことのない女性の写真を眺めながら勝手にその人の人生を綴りました。
発行:ヨシモトブックス   発売:ワニブックス

リアルな“青森暮らし”をのぞいてみる。「青森県合同移住フェア」8月25日(土)@東京にて開催!

東京から約3時間半。2010年に東北新幹線が新青森駅まで延伸されてからというもの、首都圏からの距離が物理的にも心理的にもぐっと近くなった青森県。リンゴやマグロの名産地というだけでなく、豊かな自然、郷土色の濃い衣食住の文化、風情のある街の佇まいなど、都会では味わえない青森の暮らしぶりを伝えるイベントが、825日(土)に東京・サピアホールで行われます。

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会場内のブースを巡って気になる情報を収集。

今回開催される「青森県合同移住フェア」は、青森県の6地域から17市町村と圏域総合案内ブースが出展し、仕事、暮らし、住まいといった移住にまつわる情報をぎゅっと凝縮して発信。個別相談会に加え、イベントの冒頭では青森県の三村知事が直々に登壇し、青森暮らしの魅力をプレゼンテーションするなど、かなり熱量の高い1日になる予感です!

《セミナープログラム》
13001320 三村知事プレゼンテーション
「住んでよし、暮らしてよしの青森県」

13201350 三村知事×青森女子
「クイズでわかる! 青森暮らしのススメ」

13501430 出展ブースからのご案内

15001530 先輩移住者ゲストトーク
玉樹真一郎さん

15351605 先輩移住者・夫婦deトーク
Youはなぜ青森に!?︎  夫婦で移住を決めたワケ」
井上信平さん・順子さんご夫妻
花松和輝さん・美佐さんご夫妻

《個別相談会》 14:3017:00

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ゲストの玉樹真一郎さん。

ゲストトークに登壇するのは、全世界で一億台を売り上げた任天堂「Wii」の開発・マーケティングに携わった、青森県八戸市出身の玉樹真一郎さん。Uターン後に起業し、「わかる事務所」を設立。講演やセミナー等を精力的にこなしながら、人財育成・地域活性化に取り組んでいます。
企業の第一線でキャリアを積んできた玉樹さんがUターンしたきっかけとは。地域で働くことや起業に興味がある方は特に注目です。

夫婦・家族で青森県に移り住んだ2組のご夫妻も、それぞれ地域に根ざした暮らしを送る実践者。移住にいたるまでの葛藤や不安、その乗り越え方、移住先でのコミュニティのつくり方、子育てや生活環境など、より等身大の視点から青森暮らしのエピソードを語ってくれます。

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担当者とじっくり個別相談が可能。

個別相談会では、ゲストの方々に個別に質問ができる交流コーナーをはじめ、さまざまな業種・職種が集う「お仕事相談」、青森県内17市町村や圏域総合案内ブースが出展する「暮らし相談」、ここ最近注目を集める「地域おこし協力隊相談」、物件探しをサポートする「住まい相談」など、目的に応じた各種相談コーナーが設置されます。インターネットや資料だけではわかりづらいきめ細かな情報を知り得るチャンス! 移住への不安や素朴な疑問にも幅広く対応してくれます。

現地の方々のリアルな声をたっぷりと聞ける貴重な機会。このイベントをきっかけに、青森への移住の可能性をふくらませてみませんか?

徳島県三好市・秘境の地域福祉と繋がる体験型イベント「MIYOSHI BRIDGE」/ 7月21日(土)@大阪、22日(日)@東京で開催!

徳島県三好市は、四国のほぼ中央に位置する、まさに四国のへそ!  そこには大自然と文化、そして人と福祉が共生した究極のユニバーサルが“当たり前”に根付き、地域福祉として発展しています。そんな三好の空気感を「MIYOSHI BRIDGE」で体験してみませんか?

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緑にたっぷりと覆われた急勾配の山の斜面に、青や赤といった小さな民家の屋根が彩りを添える——。これが三好を象徴する里山の風景。おおらかでどこか懐かしさを感じる山あいの集落を、米大手旅行雑誌は「2018年旅行すべき50の場所」のひとつとして紹介しています。

三好にはさまざまな表情があり、幕末から明治にかけてたばこ商人が多く暮らし繁栄した地域には、伝統的なうだつの町並みが残り、山あいの谷を蛇行する吉野川はラフティングのメッカとしてにぎわいを見せています。また、最近はU・Iターン層が中心となり、新たな文化施設や交流拠点が続々とオープン。自然、歴史、文化、伝統に育まれた知られざる“秘境”に新しい風が吹き始めています。

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今回のイベント「MIYOSHI BRIDGE」は、そんな三好に心底ほれ込んだ“三好LOVER”が、現地の魅力を音と映像を交えてたっぷりとプレゼン。三好産の食材や料理の試食タイムも!

《コンテンツ》
17:00〜 地酒で乾杯!
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〜 三好LOVERがプレゼン! 秘境に根付く究極のユニバーサル
17:45〜 やってみんで! 蕎麦打ち体験
18:30〜 お蕎麦ディナー
19:00〜 行っちゃう?できちゃう? 寺社フェス企画祭
19:30〜 フリータイム
コンテンツ、タイムテーブルは都合により変更の可能性もございます。ご容赦ください。

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《ゲスト》
◯竹田公二 さん(社会福祉法人 池田博愛会本部事務局長/兼・三好のスーパー観光ガイドトラブルトラベル局長)
◯岡 千賀子さん(社会福祉法人 池田博愛会本部事務局次長/兼・唄って踊れるミラクル事務員)

《プレゼンター》
◯中村百花さん(NPO法人Ubdobe MEUTRALプロジェクトリーダー)

コンテンツの〈寺社フェス企画祭〉とは、三好市の山中に佇む寺社・箸蔵寺で開催予定の地域福祉をコンセプトにしたイベントに向けた企画会議。参加者みんなでアイデアを出し合い、リアルに実現してしまおう!  というもの。福祉を新たな視点で見つめ直すきっかけになりそうな予感です。

三好流の地域福祉のあり方を、気負わずに体感できる今回のイベント。興味のある方はぜひチェックしてみてください!

岐阜・恵那山麓で新しい暮らし方・働き方をつくり出す。連続ワークショップ「GIFU MEME(ギフ ミーム)」始まります! 7月25日(水)まで参加者募集中!

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日本のほぼまん中に位置する岐阜県は、関東と関西、双方からのほどよい距離感と、長良川や北アルプスをはじめとする自然豊かな土地柄から、U・Iターンや都市と地域の二拠点生活の候補地として、20〜40代の移住関心層に注目されつつあります。

「GIFU MEME」は、そんな岐阜県の南東部、愛知県と隣接する恵那市を舞台に、8〜9月の2ヶ月間に渡って行われる連続ワークショップ。デザイナー、編集者、ライター、プログラマーといった専門職の人をはじめ、地域での仕事やプロジェクトの立ち上げ方を実践的に学びたい人、フリーランスの小規模事業者などを対象に、現在ホームページで参加者を募集しています。
※応募締め切りは7月25日(水)23:59

GIFU MEME http://gifu-meme.com

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全4回のワークショップでは、岐阜県にU・Iターンで移住してきた多彩なクリエイター陣による講座や、地元キーパーソンの案内によるフィールドワークを実施。3つの対象エリアのテーマに沿った事業プランを構想し、ワークショップ最終日にはゲストや地元の方に向けたプレゼンテーションを行うという、かなり実践的な内容!

《対象エリア・テーマ》
◯恵那市飯地町「現代のムラをデザインする」

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標高600mに600人が暮らす、恵那市で一番小さな町「飯地町」。コンビニも信号すらもなく、決して便利とは言えない町ですが、住人のほとんどが顔見知りで、一年を通した行事や町の手入れもみんなで協力しあっています。素朴な里山の自然、昔からの暮らしの知恵、人とのつながりを感じ取りながら、豊かに暮らしていくための「現代のムラ」のかたちを考えていきます。

◯恵那市中野方町「大江自然農園のブランディング」

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棚田百選に選ばれた美しい「坂折棚田」があり、日本の田舎の原風景が残る中野方町。2012年に家族でこの町に移住した「大江自然農園」は、無肥料・無農薬の野菜を育て「旬の野菜便」やエゴマ油として販売しています。このチームでは、地域の文化に根ざしながら循環する農を追求する大江自然農園のブランディングを考えます。


◯恵那市笠置町「栃久保地区の魅力を可視化」

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木曽川沿いの急斜面にある小さな集落「栃久保地区」。江戸時代に築かれた立派な石積みの棚田が広がる地域です。空撮写真からも分かるように周りは山々に囲まれ、各家庭では無農薬の柚子が育てられ、特産品として様々な商品開発されています。このチームでは、他エリアと比べて祠(ほこら)が多く存在し、”神々が宿る集落”とも言われる栃久保地区の特徴を魅力的に発信する方法を考えます。

また、実際に恵那市への移住や拠点を持ちたいと考えている人には、物件の斡旋や相談のサポートを受けられるほか、活動を通して出会った地元の方々と一緒にプロジェクトを立ち上げることもできます。

7月15日(日)には、名古屋市の無印良品 名古屋名鉄百貨店 OPEN MUJIでキックオフ説明会が行われます。GIFU MEMEのプロジェクトディレクターを務める「千十一編集室」の影山裕樹さん、「おへマガ」編集長の園原麻友実さん、「庭文庫」の中田実希さんが登壇し、より具体的な活動内容を紹介。どなたでも参加できるので、ちょっと気になるという人も気軽に参加してみてはいかがでしょうか?

《キックオフ説明会》
日時:2018年7月15日(日)17:00〜19:00
場所:無印良品名古屋名鉄百貨店 OPEN MUJI(愛知県名古屋市中村区名駅1-2-4 名鉄百貨店本店メンズ館6F)
料金:無料 ※要予約。下記メールアドレスに、お名前、人数を明記の上ご応募ください
niwabunko@gmail.com (gifu meme 事務局/庭文庫)

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「千十一編集室」の影山裕樹さん

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「おへマガ」編集長の園原麻友実さん

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「庭文庫」の中田実希さん

地域での新しい暮らし方、働き方をしてみたい人にとってのいとぐちになりそうな企画。ぜひチェックしてみてください!

まちと人、その先に広がるもの。ちえちひろ 個展「町」6月24日(日)まで開催中!@大阪・NEW PURE +

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「楽しく作る」をテーマに、焼きものやイラストなどの作品を制作している佐賀生まれの姉妹ユニット、ちえちひろ。独特のゆるさと大らかさを持つ作風で注目を集める彼女たちの個展「町」が、6月9日(土)から6月24日(日)まで、大阪市北浜のギャラリー「NEW PURE + / Chika No Akichi」で行われています!

“わたし、家族、友達、その先にある町。
まちの大きさの暮らしを大事にできれば、知らない町の誰かとも繋がれる気がする。
まちは人間にとってなんなのか、その不思議に迫りたいです。
みなさんの町はどんな町ですか?”
(ちえちひろ 個展「町」DMより)

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陶芸作品が中心の今回の展示では、絵付け皿をはじめとした人気の器作品に加え、人、動物、自然、家、ビル、森、さらには地底の生き物(!)まで、「町」を彩る約250点ものオブジェが登場。会場の中央には色とりどりに絵付けされたオブジェが、まさに町のワンシーンを描くようにディスプレイされています。

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オブジェはすべて今回の個展のために制作された1点もの。表情豊かな作品が織りなす小さくてかわいい“ちえちひろタウン”、ぜひ会場で眺め、手に触れて、町を散策するように楽しんでみてください!

大自然と充実の子育て環境を家族で体験できる! 秋田県・鹿角市の2泊3日移住体験ツアー、モニター参加者募集中!

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秋田名物・きりたんぽ発祥の地とも言われる秋田県鹿角市(かづのし)は、青森、岩手に接する北東北のほぼ中央にある人口約3万1千人の街。十和田八幡平国立公園をはじめとする雄大な自然が広がり、ユネスコの無形文化遺産や800年の歴史を持つ温泉など、東北ならではの風景や文化が楽しめる土地として知られています。

風土のすばらしさに加え、“待機児童ゼロ”という子育てにも適した環境や、移住者への手厚いサポート体制が注目を集め、鹿角市にはここ数年都市部から移り住む人が増えつつあります。

その鹿角市に2泊3日でお試し移住体験ができるツアー、「チルチンびと 移住体験ツアー in 秋田県鹿角市」(参加費無料)が、7月14日(土)、15日(日)、16日(月・祝)に実施されます! この企画は、鹿角市と住宅雑誌『チルチンびと』(風土社)のコラボレーションによるもので、ツアーの様子は後日同誌に掲載されます。

「子育て環境が充実 大湯・十和田コース」「大自然を満喫する 八幡平コース」の2コースがあり、現在各ツアーのモニター参加者となる家族を募集中です!(※単身での応募は不可。抽選で1コースにつき1組の家族が選ばれます)
それぞれのコースの概要は下記の通り。

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大自然の中でのアウトドアや地元農家の訪問・収穫体験、温泉など、現地の暮らしを体感できるアクティビティはもちろん、移住を考える上で重要な物件や保育園の見学も含まれています。さらに、ツアー中は実際に鹿角市へ移住した経験者が“移住コンシェルジュ”として同行するので、生活、仕事、子育てについてのリアルな話を聞くことができそうです。

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大湯保育園

今後、家族で移住を検討している人は、この機会に鹿角市も候補のひとつとしてチェックしてみてはいかがでしょうか。ツアーの応募締め切りは6月24日(日)まで。ツアーの詳細や応募条件などは、こちらのページからご確認ください。

美しい藍染とその背景に触れる。『Eatable of Many Orders / EATABLE “MIAO BLUE” 〜新居幸治&貴州リサーチ “十人十色 10 Rain coats”〜』開催中!

熱海を拠点に創作活動を行うファッションブランド、Eatable of Many Orders / EATABLE(エタブル オブ メニー オーダーズ / エタブル)のポップアップイベント『Eatable of Many Orders / EATABLE “MIAO BLUE” 〜新居幸治&貴州リサーチ “十人十色 10 Rain coats”〜』が、東京・新宿のビームスジャパン5F、フェニカスタジオ/Bギャラリーで開催中です!

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このイベントでは、中国・貴州省の少数民族・ミャオ族が作る藍染から発想したEatable of Many Ordersの2018春夏コレクション、“MIAO BLUE”を特集。
会場のフェニカスタジオでは、MIAO BLUEの通常コレクションアイテムに加えて、フェニカの別注品が登場。隣接する展示スペースのBギャラリーでは、デザイナー・新居幸治さんにフォーカスし、新作の展示やMIAO BLUEのリサーチのために訪れた貴州やミャオ族のプレゼンテーションを実施。さらに、貴州の旅にまつわる新居さんのトークイベントや、藍の生葉をそのまま布にたたきつけて染めるワークショップも行われます!

