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種採り野菜の未来を切り拓く!長崎県・雲仙市で、地域おこし協力隊の募集スタート

地域資源を掘り起こし、新たな魅力を再発見する移住者ならではの視点が活かせる、地域おこし協力隊。そのなかで、野菜の未来を切り拓くという、今までにない新しい試みにチャンレンジする農業分野の募集が長崎県・雲仙市ではじまります。

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ミネラル豊富で肥沃な土地

雲仙市は、長崎県の南部にある島原半島に位置する自然豊かなエリア。その昔、「温泉」と書いて「うんぜん」と呼んでいたことから、「雲仙」と名づけられたといわれています。
雲仙温泉は硫黄の香りがする強い酸性泉、小浜温泉は日本一の熱量を誇り、源泉の温度が100度を超えるとか! まさに雲仙普賢岳の圧倒的なパワーがみなぎる土地なのです。

そして、小浜の町なかには湧き水がこんこんと湧いており、火山性の土壌のためミネラルも豊富で肥沃なことから、有機農業に適した風土であることも、この土地の野菜がおいしいことを証明しています。

そんな雲仙市で、有機農業や種採り農家など、より自然に近い農業をバックアップし、食と農の2つの柱を軸に、新しい農業の流通や有機農家らをサポートする業務に広く携わることができる、地域おこし協力隊のメンバーを募集しています!

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種を守り継ぐ仕事とは?

雲仙市から相談を受け、地域おこし協力隊の募集要項を作成する段階からアドバイザーを務める奥津爾さん(オーガニックベース代表)も、東京からの移住組。
マクロビオティックをベースとした食堂ヒトト(前ベースカフェ)を吉祥寺で運営し、妻の典子さんとともに料理教室や講演会を開催するなど、食と真摯に向き合いながら、幅広い活動を行っていました。そして、2013年、雲仙市小浜町へ家族とともに拠点を移してからは、雲仙とのかかわり合いのなかで、何ができるのかを模索し続けてきました。

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そんな奥津さんが、ライフワークとして2013年から開催しているのが、在来種・固定種の野菜が一堂に集まるイベント「種市」。そのきっかけは、雲仙市在住の種採り農家・岩崎政利さんとの出会いだったのだそう。

岩崎さんは、雲仙の風土に根ざした約80にもおよぶ在来・固定種の野菜の種を、約30年もの間、一人で守ってきました。種はいまでは買うことが当たり前ですが、昔は自家採種をし、その土地の気候や風土に合わせた種を継いできたといいます。

それが在来種・固定種と呼ばれる野菜たち。スーパーや八百屋でほとんど見かけることのない多種多様なこの野菜たちは、日本に流通する野菜のなかで1%もありません。しかも、その担い手の多くが高齢者ということもあり、家庭菜園や限定された地域でのみ流通しているのが現状です。

雲仙で種採り農家を営む岩崎政利さん。個性豊かな在来種・固定種の野菜を、長い時間をかけて育ててきた。

雲仙で種採り農家を営む岩崎政利さん。個性豊かな在来種・固定種の野菜を、長い時間をかけて育ててきた。

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しかし、岩崎さんは、家庭菜園のレベルではなく、生業として多くの野菜を育て、全国の取引先へと発送しています。岩崎さんはそんな種採り農家のパイオニアなのです。

奥津さんは、岩崎さんの種を守り継ぐ活動を応援したいと「種市」を開催し、日本全国の在来種・固定種の野菜のファーマーズマーケットや、勉強会を通じて、種採り農家の存在を伝えてきました。

2016年には、東京と雲仙の2カ所で、「種市」を開催。その活動は、雲仙市の金澤秀三郎市長の耳にまで届き、「種採り野菜を守り継ぐ活動を支援する」と宣言してくれたのだとか。

岩崎さんが大切に守り継いできた“種の農業”や有機農家の支援をはじめ、雲仙で育った野菜を流通させることが最大のミッション。行政と民間がスクラムを組むことは、「今までにない画期的なこと」だと、奥津爾さんは言います。

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たった1人でも変えていける流通の流れ

「市が採用する『地域おこし協力隊』の枠組みですが、その可能性は多岐にわたります。たとえば、岩崎さんが作った在来種・固定種の野菜は、現在雲仙では食べることができません。それはたった1人でやっているために、直売所に持っていく時間がないこと、また供給が安定しないために、ホテルやレストランに卸すことが難しいという問題がありました。

