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  • 山形県・村山市の暮らし体験記vol.3《おいしいデザインを探るの巻》

山形県・村山市

暮らし・働き体験記

東京を拠点に活動するグラフィックデザイナー、北原可菜さんが、山形で暮らして働いてみた!

山形県・村山市の暮らし体験記vol.3《おいしいデザインを探るの巻》

山形県
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山形での試住体験を終え、東京へ戻ってきた私。戻ってくるとわかる、山形の美味しさヨ……まず、新幹線から東京駅に降り立ったとたんに、あれ? 空気、淀んでる……? 普段は気がつかなかった、空気の味に敏感になっていたのだ。そして、山形で自分史上最高の白米に出会ってしまった私は、今まで食べていたお米では満足できなくなっていた。ああ、極上の山形メシにまた出会いたい……というわけで、今回は山形で食べた美味しいものを思い出しながら、私の近況も少し話せればと思う。

イラスト・文:北原可菜

 

『KOMEYAKATA』のつや姫、はえぬき(山形県村山市)

今回の滞在で、ダントツの美味しさをほこった美しいお米。村山市で滞在していた「こめやかたゲストハウス」のオーナーでもある米農家さんの「つや姫」と「はえぬき」を毎朝自分で炊いて食べたのだけど、つやつやで一粒の存在感のすごいこと。これに、採れたて野菜の具たっぷり味噌汁がつくだけで豪華朝ごはんフルコース! 素材が変わるだけで、こんなにも味って贅沢になるんだなあと実感し、東京に戻ってからは、食材の選び方がこれまでとまったく変わったのでした。今は、美味しいお米が美味しく炊ける、ちょっといい炊飯器を買うか検討中。

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『めもりい』のレモンスカッシュ(山形県村山市)

村山市民の憩いの場所『めもりい』。入ると喫茶店ともスナックとも形容し難い空間が……。 東京のように数歩でカフェがある、なんてことのない村山のこの場所で、原稿を書いたりしていた。一緒に物件探しをした、おしまさんおすすめのレモンスカッシュがまた美味しい。水の美味しさが関係しているのか、この懐かしみのある空間が関係しているのか……ともかく貴重な喫茶スポットで飲んだレモンスカッシュは思い出の味になったのであった。

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『和工房そばのみ』の肉そば、揚げそばがき(山形県村山市)

「こめやかたゲストハウス」で自転車を借りて、周りをウロウロしていたときに発見したお店。外観の雰囲気もよかったので入ってみると、「肉そば」なるものがあるではないか!知らないぞ!さっそく注文!しょうゆ味の鶏出汁のきいた“冷たい” おそばで、食感の良い鶏肉とネギがそえられていた。この日は秋なのに暑かったこともあり迷わずビールも注文! つまみで頼んだ「揚げそばがき」(これまた初体験)は、蕎麦粉と水を練ったものを揚げて作るそう。中はお餅のように柔らかくて外はパリパリ! う、うまい……ビールがすすみます。

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『いとう製菓』のくぢら餅(山形県村山市)

ゲストハウスの女将・奈緒さんに教わってバスでぴゅっと行った温泉の売店で売られていた「くぢら餅」は江戸時代から伝わる郷土菓子だそう。原材料はもち粉、うるち粉、砂糖、くるみ、味噌、だけ! 珈琲にもお茶にもあう素朴で優しい甘さの餅菓子。お土産に買って帰ったところ、会社のみんなも美味しい〜とパクパクだべていた。 ただ、美味しいのにパッケージがう〜む! なところに、ちょっとやきもき……。
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『清六ファーム』のシャインマスカット(山形県南陽市)

「akaoni」デザインの、シンプルだけど洒落たパッケージで包まれるキラキラのシャインマスカット。ジュースを飲んでいるみたいにジューシーで、皮の酸味がくせになる、まるごとパクっと食べられるマスカット。美味しいし、食べるのも楽だし、ゴミもでない……果物としてパーフェクトではないだろうか。清六ファームさんのように、パッケージを美しくするだけで、贈り物としても重宝する。デザインを大切にしてくれた清六ファームさん!ありがとう!