【ワークショップ】
◎藍の生葉染めのスカーフづくり
日時:6月9日(土)14:00〜17:00(1回30分)
参加費:4,000円(税込/材料費込み/お茶菓子付き)
定員:先着30名
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【トークイベント】
◎貴州リサーチ ミャオ族を訪ねた旅のレポート
日時:6月9日(土)18:00〜19:30
定員:先着30名
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※いずれも予約はBギャラリーまで(TEL:03-5368-7309)

「貴州リサーチ」と名付けられたこの旅は、デザイナーの新居さんがMIAO BLUEのリサーチをきっかけに、友人やその縁で集まるさまざまなジャンルの人たちと2度にわたって中国・貴州省を訪ね、それぞれの視点で見た中国、貴州、ミャオ族についてレポートした旅の記録。独創的な発想と美しいデザインが融合したEatable of Many Orders / EATABLEの服やカバンが、どのようなリサーチをもとに生み出されているのかを垣間見ることができるチャンス!

会期は6月18日(月)まで。気になる人はぜひチェックしてみてください!

食からはじまる地域との関係性づくり。「real local 地元めし会♯01 金沢編」6月9日(土)開催!@東京・馬喰町

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旅先で地元の人に教えてもらったおいしいごはん。ふと、その味が恋しくなって、再び同じ土地を訪ねたくなる——。

そんな地元の“食”を切り口にした都市×地域の交流イベント「地元めし会」が、6月9日(土)、東京・馬喰町のシェアオフィス兼クリエイティブラウンジ「Open A/Under Construction」で行われます!

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イベントを主催するのは、R不動産が全国各地のパートナー会社と運営するローカルメディア、real local。その地域に暮らしているからこそ知り得る、地域に密着したイベント・人・店・仕事・宿・物件などの情報を発信しています。

 

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地元めし会」は、毎回パートナー会社がある1つの地域をテーマに、スタッフ推薦の料理人がその土地の食材を使った料理を振る舞い、参加者全員で食事を囲む交流イベント。第1回目は、金沢R不動産がある石川県金沢市。料理を振る舞うのは、「寿家」の屋号で活動する、金沢出身の料理家・大黒谷寿恵さん。金沢と東京の人気店で料理長を務めていた大黒谷さんの特製料理に加え、乾杯ドリンクには金沢の地ビール・金澤麦酒も味わえます!

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料理家・大黒谷 寿恵さん。石川県金沢市生まれ。金沢にあった「サロン粋」と金沢片町の「a.k.a.」、東京にあった「kurkku cafe」等で料理長を務め、現在は「寿家」として、レコールバンタン講師、鎌倉にて料理教室を主宰。雑誌やイベントのレシピ監修、スタイリングなどを行っている。

さらに、イベントではreal local/金沢R不動産/有限会社E.N.N.代表の小津誠一さんによる、「訪れたくなる金沢」をテーマにしたトークイベントも行われます。

【6月9日(土)地元めし会 ♯01 金沢編 詳細】
19:00-19:10 はじめに
19:10-19:40 トーク「訪れたくなる金沢」
real local金沢/金沢R不動産/有限会社E.N.N. 代表 小津 誠一
19:40-20:10 参加者自己紹介
20:10-21:20 立食スタイルで食事&交流会
21:20-21:30 おわりに

金沢出身者やゆかりのある人はもちろん、まだ訪れたことがない人も地元ならではの食材&料理を通して金沢の魅力に触れられるイベントです。ぜひチェックしてみてください!

「山と旅と食の集い 」〜小島聖さんの初エッセイ『野生のベリージャム』刊行記念イベント開催!/6月2日(土)、3日(日)@熊本

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映画や舞台で活躍する女優の小島聖さんが、今年3月に上梓した初のエッセイ『野生のベリージャム』(青幻舎刊)。この本の発売を記念したイベント「山と旅と食の集い」が、今週末の6月2日(土)、3日(日)の2日間、熊本市内の2カ所で行われます。

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女優業のかたわら、大自然に魅せられた山好きとしても知られる小島さん。この10年、仕事の合間を縫っては国内外へと旅に出かけ、その土地の山に登ることをライフワークにしてきたそうです。

ネパール、フランス・モンブラン、スイス・マッターホーン、アメリカ・ホイットニー山、アラスカ——。ときにはバックパック1つで何日もテントで過ごすようなハードな旅を重ねてきた小島さんが、旅の中で大切にしているのが、“何を食べるか”ということ。エッセイでは、食のエピソードを中心に、世界各地のさまざまなシチュエーションの旅で出会った喜びや心の移ろいが、みずみずしい文章と写真で綴られています。

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このエッセイの発売を記念して行われる今回のイベントは、2日間、それぞれ異なる内容で行われます。

◎6月2日(土)小島聖トーク&サイン会

本の中に登場する各地の旅で印象的だったシーンを中心に振り返るとともに、小島さんにとって初挑戦となった“本を書く”ことについて、執筆時のエピソードや本にこめた思いなどが語られます。トーク終了後は、『野生のベリージャム』を購入した人を対象に小島さんのサイン会が行われます! また、会場の長崎書店は熊本市の中心部、上通商店街にある明治22年創業の老舗で、全国の本屋好きから一目置かれる人気店。トークショーと併せて、本との出会いも楽しめそうです。

場所:長崎書店3階 リトルスターホール(熊本市中央区上通町6-23)
参加費:1,000円
詳細:http://nagasakishoten.net/events/kamitoori/759/
申し込み、問い合わせは、長崎書店の店頭または電話・メールでご連絡ください。
TEL:096-353-0555 mail:info@nagasakishoten.jp

◎6月3日(日)ランチプレートと朗読会

小島さんがかねてより親交のある料理家の細川亜衣さんが、『野生のベリージャム』からインスピレーションを受けた料理を1皿のランチプレートに仕立てて提供。小島さんによる朗読会とともに特別な食の時間を楽しめます。ほかの地域ではなかなか実現しない2人の組み合わせと内容! この機会にぜひ!

場所:泰勝寺
参加費:4,000円
詳細・申し込みは、https://www.taishoji.com
どちらも事前に申し込みが必要なので、気になったらまずはそれぞれのウェブサイトや問い合わせ先からご確認を。

本書に綴られている都市と大自然との行き来を自然体で楽しむ小島さんの姿が、より身近に感じられそうな2つのイベント。お近くの方も、そうでない方も、ぜひチェックしてみてください!

靴作家・曽田耕さんの展示会「100SHOES 2018」開催!@墨田区・SODA STUDIO/5月26日(土)〜28日(月)

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靴とかばんの作家・曽田耕さんが、東京都墨田区東駒形に構える自身のアトリエで行う100足の靴の展示販売会「100SHOES 2018」が、5月26日、27日(日)、28日(月)の3日間にわたり開催されます。

デザインから縫製まで1足1足すべて手作業でつくる曽田さんの革靴は、同じ型でも少しずつ色の組み合わせやディテールが異なります。100足100様の靴がずらりと並ぶこの展示会は受注形式ではないので、見て、履いて、気に入ったものがあればその場で購入し、持ち帰ることができる貴重な機会です。

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さらに、曽田さんの靴とともにアトリエのガレージスペースには“あの”輸入雑貨店や“あの”コーヒー店、“あの”クッキーや“あの”近所のパンが登場するそうです!

 

 

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今回の展示会に向けた制作の様子や情報は、インスタグラム@sodastudio.anで毎日発信されています。あと数日ですが、少しでも早くどんな靴が並ぶか気になる人はぜひチェックしてみてください!


“着ること”を多角的に楽しむファッションエキシビジョン「クロッシング」開催!@新宿・NEWoMan/5月26日(土)・27日(日)

トークショー、ライブ、インスタレーション、マーケット…etc。さまざまな領域のクリエーションが行き交うファッションエキシビジョン「ルミネ ザ カルチェラ presents クロッシング」が、今週末の5月26日(土)、27日(日)の2日間、JR新宿駅直結の商業施設、NEWoMan 5FのLUMINE 0(ルミネゼロ)で行われます!

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「ルミネ ザ カルチェラ」は、首都圏を中心に商業施設を展開するルミネが次世代のブランドや作り手の発掘・支援を目的に2001年にスタートしたプロジェクト。ルミネ新宿店2(東京・新宿区)には常設店舗があり、有名無名にかかわらず、全国各地の新進気鋭のデザイナーによる服や雑貨が販売されています。

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そんな「ルミネ ザ カルチェラ」のマインドのもとに編集された今回のエキシビジョンは、とにかくコンテンツが盛りだくさん!

トークショー(※)には、服好きとして知られる女優の夏帆さんやファッションアイコンとして注目を集めるアーティスト、水曜日のカンパネラ/コムアイさんらが登壇。普段なかなか知り得ないプライベートのファッションにまつわるエピソードが聞ける予感! さらに、インディーシーンで注目を集める国内外の若手ミュージシャン3組によるライブも必見です!(※各回トークショーの事前観覧応募受付はすでに終了。当日は会場内の一部エリアを開放予定)

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トークショーとライブを除く、ファッションブランド×アーティストによるインスタレーションと服・雑貨・食料品のマーケットは会期中終日展開しているので、買い物ついでに気軽に立ち寄れます。

出店ブランドやアーティストの詳細は「クロッシング」特設サイトでご確認ください。“着ること”の楽しみが広がりそうなイベントに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

ユニークな視点で切り取られた、ものの“輪郭”。西本良太個展「アウトライン」5月26日(土)〜6月12日(火)開催!@福井県・ataW

木工を中心に、塩ビ管、樹脂、コンクリートといった様々な素材を用いてユニークな視点の作品を制作する木工作家・西本良太さんの個展「アウトライン」が、5月26日(土)〜6月12日(火)まで、福井県越前市のセレクトショップ・ataW(アタウ)で行われます。

今回の個展では、西本さんにとって初の試みとなる“漆”を使った新作が登場します!

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会場のataW周辺(福井県鯖江市河和田地区)は、古くから越前漆器の産地として栄えてきたエリア。今回は河和田地区の漆職人の協力のもと、木の塊からグラスやネジなどの既製品まで、様々な素材・質感のものに漆を塗布。

普段見慣れている身近なものに漆を塗ることで、これまで見えていなかった本来の“輪郭”が現れ、新たに別のものとしての佇まいとなって存在感を放ちます。

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会場のataW(アタウ)は、業務用漆器の製造・販売を行う「関坂漆器」が運営するセレクトショップ。福井県産の商品をはじめ、国内外の日用品、デザインプロダクト、洋服、音楽CD、グラスや漆器などの自社オリジナル商品を販売。背景にあるストーリーや独自の視点・手法があるものに焦点を当てた、国、ジャンル、年代を超えたセレクトが特徴。

漆を使った作品以外にも、これまで西本さんが手がけてきた日用品やオブジェなどの作品が展示・販売されます。

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ice pop/木の塊からアイスキャンディーの形を削り出し、アイス部分をペイントしたオブジェ。

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potato chips/薬味などをのせる器、箸置き、茶さじなど、自由な発想で使える作品。

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paper knife/三日月の形をしたペーパーナイフ。

手にするたびにワクワクしそうな遊び心に満ちた西本さんの作品。ぜひ、この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか?

【西本良太さんプロフィール】
1977年東京都生まれ。東京学芸大学を卒業後、特注家具製作会社に勤務。 2008年、東京都青梅市に作業場を構え、木工作家として活動スタート。 主な展示に、公開制作67 PLAYING ON A SURFACE(府中市美術館/2016)、 単位展(21_21 DESIGN SIGHT/2015)、 塩ビ管とアイスキャンディー(gallery deux poissons/2014)がある。
http://www.nishimotoryota.com

既成にとらわれない多彩なアートを目撃する。「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS 作品展 〜BiG-i Art Collection 2017〜」5月15日(火)より開催@横浜・渋谷

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多様な個性に寛容な社会の実現を目指し、障害のある人が生み出すアート作品の展覧会などを行うプロジェクト、「日本財団 DIVERSITY IN THE ARTS(ニッポンザイダン ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」。

作品の企画や展示、横断的な情報発信を通じて、障害の有無に関わらず、多様な価値観を持つきっかかけや、交歓する場づくりを行っています。

この展覧会は、「ビッグ・アイ アートプロジェクト2017 作品募集事業」(主催:国際障害者交流センター)に国内外12カ国から届いた2150点もの応募作品の中から、同展覧会のアートディレクターを務める美術家・中津川浩章さんをはじめとする8人の審査員が審査し、52点の作品を選出。この入選作品が、横浜の障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール(会期:5月15日〜21日)と、東京のBunkamura Gallery(会期:5月23日〜6月5日)の2会場を巡回し、展示されます。

 

 

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左/オノデラ 1 世 《天も花盛り》(入賞)   右/佐々木 俊一 《京》(入賞)

石垣 綾子 《赤》(入賞)

石垣 綾子 《赤》(入賞)

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永沢 敏晴 《オウムガイ》(入賞)

東京会場では、会期中の5月26日(土)に「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」が行われます。(※事前申し込み制。受付はすでに終了しています)

障害がある人とない人が、言葉を交わしながら一緒に美術作品を鑑賞することで、今まで気づかなかった視点や、思いもよらぬ新しい美術の楽しみ方が発見できるかもしれません。

 

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この機会に、既成にとらわれない才能あるアーティストの作品に触れ、自分の中に眠っている感性を開いてみませんか。

行ってみたい! 4月末〜5月前半のローカルイベント

いよいよ今週末から始まる大型連休! 気軽に楽しめて、あらたな趣味や興味が広がりそうなイベントをご紹介します。

昨年5月の連休に行った大分・別府の老舗遊園地「ラクテンチ」。写真は大好きなあひるのレース。癒されます。

昨年5月の連休に行った「別府 ラクテンチ」。写真は名物のあひるの競争。見事1着を当て、景品のノートをもらいました。

428日(土)〜430日(祝・月)/SHIBUYA DESIGNERS MARKET

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あらゆるジャンルの“デザイン”に出会える

「自由を楽しみ、デザインするマーケット」を掲げ、イラストレーター、クラフト作家、編集者……など、さまざまなジャンルで活躍する新進気鋭の作り手ら約20組の“デザイン”を見て、買って楽しめるマーケット。そのほかにも、世界的ヨーヨープレイヤー・オカムラダイジュさんによるワークショップをはじめ、若手シンガーソングライターの折坂悠太さん、東郷清丸さんのスペシャルライブ、イベント主催者らによるトークイベントも行われるという盛りだくさんの内容! 会場は昨年オープンした渋谷の新しい複合施設「SHIBUYA CAST.」の屋外ガーデンスペース。春の心地いい気候とともに楽しんでみては。

会期:428日(土)〜430日(祝・月)
時間:12:0019:00 ※最終日の30日は18:00閉場
場所:渋谷キャスト ガーデン(東京都渋谷区渋谷1-23-21
料金:無料
URLhttps://www.facebook.com/events/186410325497446/

427日(金)〜29日(日)/東京鵜飼釣りin 東京スカイツリータウン®️

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東京で初お披露目!
岐阜県関市の「小瀬鵜飼」を体感できる3日間

「小瀬鵜飼(おぜうかい)」とは、夜間、船先につけたかがり火の灯りで水面を照らし、首に縄をつけた鵜を水中に潜らせて魚を捕えるという関市で一千年以上続く伝統的な漁法。全国で9人しかいない宮内庁式部職の鵜匠による鵜飼の実演は、現地以外で滅多に見ることができない希少なもの。そんな鵜匠による小瀬鵜飼の生実演や、鵜飼をイメージしたアトラクション「鵜飼釣り」、さらには「うまい棒」のキャラクター・うまえもんが鵜匠の伝統衣装で登場するなど、子どもから大人まで楽しみながら関市の伝統文化知ることができます。

会期:4月27日(金)〜29日(日)
時間:11:00〜18:00 ※27日のみ14:00開始
場所:東京スカイツリータウン1階 ソラマチひろば(東京都墨田区押上1-1-2)
料金:無料

428日(土)〜514日(月)/アマミコト

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奄美大島の風土を感じる
手仕事、食、ライブ、民族映像etc.

