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奥多摩の自然に抱かれて。何もしない非日常を楽しむグランピング施設「Circus Outdoor TOKYO」オープン。

大自然のなかに作られたテントで、ホテル並みの設備とサービスを享受するグランピング。日本のグランピングシーンをリードするCircus Outdoorが、理想の地を求め続けて、奥多摩の地に常設型のグランピング施設「Circus Outdoor TOKYO」をオープンしました。なぜグランピングが注目されているのか、Circus Outdoor TOKYOの全貌とともに紹介します。

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大自然×テント × ホテルのようなおもてなし

東京都心から電車に乗って西へ。車窓から見える景色は、高層ビルが減るにつれて住宅街と緑が増え、次第に山々が広がってきます。そして2時間ほどで到着するJR青梅線終点の奥多摩駅に降り立つと、つい先ほどまで都会の喧騒のなかにいたのが嘘みたいに思えるほど、澄んだ空気と緑の濃い雄大な自然が迎えてくれます。登山やハイキング、渓流釣りなど、東京都内にありながら本格的なアウトドアを楽しむことのできるエリアとして知られているその奥多摩に、自然を活用したグランピングの常設フィールド「Circus Outdoor TOKYO」がオープンしました。

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新たなキャンプのスタイルとして近年、世界的に注目を集めているグランピング。グラマラス/glamarous(魅惑的な)とキャンピング/camping(キャンプ)をかけ合わせた造語で、ホテルのような至れり尽くせりの設備やサービスのなかで楽しむキャンプを意味します。ルーツは意外と古く、19世紀後半くらいからアフリカへ狩猟に行くようになったヨーロッパの貴族が、贅沢な家具や調度品などを持参して寝泊まりしたことだといわれています。テントのなかに家具を置く様式といえば、大草原で暮らすモンゴル遊牧民のゲルと呼ばれる移動式住居を連想する人も多いと思いますが、こちらもグランピングのルーツという見方もあるようです。

 

奥多摩に世界一美しいアウトドアフィールドを

Circus Outdoor TOKYOが誕生したのは、奥多摩駅からバスに乗って25分ほどで到着する国立公園内。快適なベッドや家具が設えられている空間に身を置くと、テントのなかにいることをつい忘れてしまいそうですが、風や雨の音、あるいは虫たちの鳴き声がすぐそばで聞こえ、壁ではなく、一枚の布で大自然と隔てられていることを実感します。ホテルのようなサービスは、食事に関しても同様です。旅をしながらさまざまな環境で修行を積んできたという、グランピング専門シェフが営む「Circus Restaurant OTTO」では、世界中から集められた珍しい食材と、地元の素材をかけ合わせたオリジナリティ溢れる料理を満点の星空の下で楽しむことができます。

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グランピングシーンを追いかけている人なら、Circus Outdoor TOKYOという名前を聞いてピンときたかもしれませんが、Cricus Outdoorは日本一予約が取れないといわれるグランピング集団。これまで富士山麓や軽井沢など、日本中の自然豊かなフィールドをサーカス団のように旅して、グランピングを展開してきました。そして「東京にある秘密の森に、世界一美しいアウトドアフィールドを作る」という目標を掲げる同ブランドが行き着いたのが、奥多摩の地だったのです。しかもCircus Outdoor TOKYOは、従来のような期間限定のイベントではなく、初めて手がける常設型のグランピング。東京都が推進する、多摩・島しょの自然を活用した新たな体験型エンターテイメント創出事業「Nature Tokyo Experience」のモデルプロジェクトとして実現しました。

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客室となるテントは5つあり、サーカスクルーの控え室がコンセプトの1泊35,000円の「Jumpin’ Jackalope(ジャンピン ジャッカロープ)」から、1泊なんと150,000円という、サーカスを視察に来たVIPのための迎賓用の部屋がコンセプトの「Royal Griffin(ロイヤル グリフィン)」までユニークな趣向に富んでいます。

グランピングのおすすめのすごし方は、あえて何もしないこと。アクティブに動き回るのはいつもの旅やキャンプにおまかせして、ここでは大自然を感じながら、グランピング体験そのものをゆったりと満喫したいもの。慌ただしい日々を過ごしている人にとっては、それがいかに貴重な時間であるかがわかるはずです。

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今回のプロジェクトを手がけた(株)NOX Intervillageは、Circus Outdoor TOKYOを通して、奥多摩の地に移住希望者や雇用の場が増えていくことを願っているそう。都心から近くて遠いメリットを存分に味わえる奥多摩で、ぜひグランピングを楽しんでみてください。

文:兵藤育子

INFORMATION

20180118-21 奥多摩CIRCUS(ロゴあり).002Circus Outdoor TOKYO
場所:東京都西多摩郡奥多摩町川野290-1
宿泊可能人数:大人1~4名(部屋によって最大宿泊人数が異なります)
チェックイン15:00 チェックアウト翌10:00
客室数:5部屋
宿泊料金:35,000円~150,000円(税別・1名あたり)
定休日:火曜
予約:http://www.circusoutdoor.com
※料金には、宿泊料金、ウェルカムドリンク、コースディナー、ブレックファースト、アメニティ各種のサービスが含まれます。
※宿泊プランやサービスは、天候などの理由により予告なく変更、中止になる可能性があります。

(更新日:2018.03.12)
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