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港町の魚屋さんで魚をつまみにお酒を飲んだら最高だよね、というイベント「さかなのば」

福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。


 

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タイトルから少し暴走気味ですが、今回のトピックスでは、いわき市小名浜で開催されている小さな食のイベント「さかなのば」をご紹介します。こちらのイベント、僭越ながら私が企画をしていて、手前味噌になりますが本当に最高のイベントなんです。だって、港町の魚屋さんで、魚をつまみにしながらお酒を飲むなんて、想像しただけで最高すぎるじゃないですか。

 

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「さかなのば」は、昨年の12月に初開催。小名浜の鮮魚店「さんけい魚店」の若女将、松田幸子さんが選んだ刺身、干物、惣菜に加え、小名浜のダイニング「sake & sakana MUME」のMUMEの梅谷祐介マスターが作る創作料理、さらには魚に合う地酒やヴァンナチュール(自然派ワイン)を、その魚屋の店内で楽しんじゃおうぜ、いう中身です。

 

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魚のおいしさをダイレクトに味わえる刺身や干物に加えて、料理人の手間ひまをかけた創作料理も提供されるので、魚という食材の魅力や懐の深さも感じられますし、何しろ、どの料理も地酒とワインに合うんです。楽しく、おいしく食材の魅力を知りながら、酒の蘊蓄を語りつつ、地元の海の話で盛り上がる。本当に最高のひとときでした。

 

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福島県の漁業は今、試験操業という限定された漁業を余儀なくされています。震災前と比べてまだまだ水揚げ量も足りませんし、魚屋さんに行ってもなかなか地の物が売られてない。今までは売り場に溢れていた地元のものが、今では希少な物になってしまったわけです。

 

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福島の漁業、いずれは復活しますよ。でも、復活した後、今までのように「ありふれたもの」に戻してしまってはあまりに勿体ない。希少なうちに地元の魚のおいしさを知って、魚屋さんの専門知識や、お料理のことを楽しく学んじゃおうぜ、そして自分たちで自分たちの財産の価値を知ろうぜ。そんな思いがありました。

 

この「飲める魚屋」のアイデアは、上野のアメ横にある「魚草」さんから頂きました。初めて魚草に行ったときに、その素晴らしさに感動してしまい、小名浜でもやってみたいと思って店主の大橋磨州さんにお願いをして「お墨付き」を頂き、そのうえで「飲める魚屋イベント」を企画したのでした。

 

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当日は地元小名浜産のさんまのつみれ汁が振る舞われた。

鮮魚店って、行けば行くほど魅力のある場所だと思います。商品の質の高さはもちろん、濃密なコミュニケーションができるのがいいんです。一方的に客がもてなされるわけでも、お店が憧れの対象になるわけでもなく、店の人と客が互いに切磋琢磨しながら、よりおいしいものを享受していく。そういう雰囲気なんです。

 

一方的なサービスってないと思うんです。客はお店に「うまいものを出してくれ」と要求する。お店はそれに応えつつも、うまさを理解するようなお客を育てていく。そういう互いの切磋琢磨がうまいものを地域に作り、残していき、それが地域の魅力につながるんだと思います。結局総合力なんですね。

 

さて、この「さかなのば」、2回目が1月22日(日)に開かれます。予約分はすでに埋まってしまいましたが、まだ当日券が数枚ほど残っているので、タイミングよくいわきにいらっしゃったら、ぜひ皆さんも来てみて下さい。港町の極上があなたを待っているはずです。

 

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(更新日:2017.01.16)
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