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記憶に残る年に、記憶に残るドキュメンタリーを。「東京ドキュメンタリー映画祭2020」12月5日(土)~11日(金)@新宿
新型コロナウイルスの脅威にさらされた2020年は、映画業界にとっても我慢の年でした。特に緊急事態宣言下は、日本中のほぼすべての映画館が営業休止を余儀なくされ、閉館の危機に瀕する映画館を存続させるための、クラウドファンディングが立ち上がりました。世界中の多くの映画祭も延期や中止、縮小を余儀なくされましたが、そんななか「東京ドキュメンタリー映画祭2020」が12月5日(土)~11日(金)の7日間、新宿K’s cinemaで開催されることに。
応募作品数は、3年目にして過去最高となる150本以上。そのなかから厳選した、長編・短編コンペティション部門は計40作品。テーマは、戦争、オリンピック、原発事故、先住民の権利、摂食障害など多岐にわたり、撮影方法もセルフ・ドキュメンタリーからダイレクト・シネマまでさまざま。特集「映像の民族誌」では、東南アジア、南米、アフリカ、そして日本などの貴重な民族誌映像を9作品上映。さらに特別上映は、激動の香港情勢を香港と日本の独立系ジャーナリストがそれぞれとらえた2作品を予定しています。
上映最終日には、審査員によるコンペティション部門のグランプリ発表のほか、来場者の投票による「観客賞」など、各賞の授賞式が開催されます。パンデミックという誰も経験したことのない未曾有の時代に、さまざまな事象をとらえたドキュメンタリーから私たちはどんなメッセージを受け取ることができるのか。お近くの方は、ぜひ劇場で確認してみてください。
*12月10日(木)10:00~は、『雛形』の特集「私の、ケツダン」で写真や文章を寄稿してくださった映像作家・波田野州平さんの作品「私はおぼえている」が上映されます。
INFORMATION
「東京ドキュメンタリー映画祭2020」
会期:2020年12月5日(土)~11日(金)
会場:新宿K’s cinema(東京都新宿区新宿3丁目35-13 3F)
料金:前売/1回券1,300円、3回券3,300円(期間中も販売)、当日券/1,500円均一(小、中、シニアは1,000円)
※前売り券は、新宿K’s cinemaにて販売。
HP:http://tdff-neoneo.com/
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