特集 宇都宮ダブルプレイス案内

宇都宮を知って、味わって、つながるトーク&ドリンクイベント 「うつのみやらしく」にお越しいただきありがとうございました!

栃木県宇都宮市を拠点に活動しながら、他の地域とつながり、新たな“自分らしい場所”を生み出している方々を『雛形』で紹介してきました。その取材を通して見えてきたのは、宇都宮が“人と人とがつながりやすい街”だということ。

11月23日に東京・代官山Birdで開催されたトーク&ドリンクイベント「うつのみやらしく」。宇都宮を拠点に人と街をつなげている4名を招き、その暮らしや働き方について聞いたり、そのライフスタイルに興味をもつ方とのコミュニケーションの場として企画されました。

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宇都宮からお招きしたゲストは4名。
クラフトビール「BLUE MAGIC」の店長であり醸造家の中尾真仁さん。
果実酒とウイスキーの「BAR fleur-de-lis」(バー フルールドゥリス)のオーナーであり、バーテンダーの原百合子さん。
シェアハウス「カマガワリビング」の住人で3拠点生活を送る平田唯さん。
このイベントの企画をお手伝いしてくださった「ROCKSIDE MARKET」プロデューサーの松本裕功さん。

この4名のゲストによる2つのトークショー「宇都宮でのものづくり」と「人と出会う街、宇都宮」をメインに、地元の素材を使ったドリンクをお客さんに楽しんでもらうため、中尾さんと原さんの二人には、それぞれお酒を振る舞っていただきました。
中尾さんには年に一度、宇都宮で開催されるアジア最高位の自転車レース「ジャパンカップサイクルロードレース」の公式ビールであり、宇都宮のゆずの果汁を使った「涼風」を、原さんには大谷いちごのカクテルを。

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会場には、このイベントのために、宇都宮市内の農業が盛んな地域、清原地区の山口果樹園さんの梨「にっこり」と、阿久津農園さんのにんじんを届けていただきました。この2つの食材を使って「Bird」さんに作っていただいた、フォカッチャとサンドイッチ、そして中尾さんのクラフトビールに、原さんのカクテル。このおいしさがコミュニケーションを生み出し、お客さんとゲストの距離がぐっと縮まっていきます。そんなゆるやかな空気の中でイベントは進んでいきました。

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トークショー①|「宇都宮でのものづくり」

会場がにぎわって来たところで、トークショー①「宇都宮でのものづくり」がスタート。宇都宮の中心街にはカフェや居酒屋、バーなど個人経営の飲食店が多く、中でもカクテルバーの数は、数多く点在している。ここでは、バーカウンターで日々接客をしながら、お酒を作っている「BLUE MAGIC」の中尾さんと「BAR fleur-de-lis」の原さんに日々どのような想いで仕事をされているのか、実際の活動内容などを話していただきました。

名刺替わりにビールを配り、宇都宮と人をつなぐ中尾さんと、バーでのお客様とのコミュニケーションをヒントに、自らが企画して、栃木の未来に向けて新たなプロジェクトをはじめた原さん。親交がある二人はコラボイベントなども開催されているそうです。

「ものづくり」に携わる二人のお話から、宇都宮、そして栃木への愛情の深さと街を盛り上げるへの真剣な思いが伝わってきました。

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中尾さん

「私のお店『BLUE MAGIC』では、県内の醸造所で作られたクラフトビールを中心に、日替わり10種類の生ビールを提供しています。県内の醸造酒に特化した品揃えは、どこにも負けません。フードは、近所のお店にお声がけして、オリジナルのテイクアウト商品を作っていただき、それをお客さんに持ち込んでいただくスタイルにしました。お店に立って思うのは、お客さんに携帯をいじられたり、退屈させては負け。この街を訪れたならばカウンターに座っている横の人との会話も楽しんでほしいんです。そこで出会った人に『おもしろい場所はどこ? いいバーはどこ?』など聞いてみるときっと答えてくれるはず。宇都宮の街の楽しみを深めてくれるのは、宇都宮で暮らしている人たちですね」

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原さん

「地方では、専門店の経営が難しいと言われますが、私は果樹酒をはじめ、専門性のある商品で勝負をしています。バーテンダーは、美味しいカクテルを提供することはもちろんですが、カクテルに使う素材の自慢話をお客様にプレゼンできることがバーテンダーのすごさだと思っています。バーで過ごす時間は、お客様のお話を聞いて、今後の私自身のやりたいことを伝えて知ってもらい、お互いが知り合って情報を共有し合う時間。現在は、バーでの仕事に留まるだけではなく、自家製リキュールを通して宇都宮や栃木の魅力を伝える新しいプロジェクトにも取り組んでいます。イベント企画や農産物のPRを通して、リキュールの産地としても栃木のブランドを作っていきたい。マイナーな果実や地域からでも栃木を発信できると思うんです」

