ある視点
vol.10 実験中のふるさと「浦安」
写真・大森克己
一時期疎遠になった高円寺に最近またよく行くようになった。
今日も自転車で出かけた。まだちょっと早い気がするけれど、
東京に出て僕が最初に懐いた町は高円寺だった。
わずかなお金でおしゃれにしたくて古着屋に行きだしたのがきっか
大森さんは「浦安は実験中の町だよね」と言った。
スーパーファミコンが発売された時に、「シムシティ」
プレイをしながら幼心に「
埋立地に建てられた団地はとっても合理的にできてる。
それも「実験中の町だから」と考えると腑に落ちるかもしれない。
そういえば、海沿いに霊園ができたときはちょっと驚いた。
ちょっと高円寺の話に戻す。
ここはもう、実験を終えてる。「
果たして浦安の埋立地はいつしか実験を終えるのだろうか、
なんとなく僕は浦安はこのままなんじゃないかっていう気がする。
いや、そう望んでいるのかもしれない。
人間に都合のいい町にもほころびはある。
合理性が生み出した排泄物のようなモノや場所が町の隅々に存在す
僕が知ってるこの町のもう一つの「らしさ」
実験中の漂白された町と、
僕たちは後者を遊び場にして大人になってきた。だから、
シャムキャッツ
メンバー全員が高校3年生の時に地元浦安で結成。2009年春、アルバム『はしけ』でデビュー。同年、河川敷でのゲリラライブを収録した『BGM』、2012年に初期アンセム「渚」「なんだかやれそう」を収録した『たからじま』、2014年にバンドの評価を決定づけたギターロックの金字塔『AFTER HOURS』、そして2015年にバンド最大のヒット作となったミニアルバム『TAKE CARE』を発表したあと、それまで所属していたレーベルから独立。自主レーベルを立ち上げ、2枚のEP『マイガール』『君の町にも雨はふるのかい?』を経て、2017年6月21日に2年3ヶ月ぶりとなるフルアルバム『Friends Again』をリリースする。http://siamesecats.jp/
NEW ALBUM 『Friends Again』
2017年6月21日発売 2,700円(税抜)TETRA RECORDS/TETRA-100
-
夏目知幸
夏目知幸/1985年生まれ、千葉県・市川市出身。ロックバンド、シャムキャッツのボーカルとギターを担当。好きな芸人はとんねるずなどなど。好きな食べ物はあんかけ焼きそばとピザ。茶目っ気たっぷり団地メン。
http://siamesecats.jp/
http://natsumetomoyuki.tumblr.com/
https://twitter.com/natsumetomoyuki
http://siamesecatsphoto.tumblr.com/
バックナンバー
-
vol.1
-
vol.2
-
vol.3
-
vol.4
-
vol.5
-
vol.6
-
vol.7
-
vol.8
-
vol.9
-
vol.10
-
vol.11
-
vol.12