【ウェブマガジン「雛形」更新停止のお知らせ(2022年4月30日)】

ウェブマガジン「雛形」は、2022年4月30日をもって、記事の更新を停止いたしました。
「ウェブマガジン「雛形」のこれから(記事更新停止のお知らせ)」

自分らしく生きるためにどこで暮らすのか、その選択はもっと自由になっていくのではないか。手を動かし、人と関わり、土地に生きる人たちの知を集め、それらを循環させていくことはできないか。そんな思いで、2015年1月、「雛形」を立ち上げました。

2020年には、地域という枠を越え、日々の違和感を観察することから、暮らしを考えていくライフジャーナル・マガジンとしてリニューアル。多くの方々のご支援、ご協力のもと、7年以上にわたりサイトを継続することができました。

これまで、取材にご協力いただいたみなさま、制作に関わってくださったみなさま、「雛形」を読んでくださったすべてのみなさまに、この場を借りて深く御礼申し上げます。
誠にありがとうございました。

記事の更新は停止しますが、サイトは一定期間残ります。また、これから数カ月にわたり、過去の記事をSNSにて配信していきますので、ぜひご覧ください。

ここに記されたひとりの声が、誰かのいつかの心を支える日が訪れますように。そして、「雛形」で生まれたご縁が、この先もめぐっていきますように。

あらためまして、「雛形」を通じて出会えたすべてのみなさまに、心より感謝いたします。

「雛形」編集部 編集長 森 若奈

「九州・山口・沖縄 合同の移住大相談会」(オンライン)、2022年1月8日(土)開催! トークイベント、個別相談ブースあり。

九州・山口・沖縄から各自治体・団体が集まって開催する、オンラインイベント「移住大相談会」が2022年1月8日(土)に開催されます。イベントは、申込不要で参加できる「トークイベント」と、45分ゆっくり話せる「個別相談ブース」の2つから構成されています。

「トークイベント」では、先輩移住者によるトークセッションや、市町村担当者による魅力紹介イベントを開催予定。予約不要で、Youtubeでライブ配信されます。
<トークテーマ>
●九州・山口・沖縄で就農 ●テレワーク移住
●新たに事業をはじめる ●お試し移住
●先輩移住者による移住のアドバイス

熊本県

オンラインで参加できる「個別相談ブース」では、9つの県から各自治体・団体に、生活環境や、就職・起業について、45分じっくりと相談することができます。
キャリアコンサルタントに直接就職に関する相談ができる「就労相談ブース」、移住で気になる暮らしのことや、収入のバランス、またお金に関する疑問をファイナンシャルプランナーに相談できる「マネープラン&ライフプラン相談ブース」が用意されています。(事前予約制)
下記の参加市町村・団体の中から、気になっている地域を選んでお申し込みください。

参加市町村・団体

山口県(山口県、山口市、下関市、光市、やまぐち農林振興公社)
福岡県(福岡県、八女市、岡垣町、芦屋町、古賀市)
佐賀県(佐賀県、武雄市、嬉野市、神埼市、基山町)
長崎県(長崎市、長与町、西九州させぼ広域都市圏(佐世保市、平戸市)、雲仙市、南島原市、諫早市、五島市)
熊本県(熊本市、南小国町、小国町、氷川町、錦町)
大分県(大分県、日田市、竹田市、中津市、豊後高田市、国東市、津久見市、杵築市)
宮崎県(宮崎県、宮崎市、延岡市、日南市、川南町、西米良村)
鹿児島県(鹿児島市、西之表市、さつま町、霧島市、屋久島町)
沖縄県(沖縄県、久米島町、伊江村)
全域(九州・山口・沖縄地域おこし協力隊)

 

オンラインなので全国どこからでも参加することができる「移住合同相談会」。九州、山口県、沖縄県への移住にご興味のある方はぜひこの機会に参加してみませんか?

写真提供:公益社団法人鹿児島県観光連盟

写真提供:宮崎県観光協会

【「雛形」編集部より】「ダイニングテーブル」のエピソードを、twitter・Instagramで募集中。(プレゼントあり!)

イラスト:中村桃子

ダイニングテーブルを取り巻く事情から、今日の家族のかたちや暮らしのありようを探っていく連載、「ダイニングテーブルが買えない」。

連載をはじめるきっかけとなったのは、とある記事への反響でした。インタビュー記事:「“いつでも別れられる”ってすごく大事。自尊心を見失わず、生きたい場所で生きていく。映画『あのこは貴族』監督と語る私たち。」の中で出てきた、「ダイニングテーブルが買えない」という話に、多くの共感の声が寄せられたからです。

そもそも、人生の計画なんて、そう簡単に立てられるものではありません。予想を上回る独身生活が続いたり、マイホームをいつ買うか検討がつかなかったり、転職したり。先が読めない人生の中で、安くはない、かさが大きいダイニングテーブルの購入はハードルが高かったりします。

また同時に、リモートワークによって仕事机兼用で思い切ってダイニングテーブルを買った人、別居や同居によって新たにダイニングテーブルを買った人など、人生の変わり目に購入した人もいるのではないでしょうか。

ダイニングテーブルは、食事をするための机でしかないですが、戦後の日本では“家族の象徴”として捉えられてきました。だからこそ、ダイニングテーブルから、今の日本の家族のかたちや暮らしのありようが浮かび上がってくるのではないかと考えています。

そこで、ダイニングテーブルを取り巻く事情を探っていくために、ダイニングテーブルが買えない理由をはじめ、買えなかった理由、ダイニングテーブル歴、ダイニングテーブルにまつわる思い出など、エピソードをtwitterInstagramで募集します!既にダイニングテーブルを持っている方でもOKです。

ぜひ、ハッシュタグ「#ダイニングテーブルが買えない」をつけて、みなさまのダイニングテーブルにまつわるエピソードを教えてください。

また、今まさにダイニングテーブルが欲しいという方は、「#ダイニングテーブルが欲しい」理由も加え投稿してください。その中から1名様に、「瀬戸内造船家具」のダイニングテーブルを進呈させていただきます。(詳細は下記をご覧ください)

そして、当選者の方の家に、「雛形」編集部が取材にお邪魔し、記事にさせていただきます。なぜダイニングテーブルが必要になったか、インタビューさせてください。

ダイニングテーブルをご希望の方は、「雛形」のTwitterもしくはInstagramをフォローして、「#ダイニングテーブルが買えない」に加えて、「#ダイニングテーブルが欲しい」理由をつけて、投稿してください(締切2022年1月7日(金))。

TwitterInstagramをやっていない方は、以下のメールアドレスまで、「#ダイニングテーブルが欲しい」理由を書いてメールしてください。
info@hinagata-mag.com

みなさまのエピソード、お待ちしています!

【投稿方法】
TwitterもしくはInstagramで、ハッシュタグ「#ダイニングテーブルが買えない」をつけて投稿してください。
・ダイニングテーブルが買えない理由
・今ままでダイニングテーブルが買えなかった理由
・ダイニングテーブルの記憶、思い出
・ダイニングテーブル歴 etc.
*「ダイニングテーブル」の定義は自由です。

【応募方法】*ダイニングテーブルご希望の方
瀬戸内造船家具」の「ロングテーブル」をご希望の場合は、「雛形」のTwitterもしくはInstagramをフォローしてから、「#ダイニングテーブルが買えない」に加えて、「#ダイニングテーブルが欲しい」もつけて投稿してください。
もしくは、info@hinagata-mag.comまでご連絡ください。
・ダイニングテーブルが欲しい理由
・ダイニングテーブルが必要になった理由

「ロングテーブル」
サイズ:横150cm〜190cm(オーダー可能)、縦78cm、高さ72cm
https://www.iichi.com/listing/item/1846521

応募締切:2022年1月7日(金)
発送時期:
2022年2月上旬を予定
取材時期:2022年2月中を予定
記事掲載:2022年3月を予定
当選発表方法:「雛形」編集部からDMでご連絡させていただきます。
*受注生産のため、当選者の方にご希望のサイズを伺ってから生産、発送いたします。

 

 

今日から取り入れられる、環境にやさしい暮らしの知恵が詰まった書籍、『サステイナブルに暮らしたい-地球とつながる自由な生き方-』(服部雄一郎・服部麻子)、12月2日(木)発売

少しずつ社会全体で環境意識の高まりを感じるものの、「一部の意識が高い人のやることだから」、「環境に配慮した買い物をするほどの余裕はないから」など、実際の行動に結びつきづらい人は多いのではないでしょうか?

そんななか、無理せず楽しく実践できる、持続可能な暮らしのノウハウや生き方を綴った本、『サステイナブルに暮らしたい―地球とつながる自由な生き方―』が、2021年12月2日(木)に発売されます。

本書で紹介されるのは、減らせるごみは全て減らそうという考え方を説いた本『ゼロ・ウェイスト・ホーム』や、余計なプラスチックを使わない生活の入門ガイド本『プラスチック・フリー生活』などの翻訳者として知られる服部雄一郎さんとそのご家族による、持続可能な暮らしを営む日々の実践と記録。

著者である服部雄一郎さん、麻子さんご夫婦が大切にしているのは、社会の仕組みのせいにしたり、個々人の “使命感” に期待したりするのではなく、一人ひとりが「無理なく、楽しんでできることを見つけて、続けていく」、その姿勢だといいます。

撮影:衛藤キヨコ

そうした考え方のもと紹介される工夫やアイデアには、今日から生活の中に取り入れられる、ささやかな発見がたくさん。例えば、一般的なスポンジよりもコットン100%のふきんの方が手荒れすることなくずっと清潔に使えることや、しぶとい汚れに重曹やパスタのゆで汁が活躍すること、鍋の焦げをとるのに植物のヘチマが使えることなど、食器洗いひとつとっても、少しの工夫で簡単に「プラスチックフリー」を実現させられる可能性に満ちています。

環境に負荷をかけず、自分自身にとっても快適で心地よい生活の知恵を、ぜひ暮らしに取り入れてみませんか?

身体の数だけ、語りの形がある。展覧会「語りの複数性」、〜12月26日(日)開催中。@東京・渋谷

物事を受け取り、表現する方法は、ひとつではありません。視覚を使わずに見る人、手話を使って話す人がいるように、人の身体の数だけ、“語り” は存在します。それは、誰もが持っている、「自分と異なる他者や物事とともに生きるための能力」と言えるでしょう。

現在、そんなさまざまな「語り」の形を表現する展覧会「語りの複数性」が、〜2021年12月26日(日)、東京都渋谷公園通りギャラリーにて開催中です。

今回の展覧会では、大森克己岡﨑莉望川内倫子小島美羽小林紗織百瀬 文山崎阿弥山本高之の8人のアーティストによる、写真、絵画、模型、描譜、映像、音といったさまざまな形態の「語り」の表現作品が展示されています。

美術展は初参加だという小島美羽さんは、故人の遺品整理や孤独死のあった現場などを片付ける遺品整理クリーンサービスの従業員。孤独死は誰にでも起こり得るということを知ってほしいと、さまざまな「孤独死現場」の特徴を組み合わせたミニチュア作品をつくり続けています。もうそこにはいない故人によって残されたものの一つひとつが、静かなメッセージを放つ作品です。

終の棲家(2019年)/小島美羽 撮影:加藤 甫

 

日常の中で心を動かされた音や、音楽を聴き浮かんだ情景を五線譜上に描く「score drawing」というドローイング作品を手掛けるアーティスト、小林紗織さん。色や形が流れるように変化するドローイングは、映画『うたのはじまり』の絵字幕でも注目を集めました。

映画『うたのはじまり』絵字幕(2019年)/小林紗織

「語りの複数性」会場風景 撮影:木奥惠三

彼女の新作は、自分史を譜面に落とした30mに及ぶ作品。目で見る「音」からは、どのような「語り」が生まれるのでしょうか?

 

固有の感覚や経験に裏打ちされた表現や、他者の経験する現実を自らの身体をもって受け取り、表現する作品たちは、鑑賞者の想像力によって変化し、それぞれに独自の体験をもたらしてくれることはず。受け取る人の数だけある「語り」を、ぜひ自らの身体で感じてみませんか?

心眼 柳家権太楼(2019)/大森克己

目(2014年)/岡﨑莉望

はじまりのひ(2018年)/川内倫子

 

>>展覧会参加アーティストの写真家・大森克巳さんの「雛形」の連載も、ぜひチェックしてみてください。

写真家・大森克己さんの連載
室内楽団「長岡京室内アンサンブル」が音楽と向き合う姿を写真と文章で伝える大森さんの連載、「
長岡京室内アンサンブルの音楽とことば」。

 

 

 

 

 

語りの複数性

期間:~2021年12月26日(日)11:00~19:00
※月曜日休館
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室 1、2及び交流スペース(東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館 1F)
アクセス:渋谷駅B1出口より徒歩5分(東急東横線・田園都市線・東京メトロ半蔵門線・副都心線にて)/渋谷駅ハチ公改札口より徒歩8分(JR山手線・埼京線・湘南新宿ライン・京王井の頭線・東京メトロ銀座線にて )
入場料:無料
出展作家:大森克己岡﨑莉望川内倫子小島美羽小林紗織百瀬 文山崎阿弥山本高之

見えない世界と私たちの暮らしを結びつける、科学と芸術の視点。科学と芸術の丘2021『OPEN CITY – 触発する街 -』、10月16日(土)~17日(日)開催!@千葉県松戸

感情や記憶、思い込みや偏見、自分の身体の中、感染症や紫外線など、私たちは普段、手で触れないものや目に見えないものと共に暮らしています。それらがたとえ自分に大きく影響していたとしても、立ち止まって考える機会は少ないと思います。そんな中、形のないものに形を与え、目の前にないものをさまざまな形で知覚させてくれる「科学」と「芸術」の視点から、新たな問いを立てるイベント「科学と芸術の丘2021『OPEN CITY – 触発する街 -』」が、千葉県松戸市内とオンラインにて、2021年10月16日(土)、10月17日(日)に開催されます。

4年目の開催となる今年は、世界中のユニークな活動から生まれた新しい科学技術を紹介する展示や、参加型のワークショップ、最新のアートやテクノロジーについて考えるトークイベントを通じて、さまざまな感性を触発する場がひらかれます。

そんな盛沢山な2日間から、一部のプログラムをご紹介します!

 

自然の複雑さを観察する展示作品

期間中は、国の重要文化財である「戸定邸(とじょうてい)」の各所を会場に、世界的なメディアアートの文化機関である「アルスエレクトロニカ」とともに招いた、国内外のアーティストによる5作品を展示。さまざまな視点から地球環境や自然のメカニズムを考察し、科学技術の力を駆使して新たな可能性を模索する試みが紹介されます。

生き物との関わりから表現を生み出すアーティスト・AKI INOMATAさんによる「彫刻のつくりかた」は、自然の力だけでつくり出された木の複雑な構造を伝える作品。

彫刻のつくりかた How to Carve a Sculpture/AKI INOMATA 写真提供:科学と芸術の丘2021

ビーバーにかじられた角材の形状が、彫刻家による摸刻と切削機械による複製の2つの手法を用いて3倍サイズで再現されます。後に、ビーバーがかじった木の内部にはカミキリムシがつくった複雑な坑道があることが発見され、その内部構造もCTスキャンを用いて紹介されます。動物や昆虫によってミリ単位の規模で行われている営みを覗くことができる作品です。

また、医学と工学を融合した血管組織の研究を行う東京大学生産技術研究所 准教授の松永行子さんによるプロジェクト、「血管の音色 Attune」は、体調を耳で聴くという体験型の作品。

血管の音色 Attune/松永行子 写真提供:科学と芸術の丘2021

松永研究室の最新の研究から、指先の毛細血管の形は人の健康状態を表しており、その形は睡眠・運動・食事・飲酒といった生活習慣によって変化することがわかってきました。その研究結果をもとに、毛細血管を撮影するシステムと画像から音楽を作成するシステムとのコラボレーションにより、自らの健康を音で感じられる新感覚の作品が誕生しました。果たして、自分の健康はどんな音がするのでしょう?

 

「発明」を体験するワークショップ

最新の科学と芸術に触れられるワークショップでは、子どもから大人まで楽しめる創作と発見の場が用意されています。

10月16日(土)に開催される「Future Matters」は、未来の素材について考えるワークショップ。プラスチックが奇跡の製品として活用されていた時代は過ぎ、近年では新しい素材の研究が進んでいます。今回は、そんな最新の研究を学びながら、実際に手を動かしてさまざまな素材を組み合わせた「紙」のプログラミングを行うワークショップを開催。

Future Matters/蒔野真彩 写真提供:科学と芸術の丘2021

当日は、オーストラリア・リンツと松戸をオンラインで繋ぎ、これまで開発されてきた素材が常に人間のニーズと結び付いていたことを知るとともに、楽しみながら未来の素材に触れることができます。

また、2日目の10月17日(日)に開催される「未来の標識を考えよう! Future Collider ワークショップ」は、「近い未来に存在するかもしれない標識や看板」を参加者と共に考え、拡張現実(AR)のアプリを使って松戸の街に取り付けていくという、少し変わったまちあるきツアー。

Future Collider/木原共 写真提供:科学と芸術の丘2021

参加者はグループに分かれて松戸駅周辺を散策しながらARを使った写真を撮影し、40分ほど撮影をいた後に、どこにどのような標識を設置したのか、お互いに写真を共有します。

さらに、2日に渡り開催されるトークイベントでは、展示作品やワークショップを手掛けたアーティストによるお話や、アート・テクノロジー領域における最新の取り組みなどに関するお話も聞くことができます。

今週末は、最新の科学と芸術に触れてみませんか?

 

「科学と芸術の丘2021「OPEN CITY – 触発する街 – 」

期間:
2021年10月16日(土)10:00~16:30
2021年10月17日(日)10:00~16:00
*戸定邸入館受付は9:30〜16:30
会場:戸定邸(千葉県松戸市松戸 字戸定642-1)/戸定が丘歴史公園(千葉県松戸市松戸714-1)/松雲亭(千葉県松戸市松戸714-1)/松戸市内各所
*トークはオンラインでも配信予定
アクセス:JRまたは新京成線「松戸駅」東口下車 徒歩約10分
入場料:無料 *戸定邸のみ入館料一般250円、高校大学生100円
参加方法:展示は予約不要。トーク、ワークショップなどの一部は事前予約制となっているため、詳細・お申込みは各ページよりご確認ください。
参加アーティスト:The Remixers/Simon Weckert/木原共/AKI INOMATA/松永行子

公式HP:http://science-art-matsudo.net/
ワークショップの詳細:http://science-art-matsudo.net/promotional-area/2021-workshop/
トークイベントの詳細:http://science-art-matsudo.net/promotional-area/2021-talk-workshop/

高校生が、伝統を受け継ぐ人々に聞き書きした、「言葉にならない」記録。企画展『「聞く」と「書く」のあいだ展』が恵比寿にて開催中!

日本は、面積の約7割が森林に覆われる森の国であり、周囲をぐるりと海に囲まれる島の国。地域ごとに異なる風土や気候によって、さまざまな暮らしや文化があり、そこには伝統を受け継いできた人がいます。

樵や炭焼き、木工職人、漁師、海女……そんなさまざまな「名人」たちを全国の高校生が訪ね、一対一で話を聞いて文章に書き起こしていくプロジェクト「聞き書き甲子園」が、活動20周年を記念して企画展『「聞く」と「書く」のあいだ展』 を、恵比寿・弘重ギャラリーにて開催しています。

 

2002年からスタートした「聞き書き甲子園」には、これまで1800人近い高校生が参加しました。

年に1度、全国から森・海・川の名人に聞き書きしたい高校生を募集。高校生は、約一年間のプログラムの中で、一人で名人のもとをたずね、2回にわたり聞き書きを行います。

そこでの対話は録音し、一言一句書き起こします。それが終わったら、不要な部分を削除し、並べかえ、どの話を文章にするか考えながら整理。こうして完成する聞き書き作品は、名人の語り口を生かした「ひとり語り」の文章としてまとめられます。

聞き書き作品は、年度ごとに冊子にまとめられます。

行ったことのない地域、会ったことのない人、はじめて触れる自然や文化。
「聞くこと」を経て、話し手の意図や思いを想像する。

今回の企画展は、完成された聞き書きの文章からは見えづらい名人との対話を通して、高校生がどんな経験をして、言葉の奥に何を感じたのか、「言葉の向こう側」にあるものを表現するイベントです。

 

*会場内では、聞き書き甲子園に参加した4組の高校生と森の「名人」を描いたドキュメンタリー映画『森聞き』短編版を鑑賞できるコーナーがあります。

名人はなぜそのような言葉を高校生に伝えたのか、高校生がなぜその言葉を選んだのか、またはなぜ選ばなかったのか。
聞き書きの文章を読むだけは見えない、「聞くと書くのあいだ」にあるものに少しだけ立ち止まり、名人の仕事や暮らし、言葉の奥にある意味や思いに耳をすますことは、画一的な正解のないこれからの時代の生き方や働き方のヒントになるかもしれません。

1カ月共同生活“入居者”8人を募集中! 未来の仕事の種を見つけられるかもしれないシェアハウス、「はじまりapartment」@愛知県・足助町

8人で暮らすシェアハウスで、
「地域の仕事」を考える

愛知県豐田市・足助町(あすけちょう)でスタートしたプロジェクト「はじまりapartment」は、8人の若者が共に暮らす1カ月間のシェアハウス。自分のスキルを地域で生かしたいと思っている人、場所を探している人、漠然としながらも地域で働きたいと考えている人、二拠点居住先やサテライトオフィスを探している人などなど、「地域の仕事」をつくる8名を募集し、1カ月間共に暮らしていくというもの。

リモートワークで自分の仕事を持っている人の参加もOKで、IT、飲食、デザイン、福祉、一次産業、ファッション等、さまざまな分野の経験や関心を持つ人を募集している。そこで集まった8人は、町の人々と交わりながら、これからの「地域の仕事」につながるものを見出していく。

 

これからの時代に、
丁寧に残されていくべき場所

舞台となるのは、かつて太平洋から内陸へ塩を運ぶ“塩の道”の要所であり、宿場町として栄えた、愛知県・豊田市足助町(あすけちょう)。東海地方の人にとっては紅葉で有名な「香嵐渓(こうらんけい)」があるこの町は、伝統的建造物群保存地区でもあり、旧街道に沿って立派な古民家が立ち並ぶ。

 

町の再生の相談を受けた「東京R不動産」の林厚見さんは、数年前にこの町をはじめて訪れた時の感想を次のように話す。

「これからの時代に丁寧に残されていくべき場所とは、こういう町だと感じたんですね。大都市から車で1時間ほどの距離だし、美しい自然と歴史の積み重ねを感じることができる。しかも、旧市街は観光地化されずに日常の営みと暖かい人間関係が残っている。リモートワークが普通になっていくこれからの時代に、こんな場所と関わりを持ったり、居場所を持ったり、仕事を創り暮らすことは、すでに多くの人にとっての現実的な選択肢なんだと思います」

東京R不動産ディレクター・林厚見さん。

 

懐かしい雰囲気と美味しい珈琲や食事で、足助町の人気カフェ「バンバン堂」のオーナーである鳥居智子さん家族は、約15年前に移住してきた。昨年は、野菜、食料品や手作り作品を販売する店舗「都市(ミヤコイチ)」をオープン。さらに町の中心にある元うどん屋の建物を引き継ぎ、旅行者のためのゲストハウスにするつもりだったが、鳥居さんはコロナ渦の中でさまざまな可能性を感じ始めたという。

「ここが、町の外から来る人たちが足助に関わりを持つきっかけの拠点ともなるんじゃないか。そして、宿のようで、でも普通の宿ではない、この町を好きになった人たちの止まり木のような場所が、足助町には必要なのかもしれないと思うようになったんです」

そんな鳥居さん、町の人たちや役場の人たちがつながっていき、「はじまりapartment」の企画は生まれた。

カフェ「バンバン堂」、「都市(ミヤコイチ)」のオーナーである鳥居智子さん

 

未来の小さな仕事の種が、
見つかるかもしれない

「いろいろな職人技の残るこの地域には、都市と関わりながら進化する小さな未来の仕事の種が色々発見できるのではないかと思っているんです。いま必要なのは、この場所の空気感やコミュニティに惹かれる新しい世代との出会いが生まれること。ありそうでないこの機会に、ぜひ参加していただきたいです」と、林さん。

町全体のリノベーションが始まっていくタイミングで、町の新たな「はじまり」と、集まる人たちそれぞれの新しい「はじまり」がクロスする「はじまりapartment」。これから足助町の“中の人”と“外の人”が交わる拠点となっていく場所で、自分の可能性を試してみませんか? 8月30日(月)まで、参加者募集中です!

●8人が暮らす家

メンバーの拠点となる日本家屋。中心に位置し、町の人たちにずっと親しまれてきたうどん屋さんでした。
2Fの住宅部分には、8人分の部屋やキッチン、お風呂があります。壁の塗装など、改装の一部はメンバーのDIYで行う予定。

●幹事メンバー(シェアハウスをサポートしてくれる3人)

後藤あゆみさん/semicolon
「はじまりapartment」の運営スタッフ。休日は、国内外問わず知らない土地に行くのが好き。愛知県に在住経験があり。
「足助の魅力や可能性を発信しながら、新たなコトや繋がりが生まれるきっかけをつくれたらと思います。滞在中のみなさんの困り事サポート役も努めます」


丹下恵実さん/食卓写真家・管理栄養士
フリーランスで、料理の撮影や食に関する企画・コミュニケーションの仕事に携わる。
「出身地である名古屋からも近い足助の街で、地元の食材や文化に触れながら、得意分野である「食」で何かできたらと考えていいます。参加メンバーや街の人たちと一緒にごはんを作って楽しく食卓を囲みたいです」


鳥居智子さん/ろじうらのカフェ「バンバン堂」
愛知県碧南市生まれ。約15年前に足助に移住。ろじうらのカフェ「バンバン堂」、店舗「都市」(野菜、食料品、手作り作品の販売)の運営をはじめ、地域の人と関わる取り組みを行う。
「足助の街並みは魅力があり、人との関わりも大切にされています。まちのお店が閉まっていく中、1店舗でも開けて沢山の方に来ていただける「なんかいい足助」にしたいと思っています」

発酵文化から、目に見えない存在との共生を問い直す。ドキュメンタリー映画『発酵する民』公開中!@東京・渋谷

多様な微生物の働きによって、食物の味を良くしたり、保存性を高めることで注目されている「発酵」。変化の在りようが少し違うだけで腐敗にも繋がり得る発酵の世界は、異なる人、自然、街などさまざまな存在と共に暮らすことで成立している私たちの世界にも重なるものがあります。

今、そんな発酵の文化から、人と、人以外の存在の共生を問い直すドキュメンタリー映画『発酵する民』が、2021年7月30日(金)まで、東京・渋谷の映画館「ユーロスペース」にて上映中です。好評につき、今後、横浜の「シネマ・ジャック&ベティ」、名古屋の「シネマスコーレ」、富山の「ほとり座」など全国のミニシアターで順次公開されることも決定しました。

本作でカメラが向けられるのは、東日本大震災・原発事故後に神奈川県・鎌倉で「脱原発パレード」を行った女性たちで結成された「イマジン盆踊り部」の活動。震災後の日々の中で浮かんできた思いを唄にして、お酒や味噌、パンづくりの思想から生まれた「発酵盆唄」を踊る彼女たちの、7年間の活動を追います。

一人ひとりが持ち寄った思いを風変わりな唄と踊りに乗せて表現することで、少しずつ変化していく彼女たちと、それによって繋がり合っていく周りの人々。そこに映し出されるのは、異なるものとの共生を模索しながら世界をより良い方へと導こうとする、まさに「発酵する民」の姿です。

家でも、自然の中でも使える家具が、長野県伊那市の家具ブランド「pioneer plants」から発売。場所を選ばず、くつろげる家具とは?

自粛期間中、気分転換に散歩へ出かけたり、公園のベンチでごはんを食べたりするなど、家の外で過ごす時間が増えた人は多いのではないでしょうか。
そんな中、家の中でも外でも、テレワーク中の室内やアウトドアでも使える新しいテーブルとスツールが 、長野県伊那市にある家具ブランド「pioneer plants(パイオニアプランツ) 」から発売されました。

素材に使われているのは、地元・伊那谷で育った針葉樹のアカマツ。ブランド名である「パイオニアプランツ」とは、その土地が裸地になった時に最初に芽を出す植物のことで、アカマツは伊那谷の風土に合ったパイオニアプランツでもあります。

一般的な家具に使われる重くて硬い広葉樹と違い、針葉樹であるアカマツは、その柔らかさゆえ、金属のパーツを使うと木が金属に負けてしまうというネックがありました。しかし、山仕事の際に使用される強くてしなやかなロープを組み合わせることにより、丈夫な家具を実現したのだそう。

「pioneer plants」がアカマツにこだわる理由は、素材としてだけではありません。伊那谷では、アカマツを枯らしてしまう「マツ枯れ病」という病気が拡がっています。病気になってしまったアカマツは、被害が拡大しないよう薬品処理するか焼却処分される道しかなく、材木として使うことができないといいます。そこで、まだ元気なアカマツを使って、枯れる前に次の命を吹き込みたいという想いから、アカマツで家具をつくることに。そんな風に、地域材に新たな価値を生み出すとともに、森と暮らしを繋ぐことを目指して家具づくりを行う「pioneer plants」から、家の中でも外でも活躍するテーブルとスツールが登場しました。

 

◎新アイテムについて

Ivy’s Tray&Leg Large フクロウのアイビーさんのトレイ&レッグ ラージ ¥35,200(税込)/ Lottie’s Stool オコジョのロッティさんのスツール ¥24,200(税込)

ダイニングやアウトドアでのテーブル、仕事をする際のデスクとしても使えるローテーブル。コンパクトに折りたたむことができ、ロープを肩にかけて持ち運ぶこともできます。

高さを変えたり、折りたたむこともできるスツール。長時間座っていても疲れにくい安定した座り心地が特徴。高さも変えられるので、ソファなどとセットで使うオットマンとしても使用できます。

ライフスタイルや場所に合わせて自由に使える家具を、ぜひ暮らしの中に取り入れてみませんか?

