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平田オリザさん率いる「青年団」の新拠点《江原河畔劇場》がクラウドファンディングを実施中!〜3月30日まで
劇作家・平田オリザさんが主宰する「青年団」の新本拠地として、兵庫県豊岡市に建設中の「江原河畔劇場(えばらかはんげきじょう)」。2020年4月の本格オープンに向けてクラウドファンディングが始まっています!
平田さんは2012年から豊岡のまちづくりに携わり、アーティスト・イン・レジデンス「城崎国際アートセンター(KIAC)」の芸術監督をはじめ、市内の学校で演劇の手法を用いたコミュニケーション教育を監修するなど、さまざまな活動を行っています。2019年には平田さんご自身も東京から豊岡に移住。『雛形』でも当時移住を控えていた平田さんに豊岡での新たな挑戦についてお話を伺いました。
>【平田オリザさん、兵庫県豊岡市・移住計画】「演劇」はまちの在り方を変えていく。(前半)
>【平田オリザさん、兵庫県豊岡市・移住計画】負ける気がしない。豊岡が世界と戦える理由。(後半)
劇場ができるのは豊岡市日高町。JR江原駅にほど近い、円山川のほとりにある昭和10年に建てられた木造3階建ての旧豊岡市商工会館を改築してつくられています。趣あるモダンな雰囲気を残しつつ、1階には120席ほどの小劇場、2階には稽古やワークショップなどができるスタジオを併設した空間へと生まれ変わります。

江原河畔劇場の改築中の様子。

劇場の2階からは悠々と流れる円山川が一望できる。

劇場の完成イメージ。
今回のプロジェクトでは、支援金額が増えるほど取り組む内容が増えるストレッチゴールを採用しています。2月初旬に本プロジェクトがスタートし、第一段階の目標金額1000万円(劇場機材の購入)はわずか2日あまりで達成! さらに、2000万円(高校生以下の観劇無料化)、3000万円(児童劇団の創設)も見事クリアし、現在は第四段階の4000万円(若手演劇人の育成機関の創設)に挑戦中です。
支援金額は3000円から最高999万円(!)までと幅広く、それぞれのリターン(お返し)内容も充実しています。
《リターンメニュー(一部)》
・サンクスメールコース 3000円
・江原河畔劇場 観劇無料券コース 5000円
・平田オリザ直筆サイン入り新著コース 10000円
・江原河畔劇場オリジナルロゴ入り木製ハンガーコース 30000円 ……などなど。
「クラウドファンディングは青年団としてもアゴラ劇場としても初めての試み。劇場というのは、場所を貸すような不動産業ではなく、病院や学校に近い公的な施設だと思っています。ぜひ広く、公的な支援も民間からの支援もお受けして、広がりを持った活動をしていきたい思います」
(江原河畔劇場設立プロジェクトサイト、平田オリザさん動画メッセージより抜粋)
今後、豊岡のまちを、そして地方都市のありかたを大きく変えることになりそうな先進的な取り組み。その第1歩となる江原河畔劇場の誕生を一緒に見届けてみませんか。
INFORMATION
クラウドファンディング
【劇場が世界と地域をつなぐ】江原河畔劇場設立プロジェクト
https://www.makuake.com/project/ebara-riverside/
応募受付は2020年3月30日(月)まで。
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