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都市有効活用の新しいかたち「SOCIAL TOWER MARKET」@名古屋テレビ塔/10月8日(日)・9日(月・祝)開催!

2011年にアナログ放送の電波塔としての役割を終えた「名古屋テレビ塔」をご存知ですが? 名古屋のシンボルとして、街の人々に親しまれたこの塔ですが、いまでは使われることなく静かに佇んでいます。そこで、ただのオブジェにすることなく新しい役割をもたせようと、2012年に始まったのが、「ソーシャルタワープロジェクト」です。

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プロジェクトメンバーの一人である青木奈美さんによると、塔の下に広がる久屋大通公園は、木漏れ日が差し込む気持ちのいい場所で、日中は市民の憩いの場として利用されていますが、夜になると薄暗くてどこか怖い場所というイメージがあったのだとか。そこで、市民にもっと有効活用してもらえるよう、街のなかの公園のあり方を考えることになりました。

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名古屋市はもとより、名古屋工業大学など産学官民が一体となって連携し、都市の中における公園の役割とは何かをディスカッション。人が集まって交流し、そこから新たなカルチャーが生まれる、そんな場所を目指そうと、NPO法人大ナゴヤ大学の有志メンバーが中心となり、実行委員会を発足しました。新たな人の流れを生むことで、名古屋市の繁華街、栄という街の魅力を新たなに掘り起こそうと、2012年からマーケットを開催することとなったのです。

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これまでは「名古屋まつり」と共同で開催されていましたが、6年目となる今年は、初めての単独開催ということもあり、なんと規模を2倍に拡大! 南北に広がる公園をあますことなく活用し、東海エリアを中心に約200店もの個性的なショップが大集合しています。

テレビ塔のように長く愛されるような、作家ものの雑貨類やアクセサリー、家具や食器などのマーケットが開催され、名古屋市内の人気飲食店も出店、特設ライブステージも設置されており、ほかにはない魅力あふれるイベントになっています。

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テレビ塔がある栄というエリアは、名古屋市内でも最大の繁華街。名古屋駅からは少々離れていますが、個性的なショップが軒を連ね、歩いて回るには楽しいエリア。雑居ビルの中にも小さなショップが密集し、名古屋のカルチャーの発信地になっています。そこで、公園に人が集まるだけでなく、そこから栄の街を知ってもらおうと、2012年から14年まではフリーペーパーを発行し、街の魅力を伝えてきました。

書籍『SOCIAL TOWER BOOK』(1,000円 全150ページ/オールカラー)。その他にもフリーペーパー『SOCIAL TOWER PAPER』を2012年10月〜2014年9月まで発行していた。

書籍『SOCIAL TOWER BOOK』(1,000円 全150ページ/オールカラー)。その他にもフリーペーパー『SOCIAL TOWER PAPER』を2012年10月〜2014年9月まで発行していた。

また、名古屋テレビ塔の1階にはクラウドファンディングで誕生した「街の案内所」があり、名古屋市内で行なわれるイベントのフライヤーや、栄周辺のショップの情報などが設置され、栄の街の遊び方を教えてくれます。

街の案内所(オープン時間:10:00〜17:00)

街の案内所(オープン時間:10:00〜22:00)

毎年、秋に開催されて今年で6年目。だんだんと市民にも認知され、徐々に規模も拡大してきたソーシャルタワーマーケット。今年は一段とスケールアップして開催されるとあってますます期待が高まります。一体どんな出会いがあるのか、どんな交流が生まれるのか、乞うご期待です!

文:薮下佳代

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INFORMATION

SOCIAL TOWER  MARKET 
日程:10月8日(日)〜9日)(月・祝)
場所:名古屋テレビ塔(愛知県名古屋市中区錦3丁目6-15先)
地下鉄名城線・東山線「栄」下車3番もしくは4番出口を上がって徒歩3分
地下鉄名城線・桜通線「久屋大通」駅下車南改札を出て4B出口を上がってすぐ
HP:socialtower.jp
お問い合わせ先:SOCIAL TOWER事務局 070-5646-6098

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(更新日:2017.10.06)
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