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「卒業おめでとう。飛んでいけ。」まちと親から、旅立つとき。「飛んでるローカル豊岡 わかもの巣立ち応援プロジェクト2018」動画公開!
高校を卒業したときのことを、覚えていますか?
進学や就職で生まれ育ったまちを出て、家族の元を離れ、新しい場所で過ごした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
期待と同じくらい、不安な気持ちを抱えたまま踏み出す、人生の大きな1歩。そんな若者たちの旅立ちを、こんな言葉で送り出している地方のとあるまちがあります。
「卒業おめでとう。飛んでいけ。」
これは、兵庫県豊岡市がローカルの価値にこだわって、移住・定住を促すプロジェクト「飛んでるローカル豊岡」で、2017年から行っている「わかもの巣立ち応援プロジェクト」から生まれた言葉。
豊岡の高校生の多くが、高校卒業と同時にまちを離れ、東京や大阪などの都市部へと出て行ってしまいます。それをひと口に若者の流出と悲観するのではなく、大都市に出て見聞を広げることで、都市にはない豊岡の暮らしの豊かさに気づくチャンスと捉え、まち全体で、快く、前向きに送り出して行こうという取り組みです。
昨年から、豊岡で働くさまざまな職種の大人や高校の先生、後輩が登場するポスターキャンペーンを展開。まちに流れる時間や空気が伝わってくるようなポートレートには、1枚1枚に若者を送り出すメッセージが添えられ、どれも軽快でありながらぐっと心に響くものがあります。
実際に、今豊岡市内で活躍している人にはUターン経験者も多く、都市で吸収したものを地元に持ち帰り、自分らしい仕事、暮らしを実践しています。一度巣立った若者たちが、いつか帰ってきたときに、「豊岡はほかにはないすごい町だ!」と思ってもらえるように、地元に残っている住民も頑張る——。そんな強い想いがポスターには込められています。
そして、2年目となる今年は、ポスターだけでなく、この春に高校を卒業して豊岡を巣立つ子どもたちに向けて、「親とまちからのサプライズ卒業式」を実施! その様子をおさめたムービー《親から子へのサプライズ卒業式 〜わかもの巣立ち応援プロジェク
兵庫県立豊岡高等学校で行われたこのサプライズ卒業式は、本当の卒業式のあと、まちを離れる卒業生11名を「インタビューがある」という口実で体育館に再度集め、行われました。
一体何が始まるんだろう? きょとんとした顔つきで体育館に入り、用意された椅子に座ると、壇上から1人ずつ生徒の親御さんが登場。わが子の名前を呼び、想いを込めたメッセージを書いた卒業証書を授与していきます。
生まれたときのこと、幼い頃の性格、兄弟ゲンカのエピソード、長年続けてきた部活動のこと。最初は何が起こっているかわからない様子だった子どもたちも、自分の番になり、目の前で親からのメッセージを聞くと、自然と涙があふれていきます。その姿はとても感動的で、観ているこちら側も思わず涙が流れてしまいます。
豊岡市が野生復帰を実現したコウノトリが、世界を飛び回り、また豊岡の地に帰ってくるように、まちから、親から巣立っていく子どもたちが、いつか大きくなってこのまちに帰ってくることを願った今回のサプライズムービー。
「卒業おめでとう。飛んでいけ。」そして、「いつでも帰っておいで」——。
豊岡を故郷に持つ人、このまちに暮らす人が、ちょっとうらやましくなるような、心あたたまる動画です。
INFORMATION
兵庫県豊岡市移住ポータルサイト:https://tonderu-local.com/
動画:https://youtu.be/Umy6PDT-yWA
問い合わせ先:豊岡市エコバレー推進課(0796-21-9096)