ニュース
地元の“あたり前”がおもしろい!これぞ暮らしのポータルサイト「飛んでるローカル豊岡」オープン
意味:世間の常識にとらわれず、自由に行動するさま
“飛んでる”という言葉には、こんな意味があります。
自分たちの町を「飛んでるローカル」と表現する兵庫県豊岡市は、文化も教育も、そしてそこに暮らす人たちの知的関心も、日本標準ではなく世界標準で考えて、まさに常識にとらわれないさまざまな取り組みをしています。
豊岡市の現在進行形
そんな豊岡市が昨年9月にオープンした「飛んでるローカル豊岡」は、移住定住を促進するポータルサイト。
このサイトの大きな特徴は、地元の人たちが記事をつくっていること。
その記事からは、豊岡市の暮らしぶりが生き生きと伝わってくるのです。
I・Uターン者などからなる「飛んでる市民ライター」が、それぞれの目線で豊岡市内のヒト・モノ・コトを取材。地元目線だからこそ、豊岡での暮らしを具体的にイメージできるコンテンツになっています。

市民ライター・桶生美樹さんの記事、「さよなら大好きなセコ」より。カニで有名な豊岡市ですが、地元の人から見たカニって?、実際どんなふうに食べているの?など、素朴な疑問にリアルに答えてくれる記事内容。
地元の人だからこその視点
たとえばメンバーのひとり、井垣真紀さんは、『雛形』でも過去に撮影してくださっているフォトグラファー。結婚を機に城崎へ移住し、現在は三姉妹の母でもあります。そんな井垣さんが日常的に行く先々、食べているもの、関わる人たちなど、ほんの半径100mで起こる暮らしの出来事が、とてつもなく贅沢なのです。

ホームセンターで1,000円くらいだったという、スノーブラシ。これと雪かき用の軽いスコップを、車に積んでおくと便利だそう。雪が多いエリアで住んだことのない人や女性にとって、移住する際に役立つ情報がもりだくさん。
『colocal』編集部(マガジンハウス)と『雛形』編集部は、過去1年以上にわたって豊岡市でワークショップ「編集会議」を実施してきました。記事を作成する際に大切なポイントをレクチャー。豊岡に住んでいるからこそ届けられる情報をコンセプトに記事を制作しています。

市民ライター・神野 利江さんの記事、「神野家とガサエビ」より。家から数分のあおぞら市場で仕入れたエビのお話。採れたてのものが食べられるのは、野菜だけじゃなく、魚もカニもエビも!なのです。
そのほかにも、ジョブナビ豊岡に登録されている求人情報を掲載した「飛んでるお仕事」、空き家バンクに登録されていた情報と、協力を得られた市内の不動産業者が管理している中古一戸建て住宅や店舗・事務所などの情報を掲載する「飛んでるお住まい」など、移住定住を検討している人に実用的なコンテンツも。
豊岡の「今」を知ることのできる「飛んでるローカル豊岡」、ぜひチェックしてみてください!
文:兵藤育子 編集協力:兵庫県豊岡市
INFORMATION
飛んでるローカル豊岡
http://tonderu-local.com/
最新の記事
-
ニュース【ウェブマガジン「雛形」更新停止のお知らせ(2022年4月30日)】ウェブマガジン「雛形」は、2022年4月30日をもって、記事の更新を停止いたしました。 (「ウェ […]
-
特集迷いながら、編む。 ーメディアの現在地どんな人にも、暮らしはある。すぐには役に立たないようなことも、いつかの誰かの暮らしを変えるかもしれない。/雑誌『暮しの手帖』編集長・北川史織さん北川史織さん(雑誌『暮しの手帖』編集長)
-
特集迷いながら、編む。 ーメディアの現在地立場をわきまえながら、どう出しゃばるか。「困っている人文編集者の会」3名が語る、本が生まれる喜び。柴山浩紀さん(筑摩書房)、麻田江里子さん(KADOKAWA)、竹田純さん(晶文社)
特集
ある視点
-
それぞれのダイニングテーブル事情から浮かび上がってくる、今日の家族のかたち。
-
一番知っているようで、一番知らない親のこと。 昔の写真をたよりにはじまる、親子の記録。
-
「縁側」店主河野理子どんなものにもある、“ふち”。真ん中じゃない場所にあるものを見つめます。
-
「読まれるつもりのない」言葉を眺めるために、“誰かのノート”採集、はじめます。
-
不確かな今を、私の日々を生きていくために。まちの書店さんが選ぶ、手触りのあるもの。
-
美術作家関川航平ほんのわずかな目の動きだって「移動」なのかもしれない。風景と文章を追うことばの世界へ。
-
徳島県・神山町に移り住んだ女性たちの目に映る、日々の仕事や暮らしの話。