身の回りのモノを見つめ直すきっかけに。モノが語る“物語”に耳をすます展示会、「モノ語り展」開催中!@横浜市

自分と身の回りのモノとの
関係性を考える

どこで、どんな風に生まれたのか。ヒトに人生があるように、モノにも物語があります。

暮らしが大きく変容するなかで、「自分に必要なモノ」や、使う頻度や使い方など「モノとの距離感」が変わった人も多いのではないでしょうか。
モノが持つ物語を知り、生活のなかにあるモノとの関係性を見返す。そんなきっかけを提案してくれる展示会、「モノ語り展」が神奈川県立地球市民かながわプラザ(以下、あーすぷらざ)にて、6月20日(日)まで開催されています。

モノが持つ“物語”を、“モノ”が“語る”

カバン、財布、シャツ、てぬぐいなど、「モノ語り展」の会場に展示されているのは、私たちの生活に寄り添うモノ。装置に手をかざすと、それらがどのような思いから生まれ、どんな素材が使われ、どんなメッセージを持っているかなど、モノが持つ歴史や物語が「声」として、音声で流れてきます。

「“読む”よりも“聞く”という体験のほうが、体のなかに入っていくのではないかと思い、モノの『声』が聞こえる仕組みを考えました。
あと、ここあーすぷらざは、「こどもの国際理解展示室」や「こどもファンタジー展示室」など、子どものための常設展があるので、普段から親子連れが多く訪れます。お子さんも『声』で聞こえてくると、自然と興味を持ってくれるではないかという思いもありましたね」

こう話してくれたのは、今回の展示を企画した中心人物である、あーすぷらざの髙瀬楓さん。スタッフのなかで話し合いを重ねながら選んだというモノは、今まではゴミとして捨てられていたモノや、その土地でしかとれない特有の素材を活用したモノなど、環境や社会に配慮されています。

「私たちが今回集めたモノは、ある角度から見れば『エシカル』なものとも言えるかもしれません。でも、その言葉を使うことで見えなくなってしまうことがあるかもしれないと、あえて使わないことにしました。

ここに訪れてくださった方が、家に帰って、身近なモノの背景に興味を持ってくださったり、見直したり、見返すきっかけにしてくださったらなと思っています」

「海洋プラスチック イヤリング」(カエルデザイン)。海に捨てられているプラスチックを回収して、アクセサリーに加工したもの。商品ごとに、どこの海で拾われたものか書かれている。

ブラジルの一部の湿原だけに生息し、“黄金の草”と呼ばれている「カッピンドウラード」でつくられたらアクセサリー。水や光に強く、植物というこもあり驚くほど軽い。

展示アイテム

展示されている商品の一部を、展示会場で購入することができます。(順序不同)
株式会社モノファクトリー https://www.monofactory.com/
島津冬樹/Carton https://carton-f.com/
SALASUSU https://salasusu.com/
ワイエスインターナショナル株式会社 http://www.ys-international.co.jp/
株式会社かまわぬ https://kamawanu.jp/
一般社団法人 さがみ湖森・モノづくり研究所 https://morimo.or.jp/
カエルデザイン  https://kaerudesign.net/
リマテック東北株式会社 ATARA事業部 http://atara-iwate.com/
NPO法人循環生活研究所 https://www.jun-namaken.com/
PICHU PICHU TOKYO https://pichupichu.tokyo/
NUDGE(ナッジ)https://www.nudge-jewelry.com/
高坂美和/フラワーサイクリスト https://www.instagram.com/miwa42kzk10/
Bio Jewelry Coloridas (ビオジュエリー コロリーダス)http://coloridas.jp/

物々交換会「xChange」も開催中!

会場内では、誰でも参加できる物々交換会「xChange(エクスチェンジ)」も開催中。家にあるモノを1点持っていくと、誰かが持ってきたモノ1点と交換することができます。それぞれに、モノに秘められたエピソードやメッセージなどが書かれたエピソードタグが付いていて、会ったことのない前の持ち主と新しい持ち主が気持ちでつながれる仕組みになっています。

プライスタグのかわりに付けられている、エピソードタグ。服の思い出や、次のもらい手へのメッセージが書かれています。

直接人と会う機会が減り、SNS上で文章を「読む」ことや、動画や写真を「見る」ことは増えていますが、残念ながら直接「聞く」機会は減少しています。

そんななか、モノの物語が「声」として流れ、それらを「聞く」ことができる「モノ語り展」。声を聞いてモノの向こう側に広がる景色を想像することは、心を寄せることにも近いかもしれません。生活のなかにあるモノに耳を澄まし、自分の暮らしをあらためて見つめてみませんか?

それぞれに違う美しさ。目、耳、鼻、手、足などさまざまな器官に働きかける企画展、『ふれて すすむ まえへ』ドキュメント映像が公開。

昨年11月、神奈川県・ 茅ヶ崎市美術館で開催された、目、耳、鼻、手、足などさまざまな器官に働きかける作品『うつしおみ』を展示する企画展、『ふれて すすむ まえへ -音と光と香りとともに-』

この展覧会はもともと、神奈川県が推進する「ともいきアートサポート事業」の一環として、“音”と“身体”に焦点を当てたワークショップから生まれました。

一列に並べられた複数の木製のオブジェに触れながら歩くことで、音や光、香りが次々と現れる体験型の作品『うつしおみ』。写真:八幡宏

ワークショップの主役は、神奈川県立茅ケ崎養護学校の中学生。当日は、作品『うつしおみ』を手掛けたアートユニット・MATHRAXのお2人とダンサーの岡田智代さんがファシリテーター役となり、生徒たち一人ひとりが感じるままに作品に触れ、さまざまなかたちの身体表現が生まれました。

茅ケ崎養護学校でのワークショップの様子。左から、久世祥三さん(MATHRAX)、坂本茉里子さん(MATHRAX)、ダンサー・岡田智代さん。写真:八幡宏

そして今回、ワークショップの様子や養護学校の先生やMATHRAXのお2人のインタビューを記録した、ドキュメント映像が公開されました。

木のオブジェにリズムをつけて触れたり、手を反り返して触れてみたり、握り締めたり、包み込んでみたり。映像では、養護学校の先生と岡田さんへのインタビューとともに、生徒たちが、それぞれのやり方で「触れる」を真っすぐに楽しむ姿が映し出されています。その姿から、目の前にあるものの捉え方や感じ方、そこから生まれる表現方法は一つではないのだということに気づかされます。

ドキュメント映像を撮影した映像作家の松永勉さんは、彼らが作品に触れる様子について、「決して派手な触れ方ではないけれど、指先にまで思いが届いているような、そんな強い印象を受けました。映像を制作していて、改めて彼らの指先のとても豊かな表情に見入ってしまいました」と話します。

一人ひとりが異なる身体や感覚を持つからこそ生まれる、それぞれに違う感じ方、表現の美しさ。ぜひ、その場の空気や時間を優しく映し出す松永さんの映像を通して感じてみてください。

写真:八幡宏


*このワークショップを経て、企画展『ふれて すすむ まえへ -音と光と香りとともに-』がかたちになっていく経緯は、「雛形」のインタビュー記事で紹介しています。

>>「わからない」からはじめる。小さな違和感から生まれた企画展『ふれて すすむ まえへ』ができるまで。インタビュー・藤川悠さん(茅ヶ崎市美術館)

土地探しから家の設計まで、建築家が移住のフルサポートをしてくれるサービス「イジューハウス」がスタート!

「場所」に縛られない働き方や暮らし方が増えているいま、地域へ移住するという選択肢は、より身近なものになってきています。
しかし、いざ「地域で暮らしたい」と思っても、土地を探したり、地方の不動産会社や住宅設計会社を探したりなど、何から手をつければ良いのかわからないという人も多いはず。特に、遠方の場合は進捗が把握しづらいことや、そもそも移住先のコミュニティに馴染めるかどうかなど、不安も多いのが現状です。

そんな中、「地方への移住をデザインする」をテーマに、こうした不安に寄り添ったサポートをしてくれるサービス「イジューハウス」が、2020年12月からスタートしました。

「イジューハウス」は、住まいづくりのプロである建築家が、理想の暮らし方に合った住まいを提案してくれるサービスです。
「移住先は決めたけど土地が探せない」、「空き家や土地は見つけたけれど、そのまま住めるのか不安」といった悩みに寄り添い、土地探しのお手伝い・物件の調査から始まり、理想の暮らし方に合った住まいの設計まで、建築デザインの視点から一人ひとりに合ったプランを立ててくれます。さらに、移住先の工務店との間に立ち、工事の進捗連絡や引き渡し後のメンテナンス対応もしてくれるため、遠方でも移住の準備が進められるのも嬉しいポイントです。

「イジューハウス」のスタッフ。写真左から、中塚啓貴さん(一級建築士)、吉松宏樹さん(一級建築士/既存住宅状況調査技術者)、栢木伸悟さん(二級建築士)

暮らす場所に求めるものは、「どう生きたいのか?」という一人ひとりの価値観に直結しているからこそ、そのかたちはさまざまです。のびのび子育てができる家に住みたい人、自然がいっぱいの環境でリモートワークができる住まいをつくりたい人……。「イジューハウス」は、そんなそれぞれの思いに寄り添い、間取りからだけではなく暮らし方も一緒に考え、「移り住む」計画を立ててくれるそうです。

一口に「移住したい」と思っても、家を建てた経験や、見知らぬ土地に移住した経験のない人にとって、思い描いたような暮らしを実現させるのは簡単なことではありません。例えばせっかく良い空き家を見つけたとしても、そこが長く住める家なのか?自分たちの理想の暮らし方をするにはどんな風にリノベーションすれば良いのか?予算内で納められるのか?など、専門的な知識がなければ乗り越えられないハードルがたくさんあります。

そんなとき、工務店との間に立ってアドバイスをくれる、住まいに関する知識の豊富なプロの存在がいれば、安心して移住に臨めるはずです。真剣に移住を考えているけれど不安なことが多くてなかなか一歩が踏み出せない人も、まずは「イジューハウス」に相談するところから始めてみませんか?

オンラインとローカルでつながる新しいファーマーズマーケット「種と旅と」、全国各所で12月12日(土)〜20日(日)開催!

日本で流通する野菜の1%にも満たないといわれる在来種の野菜。在来種は、土地の気候や土壌と調和しながら、育った野菜の種を採り、その種を蒔いて育て、また種を採る……という営みを脈々と繰り返し、長い間受け継がれてきた品種のこと。個性的な形や野性味のある力強い味わいが特徴です。

撮影:繁延あづさ

12月12日(土)から20日(日)まで行われるイベント「種と旅と」は、コロナ禍で移動が制限されるなかでも、オンラインとローカルでつながり楽しめる新しい形のファーマーズマーケット。
1つの場所に集まる従来型のマーケットではなく、飲食店、料理人、八百屋、農家、暮らす人が、それぞれの場所で在来種の野菜を味わい、オンライン上で種について学び、語り、想いをよせるイベントです。

撮影:繁延あづさ

イベントを企画したのは、農・食・文化・手仕事を切り口にした活動を展開するオーガニックベースの奥津爾さん・典子さんと、日本全国を旅して生産者と直接繋がり、自然栽培を中心としたおいしい野菜を食卓に届ける“旅する八百屋”こと、青果ミコト屋の鈴木鉄平さん、山代徹さん。

オーガニックベースの奥津さん夫妻は、2013年に一家で長崎県雲仙市に移り住み、日本の在来種野菜にスポットを当てたファーマーズマーケット「種市」をはじめ、さまざまな形で種を守り継ぐ活動を行ってきました。そして、昨年秋には雲仙市千々石町(ちぢわちょう)に無農薬・無化学肥料の野菜を扱う「オーガニック直売所タネト」をオープン。

そんな二組の独立系八百屋の視点から生まれた今回のイベントは、〈土地の在来種を味わうこと〉から農の未来について考えるきっかけにしてほしいという想いが込められています。

 

〈土地の在来種を味わうこと〉

それは単に野菜を食べる、

に、とどまらないと思います。

 

その野菜のこれまでの旅、

食文化

私たちのルーツ

そんな「今」を超えた何かを

全身で受け取ることだと思うのです。

(「種と旅と」webサイトより)

 

イベントには彼らの思いに賛同した北海道から沖縄まで全国80もの飲食店や八百屋、農家、料理家、作家たちが参加。オンライン上では種採り農家のパイオニア・岩崎政利さんをはじめとするゲストトークの配信、各地のお店では在来種を使ったメニューが食べられるなど、全国津々浦々、“同時多発スタイル”で在来種に触れるコンテンツが繰り広げられます。

撮影:繁延あづさ

ぜひそれぞれの場所から「種と旅と」に参加して、在来種野菜のおいしさ、その背景にある、種のある風景に思いを巡らせてみませんか。

 

*過去に「雛形」が取材した、種採り農家の岩崎さん、料理家の奥津さん・根本さんの記事も、ぜひご覧ください。
▼「種を守り継ぐために。種が持つ物語。【種採り農家・岩崎政利さんのお話】<前半>」
https://www.hinagata-mag.com/report/22625

▼「種を守り継ぐために。台所からできること。【奥津典子さん、根本きこさんのお話】〈後半〉」
https://www.hinagata-mag.com/report/23516

岩手県・紫波町から、人や自然の“変化”をアーカイブしていくコミュニティマガジン『人 to ひと』創刊! 刊行記念展示も開催中

岩手県のほぼ中央に位置する人口約3万人の町、紫波郡紫波町(しわぐんしわちょう)から、その土地に暮らす人たちの日常生活に光を当てたコミュニティマガジン、『人 to ひと』が生まれました。

『人 to ひと』(編集長、アートディレクション:佐々木新)

この本を企画・発行したのは、同地を中心に展開している地元密着型の不動産会社、くらしすた不動産。都市部から移り住む人が年々増えている紫波町には、今、さまざまな職業やライフスタイルの人が地元の人と集い、混ざりあう、新たなコミュニティの輪が広がっています。

『人 to ひと』は、“ささやかな日常の中から、暮らしの豊かさや美しさ、その周辺の人々や自然の変化をアーカイブする”をコンセプトに、紫波町に暮らす多様な家族や個人に光を当て、読む人がこれからの暮らしのあり方を考えるきっかけにしてほしいと語りかけます。

創刊号issue01“Universality”の写真は、広告や雑誌等で活躍するフォトグラファー・山本康平さんが撮影。数日間滞在し、現地の暮らしを体感しながら切り取ったという写真は、まるで風の音や人の息づかいが聞こえてくるようにみずみずしく、誌面を彩っています。

(撮影:山本康平)

そして、現在『人toひと』の創刊を記念して、企画展示「これからのくらしのかたち展 −となりの家を覗いてみよう−」紫波町図書館で開催中です。(〜10月29日まで)

本展は、いつもの図書館に誰かが暮らしていた痕跡のある1軒の小さな家があらわれ、来館者はそこにある本や雑貨、手紙などを手に取りながら、どんな人が、何を見て、何を感じて暮らしていたのかを想像するというもの。

さらに、今週末の10月17日(土)には、「アフターコロナの住まい方」と題したトークイベントも開催。『人toひと』編集長の佐々木新さんをはじめ、紫波町の新しいコミュニティの渦をつくり出している人たちがゲストスピーカーとして登壇し、コロナ禍のこれからをどう消費されずに暮らしていくかを語り合います。

『人 to ひと』は、オンラインストアをはじめ、全国の取り扱い店舗で順次発売されています。お近くの方は、ぜひ展示とあわせてチェックしてみてください。

職人を支えていた足場が、暮らしを支える家具へ。「世界は “ここ”だけじゃない」と、思いを馳せる家具@愛媛県・今治市

瀬戸内海に面した愛媛県今治市は、タオルの生産で有名ですが、日本でも屈指の造船所が集まる「造船のまち」であることはあまり知られていないかもしれません。そんな今治の地で、70年以上に渡り世界を往来する船をつくり続けている「浅川造船」をはじめとする3社の共同プロジェクトとして、船の建造過程で足場板として活用されてきた木材を使った新しい家具ブランド「瀬戸内造船家具」が誕生しました。

浅川造船が本社工場を構えるのは、古くから造船が盛んで、海運の拠点であった波止浜(はしはま)という地域(※旧波止浜町・昭和30年に今治市へ編入)。波止浜港内には「今治造船」「新来島どっく」「檜垣造船」など主要な造船会社の本社や工場が集まり、瀬戸内海に面する港町には今でも古い町並みが残っています。

そんな船のまちでつくられた新造船が初めて海に浮かぶ儀式である「進水式」は、毎回地域をあげて、お祭りのように盛大に執り行われます。
一方で、船の誕生と共にその役目を終える存在、それが「足場板」です。今ではアルミ製の足場板を使うことが増えたものの、狭い場所での作業には短く切って使うことができる木の足場板が必須で、その消費量は一隻につき約10,000枚にものぼるといいます。

そして、建造の過程で職人さんの命を支える足場板は、少しでも割れが発生するとすぐに廃棄に回されます。そんな足場板の古材を新しく生まれ変わらせられないかと考えたのが、「浅川造船」で東予製造部部長を務める村上賢司さんでした。

「造船の現場で使われる足場板は一般的なものよりも厚みがあり、また、ワイヤーで縛った跡やペンキが飛び散った跡など、独特の風合いを持っています。そんな造船所の足場板だからこそ、魅力的な家具として、今度はたくさんの人の暮らしや生活を支えるものにしたい。そうして生まれたのが『瀬戸内造船家具』です」(村上さん)

造船業は「船」自体にスポットライトが当たりがちですが、華やかな船は、造船所で働く職人さんたちの技術と努力の賜物であることを忘れてはいけません。足場板は、そんな職人さんたちの命を守るためのものであるからこそ、少しでも割れが発生すれば定期的に取り換え、結果的に廃棄に回される板が増えてしまいます。そんな足場板の古材一枚一枚が、「職人さんの命を守る」という使命を全うした証なのです。
その古材が生まれる背景が、足場板にあって、他の古材にはない魅力なのかもしれません。

ある本の一節に、こんな言葉があります。

“私が東京であわただしく働いている時、その同じ瞬間、もしかするとアラスカの海でクジラが飛び上がっているかもしれない。”

引用:『旅をする木』/星野道夫

日常の中でふと、ここではないどこか遠くのことを想うと、きゅっと縮まって硬くなっていた心が不思議なほど柔らかくなることがあります。それはきっと、「世界は自分が目にしている“ここ”だけではない」ということに気づくことができるからなのかもしれません。

瀬戸内の強い潮風にさらされながらも職人の命を支えた足場板の家具から、どこかの海に浮かぶ船へ想いを馳せる。「瀬戸内造船家具」は、日常生活にそんな気持ちの広がりをもたらしてくれるでしょう。

目まぐるしい日々の中、例え部屋から出られない生活が続いたとしても、大海原を旅するようなおおらかな気持ちで過ごせる。そんな家具と共に暮らしてみませんか。

美術作家・関川航平さんが新作「デート」をwebで公開。文章で触れる、実態のあるものとは

 

しばらくは会えそうにないので、デートの仕方を考えています

例えば、さっき、梨がひとつ、そして梨がもうひとつ見えたなら
その梨から梨への間だったら待ち合わせができないか

ウェブサイト「デート/DATE」より)

 

美術作家の関川航平さんが、特設サイト「デート」をオープン。手にしたときの質感が伝わってくるような梨の静物画を背景に、短い文章が毎日更新されています。

人と集まったり、直接会ったりすることが難しい昨今の状況下、これまで対面で行われてきた事柄が、テレビ会議や動画配信といったオンラインコミュニケーションへと移行しています。関川さんはそれらを利用するほどに、ぬぐいきれない補完感や欠落感を感じるといいます。

関川さんいわく、「デート」はそうした“補完するもの”ではなく、文章を通して読み手がアクティブになる状態をつくる試み、とのこと。日々綴られていくテキストから、どのような手ざわりを得られるのか。今後の更新にも注目です。

関川航平《なし1個》2020年、画像デジタル加工(久保俊寛《なし2個》1979年/油彩・キャンバス/所蔵:アートギャラリーミヤウチ(梟コレクション)の作品画像をデジタル加工)

 

アート・福祉・農業の交流拠点を目指す「喫茶野ざらし」がクラウドファンディングに挑戦中!

写真左から、中島晴矢さん、青木彬さん、佐藤研吾さん(写真:コムラマイ)

都市と農村を繋ぐ小さな“文化交流拠点”として、今年1月、東京・墨田区の路地裏にオープンした「喫茶野ざらし」。ここは、アーティストの中島晴矢さん、建築家の佐藤研吾さん、キュレーターの青木彬さんの3人がディレクターとして企画・運営を行い、アーティストたちがさまざまな地域の文化と交流しながら、自律した活動を行う場を目指しています。

現在、その活動の核となるアーティストやデザイナーのためのシェアアトリエ・イベントスペースを増設するために、クラウドファンディングで改装費を募集しています。

 

◎アート・福祉・農業の文化拠点を活性化させたい! “喫茶野ざらし”クラウドファンディング
https://readyfor.jp/projects/cafe-nozarashi

 

ディレクターである建築家・佐藤さんによって、築年数の古い木造二階建て住居を店舗へとリノベーション。1階部分は喫茶店として先行オープン。コーヒーや紅茶、軽食などが楽しめる。(写真:コムラマイ)

2階の改築費用の合計は200万円。完成は年内中を予定していて、内装が整ったところで、リソグラフや大判印刷機などを設置し、ZINE制作や展覧会の準備が可能なオフィス機能を持ったシェアアトリエとして始動することに。各地のクリエイターが集まる刺激的な空間となりそうです。

また、完成を見据え、具体的なプロジェクトの構想も進んでいます。都市と農村を繋ぐアーティスト・イン・レジデンスを行い、文化資源が東京に一極集中しない仕組みを考案したり、喫茶野ざらしで産地直送の野菜を販売する朝市と併せて、地方に住むアーティストの展示をしたり。

アート、建築、文学、音楽、福祉、農業……など、3人のディレクターそれぞれの活動を横断した多様な企画に期待が膨らみます!

野ざらしという店名は、「これから関わる多くの人の手で耕され、新しいことが始まる場所になってほしい」という思いと、墨田区を舞台にした落語、“野ざらし”が由来。(写真:コムラマイ)

今回のクラウドファンディングは改装費用の支援だけではなく、この場所をきっかけに、東京に集まる“さまざまな生き方”について考え、そのアイデアを実践する仲間を増やしたいという思いも込められているそう。

支援募集は5月8日(金)23:00まで。「喫茶野ざらし」の場づくりに興味がある人は、ぜひこちらのページからチェックしてみてください。

ガイドブックには載っていない、少数民族の名もない手仕事と旅の記録。『中国手仕事紀行』発売中!

国内外の手仕事を中心とした生活雑貨を扱うウェブショップ「みんげい おくむら」の店主・奥村忍さんが、中国奥地の雲南省・貴州省を訪れ、そこで出合った現地の手仕事を旅の記録とともにまとめた著書『中国手仕事紀行』を、青幻舎より1月末に出版しました。

月の3分の2を買い付けの旅に出向いている奥村さん。なかでもここ数年ほぼ毎年訪れているのが、さまざまな少数民族が暮らす中国の雲南省と貴州省です。

雲南省の竹細工、銅や真鍮の雑貨、焼き物。貴州省のミャオ族やトン族が綿から育て、手紡ぎ・手織りした布でつくる藍染め・ろうけつ染めの布––。それぞれの民族に代々受け継がれ、暮らしの一部として色濃く根付く手工芸品の数々が、奥村さんの臨場感あふれる文章と、写真家・在本彌生さんによる美しい写真で綴られています。

ひときわ目立つ民族衣装のアイニ族の女性たち

ミャオ族の女性によるろうけつ染め

貴州省の竹かご

手仕事の紹介にとどまらず、本書には両省の暮らしぶりや風俗などにも触れています。なかでも食通の奥村さんが現地で食べ歩いたソウルフード情報は必読! 胃袋を刺激するような多彩な中華料理が次々と登場し、日本では見ることができないユニークな食文化に驚かされます。

雲南省・貴州省について詳しく書かれた本やウェブサイトはほとんどないため、奥村さんが10年かけて現地で見聞きし、出合ってきた雲南省・貴州省の“生きた”情報が詰まった本書は、ガイドブック以上に頼れる存在であり、貴重な民族資料になるはず。

今後、出版記念イベントが各地で行われるので、そちらも併せてチェックしてみてください!

 

【『中国手仕事紀行』出版記念イベント】

◎2020年2月22日(土)
「みんげい おくむら」奥村 忍流 中国奥地への旅ガイド
〜奥村 忍(みんげい おくむら店主)×林 紗代香(『TRANSIT』編集長)〜

『中国手仕事紀行』の刊行を記念して、著者の奥村忍さんと、最新号で「中国四千年の食をめぐる旅」を特集した雑誌『TRANSIT』の編集長・林紗代香さんによるトークイベントを開催。両省の手工芸品を紹介しつつ、 少数民族の暮らしぶりや、『TRANSIT』でも特集された“食”についてなどなど、日本で得られる情報が限られている雲南・貴州の魅力を掘り下げます。

 

講師 :奥村 忍(みんげい おくむら店主)、林 紗代香(『TRANSIT』編集長)

日時:2月22(土) 14:00 〜 16:00 ※開場13:30~
場所:誠品生活日本橋 FORUM(東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス 2階)
料金:参加無料。椅子席40名 ※事前に予約が必要

申し込み:https://seihin0222mingeiokumura.peatix.com/event/1426544/view

協力:青幻舎

 

◎2020年2月27日(木)〜3月1日(日)
展示会「みんげい おくむら 手仕事紀行」

熊本・泰勝寺にて、「みんげい おくむら」初の展示会を開催。同店で扱う中国・台湾・朝鮮・日本の、料理やお茶のある暮らしに寄り添う手仕事品が並びます。また、会期中は関連企画も行われます。

日時:2月27日(木)〜3月1日(日)
11:00〜17:00 ※最終日のみ16:00閉場

 

《みんげい おくむら 茶会》
日時:
①2月27日(木)10:00〜 空席あり、13:00〜満席
②2月29日(土)13:00〜満席
※所用時間は約1時間半を予定。時間に余裕をもってご来場ください。

茶:chanowa 出野尚子(marcadetteの菓子付)
会費:3,500円

〜以下、出野さんより。〜
「私は中国へ行くと、お茶と古物、行く先々の手仕事、おいしいもので満たされます。今回、おくむらさんの展示にあわせ茶会をさせて頂く事になりました」

 

《亞衣的家常菜》
日時:2月28日(金)12:00〜
料理:細川亜衣
会費:4,000円

いままで幾度と中国を旅した細川亜衣さんによる中華昼食がいただけます。
また、同日28日(金)は奥のお茶室にて喫茶がたのしめます。

時間:13:00〜16:00
茶:chanowa 出野尚子
菓子:marcadette 渡辺薫子

申し込み:https://www.taishoji.com/contact

気になるあの店・あの料理人がとっておきを振る舞う。「空想食堂酒場 一日店長2020」@鳥取・Y Pub&Hostel

宿泊のみならず、ラウンジ・イベントスペースの機能も持つ鳥取のゲストハウスY Pub&Hostel。これまで、鳥取の文化を発信することを目的に、「食」を通じたコミュニケーションの場をつくってきました。

そんな同店が開業4周年記念イベントのひとつとして、あらゆるジャンルの料理人が自由な発想で作るとっておきの料理を楽しめる「空想食堂酒場 一日店長2020」を、2020年1月18日(土)~3月1日(日)の各週末に開催します。

今回は、Y Pub&Hostelで出会ってきた全国各地の料理人が“一日店長”となり、週末限定の「空想食堂酒場」をオープン!

開業以来、お酒を飲み交わすだけではなく、ご飯を食べたり音楽を聴いたりしながらまちの文化を共有する場所としての「Pub=社交場」をつくってきた同店に、個性際立つ料理人の逸品が加わり、その日、その場でしか味わえない一夜限りの酒場が現れます。

鳥取でレトロな喫茶店を営む夫婦のアツアツおでん、世界を旅した店主による新しいスパイス料理、老舗ベジ食堂店主が振る舞う謎ヴィーガン料理……などなど。知る人ぞ知るお店の人気メニューから、当日まで何が出るか分からないメニューまで、毎週日替わりで様々なジャンルの料理が登場します。

【開催日&店長リスト】

1月18日(土) どんどん食堂(餃子&麻婆豆腐/長野)

1月19日(日) 恋人岬+愛(多国籍料理/鳥取)

1月26日(日) アジアン食堂 ワルンカフェ(アジア料理/高知)

2月1日(土) 中野カルマTottoriカルマ+星粒+食堂カルン(無国籍料理/鳥取)

2月2日(日) 胡同食堂(中国料理/島根)

2月8日(土) しろたふみこ(即興料理と〆おむすび/鳥取)

2月9日(日) スパイスカフェ(スパイス料理/東京)
※関連イベント開催。詳細はinformation欄へ。

2月15日(土) モダン(喫茶店/鳥取)

2月16日(日) 山のブラン(鹿料理/鳥取)

2月22日(土) しょくのわ(島の食堂/淡路島)

2月23日(日) きっちんピノキオ(イタリア料理/鳥取)

2月29日(土) 小田晶房なぎ食堂(謎ヴィーガン料理/京都)

3月1日(日) 旅と酒(ジャンルレス/京都or世界)

 

中には、言葉のイメージからは想像がつかない、見たことのない料理も出てくるかもしれません(まさに空想!)。でも、そんな不確実さすら楽しい時間が、あなたの心も、お腹も、満足させてくれるはず。

週末は、鳥取のにぎやかな空想食堂酒場でおいしい時間を過ごしてみませんか?

金工作家・川地あや香さんのレシピ本『おやつとスプーン』発売/12月3日(火)より出版記念展開催@森岡書店 銀座店

金工作家であり、お菓子作家としても活動中の川地あや香さんの初の書籍『おやつとスプーン』が2019年12月11日(水)に発売されます!

過去にも『雛形』でインタビューに登場いただいた川地さん。山形県に移住し、金工作家として山の上の工房で真鍮のお皿やスプーンといった食まわりの道具を制作しながら、「カワチ製菓」として、クッキーやマフィンなどのお菓子を作っています。

川地さんにとって、工房で金属を打つこともキッチンでお菓子を作ることも、「生活という実験の中で、気持ちが豊かになるかもしれないと思うものを研究している過程で生まれる、必要なもの」(川地あや香/カワチ製菓 HPより)だそう。そんな日々の「作る生活」を表現するひとつとして、『おやつとスプーン』はつくられました。

 

本書に掲載されているレシピは、ほぼ卵やバターを使わずに作る定番の全粒粉クッキーやマフィンをはじめとした、暮らしの中で気軽につくれるものばかり。 15時のおやつだけではなく、お酒に合う酒粕やチーズを使ったおやつや、ごはんにもなるおやきやまんじゅうなど、バリエーション豊富なレシピが満載です。また、写真はすべて川地さん本人が撮影。日常の空気を含んだおやつの写真は、お菓子を作らなくても眺めているだけでやさしい気持ちになれそうです。

書籍の出版を記念して「森岡書店 銀座店」にて、発売前の書籍をお披露目する出版記念展が行われます。本書の先行販売に加え、金工作品と「おやつ缶」の販売も。

年明けから東京以外の地域でも出版記念イベントが予定されています。ご興味のある方は随時更新される川地さんのHPをチェックしてみてください。

 

おやつとスプーン出版記念展

日時:2019年12月3日(火)~8日(日) 11:00~20:00
場所:森岡書店 銀座店(東京都中央区銀座1丁目28-15 鈴木ビル1F)
問い合わせ:TEL/03-3535-5020
※12月3日(火)はトークイベントがあるため19時閉店(受付終了)。
※川地さんは初日に在廊されます。
※お菓子の内容やその他イベントは川地さんのHPにて随時お知らせされます。

ゆっくり手間暇かけて育った真珠。『しんじゅのこ』発売/都内関連イベントも続々決定!

