COLUMN
ともだちの地元

行き先は、ともだちの地元。
遠くに暮らすともだちに、ひさしぶりに会いにいく。
地図も携帯電話も必要なし。
案内人のともだちの隣で、一緒に過ごした頃の話しをしながら、
ゲラゲラ笑って歩き回ろう。
はじめて訪れる土地。はじめて聞く話。相変わらずの性格。
あの子の生活がある街。
梅佳代、カメラを持ってともだちの地元に行きます。

イラスト:BIOMAN

vol.1 おとな男子(通学路編)

梅佳代 男子

梅さんが日本写真映像専門学校に通っていた頃に暮らしていた街、大阪。そしてここは、写真集『男子』の舞台でもあります。

学生時代住んでいた寮から学校までの自転車通学途中にみかけた“バカで無敵でかっこいい”男子たち。小学生だった男子たちも今や23歳の大人に…ぎゃー!
「ちょこちょこ連絡は取っていたけれど、会えてなかったから」ということで、約10年ぶりに男子たちに会いに行きました。
この日集まってくれたのは、かきばたくん、とばくん、いーくん、みつもりくん。みんな白目むいたり、鼻にスルメ突っ込んだり、道路に寝転がったりハチャメチャだった、写真集の主人公たち。
「先のとんがった靴とかはいてるんかな〜」「シルバーのアクセサリーじゃらじゃらつけてたらどうしよ〜」などイメージトレーニングしながら、梅さん、オトナになった男子たちの地元・大阪に出発です。

 

 

男子「うめかよーー! ひさしぶりやなーー! 結婚したかーー?」

 

梅「しとらんよ!」

 

男子「なんだ、まだか〜!まあ、してたらちょっとさびいしいけどな」

 

 

梅佳代_1

 

梅「今日はどこに連れっててくれるん?」

 

男子「え、別に決めとらん。この辺」

 

 

梅佳代_2

 

 

男子「あっ!この道路、あの写真の場所やん! 同じポーズやるから撮って!」

 

 

梅佳代_3

梅佳代_4

 

 

男子「八坂神社は、ほんまによく遊んどったな」「こっから飛び降りたわ。今やったら死にそー」

 

 

梅佳代_5

梅佳代_6

 

 

男子「気がつくとみんな梅佳代の周りに集まってきたよな、名前変!うめ!かよかよ!って」

 

男子「ちゃうちゃう! 授業終わって学校でると、そこにおるねん(笑)」

 

梅「いつもおらんかったよ!(笑)。私、あの時けっこう空気読んどったから。みんなと2年間くらいいたけど、そこまでいっぱい写真撮ってないんだよ。だから本当に奇跡。みんなバカすぎて。いーくんはいっぱい嘘ついておもしろい話ししてくれた」

 

男子「そうそうそう! って、今と変わらんやん!(笑)成長してないな」

 

梅「みんな大人になったけど、目が全然変わってないなー」

 

男子「梅佳代も老いてないやん! あの当時の印象のまんま」

 

梅「え〜うれしい〜みんな大好き〜」

 

男子「ていうか成長してないだけや!」

 

梅佳代_7

 

 

つづく

 

 

Vol.02は、おとな男子(繁華街編)です。通学路から街中へ!
オトナになった男子たちは、梅さんをどこに連れて行ってくれるのでしょうか。おたのしみに!

 

梅佳代

撮影:編集部

INFORMATION

梅佳代 男子
『男子』梅佳代
リトルモア|2,052 円(税込)

写真専門学校時代に近所で出会った小学生男子たちを捉えた写真集。彼女の圧倒的パワーと溢れんばかりの魅力が凝縮されています。
梅佳代にしか撮れない、誰もが知っている「男子」の季節。わすれがたきバカ時代。
比類なきウメカヨワールドが堪能できる1冊。

 

〈男子〉より 2000‐2001年  @Kayo Ume

©梅佳代『男子』

 

 

 

〈男子〉より 2000‐2001年
@Kayo Ume

ともだちの地元
梅佳代

梅佳代/写真家。1981年、石川県生まれ。2007年、写真集『うめめ』で第32回木村伊兵衛写真賞受賞。以降主な写真集に『男子』、『じいちゃんさま』、『ウメップ』、『のと』、最新刊に『名人』を刊行。共著に新明解国語辞典×梅佳代『うめ版』などがある。日常に溢れる様々な光景を独特の観察眼で捉えた作品が国内外で高い評価を得ている。

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