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リアルな場とオンライン映像祭の両方で楽しめる、映画作家・波田野州平さんが参加する作品上映会

雛形の特集〈鳥取県西部エリア/私の、ケツダン〉で、その土地に生きる人たちと暮らしを静かに見つめる写真と文章を寄稿してくれた、映画作家の波田野州平さん。都市と地域を行き来しながら、現地調査をもとにフィクションとドキュメンタリーが渾然となった手法で作品を制作しています。

今月、波田野さんの作品が上映されるふたつのイベントが行われます。

◎ 3月19日(木)/東京・ポレポレ坐
KANGEKI 間隙」vol.6 
萩野亮 presents 波田野州平特集

波田野州平 『影の由来』(2017)27min

 

東京・東中野にあるミニシアター「ポレポレ東中野」併設のspace・cafe ポレポレ坐で、2019年11月から始まった「KANGEKI 間隙」は、小規模ゆえに映画館ではあまり取り上げられにくい自主映画の傑作を紹介する定期上映会。

第6回目の今回は、映画批評家で本屋ロカンタン店主の萩野亮さんがプレゼンターとなり、波田野さんが手がけた3作品、『影の由来』『旅のあとの記録』『内部』が上映されます。

 

波田野州平 『旅のあとの記録』(2018)16min

 

“ドキュメンタリーとシネエッセイの境界領域にたゆたう波田野作品は、「事実truth」に「虚構fake」を巧みにおりまぜることによって、正面からはたどり着けない「歴史」、あるいは「プレ・トゥルース」とでも呼ぶべき層へと沈潜し、たしかな手触りを映像に刻みつけて私たちに提示する。
そこで語られているのは、はたしてほんとうのことだろうか。
嘘のようなできごとがほんとうになる危機crisis の時代に、波田野州平の作品はきわめて批評的critical な鏡として、差し出されている。/萩野亮”
(上映会イベントページより抜粋)

 

上映会は定員30名の予約制。当日券も出るようです。上映後は波田野さんと萩野さんによるトークショーも開催されるので、気になる人は早めにお申込みを。

 

◎開催中〜3月29日(日)
揺動PROJECTS 01
オンライン映像祭「Films From Nowhere」

 

新型コロナウィルスの影響によって、各地で美術展や上映会などの大小あらゆるイベントが延期・中止に追いやられているいま。この状況を受けて、鳥取を拠点に活動する映像作家の佐々木友輔さんが発起人となり、美術家・映像作家の荒木悠さんと共にオンライン上の映画祭「Films From Nowhere」を立ち上げました。

 

“オンライン映像祭を企画したのは、何よりもまず、彼らに作品を見る場所を提供したかったからだ。阪神・淡路大震災のとき、ご近所の方々に炊き出しを振る舞ってもらったことを思い出していた。食事をとらなければ生きていけないのと同じように、作品を摂取しなければ生きていけない者もいる。好き嫌いや食物アレルギーもあるから、選択肢は多いほうがいい。誰かが生き延びるために、自分の作ったものが少しでもその人の腹を満たせるなら、それはどんな地位や名声よりも誇らしいことだと思った。/佐々木 友輔”
(オンライン映像祭「Films From Nowhere」概要より抜粋)

 

参加作家は、佐々木さんと荒木さんに加え、この企画に賛同した池添俊さん内山もにかさん、海野林太郎さん、木野彩子さん地主麻衣子さん波田野州平さん渡邉ひろ子さんの計9名。波田野さんの作品は『内部』『影の由来』が上映されます。

波田野州平 『内部』(2014-2019)21min

 

会場となるのは、クリエイター向け動画共有サイト「Vimeo」。視聴可能期間はレンタル料金(1000円)の支払いから3日間(72時間)で、出展されている全16作品すべてを視聴することができます。

 

僻地の風景、生活する人、土地に根づく文化やもの……被写体や題材を通して、“いま”に繋がる歴史や時間の流れを伝える波田野さんの作品。この機会に、リアルな場とオンライン、それぞれの楽しみかたで鑑賞してみませんか。

(更新日:2020.03.19)
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