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トークショー②「人と出会う街、宇都宮」

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フリータイムを挟んで、2つめのトークショー「人と出会う街、宇都宮」が続きます。実際に宇都宮でイベントを企画して、週末だけシェアハウス「カマガワリビング」で暮らす平田さん、平日は東京で働き、宇都宮で暮らしながら大谷資料館横に新しくオープンした「ROCKSIDE MARKET」のプロデューサー松本さん、宇都宮市役所で街のPRを担当している吉田さんです。

宇都宮が推奨する2地域生活宇都宮と「ダブルプレイス」を実践する平田さんと、松本さんがどのように今の宇都宮暮らしを楽しんでいるのか、お二人がそれぞれ企画したイベントの内容をもとに、お話ししてくれました。

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平田さん

「私が、週末のみ『カマガワリビング』に住み始めて半年、宇都宮に通い始めて一年になります。いろいろなイベントを企画・開催してきました。例えば、白い服を着てカレーうどんを食べたり、一級建築士と製麺所の社長さんや地元で竹やぶを持っている方を紹介してもらい、1本6メートルのそうめんが放物線を描いてジャンプする本気のながしそうめんのイベントをやったり。農薬を使用せず、野菜を有機肥料100%で育てている農家さんのお手伝いなど……都内では、なかなかこのような体験はできないことでしたね。人とのつながりがあったからこそ形にできて、楽しめたことばかりです。これからは、東京、千葉、宇都宮をつなげる活動が出来ればと思っています」

吉田さん

「街の中心に、オリオンスクエアという公のイベント会場があります。市の施設ですが、ほぼ毎日イベントが行われているんです。ここで平田さん主催のもと、『カマガワリビング』の住人の送別会が行われて、私もその会に参加しました。ここは公の場所ですが誰でも利用が可能で、楽しむことができる場所。私も『カマガワリビング』を知って、いつもおもしろいことをやっている若い人たちの活力を知りました。宇都宮餃子祭では一緒に餃子を作って販売しましたね。会場のみなさんにも一度街とつながりをもっていただき、『こんなことをやってみたい』と言うお声がけがあれば、協力してくれる人を紹介します。そうして人と人とがつながっていくことで、街が活性化できると思いますし、宇都宮と関わっていただける際には、私たち(宇都宮市、宇都宮ブランド推進協議会)がみなさんのナビゲーターとなります』

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松本さん

「平日は駅ビルなど商業施設のプランニングなどの仕事を東京で行い、住まいは宇都宮です。地元にこんな店がほしいと思ってつくった大谷地域の「ROCKSIDE MARKET 」は趣味の領域なので、周りに左右されず、好きなことをやっています。僕は、前からこの店は地元の人に興味をもってほしかったし、日常使いをしてほしかった。だから、もともと喫茶店だったお店をつくり替えました。“FUN TO LOCAL”をコンセプトに、ローカルプロダクトにもこだわり、プロダクトデザイナーをしっかり入れて伝統工芸の雑貨を作っています。特定の地域に絞り込むのではなく、エリアでミックスして同じ感性で一つの街をつくって行けたらおもしろそうだな、と思っています」

4名それぞれの「宇都宮と自分」についての話しを聞き、フードやドリンクで宇都宮の素材を味わっていただきながら楽しんでいただいたイベント「うつのみやらしく」。イベントが終了しても、資料を読み込んでいる方や、ゲストの方々とお話をされるお客様がたくさん残っていたのが印象的でした。

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この「うつのみやらしく」は、まだ続きます。イベントで体験していただいた「うつのみや」を、より深く知って味わってもらうために、2月11日に現地ツアーを開催! 中尾さんのブルワリーでクラフトビール作りを体験したり、平田さんに現地を案内いただいたり……。イベントの最後に参加いただいたみなさまからいただいたアンケートにもあった、「飲み歩きがしたい」「地元の人とふれあいたい」「農業について知りたい」などの声も参考に、 “人とつながる街・宇都宮”を、まる1日かけて体験するツアーを企画中。イベントに参加した方はもちろん、興味をもってくださったみなさまの応募をお待ちしております!

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「うつのみやらしく」ツアー ※詳細は、近日公開!

日程:2017年2月11日(土・祝)
場所:宇都宮市
定員:10名程度
料金:3,000円(税込)※昼食代および東京~宇都宮の交通費を含みます。
スケジュール(予定):9:00(東京駅集合)~19:00(宇都宮駅解散)

申し込み方法:下記JTBの申込受付専用サイトからお申込み下さい。
申し込み受付専用サイト:
URL:http://www.jtb.co.jp/tabeat/List.asp?TourNo=86e6a96980f340e8b8cfaa57

主催:宇都宮ブランド推進協議会(宇都宮市 広報広聴課内)、雛形編集部
※本イベントは、「雛形」が取材しレポート記事として掲載される場合があります。あらかじめご了承ください。
※申込受付は、株式会社JTBコーポレートセールスに委託しています。

(更新日:2017.01.13)
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都市と地方、二拠点の魅力が交差する栃木県・宇都宮市。ここで新たな“自分の場所”を生み出している人々が語る、“宇都宮らしさ”ってどういうこと? 
宇都宮を知って、味わって、つながるトーク&ドリンクイベント 「うつのみやらしく」にお越しいただきありがとうございました!

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