国内でも類を見ない多様な自然を有する鹿児島県奄美大島。その風土から生まれた伝統工芸の泥染めをはじめ、クラフト作家による木工品やアクセサリー、島の食材を使った焼き菓子など、さまざまなジャンルの作り手が“奄美”をテーマに創作した品々が登場します! さらに、52日(水)は奄美の民族文化を記録した映像の上映会&トーク、512日(土)には現地出身歌手・里アンナさんのライブも行われます(※いずれもHPより要事前予約)。会場は浅草寺のすぐそば。浅草観光がてら気軽に立ち寄ってみては。

会期:428日(土)〜514日(月)
時間:10:3019:00
場所:かまわぬ浅草店(東京都台東区浅草1-29-6
料金:無料
URLhttps://www.amamikoto.com
52日(水)、12日(土)はイベント準備のため18:00閉店

53日(祝・木)〜5/6(日)/山猫軒 in EOMO store

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中国・ミャオ族の藍染めをテーマにした
ポップアップショップ

今年3月に発行した『hinagata magazine/vol.3 衣服』に登場してもらった、熱海を拠点に活動する「Eatable of Many Orders」。彼ら主催のポップアップショップ「山猫軒」が、アトリエショップのEOMO store4日間限定でオープン! 中国の少数民族・ミャオ族の藍染めに発想を得た2018春夏のシーズンテーマ「MIAO BLUE」にちなみ、洋服や小物の販売はもちろん、革の型染めワークショップ(55日)や、ミャオ族のいる中国・貴州省を訪ねた際の旅を振り返るトークイベント(56日)などが行われます。

会期:53日(祝・木)〜56日(日)
時間:11:0019:00
場所:EOMO store(静岡県熱海市銀座町6-6 1F
料金:無料
URLhttp://www.eatableofmanyorders.com/eomostore/index.html
55日(祝・土)①10:3012:30、②14:3016:30に行われる型染めワークショップは事前申し込み制。各回10名。料金材料費込み3,000円。電話(0557-35-9294)またはメール( info@eatableofmanyorders.com )にてお申し込みください。

53日(木・祝)〜54日(金・祝)/第6BOOK DAY とやま

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古本&レコード好き注目!
こだわりの1冊、名盤と出会える

2013年のスタート以来、じわじわと注目を集め、いまや都市部から足を運ぶ人も少なくない人気のブックイベント。今回のテーマは前回好評を博した“古本とレコード”の第2弾! 2日間に渡り、老舗から新たにオープンした店舗まで地元富山の古書店を中心に、石川、新潟、岐阜、東京……などからこだわりの本とレコードを扱うお店が集まります。会場内にはフード&ドリンクコーナーもあるので、歩き疲れたらひと休みしながらじっくりと巡れます。最終日14時から行われる「トーチweb」編集長・関谷武裕さんと漫画家・アニメーション作家のひらのりょうさんのトークショーも注目です。

会期:53日(木・祝)〜54日(祝・金) ※雨天決行
時間:310:0019:00410:0017:00
場所:グランドプラザ(富山市総曲輪3-8-39
料金:無料
URLhttps://bookdaytoyama.net

54日(金)〜59日(水)/全部はみえない展

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子ども、障害のある人、美術作家、
キャリアを超えたアート作品が集う

美術教育、福祉、現代アートの現場に携わる作家が、それぞれの垣根を越えて自由に考え、実践する場としてスタートしたプロジェクトの第2回展覧会。小学1年生から大人まで約25名による作品が、年齢、キャリア、美術教育や障害の有無などの属性に関係なく、並列に展示され、作家情報がない中で「魅力的な作品とはなんなのか」を鑑賞者に問いかけます。出品作品は、抽象画、具象画、想像で描かれた世界、コラージュ漫画、現代絵画、オブジェなどさまざま。会期中、ライブドローイングやアーティストトークなども行われます。

会期:54日(金)〜59(水) ※会期中無休
時間:12:0020:00 ※最終日は17:00まで
場所:新宿眼科画廊 スペースM(東京都新宿区新宿5-18-11)
料金:無料 ※56日のトークイベントは入場料500円(ワンドリンク付き)
URLhttps://atarashitenrankai2.wixsite.com/newexhibition

512日(土)/島の食卓 2018

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豊かな食の島、淡路島のオーガニックマーケット

淡路島で有機的な農法で生産を行う農家を中心に、オーガニック素材を使う料理人、飲食店など約20組が出展する「島の食卓」。このマーケットに並ぶ農産物は、できる限り固定種・在来種で、農薬・化学肥料を使わずに育てられたもののみ。加工品や調味料も昔ながらの製法で作られたものが揃います。イベント名の通り、会場内には大人数で囲めるテーブルがあり、料理人たちが腕をふるったおいしい料理をみんなで和気あいあいと楽しめます。会場は見晴らしのいい丘の上にある自然農園が営むキャンプ場。新緑の季節、のんびりとした島時間とお買い物を同時に楽しめます。

会期:512日(土)
時間:8:0012:00
場所:菜音キャンプ(兵庫県淡路市王子1430
料金:無料
URLhttps://www.facebook.com/organicawaji/
※荒天時中止。開催の有無は前日17:00に決定し、上記Facebookで告知

ものづくりの聖地・鯖江を知る。「福井県鯖江市への発地 2018春」〜5月31日(木)まで開催中!/@HATCHi 金沢 -THE SHARE HOTELS-

北陸新幹線の開業で、時間的・心理的な距離感がぐっと近くなった北陸エリア。開業から丸3年経った今も、観光やビジネスで訪れる人のにぎわいは衰えず、訪日外国人の人気観光スポットとしても注目を集めています。

そんな北陸観光の玄関口である金沢のリノベーションホテル「HATCHi 金沢 -THE SHARE HOTELS- (ハッチ カナザワ ザ シェア ホテルズ)」(以下、HATCHi 金沢)では、5月31日(木)まで、福井県鯖江市のものづくりを特集したイベント「福井県鯖江市への発地 2018春」が開催中!

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福井県鯖江市といえば“めがね”の一大産地として有名ですが、そのほかにも越前漆器、越前和紙などの伝統工芸や繊維産業が土地に根づく、全国屈指のものづくりのまち。今回のイベントでは、“メイド・イン・鯖江”の魅力を体感できるポップアップショップをはじめ、トークイベント、ものづくりの産地を巡るスペシャルツアー、フード屋台などが、会期中随時展開されています!

【会期中のイベント】

◎〜5月31日(木) ポップアップショップ「SAVA! STORE in Kanazawa」

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「SAVA!STORE」は、鯖江市を拠点に活動するデザイン事務所・TSUGIが鯖江のプロダクトを中心にセレクトしたオンラインとポップアップで展開するお店。めがねの素材や漆を材料に活かしたアクセサリー、今の暮らしにフィットする越前漆器などがずらりと並びます。

【主な取り扱いブランド】「sur」(ピアス、イヤリングなど)/「TOOWN」(ブローチなど)/「kacera」(ピアス)/「aisomo cosomo」(湯呑み、豆皿、飯碗、汁椀、小鉢、箸置きなど)/「glass」(ペアグラス)/「STORE」(漆器)/「Timber pot」(植木鉢)/「Sou」(ピアス、イヤリングなど)

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◎4月9日(月)〜4月30日(月) ポップアップたこ焼きスタンド「ほやっ停 in 金沢」

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JR鯖江駅前に店を構えるちょい呑み屋台「ほやっ停」。同店の看板メニューである“山うにたこ焼き”は、ゆず、唐辛子、塩などから作る鯖江市河和田地区に古くから伝わる薬味・山うにを使用し、とろとろの生地にピリッと辛さを効かせた一品。お酒との相性も抜群です! 上記期間中、HATCHi 金沢の1Fエントランスに屋台カートで限定販売されます。

◎4月14日(土) トークイベント「福井・鯖江から考える、ものづくりのいまとこれから。」※予約制

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鯖江に移り住んだデザイナーと職人などで構成されるデザイン事務所・TSUGI代表でデザインディレクターの新山直広さんと、創業1793年の越前漆器の老舗塗師屋・漆琳堂8代目で伝統工芸士の内田徹さんによるクロストーク。鯖江のものづくりを担うキーパーソンの2人からどんな話が聞けるのか注目です。

時間:19:30〜22:30(開場19:00)
料金:トークイベント2,500円(1フード、1ドリンク付き) ※イベント終了後に懇親会あり。参加費3,500円(和食ダイニング「a.k.a.」の鯖江・福井食材を使った1日限定コース付き。ドリンクはキャッシュオン)
定員:30名
申し込み:右記URL https://sabaetalk-hatchi.peatix.com、または、電話(076-256-1100/HATCHi 金沢)でご予約ください

◎4月14日(土) 世界に一つしかないお椀を注文できる「オーダー椀受注会」byろくろ舎

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伝統的な丸物木地師としての技術を継承しながら、新しい木材プロダクトを制作するろくろ舎・酒井義夫さんが1日限定で在展し、オーダー椀の受注会を開催。希望の形や仕上げの塗りを職人の酒井さんに直接相談できる貴重なチャンスです! 漆椀は堅牢で使うほどに味わいを増すのが魅力。この機会にお気に入りのマイ椀を手に入れてみては。

時間:10:00〜18:00
料金:拭き漆仕上げ10,000円、目弾き塗り仕上げ14,000円、目弾き塗り(はた布)仕上げ16,000円、溜塗り仕上げ17,000円、真塗り仕上げ18,000円
※当日は相談のみ。商品は後日郵送でのお渡し。

◎5月3日(木・祝) 【福井県鯖江市への発地 2018春】ものづくりの産地を巡るスペシャルツアー ※予約制

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HATCHi 金沢発着で鯖江のものづくりを巡る1日ツアー。越前漆器の老舗・漆琳堂の工房見学をはじめ、めがねミュージアムの見学、地元で注目を集めている公園食堂PARKなど、鯖江のものづくりにまつわる人、もの、場に触れる1日。通常の旅行ツアーとはひと味違う鯖江の旅が楽しめそうです。

【ツアー概要】
発着地:HATCHi 金沢
時間:9:30〜20:00 ※集合8:45
定員:22名
参加費:スタンダードコース/8,000円(税込)、ワークショップ付きコース/10,000円(税込)
※ワークショップ付きコースはカップの拭き漆体験(通常3,500円相当)付き。
※参加費には往復バス代金、各工房見学費用、めがねミュージアム入場料を含む。昼食のみ現地清算。
※お支払いはクレジットカード、またはコンビニ決済のご利用が可能。お申し込み後、旅行会社より連絡があります。
申し込み:右記URLよりお申込みください。http://specialtour-sabae.peatix.com

《ツアー旅程》
9:00 HATCHi 金沢 出発
11:00 福井県鯖江市 漆琳堂 到着
11:00 漆琳堂 工房見学
12:30 公園食堂PARK 見学・昼食(昼食代金は現地清算)
14:00 鯖江市河和田地区を町歩き(スタンプラリー有)
※ワークショップ付きコース参加の場合、カップの拭き漆体験ワークショップに参加可。
15:30 漆琳堂前集合 バス乗車・移動
16:00 めがねミュージアム 見学
17:00 めがねミュージアム 出発
17:15 ataW(関坂漆器) 見学
18:00 ataW(関坂漆器) 出発・バス移動
20:00 HATCHi 金沢 到着
そのほか、ツアー先の詳細などはこちらよりご確認ください。

ものづくりや伝統工芸に興味のある人は、何度でも訪れたくなるようなコンテンツが満載!大型連休とも重なるので、北陸方面を訪れる予定のある人はぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

地域の魅力を世界に発信。「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」がスタート! 3月2日(金)@渋谷ヒカリエで発表会開催

テクノロジー、自然、建築、食、デザイン——をはじめとした、独自性の高い日本の文化や魅力を世界に発信する外務省の海外拠点事業「ジャパン・ハウス」。従来のアンテナショップとは一線を画す発信の場として、ギャラリー、シアター、カフェ&レストラン、ショップなどを備えた複合施設「ジャパン・ハウス」を、2017年から世界の主要3都市に順次開設。4月に開館したサンパウロは、開館1年未満ですでに65万人を突破。次いで、12月にロサンゼルスで一部が先行開館、今年はロンドンでのオープンを控えています。

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2017年4月にブラジル・サンパウロにオープンした「ジャパン・ハウス」。オープニングは、『竹 — 日本の歴史』展が開催され、多くの来場者でにぎわった。©︎ジャパン・ハウス・サンパウロ事務局/Rogerio Cassimiro

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©︎ジャパン・ハウス・サンパウロ事務局/Rogerio Cassimiro

そのジャパン・ハウスの新たな取り組みとして、「ジャパン・ハウス地域活性化プロジェクト」が、今年の秋からスタート。気候や風土に根ざした地域ごとの文化や産業は、日本の魅力を語る上で欠かせないもの。対外的にはまだ知られていない地域の多様性を伝える展示やイベントをジャパン・ハウスから発信することで、世界のより多くの人に、知られざる日本の魅力を体感してもらい、世界と地域、両者の相互関係を生み出していきます。

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このプロジェクトの活動内容を共有する場として、3月2日(金)18:00から、渋谷ヒカリエ8/COURT,CUBEで発表会が行われます。ジャパン・ハウスの総合プロデューサーを務めるデザイナー、原研哉さんが登壇し、ジャパン・ハウス事業全体の概要を発表。また、ロンドンのオリジナル企画として2018 年9月にジャパン・ハウス・ロンドンで行われる新潟県三条地域のイベント「燕三条 工場の祭典」の表現を取り入れた展示や、ジャパン・ハウスの地域活性のあり方などについて、國定勇人氏(新潟県三条市長)、モーリー・ロバートソン氏(国際ジャーナリスト)を交えたパネルディスカッションが行われます。

燕三条地域の名だたる工場が、開催期間中一斉に工場を開放し、ものづくりを体感できるイベント「工場の祭典」。2017年のビジュアル。

なお、今回の発表会は、3月2日(金)〜4日(日)に開催される「JAPAN BRAND FESTIVAL 2018」のプログラムの一部として行われるもの。期間中は、日本各地のものづくりや街おこし、プロダクトやサービスにまつわるさまざまなトークイベントが実施されます。

組織や立場を超えて、ジャパンブランドに情熱を傾ける人々同士が有機的につながっていくことを目的にした、「JAPAN BRAND FESTIVAL」。地方自治体や民間事業者など、日本発の魅力的なプロダクトやサービスが一同に集まる。

ぜひこの機会に、日本が誇る“地域の魅力”に触れてみませんか?