大人の絵本『BROOCH』の絵を担当したデザイナー・渡邉良重さんと、『アクロバット前夜』『実在の娘たち』など小説の可能性を探ってきた作家・福永信さんが手掛けた絵本『しんじゅのこ』が、2019年11月8日(金)に出版されました。

「真珠は『貝の中で自然とまんまるの玉ができるくらいに思っていた』」という渡邉さんは、自身がびわ湖真珠のジュエリーを置くプレートをつくることをきっかけに、びわ湖真珠ができるまでの過程や、びわ湖真珠を育て、見守る人々の存在を知ったそう。

1980年代に水質汚染が原因で、びわ湖真珠の養殖には厳しい状況が続きます。しかしその間にも生産者は、真珠を育てる母貝の改良や、環境の改善に真摯に向き合っていました。琵琶湖の水質改善や、「母貝になるべく負担をかけず、多くの真珠を採取できるように」と母貝が死なないようにほんの少しだけ貝を開く技術を身に着けたり、同じ母貝の中にタイミングをずらして養殖施術をしたり。こうした生産者の努力に支えられて、びわ湖真珠は少しずつ生産量が増えてきたのです。

琵琶湖発祥の「無核真珠」の技術を用いて作られた真珠は、大小さまざま、形も平べったいものや細長いものなど、個性豊か。もちろんまんまるな真珠も、柔らかく照りを放ち、私たちのそばに寄り添ってくれます。

限定版にはびわ湖真珠がひとつぶ同封されています! 定価¥3800(税別)

『しんじゅのこ』は、びわ湖真珠に携わる人たちの「真珠を絶やしたくない」という強い思いに感動した渡邉さんが、びわ湖真珠に着想を得て、制作につながりました。繰り返される「問い」と「答え」のリズムが心地よく、ページをめくっていくたびに、自分の周りの時間をとろんとゆっくりにしていくような、読み終わったあとに優しい気持ちになるような絵本。

そんな『しんじゅのこ』の刊行を記念して、書籍の紹介に加え、渡邉さんがこれまでに手がけてきた絵本の原画の記念展示が行われています。さらに、限定版に付属するびわ湖真珠のアクセサリー加工をその場でオーダーできる「神保真珠商店 出張真珠加工会」も12月7日(土)、8日(日)の二日間限定で開催。

その他、渡邉さんが在廊されるお茶会や、渡辺さんと福永さんのトークイベントなども予定されているので、ぜひ『しんじゅのこ』の魅力を体感してみてはいかがでしょうか。

 

 

【イベント情報】

渡邉良重新作絵本しんじゅのこ刊行記念展
会期:~2019年12月25日(水) ※月・火定休(祝日を除く)
会場:OFS gallery (OUR FAVOURITE SHOP内)
詳細:http://ofs.tokyo/shinjunoko

会期中イベント

神保真珠商店 出張真珠加工会
会期:2019年12月7日(土)~8日(日)
時間:13:00~17:00
会場:OFS gallery  ※OUR FAVOURITE SHOP内(東京都港区白金 5-12-21)

 

座談会「渡邉良重さんの絵本のつくりかた」
会期:2019年12月21日(土)15時~17時
会場:本屋B&B (東京都世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F)
出演:渡邉良重さん、福永信さん
詳細:http://bookandbeer.com/event/20191221a/

 

絵本しんじゅのこ刊行記念フェア
日時:2019年12月24日(火)~29日(日)/2020年1月7日(火)~12日(日) ※月曜定休
時間:13:00~20:00
会場:森岡書店 銀座店 (東京都中央区銀座1丁目28-15 鈴木ビル)
詳細:https://www.facebook.com/%E6%A3%AE%E5%B2%A1%E6%9B%B8%E5%BA%97-298077600652659/

会期中イベント
お茶会:渡邉良重さん在廊
日程:12月24日(火)
時間:17:00~18:30

トークイベント
日程:2020年1月11日(土)
時間:16:00~17:30
ゲスト:渡邉良重さん、杉山知子さん(神保真珠商店)、酒井京子さん(びわ湖真珠養殖業)、森岡督行さん

〈2019年9月オープン〉とんがりビル1階セレクトショップ「この山道を行きし人あり」@山形・七日町

2019年9月、山形市七日町の「とんがりビル」1階に、新店舗「この山道を行きし人あり」がオープンしました。

同店は、もともと同じ場所にあった、山伏でイラストレーターの坂本大三郎さんが店主を務めていた「十三時」の〈自然とヒトを繋ぐ〉というコンセプトを引き継ぎ、自然と人との関わり合いで生まれたさまざまなものを集めたセレクトショップ。大三郎さん命名の店名は、「葛の花 踏みしだかれて 色あたらし この山道を 行きし人あり」という釈迢空(折口信夫)の歌の下の句が由来。先行者への連帯感や、道の先への期待感などが込められているそうです。

 

店舗ディレクターは、坂本大三郎さんと「とんがりビル」の住人でもあるデザイン事務所・akaoniが担当。さらに、ショップコンセプトと商品セレクトにはスイスのFREITAGをはじめとする数々のブランドのマーケットサポートを行う菅家明彦さん(Kankeischa)も参加。運営は「とんがりビル」全体のリノベーションを手がけたマルアール。錚々たるメンバーがタッグを組んで生まれた空間に、山形・日本・世界各地から集められた選りすぐりの商品が並びます。

 

併設のカフェは朝8時から営業中。山形市内にあるコーヒー豆焙煎所「AURORA COFEE」のハンドドリップコーヒーや山形県産の素材を使ったサンドイッチ、山形市の老舗菓子店「佐藤屋」の乃し梅シロップをかけたかき氷(夏限定)など、地元で評判のおいしいものを気軽に楽しむことができます。

また、新しくなった正面の外壁にもぜひご注目を。東北芸術工科大学テキスタイルコースの紅花を探求しているプロジェクトチームの協力のもと、細かく割いた杉材に山形特産の紅花顔料を塗布。自然光で退色しやすい紅花をあえて使うことで、経年変化によって変わっていく色を楽しむというアプローチです。

 

アートやデザイン、文化と暮らしを結ぶ、「この山道を行きし人あり」。外から訪れる人にとっては山形への旅の入り口に、地元の人には暮らしの一部として楽しめる注目の1軒です。

新聞、リトルプレス、フリーマガジン…… 「地域の編集——ローカルメディアのコミュニケーションデザイン」10月5日(土)より開催@横浜・ニュースパーク

あらゆるジャンルで紙媒体からデジタルメディアへと移行していると言われて久しい一方で、小規模ながら凝ったデザイン、自由な装丁・体裁、テーマをしぼった内容で注目を集める紙メディア(ローカルメディア)が次々と誕生し、注目を集めています。

2019年10月5日(土)〜12月22日(日)にわたり、横浜・ニュースパーク(日本新聞博物館)で開催される「地域の編集——ローカルメディアのコミュニケーションデザイン」は、新聞、リトルプレス、フリーマガジンなど、あらゆるローカルメディアを一堂に集めた企画展。

本展は、単にデザイン性を見せるものではなく、ローカルメディアならではの新しい“コミュニケーションの仕掛け”にフォーカス。地域の人と人をつないだり、観光客や移住者など外から人を呼び込んだり、地域の課題解決に取り組んだり……と、〈情報を伝える〉という従来のメディアの役割を飛び越えた各紙の工夫をテーマごとに紹介。

併せて、地域の課題解決に参画する試みや新聞ならではの問題提起型報道、従来から人をつないできた「投書」など、新聞社の取り組みも紹介されます。

会期中は、多方面で活躍する編集者によるトークイベントやワークショップも行われます。

特に、ローカルメディアの製作過程に興味がある人にオススメなのが、横浜ならではのローカルメディアを構想するワークショップ「YOKOHAMA MEME byニュースパーク」。公募による参加者が3チームに分かれ、実際にローカルメディアを自分たちで製作します。参加者には、ニュースパークの常設展と企画展(2回目以降)を期間中何度でも無料で観覧できるという特典も。

10月25日(金)まで参加者募集中なので、気になる方は早めにチェックを!

>ワークショップ詳細:https://chiiki-henshu.com/workshop.html

新たな役割を担いつつあるローカルメディアの今を知り、同時に編集する過程も体験もできる企画展です。

 

photo:Ryosuke Kikuchi

 

《関連イベント》

◎オープニングトーク「全国各地に広がるローカルメディア」

日時:10月5日(土) 14:00〜16:00
出演:影山裕樹(編集者/千十一編集室)、幅允孝氏(BACH、 ブックディレクター)、田中佑典氏(LIP/生活藝人)、 尾原史和氏(ブートレグ)
定員:150人(先着順、予約不要)

 

◎関連イベント「全国まわしよみ新聞サミット@ニュースパーク」

日時:11月2日(土) 13:00〜17:00
出演:陸奥賢氏(まわしよみ新聞発案者)、山口覚氏(津屋崎ブランチ代表)
定員:70人(予約制)

 

◎クロージングイベント

日時:12月22日(日)14:00〜18:00
定員:150人(先着順、予約不要)

※イベントはいずれも参加無料(博物館入館料が必要。会期中2回目以降のイベント来館は100円引き)

※詳細は、特設ページ or ニュースパークのサイトでお知らせします。

高崎にゆかりのある2人の作家の企画展 長島有里枝×竹村京「まえ と いま」7月13日(土)より開催@群馬県立近代美術館

2019年713日(土)〜91日(日)、群馬県立近代美術館で、長島有里枝×竹村京「まえ と いま」が開催されます。

 

写真にはじまり、文章の執筆や映像、立体作品の制作など、ジャンルを超えた活動をおこなっている長島有里枝さん(1973- )。

長島さんの祖父母は群馬県高崎市出身で、過去に発表した短編集『背中の記憶』(2009年、講談社)には、幼少期に高崎の親戚の家で過ごしたエピソードや、大好きだったという祖母の記憶が綴られています。これまでもその祖母が撮った古い花の写真を作品のモチーフにしてきましたが、この企画展では祖父母の遺品を使った新作を加え、家族それぞれが生きた時間と自らの現在を接続させています。

長島有里枝『過去完了進行形』より《ミモサ、アカシヤ》 2019年

一方、写真やドローイングの上に刺繍を施した布を重ねた作品で、失われたものの存在やその記憶をとらえようとする竹村京さん(1975-)は、2000年にドイツ、ベルリンに留学し、同地を拠点に世界各地で活動を展開。その後2015年に帰国してからは高崎に住まいを構え、作品を作り続けています。

竹村さんにとっても、家族とそれにまつわる記憶は制作の重要なテーマ。今回は東京の実家の取り壊しと両親の高崎への移住を機に、東京と高崎、過去と現在をオーバーラップさせ、群馬で生み出された最新の絹糸も用いて記憶や時間の作品化を試みています。

竹村京《修復されたY.N.のコーヒーカップ》 2018年

この企画展の開催に伴い、長島さんと竹村さんによるトークショーやワークショップなどの関連イベントが開催されます。作家や作品についてより深く知りたいという方におすすめです。

◎オープニング・パフォーマンス/竹村京「Curtain for Opening」
日時:7月13日(土)14:30~
ゲスト・パフォーマー:安藤洋子(ダンサー)
会場:群馬県立近代美術館1階 ギャラリー[観覧無料・申込不要]

◎アーティスト・トーク/長島有里枝×竹村京
日時:8月25日(日) 14:00~15:30
会場:群馬県立近代美術館2階 講堂
定員:200名(先着順)[聴講無料・申込不要]

◎学芸員による作品解説会
日時:7月24日(水)、8月10日(土)各日14:00~15:00 [要観覧料・申込不要]

◎ワークショップ1/竹村京「あなたの大事な、壊れてしまったものについて」
竹村さんが記憶をテーマに、写真や壊れたものの上に刺繍をした布を重ねる作品を作っているように、壊れてしまったものを持ち寄って、その思い出を作品にします。

日時:8月4日(日)13:00~16:00
対象:小学4年生〜一般
会場:群馬県立近代美術館2階 アトリエ
定員:20名[参加無料・要申込]

◎ワークショップ2/長島有里枝「拾ったもの、大切なものを日光写真に撮ろう」
長島さんがお祖母さんの作った押し花を印画紙に焼きつけた展示作品と同じように、好きなものを日光写真に写します。

日時:8月18日(日)13:00~16:00
対象:小学生~一般(小学3年生以下は保護者同伴)
会場:群馬県立近代美術館2階 アトリエ
定員:20名[参加無料・要申込]

※上記イベント、ワークショップの詳細はこちらのウェブサイトをご覧ください。

同世代の2人の作家に共通するテーマである家族・時間・記憶。それぞれの「まえ」と「いま」が高崎の地で交差し、個々の物語を超えて広がる作品にご注目を。

福井発! “職人”がテーマの交流型プラットフォーム「Hacoa VILLAGE TOKYO」が東京・茅場町にオープン

福井県鯖江市を拠点に、全国13店舗の直営店を展開する木製デザイン雑貨ブランド「Hacoa(ハコア)」。1500年前から伝わる福井の伝統工芸、越前漆器の木地製作技術を活用した木製品を生み出しています。

そんなハコアが先月、“職人”をテーマにした新コンセプトの複合施設Hacoa VILLAGE TOKYO」(以下、ハコアビレッジ)を東京・茅場町の隅田川のほとりにオープンしました!

“モノづくりから、感動づくりへ”というビジョンのもと、ハコアビレッジでは木製デザイン雑貨やハンドメイドチョコレートを販売するほかに、〈職人サロン〉と題し、日本のものづくりに関わるあらゆる業界の職人を招いたトークイベントやワークショップ、交流会などが行われます。

商品を販売するだけの店舗ではなく、交流の場をつくった背景には、「各業界で職人の数が減り、日本のモノづくりの基盤自体が揺らぎつつある今、職人との交流を通して、その仕事やものづくりへの関心を持ってもらい、職人を志望する若者を増やしたい」という想いがあるそう。

○1F SHOP & CAFE
木製デザイン雑貨ブランド「ハコア」と、“木の恵み”をコンセプトに生み出したチョコレートブランド「DRYADES(ドリュアデス)」を販売。ハコアの空気感や職人の想いを五感で感じられる空間。

2F SALON
隅田川を一望できるコミュニティスペース。職人のものづくりを体感できるワークショップや、あらゆる業界の職人を招いてのトークイベント・交流会〈職人サロン〉を開催。

3F LABORATORY
木製品やチョコレート型の試作などを行うラボ空間。アイデアがモノとなって生み出されるリアルな瞬間を、ガラス越しに見ることができます。

すでに、同店のホームページでは、今後の〈職人サロン〉やものづくりワークショップなどのイベントスケジュールが続々と発表されています!

ぜひ、気になるイベントをチェックして、隅田川周辺散策をかねてお出かけしてみてはいかがでしょうか。

大江町まちなか交流館 ATERA 1Fが「山形のハンバーグ ノカタチ食堂」としてリニューアル!@山形県大江町

山形県大江町左沢(あてらざわ)地区は、かつて舟運の川港として栄え、人と文化をつなぐハブ機能を担った町。「重要文化的景観の町」に選定されたこの町の中心に、2018年5月、銀行跡をリノベーションしてオープンした「大江町まちなか交流館 ATERA」。

1階は、食事やお茶が楽しめるカフェ&ダイニングと、展示やPOP-UPショップなどに活用できるギャラリースペース。2階は、誰でも利用できるラウンジと、セミナーやワークショップができるレンタルホールがあり、地元の人が集う新たな町の交流スポットとなっています。

ATERAが誕生してからちょうど1年が経過した先月、1Fのカフェダイニングスペースがリニューアルし、山形のハンバーグ ノカタチ食堂として生まれ変わりました!
なにやら食欲をそそるネーミングです!


「単なる食事だけでなく、心が踊るような生活の時間をつくりたい」と話すのは、ノカタチ食堂を立ち上げた二戸勝也さん。意外にも建築業界出身なのだそう。地域にとってどのような存在になれるのか……と自問しながら、食堂という場を介して大江町の町づくりに参加しています。

「建築をやっていた頃から家族の在り方をずっと考えていました。そんな僕が、いつのまにか里の暮らしが残る山形の小さな町に引っ越して、今は料理をやっています。家族の“いただきます”をつくりたい。ノカタチはそんな想いの食堂です」。


食堂のメインメニューは店名の通り、こだわりのハンバーグ!そして、旬の地場野菜です。

ハンバーグといえば、子どもも大人も関係なく、気取らず無邪気に食べられる料理のひとつ。豚肉、牛すじ、鳥の首肉、スパイス、ハーブ、玉ネギ、セロリetc. 様々な食材を細かく食べやすくして、こねてふっくらとまとめる。そして、じっくり焼いたハンバーグをひと切れ口にした瞬間、あらゆる食感と風味が口の中でじゅわっと広がって……。そんなハンバーグのように、ノカタチ食堂も「人・もの・こと」の出会いがぎゅっと凝縮された、魅力の詰まった場所になりそうです。

看板メニューのハンバーグは税込1180円から。

しらかわのチーズケーキセット(ドリンク付きで税込780円)。


営業は、ランチ「ごはんノカタチ」、ティータイム「おやつノカタチ」、ディナー「よるノカタチ」の3部構成。ディナーは完全予約制で、「こんな風に演出したい」「特別なひとときにしたい」といった相談も大歓迎なのだとか。

「年齢も性別も住所も立場も関係なく、様々な人たちの交歓の場であってほしいと」という二戸さん。お酒を交えて、おしゃべりが弾んで、時には音楽や踊りがあって……そんな場にふさわしい料理を提供できるよう、日々新たなメニューを考えているそうです。

思い思いの楽しみ方で、おいしい食事と楽しい時間を共有できる食堂です。

料理家・野村友里さんと花屋・壱岐ゆかりさんによる、アルバムのようなドキュメントブック『TASTY OF LIFE』発売

フードクリエイティブチーム〈eatrip〉を主宰しながら、雑誌の連載やラジオのパーソナリティなど幅広いフィールドで活躍する料理家の野村友里さんと、プレス業を経て花屋に転身した異色の経歴を持つ、〈the little shop of flowersを軸に活動する壱岐ゆかりさん。

東京・原宿のうっそうとした樹々に囲まれた一軒家で、レストラン「restaurant eatrip」と、花屋「the little shop of flowers」を営む二人による共著TASTY OF LIFEが、先月末に青幻舎より発売されました。

『TASTY OF LIFE』(青幻舎)/著者:野村友里、壱岐ゆかり 判型:B5変型 総頁:212頁 定価:本体5, 000円+税


金沢、根室、鎌倉、軽井沢、4つの土地と4つの季節を訪れ、その土地を深く知る人たちとの交流の中で、その時、その場所でしかない植物や食材との出合いを、料理と装花で表現したこの本。アートブック、レシピ本、旅の記録、エッセイ……どのジャンルにも例えようのない、二人の感性が響き合って生まれた一冊です。

この本の発売を記念したトークイベントが、6月19日(水)19:00から代官山 蔦屋書店で開催されます!

著者の野村友里さんと 壱岐ゆかりさんに加えて、本書の撮影をした写真家の水谷太郎さん、ブックデザインをしたアートディレクターの峯崎ノリテルさん、そして編集を担当したフリーランス編集者の石田エリさんがゲストとして登場。
制作に携わったメンバーが一堂に会し、約2年間の制作期間を振り返りながら、『TASTY OF LIFE』が完成するまでのプロセスやエピソードが語られます。


TASTY OF LIFE』発売記念 制作ドキュメントトークイベント 
-『TASTY OF LIFE』という旅を終えて

開催日時:2019年6月19日(水)19:00~20:30
開催場所:代官山 蔦屋書店 1号館2階イベントスペース
出演者:野村友里さん、壱岐ゆかりさん、水谷太郎さん、峯崎ノリテルさん、石田エリさん
定員:60名

《予約方法》
代官山 蔦屋書店店頭にて、または、TEL:03-3770-2525
※代官山 蔦屋書店のオンラインショップでも受付中(クレジットカードが必要です)

参加費:
①書籍『TASTY OF LIFE』+イベント参加チケット6,000円(税込)
②イベント参加チケット2,000円(税込)
イベント詳細:http://www.seigensha.com/event/2019/06/05101846


各章末には、それぞれの料理と装花についてのエッセイを収録。料理については、作り方の手順や材料・分量の情報も添えらています。

美しい写真と共に、読みものとして、レシピとしても楽しめる一冊です。

ファッションブランド〈POTTO〉のSHOW&EXHIBITION & LIMITED STORE開催!@恵比寿KATA

岡山を拠点に活動している、ファッションブランド〈POTTO〉の、展示会・限定ストアが、恵比寿のKATAにてスタート!

〈POTTO〉は、2001年より自由な服作りをしながら、ショーやインスタレーションで新しい洋服たちを発表しているブランド。制作や販売以外にも、芸術祭への参加や二階堂和美さんなどミュージシャンの衣装制作など、幅広いフィールドでファッションを通じた表現を続けています。

 

2011年に、東京から岡山へ拠点を移し活動している〈POTTO〉。2018年発行のフリーマガジン『hinagata magazine』では、岡山のアトリエ兼自宅を取材させていただき、デザイナー山本さんのオリジナルの感性、DIY精神あふれる服作りの現場に触れてきました。

取材時も、服作りの核にある〈ファッションショー〉への情熱を話してくれた山本さん。今回は、久々となるショーを初日に開催し、展示+限定ストアを通じて、〈POTTO〉の新作を楽しむことができます。

 

テーマ 「30/3」
かわいい服や綺麗なものをいくら買っても、もう満たされないと感じている人に見てほしい、感覚派ファッションショーです。

 

3月23日には、GINZA SONY PARKにてミュージシャンのオオルタイチさんととコラボレーションしたパフォーマンスライブも開催されます。

〈POTTO〉がファッションを通じて生み出す表現のおもしろさが体感できる機会。ぜひワクワクしながら訪れてみてください!

 

 

bonobos蔡忠浩さんによる楽曲完成!「ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡」第一弾 3月上旬配信

「小さな世界都市」を目指し、地域をあげてさまざまな施策にチャレンジしている兵庫県北部に位置する豊岡市。
演劇の手法を取り入れたコミュニケーション教育、世界中から舞台芸術のアーティストが作品をつくるため滞在する城崎国際アートセンターでのアーティスト・イン・レジデンスなど、地域の資源を生かしながら、市内外の人・場所・カルチャーと軽やかに融合した新しい街づくりは、全国的にも注目を集めています。

そんな豊岡で新たに昨年からスタートしたのが、音楽と地方の新しい関わり方を探るプロジェクト「ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡」。

ミュージシャンが豊岡に一定期間滞在し、現地での経験をもとに音楽を創作するというこのプロジェクトは、移住・定住を促進する取り組み「飛んでるローカル豊岡」の一環で始まったもの。豊岡の魅力を“音楽”を通じて市内外に発信するという新しい試みは、音楽が日常に溶け込んでいる都市部の若い世代にも、豊岡を深く印象づけるものになりそうです。

「豊岡でできる音楽が、住む人の鏡でもあり、財産になりえるのではないか」
「ミュージシャンに、創作活動の源泉や環境を提供したい」

そんな豊岡の思いに共感し、プロジェクトの第一歩をともにしたのが、bonobos(ボノボ)の蔡忠浩さんです。

蔡忠浩(さい・ちゅんほ)……bonobos(ボノボ)のボーカル・ギターと作詞、作曲を担当。豊岡市のプロモーションムービー「飛んでるローカル豊岡」でナレーションを担当し、プライベートでも豊岡を訪れる。

bonobos(ボノボ)……レゲェ、ダブ、エレクトロニカ、サンバにカリプソと様々なリズムを飲み込みながらフォークへと向かう、天下無双のハイブリッド未来音楽集団!2015年7月より蔡忠浩(V,G)小池龍平(G)田中佑司(Key)森本夏子(B)梅本浩亘(D)の5人体制になり、さらに精力的に活動中。2016年に発売された「Cruisin’Cruisin’」は、YouTubeで200万回再生を超える。最新作は2017年10月リリースの「FOLK CITY FOLK .ep」。

蔡さんは、2018年1014日~20日の1週間、豊岡に滞在。竹野浜出石永楽館、城崎温泉の秋祭り、城崎国際アートセンター兵庫県立コウノトリの郷公園Toyooka KABAN Artisan Avenue、農家民宿など各地を訪ね、楽曲の創作に挑みました。

こうした豊岡での滞在を経て、ついに「ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡」発の楽曲第一弾、bonobos「アルペジオ」が完成!3月上旬より配信リリースされます。

制作の様子を詳しく知りたい!という方は、来たる310日(日)に放送されるTOKYO FM「サンデースペシャル シンクロのシティmeets ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡」をチェック! 番組では蔡さんが豊岡滞在中のエピソードを語ります。どんな場所で、どんなインスピレーションを受けて音楽を紡いでいったのか……楽曲誕生秘話をお聞き逃しなく!

◎TOKYO FM「サンデースペシャル シンクロのシティmeets ミュージシャン・イン・レジデンス 豊岡
放送日時:2019年310日(日)19:00~19:55
※関東エリア以外では、無料のラジオアプリ「radiko」「WIZ RADIO」で聴くことができます。※WIZ RADIOはリアルタイム放送のみ。radikoはON AIR後一週間限定

さらに、今月328日(木)には豊岡でbonobosワンマンライブが開催されます! 会場は、蔡さんも滞在中に訪れた近畿最古の芝居小屋「出石永楽館。趣たっぷりの永楽館で聴く新曲「アルペジオ」は、きっと感慨もひとしお。

豊岡への思いが詰まった楽曲を、ラジオで、ライブで、ぜひチェックしてみてください!

3月2日より、書家・池多亜沙子さんの個展が開催されます@京都Kit

「十二時」/一日中をいう。四六時中。

金沢市出身で、現在は韓国・ソウルを拠点に活動する書家の池多亜沙子さんの個展がはじまります!
 
2年に一度「Kit」にて開催されている個展。ちょうど2年前は、写真家の熊谷直子さんのレポートにて、個展の様子をお届けしました。

今回の個展で発表される新作の中で楽しみなのは、亜沙子さんがここ一年ほど集中して向かっているという前衛の作品たち。

 

「18-3」

「書では臨書と呼ばれる古典の習熟が大切ですが、先人の精神を染み込ませた身体で、勝手のわからないことをしながら自己解放、文字の約束から少し離れ、知らない自分に出会えたら面白い」と、亜沙子さん。

新しい作風を通じて、しなやかで、闊達な書との出会いが待っていそうな予感!
会期中は、手漉き和紙(ハタノワタル)、春の中国茶(サウスアベニュー)の販売もあるそうなので、こちらもあわせて楽しめます。

まもなく春が訪れる京都へ、ぜひ訪れてみてください。

 

開催中〜12月23日(日)|各地のデザイナーたちを立体的につなぐデザイン展「Graphics Interchange vol.01 関西→東北」!

山形市の「とんがりビル」にて、デザイン展「Graphics Interchange」が開催中です!
vol.01のテーマは「関西→東北」。関西を拠点に活動するグラフィック・デザイナー原田祐馬(UMA/design farm)さん、仲村健太郎さんをキュレーターに迎え、関西の若手デザイナーによる作品が東北・山形に集いました。

 

参加デザイナー
赤井佑輔さん/芝野健太さん綱島卓也さん仲村健太郎さん廣田碧さん三重野龍さんUMA/design farm

 

 

こちらの企画展は、「地方と都市」という二極化した構造や、地域に積み上げられた課題に対してデザインはどう向き合っていくのか。そんな問いに対して、様々な場所で活動するデザイナーたちを立体的に接続し、これからのグラフィックデザインの可能性を考えていく展覧会です。

 

 

12月23日(日・祝)には、出展デザイナー6名に加え、原田祐馬(UMA/design farm)さん山形・akaoniの小板橋基希さん によるトークセッションも!

関西と東北、それぞれの地でデザインに向き合うクリエイターたちから、どんな話が繰り広げられるのでしょうか。ぜひ訪れてみてください!

 

書家・池多亜沙子さんの個展「十月」がはじまります@金沢「花のアトリエ こすもす 3階ギャラリー」

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韓国・ソウル在住、石川県金沢市生まれの書家・池多亜沙子さんの個展が、故郷の金沢にて10月20日〜28日まで開催されます。

『hinagata magazine』vol.02でも取材させていただいた池多さん
2012年にソウルへ移住し、旦那さんと一緒に『雨乃日珈琲店』  を営みながら、日韓を行き来して書家としての活動を続けています。

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写真:熊谷直子

地元、金沢で幼少期より書を始めた池多さんが、はじめて故郷で開く個展。
古典と向き合いながら制作している書たちは、堂々としているのに奥ゆかしさがあり、伸びやかな個性を感じさせます。

今回は、韓国を拠点にする生活から生まれた最新作とともに、「無丘」(人と人、国と国に丘はない)や、7つの「無」を満身で書いた大作「八曲銀屏風」も数年ぶりに展示されるとのことです。

初秋の気持ち良い季節に、ぜひ出かけてみてください。

 

【チケット予約締め切り間近!】9/14(金)シソンヌ・じろう書籍「サムガールズ〜あの子が故郷に帰るとき〜」出版記念トークイベント&写真展開催!@山形ビエンナーレ

9月14日(金)開催のシソンヌじろうさんの出版記念トークイベント@山形ビエンナーレ、たくさんご応募いただきありがとうございました!

予約枚数に達したのですが、お問い合わせ多数につき、本日10席ほど追加いたしました! 直前のお知らせになってしまいましたが、もし迷われている方は、この機会にぜひお申し込みくださいませ。
なお、予約がうまり次第締め切らせていただきますのでご了承ください。

現在、書籍の出版とイベントにあわせて、とんがりビル1Fの「nitaki」にて、写真展も開催中!

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本の中ではモノクロ写真の10人の「あの子たち」ですが、写真展ではカラー写真でどーんと展示しています。十人十色の表情や、本の世界観をより感じられる展示となっています。ぜひ、イベントと合わせてお楽しみください。

みなさまのお越しをお待ちしております! 週末は、山形で会いましょう。

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本日発売!シソンヌ・じろう妄想短編小説『サムガールズ 〜あの子が故郷に帰る時〜』

シソンヌじろうさんの著書『サムガールズ 〜あの子が故郷に帰る時〜』が本日8月24日発売しました!

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発売に先駆けて、読んでいただいた方々より本の感想をいただきましたー!