けれど、雲仙で採れた野菜を雲仙で食べるという当たり前のことが、たった1人専任のスタッフが入ることで可能になるかもしれません。生産者と卸先とのニーズをヒアリングして調整を行ない、定期的に運べる人が入ることで、新しい流通を切り拓くことになるんです」(奥津さん)

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今回の募集は、農業の経験や、農に関する知識は必要ないとのこと。行政と民間をつなぎ、生産者と卸先をつなぐ。そのために必要なのは、人と人をつなげるコミュニケーション力だそうです。

もちろん、自ら農産物の生産に携わったり、広く情報発信していくのもOK。いずれは、新規就農に向けて準備することも可能とのこと。

さらに安心なのが、奥津さんをはじめとする強力なサポーターがそばにいること!

岩崎さんを中心に、地元の若手農家、デザイナー、八百屋などのメンバー8人で「雲仙・種をあやす会」を結成。定期的に種の勉強会を開催している。

岩崎さんを中心に、地元の若手農家、デザイナー、八百屋などのメンバー8人で「雲仙・種をあやす会」を結成。定期的に種の勉強会を開催している。

「若手の農家や地元のデザイナーさんたちが参加する、岩崎さんの『畑の種採り勉強会』などにも参加してもらいながら、僕たちが始めようとしているさまざまなチャレンジにも積極的に関わってもらって、新しい農のあり方を一緒に模索していけたらうれしいなと思っています」(奥津さん)

地域に残る豊かな土地の文化を継承していきたい、食と農のこれからのあり方を考えたい、そんな人にはうってつけの募集です。

当初は5月末までと応募期間が決まっていましたが、いい人が来るまで募集することになったそう! まるで野菜を育てるかのように、じっくりと時期が来るの待つ。
そんなスタンスもまさに農業と一緒。岩崎さんや奥津さんの活動を間近で見ながら、食と農の未来の担い手として、思う存分、力を発揮してください。たくさんのすばらしい人たちとの出会いが待っているはずです。

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文:薮下佳代 写真:繁延あづさ

INFORMATION

▼平成29年度採用 長崎県雲仙市・地域おこし協力隊 農業部門 募集要項
【勤務地】
雲仙市内の中山間地域
【主な活動内容】
(1)中山間地域で生産された農産物の配送支援
(運搬ができない高齢農家などが生産された農産物の配送支援)
(2)農産物の生産
(3)地域づくり団体等の活動の応援
(4)地域資源の情報発信
(5)その他地域づくりに寄与する活動
【賃金】
月額189,500円
【HP】
www.city.unzen.nagasaki.jp/sp/info/prev.asp?fol_id=26398
お問い合わせ先:雲仙市 農林水産課 農業班 担当:前田
TEL:0957-38-3111 / FAX:0957-38-3205
E-Mail:norinsuisan@city.unzen.lg.jp

 

 

▼3日から始められる「無料お試し住宅」も。

雲仙市には、移住前の「無料お試し住宅」も用意されています。移住を本格的に考える前に、一度、試住してみるのもオススメです。
無料お試し住宅 www.city.unzen.nagasaki.jp/info/prev.asp?fol_id=22939
▼観光部門の地域おこし協力隊も同時募集
観光部門の募集はこちらから。


▼5月21日(日)、長崎県移住相談会@名古屋
長崎県が主催する移住相談会が、5月21日(日)に名古屋市にて開催されます。個別相談もあるので、名古屋東海地区でこの地域おこし協力隊に興味ある方がいたら参加してみては?
日時:5月21日(日)13:00~18:00
場所:AP名古屋.名駅8階(B+Cルーム)(愛知県名古屋市中村区名駅4-10-25)
HPnagasaki-iju.jp/0521nagoya

セミナー
14:00~「仕事」ながさき移住サポートセンターの就職支援の紹介
14:30~「暮らし」奥津爾さん(雲仙市の移住者、オーガニックベース代表)
15:00~「暮らし」吉野元さん(対馬市の移住者、(一社)MIT統括マネージャー/コンサルタント)
個別相談
13:00~18:00

お問い合わせ先:ながさき移住サポートセンター(長崎本部)担 当:神尾(かみお)
TEL:095-894-3581(平 日 9時~17時)

 

(更新日:2017.05.19)
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