今年も“小さな鳥取”がやってきます! 「co-tori 2018」@東京・中目黒/2月24日(土)〜3月4日(日)

東京・中目黒エリアのショップ、カフェ、ギャラリーを会場に、自然豊かな鳥取の手仕事と食を楽しむイベント「co-tori(コトリ)」。2013年に始まり、6年目を迎える同イベントが、今年は2月24日(土)〜3月4日(日)の9日間に渡って開催されます。

「TOTTORI craft」展

TOTTORI craft展に並ぶ手仕事品

「co-tori」の魅力は、なんといってもコンテンツの充実。“用の美”の精神が息づく鳥取の多彩な手仕事を紹介する〈TOTTORI craft〉展には、1000余年の歴史を持つ因州和紙、民藝好きにはおなじみの牧谷窯、山根窯、延興寺窯、因州中井窯の器、型染作家・山口邦子さんの布もの、てぬぐい専門店「かまわぬ」の鳥取モチーフの手ぬぐいなどが並びます。

2月24日(土)、2月25日(日)の2日限定で登場する〈co-tori商店〉は特に注目! 老舗「たくみ割烹店」のカレーや、パン屋「タルマーリー」のパンと地ビール、「福田養蜂場」のはちみつ、「コウボパン 小さじいち」のパン、「大山くろぼく野菜畑」の有機栽培の野菜、隠れた名産品・もさえびを使ったイベントオリジナルのもさえび汁など、ふだん鳥取でしか味わえない人気店のメニューや珍しい逸品食材が一堂に集まります。

「コウボパン 小さじいち」のパン

「コウボパン 小さじいち」のパン

 

「タルマーリー」のビール

「タルマーリー」のビール

また、両日11:00~12:00には、鳥取・倉吉のセレクトショップ「COCOROSTORE」店主・田中信宏さんによる包丁研ぎワークショップや、「大塚刃物鍛冶」の包丁のカスタムオーダー会も行われるそう。イベントをとことん楽しみたい人は、初日と2日目はマストチェックです!

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鳥取県・智頭町の風景

このほかにも、鳥取を代表する酒蔵「山根酒造場」のコーディネートによる日本酒とおつまみが味わえる〈co-tori酒場〉、鳥取の人気店や生産者の食材を使用した9日間限定メニューが楽しめる〈co-toriカフェ〉、鳥取の伝統的工芸品・因州和紙について知識を深める企画展示〈TOTTORI inshu-washi Exhibition ー因州和紙を知る、触れる、着る〉など、2度、3度と訪れたくなる盛りだくさんの内容!

コンテンツごとに開催日時や会場が異なるので、詳しくは「co-tori 2018」のウェブサイトでご確認を。鳥取づくしの9日間を存分に楽しみましょう!

宇都宮の土地と人の魅力を体感するイベント「うつのみやらしく、」今年も開催します!

 

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今暮らしている土地と、もうひとつ、自分が気軽に帰れる場所を持つ。そんな“ふたつの地元”を持ち楽しむ「ダブルプレイス」というライフスタイルを育んでいる土地、栃木県宇都宮市。

東京から新幹線で50分という距離に位置する利便性から、実際に「ダブルプレイス」を実践している人も多くいます。そんな人々の暮らしぶりや働き方をもっと知るために、昨年『雛形』では、「ダブルプレイス案内」として、特集を組みました。

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特集記事を通して現地でさまざまな人と出会い・発見した魅力を、より多くの方に伝えるために東京で開催したイベント「うつのみやらしく、」の第二弾を、2月24日(土)@代官山Birdにて開催します!それに向けて、宇都宮の特集記事もスタートします。

イベントでは、宇都宮の暮らしや仕事について語らうトークや、宇都宮のお寺の副住職によるワークショップ、クラフトビールの試飲や、地場産のイチゴやコロッケを使ったオリジナルのサンドウィッチもご用意する予定。

暮らし、仕事、遊び、学び……さまざまな切り口から宇都宮の魅力を体感できるイベント。ぜひみなさんのお越しをお待ちしております!

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行ってみたい! 2月後半のローカルイベント

記録的な寒気のピークは越えつつあるものの、まだまだ寒さが続く2月半ば。冷えた体があたたまりそうな、気になるイベントをご紹介します!

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目の前に海が広がる、長崎県・千綿駅に行ってきました。

●2/14(水)/松本ナイトミュージアム・第2夜

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寒い夜はアート鑑賞であたたまる。松本市の美術館・博物館で行われる冬季限定イベント

昨年12月に第1回目が行われた「松本ナイトミュージアム」は、松本市美術館と日本浮世絵博物館の主要2会場の開館時間が延長され、夜間にアート鑑賞を楽しむことができるイベント。バレンタインデーに行われる今回は、両館それぞれで“恋愛”にまつわる美術作品を読み解くトークイベントが実施されます。さらに、参加者特典として松本市内の飲食店で優待サービスが受けられたり、同日限定の「ナイトミュージアムBAR」(日本浮世絵博物館)でホットワインなどを片手に鑑賞を楽しめたりと、普段とは異なるちょっと特別な1日を過ごせます。気になるトークイベントの詳細はホームページでご確認を!

会期:2月14日(水)
時間:17:00〜21:00 ※最終入場20:30
場所:松本市美術館(長野県松本市中央4-2-22)、日本浮世絵博物館(長野県松本市大字島立字新切2206-1)※無料シャトルバス運行
料金:大人1000円、子ども(中学生まで)無料、ペアチケット(性別問わず、大人2名)1000円
URL:http://matsumoto-artmuse.jp/news/10760/
※次回第3夜は3月3日(土)に開催予定

●2月16日(金)〜18日(日)/LOCAL STAND vol.6 UDONART(ウドナート)
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「うどん×アート」!ゲストハウスで香川県の魅力を体感

連日多くの旅行客や地元の人でにぎわいを見せる、京都・河原町通りにあるゲストハウス「Len(レン)」。香川県の魅力を“うどんとアート”を切り口に紹介する今イベントは、高松の老舗うどん店「ヨコラクうどん」、美しいデザインの和三盆「HIYORI」、香川を拠点に活動するデザイン集団「瀬ト内工芸ズ。」の3組が出店。売り切れ必至のヨコラクうどんは、麺や出汁はもちろん、薬味も温玉も器もすべて同店から調達。さらに、最終日は店主による実演提供も行われるなど、現地気分で楽しめること間違いなし! 週末の仕事帰りや散策がてら、気軽に立ち寄ってみては。

会期:2月16日(金)〜2月18日(日)
時間:10:00〜17:00 ※うどんの販売は15:00まで。売り切れ次第終了
場所:Len(京都府京都市下京区河原町通り松原下ル植松町709-3)
料金:無料
URL:https://backpackersjapan.co.jp/kyotohostel/local-stand-vol-6/

●開催中〜3月4日(日)/南方熊楠生誕150周年記念企画展 南方熊楠—100年早かった智の人—
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愛用の道具や資料から超人的な思考力&フィールドワークをうかがい知る

南方熊楠は、博物学、生物学、民俗学など、森羅万象を探求した「研究者」とされてきましたが、今回の展覧会では、膨大な資料を収集、蓄積して後世に残そうとした「情報提供者」としての熊楠に焦点を当てられています。熊楠の研究過程や暮らしぶりが垣間見える日記や書簡、綿密に書き写された抜書(さまざまな文献からの筆写ノート)をはじめ、実際にフィールドワークで使用していた道具類や収集した標本なども展示されます。

会期:開催中〜3月4日(日) ※毎週月曜日休館。ただし2月12日(月)は開館
時間:9:00〜17:00(金曜、土曜は20:00まで)※入館は各閉館時刻の30分前まで
場所:国立科学博物館 日本館1階 企画展示室(東京都台東区上野公園7-20)
料金:一般・大学生620円、高校生以下及び65歳以上は無料
URL:https://www.kahaku.go.jp/event/2017/12kumagusu/
※2月23日(金)にギャラリートークが行われます(事前申し込み不要)。開催時間など、詳しくは上記URLでご確認ください。

●2月27日(火)参加募集開始/神戸野菜学 05 「たまねぎ」
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「たまねぎ」を知り、作り、食べるワークショップ

神戸・三宮にある複合施設「KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)」で行われる、旬の野菜について学ぶ人気ワークショップの第6弾。毎回料理する人・栽培する人・広める人の3ジャンルのゲストから、身近な野菜をよりおいしく食べるための知識を学べます。今回の旬野菜は家庭料理の万能選手「たまねぎ」。参加者全員で行う調理実習では、生食できるほど甘みが強い、新玉ねぎを使ったサラダを作ります。

会期:3月25日(日)
※定員15名。2月27日(火)〜3月18日までにKIITOホームページ内該当ページより事前申し込みが必要。申し込み多数の場合は抽選。
時間:12:00〜15:00
場所:KIITO1階カフェ(兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4)
料金:2000円(材料費、試食込み)
URL:http://kiito.jp/schedule/workshop/article/26260/

コミュニティデザインで照らす地域の可能性。卒業展示「地域も未来も想像以上。」@東北芸術工科大学 本日開催〜2月12日(水)まで

コミュニティデザインとは、人と人のつながり方やその仕組み、場のあり方をデザインすること。このコミュニティの視点から、地域に山積する課題解決に貢献できる「コミュニティデザイナー」を育成する場として、2014年に国内で初めて設置されたのが、東北芸術工科大学のコミュニティデザイン学科。「ふるさとを元気にしたい」「誰かの役に立ちたい」という思いを持った学生が全国から集まっています。

学科長を務めるのは、コミュニティデザインという言葉を広く浸透させた第一人者、「studio-L」代表の山崎亮さん。これまで数多くの自治体に関わり、地域の課題をそこで暮らす人が主体となって解決する仕組み作りを成功させています。

そんな山崎さんから直々に実践的なフィールドワークのノウハウを学んだ、同学科第1期生20名による卒業研究・制作展「地域も未来も、想像以上。」が、本日から2月12日(月)までの6日間、東北芸術工科大学で行われます。

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在学中、山形県内のさまざまな地域に入り、住民の人たちと共に、人口減少、耕作放棄地、シャッター商店街、地域間の分断された交流……といった課題に向き合ってきた学生の皆さん。なかには、より実践的な場を求め、在学中に地域おこし協力隊として地方に移住した人もいるのだとか。

今回の卒業展示では、学生一人一人が個人ブースを設け、4年間に行った活動の経緯やプロセス、研究成果を、写真、パネル、小冊子など思い思いの形で紹介。「あたらしい同窓会のしくみづくり」「移住の失敗から学んだ地域になじむための7つのステップ」など、タイトルからも興味をそそられる内容がもりだくさん!

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「一見暗く見える未来は、想像力と創造力でもっとおもしろくできるはず」——。

学生の皆さんが見出した、コミュニティデザインで照らす地方の未来を覗いてみませんか?

行ってみたい! 2月前半のローカルイベント

まだまだ底冷えする寒さが続く今日このごろ。だからといって週末を家で過ごすのはもったいない! 2月前半も出かけたいイベントが目白押しです。

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ぬか床を作りました。

 

●2月3日(土)・4日(日)/「種市」第6回

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photo:Azusa Shigenobu

「台所から、たねを蒔く」。古来種野菜を知り、味わう2日間

形や色が不揃いのため、一般の市場では扱われにくい在来種・固定種の野菜、いわゆる古来種野菜。その魅力と種を継ぐ農家の営みを、ファーマーズマーケット、食、トーク、料理教室といったさまざまなコンテンツを通して楽しめる人気イベント。今年も全国各地から豪華出店者が集結。物販と食は吉祥寺・キチムと西荻窪・松庵文庫の2会場で出店者が異なるのでハシゴ必至! より深く古来種野菜について知りたい人は、会期中に行われるトークイベントや料理教室も見逃せません。全5回の料理教室はすでに満席に達した回もあるので、気になる人は急いで確認を! トークイベントも残席わずかです!

会期: 2月3日(土)、4日(日)
時間:マーケット&フード/11:00~16:00、トークイベント/2月3日岩崎政利さん18:00〜20:30、2月4日根本きこさん×奥津典子さん17:30〜19:30 、料理教室/2月1、2日各日10:00〜13:00のみ残席あり。※トークイベント、料理教室はホームページの申し込みフォームから事前予約が必要。詳細はホームページからご確認を
場所: キチム(東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7 B1)、松庵文庫(東京都杉並区松庵3-12-22)
料金:トークイベント参加者は入場料3000円(ワンドリンク付き)
URL:https://www.organic-base.com/topic/tane/

 

2月9日(金)/公開!「ちゃぶ台」企画会議
福岡から考える!「3年後、自分たちの社会はこうなっているかも」会議with『うしろめたさの人類学』松村圭一郎さん

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「こうありたい未来」を参加者全員で探るトーク&懇親会

政治やお金、時代の風潮に振り回されない生き方を探るミシマ社の雑誌『ちゃぶ台』。今回のイベントは、同誌編集長でミシマ社代表の三島邦弘さん自ら案内役となり、次号『ちゃぶ台vol.4』(2018年10月刊行予定)に向けた企画会議を参加者全員と実施! 同誌が追求する「まだ多くの人が気づいていない、豊かな世界」を実現する手がかりを、ゲストの文化人類学者・松村圭一郎さんのレクチャー&トークとともに探ります。

会期:2月9日(金)
時間:18:00開場、19:00開始〜
場所:ブックスキューブリック箱崎店2階(福岡県福岡市東区箱崎1-5-14)
料金:2000円(ワンドリンク付・要予約)
URL:http://bookskubrick.jp/event/2-9-with

 

2月10日(土)〜「バス停と椅子 写真展」

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鳥取・倉吉市近郊の「バス停」を定点観測した写真展

地方都市でよく見かける、屋根のついた簡素なバスの待合所。最初はただの箱のようだったバス停に、ある日椅子が置かれていたり、次に見た時には手作りのカバーが掛けられていたり、さらには……!? 地域の人たちによって使いやすくカスタマイズされ、気づけば個性的な姿へと変貌していった倉吉市近郊の20のバス停の様子を記録した写真展。出展者はいずれも鳥取県出身で倉吉にゆかりのある、映像作家の波田野州平さん、写真家の河原朝子さん、アニメーター・映像作家の池口玄訓さんの3人。近日「雛形」でこの写真展にまつわるインタビューを公開予定! こちらもお楽しみに!

会期:2月10日(土)〜18日(日) ※14日(水)は休廊
時間:12:00〜18:00
場所:COCOROSTORE(鳥取県倉吉市魚町2516番地)
料金:無料
URL:http://cocorostore.jugem.jp
※別会場のsaon(鳥取県倉吉市魚町2521-1F)で「ガラスの街」写真展を同時開催。詳細は上記URLでご確認ください。

 


2月26日(月)〆切/「いわみ暮らし体験会」

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海・山・温泉が近い鳥取・岩美町のリアルな暮らしを体感

ここ数年、都市部からの移住先として注目を集めている鳥取県岩美町。海、山、温泉といった豊かな自然が日常のすぐそばにある岩美町の暮らしを、2日間のツアーを通して見聞きする体験会が行われます。地元の人や移住者との交流会でリアルな暮らしぶりを聞けるのはもちろん、移住を検討する上で欠かせない“住まい”についても、町内にある空き家数軒を実際に訪ね、中までじっくり見学できます! 現地での人との出会いや体験は、移住のイメージをより具体的にする大きな1歩。子育て世帯やファミリーでの参加も可能なので、近い将来、移住を考えている人はぜひ。

会期:3月17日(土)〜18日(日) ※募集締め切り2月26日(月)
時間:1日目12:30プログラム開始〜2日目16:00現地解散
場所:鳥取県岩美郡岩美町内各所、宿泊先/昭和民宿 龍神荘(鳥取県岩美郡岩美町大羽尾274-1)
定員:12名 ※参加希望者多数の場合は抽選。移住相談中の人を優先
料金:参加費無料 ※ただし、鳥取駅、鳥取空港または集合場所までの往復交通費は参加者負担
URL:http://www.iwami.gr.jp/item/8871.htm
申し込み先:岩美町役場企画財政課地域創生室(メール/ tiikisousei@iwami.gr.jp 電話/0857-73-1553)

 

行ってみたい! 1月後半のローカルイベント/Part1

ようやく胃もたれも抜けてきた1月後半。各地ではさっそく気になるイベントや展示が始まっています。今月から、雛形編集部が注目する地域の暮らしや文化に触れるイベントや展示情報を紹介していきます!