しまおまほ(エッセイスト) 

本を開くと目の前にシソンヌじろうが現れた。そして、ある女についての一人芝居が始まった。


黒沢秀樹(L⇔R/ミュージシャン)

自由だなあ。彼女たちはみんなどこかに行って、そして故郷に帰ってくるわけだけれど、ひたすら自由だ。僕らの周りにいそうでいない、破天荒な人たちの物語。こんな人生や「小説」があってもいいんだ、と心がちょっと軽くなりました。

 

堀 道広(うるし漫画家)
写真、年齢、職業、居住地の経緯から落語の三題噺のように、じろうさんがイメージして紡いだ物語。描かれている女性の半生すべてが魅力的で、面白い。なんというか、キレがいい。描かれた写真の本人はもっと面白いだろうと思う。そういう読み方もできる本。

 

川上 薫(スタイリスト)
東京生まれのわたしには故郷というものはない。けれど、なんだか懐かしいような子どものころに戻されるような不思議な気持ちになりました。

 

石野千尋(写真家)
それぞれの人生の節目ごとに出てくるおちゃめな言動にクスリと笑えたり、予想外の展開すぎてその前のストーリーを忘れちゃったり。読みながら自分の頭のなかで状況を再現していたけど、なかなか絵にできない不思議な感覚でした。自分だったらどう描かれるんだろうとドキドキしながら読みましたが、既に描かれている「あの子」たちの感想が一番気になりました。

 

dorlis(シンガーソングライター)
1枚の写真から創り出された物語は、妄想という世界の中で確かに生きているドキュメンタリー。主人公が、作文のように淡々と人生を語るものだからどんなに壮絶でどんなにぶっ飛んだ生き様でも確かにこの人なら有り得るな、と妙に納得してしまう。1枚の人物写真と妄想の世界を答え合わせしているようで、新たな楽しみ方のできる作品集でした!

 

鈴川絢子(YouTuber)
たとえば、わたしが故郷へ帰るとき、じろうさんならそこにどんな人生を映し出してくれるのか知りたくなりました。

 

 

 

こちらの感想はこれからも更新していく予定ですのでお楽しみに!
みなさんの感想もお待ちしております〜
SNSハッシュタグ▶︎▶︎  #サムガールズ  #あの子が故郷に帰るとき

『サムガールズ 〜あの子が故郷に帰る時〜』、全国の書店、amazonなどにてぜひお買い求めください!

また、サイン会やトークイベントも今後予定しておりますので、ぜひお越しくださいませ。

女優・西田尚美さんが妄想小説の主人公に!|8月24日発売、シソンヌ・じろう書籍『サムガールズ〜あの子が故郷に帰るとき〜』

8月24日(金)発売の『サムガールズ〜あの子が故郷に帰るとき〜』。書籍化に際して、じろうさんに特別にもう一話書き下ろしていただきました。

 

主人公は女優の西田尚美さん。

 

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NHKの「LIFE!~人生に捧げるコント~」 でも共演しているお二人ですが、お話は、これまで通りこの一枚の写真を手がかりに描く、じろうさんの“妄想小説”。

『ヨウコさんへ』と題されたこのお話には、私たちはもちろん、西田さんも知らない“西田さん自身”の過去を描いているかと錯覚するような物語に仕上がっています。(100%妄想)

西田さんには、帯にもコメントを頂戴しました!

 

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発売はもう間もなく! こちらのお話は、書籍でしか読めない一話となっていますので、本の中でみなさんとお会いできることを楽しみにしています。

 

十人十色の半生を描いた、妄想小説。発売日は8月24日!
ぜひよろしくお願いいたします!

 

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サムガールズ – あの子が故郷に帰るとき
著・じろう(シソンヌ) 8/24発売 ご予約受付中!

貴女は貴女。私も、貴女です。——じろう

実在する10人の女性の半生を妄想で描いた、芸人シソンヌ・じろう初の短編小説!人気お笑いコンビ・シソンヌのじろうが、ローカルライフWEBマガジン「雛形」で連載した妄想短編小説「あの子が故郷に帰るとき」を待望の書籍化! 
本書は写真家の志鎌康平氏が各地で撮り下ろした女性ポートレートをもとに、著者が妄想だけで、出会ったこともない全国各地の女性たちのバックストーリーを描き出すという、自身初の短編小説集です。書き下ろしも含む全10作品を収録!
お会いしたことのない女性の写真を眺めながら勝手にその人の人生を綴りました。
発行:ヨシモトブックス   発売:ワニブックス

 

 

9/14(金)シソンヌ・じろう書籍「サムガールズ〜あの子が故郷に帰るとき〜」出版記念トークイベント開催!@山形ビエンナーレ

発売が8月24日と迫った、シソンヌ・じろうさんの“妄想”短編小説『サムガールズ 〜あの子が故郷に帰るとき〜』の出版を記念したイベントが決まってきています。

まずはこちら!

『雛形』でも紹介していますが、9月に開催される、山形の芸術祭「山形ビエンナーレ」に呼んでいただき、トークイベント&写真展を行います。

 

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“妄想”小説の、もとになる女性のポートレートを撮影してくれている志鎌康平さんは、山形在住の写真家。そしてこのビエンナーレの公式フォトグラファーでもあります。小説の中でも、山形に所縁のある“あの子”たちが出てきたりと、妄想の舞台としても重要な場所。

 

表紙の“あの子”は、山形県鶴岡市にある「湯野浜」にて撮影。

表紙の“あの子”は、山形県鶴岡市にある「湯野浜」にて撮影。

そんな土地、山形で開催される芸術祭の連動して行うトークイベントでは、今回が初顔合わせとなるじろうさんと志鎌康平さんが、写真と小説の往復書簡的コラボレーションとなった作品の制作の裏側について、また、それぞれの上京/故郷について語り合っていただきます。

なお、イベント当日までに書籍「サムガールズ あの子が故郷に帰るとき」(8月24日発売)をご購入いただき、ご持参された方を対象にサイン会を行ないます! 会場でも販売いたしますので、ぜひ書籍をもってご参加ください!
書籍に掲載されたポートレートを展示する写真展も同時に開催しているので、そちらもあわせてお楽しみください。

 

参加は事前申し込み制です。気持ちの良い秋の山形、魅力的なプログラムがたくさん行われる芸術祭と合わせて楽しめるこの機会をぜひお見逃しなく!

 

神山のお米と湧き水で作る日本酒の復活プロジェクト、7月11日(水)までクラウドファンディング実施中! 7月10日(火)に東京・神田でイベントを開催!/Food Hub Project


「地産地食 Farm Local, Eat Local.」(地域でつくり、地域で食べる)を合言葉に、徳島県神山町の農業と食文化を次世代に繋ぐ活動を行っている、フードハブ・プロジェクト

かつて日本の土地土地にあったはずの「自分たちで育てたものを、自分たちで調理し、地域の人たちと一緒に食べる」という小さな食の循環システムを取り戻すため、新規就農者を受け入れながら自分たちでお米や野菜を育て、その食材を自分たちのお店で調理・提供したり、途絶えかけていた神山在来品種の小麦を栽培し復活させ、その小麦でパンを作ったりと、さまざまな挑戦をしています。

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今年の春には、神山のお米、水、麹から作る日本酒づくりに成功! その名も「神山の味2017」。“お米の味がするお酒”を目指し、フードハブで育てたお米・イクヒカリと、山の渓谷から湧き出る超硬水、自分たちのお米から作った米麹を使い、試行錯誤の末、こだわりの純米酒を完成させました!

そして現在、今年収穫するお米を使った「神山の味2018」づくりに向けて、クラウドファンディングを実施中! (〜7月11日 23時59分まで)

集まった資金は、前回実現できなかった神山杉を使った木桶仕込み用の杉樽づくりをはじめ、神山ならではの酒づくりの精度を上げるために充てられます。支援のリターン(お返し)メニューは幅広く、500円から気軽に参加できるものも!

《リターンメニューの一部》
○神山でおむすびコース 500円
○フードハブ・サポーターズ 3000円
○「神山の味2017」カップ酒コース 5000円
○「神山の味2017」四合瓶コース 10000円
○フードハブお取り寄せセット(お米・パン・加工品など) 10000円
……etc

このほかにも、来年春の「神山の味2018」お披露目試飲会への招待や、フードハブゆかりの作り手を訪ねたり、一緒に酒づくりをしたりする体験型メニューもあります!
※詳細はこちらのページからチェックしてみてください。

さらに! クラウドファンディング終了直前の追い込み応援企画として、7月10日(火)に東京・神田のThe Blind Donkeyにて、“お米をつまみに酒を飲む!”をテーマに、「日本酒とおむすびの会 by ごはん同盟」が行われます!

ごはんをこよなく愛する炊飯系フードユニット・ごはん同盟特製の神山の食材をふんだんに使ったおむすびプレートと「神山の味2017」が味わえます! もちろんご支援もお忘れなく!

◎日本酒とおむすびの会 by ごはん同盟
日時:2018年7月10日(火)17:00〜 ※なくなり次第終了
場所:The Blind Donkey(東京都千代田区内神田3丁目17-4)
料金:1500円+ご支援
イベント詳細:https://www.facebook.com/events/426427684501739/

クラウドファンディング終了まで、あと6日! (目標達成率50%到達!)
少量生産と少量消費をつなぐフードハブの新たな挑戦。地域の農や食に興味がある人にぜひ注目してほしいプロジェクトです。

“異なるコミュニティ”をつなぐ、多様なメディアのかたちを探る。『ローカルメディアの仕事術』発売中!

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ローカルフード、ローカルビジネスなど、あらゆるシーンで“ローカル”という言葉の下、限られたエリアの局地的な情報に価値が置かれる今、同じように地域に根ざした情報を発信する“ローカルメディア”がますます注目を集めています。

そのおもしろさに注目し、全国各地を訪ねてローカルメディアの作り手たちへの取材を重ねているのが、千十一編集室を主宰する編集者の影山裕樹さん。影山さんはアートやカルチャー書を数多く手がける一方で、地域にまつわるさまざまなプロジェクトのディレクションにも携わっています。

今年5月、影山さんの編著『ローカルメディアの仕事術 —人と地域をつなぐ8つのメソッド』が発売されました。この本は、2016年に影山さんが全国各地のユニークなメディアの作り手たちを取材してまとめた書籍『ローカルメディアのつくりかた —人と地域をつなぐ編集・デザイン・流通』の続編として作られたもの。

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本書で編著者の影山さんは、「ローカルメディアの役割は“異なるコミュニティ”をつなぐこと」と語っています。メディアをつくるのがゴールではなく、メディアを通じて、地域内の固定化したコミュニティや人の流れを撹拌し、自分たちが暮らすまちの魅力や資源に気づいて新しい交流やビジネスが生まれたり、人口流出や高齢化などの地域課題を自分ごととして共有したりする手段になるのではないかということを、さまざまな事例とともに提示。

さらに、帯にも書かれている通り、編著者の影山さんはこの本を実践的な“ノウハウ集”と位置づけ、地域に必要とされるメディアを生み出す際の要となる、メディアの意義や流通など全体像の見据え方、制作・運営するためのスタッフや資金の集め方、目的に沿ったデザインの役割、取材・執筆・撮影の方法……などがつぶさに綴られています。

本書では、こうしたノウハウを影山さんの視点だけではなく、各地で魅力的なローカルメディアを立ち上げてきた編集者やデザイナーなど7人の寄稿文としても紹介。

【もくじ】
1章 ローカルメディアを始める前に 影山裕樹

2章 ローカルメディアの編集術
1 全体像をつくる
○ プロデュース術──最後まで緻密に関わる
幅允孝/ブックディレクター
○ 編集術──関係者に揉まれながら一番よい解決策をみつける
影山裕樹/編集者

2 枠組みをつくる
○ チームづくり──ともにつくる10カ条
多田智美/編集者・MUESUM代表
○ デザインの方法──魅力的な誌面をめぐる考え方
原田祐馬/UMA/design farm代表
○ ウェブサイト運営術──収益をめぐる試行錯誤から
原田一博/『枚方つーしん』

3 ディテールをつくる
○ 取材&インタビュー術──街の人の素の声を聞きとるには
成田希/星羊社・『はま太郎』編集長
○ 文章術と心構え──誰かではなく「私」が書く
小松理虔/ヘキレキ舎代表・フリーライター
○ 写真の撮り方──撮り溜めのすすめ
山崎亮/コミュニティデザイナー・studio-L代表

3章 メディアの編集からまちの編集へ 影山裕樹
1 NPOがつくるメディアとまち──事業を掛け合わせるフットワーク
『ヨコハマ経済新聞』(横浜市)
『おへマガ』(岐阜県恵那市)
2 企業や産業がつくるメディアとまち──価値を再発見する、地域密着の方法
『三浦編集長』(島根県大田市)
『にんじん』(石川県七尾市)
ヘキレキ舎(福島県いわき市)
3 市民がつくるメディアとまち──本当の担い手はいつも個人
『右京じかん』(京都市右京区)
『谷中・根津・千駄木』(東京都文京区・台東区)
サーキュレーションキョウト(京都市)

ブックディレクターのBACH・幅允孝さんは、兵庫県豊岡市・城崎温泉の若旦那衆が立ち上げたNPOプロジェクト「本と温泉」を例に挙げ、売り方、内容、装丁にこだわった“ご当地限定本”を媒介にしたまちの編集について。
『雛形』の記事でも地域の情報や暮らしぶりを綴ってくれた福島県いわき市在住のフリーライター、ヘキレキ舎・小松理虔さんは、自身が地域の記事を執筆する時の心構えと、読み手に届く“わかりやすい”文章術について、講座さながらの丁寧な解説をしています。

それぞれの経験談と共に語られる著者独自のアプローチや編集術は、地域の情報発信に携わる人やこれから新たにローカルメディアを立ち上げたいと考えている人にとって、有効なヒントになること請け合い!

ローカルメディアのさらなる可能性と自由度の高さを実感できる一冊です。

シソンヌ・じろうによる妄想小説『あの子が故郷に帰るとき』書籍化決定!

 

先日第9話をアップした、シソンヌ・じろうさんによる人気連載『あの子が故郷に帰るとき』をまとめた書籍を発売いたします! 書籍には書き下ろしの話しも収録予定です。書籍化にあたって、じろうさんよりコメントをいただきました。

「謎の連載、書籍化するみたいです。雛形での連載は横書きでしたが原稿は縦書きだったので縦書きで読んで下さい。早口言葉みたいですね」

現在、発売に向けてガリガリ準備中です。詳細が決まり次第、雛形のWEB、SNS 、ヨシモトブックスtwitterにてお知らせいたします。みなさまお楽しみに!

 

BACK NUMBER

第1話 『私と一輪車』
第2話 『母と別れて三千里』
第3話 『私のばあば。私はばあば』
第4話 『ギターに出会って変わった私の人生』
第5話 『冬子と元・冬子』
第6話 『あたいを変えた、タイウーマン』
第7話 『こうた』
第8話 『ラッキー集め』
第9話 『夜行バスに揺られて

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フリーマガジン『hinagata magazine』vol.3 設置店一覧

フリーマガジン『hinagata magazine』vol.3 設置店
※数に限りがあります。無くなり次第終了となりますので、あらかじめご了承ください。

【北海道】
器と雑貨 asa 
札幌市中央区大通西8丁目2-39 キタコー北大通ビル11F
ゲストハウス Sappo Lodge 札幌市中央区南5条東1丁目1-4
札幌ゲストハウス social hotel 365 札幌市中央区南5条西9丁目1019-16
札幌ゲストハウス やすべえ/河合珈琲 札幌市中央区南10条西7丁目6-6
D&DEPARTMENT HOKKAIDO 札幌市中央区大通西17丁目1-7
ゲストハウス THE STAY SAPPORO 札幌市中央区南5条西9丁目1008-10
FLOWMOTION real shop cafe and gallery 帯広市西5条南13丁目11番地
上野ファーム 旭川市永山町16丁目186番地
カフェアッシュ 浦河郡浦河町堺町西3丁目1-5FLAT西32FA
toita  虻田郡洞爺湖町洞爺町85-2

【青森県】
八戸ニューポート 八戸市内丸1丁目1-1
Misawa Night Hoppers 三沢市中央町3-7-10

【岩手県】
宿泊・滞在施設 箱根山テラス 陸前高田市小友町 字茗荷 1-232
遠野 山・里・暮らしネットワーク 遠野市附馬牛町上附馬牛14-122
コモンズカフェ 遠野市中央通り5-32
Cafe&Living Uchida 奥州市水沢区東大通り1丁目5−35
シェアオフィス BUNBO 盛岡市肴町10-10 十三日 2F
tricolabo 二戸市石切所字森合68 カシオペアメッセ・なにゃーと3F

【宮城県】
せんだいメディアテーク 仙台市青葉区春日町2-1
スペイン料理レストラン&ゲストハウス ロングビーチハウス 石巻市渡波字浜曽根の壱47-1
川の上・百俵館 石巻市小船越山畑343-1
多賀城市立図書館 多賀城市中央2丁目4-3 多賀城駅北ビルA棟

【秋田県】
ゼロダテアートセンター 大館市字大町9
Creative Peg Works 秋田市金足浦山字金ヶ崎97-3
オジモンカメラ 秋田市広面字昼寝 49-2 ロイヤルガーデンC-103

【山形県】
トンガリビル 山形市七日町二丁目7番23号 とんがりビル
BOTAcoffee 山形市七日町2−7−18
郁文堂書店TUZURU 山形市七日町二丁目7-23
KOMEYAKATA GUESTHOUSE 村山市楯岡鶴ヶ町2-2-6
つるよしそば店 東根市大字蟹沢2201-3

【福島県】
古民家ゲストハウス とある宿 大沼郡昭和村小中津川宮原1044
はじまりの美術館 耶麻郡猪苗代町新町4873
食堂ヒトト 福島市大町9-21ニューヤブウチビル3F

【茨城県】
cafe la famille 結城市結城911-4
水戸芸術館 水戸市五軒町1-6-8

【栃木県】
スリピング 日光稲荷 日光市稲荷町1-362-8
シェアスペース HOTTAN 宇都宮市千波町17-11 SOCO 2・3F

【群馬県】
cafe & guesthouse 灯り屋 高崎市椿町41

【埼玉県】
kohaku hair&relax 川越市仙波町1-5-38 1F
おふろcafe utatane さいたま市北区大成町4-179-3
オクムサ・マルシェ 入間郡越生町小杉756
コワーキングスペース Hanareひばりヶ丘 新座市栗原5丁目7−2
tanabike 川口市石神715
cafe&gallery CONVERSION 草加市高砂1-10-3

【千葉県】
16の小さな専門書店 千葉市中央区新町1001番地 そごう千葉店ジュンヌ館3F書籍売場
お茶の間GUESTHOUSE&CAFE 勝浦市守谷804-1
Brown’s Field いすみ市岬町桑田1501-1
いすみ古民家シェアハウス 星空の家 いすみ市能実969
安房暮らしの研究所 南房総市千倉町平磯1301-1
cafeうさぎや 市原市飯給863

【東京都】
無印良品 有楽町 千代田区丸の内3-8-3 インフォス有楽町1~3F
コワーキング&シェアスペース EDITORY 千代田区神田神保町2-12-3 安富ビル
コワーキングスペース LEAGUE有楽町 千代田区有楽町2-10-1 東京交通会館ビル6F
3331 Arts Chiyoda 千代田区外神田6丁目11-14
東京ミッドタウン デザインハブ 港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
IKI-BA 港区南青山3-13
ニジイロ 港区赤坂2-17-52 タウンハウス赤坂1F
bnb+ post town shinbashi 港区新橋5-20-1 ル・グラシエル4F
いしかわ百万石物語・江戸本店 中央区銀座2-2-18 TH銀座ビル いしかわ百万石物語・江戸本店2F
IRORI Hostel & Kitchen TOKYO 中央区日本橋横山町5-13
リトルトーキョー 江東区三好1-7-14
東京ヒュッテ 墨田区業平4-18-16
ROUTE BOOKS 台東区東上野4-13-9 ROUTE89 BLD,4F
HAGISO/hanare 台東区谷中3-10-25 HAGISO
Nui. HOSTEL&BAR LOUNGE 台東区蔵前2-14-13
toco. 台東区下谷2-13-21
まるごとにっぽん 台東区浅草2-6-7
フーコ 台東区寿1-20-11
ワールドネイバーズカフェ 文京区大塚4-45-9
四谷バル 新宿区左門町1-17 アパルトマン四谷1F
離島キッチン 神楽坂店 新宿区神楽坂6-23 神楽坂ガーデンB棟
代官山 蔦屋書店 渋谷区猿楽町17-5代官山 蔦屋書店 2号館1F
d47 design travel store 渋谷区渋谷2-21-1 渋谷ヒカリエ8F
NADiff modern 渋谷区道玄坂2-24-1 Bunkamura B1
VACANT 渋谷区神宮前3-20-13
7thFLOOR 渋谷区円山町2-30 WESTビル7F
古書ロスパペロテス 渋谷区西原3-4-2 紅谷ビルG102
FOOD&COMPANY 目黒区鷹番3-14-15
iremono  世田谷区上馬1-15-3 MK三軒茶屋ビル1F
SNOW SHOVELING BOOKS & GALLERY 世田谷区深沢4-35-7 2F-C
農民カフェ東京下北沢店 世田谷区北沢2-27-8
本屋B&B 世田谷区北沢2-5-2 BIG BEN B1F
世田谷区生活情報センター 生活工房 世田谷区太子堂4-1-1 キャロットタワー内
D&DEPARTMENT TOKYO 世田谷区奥沢8-3-2
IID 世田谷ものづくり学校 世田谷区池尻2-4-5
ウナ・カメラ・リーベラ 中野区中野2-12-5 メゾンリラ101号
高円寺コモンズ カタリバ  杉並区高円寺南3-66-3高円寺コモンズ2F
cikolata 杉並区西荻南1-18-10
WANDERUNG 杉並区西荻南3-11-5
ONLY FREE PAPER 小金井市梶野町5-10-58 コミュニティステーション東小金井 ヒガコプレイス内
手紙舎 つつじヶ丘本店 調布市西つつじケ丘4-23-35-101
Island Star House 大島町岡田新開287
ゲストハウス オアシス アイランドゲート 大島町元町4丁目10-5

【神奈川県】
BUKATSUDO 横浜市西区みなとみらい2丁目2番1号 ランドマークプラザB1
藤棚デパートメント 横浜市西区中央2-13-2 伊勢新ビル1F
暮らしの手仕事 -くらして- 相模原市緑区日連68-1(Yamato-ya2階)
真鶴出版 足柄下郡真鶴町岩240-2
海老名市立中央図書館(TSUTAYA図書館) 海老名市上郷474-4
オイチイチ 鎌倉市大町1-3-21
シェアオフィス かざはやファクトリー 三浦郡葉山町堀内、葉山町堀内663

【新潟県】
エフスタイル 新潟市中央区愛宕1-7-6
北書店 新潟市中央区医学町通2番町10-1 ダイアパレス医学町 1F
ギルドハウス十日町 十日町市未甲263
バーズインカフェ 上越市大字飯1410-5
まちから 柏崎市西本町3丁目2番8号
コモンリビング 長岡市大手通1丁目3-8 3F

【富山県】
D&DEPARTMENT TOYAMA 富山市新総曲輪4-18 富山県民会館1F
nollacafe 富山市掛尾町345-1
古本ブックエンド1号店 富山市総曲輪2-7-12
町家体験ゲストハウスほんまちの家 高岡市本町1-24
ひらすま書房 射水市戸破6360 LETTER 1F
TREE 下新川郡入善町入善5232-5 うるおい館1F

【石川県】
オヨヨ書林 せせらぎ通り店 金沢市長町 1-6-11
あうん堂 金沢市東山3-11-8

【福井県】
Cafe Name came Ono 大野市篠座町7−2
モモンガコーヒー 大野市元町8-17 中央共同ビル1F
ろくろ舎 鯖江市西袋町512
ataW 越前市赤坂町3-22-1

【山梨県】
DDEPARTMENT YAMANASHI by Sannichi-YBS 甲府市北口2-6-10 山日YBS本社2F
文化のるつぼ へちま 甲府市中央2-13-20
BACCHUS KOFU GUEST HOUSE 甲府市丸の内3-33-12
ペチッタペチット 甲府市中央4-3-25
HOSTEL SARUYA 富士吉田市下吉田3丁目6−26

【長野県】
森の古民家リトリートあだむさんち 長野市七二会丙330
Ceder(シダー) 長野市南千歳2-2-2
栞日 松本市深志3-7-5
Social Hub SpaceKnower(s) 松本市大手1-3-29 丸今ビル1F
アトリエDEF 上田本社 上田市小島166-7
BOOKS&CAFE NABO 上田市中央2-14-31
パンと日用品の店 わざわざ 東御市御牧原2887-1
古民家ゲストハウス梢乃雪 北安曇郡小谷村中土12965-1
マスヤゲストハウス 諏訪郡下諏訪町平沢町314
富士見森のオフィス 諏訪郡富士見町富士見3785-3
手打ち蕎麦 彩香つくし 諏訪郡富士見町落合11227-19
デリ&カフェ「K」 諏訪郡原村17217-1613
暮らしの工房 こねり 上伊那郡中川村片桐5095

【岐阜県】
古書と古本徒然舎 岐阜市美殿町40 矢沢ビル1F
まちでつくるビル 岐阜市美殿町17
町家玄麟 郡上市八幡町新町939
庭文庫 恵那市笠置町河合1462-3

【静岡県】
EOMO store 
熱海市銀座町6-6 1F
DDEPARTMENT SHIZUOKA by TAITA 静岡市駿河区高松1-24-10
guest houseMARUYA 熱海市銀座町7-8 1F

【愛知県】
ON READING 名古屋市千種区東山通5-19 カメダビル2A
喫茶、食堂、民宿。なごのや 名古屋市西区那古野1-6-13
港まちポットラックビル 名古屋市港区名港1-19-23
ごはん屋カカ 豊田市藤岡飯野町二反田446-1
TSUNE ZUNE 常滑市栄町7-164 2F
高浜市やきものの里かわら美術館 高浜市青木町九丁目6番地18
体験型ゲストハウス だのん danon 北設楽郡東栄町本郷下前畑6-1

【滋賀県】
& Anne 彦根市中央町4-39
五環生活 彦根市中央町7-40 .5 bldg
滋賀県立大学 地域共生センター 彦根市八坂町2500
尾賀商店 近江八幡市永原町中12
あふみ舎 長浜市元浜町17-2
CLAY STUDIOくり 甲賀市信楽町長野463
ファブリカ村 東近江市佐野町657 北川織物工場
子民家etokoro 東近江市林町2-1

【京都府】
KYOTO ART HOSTEL kumagusuku 京都市中京区壬生馬場町37-3
Social Kitchen 京都市上京区相国寺門前町699
Len 京都市下京区河原町通り松原下ル 植松町709−3
amirisu co. 京都市下京区菊屋町745
oinai karasuma 京都市中京区烏丸通蛸薬師南入る手洗水町647番地 トキワビル4F
D&DEPARTMENT KYOTO 京都市下京区高倉通仏光寺下ル新開町397 本山佛光寺内

【大阪府】
コワーキングスペース往来 大阪市中央区谷町6-5-26 複合文化施設「萌」2F
タコラ 大阪市中央区東心斎橋1-4-11 大和ビル8号館2F
ゲストハウス 森造 大阪市中央区森ノ宮中央2丁目12-12
NEW PURE + 大阪市中央区淡路町1-1-4
martha 大阪市西区江戸堀3-8-16
はちみつとフリーペーパーの店 はっち 大阪市北区中津5丁目4−21
喫茶ことり 大阪市西区南堀江4-10-5石村ビル1F

【兵庫県】
コワーキングスペース D.E.P 神戸市中央区三宮町3-1-16 三星ビル4F南室
デザイン・クリエイティブセンター神戸 KIITO  神戸市中央区小野浜町1-4
コワーキングスペース カフーツ 神戸市中央区多分通2-1-17 第2マツノビル101
Suitable(スータブル) 神戸市灘区山田町3-2-15 1F南
ヒメジガハハゲストハウス 姫路市本町68番地 本町商店街内
里山工房くもべ 篠山市西本荘西ノ山2-1
NeKi 額縁と珈琲 南あわじ市松帆古津路577-104-2F
Craftsmans Factory / カミノ珈琲 豊岡市千代田町4-24
CINEMACTION 豊劇 -豊岡劇場- 豊岡市元町10-18
Guesthouse&Bar ひととまる 豊岡市竹野町竹野49-6
OFF.KINOSAKI 豊岡市城崎町湯島536
城崎国際アートセンター 豊岡市城崎町湯島1062
kajiyano 神崎郡神河町長谷197

【奈良県】
オフィスキャンプ東吉野 吉野郡東吉野村小川610-2
奥大和移住定住交流センター~engawa~ 橿原市常盤町605-5 橿原総合庁舎
奈良県立図書情報館 奈良市大安寺西1丁目1000番地
絵本とコーヒーのパビリオン 奈良市今辻子町32-5
奈良ゲストハウス3F 奈良市小西町5 アルテ館3階
本屋 とほん 大和郡山市柳4-28

【和歌山県】
秋津野ガルテン 田辺市上秋津4558-8
Koyasan Guest House kokuu 伊都郡高野町高野山49番地の43

【鳥取県】
COCOROSTORE 倉吉市魚町2516番地
ちいさいおうち 米子市皆生温泉2丁目9-36

【島根県】
隠岐の島ものづくり学校 隠岐郡隠岐の島町中村1494
三日市ラボ 雲南市木次町木次29
古民家 森の間 鹿足郡吉賀町柿木村椛谷328ー2

【岡山県】
ゲストハウス とりいくぐる 岡山市北区奉還町4丁目7-15
cafe moyau 岡山市北区出石町1−10−2
無印良品 岡山ロッツ 岡山市北区中山下1-11-54 LOTZ 4F
ヒバリ照ラス 岡山市北区表町2-7-15 表町商店街内
Brisées(ブリゼ) 岡山市北区西之町14-17プリペアドビル1F
菊水旅館 玉野市築港1-24-6
bollard(ボラード) 玉野市築港1-10-6
ゲストハウス 有鄰庵 倉敷市本町2-15
蟲文庫 倉敷市本町11-20
あわくら温泉元湯 英田郡西粟倉村影石2050
難波邸 美作市古町1621
ELEVEN VILLAGE 吹屋 高梁市成羽町吹屋836

【広島県】
ゲストハウス 碌 roku 広島市中区白島九軒町6-18
READAN DEAT 広島市中区本川町2-6-10 和田ビル203
無印良品 広島パルコ 広島市中区新天地2-1 広島パルコ新館 7~8F
西条公会堂 東広島市西条岡町10-24 第10内海ビル2F
カフェ 1207 福山市駅家町倉光329
ONOMICHI U2 尾道市西御所町5-11
鹿庭荘 / HOSTEL KANIWA 廿日市市宮島町1165-11
フウド 江田島市沖美町畑997-2
おへそカフェ 世羅郡世羅町宇津戸1155

【山口県】
ゲストハウス ruco 萩市唐樋町92
kilico 萩市萩市唐樋町87
俥宿 天十平 萩市南古萩町33-5

【徳島県】
Café ELEVEN 名西郡神山町神領字本上角145
Cafe BROMPTON Depo 名西郡神山町上分字中津595
uta no tane 徳島市末広4-8-32

【香川県】
丸亀ゲストハウス ウェルかめ 丸亀市浜町115-13
gain-Y 高松市塩上町3丁目16番9号 R-HIDAMARI SHIOGAMIーCHO 2F
Kinco. hostel + cafe 高松市花園町1-6-6

【愛媛県】
うお駒/今治ホホホ座 今治市常盤町1-3-11
シクロの家 今治市北宝来町1丁目1-12

【高知県】
すさき まちかどギャラリー 高知県須崎市青木町1-16

【福岡県】
公益財団法人福岡市文化芸術振興財団 福岡市博多区下川端町3-1 リバレインセンタービル7F
福岡市スタートアップカフェ 福岡市中央区今泉1-20-17 TSUTAYA BOOKSTORE TENJIN 3F
D&DEPARTMENT FUKUOKA 福岡市博多区博多駅前1-28-8 2F
福岡市東図書館 福岡市東区千早4丁目21-45
MUJIキャナルシティ博多 福岡市博多区住吉1-2-1 ノースビル 3~4F
PHATSHOP 福岡市中央区那の川2-9-32-1F
Tanga Table 北九州市小倉北区馬借1丁目5-25 ホラヤビル4F
つどいの家 泊まれる町家川のじ 八女市本町264
nanka(ナンカ) 福津市中央6-10-1 1F
田舎暮らし研究交流サロン 築上郡上毛町大字東上1178
柳川ゲストハウスほりわり 柳川市沖端町7

【佐賀県】
こねくり家 佐賀市柳町4-16(旧久富家住宅)
ハレノヒ柳町フォトスタジオ 佐賀市柳町4-16
嬉野交流センター(嬉野商店) 嬉野市嬉野町大字下宿乙908−1
武雄市図書館(TSUTAYA図書館) 武雄市武雄町大字武雄5304番地1
bowl 西松浦郡有田町本町丙1045

【長崎県】
ソトノマ 五島市堤町1348-1
モンネ・ルギ・ムック 東彼杵郡波佐見町井石郷2187-4
Sorrisoriso千綿米倉庫 東彼杵郡東彼杵町瀬戸郷1303-1
刈水庵 雲仙市小浜町北本町1011
対馬バーガーKiyo 対馬市厳原町大手橋1052

【大分県】
アートプラザ 大分市荷揚町3-31
湯治 柳屋 別府市鉄輪井田2組 鉄輪銀座通り
ホテルニューツルタ 別府市北浜1-14-15
スパイス食堂クーポノス 別府市千代町11-25
SELECT BEPPU 別府市中央町9−33
LIBERTE 日田市三本松2丁目6-25 日田アストロボール2F

【宮崎県】
hair salon みどりのゆび 西諸県郡高原町蒲牟田1092-19

【鹿児島県】
DDEPARTMENT KAGOSHIMA by MARUYA 鹿児島市呉服町6-5 マルヤガーデンズ4F
Nuff 鹿児島市春山町1636-9
NEW ALTERNATIVE 鹿児島市武1-21-39
生活道具デシリットル 志布志市志布志町帖7055

【沖縄県】
はらいそ うるま市石川曙1−9−24
DDEPARTMENT OKINAWA by OKINAWA STANDARD 宜野湾市新城2-39-8 2F
CAFE UNIZON 宜野湾市新城2-39-8 MIX life-style 2F
IDEAにんべん 読谷村楚辺2213-2
焼きドーナツHYGGE 宜野湾市大山2-23-1

【韓国】
雨乃日珈琲店 ソウル市麻浦区東橋洞184-12 101号

【台湾】
小日子 台北市羅斯福路四段52巷16弄13号

 

フリーマガジン『hinagata magazine』vol.03「衣服」特集号、配布中です!

