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生活工芸に触れる、三谷龍二さんのお店「10㎝」
人の暮らしを豊かにするモノの在り方について考え、そこから未来へ生きるヒントを探していく。そんなテーマをもった限定ショップ「モノトヒト」。金沢のものづくりはもちろん、全国の「生活工芸品」が集まる空間です。こちらのショップ内“90days shop”という、全国のお店やギャラリーが3ヶ月限定でお店を開くスペースにて、三谷龍二さんのお店「10㎝」が、6月28日(日)までオープン中!
三谷さんの工房がある長野も、金沢と同じように工芸が盛んな街。もともと繋がりがある中で、さらに金沢の地で5年ほど前に三谷さんがアドバイザーとして入り、工芸をもっと自分たちの生活に近いものとして接していく“生活工芸プロジェクト”をスタート。その流れで生まれた空間のひとつがこの「モノトヒト」という、とても縁深い場所なのです。
ショップのディレクターである辻和美さんも、「三谷さんおかえりなさい!あれから、私はずーっと考えています。いろいろな答えを出しては消して、闇の中で彷徨っているいるようです。ただ私のそばには、作るという行為があり、それに救われてきた気がします。闇の中だからこそ気付けたコト、ゆっくりお話ししたいです。5年分のあれこれを」(一部抜粋)と話すように、ファンにはもちろん関わる人たちにとっても待望の展示となっています。
会期中は、モノの販売や期間限定の展示のほかにもトークイベントなどがあり、何度訪れても楽しめる内容に。暮らす人々に寄りそう生活工芸品を手に取り、その魅力を感じに行ってみてください!
INFORMATION
三谷龍二の店「10㎝」
日程:会期中〜6月28日(日)
場所:モノトヒト(石川県金沢市広坂1丁目2-20)
時間:11:00〜18:00
休日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日)、年末年始
TEL&FAX:076-255-0086
http://www.seikatsu-kogei.com/shop/shop.html
展示・イベント
三谷玩具店
開催中〜6 月2 日(火)
古いものから作家のものまで、さまざまなおもちゃと、こどもの道具を集めました。 定番のこども椅子に合せたテーブル(新作)や、勉強机も並びます。
伯父さんの休日
6月3日(水)→ 6 月28日(日)
イラストレーターなかむら るみちゃんの笑いを誘う絵と、三谷が休日に作った立体との二人展です。「愉快な抽象」空間を、ゆったりくつろぎムードでお楽しみください。
Dragon coffee 店 雇われマスター / オオヤミノル
日程:6 月3 日(水)
時間:11:00 ~ 18:00
(なかむらるみさん、三谷龍二さんも店内にいます)
PROFILE
三谷龍二
木工作家/1952年福井市生まれ。
1981年松本市に工房を設立。陶磁器のような普段使いの木の器を作り、それまで家具中心だった木工に、新たな分野を開く。個展多数。また生活者の低い目 線は実用品だけでなく、絵画や立体にも生かされ、積み木や薬缶などをモチーフにした親密性の高い作品に結びつき、そのファンも多い。個展は2010年小川 美術館など。1985年「クラフトフェアまつもと」「工芸の五月」の発足より運営に携わる。参加、2007年よりのを経て、本年まで。著書に「木の匙」 「僕の生活散歩」「生活工芸の時代(共著)」(いずれも新潮社)「器の履歴書」(アトリエ・ヴィ)「遠くの町と手と仕事」「道具の足跡(共著)(いずれも アノニマスタジオ)など。
http://www.mitaniryuji.com/
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