1月2日、毎年恒例の書き初めをしました。

1月2日、毎年恒例の書き初めをしました。

スナックくまちゃん

スナックくまちゃん

熊本県×人気スナックがコラボ! 『スナックくまちゃん』

熊本県の魅力をスナックを通して体感できる新しい交流の場、「スナックくまちゃん」が1ヶ月の期間限定でオープン! 場所は、お笑いタレントの玉袋筋太郎さんがオーナーを務める東京・赤坂の人気スナック「スナック玉ちゃん」。スナックの醍醐味、カラオケは時間無制限で歌い放題(お酒も飲み放題!)。よりディープに楽しみたい人は、のど自慢大会や馬肉ナイトなどが行われる毎週金曜日の“くま金ナイト”も要チェックです!

会期:開催中〜2月16日(金) 予約不要
※期間中の日曜、祝日(2/12)はお休み。また、土曜(1/20を除く)はイベントのみで通常営業は行いません。
時間:20:00〜24:00
場所:スナック玉ちゃん(東京都港区赤坂4-2-3 ディアシティ赤坂B1F)
料金:男性7000円、女性4000円 ※料金は税込。時間無制限で飲み放題&歌い放題
URL:http://snacknavi.com/area/marunouchi/akasakamitsuke/8639/kumachan/


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福島〜楢葉町の今を伝える、衣食住の良品とクリエイターが集合

福島県・楢葉町の暮らしの復興をサポートするプロジェクト「ナラノハ」が、東京で定期的に行っているイベントの第3弾。詩人・菅原敏さんの朗読に合わせ、コラージュ作家・キャッサバさんによる作品制作が行われたり、福島の日本酒にまつわる試飲付きトークセッションがあったりと、物販とともに楽しめる企画が盛りだくさん! 楢葉町のお母さん方が作る郷土料理のすいとんも食べられます。会場は浅草からほど近い広々としたカフェ。散策がてら気軽に立ち寄ってみては。

会期:1月20日(土)
時間:12:00〜17:00
場所:イリヤプラスカフェ@カスタム倉庫(東京都台東区寿4-7-11)
料金:無料(※来場時、1Fカフェにて1ドリンクオーダー制)
URL:http://naranoha.com/info171220


地域と文化のためのメディアを考える連続講座 #2 「民藝」をノイズ化する

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言葉というメディアで無名の美に光を当てた“民藝”を知る

鳥取でゲストハウス「たみ」をはじめとした滞在スペースを運営する「うかぶLLC」が、鳥取大学と共同で行う連続講座。12月から2月にかけてさまざまなジャンルのゲスト講師を招き、「見ること/言葉にすること/聞くこと」を切り口にして、メディアについて考える講座を行っています。1月は哲学者の鞍田崇さんを招き、20世紀初頭に柳宗悦らがつくった言葉、“民藝”について、今、ふたたび注目を集めるその実態と可能性を探ります。

会期:1月21日(日)
時間:16:00〜18:00
場所:ことめや(鳥取県鳥取市瓦町527)
料金:無料
URL:http://ukabullc.com/works/2017/11/1015.php


おいで、おおえ 企画展示『PORTRATE』

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特別じゃなくてちょうどいい。山形県・大江町の暮らしを写真と映像で展示

山形県のほぼ中央に位置する大江町は、県内唯一の国が定める重要文化的景観を誇る町。今回の企画展示は、美しい自然とともに暮らす大江町の人々の飾らない日常生活を写真と映像で紹介。会場は、山形の新しいカルチャーの拠点として多彩なクリエイターが集う「とんがりビル」内のギャラリー、「KUGURU(くぐる)」。展示最終日にはゲストスピーカーによるトークイベントも行われます。

会期:1月25日(木)〜28日(日)
時間:11:30〜18:00(25日のみ13:00〜18:00)
場所:とんがりビル ギャラリーKUGURU(山形県山形市七日町2-7-23)
料金:無料
URL:http://www.tongari-bldg.com/1901

鳥取の手仕事が渋谷に。「とっとりを知ってもらう3日間」開催@渋谷ヒカリエ 本日12月15日(金)〜17日(日)

海と山の豊かな自然に囲まれた鳥取県は、山陰地方の民藝運動発祥の地として知られるように、古くから暮らしに根ざしたものづくりの文化が脈々と息づいています。ここ数年は、都市部からものづくりや独立を志して鳥取に移住する人が増えている傾向も見られ、新旧の手仕事が集まる街としてさらなる活気を帯びています。

そんな鳥取の魅力をさまざまな切り口で紹介するイベントが、12月15日(金)から17日(日)の3日間、渋谷ヒカリエ8階のイベントスペース、8/COURTで開催されます。

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イベントを主催するのは、鳥取県と鳥取市西部の鹿野町で演劇・芸術活動を行うアートNPO法人「鳥の劇場」。同劇団メンバーの中には東京からの移住者も多いことから、内と外、両方の視点で鳥取の魅力を再確認。自然、食、クラフトなど、彼らのフィルターを通した鳥取のいいもの・いいとこが多角的に紹介されます。

イベントでは、鳥取にゆかりのあるゲストを招いたトークイベントをはじめ、小中学生を対象にした演劇ワークショップ、鳥取の身近な自然と里山をテーマにした写真展「小鳥の家族」など、連日さまざまな企画が催されます。なかでも注目したいのが、主催の鳥の劇場メンバーが県内をくまなく探して良品を集めた生活道具と食品の「とっとりセレクトショップ」。

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因幡地方最古といわれる岩井温泉の温泉街の一角に佇む、「おぐら屋」。従来の挽物(ひきもの)に、独創的なデザインと技術を加えて誕生した木彫人形十二支は、素朴な中にも斬新なおもむきがあります。昭和39年、平成27年には年賀切手の図案にも採用されました。(イベント会期中、木彫人形十二支は予約販売)

キャプション

鳥取民藝運動の父、吉田璋也氏の指導により新作民芸に取組んだ、因州・中井窯。藁灰や木灰など自然素材を使ってつくられる、緑、黒、白の釉薬によって色分けされた器は、鳥取だけでなく日本の民窯における代表作のひとつ。

民藝好きなら必ずチェックしたい因州・中井窯や山根窯などの陶器から、因州和紙のランプシェード、弓浜絣の小物、若手作家の木工品やガラスの器など、ふだん東京ではなかなか一堂に会して見ることができない選りすぐりの品々が揃います。

また、地元で人気のこだわりの食品も並ぶそうなので、こちらも見逃せません!

《とっとりセレクトショップの取扱い商品》

●陶器…因州・中井窯 http://nakaigama.jp、山根窯
●和紙…大因州製紙協業組合          http://www.daiinshu.co.jp
●郷土玩具…おぐら屋    https://ja-jp.facebook.com/おぐら屋-1177869045669633/
●郷土玩具…はこた人形工房    https://ja-jp.facebook.com/hakota.hariko/
●ガラス…ukiroosh(矢野志郎・竹中悠記)   http://ukiroosh-glass.wixsite.com/ukiroosh
●ガラス…大家具子                       http://saon.jp
●ガラス…ko-ma(柳原麻衣)       http://www.ko-macraft.jp/top.html
●木工…工房このか(藤本かおり)https://www.instagram.com/conokanocoto/?hl=ja
●木工…ドモク堂                          https://ja-jp.facebook.com/domokudo
●木工…たくみ工芸店                    http://mingei.exblog.jp
●絣…工房ゆみはま                       http://www.pref.tottori.lg.jp/dd.aspx?menuid=39562
●革製品…ミントチュチュレザー(川口淳平)    http://www.mint-chu-chu.com
●型染め…山口邦子
●つまみ細工/タジキナミ
●刃物…大塚刃物鍛冶
●ビーズアクセサリー…SmiLe       https://www.instagram.com/smiletoki/
●ナチュラルコスメ…Float            http://float.jpn.com
●ランプシェード…谷口・青谷和紙                http://www.aoyawashi.co.jp
●ランプシェード…HYO DESIGN             http://www.hyo.co.jp
●天美卵フリーズドライ商品…大江ノ自然牧場               http://www.oenosato.com
●トマト・にんじんジュース…日南トマト加工    https://ja-jp.facebook.com/日南トマト加工株式会社-169386860120359/
●塩…柿木村共同作業所
●ポン菓子…深沢製菓                    http://www.oiri.jp
●味噌…谷口味噌
●わかめ…漁師中村                       http://www.ryoshinakamura.com
●はちみつ…福田養蜂場  http://fukuta-honey.com

初日の12月15日(金)18:00〜20:00には、トークイベントのゲスト5人と主催する鳥の劇場メンバーが勢揃いし、トークや朗読などを行いながら、鳥取の食やお酒を試食できるオープニングパーティーが行われます。

このほか、会場内には鳥取への移住相談コーナーが開設(会期中常設)。ふるさと鳥取県定住機構コーディネーター(ファイナンシャルプランナー)による移住相談を随時受け付けているので、鳥取への移住を考えている人は気軽に相談できるこの機会に訪れてみてもよさそうですね。

大自然に恵まれた鳥取の風土から生まれた、素朴で美しい生活道具やおいしい食に触れて、まだまだ知らない鳥取の魅力を見つけてみませんか。

タルマーリーのパン、山葵油、森のオイル……「だけじゃない、トットリ展」@横浜・ヨリフネ、11月26日(日)まで開催中!

横浜駅から、東急東横線で1駅。反町(たんまち)の一角に、今年の春オープンした「ヨリフネ」。2015年2月から約2年間、同じエリアで、古書や雑貨を扱うお店「APT # 207」を運営していた船寄真利さんが、新たにオープンさせた器とギャラリーのお店です。

もともとお店があった場所は、ギャラリー「H.Funayose gallery」に店名を変え、夫の船寄洋之さんが運営。協働しながら夫婦でふたつの場をひらいています。

ヨリフネ

洋之さんは、鳥取県・湯梨浜町の出身。約20年前まで暮らしていた洋之さんと、近年一緒に訪れている真利さんが、内側と外側の目線から鳥取を表現する展示会、「だけじゃない、トットリ展」が、11月26日(日)までヨリフネにて開催されています。

10代後半で都会へ出てきて、故郷を振り返ることなく終えた20代。何もないと思っていた場所は、時の流れとともに新しい風景を見せてくれると、洋之さん。

生まれた場所だから見えるもの、離れているから見えるもの。横浜にふたりが選ぶ鳥取のゆたかな食べ物や作品が集まります。

参加作家の紹介(文:船寄真利さん、洋之さん)

●パン/タルマーリー

写真:川瀬一絵

写真:川瀬一絵

タルマーリーのパンは、純粋培養菌を一切使用せず、酵母(イースト)も糀菌も乳酸菌も、野生の菌を自家培養して発酵させています。 野生の菌でつくるパンの最大の魅力は 、「小麦粉、塩、酵母、水」というシンプルな材料。だからこそ、酵母や製法によって食感や味わいが変わってきます。小麦粉の3割は、工房の近辺で栽培された小麦を自家製粉して使用していて、新鮮な粉の香りと味わいは格別です。

「野生の糀を採取するために、自然環境のきれいな里山を探し求めて、鳥取県智頭町に辿り着きました。発酵を起点とした地域内循環を目指そうと思うと、人々との関係がとても大事になってきます。智頭町の人たちはとても温かくて、私たちの夢は一歩ずつ確実に進んでいると思います」
鳥取の自然と、人々だからできること。そんな環境の中で日々焼かれるタルマーリーさんのパンを、ぜひ一度食べてみてください。 びっくりするほどおいしいのです。
※パンの販売は、11月18(土)、25日(土)16:00〜です。
https://www.talmary.com/

●お菓子/HAKUSEN

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鳥取県のだいたい真ん中あたり、湯梨浜町(ゆりはまちょう)松崎にある大きな汽水湖「東郷池」。そのほとりに、2015年7月、コーヒー、焼き菓子、本の店「HAKUSEN」がオープンしました。焼き菓子ももちろんおいしいのですが、本のセレクトも素敵で、ハッとさせられることがしばしば。それもそのはず、奥様はもともと栃木県・黒磯で「白線文庫」という古本屋さんを営んでいたそう。窓から見える、ひろいひろい、穏やかな湖面を眺めていると、すーっと心が落ち着いていくのがわかります。
鳥取の好きなところをお伺いしたところ、「自然、素材、人々、海、山、雲、光」という答えが返って来ました。今回はとってもおいしい焼き菓子やハーブコーディアルなど、お任せでお願いしています。この空間にいるのを想像しながらぜひ食べてみてください。
http://hakusen-store.com/

●香り/Float

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人工的に作った香りではなく、 自然の香りの恩恵を 脳で感じ、体で感じてほしいと、環境にも人にも安全な香りを届ける、香りのブランド「Float」。
代表の牧野さんは、もともとクリニックなどと提携をし、10年以上マタニティや、不妊外来、女性外来の 患者さんを中心に施術に携わっていました。また講演やワークショップなどでアロマテラピーの普及にも努められていて、植物の恵みである精油をもっと安全に、もっと身近に、もっと取り入れやすく、日々使いやすい形で提案したいということで、オーガニックコスメを企画することに。 牧野さんの製品は余分なものが入っていない上に価格も優しく、嬉しい点がいっぱいです。
鳥取の森でとれたヒノキ100%の精油とクロモジ(鳥取では、貴重な国産のクロモジが取れるそう)を使った シリーズ「森と私と」など、鳥取にちなんだものを中心に、 香りの製品をたくさん届けてくださいます。
http://float.jpn.com/index.html

●オイル/西河商店

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今年の8月、鳥取のよく行くご飯屋さんで紹介してもらったのが、このわさびオイルでした。本わさびを使い、国産材料だけで作られた「山葵油(わさびオイル)」。 家庭用チューブのワサビでは出すことのできない香りや風味があり、1、2滴使うだけで料理がグッと引き締まります。ピザやカルパッチョなどの洋食をはじめ、焼き肉、焼き魚、納豆、卵かけご飯などの和食にも相性抜群! パッケージは、昔の漢方薬やお薬をイメージししているそうで、食卓に置きっぱなしにしたくなるぐらいかわいいです。
綺麗で豊富な水が欠かせない、わさびの生育。 西日本最大級のわさび田が広がる鳥取県の関金町は、大山から清流が流れ込むため、良質なわさびが育つのだそう。自然豊かな鳥取だからこそ作れるわさびオイル、関東ではまだ1箇所しかお取り扱いがないそうなので (その一つがS/S/A/W !!!)、ぜひこの機会にお試しくださいませ。
http://www.nishikawashouten.com/