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こんにちは! 雛形編集部です。

3月21日に発行したフリーマガジン『hinagata magazine』vol.03 が、全国津々浦々の書店・ゲストハウス・カフェ・ショップなどで配布していただいています!

横山裕一さんによるピンク&黄色のイラストが表紙の今号は、「衣服」特集。
衣・食・住をとりまく環境が変わりゆく日々の中で、私たちが“着る”を繰り返すこと、今まとっている衣服について想う一冊です。

岡山・三重・東京・熱海と巡りながら、洋服の作り手と一緒に話をしてきました。

「どんな小さなことでも誰でもなく自分が確かに思う“いい”を決めて作ること」
「使えば使うほど馴染み、もう一枚の皮膚のように育っていく」
「自分が作った服を着ることで、その人の気分やイメージをよりよくなっていくものに」
「服は体を守るためのもの。暮らしと密接に作られたものは自ずと機能性があるし、定番として愛されていく」

特別な日もそうでない日も、“着ること”は当たり前で、誰が何を着るのも自由。だけど、その無意識の中にある自分自身の選択に意識を向けてみると、日々の小さな決断が生活を動かし、彩っていることに気がついたり。そしてその一人ひとりの姿が、町の風景を作っているんだ、そんなことを感じながら作った一冊です。

それにしても、いちから服を作る行程の果てしなさと情熱と、おもしろさったら……洋服そのものの魅力にもどっぷり漬かってきたのでした〜!

どんな時でも、“これが自分自身”と言える一着を着ていたい。

洋服について話していたはずなのに、食べることであったり、好きな音楽の話になったり、住む場所のことにつながっていたり……“衣”からはじまる、生活についての価値観や自由な哲学に出会っていく特集になりました。

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そのほかにも、「雛形」ではおなじみの方々に聞いた、“愛着”についてのコラムや、東京の下町のプリティなショップ「フーコ」の店主・森下さんによるインド旅行記など、全40Pフルカラーでお届けしています!

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ぜひ多くの方に手にとっていただき、この一冊が着ることや好きな洋服について話すきっかけになればとてもうれしいです。

現在の配布場所は、こちらのリストをチェックしてみてください!
新たに設置していただけるお店やスペースも募集中ですので、お気軽にお問い合わせくださいませ。

『hinagata magazine』を通してたくさんの人に出会えることを楽しみにしています。

どうぞよろしくお願いいたします!

 


 

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『 hinagata magazine 』vol.03
ページ数:40P
仕様:B5変形/フルカラー
発行部数:1.5万部
配布場所:全国のゲストハウス、カフェ、ギャラリー、書店、シェアスペースなど
お問い合わせ:info@hinagata-mag.com

もくじ
04 POTTO 山本哲也・枝光理江
10 hou homespun 上杉浩子
24 ENDS and MEANS 内山太郎・玲奈
30 Eatable of Many Orders 新居幸治・洋子
コラム
16 わたしの“愛着”について
川地あや香(金属工芸作家・カワチ製菓)/夏目知幸(シャムキャッツ)/アゾナ・ホー(編集者・男子休日委員会)/宮川 園(たべもの建築家)/大森克己(写真家)/三木葉苗(詩人・画家)/永森志希乃(風景と食設計室 ホー)
20 フーコの布をめぐるインド旅
39 坂本大三郎「身にまとう根源」

リクルーティング
36  地域の求人情報

 

「卒業おめでとう。飛んでいけ。」まちと親から、旅立つとき。「飛んでるローカル豊岡 わかもの巣立ち応援プロジェクト2018」動画公開!

高校を卒業したときのことを、覚えていますか?
進学や就職で生まれ育ったまちを出て、家族の元を離れ、新しい場所で過ごした経験を持つ人も多いのではないでしょうか。
期待と同じくらい、不安な気持ちを抱えたまま踏み出す、人生の大きな1歩。そんな若者たちの旅立ちを、こんな言葉で送り出している地方のとあるまちがあります。

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「卒業おめでとう。飛んでいけ。」

これは、兵庫県豊岡市がローカルの価値にこだわって、移住・定住を促すプロジェクト「飛んでるローカル豊岡」で、2017年から行っている「わかもの巣立ち応援プロジェクト」から生まれた言葉。

豊岡の高校生の多くが、高校卒業と同時にまちを離れ、東京や大阪などの都市部へと出て行ってしまいます。それをひと口に若者の流出と悲観するのではなく、大都市に出て見聞を広げることで、都市にはない豊岡の暮らしの豊かさに気づくチャンスと捉え、まち全体で、快く、前向きに送り出して行こうという取り組みです。

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昨年から、豊岡で働くさまざまな職種の大人や高校の先生、後輩が登場するポスターキャンペーンを展開。まちに流れる時間や空気が伝わってくるようなポートレートには、1枚1枚に若者を送り出すメッセージが添えられ、どれも軽快でありながらぐっと心に響くものがあります。

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実際に、今豊岡市内で活躍している人にはUターン経験者も多く、都市で吸収したものを地元に持ち帰り、自分らしい仕事、暮らしを実践しています。一度巣立った若者たちが、いつか帰ってきたときに、「豊岡はほかにはないすごい町だ!」と思ってもらえるように、地元に残っている住民も頑張る——。そんな強い想いがポスターには込められています。

そして、2年目となる今年は、ポスターだけでなく、この春に高校を卒業して豊岡を巣立つ子どもたちに向けて、「親とまちからのサプライズ卒業式」を実施! その様子をおさめたムービー《親から子へのサプライズ卒業式 〜わかもの巣立ち応援プロジェクト〜》がこの度完成し、「飛んでるローカル豊岡」ウェブサイトで公開されました!

兵庫県立豊岡高等学校で行われたこのサプライズ卒業式は、本当の卒業式のあと、まちを離れる卒業生11名を「インタビューがある」という口実で体育館に再度集め、行われました。
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一体何が始まるんだろう? きょとんとした顔つきで体育館に入り、用意された椅子に座ると、壇上から1人ずつ生徒の親御さんが登場。わが子の名前を呼び、想いを込めたメッセージを書いた卒業証書を授与していきます。

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生まれたときのこと、幼い頃の性格、兄弟ゲンカのエピソード、長年続けてきた部活動のこと。最初は何が起こっているかわからない様子だった子どもたちも、自分の番になり、目の前で親からのメッセージを聞くと、自然と涙があふれていきます。その姿はとても感動的で、観ているこちら側も思わず涙が流れてしまいます。

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豊岡市が野生復帰を実現したコウノトリが、世界を飛び回り、また豊岡の地に帰ってくるように、まちから、親から巣立っていく子どもたちが、いつか大きくなってこのまちに帰ってくることを願った今回のサプライズムービー。

「卒業おめでとう。飛んでいけ。」そして、「いつでも帰っておいで」——。

豊岡を故郷に持つ人、このまちに暮らす人が、ちょっとうらやましくなるような、心あたたまる動画です。

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奥多摩の自然に抱かれて。何もしない非日常を楽しむグランピング施設「Circus Outdoor TOKYO」オープン。

大自然のなかに作られたテントで、ホテル並みの設備とサービスを享受するグランピング。日本のグランピングシーンをリードするCircus Outdoorが、理想の地を求め続けて、奥多摩の地に常設型のグランピング施設「Circus Outdoor TOKYO」をオープンしました。なぜグランピングが注目されているのか、Circus Outdoor TOKYOの全貌とともに紹介します。

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大自然×テント × ホテルのようなおもてなし

東京都心から電車に乗って西へ。車窓から見える景色は、高層ビルが減るにつれて住宅街と緑が増え、次第に山々が広がってきます。そして2時間ほどで到着するJR青梅線終点の奥多摩駅に降り立つと、つい先ほどまで都会の喧騒のなかにいたのが嘘みたいに思えるほど、澄んだ空気と緑の濃い雄大な自然が迎えてくれます。登山やハイキング、渓流釣りなど、東京都内にありながら本格的なアウトドアを楽しむことのできるエリアとして知られているその奥多摩に、自然を活用したグランピングの常設フィールド「Circus Outdoor TOKYO」がオープンしました。

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新たなキャンプのスタイルとして近年、世界的に注目を集めているグランピング。グラマラス/glamarous(魅惑的な)とキャンピング/camping(キャンプ)をかけ合わせた造語で、ホテルのような至れり尽くせりの設備やサービスのなかで楽しむキャンプを意味します。ルーツは意外と古く、19世紀後半くらいからアフリカへ狩猟に行くようになったヨーロッパの貴族が、贅沢な家具や調度品などを持参して寝泊まりしたことだといわれています。テントのなかに家具を置く様式といえば、大草原で暮らすモンゴル遊牧民のゲルと呼ばれる移動式住居を連想する人も多いと思いますが、こちらもグランピングのルーツという見方もあるようです。

 

奥多摩に世界一美しいアウトドアフィールドを

Circus Outdoor TOKYOが誕生したのは、奥多摩駅からバスに乗って25分ほどで到着する国立公園内。快適なベッドや家具が設えられている空間に身を置くと、テントのなかにいることをつい忘れてしまいそうですが、風や雨の音、あるいは虫たちの鳴き声がすぐそばで聞こえ、壁ではなく、一枚の布で大自然と隔てられていることを実感します。ホテルのようなサービスは、食事に関しても同様です。旅をしながらさまざまな環境で修行を積んできたという、グランピング専門シェフが営む「Circus Restaurant OTTO」では、世界中から集められた珍しい食材と、地元の素材をかけ合わせたオリジナリティ溢れる料理を満点の星空の下で楽しむことができます。

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グランピングシーンを追いかけている人なら、Circus Outdoor TOKYOという名前を聞いてピンときたかもしれませんが、Cricus Outdoorは日本一予約が取れないといわれるグランピング集団。これまで富士山麓や軽井沢など、日本中の自然豊かなフィールドをサーカス団のように旅して、グランピングを展開してきました。そして「東京にある秘密の森に、世界一美しいアウトドアフィールドを作る」という目標を掲げる同ブランドが行き着いたのが、奥多摩の地だったのです。しかもCircus Outdoor TOKYOは、従来のような期間限定のイベントではなく、初めて手がける常設型のグランピング。東京都が推進する、多摩・島しょの自然を活用した新たな体験型エンターテイメント創出事業「Nature Tokyo Experience」のモデルプロジェクトとして実現しました。

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客室となるテントは5つあり、サーカスクルーの控え室がコンセプトの1泊35,000円の「Jumpin’ Jackalope(ジャンピン ジャッカロープ)」から、1泊なんと150,000円という、サーカスを視察に来たVIPのための迎賓用の部屋がコンセプトの「Royal Griffin(ロイヤル グリフィン)」までユニークな趣向に富んでいます。

グランピングのおすすめのすごし方は、あえて何もしないこと。アクティブに動き回るのはいつもの旅やキャンプにおまかせして、ここでは大自然を感じながら、グランピング体験そのものをゆったりと満喫したいもの。慌ただしい日々を過ごしている人にとっては、それがいかに貴重な時間であるかがわかるはずです。

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今回のプロジェクトを手がけた(株)NOX Intervillageは、Circus Outdoor TOKYOを通して、奥多摩の地に移住希望者や雇用の場が増えていくことを願っているそう。都心から近くて遠いメリットを存分に味わえる奥多摩で、ぜひグランピングを楽しんでみてください。

文:兵藤育子

【受付終了しました】【雛形イベント】サウンド・ワークショップ × 朗読と食事の会「見えない世界」、3月21日(祝)開催決定!@vacant原宿

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「見えない世界」

初めてふれる空気、誰かが歩く音、食べものの匂い、口にしたときの甘みや苦み、手のひらに残る肌触り……私たちは自分の体や感覚を通していろいろなことを日々感じています。暮らしを動かすできごとは、そんな生活の中や身体的感覚からだったりするのかもしれません。春のにおいに包まれる春分の日、見えないものに耳を澄まし、眠っていた感覚をひらく手がかりをさがす、雛形イベント「見えない世界」を開催します。

【CONTENTS】
<第一部>17:0018:00
サウンド・ワークショップ「音の背景に耳を澄ます」
講師:鶴林万平(sonihouse)

聴こえていたはずなのに、聴き流していた音楽の背景に耳を澄ませ、気付かなかった音の奥にひそむ物語を知るー。音そのものを物質のようにとらえて、質感や量感を感じると、音楽は彫刻のように形を成し、その躍動とともに形を変えていく。

音響設計・製作をする「sonihouse」の鶴林万平さんによる、エレクトロニカ、クラッシク、ジャズ、ボサノバなど、あらゆるジャンルと年代を横断した音楽を、目の前に広がる風景のように観察するサウンド・ワークショップ。“scenery”=(風景、背景)と名づけられたスピーカーを通して、音の質感や量感を感じていきます。

いつの時代?どこの国?どんな場所でどのぐらいの広さ?どんな風に演奏している?

普段、メロディーや歌詞、情緒でとらえてしまいがちな音楽の、音の佇まいを感じることによって、視覚や触覚の記憶を通して目に見えないものを再発見していきます。

img_sonihouse

【PROFILE】
sonihouse(ソニハウス)

「音と空間、聴き手の中に豊かな循環を生む」をコンセプトに活動する。空間における響きの再現について考え抜いた12面体スピーカー“scenery”をはじめとするオリジナル/オーダースピーカーの設計・製作。それぞれの空間と目的に合う最適な音響機器の提案。”scenery”を使ったライブPA。また演奏家と料理人を招いての音と食の家庭的おもてなしイベント「家宴」など、スピーカーを介して人々が集い、音楽に出会う場を作ることを企画・実践。

img_manpei鶴林万平
音響設計・製作。PAエンジニア。長谷川アンナ(グラフィックデザイン)とともにsonihouseを主宰。音と空間、聴き手の中に豊かな循環を生むをコンセプトに活動する。電子音 対 自然音の二項対立を克服し、空間における響きの再現について考え抜いた12面体スピーカー“scenery”をはじめ、オリジナルスピーカーの開発。またそれらを用いた様々なイベントを企画する。坂本龍一+YCAM InterLab『Forest Symphony』など、音にこだわるアーティストによるインスタレーション、舞台の音響装置として使用される。原田知世『on-doc.』などのライブ音響ではサイトスペシフィックな特性を活かした音作りと演出で評価が高い。

 

<第二部>18:1519:00
朗読と食事の会「見えないものを食べている」
風景と食設計室 ホー

溢れる食べもの。
枯渇する食べもの。
現れては、消えてゆく。
わたしたちは、日々、何かを食べ続ける。
けれども、目の前のこの食べ物に、二度と出会うことはない。

見えないものが、そこにある。

それは、世界。
それは、わたし自身。


「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界と、わたしの手のひらは、繋がっている。」をコンセプトに、食を風景・文化・社会の切り口から捉え、その時その場所でしか体験できない食のインスタレーションを展開している、「風景と食設計室 ホー」。今回は“見えないもの”をテーマにした、朗読と食事の会をひらきます。永森志希乃さんのインタビュー記事はこちらから。

【PROFILE】
HOO風景と食設計室 ホー

高岡友美・永森志希乃によるユニット。ランドスケープデザイン事務所勤務を経て、2012年3月より活動。「遠くの風景と、ひとさじのスープ。世界と、わたしの手のひらは、繋がっている。」をコンセプトに、食を風景・文化・社会の切り口から捉え、その時その場所でしか体験できない食のインスタレーションを展開。企業や自治体とのプロジェクトにて、コンセプチャルなフードプレゼンテーション、アートプロジェクト、デザインなど幅広く手がける。2015年より東京/富山の二拠点で、更に広がりのある活動を目指す。

<バータイム>19:0020:00
「リメイク道場!」 /山本哲也(POTTO

チャーミングでユーモアのある独創的な一着を作り続けるデザイナー、POTTOの山本哲也さんによる、一夜限りのリメイク会。古くなった、破れてしまった、サイズを直したい、なんか変えたい!といったお手持ちのワンピース、Tシャツ、セーターなど大事な洋服を、それぞれの好みに合わせて、オリジナルの一着にリメイク。裾上げ、穴あき、ボタンの付け替え、つぎはぎなどにデザインを加えたお直しですあわせて、POTTOのお洋服も展示販売しますので、お楽しみに!


<詳細>
料金:1,000円 ※材料費はご相談
定員:5名様・お一人様一着まで
(事前申込必要/先着順/イベント前売りチケットをご購入いただいた方に限らせていただきます)
参加ご希望の方はイベントの申し込み完了後に、メールタイトルに《リメイク希望》と明記いただき、「info@hinagata-mag.com」までご連絡ください。
※お申し込みは先着順となります。定員に達し次第、締め切りとさせて頂きます。
※結果はメールにてお知らせいたします。
※イベントスタート時間(16:45)までにお直し希望の服を持って来てください。
※当日中にお直しをして返却、内容によって後日郵送にて返却となりますのでご了承ください。

 


83940014【PROFILE】
POTTO 山本哲也/2001年スタート。現在は岡山県を拠点に活動。ハンドメイドで自由な服作りをしながら、ショーやインスタレーションで発表している。洋服の制作販売だけでなく、芸術祭への参加や、ミュージシャンの衣装制作、プレゼンテーションなど作品を発表。たったひとつの個性を作り出すD.I.Yの精神が制作活動に息づいているブランド。www.potto-web.com  写真:Patrick Tsai


DJ 大森克己

【PROFILE】
大森克己1963年、神戸市生まれ。1994年、第3回写真新世紀優秀賞。国内外での写真展や写真集を通じて作品を発表。主な著書に『サルサ・ガムテープ』(リトルモア)、『すべては初めて起こる』(マッチアンドカンパニー)など。クラシック音楽にも造詣が深い。「雛形」にて、コラム連載中!www.instagram.com/omorikatsumi


 

【INFORMATON】
雛形イベント「見えない世界」
日時:3月21日(祝)17:00〜20:00(受付 16:30〜)
会場:VACANT 原宿(東京都渋谷区 神宮前3-20-13)03-6459-2962
アクセス:東京メトロ 千代⽥線・副都⼼線「明治神宮前」5 番出⼝より徒歩5 分
JR ⼭⼿線「原宿駅」⽵下⼝より徒歩10 分
入場料:2,000円(税込)/軽食・ドリンク付
申込方法:http://hinagata0321.peatix.com (受付終了)
イベントに関するお問い合わせ先:info@hinagata-mag.com



タイムスケジュール

17:00〜18:00
<第一部>サウンド・ワークショップ「音の背景に耳を澄ます」
講師:鶴林万平(sonihouse)
18:00〜18:15
休憩
18:1519:00
<第二部>朗読と食事の会「見えないものを食べている」
風景と食設計室 ホー
19:0020:00
<バータイム>
「リメイク道場!」/POTTO・山本哲也さん
DJ:大森克己

※タイムスケジュールと一部コンテンツ内容は変更する可能性がございます。最新情報は、こちらのページでご確認ください。
※20歳未満の方はご入場いただくことができません。
※本イベントは、メディア取材が入る可能性がございます。あらかじめご了承ください。

大正時代の旧薬局をリノベした会員制シェアスペース「本町しもたや」がオープン@群馬県高崎市

JR高崎駅から徒歩約20分。駅から少し離れた本町通り周辺は、趣のある古い建物がところどころ立ち並び、城下町の面影を残す場所。今、この本町通りを中心に、住民不在で使われていないままの古い休眠建物を活用した新しい街づくりが行われています。

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「本町しもたや」2階の会員制ソーシャルリビング。

2018年2月18日にオープンした「本町しもたや」もそのひとつ。大正時代に建てられた旧薬局をリノベーションし、1階は群馬県桐生市の人気店「伊東屋珈琲」が手がけるコーヒースタンド、2階は“ソーシャルリビング”と名付けた会員制のシェアスペースが配置されています。

1階にある薬局の調剤室は、伊東屋珈琲の店舗に。

薬局の調剤室をそのまま活かし、「伊東屋珈琲」のコーヒースタンドに(写真は改装前の1階)。

2階のソーシャルリビングは、従来のコワーキングスペースのように仕事が主体の場としてではなく、本を読んだり、昼寝をしたり、好きな音楽を聴いたりと、多目的に使えるのが特徴。昔ながらの和の要素を活かしてリノベーションされた内装は、北欧ビンテージのダイニングテーブルやソファがゆったりと置かれ、まさに利用者が第二のリビングとしてくつろげる空間。

2階のシェアリビング。和室をリノベーションし、フローリングに。

元は和室で畳敷きだった2階スペースを、改装でフローリング仕様に変更。

「本町しもたや」をという店名は、かつて商家だった家が商売をやめ、住まいとしての機能だけを残した家屋を指す「仕舞屋(しもたや)」が由来。一度は商売を閉じた場所から、新たに今の時代の商いを始めていこうという想いが込められているそう。

2階のシェアリビングは会員制。会員は、24時間、365日利用できる。

ソーシャルリビングは会員制。電子錠で24時間、365日利用できる。

同店のほかにも、すでに一昨年前から本町通り周辺の古い建物を活用した、セレクトショップ「matka(マトカ)」、カフェ「PIECE CAFÉ (ピースカフェ)」、本屋「REBEL BOOKS(レベルブックス)」が続々とオープンし、街に新しい人の流れが生まれ始めています。

新たなカルチャーの発信地となりそうな高崎市の本町通り。これから注目のエリアです。

島と都市の暮らしをめぐる 、「デュアルな暮らし特別体験ツアー」参加者募集中!

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都市生活と島暮らし。新しく暮らしたいと思う土地への理想はそれぞれあります。暮らし方・働き方がどんどん変化して行く時代の中で、利便性や新しい文化の拠点と、雄大な自然やのんびり流れる時間を対極に考えるのではなく、その良さをどちらも取りいれた暮らしが、きっと実現できるはず。

そんな思いのもと、兵庫県の神戸市・芦屋市・淡路市・洲本市がひとつになって取り組むこれからの暮らし作りの旅プロジェクト「島&都市デュアル」がスタートしました。

4つの街がそれぞれの特徴を活かしながら、暮らしや仕事の環境を変化させていくことで、都市生活と自然環境の良い部分を共存させていく。そんな生活を実際に「旅」として体験できるツアーをウェブサイト「島都市デュアル暮らしツアーズ」で紹介していきます!

現在、その第一弾となる「デュアルな暮らし特別体験ツアー」の参加者を募集中!
暮らし体験を3つのカテゴリーに分けて、より個人にとってリアルな体験ができるようコースが作られています。

 

都市で暮らし×島で遊ぶ「子育て・スタートアップコース」

島に暮らし×都市で働く「地域コミュニティ堪能コース」

島に暮らし×都市で遊ぶ「こだわり島暮らしコース」

 

これからはじまっていくライフスタイル、「島&都市デュアル」をいちはやく体験できる機会。募集は11月26日(日)までなので、ぜひお申し込みください!

【奥多摩、八丈島、新島・神津島・調布・府中】東京の自然資源を活かす、東京都の新プロジェクト「Nature Tokyo Experience」がスタート!

