REPORT

ワーク&ステイPROGRAM
「ワーホリ!いわて」〈3〉
風と温泉。

岩手県

ところで、宮沢賢治の物語で重要な役割を果たすものに「風」がある。
『注文の多い料理店』で二人の猟師のまえに山猫軒というレストランが現れるとき「風がどうと吹いてきて、草はざわざわ、木の葉はかさかさ、木はごとんごとんと鳴りました」。『風の又三郎』は「どっどど どどうど どどうど どどう」という風の音ではじまる。


また、ところで、宮沢賢治の影響が色濃いとも言われる宮崎駿の「千と千尋の神隠し」で千尋がトンネルをくぐるときにも風が吹いた。そういえばあの物語は、神々の住む世界の温泉宿でワーホリする物語と言えなくもない。


何が言いたいかというと、ワーホリとは異界に出会う物語である、ということだ。そしてそこには風と温泉がつきものだ、ということだ。岩手には風が吹いている、岩手山にも三陸海岸にも。岩手には温泉がある、花巻にも八幡平にも。


「ワーホリ!いわて」という異界の旅を、ぜひ、風と温泉とともに楽しんでほしい。


 

〈花巻温泉〉
豊かな自然と温泉に包まれながら
本物のおもてなしの心に触れよう!

花巻。

「はなまき」というこの地名にどこかノスタルジックな響きを感じるのは、やはりここが宮沢賢治の故郷であるからなのだろうか。

『銀河鉄道の夜』『オツベルと象』『雨ニモマケズ』…。誰もが知る有名なそれらのどの作品のなかにも、豊かで大いなる自然のちから、さまざまな動物たちの声や風の音が描かれているが、これまでこの国に現れたどの作家にもまるで似ていない独特の存在である宮沢賢治の感性を生み出したものとは、この岩手の、この花巻の、山や川や風土なのであろう。この地の自然には大いなるちからが秘められている。

そして花巻はまた、東北有数の温泉地でもある。

花巻温泉郷のなかでもとくに圧倒的なスケールの温泉リゾートとして有名なのが「花巻温泉」。テーマパークかと思ってしまうほどの広大な敷地のなかに3軒の大型ホテルが立ち並び、美しき花が咲き誇るバラ園があり、そして日本最高のサービスを提供すると称された旅館「佳松園」が佇む。

ホテルでのお食事会場の準備や片付けのサポートも大事な仕事になりそう。

「佳松園」支配人の平賀明子さん。花巻温泉株式会社で初の女性支配人として、細やかな気づかいの行き届いたサービスで、さらなるブランド向上を図る。「ワーホリでいらっしゃる方には、ぜひ着物の着付けなども体験していただき、日本の和の文化を身につけていただけたらいいですね」

豊かな温泉と自然に身を包まれながらの花巻でのワーホリは、お湯に癒され、エネルギーをもらいながら、ひととのふれあいを通しておもてなしの心を学ぶものになるのかもしれない。

9月中旬には山車や鹿踊りのパレード「花巻祭り」もあるので、それもぜひ見てみたいところだ。

花巻市・花巻温泉への「ワーホリ!」が気になる方はこちら。

 

〈岩手ファーム〉
キモチいい 風が吹いてる岩手山
その懐でヒヨコのお世話

盛岡が生んだ天才歌人・石川啄木にちなんで五七五七七でつくってみたのが上の小見出しだ。稚拙すぎて恥ずかしい。それでも、チャレンジはやっぱり大切。ここでご紹介する盛岡市の「岩手ファーム」からほど近い場所には「啄木記念館」もある。どんなミュージアムなのか気になる方、自分でも短歌をつくってみたい方はぜひおこしを。

岩手ファームは、スケールの大きなこだわり卵の農場で、この何棟も並んでいる建物はすべて岩手ファームの鶏舎となっている。緑ゆたかなこの景色のなかに包まれたこの場所には、岩手山麓からの爽やかな風が通り抜ける。夏でも快適な涼しさを与えてくれるこの風のおかげで、鶏たちはストレスなく健康にまいにちを過ごし、1年じゅう高品質なたまごを産んでくれるというわけだ。ここから全国有数の菓子店などにも出荷されている。

本当に感動的なまでに素晴らしい自然環境が広がっている。これを存分に味わわなきゃもったいない。

展望台にて、岩手山を背景に、風に吹かれて。岩手ファーム専務取締役の中村真理子さん。

小高い丘から見下ろす景色も、社屋の前に広がる風景も、なんて気持ちいいんだろう。緑が豊かで清々しい風が吹いて、太陽と雲を遮るものはなく、空もただただ大きい。こんな風景のなかにある会社で働く、それこそローカルのワーホリ!って感じだ。

県のシンボルでありまた日本百名山のひとつでもある岩手山(標高2038m)の登山にチャレンジするもいいだろうし、啄木がこよなく愛したとも言われる姫神山(標高1123m)にも登ってみたい。どちらの山もすぐ近くにある(ように見える)。

豊かな緑と季節に咲く花々に恵まれているこの一帯を気軽にゆっくりと歩くだけでも、あるいは自転車を漕ぐだけでも、絶対に都会では味わうことのできない気持ちいい風を感じられることだろう。


水も豊かで清らか。「生出湧口」から湧き上がる水は限りなく透明で、水底のありようまで透き通って映しだされている。まるで絵画のような美しさだ。

この近くには温泉宿泊施設もある。この自然と温泉に包まれれば、自然のエネルギーをしっかり受け取って、自分の身体にチャージできることまちがいない。自然と動物と山そして短歌を愛するひとにはおすすめのワーホリだ。

盛岡市・岩手ファームへの「ワーホリ!」が気になる方はこちら。

 



「ワーホリ!いわて」〈4〉福音の響き。につづく

 

写真:加瀬健太郎 文:空豆みきお(akaoni)

岩手で仕事をしながら暮らし、地域の人たちとの交流や学びを通じてリアルに地域の暮らしを体験できる「ふるさとワーキングホリデー」

問い合わせ:
 いわてふるさとワーキングホリデー事務局 (ジョブカフェいわて内)
TEL:019-621-1171 FAX:019-606-3702 Email:wh-iwate@jobcafe-i.jp
URL:www.shigotoba-iwate.com/wh-iwate

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場所:東京都渋谷区道玄坂2-10-7 フォーラムエイト 4F ジェミニホール
詳細:https://furusato-work.jp/sessionlist/fair-4425/


日時:2019714日(日) 14:0016:30
場所:東京都渋谷区渋谷2-22-3 渋谷東口ビル4F ガーデンシティ渋谷ホール4A 
詳細:https://furusato-work.jp/sessionlist/fair-4428/

(更新日:2019.06.23)
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