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新潟のストライプ〈亀田縞〉でつくる自分だけの1着。「もんぺ製作所展示受注会@仙台」11月30日(土)・12月1日(日)開催

新潟の伝統織物「亀田縞」の魅力を伝えようと、亀田縞を使ったスタイリッシュなもんぺを提案する〈もんぺ製作所〉。東北エリアでは初となる展示受注会が、11月30日(土)と12月1日(日)の2日間、宮城県仙台市の「日々ノ道具奥田金物」で開催されます。

もんぺ製作所がつくるのは、いわゆる昔ながらの野良着とは一線を画す、さまざまな着こなしができるすっきりとしたシルエットが特徴のもんぺ。亀田縞の美しさはもとより、肌触りのよさや、体の動きを妨げない軽やかな履き心地が評判です。

「たくさんの方に亀田縞を見て、触ってもらって、その素朴な美しさを堪能していただきたいんです」と話すのは、もんぺ製作所の代表兼パタンナーの赤木美名子さん。

もともと東京で大手アパレルメーカーのパタンナーとして活躍していた赤木さんは6年前、「酒造りをしたい」というご主人の一言をきっかけに、東京から棚田が広がる新潟県上越市吉川区に移住しました。赤木さんはフリーランスのパタンナーとして、ご主人は酒造で酒造り職人として働き、さらに兼業農家として夫婦で米づくりも行っています。


農作業着として着るようになったもんぺは、赤木さんにとっていつしか日常着としても手放せない存在に。「より機能的で、スタイリッシュなもんぺがあったら、普段着として着る人も増えるはず」と、もんぺの新たな可能性を感じ、農作業や日々の暮らしの中で検証・微調整を重ねながら、これぞ!という形を探りました。

そんな中で出合ったのが、新潟の伝統織物〈亀田縞〉でした。亀田縞は約310年前、新潟市亀田郷周辺で稲作に従事する農民によって泥や水に強い綿織物として生み出されました。戦後、安価な輸入生地に抗えず衰退したものの、「伝統を簡単に捨てる訳にはいかない」と、地元の老舗機屋「中営機業」の三代目・中林照雄さんの手により、2005年に復活しました。

 

「亀田縞の美しさ、やさしさ、素朴さ、あたたかさに魂が揺さぶられたのは、雪国という厳しい自然環境とともに生きる新潟の人々の体温が伝わってきたから。パタンナーとして培ってきた技術を注ぎ込み、“亀田縞ともんぺ”というこの土地に根付いてきたものに再び光を当てたい」

こうした思いを胸に、赤木さんは移住後の出会いや農作業で体感したことを大切に積み重ねながら、20194月、もんぺ製作所を立ち上げました。こだわりは“オール新潟”のものづくり。織りの中営機業をはじめ、染色は長岡市栃尾、織りあがった生地の防縮加工は見附市の専門職人、縫製は新潟在住の腕が立つ縫い子さんが担当。一着ずつ裁断し、一針ひと針縫製をしています。

 

今回の展示受注会では、なんと108柄もの亀田縞のラインナップから自分好みの生地を選んでオーダーすることができます。また、新潟〈草木染め工房つばめのうた〉とのコラボレーションによる本建正藍染のもんぺが初お披露目(受注開始)。オーダー希望者には赤木さんが一人ひとり丁寧に採寸してくれるので、自分の体に気持ち良くフィットする1着が手に入ります。

さらに、会場内では亀田縞の端切れを使った「くるみボタン作り」「コースター作り」のワークショップをはじめ、亀田縞の生地販売(数量限定)、新潟上越市吉川区の竹製品の展示なども行われます。

◎くるみボタン作り
36柄の亀田縞の切れ端から好きな柄を選んでハサミでカットし、専用の道具でくるみボタンを作ります。
参加費:1000円(直径27mmくるみボタン3個、ゴム代込) 所要時間:約15

◎手縫いでちくちく、コースター作り
36柄の亀田縞から好きな柄を選んで手縫いで縫い合わせ、後糸を1本ずつ抜いて端をフリンジにして完成。
参加費:1200円(好きな柄でコースター2枚) 所要時間:約40分

 

もんぺ製作所の展示受注会は、今後、東京、茨城、岡山、高知、金沢、新潟などでも予定されています。開催の詳細はもんぺ製作所のウェブサイトに随時アップされるので気になる方はぜひチェックを!

新潟のストライプ〈亀田縞〉でつくる自分だけの1着。「もんぺ製作所展示受注会@仙台」11月30日(土)・12月1日(日)開催
赤木美名子(あかぎ・みなこ) パタンナー・デザイナー。文化服装学院卒業後、オンワード樫山でJean-Paul GAULTIERなどのコレクションブランドを担当。2004年フリーとなり、舞台TV衣装、アパレルブランドのパターン作成に関わる。経験と審美眼が必要とされるパンツパターンを得意とし、さまざまなブランドのパンツ原型を作成し送り出す。新潟上越の日本海が望める山間部の棚田でパタンナーをしながら米づくりも行う。

INFORMATION

もんぺ製作所 仙台展示受注会

 

日時:2019年11月30日(土)、12月1日(日)10:00~21:00
※初日12:00から受注
※30日(土)は亀田縞の機屋、中営機業の職人さんが来場予定

会場:日々ノ道具奥田金物(宮城県仙台市泉区泉中央1-6-3 セルバテラス2F
イベント詳細:https://monpeseisakusho.com/

 

問い合わせ:
TEL/025-512-1381(もんぺ製作所)
TEL/022-380-6020(日々ノ道具奥田金物)

 

 

【受注について】

・会場で受注を行います。採寸、試着を経てオーダーメイドでの制作となります。
・受注は先着順ですが、お急ぎの場合は展示会受注会前に電話やウェブサイトの問い合わせから予約できます。

もんぺ製作所
TEL/025-512-1381 HP/https://monpeseisakusho.com/

(更新日:2019.11.29)
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