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日々の暮らしを問い直すための「福島第一原発」
福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。
初夏を思わせるような天気が増えてきた5月。

原発へと続く帰還困難区域の道路。
「

福島第一原発構内。どこかの工場のような雰囲気。

視察時の筆者(右)。視察で被曝した放射線量は歯医者のレントゲン1回程度。
一般社団法人AFWという、

視察を受け入れている吉川さん。筆者が企画する海洋調査ラボでも講師を務めてもらっている。
個人として2度目の視察ということもあり、今回の視察で感じたのは「うわっ、以外と普通だな」ってこと。

爆発事故当時と比べれば復旧がかなり進んで来ている。

大量に貯蔵された汚染水対策も急務だ。
依然として厳しい現場ではあります。しかし、

原子炉建屋前ではフル装備の作業員が作業にあたる。
そしてまた、この現場は様々な問いをもたらしてくれます。
よく、まちづくりに必要なのは「ワカモノ、ソトモノ、バカモノ」
当事者じゃない人なんていません。
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- 小松理虔 こまつ・りけん/1979年、福島県いわき市小名浜生まれ。福島テレビ報道部を経て、2006年より中国上海で日本語情報誌の編集・通訳として活動。2009年に帰国後、小名浜で地域にまつわるさまざまな企画に関わりながら、企業の広報として地域産品のマーケティングや商品企画、広報PRにたずさわる。2015年4月に独立し、ヘキレキ舎を立ち上げる。http://www.hekirekisha.com/
INFORMATION
東日本大震災後「次世代に託すことが出来るふるさとを創造する」をコンセプトに、元東京電力社員の吉川彰浩さんによって設立。2012年7月より活動をスタート。被災地地域の未来を創りあげていくために必要な取組として、東京電力福島第一原子力発電所の廃炉に向き合える環境作りと、被災地域再興の手伝いを行っている。今回紹介した民間への福島第一原子力発電所への視察をはじめ、福島第一原発を知れる環境作り、廃炉現場と社会とのパイプを目指し活動している。福島第一原発と共生する地域で暮らす方々が、必要な情報を得られる環境を作ること、そして、それを必要とする方々へ届けることを専門に行っている。 http://a-f-w.org/
お問い合わせ:yoshikawa@a-f-w.org
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