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  • 楽しいことは自分たちの手でつくる!クラフトマーケット「のとじま手まつり」10月17・18日開催

手仕事から育まれる島暮らし

石川県·能登島

石川県・能登半島の穏やかな内海に浮かぶ、人口約3000人の能登島。島と半島が橋でつながっているため、金沢まで車で1時間半、能登空港まで45分と、街へのアクセスの良さも魅力です。そんな能登島では、日本全国から100組以上の作家さんが集まるクラフトマーケットをはじめ、楽しいことを自分たちの手でつくる、島暮らしがはじまっています!

楽しいことは自分たちの手でつくる!クラフトマーケット「のとじま手まつり」10月17・18日開催

石川県
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「いつか作家さんが移り住むような島にしたい」

石川県・能登半島の七尾湾に浮かぶ人口約3,000人の島、能登島。自然と伝統文化に育まれたこの島で2006年から毎年開催されているのが、地元の有志が集まって主催しているクラフトマーケット「のとじま手まつり」。
10回目を迎える今年は、10月17日(土)・18日(日)に開催されます。

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能登でものづくりやまちづくりをする人、地元の暮らしを楽しくしていきたい人たちが中心となって、「いつか作家が移り住むような島にしたい」という思いから始まったこのイベント。七尾湾の穏やかな海を見渡せるキャンプ場「能登島家族旅行村Weランド」の芝生広場で2日間、全国から集まった約110組の作家さんが作品を販売します。作家さんから直接作品を購入できる距離感の近さもこのイベントの魅力のひとつ。

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写真上:「能登島鰀目産 ばあちゃんの手編みなんば」。唐辛子をひとつひとつ藁で編んだもので、台所に吊るしておけばいつでも使える。昔は魔除けとして玄関に飾られていたのだとか。写真下:能登島鰀目(えのめ)町のおばあちゃんが種からつくっている、唐辛子の畑。堤防の裏はすぐ海。写真:阿部 健

写真上:「能登島鰀目産 ばあちゃんの手編みなんば」。唐辛子をひとつひとつ藁で編んだもので、台所に吊るしておけばいつでも使える。昔は魔除けとして玄関に飾られていたのだとか。写真下:能登島鰀目(えのめ)町のおばあちゃんが種からつくっている、唐辛子の畑。堤防の裏はすぐ海。写真:阿部 健

3方を海に囲まれた、抜群のロケーション

ロケーション抜群の会場には近年、島内外から島の人口を上回るほどのお客さんが来場。作品を手に作家の声に耳を傾ける人、芝生に腰を下ろして能登の郷土料理を味わう人、広大な芝生を駆け回る子どもたち、地元のおじいちゃん、おばあちゃんまで……誰もが、思い思いにゆったりと流れる島の時間に身を委ねます。実はこの「のとじま手まつり」、奇跡的に9年間で1日しか雨が降ったことがありません。思わず寝転びたくなるようなふかふかの芝生は、開催時期に絶好のコンディションになるよう、毎年管理人さんが逆算して刈ってくれているのだとか。

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愛称「のて」と呼ばれるまで

初回こそ約1000人の来場者だったこのイベントも、回を重ねるごとにスケールアップ。イベントタイトルの頭文字を取った「のて」の愛称も島人のなかですっかり定着して、今ではものづくりの盛んな石川県内でも有数のプロの手仕事に出会えるクラフトマーケットになりました。

でも、そんな「のて」も開催当初は苦難の連続。風光明媚なロケーションとはいえ、アクセスがいいわけでもなく、わざわざ足を運んでもらわなければいけない場所でどうやって人を集めていけばいいのか、ましてや移住してもらうなんて……と、イベントの立ち上げから関わり、第2回目からこれまでずっと実行委員長を務めてきた田口千重さんは頭を悩ませたと言います。

海外生活を経て、地元・七尾市にUターンした田口千重さん。現在は能登島の建築・デザイン事務所「能登デザイン室」を夫婦二人三脚で営みながら、育ち盛りの子ども3人を育てている。

海外生活を経て、地元・七尾市にUターンした田口千重さん。現在は能登島の建築・デザイン事務所「能登デザイン室」を夫婦二人三脚で営みながら、育ち盛りの子ども3人を育てている。写真:阿部 健