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『ふくろ』のおでん(山形県山形市)

編集部のよっちゃんが大好きすぎるお店。お仕事のあと、夕飯を何にするか迷うと、決まって直行していた。優しいお出汁で全身がデトックスされるかのごとく、幸福に包まれます。冬だともっと沁みるんだろうなあ〜。店名にもなっている「ふくろ」は、巾着の中にお野菜としらたきなどが入っていて、これと「つみれ」がイチオシ。「akaoni」からは徒歩2分!

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山形での試住体験をへて気づいたこと。人間だもの、美味しいものを食べると、ココロもカラダも健康に、そして仕事のやる気もUPするね! 山形での私はとっても元気だった!(東京に戻ってきてからは、また多忙の日々……) 食べ物は人間のすべてに直結してるなあと思う。

「食べるのも、デザインを生み出すのも、私のカラダなのだ」

そう思うと日々の暮らしと仕事はよりいっそう交わってつながっていくのは自然なことなのかもしれない。そして、美味しいものにたくさん触れて気づいたことは……「akaoni」の仕事を見て実感した、丁寧に作られたものを届けるための手段や装いとしてのデザインの大切さだ。生産者の暮らす土地に想いをはせることができるような言葉が添えられていたり、美しい柄の包装紙で包まれていたり……。それだけで、ココロが満たされて、そのモノはもっともっと美味しくなるような気がした。村山で出会った「くぢら餅」も、デザインの力でもっと色んな人の目に触れやすくなったり、美味しさが伝わりやすくなるはず! 自分の持っているデザインの力で、地方の美味しさを伝えたいなあと思った。それだけ山形には美味しいものがごまんとあるのだ。

地方にいってもデザインの仕事はできそうだし、移住への興味がよりムクムクと 動きだした私。村山市では、試住体験ができる制度もこれから整っていくようなので、ぜひいろいろな人に来てみてほしいなと思う。 山形に行けてほ〜んとに良かった〜! ありがとうございました〜〜!

 

おわり

 

▼そのごのはなし▼
vol.02《地域のデザイン事務所におじゃましますの巻》にてお世話になったアカオニの小板橋さんより「カンちゃんナイス!」というメッセージとともに写真が……

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どぉん!

今回の山形試住をきっかけに小板橋さんと可菜さんが共同で制作した、とんがりビルが発行している『とんがり通信vol.03』が出来上がりましたー!  二人は山形で、ほんのひと時しか一緒に仕事ができませんでしたが、はなれても・仕事はできるぞ・デザイナー! 山形⇆東京の距離もなんのその、メールでのやりとりを中心にあれこれ意見を交わしながら制作しました。可菜さんは東京で、山形で見たことや感じたことを思い浮かべながら。

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いつもと違う仕事のスタイル、そして小板橋さんのデザインへの確固たるこだわりも堪能(刺激的!)した可菜さん。きっとこれからのものづくりに活かされていくのではないでしょうか。そして山形移住もより具体的に……!?
こちらは「とんがりビル」を中心に配布しているので、ぜひ手にとってみてください。

※とんがり通信配布場所については、info@tongari-bldg.coまでお問い合わせください!



編集協力:山形県
すまいる山形暮らし情報館
https://www.pref.yamagata.jp/ylife/

イラスト・文:北原可菜
山形県・村山市の暮らし体験記vol.3《おいしいデザインを探るの巻》

きたはら・かな/グラフィックデザイナー、イラスレーター。1984年、神奈川県生まれ、そののちすぐに福岡県へ。高校まで北九州市で育つ。東京造形大学を卒業したのち、CONCENT、Capを経て、現在デザイン事務所「Cumu」に所属しながらフリーランスのデザイナーとして働く。マガジンハウスの雑誌のエディトリアルデザインを中心に活躍しながら、自費出版の書籍、店舗のグラフィック、雑誌のイラストレーションなども手掛ける。食べることが大好きで、山形で出会ったシャインマスカットの虜に。kitaharakana.tumblr.com

(更新日:2016.12.02)
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