緑生い茂る奥多摩や、エメラルドグリーンの海に囲まれた島々など、東京には都心部の街並みからは想像できないような豊かな自然が広がっています。そんな東京の自然に着目して、貴重な地域資源を活用した事業を応援するプロジェクト「Nature Tokyo Experience」。

東京の自然をより身近に感じることで、働く場所、遊ぶ場所、暮らす場所として、東京という場所そのものの捉え方が変わるきっかけになるかもしれません。

羽田から飛行機で45分で行くことができる、八丈島では、ウミガメに出会うことができる。

羽田から飛行機でわずか45分で行くことができる八丈島では、ウミガメに出会うことができる。

東京の自然という別世界

「自然豊かな場所で暮らしたい」と思ったとき、高層ビルの立ち並ぶ風景や、多くの人が行き交う街並みが真っ先に浮かぶ“東京”を選択肢に入れる人は少ないはず。しかしそれはあくまでも東京の一部でしかなく、この大都会には豊かな自然もあるのです。

たとえば濃い緑の山々に抱かれて、渓流や滝が涼やかに流れる奥多摩エリア。都心から2時間ほどでアクセスできるこの地には、トレッキングや釣りなどのアウトドアを楽しむ人に魅力的なフィールドが広がり、週末だけ自然の中で暮らす二拠点居住にも最適なエリアです。

新島からの景色。向こうに見えるのは、式根島(しきねじま)。

新島からの景色。左奥にうっすら見えるのが、神津島。手前は、式根島(しきねじま)。写真:松永 勉

一方、島しょ地域である伊豆諸島や小笠原諸島はエメラルドグリーンの海に囲まれ、島独特のゆるやかな時間が流れています。都会の喧騒を逃れて自然を満喫しようと思うと、どうしても距離的に遠い土地へ目が向きがちですが、アクセスが便利な奥多摩や伊豆諸島は、まさに灯台下暗し! 移住や二拠点居住の観点からも、多くのポテンシャルを秘めています。

新島。仕事の前にサーフィンをする人も。写真:松永 勉

新島。仕事の前にサーフィンをする人も。写真:松永 勉

そんな東京の自然に着目して、それらを活用したプロジェクトを応援しようというのが、「Nature Tokyo Experience」。民間事業者から“体験型エンターテイメント”を募集した結果、選ばれた3つのプロジェクトが進行中。 ユニークな体験を通して、東京を見直すきっかけにもなる、さまざまな可能性を秘めたプロジェクトを紹介します。

奥多摩に誕生する、
世界で一番美しいアウトドアフィールド

近年、アウトドアシーンで注目が高まっているグランピング。そのルーツは、ヨーロッパの貴族がアフリカへ狩猟に行く際、贅沢な家具や調度品などを持参して寝泊まりしたことだといわれています。このプロジェクトを手がけるNOX Intervillageは、日本で唯一の移動式グランピング集団「CIRCUS OUTDOOR」として、本格的なグランピング事業を展開。これまで日本中のフィールドを周って最適な土地を探しながら、各地でグランピングイベントを実施してきました。そして「東京の森に世界で一番美しいアウトドアフィールドを作る」ことを目標に掲げる同ブランドが行き着いたのが、奥多摩の地。

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しかも、従来のような期間限定のイベントではなく、今回初めて常設型のグランビングを展開することに。舞台となるのは奥多摩湖を眺望できる傾斜地で、地形を生かしながらテントや関連施設を設置。キャンプの概念を覆すゴージャスなテントに宿泊できるほか、地元の素材を生かしたグランピング料理を提供するレストラン、入浴施設なども併設される予定です。NOX Intervillage代表の石山 学さんは、「レストランでは地元の農家さんが作る野菜を使いたいですし、ゆくゆくはこの場ができたことで、奥多摩の地で雇用も増やせたらと思っています。また、ここに来たことがきっかけで奥多摩に住んでみたいと思う人が出てきたらいいですね」と、地域との関わり方についても話してくれました。ひと味違った自然との触れ合いは、東京の郊外だからこそ非日常感が高まるはず。2018年3月の本格オープンを目指し、現在プロジェクトが進んでいます。

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文化と料理の関係。
ガストロノミーツーリズムで島を知る。

ガストロノミーとは、食べることでその土地の文化・歴史と料理の関係を学ぶ「美食学」。東京はおいしいものが日本全国はもとより、世界中から集まってくる有数の都市ですが、食材の生まれた環境まではなかなか見えにくいもの。

伊豆諸島は、そんな東京において農作物や魚介類の貴重な生産地。あしたばやらっきょうなどの島野菜や、アカイカ、キンメダイ、伊勢エビ、カンパチなどが特産として知られています。こうした伊豆諸島の豊かな食文化を伝えるために、USPジャパンと、調布アイランドが連携したプロジェクトが「TOKYO ガストロノミーツーリズム」。

寿司ネタをヅケにして、甘めのシャリで握る島寿司。江戸前寿司をより温暖な伊豆諸島で食べるために、独自に発達した寿司で、ワサビではなくカラシを使うのがポイント。ワサビが手に入らなかったため、カラシで代用したのが始まりだとか。

寿司ネタをヅケにして、甘めのシャリで握る島寿司。江戸前寿司をより温暖な伊豆諸島で食べるために、独自に発達した寿司で、ワサビではなくカラシを使うのがポイント。写真:松永 勉

大島、新島、神津島、三宅島の各島と本州を飛行機でつなぐ“伊豆諸島の玄関口”である調布地域で食を体験できるイベントを実施したり、新島では野菜の収穫体験や、地元の人との交流を楽しむツアーも11月に開催。このツアーには、スペシャルサポーターである作家の椎名誠さんも参加を予定。「うまい!」という実感から、島のどんな姿が浮かび上がってくるのか、期待高まるイベントがもりだくさんです。
11月11日(土)・12日(日) あめりか芋収穫と島焼酎の「島食大宴会」@新島

12月9日(土)多摩の食材と島の食材をコラボした「鍋と大型魚の捌き体験」@府中市プラッツ
その他、イベントやツアーの詳細、お申込みはこちらから。

くさやの原料となる魚は、青むろあじ、トビウオ、サバ、サメなど。見学させてもらった池太商店ではこの日、青ムロアジのたたきを作っていた。

くさやの原料となる魚は、青むろあじ、トビウオ、サバ、サメなど。新島・池太商店ではこの日、青ムロアジのたたきを作っていました。

八丈島で、満点の星空をひとりじめ
「星降るプレミアムデッキ」

同じく伊豆諸島の八丈島は、羽田から飛行機で45分ほどでアクセスできる“南国”。都心から最も早くウミガメと出会える島としても知られています。さらに1、2年前から周辺の海にクジラが現れるようになり、ホエールウォッチングの新たなスポットとしても注目されています。

そんな自然あふれる八丈島を舞台に、1日1組限定の「星降るプレミアムデッキ」が誕生します。八丈島を代表する宿泊施設「リードパークリゾート八丈島」のホテル敷地内に設置される、グランピングデッキの上で、冬でも寒さを凌ぎながら星空を楽しむことができます。

プロデュースするのは、トレンドアクティビティを次々と打ち出しているASOBIBA。八丈島との関わりも深く、昨年からは廃校を利用して起業や地域文化などを大人が学ぶ「八丈島熱中小学校」に特任用務員として参画しています。

八丈島を覆う夜空の星。(写真:一般社団法人八丈島観光協会)

八丈島を覆う夜空の星。(写真:一般社団法人八丈島観光協会)

もうひとつの「島コンシェルジュ」は、スマートフォンのチャット機能を活用したサポートサービス。登録すれば誰でも利用可能で、島の達人であるスタッフが訪れる人のコンシェルジュとなって、島での遊びや食事、宿泊などさまざまな疑問に答えてくれます。通り一遍の回答ではなく、訪問者の友だち感覚で親身になってアドバイスしてくれるのがポイント。使い方次第で島の楽しみ方や理解度も深まりそうです。「星降るプレミアムデッキ」のオープンに合わせスタート予定。

八丈島、硫黄沼。

水の中に硫黄が溶け込み、その時々の天気によってさまざまな色合いが楽しめる、八丈島の硫黄沼。

東京の自然に寄り添い、体験する。この発想が東京の新たな魅力を引き出してくれるはずです。

文:兵藤育子

「おかげさまで、日之影新聞」を発行します!

 

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ここ2年にわたり『雛形』で追いかけている、宮崎県・日之影町。
日之影町に通いながら取材を続け、町に移り住んできた人の特集や、ロゴマークデザイン、町の観光冊子作り、イベントなどなど……いろいろな切り口で、町と人の魅力を伝えてきました。

その関わりを経て、今年は「おかげさまで、日之影新聞」を発行!
定期的にウェブ『雛形』にて掲載していきます。

日之影町に暮らす人々の穏やかな人柄、でっかい自然、町の小さな出来事、さっぱりわからないけどかわいい方言、地元産の自慢の一品……これまで出会ってきた日之影町の“日常の魅力”。小さな町の中でなんてことなく起きている、とっておきの日常を、毎回テーマを変えて伝えていきます。

9月発行の第1号の特集は、「ひのかげの夏休み」。
町の子どもたちが、山や川で思いっきり遊ぶ「やまじゅうの山学校」の1日を追いかけました。
大自然児たちの夏の遊び方をお届けします。お楽しみに!

 

宮城県丸森町で、新しく・私らしく、仕事を生み出す。「まるまるまるもり」プロジェクト説明会(東京/仙台)開催!

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“地域の価値を磨き、伝え、自分たちで新しく創造していこう”と、2015年より町で起業を希望する人たちの移住や仕事づくりのサポートを行ってきた宮城県丸森町

宮城県のいちばん南に位置するこの町は、一級河川の阿武隈川が流れ、歴史的建造物も多く存在する自然豊かで風情ある土地。のどかな環境はもちろんですが、なによりこの町の魅力は“新しいチャレンジ”を受け入れる環境が整っていること。

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地域をおもしろく変えていきたい、新しく創造していきたいと動く人たちに協力的な町なのです。そんな丸森町が、新たな仕事づくりのプロジェクトとして「まるまるまるもり」を発足! プロジェクトのオフィシャルサイトも公開されました。

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この町に暮らし、仕事を生み出すこと。より自分らしく働くこと。そんな新しい生き方を創り出そうとする人を応援するプロジェクトがスタートします。

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▼主なバックアップ体制
・月々20万円程度のベーシックインカムの支給
・ベンチャー支援の専門家に依る事業化サポート(一般社団法人MAKOTO)
・大企業とも多数連携。デザインの専門家に依るデザイン面でのサポート(株式会社ラナエクストラクティブ)
・町役場による居住支援(物件情報を紹介します)
・その他連携企業からのサポート
※サポートを受けるには、丸森町に起業を前提とした移住をすることが条件になります。


 

本プロジェクトの詳しい内容を共有する場として、東京と仙台で説明会を開催。まずは丸森町を知ってもらうこと、そして核となるコンセプトや、具体的な可能性について、丸森町役場の方をふくめ、プロジェクトメンバーから直接参加者へお伝えします。

創り出す仕事のスタイルはさまざま。自然を活かしたアウトドア、ドローンなどの最先端技術、古民家を活用したシェアリングエコノミー、和紙や藍染などの伝統技術……この町にある豊かな資源を、自由なアイデアでこれからの未来につなげていくことができます。

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今の暮らしや仕事からもう一歩進んでいくイメージをもって、この土地で柔軟なライフスタイルを創り上げていく、多様なアイデアを応援していくプロジェクト。

興味のある方はぜひお気軽にご参加ください!

私たちの知らなかった遠野を「THE TŌNO BOOK」で学ぶ

ビールの原材料となるホップの生産、海外でも高評価を受けるどぶろく、山岳信仰の名残のある神社、神話の残る山々など、産物や自然に恵まれている岩手県遠野市。そんな遠野の魅力に惚れ込み移り住む人の声や、住宅情報・仕事・教育、さらに遠野の住民気質・必需品・東北の過ごし方・夜の遊び場などなど、地域の気になる情報を1冊にまとめた「THE TŌNO BOOK」が岩手県内や、仙台、那須、東京の本屋やカフェなどで配布中です!

この冊子を手掛けたのは、日本の各地でビール・発酵・デザイン・テクノロジーなどの、地域に根付いた仕事づくりの支援をしているNext Commonsがはじめた「Next Commons lab遠野」のメンバー富川岳さん。都内の広告代理店勤務から一転、遠野に移り住んで地元企業や地域の人を巻き込みながら、県外から移り住む人の受け入れ体制を整えています。

遠野への道のりは、新花巻駅から宮沢賢治作の「銀河鉄道の夜」のモデルになったと言われている釜石線・別名「銀河ドリームライン」“はまゆり号”に乗り、約1時間。新花巻で買った駅弁を食べている間に到着する町です。

駅から降り立つと、まず目に飛び込んでくる遠野のゆるきゃら、かっぱの“かりんちゃん”。それは、「遠野物語」で語り継がれる、かっぱや山岳信仰神話が町に根ざしている証。遠野には、語り継がれる神話がもとになった観光名所があることで有名です。

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しかし、いま、遠野は神話を元にした観光名所だけに頼ることなく、改めて地域の魅力を生み出しています。「Next Commons Lab遠野」は、地域のお店とともに開催する小さな青空マルシェや、伝統的な「ふるさと遠野まつり」に出展するなど、地域が誇る産物や人たちと一体となりながら新たな取り組みをはじめています。

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「THE TŌNO BOOK」は遠野へ移住した人たちの紹介だけではありません。遠野で生まれ育ちこの地で生きてきた、だからこそ、地域の特性を理解して育てられる農産物、酒、洋服、馬・牛など、この地に根ざす産物を育てる人の声がピックアップされています。

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ネットの情報だけでは出会えない遠野のリアルな動きを、たしかに感じることができる一冊。
いま「THE TŌNO BOOK」を手にとることで、遠野の新しい魅力に出会うことができます。

 

 

アートを通して多様性のある未来を考える、メディア『DIVERSITY IN THE ARTS TODAY(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ・トゥデイ)』がオープン!

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多様な感性が受け入れられる社会をめざし、障害のある人と芸術文化の支援を行うために、日本財団が新たに立ち上げた、「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS」。

既成にとらわれない展覧会の企画や、多様性の意義を広く伝えていくための情報発信など、2020年の東京オリンピック、パラリンピックに向けて動き出しました。

その取り組みのひとつとしてオープンしたのが、『DIVERSITY IN THE ARTS TODAY(ダイバーシティ・イン・ジ・アーツ・トゥデイ)』。日本の各地域で表現活動を行う障害のある人たちのアート作品や、それらを取り巻く文化を紹介する、国内初のウェブメディアです。

映像人類学者、美術館館長、写真家、音楽家などのさまざまな書き手によるコラムやインタビュー、創作が生まれる現場やアーティストの紹介記事、展覧会や映画などの最新トピックスまで、固定概念にとらわれない切り口で構成されています。

 

COLUMNS  “障害”と“障がい”。表記が2通りある理由

photo:Ittetsu Matsuoka

photo:Ittetsu Matsuoka

“障害”とはなんでしょうか? 程度の差はあるかもしれませんが、社会を生きていく中で、誰しも“生きづらさ”を感じることはあるはず。記事の中では、“障害”を巡るさまざまな議論について、また、法律の問題と切っても切り離せない福祉制度の歴史や現状について、分かりやすく紹介しています。

>>“しょうがい”って何? 障害者福祉の制度、法律、サービスの言葉 解説:岡部兼芳[はじまりの美術館館長]

 

COLUMNS 「アール・ブリュット」、「アウトサイダー・アート」って?

“アウトサイダー・アート”の生みの親、 ロジャー・カーディナル氏。

“アウトサイダー・アート”の生みの親、 ロジャー・カーディナル氏。

「アール・ブリュット」という言葉を耳にしたことがある人は多いかもしれません。「ブリュット」は、フランス語で「加工していない」「ありのままの」という意味。1945年、フランス人の画家、ジャン・デュビュッフェによって生まれた造語で、“正規の美術教育を受けていない人による、何ものにもとらわれない表現”という概念で使われてきました。日本では、福祉施設で生まれた作品が多いため、学問や美術史の言葉としてではなく、障害のある人の芸術表現として認識されることが多くなっています。

近代美術史の枠組みにとらわれないかたちで生まれてきた、「アール・ブリュット」や「アウトサイダー・アート」。場所や時代背景、命名した人の思いや時ととも変容してきたそれらの言葉を文脈的に辿っています。

>>“周縁にある”アートは、これまでどう呼ばれてきたのか解説:嘉納礼奈[芸術人類学研究者]

>>“アウトサイダー・アート”の生みの親、 ロジャー・カーディナルに訊く(1) インタビューア:ロジャー・マクドナルド

SERIES 知らなかった自分と出会うエッセイ・コミック

写真家・パトリック・ツァイによる連載、「パトリックのインサイドアウトな冒険」。アメリカからやってきた台湾系アメリカ人であるパトリックが、障害のある人たちとの出会いを通じて、知らなかった自分と出会っていくエッセイ・コミック。

写真家・パトリック・ツァイによる連載、「パトリックのインサイドアウトな冒険」。アメリカからやってきた台湾系アメリカ人であるパトリックが、障害のある人たちとの出会いを通じて、知らなかった自分と出会っていくエッセイ・コミック。コンパクトなボリュームなので、通勤などの移動中にも読みやすいコンテンツです。

>>「パトリックのインサイドアウトな冒険」/漫画:パトリック・ツァイ

REPORTS 各地の工房を訪ねて

Photo:Ittetsu Matsuoka

Photo:Ittetsu Matsuoka

滋賀県と三重県の県境、甲南町にある、アート活動を中心とした福祉事業所「やまなみ工房」、約50年前、一人の日本画家の情熱が営みを変えた、亀岡にある障害者支援施設「みずのき」、ダウン症や自閉症の子どもたちを中心とした絵の教室「atelier A(アトリエ・エー)」など、日本各地の工房に赴き、創作が生まれる現場を取材するレポート記事。紹介されているアーティストや運営者の思いだけでなく、書き手の感じ方にも新たな感覚と出合うきっかけが潜んでいます。

“人は多様だ。当然、自分の正解が相手の正解だとは限らない。でもだからといって、そこで多様だねと言い切って整理してしまうのは、思考停止のような気がしてどこか違和感を覚える。私とあなたは違う。違うけれど、でも、それでもあなたを知りたいという姿勢、コミュニケーションこそが、本当の意味での多様性の中を生きることにつながるのではないか。やまなみ工房での時間は、私にとってそういう時間になった。”

ーーやまなみ工房(滋賀県)より

>>REPORTS やまなみ工房(滋賀県)
>>REPORTS みずのき(京都府)
>>REPORTS アトリエ・エー(東京都)

“ふつう”であることとは何か?
“多様性”とは何か?

アートを通じて多様性のある未来を考えるウェブメディア、『DIVERSITY IN THE ARTS TODAY』。味わったこのない心身の感覚、触れてみてはじめて沸き起こる疑問。まだ出合ったことのない世界をのぞきに、ぜひアクセスしてみてください。

タブロイド判フリーペーパー『DIVERSITY IN THE ARTS PAPER』も全国で配布中です。

 

「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS」とは?
1日本財団では、多様な個性に寛容なインクルーシブな社会の実現を目指し、「障害者と芸術文化」の領域への支援を行っている。「日本財団DIVERSITY IN THE ARTS(ニッポンザイダンダイバーシティ・イン・ジ・アーツ)」は、既成にとらわれない展覧会などの企画、積極的かつ横断的な情報発信を通じて多様性の意義と価値を広く伝え、越境や交錯、交歓の喚起を目指す新たなプロジェクト。多くの人が参加者となり、さらに新たな担い手や企画が生まれるよう、東京オリンピック、パラリンピックが行われる2020年に向けて複数の企画を実施する。
http://www.nippon-foundation.or.jp/what/projects/diversity_in_the_arts/

 

地域に根をおろし、独自の視点でまちと関わる9つのゲストハウスの日常を綴った書籍、『まちのゲストハウス考』発売記念イベント、6月18日(日)@長野、28日(水)@東京にて開催!

書籍『まちのゲストハウス考』(学芸出版社/2,000円+税/四六判/208頁)

宿紹介ではこぼれてしまう、
彼らの考え方や宿の日常が描かれる

土の人と風の人が関わる場所として、世代を超えた交流の場として、
街のコンシェルジュとして、
移住のきっかけとなる窓口として……。

日夜人々が集い、さまざまな機能を持ち合わせたゲストハウスが今、日本各地に誕生しています。

その中でも、現在不足しているというインバウンド需要を受けれるためのハコでもなく、空きスペースを利用して効率よく利益を上げることを優先したビジネスとしてでもなく、山あいの村や商店街の一角で根をおろし、地域との関わり合いの中から、独自の視点で宿をつくりあげる9つのゲストハウス。

岡山のゲストハウス&ラウンジ「とりいくぐる」、広島・尾道のゲストハウス「あなごのねどこ」、長野・善光寺門前のゲストハウス「1166バックパッカーズ」、富山のゲストハウス「ほんまちの家」、鳥取のゲストハウス「たみ」「Y Pub&Hostel」、岡山・西粟倉のゲストハウス「あわくら温泉元湯」、福井ゲストハウス「SAMMIE’S」、秋田・香川のゲストハウス「シェアビレッジ」、気仙沼ゲストハウス「架け橋

その運営者たち自身が、宿をはじめたきっかけ、試行錯誤し続ける運営の日々を綴った書籍『まちのゲストハウス考』(学芸出版社/2,000円+税)が発売されました。

宿紹介だけではこぼれてしまう、彼らの考え方や宿の日常が描き出され、そこからは、小さな経済圏や、社会資本を生み出す拠点としての可能性も垣間見ることができます。

働き方研究家・西村佳哲さんによる推薦コメント。

働き方研究家・西村佳哲さんによる推薦コメント。


各地で、発売記念“巡業”イベント開催中!

現在、著者が日本各地を回るイベント「『まちのゲストハウス考』巡業」を開催中。編者である、東京工業大学准教授・真野洋介さん、建築家・株式会社ココロエ代表・片岡八重子さんが中心となり、ゲストハウスの運営者をゲストに招いたトークイベント、懇親会や街歩きツアーなどさまざまな企画を実施しています。次回は6月18日(日)、長野市の善光寺門前町にある「KANEMATSU」にて開催されます。

ゲストは、編者のおふたりに加え、岡山のゲストハウス&ラウンジ「とりいくぐる」オーナー・明石健治さん、長野・善光寺門前のゲストハウス「1166バックパッカーズ」オーナー・飯室織絵さん。

トークイベントだけでなく、街歩きツアーや懇親会も開催されます。ゲストハウスづくりや街との関わり方に興味のある方、著者と直接会ってみたい方などなど、ぜひ足を運んでみてください。

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<<プロフィール>>
【編者】
●真野洋介さん
東京工業大学環境・社会理工学院建築学系准教授。
1971年生まれ、岡山県倉敷市出身。早稲田大学理工学部建築学科卒業、同大学院博士課程修了、博士(工学)。東京理科大学助手等を経て現職。
共著書に『まちづくり市民事業』(学芸出版社)、『復興まちづくりの時代』(建築資料研究社)、『まちづくり教書』(鹿島出版会)ほか。

●片岡八重子さん
株式会社ココロエ代表、一級建築士、宅地建物取引士、NPO法人尾道空き家再生プロジェクト理事。1974年千葉県出身。1995年青山学院女子短期大学卒業、1995〜2000年スターツ株式会社(不動産建設業)勤務後、2000年東京理科大学工学部2部建築学科に編入学し、大月研究室で住宅問題を研究。岡村泰之建築設計事務所を経て、2008年独立。共著書に『地方で建築を仕事にする』(学芸出版社)ほか。

【ゲストハウス運営者9人】
●明石健治さん
岡山のゲストハウス&ラウンジ〈とりいくぐる〉オーナー。1986年生まれ。
●豊田雅子さん
広島・尾道のゲストハウス〈あなごのねどこ〉を運営するNPOの代表理事。1974年広島県尾道市生まれ。
●飯室織絵さん
長野・善光寺門前のゲストハウス〈1166バックパッカーズ〉オーナー。1980年兵庫県生まれ。
●加納亮介さん
富山のゲストハウス〈ほんまちの家〉管理人。1989年千葉県千葉市生まれ。
●蛇谷りえさん
鳥取のゲストハウス〈たみ〉〈Y Pub&Hostel〉共同オーナー。1984年大阪府生まれ。
●井筒もめさん
岡山・西粟倉のゲストハウス〈あわくら温泉元湯〉女将。1984年神戸市生まれ。
●森岡咲子さん
福井ゲストハウス〈SAMMIE’S〉オーナー。1986年福井市生まれ。
●武田昌大さん
秋田・香川のゲストハウス〈シェアビレッジ〉プロジェクト代表。1985年秋田県北秋田市生まれ。
●田中惇敏さん
気仙沼ゲストハウス〈架け橋〉代表、熊本ボランティアハウス〈山麓園〉ブーストマネージャー。1993年福岡県北九州市生まれ。
●西村祐子さん
ゲストハウスプレス編集長。

日々の暮らしを問い直すための「福島第一原発」

福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。


 

初夏を思わせるような天気が増えてきた5月。久しぶりに福島第一原子力発電所の視察に行ってきました。

原発へと続く帰還困難区域の道路。

原発へと続く帰還困難区域の道路。

行ってきました」って気軽にレポートを書けるくらいに、実は、福島第一原発は視察を受け入れています。原発事故後、東京電力はのべ20,000人近くの視察者を受け入れているそうです。意外と門戸が開かれているんですね。

福島第一原発構内。どこかの工場のような雰囲気。

福島第一原発構内。どこかの工場のような雰囲気。

視察時の筆者(右)。視察で被曝した放射線量は歯医者のレントゲン1回程度。

視察時の筆者(右)。視察で被曝した放射線量は歯医者のレントゲン1回程度。

一般社団法人AFWという、民間人の視察受け入れをしている団体が福島にあり、そこに申し込んで参加しました。だから、実際には気軽にフラっと行けるわけではありませんし、視察前に少しレクチャーを受ける必要もあります。コースもあらかじめ決まっていて写真も好き勝手撮ることはできません。でも、門が開かれているのは事実。

視察を受け入れている吉川さん。筆者が企画する海洋調査ラボでも講師を務めてもらっている。

視察を受け入れている吉川さん。筆者が企画する海洋調査ラボでも講師を務めてもらっている。

個人として2度目の視察ということもあり、今回の視察で感じたのは「うわっ、以外と普通だな」ってこと。もちろん部分的に線量が高いところもあるし、解け落ちた燃料の取り出しも終わってないので、相変わらず厳しい場所であることに変わりはありません。一方で、原発事故当時の状況を思い返すと、だいぶ復旧は進んできているし、ほんと、どこかの工場のように見えます。

爆発事故当時と比べれば復旧がかなり進んで来ている。

爆発事故当時と比べれば復旧がかなり進んで来ている。

大量に貯蔵された汚染水対策も急務だ。

大量に貯蔵された汚染水対策も急務だ。

依然として厳しい現場ではあります。しかし、改善しているものもあります。そこは峻別して考えて、そのうえで、想像上の「福島第一原発」をアップデートしていく必要があります。まだ最悪のイメージが残っている人も多いと思いますが、むしろ、そんな人にこそこの視察を体験してもらいたいと思っています。

原子炉建屋前ではフル装備の作業員が作業にあたる。

原子炉建屋前ではフル装備の作業員が作業にあたる。

そしてまた、この現場は様々な問いをもたらしてくれます。地方都市の問題、日常や暮らしの問題、エネルギーの問題、廃棄物の問題。これらの問題はすべて、日本の地方と地続きです。その意味で、地方移住を考える皆さんにとって無縁ではありません。あなたの何かしらの関心と結びついて、より深い思索をもたらしてくれるはずです。

よく、まちづくりに必要なのは「ワカモノ、ソトモノ、バカモノ」と言われます。つまり、原発を視察した皆さんの意見が、実は、福島の地域再生に欠かせないということ。外部の意見を取り入れれば、視察も、よりガラス張りになっていくでしょう。だからこそ、機会があれば皆さんにも参加してもらいたいと思うんです。

当事者じゃない人なんていません。みんなで考えていくべき問題だし、それを考えることは県外に暮らすの人たち「暮らし」にも「地域づくり」にも、大きなプラスになると思います。

福島にしかない「壊れた原発」の視察、機会があればぜひチャレンジしてみて下さい。興味がある人は、一般社団法人AFWのウェブサイトも要チェック。

 

社会文芸誌『たたみかた』創刊! 第一弾の特集は“福島県”。でも福島のことはあまり書いてない…?

福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。


 

神保賢志さんのイラストがかわいらしい表紙。

『たたみかた』創刊号。神保賢志さんのイラストがかわいらしい表紙。

2011年の3月に、東京電力福島第一原発事故が起きた福島県。原発事故から6年が経過しましたけど、みなさんの「福島県」に対するイメージって、どんな感じでしょうか。おお、復興頑張ってるよね。いろいろ大変そう。食い物うまそうだなあ。色々あるでしょうか。それとも正直「あんま興味ない」って感じでしょうか。

福島にいると「みんな無関心だよな」って愚痴っちゃったりもしますけど、でも、一歩福島から外に出て東京に行ったり、どこか地方に行ったりして人と話すと、ちゃんとみんな福島のことを考えていてくれていて。無関心なんじゃなくて、関心があるからこそ、簡単に「こうだ!」って言えずに、押し黙っていた人たちも多いんじゃないかなって、思うんです。

そんな人たちに、今までとは違う思考回路で福島のことを考えてみようって雑誌が、先月創刊されました。神奈川県逗子市に暮らす夫婦が営む出版社「アタシ社」が制作している『たたみかた』という雑誌。創刊号の特集テーマはなんと「福島」です。ガチガチのオピニオン誌(?)じゃない。表紙を見たらわかると思うけど。

福島特集と言っても、復興政策について論じるわけでも、原発事故についてまとめるのでもなく、哲学や宗教、地方暮らし、食といった、ぼくらの日常に根ざしたテーマで福島を捉えた中身になっています。なんで正しさってぶつかっちゃうんだろうとか、なんで思わず何かを主張したくなっちゃうんだろうとか。そして、そういう内省や思索を助けてくれるように、写真がたっぷり使われていて読みやすい。

 

福島にじんわりと関わり続けてきた人の言葉が紡がれている。

福島にじんわりと関わり続けてきた人の言葉が紡がれている。

福島特集と銘打っておきながら、たぶんこの「福島」というのは「福島県」ではなくて、ぼくらが考えるのを避けてきた「ぼんやりとしたもの」の象徴なんじゃないかと思っています。本当は目を向けなくちゃいけないのに、見ないでいた、そして避けていた、そういうもの。それを、ことさらに「知れよ」ってんじゃなく、いろんな人たちの言葉から、浮かび上がらせていく。

雑誌名の『たたみかた』という言葉を聞いた時、ぼくが想起したのは「日本の地方」でした。日本という国全体が縮小を余儀なくされている今、地方の暮らしは、都市部よりも断然速いスピードで縮小している。広げてしまったものは、どこかでたたんで、次に渡さなくちゃいけない。ちゃんと最後まで見届ける、できるかぎり形を整えて次に手渡す、考え続けるってことが必要なんじゃないかと。

 

「わたしの正しさはどこから来たの?」という、哲学的な問いかけ。

“私の「正しさ」はどこから来たの?”という、哲学的な問いかけ。

それは、この「雛形」というメディアだって同じだと思います。縮小すらも柔らかく包み込むようにして形を整え、暮らしの豊かさや楽しみに変換していく、そのアイデアや方向性(たたみかた)を知るために、この「雛形」というメディアはあるはずです。だとすれば、この「雛形」を読んでる人にこそ、『たたみかた』をおすすめしたいなと思ったのでした。

 

読後は、そうだなあ、昆布だしみたいな雑誌です。粉末で簡単に済ましちゃうのもいいけれど、凝り始めたらきりがなく、そしてやっぱり料理には欠かすことができなくて、じんわりとしみ込んでいくような。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみて下さい。ぼくもエッセイを寄せています。

 

筆者も「上野」に関するエッセーを寄せている。

筆者も「上野」に関するエッセイを寄せている。

 

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「アタシ社」のミネシンゴさんの記事 |「小さな美容室ができること」第一話『群青』(長野県松本市)サロンから生まれる、街の社交場

 

宮崎県・日之影町を特集した『hinokage magazine』発行&2/25イベント開催します!@東京

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以前『雛形』でピックアップした宮崎県・日之影町の特集記事が、紙版の『hinokage magazine』として、2月25日に発行されます。

特集で登場していただいた4人(スポーツクライミング/武井あゆみさん、竹細工職人/小川鉄平さん、旬果工房てらす/岡田原史さん、居酒屋・左近/田中省二さん)の記事を再編集し、新たに日之影町のマップや町の人へのアンケート、観光案内などのコンテンツを加えて、より日之影町を深く知れる1冊になりました。

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2月25日(土)には、この『hinokage magazine』の発行を記念したイベント「おかげさまで、日之影。」がSTUDY@松陰神社駅前にて開催されます。

当日は、冊子に登場した方を日之影町からゲストに迎えたトーク、地元のわら細工職人さんによる実演、町のロゴマークとコピーライトを制作したデザインチームakaoniも迎え、地域とデザインの関係についてお話いただきます。

さらに、会場のSTUDYとコラボして、日之影産のジビエや椎茸など食材を使用した「日之影弁当」や、果実を使用したドリンクもふるまいます。

入場は無料!現在参加者を募集しておりますので、興味のある方はぜひお越しください。できたての『hinokage magazine』も配布スタートしますー! みなさんにお会いできることを楽しみにしております!