●本/「汽水空港」

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数年前、鳥取県の中央に位置する東郷湖のほとりに、ぽつんと一軒の本屋ができました。本屋好きの僕は、帰郷後その情報を聞いてすぐに本屋へ。お店の名前は「汽水空港」。とてもすてきな名前だなと思いながら、お店に足を踏み入れました。当時、山小屋のような店内にはロフトがあって、そこで珈琲を飲みながら、寝転がりながら本を楽しめるという本当に自由なお店でした。古書、新刊やリトルプレスが一面に広がり、店主の森さんの人柄が出ているのか(もちろん出ている)、ミニマムな心配事を想像させる本から、宇宙を創造させる本まで、繊細な本から大胆な本まで、幅広い選書にワクワクさせられました。
そんな汽水空港は、移転リニューアルオープンを計画していました。しかし、準備段階の2016年10月に、鳥取県中部地震が発生し、移転先の建物が傾いてしまい計画は中止に。地震後、すぐに帰省して森さんに会いにいくと、「10分に1回は落ち込む」と落胆の色を隠せない言葉が返ってきました。でも、汽水空港はまたはじまる。そう、森さんは、またきれいな湖畔で本屋「汽水空港」を営む予定で絶賛改装作業中です。今回は、「鳥取」をイメージした選書をしていただきました。リニューアルオープンより一足先に、「汽水空港」をお楽しみください。
http://tmmate4.wixsite.com/kisuikuko

●イラストレーション/杉本さなえ

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鳥取県米子市出身で、現在も米子市に暮らす杉本さなえさん。パッケージやロゴ、雑誌やウェブなどのイラストも手がけながら、定期的に個展やグループ展などで作品を発表。ほとんどの絵を、墨汁の墨と朱の2色のみで絵を描いています。かわいらしいようでいて、どこか異世界に迷い込んだ気になる杉本さんのイラスト。ルイス・キャロルの『鏡の国のアリス』のように、実は壁に飾られた絵の向こう側に長い長いお話と不思議な世界が広がっていて、そこに迷い込んで気づいたら時間が経っていたんじゃないかと思うくらい、ずっと絵に入り込んで眺めてしまいます。今回の「だけじゃない、トットリ展」に出展してくださる「Float」さんのパッケージイラストを描いているのも杉本さんです。
「鳥取の好きなところは、何もかもが遠く離れているので、 絵を描くことからも他人事のように距離を保てるところです。あとは、山と海がふつうにいつも傍らにあることです」
https://www.sanaesugimoto.com/

●珈琲/miepump

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2017年の夏、「京都の珈琲屋さんが鳥取に移転する」という話が耳に入ってきました。実は、まだお会いしたことのない「Miepump」さんですが、珈琲豆をいただいて、さっそく「mpブレンド3 深煎り」を飲んでみました。深煎りなのに、やわらかな口当たりで甘みもしっかり、すっきりとしてとっても美味しい……。地元でこんなに美味しい珈琲が飲めるなんて……うらやましいです。

現在、鳥取県北栄町で開店準備中をしている真っ最中で、開店後は自家焙煎コーヒー豆の販売、喫茶、ギャラリーのお店になるとのこと。帰省して伺いたい場所がまたひとつ増えました。
https://www.instagram.com/otsuka_toshi/

●ガラス/大家具子

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神戸市生まれの吹きガラス作家、大家具子さん。透明でシンプルな日常使いの器を中心に製作し、毎年、個展やグループ展を全国で開催し作品を発表しています。 2014年春に鳥取県倉吉市に拠点を移し、2016年にセレクトショップ「saon」をオープン。
「鳥取の魅力、好きなところを一言でいうと、水の美しさ。 それにいつも触れて暮らしている鳥取の人は、ほんとに素朴であたたかい。 海も川も湖も、いつも大きな空が映っています。 静かで美しい水のある風景が好きになりました」
飾らない関西弁で、商品の魅力を話し出したら止まらない様子は、 嘘のない方なんだなぁと、気持ちよくてお店に行くたびに元気をもらって帰ってきます。
スクリューシリーズのグラスは、うねりがあってひとつひとつ表情が違うのですが、味わい深さだけじゃない、どこかきちんとした安定感が伝わってきます。 それらの定番に加え、 寒くなると出す黒いフチのシリーズや 大家さんらしいスクエア(袋型)の花器、 ドーム、雑穀入れなどをご紹介予定です。
http://saon.jp/

 

人口8人の島の記憶。香川県・牛島で、のんびり写真展開催中!

瀬戸内海に浮かぶ、人口8人の牛島。存続が危ぶまれるこの島にも、賑やかで人々の笑顔に溢れていた時代がありました。

そんな姿を多くの人に見てもらおうと、今も島で暮らすひとりの女性が写真展を企画しました。

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陸よりも、海の移動が
便利だった時代に栄えた島

香川県・丸亀港から北へ約8kmの沖合いに浮かぶ、牛島。岡山県と香川県に挟まれた塩飽諸島(しわくしょとう)と呼ばれる大小28の島のうち、牛島は周囲約4.2kmの4番目に小さな島です。現在の人口はわずか8人。商店も自動販売機もない島ですが、東側では瀬戸大橋を、西側では塩飽の島々を望むことができるうえ、目の前の海を大型船が行き来していることもあって、隔絶されている感じがしないのが不思議です。

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島の南側からの景色。海の向こうに丸亀の町が広がっている。

島内のふたつの集落をつなぐ道の途中には、ほぼ自給自足をする人たちの畑や田んぼ、季節の花々、かつては特産地だったという温州みかんなどの木が。湧き水も豊富で、ほんの数分歩いただけでも土地の豊かさを感じられます。

今でこそ8人しか住んでいませんが、この静けさが信じられないほど活気に満ちた時代が、牛島にはありました。

塩飽諸島が特別な地域になったのは、戦国時代のこと。塩飽水軍が豊臣秀吉の朝鮮出征で活躍したことにより、江戸時代末期までどの藩にも属さない独立自治が認められていました。塩飽は廻船業で栄え、「内海の海上王」として一目置かれた豪商・丸尾五左衛門は牛島を本拠地に。ほかにも多くの船持ちが牛島に住んでいました。

18世紀半ば以降、廻船業は衰退し、船大工だった人たちは他国へ出稼ぎに。高い技術を生かして社寺や民家などの建築を手がけ、塩飽大工と呼ばれるようになりました。戦前は上海や台湾にまで働きに行った人もいたそうで、今よりもずっと海を自由に行き来していたことを物語っています。

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この島が好きだから、
元気な時代を人々の記憶にとどめたい

島が衰退したといっても、終戦直後はまだ200人ほどが住んでいました。牛島で生まれ育ち、20年ほど前にアメリカ人の夫とともにUターンしてきた横山敬子さんは、牛島がまだ子どもたちの元気な声で溢れていた時代を知るひとり。

服飾デザイナーとして島にアトリエを構え、その傍ら古民家を利用した島で唯一のゲストハウス「アイランドガール」を営んでいる横山さんには、長年温めてきた夢がありました。

「昭和42年に島の小中学校が廃校になり、隣の本島に統合されたのですが、昭和52年に校舎を解体することになったんです。自治会長をしていた父が、学校にあったアルバムを預かることになり、実家に保管されていたので、いつかいろんな人にこの写真を見てもらう機会ができたらいいなと思っていました」

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横山さんは、12年前に18人いた島民のポートレイトを撮影したことがきっかけで交流のあった、写真家の石井孝典さんに相談。こうして、島の集会所で写真展を開催することになりました。

展示されている写真は、昭和初期から昭和40年代くらいまでの80数点。緊張した面持ちの集合写真や、運動会でパン食い競走をするお父さん、着物姿で綱引きをするお母さん、それを見て笑顔が弾ける子どもたち。あるいはお祭りの風景や、何気ない日常の一コマ。牛島のことを知らない人が見ても、父や母、祖父母などから聞いた昔話が記憶の片隅から立ち上がってくるような、懐かしさや温かさを感じてしまいます。

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「いつかと思いながら、形にするまでずいぶん時間が経ってしまいました。島の将来のこともそうだし、写真に写っている人も高齢になって、これが最後のチャンスかもしれないと、ようやく実現することができました」

写真展に足を運んだ人たちは、若かりし頃の父親の姿を偶然発見して感動したり、島がこんなに賑やかだったことを知って驚いたり、写真のなかの笑顔に元気をもらったり……。今は島を離れてしまった人が、「うちにもこんな写真があった」と横山さんに昔の写真を送ってくれたり、展示されている写真の撮影時期や撮影者を特定してくれるような人も。やっぱり写真は人に見られてこそ意味があるようで、この写真展からもじわじわと新たな可能性が生まれています。

「都会と違って簡単に来られるような場所ではないから、しばらくは期間を決めずに展示したいなと思っています。そしたら島の観光名所がひとつ増えますしね」

かつてそこにあった、賑やかで温かい風景と笑顔を集めた写真展。牛島らしくのんびりと開催中です。

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写真:石井孝典 文:兵藤育子

モノによって描かれる風景。展示会「牧谷窯・杉本義訓と、いくつかの回答」11月11日(土)〜19日(日)開催!@鳥取県・たみ

20171019204051-thumb-959x449-19952017年11月11日(土)〜19日(日)、鳥取県のゲストハウス・たみの「リビングギャラリー」にて、展示会「牧谷窯・杉本義訓と、いくつかの回答」が開催されます。

鳥取県岩美町に拠点を置く、牧谷窯。地元の岩井窯・山本教行氏に師事した後に独立した、杉本義訓さんが作陶しています。

牧谷窯の特徴のひとつが、「練込み」と呼ばれる技法。出したい色を粘土に練り込み、その粘土を互い違いに張り合わせ、模様の層を作ります。中国の宋の時代に伝えられたと言われており、手間と時間のかかる技法。

そして、この技法によって生まれてしまうのが、割れた陶器。

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「練込み」という技法でつくられた、牧谷窯の器たち。

「練込み」という技法でつくられた、牧谷窯の器たち。

そこで、漆作家、映像作家、音楽家、木工職人など多様な8名のクリエイターに、「この陶器をあなたならどうしますか?」となげかけ、その問いに対してそれぞれが制作した作品を「回答」として展示するのが、展示会「牧谷窯・杉本義訓と、いくつかの回答」です。再び価値を与えられたモノを通して、わたしたちはどんな風景を見ることができるのでしょうか? そのほかにも、牧谷窯の食器や花瓶など、陶器が約100点展示販売されます。

時代に沿わず、ストイックに作陶する牧谷窯だからこそできる、広がりのある世界をぜひ。

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牧谷窯 杉本義訓さんプロフィール

1971年 岩美町に生まれる
1998年 岩井窯・山本教行氏に師事
2001年 独立 牧谷窯を築窯
以降 各地で個展多数

参加作家プロフィール

青田真也(美術家)
アーティスト。身近な既製品や大量生産品、空間の表面やカタチをヤスリで削り落とし、見慣れた表層や情報を奪い去ることで、それらの本質や価値を問い直す作品を制作している。 主な展示に、「あいちトリエンナーレ2010」、「個展」(青山|目黒)、 2014年「日常/オフレコ」(神奈川芸術劇場)、「MOTアニュアル2014」(東京都現代美術館) などがある。
http://www.shinyaaota.com/

大原大次郎(デザイナー)
デザイナー。1978年神奈川県生まれ。
2003年武蔵野美術大学基礎デザイン学科卒業。同年omomma設立。
タイポグラフィを基軸としたデザインワークや映像制作に従事するほか、
展覧会、ワークショップ、出版、パフォーマンスなどを通して、
言葉や文字の新たな知覚を探るプロジェクトを多数展開する。
2014年JAGDA新人賞、東京TDC賞受賞。
http://omomma.in/

河井菜摘(漆作家)
鳥取、京都、東京の3拠点で生活をし漆、金継ぎ、共直しを主軸とした修復専門家として活動。
陶磁器、漆器、竹製品、木製品など日常使いのうつわから古美術品まで800点以上の修復を行う。
修理の仕事の他に各拠点では漆と金継ぎの教室を開講し、漆作家としても活動している。
http://kawainatsumi.com/

川崎富美(プロダクトデザイナー)
鳥取市出身 プロダクトデザイナー (株)良品計画にて、無印良品の生活雑貨の企画・デザイン、世界中のよいモノを探す企画 「Found MUJI」 を担当。2018年1月より拠点を鳥取市に移し活動予定。

本間公(木工職人)
1975年 鳥取県鳥取市生まれ。飛騨高山で家具作りを学んだ後、アジア周辺を放浪。
1997年 工作社設立、家具製作・店舗内装を始める。
2003年 兄とcafé dropを出店。
2006年 鳥取市下段に工場を移転。
2015年 まちなかの古いビルを取得。トウフビルとして運営を始める。
現在、家具・看板製作・店舗内装・物件探しと出店相談・グラフィックデザインを中心に活動。10年前よりトットリノススメの企画や運営を行い、鳥取のまちの魅力を発信しつづけている。
http://www.kousaku-sha.com/

山城大督(映像作家)
美術家・映像ディレクター・ドキュメント・コーディネーター。1983年生まれ。映像の時間概念を空間やプロジェクトへ応用し、その場でしか 体験できない《時間》を作品として展開する。2006年よりアーティスト・コレクティブ「Nadegata Instant Party」を結成し、「MOTアニュアル2012:風が吹けば桶屋が儲かる』(東京都現代美術館、2012)、「あいちトリエンナーレ2013」など全国各地で作品を発表。タイムベースド・メディアインスタレーション作品『VIDERE DECK』が第18回文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品に選出。主な展覧会に森美術館「六本木クロッシング2016展:僕の身体、あなたの声」。
http://the.yamashirostudio.jp/

やぶくみこ(音楽家)
音楽家/作曲家。1982年岸和田生まれ。京都在住。2010年英国ヨーク大学大学院修了(コミュニティミュージック)。ジャワガムランや様々な楽器を用いて、楽器の本来持つ響きや音色と生活の中から立ち上がる音楽を作曲したり、その場や空間のための音楽を作ったりしている。2016年に美術家 かなもりゆうことの共作「浮音模様」を発表。また近作にエンリコ・ベルテッリとのパーカッション作品「静物の音楽」を米子にて初演。兵庫県内ではイタリア人美術作家ダリオ・モレッティ、音楽家 野村 誠との共作「うつくしいまち」を城崎にて新作初演し、淡路島にて『瓦の音楽』を2014年より監修。京都にて即興から音楽を作るガムラングループ “スカルグンディス”主宰。「待つ、ひらく、尊重する」をヒントに即興音楽を立ち上げ、新たなガムラン音楽と共同作曲の可能性を模索している。
https://mukubaynooto.jimdo.com/

食堂カルン(料理家)
2010年から2015年まで鳥取市にて営業していた「食堂カルン」店主。現在は移転計画をしながら、「食堂カルン」としてあちこちで出店し、一児の母も務める。

老いも障がいも。11月11日(土)、多様なウォーキングが繰り広げられる「オールライトファッションショー」開催!@岡山県

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お年寄りも若者も、障がいのある人ない人も、それぞれが共生できる多様な社会をつくっていくことは、地域社会のこれからのテーマのひとつでもあります。

11月11日(土)、お互いがお互いのままで共存できる社会を目指し、多様なウォーキングを繰り広げる「オールライトファッションショー」が、岡山県・旧内山下小学校で開催されます。岡山県に暮らす、障がいのある人やお年寄り、杖を使って歩く人や車椅子の人たちが集まります。

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衣装は、岡山県を拠点に活動し、自由な服作りをインスタレーションやショーで発表している「POTTO」、倉敷市から丈夫で着心地のいいデニムを世界に発信する、デニム・ワークウエアメーカー「ジョンブル」、企画から製造まで一貫して行うシューズブランド「岡本製甲」が、コミュニケーションをとりながら制作し、音楽は、ヒューマンビートボックス演奏者の「AFRA」。それぞれのライフスタイルやアイデンティティを活かした衣装や音楽が、モデルたちを彩ります。

 

歩く姿を見つめることで、人のからだから沸き起こるメッセージに耳をかたむけてみませんか?

