特集

  • 新聞記者から大熊町役場職員へ。 わからないから知りたいから、動き続ける。
    私の中の「どこか」は、その地で出逢った友たちの姿でできている。 2011年3月11日。大地震が起き、東京電力福島第一原子力発電所の事故が起き、日常は一瞬で変わってしまった。福島県外に移り住んだ友も、一時避難をして戻った友、ずっとお店を開け続けた友もいた。 これからどう生きていくか。 誰と、どこで、どんなふうに。 考えて考えて考え抜いた末の、一人ひとりの別々の決断が、そこにはあった。たくさんの決断があったからこそ、さまざまなことが動き出した。 めまぐるしく変化した、「あの日から10年」、の福島。 私たちは初めて、福島の沿岸部「浜通り」へと向かった。 ぼやけて見えなかった地域が、私の中で立ち上がっていく。 どこでもない、今、ここにしかない地域が。

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ある視点