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地元の“あたり前”がおもしろい!これぞ暮らしのポータルサイト「飛んでるローカル豊岡」オープン

意味:世間の常識にとらわれず、自由に行動するさま

“飛んでる”という言葉には、こんな意味があります。

自分たちの町を「飛んでるローカル」と表現する兵庫県豊岡市は、文化も教育も、そしてそこに暮らす人たちの知的関心も、日本標準ではなく世界標準で考えて、まさに常識にとらわれないさまざまな取り組みをしています。

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「飛んでるローカル豊岡」記事、「大雪です!!雪のある暮らし」(市民ライター・井垣真紀さん)より。

豊岡市の現在進行形

そんな豊岡市が昨年9月にオープンした「飛んでるローカル豊岡」は、移住定住を促進するポータルサイト。

このサイトの大きな特徴は、地元の人たちが記事をつくっていること。
その記事からは、豊岡市の暮らしぶりが生き生きと伝わってくるのです。

I・Uターン者などからなる「飛んでる市民ライター」が、それぞれの目線で豊岡市内のヒト・モノ・コトを取材。地元目線だからこそ、豊岡での暮らしを具体的にイメージできるコンテンツになっています。15894618_1509253939088783_2779929161093867147_n-620x465

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市民ライター・桶生美樹さんの記事、「さよなら大好きなセコ」より。カニで有名な豊岡市ですが、地元の人から見たカニって?、実際どんなふうに食べているの?など、素朴な疑問にリアルに答えてくれる記事内容。

地元の人だからこその視点

たとえばメンバーのひとり、井垣真紀さんは、『雛形』でも過去に撮影してくださっているフォトグラファー。結婚を機に城崎へ移住し、現在は三姉妹の母でもあります。そんな井垣さんが日常的に行く先々、食べているもの、関わる人たちなど、ほんの半径100mで起こる暮らしの出来事が、とてつもなく贅沢なのです。

豊岡市は旧城崎町(私が住んでいる城崎温泉のある町です)にある山です。 旧城崎町「来日山」から見る雲海。この景色がたった15分の登山で見れてしまうゼイタク。

旧城崎町にある山「来日山」から見る雲海。この景色がたった15分の登山で見れてしまうゼイタク。

雲海を満喫したあとは、手作りの猪鍋がふるまわれたそう! 市民ライター・井垣真紀さん「ご来光と雲海を目指して、なんちゃって登山!」より。

雲海を満喫したあとにふるまわれた、手作りの猪鍋。おいしそう! 市民ライター・井垣真紀さんの記事、「ご来光と雲海を目指して、なんちゃって登山!」より。

豊岡

ホームセンターで1,000円くらいだったという、スノーブラシ。これと雪かき用の軽いスコップを、車に積んでおくと便利だそう。雪が多いエリアで住んだことのない人や女性にとって、移住する際に役立つ情報がもりだくさん。

『colocal』編集部(マガジンハウス)と『雛形』編集部は、過去1年以上にわたって豊岡市でワークショップ「編集会議」を実施してきました。記事を作成する際に大切なポイントをレクチャー。豊岡に住んでいるからこそ届けられる情報をコンセプトに記事を制作しています。

豊岡市

市民ライター・神野 利江さんの記事、「神野家とガサエビ」。家から数分のあおぞら市場で仕入れたエビのお話。採れたのものが食べられるのは、野菜だけじゃなく、魚も蟹もエビも!

市民ライター・神野 利江さんの記事、「神野家とガサエビ」より。家から数分のあおぞら市場で仕入れたエビのお話。採れたてのものが食べられるのは、野菜だけじゃなく、魚もカニもエビも!なのです。

そのほかにも、ジョブナビ豊岡に登録されている求人情報を掲載した「飛んでるお仕事」、空き家バンクに登録されていた情報と、協力を得られた市内の不動産業者が管理している中古一戸建て住宅や店舗・事務所などの情報を掲載する「飛んでるお住まい」など、移住定住を検討している人に実用的なコンテンツも。

豊岡の「今」を知ることのできる「飛んでるローカル豊岡」、ぜひチェックしてみてください!

文:兵藤育子 編集協力:兵庫県豊岡市

県職員が編集長。 三重県を全力広報するポータルサイト『つづきは三重で』オープン!

地域の暮らしや観光に関するメディアがあふれる中、情報が埋もれない工夫を凝らした、自治体発のメディアが増えています。たとえば、新しい視点を持ったクリエイターやデザイナーが地域の魅力を掘り起こしたり、食や子育てなど一つのテーマに絞って発信したり……

リニューアルした三重県のポータルサイト『つづきは三重で』は、県職員が編集長になり、市民ライターによる取材記事を発信することで、県と読者の新たな接点をつくりだしています。コンセプトは「全力広報」。三重県での暮らし方や働き方の魅力を、県職員がダイレクトに発信していきます。

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編集長は三重県庁広聴広報課の岡本悟さん。編集会議に参加し、企画の掲載判断から文字校正をすべて行います。また県内市・町の職員とのワークショップを行うなど、三重県の魅力を余すことなく伝えるために全力疾走!ネタ集めから発信までの全行程に関わり、「全力広報」を体現します。

また三重県の魅力をさまざまな切り口で発信してきたWEBメディア、「OTONAMIE」に所属する県の各地域に暮らすライターが取材を担当。地元の人しか知らないようなディープな情報を取り上げた記事は、県外の読者にとっても三重県をより身近に感じられるはず。

トップページではキャッチーなビジュアルと記事の見出しが目に飛び込んできます。「はたらく」「くらす」といった全5つのカテゴリーの投稿記事は、仕事情報や移住情報を扱うだけではなく、住民との対話や日常を追うことで、地域の暮らしがリアルにイメージでき、すらすらと読み進めてしまいます。

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ランキングから人気の記事をすぐに見ることができるのも魅力的。今、一番読まれている記事はこちら!

・アメリカ帰りのイケメンが移住先に選んだのは漁村だった。
http://www.mie30.jp/live/1519

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ほかにも三重県津市出身の写真家・浅田政志さんが、三重県の日常の風景や生き生きとした人たちを撮り下ろした連載も。旅行ではなかなか触れられない、ありのままの地域の姿を覗き見ることができます。

・幻の海女に出会う夏、2016。【浅田政志企画 vol.1】
http://www.mie30.jp/feature/957

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県職員、県在住のライター、カメラマンが一丸となって、三重県のさまざまなシーンを切り取る『つづきは三重で』。今後はタブロイド版の発行が予定され、このサイトを起点にして、三重県への新しい入口がどんどん増えていきそうです。
三重県の「全力広報」を一度覗いて、その熱量を感じてみては!

長岡京室内アンサンブルの公演ツアーがはじまります!

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来年結成20周年を迎える、京都府・長岡京市を拠点に活動する楽団「長岡京室内アンサンブル」の公演ツアーが、宝塚・長岡京・松江・東京にて11月よりスタートします!

 

『雛形』でも、写真家の大森克己さんによる連載「長岡京室内アンサンブルの音楽と言葉」にて、その魅力を追いかけている最中。はじめてこの楽団の音楽に生でふれた時のことを、大森さんはこんな風に綴っています。

 

「もちろんクラシック音楽の世界にも、世界中のいろんな場所にさまざまな楽団があって、それぞれの土地に根ざした独特の響きを持っている。2015年2月16日、東京文化会館で開催された「長岡京室内アンサンブル」という楽団のコンサートは、ボクにとって音楽というものの捉え方を根本から変えてしまった事件だった」(「長岡京室内アンサンブルの音楽と言葉」予告編より)

 

指揮者はおらず、音楽監督のヴァイオリニスト・森悠子さんは“呼吸”によって、奏でられていく自由に大胆に響きわたるアンサンブル。クラシックファンのみならず、“音楽体験”として、幅広い音楽ファンに新鮮で奥深い心の動きを与えてくれるのです。

 

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普段から精力的に活動している楽団ですが、関東圏でのコンサートはとても貴重な機会。ぜひみなさん訪れてみてください!

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写真:大森克己

『東北食べる通信』『雲のうえ』『ヨレヨレ』…… 話題の地域メディアの裏側を取材した書籍『ローカルメディアのつくりかた』発売中!

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雑誌や書籍など紙媒体の苦戦が続く中、個人出版社や自治体などが地域で発行するフリーペーパーや雑誌が増えつつあります。小規模でありながら、話題を集めるメディアが各地に広がり、たとえば食べ物付きの情報誌『東北食べる通信』、北九州市が発行するフリーペーパー『雲のうえ』、お年寄りの介護施設に編集部を構え、そこで繰り広げられる物語をまとめた雑誌『ヨレヨレ』など、なんか聞いたことがある、手に取ったことがあるという人も多いのでは?

そんな全国のユニークなローカルメディアの作り手たちを1年かけてじっくり取材し、まとめた書籍『ローカルメディアのつくりかた』が発売されました。著者の影山裕樹さんは、東京生まれ、東京育ちの編集者。これまで、美術書、カルチャー書などを数多く手がけてきましたが、ここ数年はローカルメディアのおもしろさに注目。メディアや編集のフィールドが東京から地方へ広がっていることを実感し、全国のローカルメディアの作り手たちを訪ねるようになったそうです。

photo: Mika Mitamura

photo: Mika Mitamura

取材を進める過程で影山さんはあることに気がつきます。

「ローカルメディアは出来上がったそのものより、コンテンツ、デザイン、流通など、その制作の過程がどれほど豊かであったか、そこに魅力がつまっている」

本書では、10媒体ほどのローカルメディアが紹介されていますが、その制作過程や作り手の思い、予算の調達方法、流通まで、どれもまったく異なるという点が、実にユニーク。

 

photo: Mika Mitamura

photo: Mika Mitamura

一人で広告営業から制作までをこなすシニア向けフリーペーパー、地域限定販売・お取り寄せ不可という温泉街の書籍、お年寄りの介護施設に編集部を構え、そこで繰り広げられる物語をまとめた雑誌、1号の制作に1年半かける広報誌……。ここで紹介される事例は一般的なメディアの常識からは逸脱しているけれども、その地域、読み手にはとても喜ばれている、という点だけは共通していまます。

メディアとは本来、一方通行ではなく双方向である。それを再認識させられるモデルケースが随所に盛り込まれています。そして、この先ローカルメディアはますます賑わうことになるだろうと、この著者の言葉からも伝わってきました。

「誰もが知っている観光地をことさらに取り上げるよりも、匿名の人々のユーモアある語り合いこそが、急速に失われつつある地域の人々のつながりを育んでいるように思う。ローカルメディアは、ささやかだけれどあたたかい、現代版“寄り合い”の場(プラットフォーム)なのである」

 

今後、ローカルメディアを立ち上げたい、地域の情報発信に関わりたいという方におすすめしたい一冊です。

 

文:孫 奈美

地元民に長く愛されてきた銘菓をヒントにした、町の新たなタッチポイント「カブトガニBOOKS&COFFEE」

“ぼくのいる場所はすべてローカル”がモットーの編集者、
ミズモトアキラさんが愛媛から発信するカルチャートピックス


 

地元農家の契約栽培米で作るポン菓子に、伊予柑ピールなど愛媛ならではのフレーバーを組み合わせた「ひなのや」のパン豆。 首都圏や関西の大型商業施設での催事、また中川政七商店TODAY’S SPECIALONOMICHI U2といった全国のセレクトショップにも引く手あまたの、素朴なのにどこか新しいお菓子です。

 

創業者のひいおばあさんが暮らしていた古民家を改装した「丹原パン豆製造所」で、東予地方の伝統菓子だったパン豆の製造と販売を2010年からスタート。昨年(2015年)一日の利用者が千人にも満たない地元の小さな駅・壬生川駅前の通り沿いに、2号店「壬生川駅前店」をオープンしました。

 

ひなのや壬生川駅前店・外観

ひなのや壬生川駅前店・内観1

ひなのや壬生川駅前店・内観2

 

ぼくがひなのやの商品を初めて見かけたのは3年前のことで、愛媛ではなく京都の恵文社一乗寺店でした。こんなすてきな商品が地元にあったんだ、と驚いてひとつ求め、自宅で食べてそのおいしさに二度目のびっくり。ただ当時は愛媛県内での取り扱い店はごくわずかで、自宅から車で一時間ほどかかる丹原のお店まで足を運んで買っていました。

今ではぼくの住む松山でも気軽に出かけられる場所で買うことができるようになりましたが、定番商品だけでなく、直営店限定フレーバーのパン豆や、秋冬にはポン菓子機で圧力焙煎したホクホクの焼き栗、またパン豆をトッピングしたソフトクリームなどを楽しむことができるので、免許のないぼくはクルマ持ちの友人をそそのかし、壬生川駅前店へよく出かけています。

 

パン豆アイス

 

そしてこの夏、壬生川駅前のお店から数軒隣に「カブトガニBOOKS&COFFEE」がオープンしました。 長年にわたってシャッターが下ろされていた空き店舗を活用したフリースペースで、地域の有志が運営にあたり、ひなのやスタッフも全面協力しています。飲食は持ち込み自由。店内で販売されているコーヒーやソフトドリンク、ひなのやで購入したパン豆やソフトクリームなどを食べながら、「ひなのやのちいさな図書館(これまではひなのや壬生川駅前店内で展開していた無料開放の蔵書。誠光社が選書を担当)」の本を自由に読むこともできます。

 

カブトガニ本棚

カブトガニ内観2

 

もともとこの場所には老舗の和菓子屋「東勉強堂」がありました。そこの銘菓が「カブトガニ餅」。じつは西条市には、日本でも数少ないカブトガニの繁殖地があり、それにちなんで作られたのが、そんなユニークな名前を持つお菓子だったのです(後で調べたところ、形状がカブトガニを模しているわけではなく、ましてやカブトガニが材料だったりするわけもなく、餡とニッキを求肥で包んだ大福的な和菓子だったことがわかりました)。

しかし10年ほど前にご高齢のご主人が亡くなったことを機にお店は閉店。同じ通りにある保育園の園長さんが、店主からこの場所を地域のために使って欲しい、と生前に託されていたため、和菓子屋が廃業したあとも、ときどき福祉系のイヴェントなどで活用することがあったそうです。

そこへ昨年、ひなのやが開店し、ひなのやスタッフとお向かいの保育園と縁が繋がったことから、この空きスペースの活用に関して協力を依頼され、仕事の合間に改装作業をはじめたのが今年の春。 ネーミングはいろいろ迷ったそうですが、地域の人たちからこの場所が「カブトガニのところ」と認知されていたことで「カブトガニ」を使うことにし、和菓子屋時代の名残として外壁に取り付けられていた「カブトガニ餅」の看板文字をトレースし、ロゴマークに再活用しました。

 

 

現在は毎週日曜の朝9時〜15時までオープン。正直、駅のまわりは閑散とし、日曜日にもかかわらず通る人もまばらだったけれど、利用者がゼロだったという日は一日も無かったとのこと。地域コミュニティの活性化だけでなく、地元の人たちと遠方から足を運ぶ人たちとの交流点として、古代から姿形を変えることのなかったカブトガニのように、末永く愛される空間になってほしいものです。

 

カブトガニ外観

写真、文・ミズモトアキラ

 

何も学ばなくていい場所。鹿児島しょうぶ学園・ドキュメンタリー映画『幸福は日々の中に』公開中!

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敷地内に植えられたさまざまな種類の木々や花、土壁でつくれた建物、太陽に反射してきらきら光る小川、3匹のひつじとロバ、焼きたてのパンの香り……。

知的しょうがい者施設「しょうぶ学園」は、鹿児島市内の住宅街の一角にあります。

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緑あふれる開放的な園内には、全粒粉を石臼で挽いて作ったパンとクッキーを販売する工房「ポンピ堂」、石臼挽きのそば粉を使用した手打ちのおそば屋「凡太」、園生がつくる木工・陶芸・和紙・布などのクラフト作品を展示・販売するショップ「ル・デポ」、作品を展示する「Sギャラリー」が点在し、全国からこの場所を目指し多くの人々が訪れています。

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しょうぶ学園」は、知的しょうがい者の自立支援に取り組みながら、ものづくりを通じてて、園生の感性を引き出し、自分のスタイル(独自性)を持つことの本質を社会に向け発信。「しょうがいとは何か」を根底から問いかけています。

針一本で縫い続ける糸と布のプロジェクト「nui project」や、楽器を自由に弾き、叩き、叫ぶパーカッショングループ「otto&orabu」など、ありのままを表現するそれらのプロジェクトは、観る人々の心に衝撃を与えています。

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作品・シャツ

そんな「しょうぶ学園」の日常を切り取ったドキュメンタリー映画、『幸福は日々の中に。』が現在、渋谷シアター・イメージフォーラムにて公開中です。

監督は、 90年代に伝説となったインディペンデント映画『ステップ・アクロス・ザ・ボーダー』を制作したドイツ人映像作家ヴェルナー・ペンツェル氏と、『島の色静かな声』(08)を制作し、写真家でもある茂木綾子氏。

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時が止まったような居心地のよさ

中庭で、来る日も来る日も一本の木の側で、しゃがみこんでどこかを見つめ続けるたけしくん。カメラをひたすら向け続けても全く気にしない。

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気持ちのいいカフェテリアでごはんを食べる様子。食べ物との向き合い方も人それぞれ。誰も自分を人と比べるということをしない。

刺繍工房で、糸と布とたわむれ部屋中を埋め尽くす吉本さん。わたしたちのように目的やゴールを持たず、ただただ永遠に続く“いま”の中で、布を小さく切り取り、糸を並べている。

紙の上から椅子から机から、床も壁もペンキで四角い升目を描き続ける濱田さん。何年も変わらず同じスタイルで、毎日毎日、升目を描き、その筆さばきには一切の迷いがない。

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学園長・福森伸さんは、長年彼らに寄り添いながら、常に自分自身のあり方に疑問を抱き続けてきたといいます。
「僕たちは、彼らに社会の秩序というものを教える立場ではない。彼らから精神的な秩序を学ぶべきだ。」

映画『幸福は日々の中に。』では、「otto&orabu」の自由な音とともに園生の日常的な風景が園生の目線で切り取られています。

やさしさとは何か、普通とは何か。きれい事ではすまされない福祉事業の運営において、「しょうぶ学園」が取り組んできた活動は、当たり前だと信じてきたことにさまざまな問いを投げかけるはず。ぜひ劇場に足を運んでみてください。渋谷シアター・イメージフォーラム公開後、全国順次公開予定です。

*茂木綾子監督のインタビュー記事はこちらから。

熊本県の食材をつかった食事を無料でふるまう「こども食堂」世田谷で開催!

地域の新鮮な食材を使った料理を子どもたちへ無償でふるまう1日限定のイベント、「こども食堂」が世田谷区生活工房にて2016年6月22日(水)に開催されます。

 

このイベントは、熊本県の限界集落である水増(みずまさり)集落と地域活性化のワークショップなどを通じて交流を持つ東京都市大学環境学部の枝廣研究室が、都会で生活する子どもたちの孤食や貧困など社会問題に向き合い、企画したもの。イベントでは、水増集落の豊かな土地で育った食材を使った料理を、子どもたちに無料でふるまいます。

 

提供メニューのイメージ

当日のメニューは、水増集落や熊本ならではの食材を使った料理ばかり! 「日本の棚田百選」にも選ばれたお米をつかった竹の子とグリーンピースの炊き込みご飯、九州地方の野菜をたっぷり使った豚肉味噌煮、新鮮な野菜を直送してつくる生野菜のアンチョビ・マヨネーズソースに、水増の幻の大豆・八天狗をつかった豆乳のスープなどなど、地域の貴重な食材を使った献立も。

 

これらは世田谷区のシニアの男性料理チーム「おとこの台所」の有志の皆さんが調理してくれます。もしかしたら、実際に水増集落に暮らす人たちがつくってくれるメニューもあるかもしれません。食事の準備は子どもたちにも手伝ってもらうため、美味しいご飯と一緒に食べることの楽しさを知る機会にもなります。食後は大学生の学生と子どもたちの交流会も予定。みんなで一緒にご飯を食べて、宿題を手伝ってもらったり、食器の片付けも行って。両親が共働きでも、この日は楽しい夜を過ごすことができそうです。

 

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また、同日「こども食堂」が開催される前に、水増集落が挑んでいるプロジェクトについて紹介する「おとな食堂」も。水増集落と地元ベンチャーが共同で取り組んでいるソーラー事業についてや、地域の再生につながっているモデルケースについて話しを聞くことができます。興味がある方は早めに来て「おとな食堂」 からの参加もおすすめ。

 

太陽光発電と集落

 

これまで、都市が地域を救うようなプロジェクトや活動は多くありましたが、この「こども食堂」は、地域の人に都市の子どもが支えられる新しい関係性の事例となりそうです。都市が地域を救える部分、地域が都市を救える部分、それぞれの地域がそれぞれの地域に暮らす人を助け合うことで生まれる交流が、「熊本・水増集落×東京都市大・枝廣研究室×世田谷こども食堂」をきっかけにさらに増えていくかもしれません。

 

ブルーベリーを栽培(デザート予定)

 

日常の手触りを、魚で感じる「うみラボ」と「調べラボ」

福島・いわきに根ざし、アイデアをあらゆるかたちで発信していく。企画・編集・PR事務所「ヘキレキ舎」代表・小松理虔さんによる、いわきレター。


福島第一原発の事故が起きて、私たちの生活は変わりました。と少なくとも私は思っていて、でもそれは別にネガティブなことではなく、今までの「当たり前」とか「日常」とかをもうちょっと見直して、日常の手触りみたいなものを感じながら日々生きていかないといけないなあ、ということなのですが、それで、2013年、福島第一原発沖で魚を釣って、その放射線量を計測しようという調査チーム「うみラボ」を始めました。

「うみラボ」の厳粛な調査の様子(要は単なる釣り)。

「うみラボ」の海洋調査は福島第一原発1.5km沖で行われている。

活動3年目。2016年の活動もようやく始まり、5月1日に今年初の海洋調査に行ってきました。事故のあった原発沖ですが、釣りはやっぱり楽しくて、結果はいわゆる爆釣で、魚ってこんなに重いのかとか、こんなところに棲んでるんだとか、こうして食べるとうまいらしいとか、「汚染」とか「放射能」とか、そういうのとはだいぶ違う手触りを感じて港に戻ってきます。

 

筆者もヒラメを釣り上げてドヤ顔!

その手触りは、震災直後に、水を汲みにいった時のことを思い出させます。浄水場に水を組んでポリタンクに入れると、とてもじゃないけど1人では持てないくらいに重い。ビニール袋に入れようとしていた人は袋が破れ、大きなタンクに入れた人は重くて持ち運べない。そんな光景がそこにありました。私たちは、水の重さすら忘れて日常を過ごしているわけです。

九州で大変な大震災が起きました。どうやら私たちは、いつ崩れ去ってもおかしくない日常と付き合っていかなければならないようです。だから、常に「日常の手触り」を感じる機会をつくることが、日常の恵みに感謝しつつ、災害に備えることになるのではないか。つまり、日常の「おいしい」と「防災」と「地域」は、ちょっとずつ繋がっているのかもしれません。

私たちの主催している海洋調査チーム「うみラボ」は、毎月第1日曜日に行われています。6月はあいにく満席ですが、7月以降は若干席の余裕があります。福島の海の今を知りたい方、自分の生活の足下を見つめてみたい方、単純に魚釣りたい方、ご連絡下さい。放射性物質の計測データも公式ウェブサイトに掲載しています。ぜひアクセスしてみてください。

それからこの「うみラボ」に関連してもう1つ。私たちが採取した魚の放射性物質を計測するイベント「調べラボ」を、いわき市の水族館アクアマリンふくしまで開催しています。

 

水族館獣医が直接レクチャーしてくれる「調べラボ」。

「調べラボ」には、毎回たくさんの家族連れが訪れる。

原発沖の魚の放射性物質を計測しつつ、福島県産の魚を使った料理を振る舞っています。この料理が毎回おいしいんです。ちょっとだけ科学を学びつつ「おいしい」が体験できるこちらのイベント、一見の価値あり! こちらもぜひご参加ください。

 

まち全体を学食に。“学生ランチMAPプロジェクト”始動中!

新潟薬科大学の新キャンパスが門を構えるのは、坂口安吾ゆかりの地である新潟県新潟市秋葉区の中心地。大学によって栄えたまちは“学生街”と呼ばれますが、このまちはちょっと特殊な学生街なんです。その理由は、新潟薬科大学と秋葉区の間に交わされた“学校に学食をつくらない”という約束にありました。

秋葉区と新潟薬科大・新キャンパスが行っている「学生ランチMAPプロジェクト」は、町中にあるキャンパスに学食をあえて作らず、商店街の飲食店へ足を運んでもらうことでまちを活性化していく取り組み。まち全体を学食と考え、大学と地域とが一体になったコミュニティを目指しています。

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大学とまちを結びつけるのは、生徒達がつくる飲食店の案内MAP。学生たちにはこの地図を頼りに街のお店を巡ってもらいます。このマップを通じて街中の飲食店を紹介するとともに、取材や配布活動を通して地域の人と関わり、同時に様々な“学び”も得ていくことができます。中には、共同でのメニューの開発を行っている店舗も!

 

 

それがこちらの“キッチンK”さん。プロジェクトに参加した学生たちと共同で、ランチの新メニュー開発を行いました。新しくメニューに加わったのは学生のお財布にも優しい大皿料理。シェアすることを前提にしたメニューは多くの学生たちからも好評だそう。

 

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メニュー開発の際には、学生から「ランチにスープもつけたい」という提案があったものの、「スープは仕込みにも時間がかかる一品。お店として下手なものを出すわけにはいかない」という理由から見送られました。新メニューのためには新たに仕入れが必要になるということ、メニューとして出す以上は全てが店の看板になるということ。飲食店を経営してきたプロの言葉から学べることは沢山があります。こうした経験を通じて「仕事」を知っていって欲しいというのもプロジェクトに込められた想いです。

 

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学生側にはこうした活動を通じて経験を得ることができ、店舗側にはお客さんが増えて訪れる学生の声が聞ける、というメリットがあります。学校が取り組む地域活性化の事例は数多くありますが、まちが協同して“学校に学食を作らない”というのは思い切ったユニークな取り組み。

“まち全体を食堂に”というアイデアは秋葉区以外でもさまざまな土地で応用できるもの。この取り組みが広がっていけば、様々な地域のプロジェクトを助けるヒントになっていくかもしれません。

 

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160524_gakulan-01Photo:Toru Takahashi

親子で参加する、豊岡市の1泊2日・環境体験プログラム「ENEOSわくわく生き物学校」、応募スタート!!

日本で一度絶滅したコウノトリの野生復帰を、多様な生き物が生息する環境をつくることで実現した、兵庫県豊岡市。そんな「コウノトリ野生復帰事業」の取り組みをはじめ、湿地や生物多様性のしくみを、未来を担う子どもたちに知ってほしいという思いからスタートしたのが、1泊2日の環境体験プログラム「ENEOSわくわく生き物学校」です。

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コウノトリにとって重要な場所である湿地を舞台に、親子で生き物観察や自然再生活動を行うこのプログラム。平成21年にスタートし昨年は兵庫県、京都府、大阪府、鳥取県などから15組30人の親子が集まりました。

実施しているのは、環境貢献活動や次世代育成支援活動に積極的なENEOS(JXエネルギー株式会社)と、地元のNPOコウノトリ湿地ネットと、体験のフィールドとなる田結区と、豊岡市。同じ思いを持った企業とNPOと地域と行政の4者が連携し、子どもたちに、自然の尊さや生き物と暮らすことの大切さを伝えています。

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みんなで一緒に湿地や川で暮らす生き物を調査します。

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履きなれないウェーダー(胴長靴)と、歩きなれない湿地に四苦八苦しながらも、メダカ、ドジョウ、ヤゴ、ゲンゴロウ、カエルなどの生き物を見つけ、湿地の豊かな生態系を体感。

参加した子どもからは、自分の手で植物や生き物が救えることが勉強になった」、「すぐに友達ができたし、寝るときは黙っていても楽しかった、保護者からはただ自然を再生するだけでなく、人と動植物と自然がどのようにバランスを取りながら暮らしていくことができるのかについて考えさせられましたなどの感想がよせられ、自然の中で楽しみながら学ぶことができるのが、「ENEOSわくわく生き物学校」の魅力のひとつ。

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みんなで仲良く夕食の時間。参加保護者の方から、「娘が参加した友達と仲良くなり、帰ってから手紙を書いている姿を見ると嬉しく感じます」という声も。

今年は 6月に開催。申し込みは、4月下旬から開始される予定です。

豊岡の恵まれた自然環境の中で、子どもと大人が一緒に生き物について学ぶことができる貴重なプログラム。環境教育や親子で参加できるプログラム、豊岡市の教育に興味のある方は、この機会に参加を考えてみませんか?

*豊岡市のユニークな教育や取り組みを紹介している特集「豊岡市の教育」は、こちらから。

フリーマガジン『hinagata magazine』vol.01 配布中!

こんにちは!雛形編集部です。
申し遅れましたが、2016年3月にフリーマガジン『hinagata』を発行しました。
ウェブ『雛形』とテーマは同じく “移住のニュー・スタンダード”として、若い世代がつくっていく、地域での暮らし方・働き方の“これから”を、追いかけながら綴っていきます。

 

記念すべき第1号!『hinagata』のオリジナル記事として組んだ特集は…

 

 

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ずばり!

 

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「はじめまして、試住。」

 

移住? 試住? 似ておりますが、文字の打ち間違いではありません。「移住」に近づく第一歩となる手順として、さまざまな地域で体験できる「試住」を特集しています。

“暮らすこと”を目的に、一定期間ひとつの場所に滞在する試住。旅ともちょっと違う、引越しでもない、その試住体験は内容もさまざま!

 

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長野の山奥では、パン屋仕事を体験しながら地域での生活を体験したり、神戸では地元の人に案内してもらいながら、暮らしをシュミレーションできるツアーに参加したり……このほかにも、それぞれ違う“試住”のかたちを取材した記事を掲載しています。各地域で増えてきている試住先リストも目的別にまとめて紹介!  みなさんの町にもあるでしょうか。

 

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現在、全国の書店、ゲスト・ハウス、イベント・スペース、カフェなどで配布しておりますので、ぜひ見かけた際は手に取って読んでみてください。

これからはウェブと紙面を行き来しながら、にぎやかな『雛形』という場をみなさんと楽しんでいきたいと思っています。ウェブサイト&フリーマガジンともども、どうぞよろしくお願いいたします!

 

 

松山を知る・松山に住む。「いい、暮らし。まつやま」オープン!

「さあ、今すぐ松山市へいらっしゃい!」といわんばかりの情報量。移住する上で知りたいこと、知っておきたいこと、興味があることは尽きないものですが、そんなあらゆる疑問に答えながらも、愛媛県・松山市で暮らす魅力を細やかに伝える移住サイト「いい、暮らし。まつやま」がオープンしました!