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地域×地域の新しいカタチ! 鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ3日間@COBAKABA 10月13日(金)〜15日(日)

インター・ローカルプロジェクト、「○○と鎌倉」

鎌倉を拠点にしながら、もうひとつの課題を抱えた地域とが交流し、新たな解決策を模索するユニークなローカルプロジェクト「○○と鎌倉」。ふたつの地域を横断し、人や資源、文化をつなぐことで、「地元目線」でも「よそ者目線」でもない独自の視点で、フリーペーパーの発行や新商品の開発、交流型イベントを開催するなど、さまざまな情報を発信しています。

プロジェクト第1弾となった、「五島と鎌倉」のフリーペーパー。

プロジェクト第1弾となった、「五島と鎌倉」のフリーペーパー。

2016年、まず初めにタッグを組んだのは長崎県五島列島。第1弾となる「五島と鎌倉」では、鎌倉に五島の出張販売所を期間限定でオープン。鎌倉のつくり手が五島の特産品である椿を使ってオリジナル商品を開発したり島の人と交流しながら、五島の食材を使ったごはんをいただく「五島ナイト」を開催しました。

五島の食材を使ったケータリングを食べながら、五島と鎌倉の人が交わるトークイベントも開催。

五島の食材を使ったケータリングを食べながら、五島と鎌倉の人が交わるトークイベントも開催。

鹿児島県阿久根市 と 鎌倉市 が
タッグを組み、魚の未来を考える

そして今回、第2弾となる新プロジェクトのパートナーとなるエリアは、鹿児島県・阿久根(あくね)市。

東シナ海に位置する阿久根市は、豊富な漁場として知られ、捕れる魚種は約150種と驚くほど多品種。しかしながら、漁師の高齢化、水産業での従業員不足などの問題を抱えていました。

さらに、このプロジェクトの発端となった最大の理由は、おいしい天然魚が獲れる阿久根の街に鮮魚店が 1 店舗しかないという現実でした。しかも、跡継ぎがいないため存続の危機も抱えており、問題はさらに深刻でした。

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阿久根市にある、北さつま漁協は鹿児島県内三大漁協のひとつ。

一方、鎌倉といえば漁港があり、魚屋もあり、食への意識・関心が高い人も多く暮らしていますが、配達をしてくれる鮮魚店がなくなり、困っている高齢者の方や、魚食にあまりなじみのない子育て世代も多くいるという問題を抱えていました。

そこで、阿久根と鎌倉でタッグを組み、双方にとって新たな問題解決となるべく、鎌倉で阿久根の魚が買える移動式鮮魚店を始めようと、2018年の開業を目指して準備しています。そのキックオフイベントとして、まずは阿久根のおいしい魚を堪能してもらうイベントを開催することになりました。

鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ 3 日間

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阿久根産の鮮魚を魚のプロに相談しながら、その場でさばいてもらえる「北薩摩鮮魚店」、旨い魚の一品料理を薩摩焼酎とともに堪能できる「居酒屋北薩摩」など、阿久根の魚を楽しみ尽くす3日間限定のイベントを、新しくなった鎌倉の人気食堂「COBAKABA」にて開催します。

阿久根市の魚は、三大急潮のひとつである黒乃瀬戸海峡に揉まれていることから、身が引き締まり、脂が乗っていると定評があります。

阿久根の魚として特に有名なのは、伝統的な一本釣りで釣り上げ、献上鯛としても珍重された真鯛や、伊勢えびを餌にしているため、明石のタコより味が濃く旨味があるといわれるタコ。また、ハタ類とアラカブもキビナゴを餌としているので味が濃いそう!

そんな阿久根市で獲れるたくさんの天然魚の中から、今回は旬の 20 種ほどが毎日空輸される予定です。

阿久根市の魚と鎌倉市の食材でつくる「アクネパッツァ」。15〜18時の「北薩摩鮮魚店」で食べることができます。

阿久根市の魚と鎌倉市の食材でつくる「アクネパッツァ」セット。15〜18時の「北薩摩鮮魚店」で購入できます。

地域と地域がつながることで、互いの課題解決の糸口となり得るこの取り組み。ひとつの新たな解決策として、雛形編集部もこれからの「阿久根 × 鎌倉」の活動に注目していきます!

文:薮下佳代

都市有効活用の新しいかたち「SOCIAL TOWER MARKET」@名古屋テレビ塔/10月8日(日)・9日(月・祝)開催!

2011年にアナログ放送の電波塔としての役割を終えた「名古屋テレビ塔」をご存知ですが? 名古屋のシンボルとして、街の人々に親しまれたこの塔ですが、いまでは使われることなく静かに佇んでいます。そこで、ただのオブジェにすることなく新しい役割をもたせようと、2012年に始まったのが、「ソーシャルタワープロジェクト」です。

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プロジェクトメンバーの一人である青木奈美さんによると、塔の下に広がる久屋大通公園は、木漏れ日が差し込む気持ちのいい場所で、日中は市民の憩いの場として利用されていますが、夜になると薄暗くてどこか怖い場所というイメージがあったのだとか。そこで、市民にもっと有効活用してもらえるよう、街のなかの公園のあり方を考えることになりました。

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名古屋市はもとより、名古屋工業大学など産学官民が一体となって連携し、都市の中における公園の役割とは何かをディスカッション。人が集まって交流し、そこから新たなカルチャーが生まれる、そんな場所を目指そうと、NPO法人大ナゴヤ大学の有志メンバーが中心となり、実行委員会を発足しました。新たな人の流れを生むことで、名古屋市の繁華街、栄という街の魅力を新たなに掘り起こそうと、2012年からマーケットを開催することとなったのです。

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これまでは「名古屋まつり」と共同で開催されていましたが、6年目となる今年は、初めての単独開催ということもあり、なんと規模を2倍に拡大! 南北に広がる公園をあますことなく活用し、東海エリアを中心に約200店もの個性的なショップが大集合しています。

テレビ塔のように長く愛されるような、作家ものの雑貨類やアクセサリー、家具や食器などのマーケットが開催され、名古屋市内の人気飲食店も出店、特設ライブステージも設置されており、ほかにはない魅力あふれるイベントになっています。

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テレビ塔がある栄というエリアは、名古屋市内でも最大の繁華街。名古屋駅からは少々離れていますが、個性的なショップが軒を連ね、歩いて回るには楽しいエリア。雑居ビルの中にも小さなショップが密集し、名古屋のカルチャーの発信地になっています。そこで、公園に人が集まるだけでなく、そこから栄の街を知ってもらおうと、2012年から14年まではフリーペーパーを発行し、街の魅力を伝えてきました。

書籍『SOCIAL TOWER BOOK』(1,000円 全150ページ/オールカラー)。その他にもフリーペーパー『SOCIAL TOWER PAPER』を2012年10月〜2014年9月まで発行していた。

書籍『SOCIAL TOWER BOOK』(1,000円 全150ページ/オールカラー)。その他にもフリーペーパー『SOCIAL TOWER PAPER』を2012年10月〜2014年9月まで発行していた。

また、名古屋テレビ塔の1階にはクラウドファンディングで誕生した「街の案内所」があり、名古屋市内で行なわれるイベントのフライヤーや、栄周辺のショップの情報などが設置され、栄の街の遊び方を教えてくれます。

街の案内所(オープン時間:10:00〜17:00)

街の案内所(オープン時間:10:00〜22:00)

毎年、秋に開催されて今年で6年目。だんだんと市民にも認知され、徐々に規模も拡大してきたソーシャルタワーマーケット。今年は一段とスケールアップして開催されるとあってますます期待が高まります。一体どんな出会いがあるのか、どんな交流が生まれるのか、乞うご期待です!

文:薮下佳代

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“もの”へのまなざしが変わる場所。クラフトマーケット「くらしずく」開催!@千葉県九十九里町/10月8日(日)・9日(月・祝)

みなさんはものを買うとき、どのような基準で買っていますか? デザインだったり、素材だったり、使いやすさだったり、値段だったり……。いろんな基準や好みがあるなかで、ずっと使い続けたいと思えるものはいくつくらいあるでしょうか。

海外からの人気も高い、木の器やトルソーを制作する「atelier dehors(アトリエ ドゥオル)」。木の美しさに惚れ込み、独学で木工技術を学び、現在は千葉県東金市にて制作活動を行う。dehorsは、“外”という意味で、活動拠点の外房の“外”と、もともともの作りの文化があった場所ではない、ちょっと外れた場所から発信していく意を含んでいるそう。

海外からの人気も高い、木の器やトルソーなどを制作する「atelier dehors(アトリエ ドゥオル)」。木の美しさに惚れ込み、独学で木工技術を学び、現在は千葉県東金市にて制作活動を行う。dehorsは、“外”という意味で、活動拠点の外房の“外”と、もともともの作りの文化があった場所ではない、ちょっと外れた場所から発信していく意を含んでいるそう。

暮らしに彩りを与える作品とそれを生み出す作家。そして、それを使う使い手が出会うクラフトマーケット。今年、初めて開催されるという、千葉県九十九里町の「くらしずく」(10月8(日)・9日(月・祝))は、そんなクラフトをもっと暮らしのなかに取り入れてほしいという思いからスタートしました。

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千葉県に暮らす阿部純さんは、くらしずく実行委員のひとり。もの作りをしている作家さんらと出会うことで、自分の暮らしに対する目線や、ものへの接し方が変わったと言います。

「僕は、数年前まで横浜に住んでいて、忙しく働いていました。便利な場所でしたし、都会なら当たり前なんですが、どんなものも豊富にあって、欲しいものはすぐ手に入ってたんですよね。でも、九十九里に引っ越してきてから、無駄な買い物は格段に少なくなって、手に入れるものへの価値観が変わりました。

作家さんから直接買うようになって、目に映るかたちや素材の手触り、そういったものをかたちづくるすべてが、大事に思えるようになったんです。ものの数じゃなく、ひとつのものへの思いを深くすることが豊さなんじゃないかと」

佐倉市の田園風景。

佐倉市の田園風景。

阿部さんは、ある作家夫婦と出会い、彼らのものづくりに共感してファンに。けれど、ものづくりを生業にして暮らしていくことの難しさも聞いていたなか、陶芸作家だった旦那さんが、サラリーマンになることを選ぶことになったといいます。

「その時は見守ることしかできなかったんですが、彼がものづくりをする、その土台となるようなことが僕にできないかなと思いました」

そうした、作り手が想いを込めて作った、“暮らしを豊かにするもの”が集まる場所を作りたい。阿部さんは、手仕事に実際に触れたり、作り手と話したり、距離を近くに感じてもらえる場所を作ろうと思うようになります。

そんな時、出会ったのが九十九里町にある老舗メーカー「菅原工芸硝子」の社長である菅原裕輔さんでした。菅原工芸硝子は、同じものを均一に作ることがよしとされるガラスの世界で、一つひとつ手作りでガラス製品を作っています。

だからこそ、個人作家の思いを理解し、阿部さんの思いにも共感し、クラフトマーケット協力してくれることに。「くらしずく」は、菅原工芸硝子の敷地内を舞台に開催されます。

写真右、「菅原工芸硝子」の社長・菅原裕輔さん、左はくらしずく実行委員の阿部純さん。

写真右、「菅原工芸硝子」の社長・菅原裕輔さん、左はくらしずく実行委員の阿部純さん。

約30人ものクラフト作家は、阿部さんが全国のクラフトマーケットを訪ね、実際に手に取り、出店してもらいたいと思った人を選んでいます。作家さんのものづくりの背景をもっと知ってほしいと、出展作家さんのインタビュー記事もSNS(https://note.mu/kurashizuku)で配信。

心を満たす器がコンセプトの「うつわやみたす」。千葉県佐倉市を拠点に、夫婦で活動している。

心を満たす器がコンセプトの「うつわやみたす」。千葉県佐倉市を拠点に、夫婦で活動している。

「地方はなかなかお金が集まらない場所と言われていて、商売が難しい場所でもあるんです。でもだからこそ、クラフトマーケットを地方でやる意味があると思いました。都会にいる人はお金はあるけれど、地方にはその分、お金で買えない楽しみがある。天の川が見えたり、海岸で犬を走らせて散歩したり。自然はいっぱりありますから」

九十九里町をはじめ、いすみや一ノ宮などは、都心から車で1時間半ほどの距離にありながら、自然環境に恵まれ、移住する人が多いエリアでもあります。ここには、都内とは違う価値観をもっている人が多いし、作り手が暮らしやすい環境でもあると、阿部さんは言います。阿部さん自身、ここに住むことで、暮らしが変わり、使う道具やものへのまなざしが変わっていったそうです。

九十九里浜。「くらしずく」の会場から最も近い海。

九十九里浜。「くらしずく」の会場から最も近い海。

作家さんを紹介するインタビュー記事を読み、ものづくりの背景を知ったうえでイベントへ遊びに行くと、作家さんとの会話も弾み、もの選びのきっかけにもなるはずです。自分の暮らしに取り入れたいと思えるような、ものとの出会い、作家さんとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか? 作家さんが多く住むという九十九里の暮らしも垣間見れるかもしれません。

文:薮下佳代

寺田本家やブラウンズフィールドが出店するなど、フードマーケットも充実。

寺田本家やブラウンズフィールドが出店するなど、フードマーケットも充実。

富士山の麓、ハタオリのまちで開催する2日間の秋祭り。10月7日(土)・8日(日)、「ハタオリマチフェスティバル」開催!

富士山のお膝元、山梨県富士吉田市では、富士山の湧き水を使って千年以上前から織物業が育まれてきました。ネクタイ生地、傘生地、裏地など多品種の織物を織る珍しい産地でもあり、近年は工場独自のファクトリーブランドが多く台頭してきています。

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10月7日(土)・8日(日)に開催される、今年で2回目を迎える「ハタオリマチフェスティバル」(通称ハタフェス)は、この産地の息吹を多くの人に知ってもらうために始まった秋祭り。

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歴史ある富士吉田・周辺地域の織物工場と、日本全国のファクトリーブランドや個人で作品を発表するクリエイターなどの合同マーケット「ハタオリ工場祭」、ハタオリまちにも多く見られる昔の道具や廃材などに新しい息吹を吹き込んだ古道具や、手しごとの雑貨を販売するマーケット「吉田のまちの道具市」の2つのお祭りを軸に、今年は多くのワークショップや食事会、移動写真館、音楽会なども開催されます!

