ニュース

いわき市で新企画!「フクシノワ」が手がける福祉系DJイベント。

福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。


 

 

ロゴやチラシのデザインは小名浜在住のデザイナー高木市之助さんが作成。レコードを回す湯呑みがキュート!

「介護」や「福祉」という言葉を聞いたときの印象、皆さんどうでしょう。大変、後ろ向き、仕事も忙しそう、など、ネガティブなイメージが湧きませんか? そんなイメージを変えて、介護、福祉、高齢者、といったワードをポジティブに捉え直しできないだろうか、というのがこの「フクシノワ」の活動。

 

第1回目のイベントとして、4月29日(土)に、地域の高齢者や若者、いろいろな人を集めて「昭和のレコードを聴きながらお茶を飲みつつフクシについて話し合おう会」が開催されることになりました。DJが昭和歌謡をかけ、それをBGMにしながら地域の福祉を語ろうじゃないか、という内容です。

 

地方に暮らしていると、人のつながりやコミュニティの濃密さを感じる一方、きれいごとばかりではない「高齢化」の問題に直面します。地域の介護福祉の問題は、地域の振興を考える上で避けることのできない問題。隣近所のおじいちゃん、おばあちゃんの存在を忘れるわけにはいきません。

 

しかし、避けては通れない問題のはずなのに、「避けずにいられない」ようなイメージが蔓延しているのではないか。高齢者に比べて「若い」とされる私たち世代のほうに、間違った認識や固定したイメージがあるのではないか。そんな自問から、この「フクシノワ」が生まれたそうです。

イベントの主催者、早坂攝さん。オルタナティブスペースUDOK.のメンバーでもある。

企画したのは、普段から介護福祉に関わる仕事をしているいわき市在住の早坂攝さん。早坂さんは「昨今、地域の課題解決はとてもポジティブに語られますが、介護福祉の問題は、地域課題のすごく大きなウェイトを占めるのに、未だに『仕方ないからやってる』ってイメージを持たれがち。それを変えたいんです」と、今回のイベントのきっかけを話してくれました。

 

「普段、介護の仕事していると、すごく楽しいんですよ。人と会って、悩みを聞いて、どうしたら問題が解決するのか共に考える。仕事はやりがいがあるし、コミュニケーション力も鍛えられます。皆さんの介護福祉に対するイメージと、ぼくが日々経験していることを少しずつ近づけていきたいんです」

 

イベントでは、町内のオルタナティブスペースを会場に、昭和歌謡や昔懐かしいポップスをかけながら、お年寄りも若者も、昭和の音楽を楽しみながら、様々な対話の時間を作ることにしています。対話のテーマは「“高齢者”ではなく別の呼び方を考えてみよう」というもの。音楽の力を借りながら家族以外の高齢者と語り、触れ合うだけでも「高齢者」という既存のイメージが少し変わってしまうかもしれません。

 

誰かにとって生き易い社会は、自分にとっても生き易い社会にはるはず。そこで「いずれは年老いていく自分」を思い描いた時、地方暮らしと介護福祉の問題は「わたしごと」になるはずです。年齢も性別も取っ払った「地域暮らしを楽しむ者」として見た時、そこに年齢や「若者」や「高齢者」といった境界線は必要ないのかもしれません。いわきから、新しいポジティブな介護福祉が生まれそうです!

 

(更新日:2017.04.20)
ニュース ー 考える。暮らし、

最新の記事

特集

ある視点