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地域×地域の新しいカタチ! 鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ3日間@COBAKABA 10月13日(金)〜15日(日)
インター・ローカルプロジェクト、「○○と鎌倉」
鎌倉を拠点にしながら、もうひとつの課題を抱えた地域とが交流し、新たな解決策を模索するユニークなローカルプロジェクト「○○と鎌倉」。ふたつの地域を横断し、人や資源、文化をつなぐことで、「地元目線」でも「よそ者目線」でもない独自の視点で、フリーペーパーの発行や新商品の開発、交流型イベントを開催するなど、さまざまな情報を発信しています。

プロジェクト第1弾となった、「五島と鎌倉」のフリーペーパー。
2016年、まず初めにタッグを組んだのは長崎県五島列島。第1弾となる「五島と鎌倉」では、鎌倉に五島の出張販売所を期間限定でオープン。鎌倉のつくり手が五島の特産品である椿を使ってオリジナル商品を開発したり、島の人と交流しながら、五島の食材を使ったごはんをいただく「五島ナイト」を開催しました。

五島の食材を使ったケータリングを食べながら、五島と鎌倉の人が交わるトークイベントも開催。
鹿児島県阿久根市 と 鎌倉市 が
タッグを組み、魚の未来を考える
そして今回、第2弾となる新プロジェクトのパートナーとなるエリアは、鹿児島県・阿久根(あくね)市。
東シナ海に位置する阿久根市は、豊富な漁場として知られ、捕れる魚種は約150種と驚くほど多品種。しかしながら、漁師の高齢化、水産業での従業員不足などの問題を抱えていました。
さらに、このプロジェクトの発端となった最大の理由は、おいしい天然魚が獲れる阿久根の街に鮮魚店が 1 店舗しかないという現実でした。しかも、跡継ぎがいないため存続の危機も抱えており、問題はさらに深刻でした。

阿久根市にある、北さつま漁協は鹿児島県内三大漁協のひとつ。
一方、鎌倉といえば漁港があり、魚屋もあり、食への意識・関心が高い人も多く暮らしていますが、配達をしてくれる鮮魚店がなくなり、困っている高齢者の方や、魚食にあまりなじみのない子育て世代も多くいるという問題を抱えていました。
そこで、阿久根と鎌倉でタッグを組み、双方にとって新たな問題解決となるべく、鎌倉で阿久根の魚が買える移動式鮮魚店を始めようと、2018年の開業を目指して準備しています。そのキックオフイベントとして、まずは阿久根のおいしい魚を堪能してもらうイベントを開催することになりました。
鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ 3 日間
阿久根産の鮮魚を魚のプロに相談しながら、その場でさばいてもらえる「北薩摩鮮魚店」、旨い魚の一品料理を薩摩焼酎とともに堪能できる「居酒屋北薩摩」など、阿久根の魚を楽しみ尽くす3日間限定のイベントを、新しくなった鎌倉の人気食堂「COBAKABA」にて開催します。
阿久根市の魚は、三大急潮のひとつである黒乃瀬戸海峡に揉まれていることから、身が引き締まり、脂が乗っていると定評があります。
阿久根の魚として特に有名なのは、伝統的な一本釣りで釣り上げ、献上鯛としても珍重された真鯛や、伊勢えびを餌にしているため、明石のタコより味が濃く旨味があるといわれるタコ。また、ハタ類とアラカブもキビナゴを餌としているので味が濃いそう!
そんな阿久根市で獲れるたくさんの天然魚の中から、今回は旬の 20 種ほどが毎日空輸される予定です。

阿久根市の魚と鎌倉市の食材でつくる「アクネパッツァ」セット。15〜18時の「北薩摩鮮魚店」で購入できます。
地域と地域がつながることで、互いの課題解決の糸口となり得るこの取り組み。ひとつの新たな解決策として、雛形編集部もこれからの「阿久根 × 鎌倉」の活動に注目していきます!
文:薮下佳代
INFORMATION
鎌倉で鹿児島のうまい魚を楽しむ 3 日間
日程:2017 年 10 月 13 日(金)〜15 日(日)
会場:朝食屋「COBAKABA」(神奈川県鎌倉市小町 1-13-15 )
【スケジュール】
7:00〜14:00 COBAKABA通常営業(鹿児島の魚を使った定食も予定)
15:00〜18:00 その場でさばく「北薩摩鮮魚店」
18:00〜21:00 旨い焼酎と旨い魚「居酒屋北薩摩」
*「北薩摩鮮魚店」は、13日(金)、14日(土)の2日間となります。
*Facebookで参加表明いただき「居酒屋北薩摩」来店の方は焼酎一杯無料サービス。
◯◯と鎌倉
問い合わせ先:株式会社カンバセーションズ kanomami@gmail.com
Facebookページ:facebook.com/andkamakura/
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