ものづくりを生業とする作家さんに、作品が売れる場を提供し、継続的な創作活動を支援していきたい。でも、ただ作品を売っていくだけなら、近くにものづくりと縁が深い金沢などの「街」がある。あえて能登島でやる意義は何なのか。それを考えていくことは、自分たちの住む能登島の暮らしを見つめることにもつながっていったと言います。

冊子やポスター、WEBでのPR活動によって、次第に認知度が高まっていくなかで、2012年の秋からは、能登島の食文化を伝える「保存食倶楽部」をはじめ、「のて」で出会った作家の器を使って食卓を飾る「のてな暮らし展」、能登の作り手を招いた「のてなお話会」など、リアルな場を含めた、島暮らしの情報発信を精力的に展開。昨年からは島の豊かな土壌を生かして、日々の糧にするための野菜や雑穀を育てる「のて農」も始めました。

「のて農」を実践しているのは、能登島の魅力に出会って2013年に移住をしたイラストレーターの本田有希子さん。本田さんは現在、「のとじま手まつり」の中心スタッフとして事務作業を一手に担っている。写真:阿部 健

「のて農」を実践しているのは、能登島の魅力に出会って2013年に移住をしたイラストレーターの本田有希子さん。本田さんは現在、「のとじま手まつり」の中心スタッフとして事務作業を一手に担っている。写真:阿部 健

事務作業場になっている能登島の公民館「おにゆりの里」で、完成したばかりのポスターの発送作業。地元のおばあちゃんたちが強力な助っ人になってくれる。写真:阿部 健

事務作業場になっている能登島のコミュニティ施設「おにゆりの里」で、完成したばかりのポスターの発送作業。飲食ブースに参加する地元のおばあちゃんたちが強力な助っ人になってくれる。写真:阿部 健

楽しいことは、
自分たちの手でつくる

「能登島は都会に比べて刺激の少ないところかもしれません。でも、ここには豊かな自然があり、昔ながらの生活の知恵があり、それらを生かしてクリエイティブに暮らす楽しみがあります。楽しいことは自分たちの手でつくる。『のて』をきっかけに、そんな気持ちを共有できる人が、この島に移り住んでくれたらうれしいですね」と、田口さん。

10月17日(土)・18日(日)の開催まであとわずかに迫った「のとじま手まつり」。秋色に染まりはじめたこの島に、今年もたくさんのクラフトの種がたどり着きます。一人ひとりの暮らしのなかで、その種が小さく花開くことを夢見ながら!

女将さんの親しみやすい人柄が魅力的な能登島の土鍋カフェ「久平窯」。本田さんが持参した「のて」のポスターも快くペタリ!写真:阿部 健

女将さんの親しみやすい人柄が魅力的な能登島の土鍋カフェ「久平窯」。本田さんが持参した「のて」のポスターも快くペタリ!写真:阿部 健

出店作品の一部をご紹介
日常を飾る暮らしの道具たち

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写真左の一合升は、手づくりのおもちゃや台所用品を製作・販売しているIKARI木工舎さんのもの。お米の計量にぴったり。

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愛知県で活動されている陶芸家、冨本大輔さんの作品。すり鉢としてはもちろん、そのまま器としても使うことができる。

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木工を中心に、家具や雑貨を制作している岐阜県のマサチロ雑貨店さんの料理道具。使い込むほど手に馴染んでいく。

今年は、総勢110組、117名の作家さんが出店。出店者の詳細が知りたい方は、こちらからチェックしてください。

文:根岸達朗  編集協力:のとじま手まつり実行委員会
楽しいことは自分たちの手でつくる!クラフトマーケット「のとじま手まつり」10月17・18日開催

のとじま手まつり
日時:10月17日(土)・18日(日)
時間:10:00〜16:00 ※18日はクラフトブースのみ9:30〜
場所:能登島家族旅行村Weランド 芝生広場(石川県七尾市能登島向田町牧山)
アクセス:http://tematsuri.com/craftmarket/access/
入場料:大人 300円、小人(中学生以下)無料
問い合わせ先:のとじま手まつり実行委員会 事務局 080-5857-9194/info@tematsuri.com
公式URL : www.tematsuri.com
「のとじま手まつり宿泊プラン」あり。

(更新日:2015.10.01)
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