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やきものの街で現代アートに触れる。「瀬戸現代美術展2019」開催中!10月14日(月・祝)はトークイベントも
“せともの(瀬戸物)”という言葉が陶磁器全般を指すものとして使われるほど、古くから窯業の街として知られてきた愛知県瀬戸市。
現在、瀬戸市では「あいちトリエンナーレ2019」連携事業として、気鋭作家による現代美術の展覧会「瀬戸現代美術展 2019」が行われています。(〜2019年10月14日まで)
人口13万人ほどの瀬戸の街には、近年、陶芸家をはじめとした多くのアーティストが移り住んできています。その背景には、街に点在する窯業関連の工房や倉庫をアトリエとして転用することができたことと、古くから“ものづくりの街”としての伝統が根付いていることが関係しているようです。
その「変化と持続」をアーティスト自らが再確認しながら、市内外に向けて発表していこうというのがこの展覧会の試み。
会場は、日本で唯一の国立陶磁器試験所として、瀬戸を中心とする陶磁器業界の発展に深く関わってきた旧名古屋工業技術試験所瀬戸分室、通称「瀬戸サイト」。
瀬戸の歴史を象徴するとも言える場所で、現代アーティストたちが街の過去・現在・未来を美術でつなごうとする時、どのような風景が広がって見えてくるのか、そしてどのような課題が浮かびあがってくるのか。陶磁、絵画、彫刻、インスタレーション……会場各所で様々な作品に出合えます。
展覧会最終日の10月14日(月・祝)には、今回の会場のように、使われなくなった遊休施設と街のあり方について考えるトークイベントが行われます。
ゲストには、横浜みなとみらいの造船ドック跡地で大人のためのシェアスペースを運営するBUKATSUDO(ブカツドウ)のマネージャー・川島史さんが登壇。本展主催者であり、出展作家でもあるArt Space & Cafe Barrackを運営する美術家・近藤佳那子さんが聞き手となり、展覧会参加者と共にコミュニティのあり方や活用方法について考えを深めます。
《街を考えるトークvol.2 「BUKATSUDOさんと考える」》
日時:2019年10月14日(月・祝)15:00〜16:30
会場:「瀬戸現代美術展2019」会場(旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト)
料金:無料
ゲスト:川島史(BUKATSUDOマネージャー)
聞き手:近藤佳那子(Art Space & Cafe Barrackオーナー/本展覧会主催)
やきものの街・瀬戸に吹き始めた新しい風を、ぜひ現地で体感してみてください。
INFORMATION
瀬戸現代美術展2019
会期:開催中〜2019年10月14日(月・祝) 11:00~17:00
会場:旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト(愛知県瀬戸市西茨町110)
休館日:火曜・水曜
参加作家:安藤正子/阿野太一/磯部由香子/井出創太郎/植松ゆりか/城戸保/小杉滋樹 /後藤あこ /近藤佳那子 /栗木義夫 /栗木清美 /栗本百合子 /瀬川麻衣子 /設楽知昭 /設楽陸 /鈴木一太郎 /鈴木優作 /鷹野健 /塚本南波 /永田圭/ニュースペーパーズ/箱山朋実 /葉栗里 /文谷有佳里 /花木彰太 /古畑大気/真塩かおり/横野明日香
企画:Art Space & Cafe Barrack
共催:瀬戸市
助成:(公財)瀬戸信用金庫地域振興協力基金
協力:瀬戸市新世紀工芸館、小山登美夫ギャラリー、栗本百合子アーカイブ
後援:名古屋鉄道株式会社
facebook https://www.facebook.com/setogendaibijutsu2019/