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自分の好きな生地で柄・色を選んでオリジナルのデザインのロゼットを作れたり、産地の生地を使ったキルトカードケース作り、富士山の麓で種から育てた“富士藍”を使った草木染めなどのワークショップはハタオリのまちならでは。 外からのクリエイターと現地の機屋さんがコラボレーションすることで、今までにないアイデアや織物の使い道など、イベントが終わったあとの交流にも繋がっています。

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10月8日(日)のお昼の食事会では、素敵なケータリングや大人気の「エジプト塩」などのオリジナル調味料を作るフードデザイナー、たかはしよしこさんが富士吉田や山梨の食材を使ったハタフェスオリジナルメニューが食べられます。

イベントのクロージングでは、活動休止中の山梨出身のバンド、WATER WATER CAMELがこの日だけのために1日限定で長いお休みを返上しての演奏も。機織をテーマにした曲も披露される予定だそう。 物や人から伝わるハタオリのまち富士吉田市の魅力を、ぜひあなたの目線で発見してみてください。

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土地の記憶を探るフィールドワーク&トークイベント開催!@群馬県・中之条ビエンナーレ

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美しい山村の風景が今も残る群馬県・中之条町で開催中の「中之条ビエンナーレ」。2007年の初回から、“地域とアートが共存するということ”を大切に続けてきました。

海外の作家も含めた多くの参加作家と地域住民とが交流をしながら作り上げてきた芸術祭。第6回目となる今回も、様々な人の視点を通して、自然や温泉などの観光スポットだけでなく人々の暮らしに根ざした祭りや習慣などの見えづらい部分にも焦点を当て、受け継がれた美しい文化を伝えています。

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町内各所で総勢160組を超えるアーティストによるアート展示、演劇、身体表現などのパフォーマンス、ワークショップ、マルシェなど開催している中で、見逃せないのが10月6日(金)に開催されるフィールドワーク「山伏と巡る“嵩山三十三観音”」と、トークイベント「坂本大三郎/土地の記憶を語る」です。雛形でもコラム連載中の山形を拠点に活動している山伏・坂本大三郎さんを迎えた、ビエンナーレの特別企画。

また、中之条町は大三郎さんと同じく山形を拠点に活動するデザインチーム「akaoni」の主宰であり、大三郎さんの友人の小板橋基希さんの生まれ故郷。そのつながりから、今回のツアー&イベントには小板橋さんも参加します。

中之条町にある霊山嵩山(たけやま)でのフィールドワークと、大三郎さんがこれまでの旅のなかで出会ったモノや学んだ技術触れてきた信仰や地域文化の話を語るトークイベントを通して、土地のもつ記憶を探る1日。ぜひご参加ください!

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彼らにしか見えないもの。写真家・黑田菜月さんの写真展「わたしの腕を掴む人」本日9月20日(水)〜@銀座ニコンサロン開催中!

淋しさも歓びも、くやしさもたのしさも。時間の記憶が重なり合うように、深く強いまなざし。

時代の移り変わりと共に年を重ねてきた高齢者の視線に着目した、写真家・黑田菜月さんの写真展、「わたしの腕を掴む人」が、9月20日(水)〜@銀座ニコンサロン、10月19日(木)〜@大阪ニコンサロンで開催される。

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黑田さんは、月2回、約2年の間、ミュージカルを学ぶ子どもの写真を撮っていた。目に見えるものにも、見えないものにも分け隔てなく接する彼らの姿に、惹かれていったという。
2013年、第8回写真「1_WALL」グランプリを受賞した作品「けはいをひめている」も、子どもを題材にしたものだった。

「たとえば、何もない風景を撮影した写真は、見る人それぞれの視点が入ってきますよね。でも、自分が共感する子どもの目線を混ぜることで、より私の目線が浮かび上がってくるんじゃないかと思ったんです」

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そんなある日、今回のテーマとなる高齢者の方々を撮影しはじめるきっかけとなる出会いがある。

「天気の良い日、電車の中で立っていたら、綺麗なおばあさんに、『ここから富士山が見えるの知ってる?』って声をかけられたんです。
知らないですと言って、一緒に富士山を見たのですが、次の駅に着いたら、『富士山見える?』ともう一度聞かれました。
『もう見えないです』とお話ししたら、『さっきのお嬢さんは、富士山が見えることを知らなかったのよ』っておっしゃったんです。私のことを、覚えていなかったんですよね」

黑田さんはその時、「彼女には今何が見えているんだろう?」と咄嗟に感じたというが、あばあさんの自分を見るゆるがないまなざしを見て、その疑問はすぐに消えていった。彼女が何を見ているかよりも、彼女にしか見えないものがあることに興味が湧いたという。

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「一瞬でも、“出会った”っていう感覚が大事だと思ったんです。おばあさんは、たまたま私と出会って、通り過ぎていきましたが、確かに“会った”んですよね。たとえ忘れられてしまったとしても、それはゆるがない事実で。いつ死ぬのか分からない中で、この瞬間が尊いなって。その一瞬のまなざしを写真におさめたいと思いました」

子どもたちにミュージカルを教える先生の中には、介護施設で音楽療法を行っている人もいた。彼女が日頃言っていた言葉が頭をよぎった。
『高齢者の人たちと自然とおしゃべりできるのは、子どもたちなんです』

「子どもとお年寄りが、私の中でひとつにつながる感覚があったんです。でもその腑に落ちた感覚が一体何なのかがよく分からない。だから、カメラを通して知りに行きたいと思って、中国の老人ホームに写真を撮りに行きました」

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今回の写真展「私の腕をつかむ人」は、2016年の秋、黑田さんが中国で老人ホームで撮影した写真が中心となっている。黑田さんは、高齢者の方の撮影をしながら、介護施設、病院、介護ワークショップなどに通い、そこで働く人やお年寄りを預けているご家族に話を聞いたという。

「高齢者の方のお話を伺っていたのですが、不思議とみなさん自分の話になっていくんですよね。その中でも、中国の老人ホームで働いているリーさんが、『どんなにお金を持っていようが肩書きがあろうが、本当の心を分かってもらうことはできない』と、高齢者の思いを代弁していたことが強く印象に残りました」

今回の展覧会では、このような声をはじめ、高齢者を取り巻く状況も描き出される。

高齢化が進む日本で、高齢者とどのように共に生きていくか考えることは、自分たちの未来と向き合うことでもある。その答えのかけらのようものが、彼らのまなざしから感じることができるかもしれない。

宮城県・牡鹿半島を旅する「Reborn-Art Walk」参加者募集中!

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アート、音楽、食で彩る芸術祭「Reborn-Art Festival 2017」が、宮城県石巻市(牡鹿半島・市内中心部)をメイン会場に開催中!

7月22日から9月10日まで51 日間という期間をかけて行われるこのお祭りは、国内外の現代アーティストたちの作り上げた作品が地元の方々の協力のもと展示され、また会場のあちこちで、さまざまなスタイルの音楽イベントが開催されます。また、「食」がテーマにピックアップされていることも魅力のひとつ。石巻や東北のシェフだけでなく、国内外の才能豊かなシェフたちによる地元の食材を使ったスペシャルな食事をいただくことができます。

たくさん開催されるのプログラムの中でも、より深くメイン会場の牡鹿半島の文化を体験できるのが、ツアー「Reborn-Art Walk」です。

“それが一つの芸術作品であるような、牡鹿半島の旅”と表現し、二日間通して行われるこの現地ツアーは、牡鹿半島の暮らしのフィールドワークと、哲学や認知科学の先端的なリサーチの融合した体験プログラムをもとに企画された、これまでにない旅。

身体を使うワークショップ、触覚をひらくインスタレーション、鹿肉の調理、刺し網漁の体験……旅の道中は、山伏の成瀬正憲さんをナビゲーターに、それぞれの企画にあわせたダンサーやアーティスト、漁師さんを講師に迎えて石巻の自然に飛び込みます。

 

身体ワークショップ写真

空間インスタレーション(大崎晴地)

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この旅を通して、参加者自身がどう自然に接していくのか、その体験そのものをあらためて生み出していくような、この瞬間しか出会えない生々しい記録が身体に刻まれるはずです。

これからの自分に出会う芸術祭、そしてこのツアーにぜひご参加ください!

 

大森克己・ 角田純 展「写真、絵画、音楽」スタート

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写真家の大森克己さん、画家の角田純さんの二人展「写真、絵画、音楽」が、6月14日(水)〜7月1日(土)まで、ギャラリー スタジオ35分にて開催されます。

現在、「#soundsandthings」と題し、iPhone で撮影した写真をインスタグラム上で発表している大森さん。角田さんは、近年文字にまつわるドローイングを発表していて、それをまとめた作品集『SOUND AND VISION』を今年出版しました。

 

©Katsumiomori

©Katsumiomori

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以上5点、©Katsumi omori

以上5点、©Katsumi Omori

写真と絵画、“視覚表現者”であるふたりの作品タイトルに共通して入っている「SOUND/音」という言葉。それは、両作家が「SOUND/音」を意識し、もしくは影響のもと創作活動を行っていることを表しているのではないでしょうか。

 

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以上3点、©Jun tsunoda

以上3点、©Jun Tsunoda

写真と絵画が即興的に混じり合い、反応しながら、構成される作品展。視覚から立ち上がる事象のひとつとして、どのような“音”を感じられるのか。ぜひ訪れてみてください。

 



PROFILE

大森克己
1963年、兵庫県生まれ。1994年キヤノン写真新世紀優秀賞受賞。国内外での写真展や写真集を通じて作品を発表。2013年グループ展「日本の新進作家vol.12 路上から世界を変えていく」(東京都写真美術館)に参加。2014年個展「sounds and things」、2015年「when the memory leaves you – sounds and things vol.2」(MEM)を開催。代表的な写真集に『サルサ・ガムテープ』(1998 リトルモア)、『incarnation』(2009 マッチアンドカンパニー)、『すべては初めて起こる』(2011 マッチアンドカンパニー)など。

 

角田純
1960年愛知県生まれ。多摩美術大学卒業後、「角田純一」名義で 1980年代から広告・出版業界でアートディレクターとして活動、グラフィックデザイナーとして高い評価を得る。2000年代半ば以降より、画家としての活動を開始し、ライフワークとして描いてきた絵画作品の他、水彩やコラージュ、シルクスクリーンなど、さまざま素材を使いながら、音楽的感覚が溢れる豊かな色彩 と描線を描き出す。2009年、作品集『Cave』をフォイルより刊行。主な個展に「Dust to Dust」(2016年、 CLEAR EDITION & GALLERY)、「When it’s short distance between the moon and Mars.」(2016 年、ギャラリートラックス)などがある。

 

山形のデザインチーム「akaoni」の15年分のクリエイションが一堂に会した企画展開催中!

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山形を拠点に活動するクリエイターチーム「akaoni」のデザイン展が、とんがりビル1FのギャラリーKUGURUにて、6月15日(木)まで開催中!

『雛形』では創刊当時より当サイトのデザインから『hinagata magazine』のアートディレクションなどなど、いつもお世話になっておりますチームakaoni!
彼らが手がけるデザインは、シンプルである強さと、ユーモア(時々ひねくれ)とクリエイションに対する愛情あふれる魅力的なものばかり。webデザイン、書籍、写真、コピー、商品パッケージ……その表現は多岐に渡りますが、すべてにおいて“akaoni”にしか表せない太い根っこがある。そんな部分に惹かれるakaoniファンも多いのではないでしょうか。

機械的にフォーマットにあわせたデザインが溢れる中で、手を動かしてひとつひとつの表情を生み出していくような、“人力パワー”から生まれる個性を、akaoniのデザインはいつも教えてくれます。
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−「akaoni展」紹介文より−

ちびるほど、情熱。

前を向いた思考そのもの。
本質を捉え、ウソは纏わず。
色褪せることなく持続する力に満ちて。
あらたな価値を提示し未来を照らす。
わたしたちが〈デザイン〉と呼ぶ
構造や図形や言葉のそんなチカラを駆使して
ひとの世をすこしでもにこやかにし、
愛と平和をふやすことが
わたしたちの仕事と本気で信じてやみません。
もっともっと「アカるく、すなオニ」。
溢れんばかりの情熱を胸に

“早いもので、akaoniも15歳。人間だったら高校受験にさしかかり、そろそろ将来のことを真剣に考える時期になりました。今展示では、akaoniの創業時から今日までの仕事を中心に、様々なデザインワークを展示します”


 

展示会場は、彼らのホームである山形!  行けば、最高な温泉もおいしいお蕎麦も一緒に楽しめますよ。自由でおおらかで、そのデザインに触れた人をワクワクさせてくれる「akaoni」が描く世界。ぜひ、体験しに訪れてみてください!

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民具の歴史から「暮らしの骨格」を探る企画展

新潟を拠点に、地域の歴史・土着文化の拾集や、土地に根ざした生業や暮らしの継承を継承していく活動を行っている「Bricole(ブリコール)」による企画展、『暮らしの骨格 vol.2 |暮らしの中の竹とわら』が、武蔵野美術大学にて行われます。

 

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今回は、武蔵野美術大学民俗資料室との共同主催。座談と記録映像上映会、民俗資料室の収蔵する膨大な民具資料を閲覧する見学会のふたつを企画しています。

ひとつめの「ENZA -TALK 001」では、暮らしの中の竹とわら」と題した座談・トークを開催。ゲストに、武蔵野美術大学に収蔵されている竹細工やわら細工の収集・研究に関わられた工藤員功さんと、新潟の竹細工職人・阿部晋哉を招いて行われます。お話しの前には、「民映研」として知られる民族文化映像研究所の映像作品『竹に暮らす』(1989年/41分/千葉県教育委員会)を上映。長年、日本や東南アジア各地を歩き、“民具”の研究を続けてきた工藤さんの貴重な体験談に、竹細工職人の阿部さんの作り手の視点を交えて、変化を続けている「暮らし」についてお話しいただきます。

ふたつめの企画は、すでに定員に達してしまいましたが、「民俗資料室の竹細工・わら細工を見る」として、工藤員功さん、武蔵野美術大学学芸員の沖田さんにご案内いただいて、膨大な民具の収蔵資料を見て回る「ENZA -FIELDWORK 002」を行います。

テーマの通り、暮らしの骨格をさまざまな視点でみつめ直す今回の企画展。「ENZA -TALK 001」は、参加者を募集しておりますので、ご希望の方は、下記までお申し込みをお願いいたします!

 



お申し込み先
TEL 080-4051-1211 info@bricole.jp 担当:桾沢(ぐみざわ)
フェイスブックツイッター(@Bricole_ENZA)からのメッセージでも受付いたします。

かつての“げんき”を取り戻す!「げんき祭 2017」@山梨県富士吉田市、5月27日(土)開催!

かつてのにぎわいを
取り戻しはじめた裏路地

ゲストハウス「hostel&salon SARUYA」をはじめ、移住者や地域の人たちとの間で新たなコミュニティーやプロジェクトが生まれている、山梨県・富士吉田市。そんな街の魅力を伝えていくため、20代を中心とした地域内外の若い世代が企画・運営するイベント「げんき祭2017」が、5月27日(土)に開催されます。飲食、雑貨類の販売に加え、展示やワークショップも数多く行われます。

会場となる、裏路地にある6軒が連なる