山・海・街がぎゅっと集まった松山市は、人口51万人の四国最大の都市。松山空港からも車で約15分、道後温泉へも電車で約10分と、自然と文化と暮らしがひとつにつながる、魅力あふれる土地。住民の9割が“ずっと住み続けたい”と答えているというデータにも納得です。

 

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そんな松山へ移住を希望している人に向けたこちらのサイトは、“この街に移住した人とつくる”というテーマのとおり、世代や家族構成、Uターン/Iターンなどジャンルごとに読める移住者インタビュー、松山市内の45地区の特徴をそれぞれわかりやすく紹介するマップなど、移住者の視点でつくられたコンテンツが満載。

 

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《移住者インタビューより》

群馬県出身、30代の橋本あやこさんは、2歳の女の子のお母さん。2015年の4月よりこの松山に移住。

自然も文化も身近に楽しめる、あたりまえじゃない魅力

“日本最古の温泉として有名な道後温泉まで、街の中心部から路面電車で20分ほどで行けることにも驚いたという橋本さん。「温泉は山中にあるものという、これまでの固定概念がうれしい音をたてて崩れました」と笑う。

また、古川はなみずき通りは、松山ICまでも車ですぐ。「四国の高速道路は休日でも混まないので、移動時間に気を使う小さい子どものいる家庭にはとても便利ですね」

松山は、子育てと家族の生活を楽しめる、想像以上に暮らしやすい場所だと感じているという。

「関東の人は、松山がこんなに住みやすい街だということを知らないのでは?もっと積極的にアピールしたら、きっと住みたい人はどんどん出てくると思います」
松山の魅力を発見することを橋本さん自身も楽しんでいるようだ。”

 


 

インタビューのほかにも、つい、じっくり読みこんでしまうのが「移住者アンケートのまとめ」。さまざまなスタイルで松山へ移住した170人以上の方にアンケートをとり、住まい・仕事・お金・ライフスタイルなどカテゴリーごとに、体験者ならではの具体的で生の声を知ることができます。

 

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さらに、松山へ移住するためのステップがわかりやすく書かれていたり、“うどん屋、ラーメン屋で注文を待つ時におでんを食べる!?”、“人口50万人以上の都市でゴミの排出量が日本一少ない!”など、松山暮らしのおもしろさがつまった「松山あるあるネタ」も知ることができます 。

 

移住先として街をみる事で、改めて土地をぐっと深く知るきっかけになり、生活のイメージも湧いてくる。「いい、暮らし。まつやま」は、役立つ情報を収集しながら、まだ知らない松山での暮らしの姿をのぞいてみるような、おもしろさのあるサイト。ぜひ今の自分の暮らしと重ねながら、ゆっくりと読んでみてください。

 

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真鶴町で試住体験を!「くらしかる真鶴」はじまります。

移住に向けたステップとして、暮らすことを目的に一定期間滞在する“試住”への取り組みが、全国のいろいろな地域ではじまっています。

移住を現実的に考えている人たちが「まず、その土地の暮らしを体験してみたい」と思うのは自然なことですが、観光が目的ではない分、中長期滞在できる宿泊場所を探すのがひと苦労。そんな人たちに向けて、空き家を活用したりゲストハウスで試住プランを設けたりと、その土地にあわせた場作りが盛んになってきました。

神奈川県真鶴町の「くらしかる真鶴」もその“お試し住宅”のひとつ。以前『雛形』でインタビューをした「真鶴出版」と真鶴町役場、地域の人たちが協力しながら、4月に本格スタートします!

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真鶴町は、記事で紹介しているとおり美しく小さな港町。東京都心からは在来線で1時間半、新幹線を利用すれば約1時間というアクセスの良さもありながら、駅を降りた途端に時間の流れがぐっと緩やかになるような静かな町。歩いていると、山も海も一緒に視界に入ってきます。

JR真鶴駅から海岸方向へ500メートルほど進んだ場所に位置する「くらしかる真鶴」は、もともと駄菓子屋さんだった木造二階建ての建物をリノベーション。宿泊施設だけではなく、一階の土間部分を町に訪れた移住を希望する人たちが交流できる移住相談スペースとして開放するなど、町の中の人と外から来る人が出会える場になりそう。

2016年度の募集は、4月からスタート。真鶴町での暮らしを体験しにぜひ訪れてみてください。

 

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栃木県に暮らすロールモデルの声。生活がイメージできる移住サイト「ベリーマッチとちぎ」オープン

鬼怒川温泉、日光東照宮、華厳の滝、アルパカ牧場……など、都心から車でわずか2時間ほどで、ぶらりと遊びに行ける栃木県。

いままでは、観光のイメージが強かった栃木県ですが、今月、栃木県で暮らす・働くなど、生活のイメージが描ける移住サイト「ベリーマッチとちぎ」が立ち上がりました!

 

東京からのアクセスも良く、自然も豊かな栃木県は、「田舎暮らし」「2拠点居住」「新幹線通勤」など、さまざまなライフスタイルを選択できる場所。

自分らしい働き方、地域との関わり方を実現している人のインタビューや、暮らし目線の情報がまとめられたサイトの一部をご紹介します。

 

栃木県に暮らす地域のロールモデル

縁のあった地でお店を開いた人、技術と人を求めて移住した人、実家を継ぐためにUターンした人など、栃木で自分らしい仕事や暮らしを実現しているロールモデルの生の声が紹介されている「people 暮らす人々」。

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“那須の大きな食卓”をコンセプトに、約200坪の広々とした空間の中にカフェとマルシェ(直売所)が一体となった「Chus」。このお店をオープンさせた宮本吾一さんは、地域の人との出会いが縁となり、東京からの移住を決意。

人とものが有機的につながっていく「Chus」ができるまでのストーリーが紹介されています。

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十数年間、カメラマンとして活躍していた田中潔さんが、Uターンし400年続く実家の米農家を継ぐ覚悟を決めるまでの過程やその後を紹介しているインタビュー記事。

地元から出る「米ぬか」と「酒粕」で有機質肥料をつくったり、「米ぬか」や「もみ殻」をまいて、農薬や化学肥料を一切使わず栽培したり、肥料のもちをよくするために栃木県特産の「大谷石」の粉末を入れるなど、土地の力を最大限に引き出す田中さんの取り組みが紹介されています。

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今後は、インタビュー記事だけでなく、仕事や住まい情報も更新される予定!

栃木県は、東京から通勤が可能なエリア、街と自然がほどよく調和したエリア、大自然の中で農的ライフを楽しめるエリアなど、さまざまな個性を持った場所。

そんな栃木県の暮らしに根付いた情報を知ることができる「ベリーマッチとちぎ」。栃木県出身の人、栃木県に興味がある人はもちろん、地域で働くことや暮らすことに興味がある人もぜひチェックしてみてください。

3月24日(木)19:00〜、
サイトオープン記念イベントも開催。

新サイトのオープニングイベントとして、気軽に参加できるトークイベントが東京で開催されます。栃木県で、生活と仕事を近づけながら暮らす人たちとの交流、栃木県の食事やお酒など、たくさんの「とちぎ」を感じられるはず!

<イベント>
日時:2016年3月24日(木)19:00~22:00
場所:theC  C lounge(東京都千代田区内神田1-15-10 theC B1F)
アクセス:JR各線「神田」駅西口から徒歩7分、都営新宿線「小川町」駅B6出口から徒歩4分
参加費:2,000円(食事とドリンク付)

<タイムスケジュール>
19:00 開場・交流タイム(軽食アリ)
ゲストや栃木ゆかりの人との交流が楽しめます!
19:30 ご挨拶/「ベリーマッチとちぎ」のご紹介
19:40 トーク①「とちぎ」の多様な選択肢と可能性
−ゲスト−
風間教司さん(日光珈琲・(有)風間総合サービス 代表取締役/鹿沼市)
辻井まゆ子さん(鹿沼宿旅館再生プロジェクト CICACU 女将/鹿沼市)
伊澤敦彦さん(「伊澤いちご園」代表/下野市)   ほか

20:20 トーク②『ベリーマッチとちぎ』に込めた想い
−ゲスト−
アラタケンジさん(カメラマン/「ベリーマッチとちぎ」の撮影全般を担当/栃木市)
杉山正博さん(ライター/「ベリーマッチとちぎ」のライティング全般を担当)ほか

20:50 “とちぎ”な晩ごはん
栃木県の食材を使ったご飯と県内のお酒を味わいながら交流しましょう
22:00 終了・解散

<申し込み方法>
このイベントに参加登録する!(参加フォーム)

Facebook イベントページを見る

そのほかの詳細は、コチラから。

神戸、城崎温泉、淡路島……兵庫のいろんな地域の暮らしを教えてくれる相談窓口が、東京・大手町にオープンしました!

兵庫県と聞くと、どこをイメージしますか?
異国情緒あふれる神戸市、たまねぎなどの農作物・海産物が豊富で観光地としても人気がある淡路島、浴衣姿で外湯を巡る城崎温泉(豊岡市)など、兵庫県は、個性豊かな観光スポットがたくさんある場所。

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そんな兵庫県への移住に興味がある人や、兵庫県に訪れたいと考えている人に、今年1月東京・大手町に「カムバックひょうご東京センター」がオープンしました。兵庫県では大学卒業後、就職で県外に出て行く人や転勤で東京に行ってしまう人が多いことを課題として、UターンやIターン希望者を増やすため、この「カムバックひょうご東京センター」を設立。

相談窓口にはさっそく、生まれ育った地域に戻りたいと考えている30、40代の人や、兵庫県に移住をしてみたいと考えている人がに訪れ、1~2時間じっくりと相談をしに来ているそうです。

都心からも近くて温暖気候な淡路島が、いま1番人気!

 

069_実画_南あわじ要「カムバックひょうご東京センター」移住相談員の飯塚さんによると、最近は、淡路島への移住希望者が増えているそう。

冬でも積雪がほとんどみられず、平均の年間気温が16℃の淡路島は、なんと真冬でもほうれん草やレタスなどの作物の収穫ができるほど温暖な気候。

また、全国的に有名な「淡路島玉葱」のような農作物だけではなく、魚介類の種類も豊富。さらに神戸・京都・大阪へ、1~2時間程度で都心に出られるアクセスの良さなどが、移住先として人気の理由のひとつなのだそう。

 

 

資金援助制度が充実!
「住みたい田舎ベストランキング」1位の朝来市

“日本のマチュピチュ”と呼ばれてCMでもおなじみの「竹田城跡」がある朝来市はいま、「住みたい田舎ベストランキング」(『田舎暮らしの本』2016年2月号)で第1位になるほど、観光地としてだけでなく、移住先としても人気のスポットなのだそう。

 

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月額3万円以内の移住体験住宅を提供する制度や、市外からの転居で空き家をリフォームする人に最大60万円の補助金が支給される制度、最大200万円の移住者起業支援制度など、移住者の受け入れ体制が充実。

移住するときに気になる“お金”の面で、さまざまなサポート体制があるのは、移住の大きなきっかけとなっているのかもしれません。

※朝来市移住制度詳細はコチラから!

撮影:吉田 利栄氏

撮影:吉田 利栄氏

 

都会も、温泉も、島も、山も、海も、ぜんぶそろっている兵庫県。県内を移動するだけで海から山へ、山から都市へ少ない時間で移動することができるのです。

兵庫県出身の人、兵庫県へ興味がある人は、兵庫県のいまの暮らしや環境、制度を知るために、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください!

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都内から90分で深い自然の中へ。神奈川県・山北町のお試し住宅「ホタルの家」がオープンします。

神奈川県足柄上郡山北町。美しい丹沢湖と山々に囲まれたこの場所に、移住を考えている方のための貸し家「ホタルの家」がこの春、オープンします。2〜14週間と希望の期間で地域の人と触れ合いながら山北の生活スタイルを体験できるという、移住のファーストステップにおすすめの空間が出来上がりました。

 

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7DKの古民家は152平米と大家族にも十分なスペース。ガスコンロ、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの家具家電は揃っているので気軽にお試し移住が可能です。敷地内の日本庭園も、もちろんひとり占め。庭を眺めながら縁側でのんびり、なんて素敵じゃありませんか?

 

また、山北町はアウトドアスポーツが趣味の方やお子さんがいる世帯にはうれしい環境。町の中心に位置する丹沢湖ではカヌーを、町を縦断する中川川沿いでは、キャンプや渓流釣り、マスの掴み取りを。ぐるっと山に囲まれた町なので、登山やトレイルスポットにも困りません。また、花火大会などの四季折々のイベントも目白押しです。

 

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アウトドアを楽しんだ後は、ほっと一息。温泉でゆるりとした時間を。中川温泉は「武田信玄の隠し湯」の異名を持つ隠れた名所。400年前、戦いで敗れた兵士たちの傷を癒したという、信玄ゆかりの温泉です。これだけ大自然の恵みに囲まれていながら、東京都内から車で90分程度とアクセスは悪くありません。子どもたちを自然の中でのびのび育てたい。でも、ほどほどの便利さも欲しい。そんな方にもおすすめの地域なのです。

 

春には桜、夏には蛍、秋には紅葉、冬には星空。 都会のような便利さはないけれど、それ以上の大自然が私たちを迎えてくれます。生活の不便も、暮らしてみると意外と気にならないかもしれません。自分にフィットする生活を探しに、山北町を訪れてみてはいかがでしょうか?

 

 

東京在住4人家族の2泊3日和歌山の移住体験ドキュメンタリームービー公開中! 

生活環境も、人間関係も仕事も変わる移住は、人生の大きな決断。だからこそ、実際に行って、人や風土と触れて、好きになる、という過程が大切であることを教えてくれる、和歌山県の移住体験ムービー「わかやま!移住体験してみた」。実際に東京都練馬区在住の一般のご家族(柘植ファミリー)が2泊3日で和歌山へ移住体験し、その様子を追ったドキュメンタリー動画です。

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先輩移住者との交流や、地元の小学校や企業オフィスの訪問、自然とのふれあいを通して、柘植ファミリーが少しずつ和歌山へ愛着を持っていく様子がやさしく描かれています。

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柘植ファミリーが体験を通じて感じたことは、移住を考える人たちにとってヒントになること多いはず。是非チェックしてみてください!

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写真家・大森克己さんの連載がはじまります!

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昨年の夏の終わり頃、写真家の大森克己さんから「素敵なクラシックの楽団があるんだよ!」という便りが編集部に届きました。それは、ヴァイオリニスト・森悠子さんが主宰する「長岡京室内アンサンブル」という室内楽団。

この楽団が奏でる音楽に出会い、魅了されたという大森さんによる「長岡京室内アンサンブル」をテーマにした新連載が今月よりスタート! 森悠子さんとメンバーたちの練習、次の世代をになう音楽家たちの育成教育、コンサートなど、さまざまな現場から、長岡京室内アンサンブルが“音楽”と向き合っている姿を、写真と文章でお伝えしていきます。

写真・文    大森克己 

 


 

1961年、自動車産業真っ盛りのアメリカ、ミシガン州の南東部、デトロイトの ブラック ミュージック レーベル、モータウンからの初めての全米 No. 1ヒットとなった マーヴェレッツの “ Please Mr. Postman “ という曲を知っていますか? 戦場に赴いた恋人からの手紙を首を長くして待つ若い女性の気持が切なくもエネルギッシュに歌われるその歌が、2年後海を渡り、ガールフレンドからの手紙を待つ少年の立場から歌われた曲に姿を変え、イギリスの港町、リヴァプールのロックンロールバンド、ビートルズによってシャウトされ、さらにその11年後、再びアメリカに里帰りして、カリフォルニアのカーペンターズによってカヴァーされる。

 

恋人からの便りを待つ若者の胸がドキドキしている状態は普遍的なものに違いないのだけれど、それぞれのヴァージョンからは、それぞれのバンドが活動する土地の空気感や息吹が伝わってきて、音楽から立ち上がってくる風景や時間はそれぞれにユニークだ。( 聴けば瞬時に感じ取ることのできるその違いを、ことばで記述することは、なかなかに難しいのだけれど)

 

もちろんクラシック音楽の世界にも、世界中のいろんな場所にさまざまな楽団があって、それぞれの土地に根ざした独特の響きを持っている。2015年2月16日、東京文化会館で開催された「長岡京室内アンサンブル」という楽団のコンサートは、ボクにとって音楽というものの捉え方を根本から変えてしまった事件だった。

 

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黒を基調に統一されたシックな衣装で登場した彼らが最初に奏でるのは、モーツァルト(1756〜1791)が弱冠20歳の時に書いた セレナード第6番 ニ長調 「セレナータ・ノットゥルナ」 K.239。

 

まずびっくりするのはメンバーの並び方。指揮者を中心に半円形に客席に向かって並ぶのではなく、ステージ上に14人のミュージシャンが3つのかたまりに分かれて、ゆるやかな円を作って向かい合って立っている。チェロはステージの左側から中心に向かって座り、つまり客席からは彼の右側が真横から見えている状態だし、ほとんど客席に背中をむけているプレイヤーもいる。指揮者の姿は見当たらないのだが、一体どうやって音を合わせるのだろうか? この並び方にはどんな意味があるのだろうか? そんな疑問が浮かんだが、晴れがましいティンパニーの連打とともに音楽がはじまるやいなや空中に浮遊する透明な音の重なりがステージ上だけでなくホール全体を包み込んで行く。

 

そのハーモニーは決してぼんやりとした塊ではなく、ひとりひとりが弾いている弦楽器のフレーズの躍動を明確に聴き取ることができる。主旋律を奏でる第一ヴァイオリンの音だけでなく、内声部のさまざまな音もはっきりと。若い楽団員同士が生き生きとした表情、そして自在なアゴーギク(テンポやリズムの変化)で音楽によって会話しているさまは、とてつもなくスリリングで音楽とは言語なんだな、ということを改めて思う。

 

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いままで、何度もモーツァルトや数多のクラシック音楽を聴いて美しいと感じたことはあったけれども、それはどこかしら自分から遠いもので、音楽と自分を隔てる薄い膜のようなものの存在をいつも感じていた。しかし、200年以上も前のフランス革命前夜のヨーロッパで書かれた音楽が、いままさに、遠く離れたこの日本で生々しく現代的に響いていることにとても不思議な、新鮮な気持ちになる。まるでモーツァルトが直接自分に語りかけて来ているようだが、既にモーツァルトという呼び方はよそよそしく、会ったことはないけれど、親愛なる気持ちを込めて友人に話しかける時のように「ヴォルフガング!」とファースト・ネームで応答したい。プログラム最後のバルトーク(1881〜1945)の「弦楽のためのディヴェルメント」が終わり、楽団員の弓が弦から離れて宙に上がった状態は、永遠のように感じられ、その美しい響きの残像に圧倒されたボクは夢見心地でいた。その場にいる演奏家と観客の全員が、見たことの無いとても清い場所に一緒に行って帰ってきたかのような素晴らしい時間だった。こんなに凄い楽団が日本の、しかも長岡京という地方都市に存在する事にびっくりして、うれしくなった。それまで彼らによって録音されたヘンデル(1685〜1759)やモーツァルト、ブリテン(1913〜1976)、ヒナステラ(1916〜1983)などの演奏に CD を通して親しんでいたので、期待していたのはもちろんなのだが、予想をはるかに上回る生演奏の輝きに触れたボクはその時以来、彼らの音楽がどのように作られ、生み出されるのかをどうしても知りたくなった。その音楽の現場を見たくなった。確実にそこは何かの最前線であるように思えるから。

 

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さて、きたる2月6日(土)京都府長岡京記念文化会館にて長岡京室内アンサンブルのコンサートが開催されます。(11月には東京、松江などを巡る結成20周年ツアーも予定!)

 

 L.モーツアルト(E.アンゲラー)「おもちゃの交響曲」、ハイドンの「ヴァイオリン協奏曲 第1番 ハ長調 Hob. Ⅶ a-1」(ソリスト・石上真由子さん)と「チェロ協奏曲 第一番 ハ長調 Hob. Ⅶ b-1」(ソリスト・金子鈴太郎さん)、モーツァルト「ディヴェルメント ニ長調 K.136」「音楽の冗談 K.522」という挑戦的なプログラム。

 

「おもちゃの交響曲」は、長岡京室内アンサンブルの音楽監督、ヴァイオリニストの森悠子さんが主催されている、こどものためのワークショップ「プロペラプロジェクト」に参加した40数名のこどもたち(幼稚園児から中学生まで)との競演。サッカーの選手入場のときに選手たちがこどもたちと手をつないでフィールドに姿を現すのを、いつもうらやましく思って見ていたという森さんが「そうだ、音楽ならば一緒に演奏することができるじゃない!」と2013年からはじまったプロジェクトで、年2回行われ、1月10、11日の2日間、第6回目の講習が、今回のコンサートのための練習も兼ねて行われたばかり。(今回掲載している写真はその時に撮影されたものです)

 

初日の朝には、ただ「ヴァイオリンを持つこどもたちってかわいいな!」と感じていたのですが、2日間の講習が終わる頃には、彼らの奏でる弦の音が、森さんの指導とアドヴァイスによって、みるみるうちに「音楽」に成長していくのを目の当りにしたのです。そんなメンバーが一堂に会する演奏会、ぜひその音楽を体感しに訪れてみてください。

 

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トークイベント「移り住んだ人の視点で見る、奈良・三重・和歌山 “紀伊半島”の暮らしの魅力とは?」

渋谷ロフトの2Fにある渋谷シティラウンジでは、1月31日(日)まで、“紀伊半島、移住者たちの日常”というコンセプトにてイベントを開催中!
雛形で取材させていただいた、奈良県東吉野村に移り住んだデザイナー・坂本大祐さん、カメラマン・西岡潔さんが中心となり会場全体をデザイン。また、紀伊半島(奈良・三重・和歌山)の豊かな食材も味わうことができたりと、“紀伊半島の暮らし”をイメージしながら楽しめるイベントです。

 

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1月30日は、「Action to Local Fes 〜移住者たちが見つけた奈良・三重・和歌山〜」と題して、紀伊半島に移住し、土地と関わりながら自分たちの暮らしを作っている方々をゲストにトークセッションを開催します。会場デザインの坂本さん、西岡さんに加えて、三重県熊野市で郵便局に勤務しながら熊野古道ツアーの語り部としても活躍する髙田伊都子さん、和歌山県田辺市中辺路町にてサンドブラスト加工で起業し暮らす、石田貴志さんも参加!

 

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それぞれが、それぞれの土地で営む暮らし・働き方を通して、“地域に生きる今”を、ざっくばらんに語り合います。トークセッションの後は、3県の旬の食材を使った料理を味わいながら、会場に集まった方と話しながら交流が持てる時間も用意されています。 実際に地域に移り住み、切り拓くことのリアルな声を聞くことができます。移住や地域の仕事に関心がある人はもちろん、地域移住を考える人にとって、大切な一歩につながるイベントになるのではないでしょうか。ぜひ、気楽に参加してみてください!

 

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ちびまる子ちゃん列車が静岡の町を走る!

アニメ放送25周年を迎えた「ちびまる子ちゃん」。日本人なら知らない人はいない国民的アニメです。また、今年は漫画の舞台として描かれる静岡市(旧・清水市)にある、エスパルスドリームプラザ内「ちびまる子ちゃんランド」も開館15周年という記念の年。

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そんな「ちびまる子ちゃん」イヤーを祝して、7月27日(月)より1年間、ちびまる子ちゃん電車が走ります!
運行は新静岡駅~新清水駅間を結ぶ、静鉄電車。市民にとって馴染み深い電車が、ちびまる子ちゃんのキャラクターなどの絵柄にフルラッピングされて町を走ります!

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富士山に、三保の松原、お茶の産地としても全国的に有名な静岡県。そして、さくらももこ先生出身の地。30年あまり、たくさんの世代を楽しませ、愛され続けている「ちびまる子ちゃん」。今では英語、ドイツ語、中国語、韓国語、アラビア語など14の言語に翻訳され、50カ国以上で展開されている人気で、日本だけでなく世界中の「まるちゃん」であり、日本文化を世界に伝えるとても大切な作品です。

今年の12月には、23年ぶりとなる映画化も決定! 脚本は原作者・さくらももこ先生ご本人が担当し、普段の「ちびまる子ちゃん」とはまたちょっと違う、映画ならではの泣き笑いストーリーが展開されること間違いなしっ!映画公開に合わせて、グッズの発売やICカード『LuLuCa(ルルカ)』のデザインカードの発売も企画中ということで、今年の静岡をまるちゃんがにぎわせてくれそうです。

「ちびまる子ちゃん」列車に乗って、おいしく豊かな食、富士山を望む景色など、静岡の魅力を楽しみに出かけましょう!

©さくらプロダクション/日本アニメーション

東北の文化をソラマチから発信!セレクトショップ「東北スタンダードマーケット」ソラマチ店が本日オープン

本日7月17日(金)、東京スカイツリータウンにある商業施設「東京ソラマチ」に、東北の工芸品や食べ物が厳選されたセレクトショップ「東北スタンダードマーケット」がオープンしました。

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東北スタンダードマーケット」は、東北生まれの食べもの、工芸品、日用品、デザイングッズなどを厳選し、東北の暮らしの中で育まれたスタンダードを通じて、東北の歴史や文化を発信しているセレクトショップ。また、東北各地のクリエイターや工芸家とオリジナル商品の企画・開発・販売も手がけ、モノを販売するだけでなく、東北が持つ「地域性」を発信していく場にもなっています。

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仙台木地製作所さんのこけし。表情の違いをぜひ店頭でお楽しみください。

東北文化のインスピレーションと最新のクリエイティビティを発信する拠点としてオープンする、「東北スタンダードマーケット 東京スカイツリータウン・ソラマチ店」。東京で、東北の今と昔に触れられる注目の店舗です。

ホステル、ラウンジ、イベントスペースを持つ新たな空間「Y」がはじまる!

鳥取県・湯梨浜町にあるユニークなゲストハウス&カフェ「たみ」を運営する、うかぶLLCが、秋に向けて新たな計画が進行中!

「たみ」に続き、ホステル、ラウンジ、イベントスペースの3つの機能を持った新しい空間を作っています。名前は「Y」。場所はのどかな湯梨浜町とはまた違う、鳥取駅付近です。観光客やビジネスマンが行き来し、古くからある商店街・飲屋街・温泉が立ち並ぶ中心市街地の中に誕生します。

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現在の社会は、圧倒的なスピードで地球を丸ごと巻き込み、
私たちの営みの時間をも奪っています。
また、スピードに乗り遅れた個人は寂しさを植え付けられ、常に所属し、
共同体であることを強制し、”空気”によって管理されています。

しかし、歴史をたどってみれば、孤独こそ、たくさんの知恵や技術が内包されており、
独りだからこそイマジネーションが生まれるのではないでしょうか。
旅あるいは移動する行為は、今いる場所を一時的に離れ、
つながりから意図的に遮断することで、
「独り」の状況から個人の時間や身体感覚を取り戻す機会と考えます。
ていうか「たみ」をやってきて実感してきました。

私たちはこの地に「Y」を誕生させることで、「たみ」だけでなく、
鳥取県全体に広がりのある回路を可視化していくことを目指します。
そして、この地で暮らす私たちも、どこからか訪れる人々も、
日常的な場所から一時的に離れて、新たな価値観や「外」の世界に触れるという生きる喜びを、
より多くの人と分かち合えることでしょう!

ようこそ、ようこそ!

2015年 うかぶLLC

宿泊施設としての正式なオープン日は今後決定していく予定で、まだ準備中ではありますが、さっそく「Y」にてイベントが決定! ライブや、フード&ドリンクが楽しめる夜が過ごせます。

鳥取の新たな熱量を感じ、ワクワクさせてくれる「Y」。開業する秋に向けて準備段階のレポートはこちらに掲載されるとのことなので、ぜひチェックを。オープンが待ち遠しい!!

『Discover Japan』さん、ありがとうございます!

発売中の『Discover Japan』の第2特集「ベスト・オブ・ローカル」にて、『雛形』を紹介していただきました!
外国人観光客がローカルを旅する日常、地域に仕事を生み出す方法、10年で400人以上が移住している離島など、今注目すべくローカルの引力に焦点をあてた企画。

20~30代を主人公に地域暮らしの今を発信する『雛形』は、“今、移住を志す若者が地域をおもしろくしている”という視点で、取り上げていただきました。定年後の田舎暮らしや都会に疲れて地方へ……というイメージとは姿の違う、今、各地域ではじまっている“移住のかたち”。
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地方移住を希望する若い世代が増加しているデータとあわせて、移住の今が知れる内容になっています。
ぜひ書店で手にとってみてください!

 

岐阜県・飛騨の“つくる”文化がおもしろい!

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突き抜けた表紙デザインにぐっとくる、『つくる?』。若い人たちに地域の魅力を知ってほしいという思いから生まれた、岐阜県・飛騨市河合町発信のフリーペーパーです。

有数の豪雪地帯として知られる飛騨は、昔から「飛騨の匠」と言われ、多くの手仕事が生まれた地域。一位一刀彫(いちいいっとうほり)、和ろうそく、千鳥格子、陶芸、和紙など、長い時間の中で培われた技術と受け継がれてきた伝統があります。

そんな“つくる”ことが大好きな飛騨の人々の暮らしのいたるところにある、多くの手仕事。フリーペーパー『つくる?』には、飛騨の豊かな風土から生まれた食材で作る伝統料理に、自由なアイディアをプラスした「創造の食卓」、美しい暮らしの道具を紹介する「小道具の王国」、飛騨に住む人々の中に秘められた「DIYスピリット」など、暮らしの手仕事にアレンジを加えた、飛騨の文化を楽しむアイディアがたくさん。気になる方は下記配布先をチェックしてみてください。

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写真:安彦幸枝

 

都内人気カフェ3店舗で“佐賀Cafe”オープン!

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日本国内の食料自給率が約40%といわれる中で、なんと107%もある佐賀県。佐賀平野では、米、麦、玉ねぎ、レンコン、いちご、みかん、さらに牛・豚・鳥の畜産業も盛んで、玄界灘と有明海に囲まれて海の幸も豊富という、全国屈指の食材大国です。

そんな佐賀県の食材を使った特別メニューを展開する「ごちそう佐賀フェア~SAGA Cafe 2015~」が1月15日(木)~2月14日(土)の1ヶ月間、目黒区にある「碑文谷テラス」、「パームスカフェ自由が丘」、世田谷区のカフェ&ダイニング「用賀倶楽部」の3店舗にて行われます。

メニューは、全店舗を統括するグランドシェフが自ら佐賀県を訪れて、農家や漁師の方々と触れ合い、食材を厳選して各店舗に合うようにそれぞれ異なるものを考案したというまさに特別メニュー。

「碑文谷テラス」では、玄海灘の鮮魚の盛り合わせや、佐賀県産アスパラガスを使った特製ソースがアクセントの天然鮮魚のポワレ。「パームスカフェ自由が丘」では、佐賀県のブランド鶏「ふもと赤鶏」を使ったボリューム満点のハンバーガーや、もっちりとした佐賀県産レンコンと一緒に楽しめるスパイシーな手羽元のフリット。「用賀倶楽部」では、佐賀県のブランド豚「肥前さくらポーク」の岩塩焼きや、玄海灘直送のアラカブと佐賀県産野菜をふんだんに使ったスープなど、計6品のメニューが期間中は用意され、3店舗共通のデザートやドリンクメニューも楽しめます。

また佐賀県は、日本酒での乾杯を推進する条例を制定していて、その条例に則って、期間中の各店ディナータイムに、乾杯用の佐賀県産の日本酒1杯を、無料でふるまってくれるという嬉しい企画も!

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