特集 地域で暮らしを
つくる人の声を聞く時間
「スナック雛形」ありがとうございました!
“土地のことを知りたいのなら、その土地で育ったものを食べて、その土地の酒をのむ。まずはそれから!”を合言葉にオープンした一夜限りの「スナック雛形」。
各地方から来ていただいたママ&マスター、お客さまのおかげで、大盛況のうちに終了しました。お越しいただいたみなさま、協力いただいた関係者のみなさま、本当にありがとうございました!
これまで『雛形』で取材させてただいた方々と、読者のみなさんが交流するイベントとして、原宿のVACANTを会場に開いた「スナック雛形」。さまざまな土地で暮らすみなさんが出会ったり、再会できる空間になってほしい、と想いながらスタッフ一同企画をしてきました。
当日は、ママ&マスターたちがセレクトしてくれた各地の地酒やおつまみを楽しみながら、カラオケにおしゃべり。都会/地方それぞれの土地での暮らしを、あの場に来てくださったみなさんがつないでいく、そんな光景が生まれていた気がします。
という感じで、思い出振り返りスタート〜!
この日、おつまみを作ってくださったのは、料理研究家・旅する台所「ピリカタント」の西野優さんと、吉祥寺のオーガニックレストラン「Taihiban」を運営する森本桃世さん。ママ&マスターたちが暮らす土地、大分・鳥取・山形・山梨・山口の素材を使って、お酒がすすむ品をふるまっていただきました。
都内だけでなく全国から読者の方に来ていただきました。中には山形から新幹線で来てくださった学生さんも! ありがたやありがたや……。以前『雛形』でインタビューをした当時東京から鳥取に移住したのゴロゥさんの言葉がふと頭をよぎりました。
「最近いろいろな地域でイベントとかフェスとかおもしろいことをやる人が増えているから、そのために移動するじゃないですか。同じように私が鳥取に行くことに対する周りの意識も、昔だったら『遠くなるね、いつかまた会おうね』って悲しい話になるけど、今は『へ~鳥取に行くんだ!遊びに行くね』ってなる。だから、私の移動をきっかけに誰かの行動範囲が広がっていくような感じなのかな。今の時代はこういう暮らし方をしたいと思っている人が周りに多いなと感じるから、『自分も興味があるから、行ってみたい』って言われることが多くなった。時間や距離って実際に測れるものより、その人の感覚で伸び縮みする感じだと思っていて。飛行機もふえているし、移動手段があれば、すぐに行ける場所も多いから。そりゃあ住み始めたらいろいろな問題は出てくるけれど、それは、遠くに引っ越すことが大変だということよりも、その場所に自分が合うか合わないか。選んだ家がいいかどうかっていうところかな。なるべく『むずかしくないよ』ってみんなに伝えたいと思っています」
それぞれが今いる土地々々の境目を心地よく越ながら、飲んで、食べて、しゃべって、歌って、夜は更けていきました。
来ていただいた方から「みんないきいきしていておもしろかった」「自分たちを発信する良い場になった」「また次回もぜひ!」とうれしい声も。「スナック雛形」がみなさんの日常に少しでもワクワクする瞬間を作りだすことができていたら、最高でございます!
これからも、リアルに向き合えるコミュニケーションを大切にしていきたいと思っているので、『雛形』をよろしくお願いいたします。
また会う日まで、どうかお元気で!
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